PPT + SimplyTerms + Trados
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PowerPointファイルは、Trados TagEditorでも処理できることになっていますが、たいていはタグが非常に煩わしいことになります(書式フォント、しかも無意味なフォントが多すぎる)。それに何より、翻訳後にちゃんとPPTファイルに戻せるのか? という不安が常につきまといます。
今回など、元が*.pptxだったせいか、*.pptで別名保存しても、なぜかTagEditorで開けませんでした(エラーになる)。
そんなわけで、PPTファイルについては、Tradosを使うときでもBuckeyeさんのSimplyTermsのお世話になっています。
リンク: Translation Tools
つまり、
・SimplyTermsでテキストに書き出す
・テキストをWordに貼り、Trados環境で翻訳する
・Wordファイルをクリーンアップする
・テキストで保存する
・SimplyTermsでPPTに戻す
という手順です。
PPTを上書きすると、そのつどフォントサイズやセルの調整が必要になりますが、この方法なら最終的にPPTを微調整するだけで済みます。
ただ、Wordにかますときにちょっとしたコツもあるので、以下、この手順をまとめておこうと思います。
■SimplyTerms上の処理
基本的な使い方は、SimplyTermsで[ヘルプ]→[STヘルプ]を開き、[翻訳作業の流れ]を最初から見れば大丈夫でしょう(ブラウザで開きますが、ローカルファイルです)。簡単にまとめておきます。
ここでは、対象のPowerPointファイルを baldhatter.ppt ということにします。それから、英日翻訳という前提です。
- SimplyTermsで baldhatter.ppt を指定します。
ツリービューから選んでもいいし、エクスプローラからのドラッグアンドドロップでもOK。
- [処理内容]で[ファイル種類の変更]を選び、[ファイルの種類]で[英語]を選び、[実行]します。
- ファイル名が baldhatter_eng.ppt にリネームされます。[処理内容]で、今度は[Officeテキスト抽出]を選びます。
あ、そうそう。ここは[実行]する前に書式オプションもチェックしておきましょう。
こうしておくと、PPT上の書式が<b>などのタグとして追加されます。これを設定しておいたほうが、PPTに戻してからの面倒が少なくなります。
このオプションをチェックしてから、[Officeテキスト抽出]を[実行]します。PowerPointがちょっと開いたり閉じたりしてから、baldhatter_eng.txt というファイルが出来上がるはずです。
さて、ここからがTrados環境になります。
- baldhatter_eng.txt の内容をWordに貼り付けます。
ただし、Wordの新規ファイルだと、これから使うTrados固有の文字スタイル(外部タグ、内部タグ)が設定されていないので、あらかじめTrados書式を持っているファイルをテンプレートとしてひとつ作っておくといいですね(参考: side TRADOS: ttx 指定でも Word で作業)。
このファイル名は何でもかまいません。
- SimplyTerms固有のタグに外部タグの書式スタイルを指定します(一括置換)。
以下のダイアログのとおりに指定すればできるはず。tw4winExternal というのが外部タグ(グレーのタグ)のスタイルです。
- 書式タグに内部タグの書式スタイルをそれぞれ指定します(一括置換)。
さっきと似てますが、もちろん検索文字列は違いますし、置換後のスタイルは tw4winInternal です。内部タグ(赤いタグ)。この2回の置換で、こうなります。
このファイルができたら、後はふつうにTradosを使って翻訳します。
- 翻訳が終わったら、クリーンアップします。
- クリーンアップしたdocをテキストとして保存します。このとき、ファイル名は baldhatter_jpn.txt とし、保存先は baldhatter_eng.ppt や baldhatter_eng.txt と同じフォルダに。
- いよいよ、SimplyTermsでPPTに戻す手順です。この時点で、同じフォルダに
・baldhatter_eng.ppt
・baldhatter_eng.txt
・baldhatter_jpn.txt
の3つがあるはずです。SimplyTermsで、書き戻すべきPPTファイルを指定します。書式オプションも忘れずに。
これで、翻訳した内容がすべて baldhatter_eng.ppt にインポートされ、翻訳済みPPTが出来上がります。
なお、これで出来上がるファイルは、baldhatter_jpn.ppt という独自形式になっているので、必要に応じて納品用のファイル名に戻してください。
■というわけで、PowerPointファイルの翻訳に苦しんでいる人は、ぜひSimplyTermsをお試しください。
もちろん、Tradosを使わない人も翻訳工程が違うだけで、SimplyTermsのメリットは変わりません。ただし、テキストファイル上で上書きするときは、SimplyTerms固有のタグ
[[S1_BD-1]]
などを壊さないよう、くれぐれもご注意ください。
04:10 午後 その他 | このエントリ | コメント (3) | トラックバック (0)









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