バージョンのまとめ、2012年改訂版
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前回の「バージョンのまとめ」からさらに 2 年以上が経過してしまったので(時間が経つのはやいなぁ)、また加筆改訂しました。
公式サイトのこちらの年表も更新されていました。
SDL TRADOS Timeline
Trados 2.x
事実上、最初の商用バージョン。
TRADOS 社の社史によると、Workbench より MultiTerm のほうが開発が先だったそうです(発表は 1990 年。かなり古いですよ)。どうりで、MultiTerm だけ長いあいだ 16 ビットだったわけだ。
Trados 3.x
2.x は不具合が多く、わりとすぐ 3.x が登場しました。一応は実用レベルですが、自前のバイリンガルファイル・エディタである TagEditor はまだまだ使い物にならないダメっ子ツールでした。この後の 4.x というバージョンは市場に出ていません。
この頃まで、ライセンスはハードウェアキー、つまりドングルというマッチ箱サイズの機器をパラレルポートに挿す形式でした。ところが、このドングルが妙に choosy で、パラレルポートとの相性が問題になることが多く、たとえばカスタム PC などでポートを後から増設したような場合はたいていドングルが認識されませんでした。私の半カスタムマシンでもダメでした。
Trados 5.x
TagEditor がおおむね実用に耐えるようになったバージョンです。バイリンガルファイルの形式が変更されて互換性がなくなりました。「5.x」と書きましたが、見たことがあるのは「5.5」ばかりです。
この頃から、ドングルに USB タイプが登場しました。会社で 1、2 度見かけたくらいです。旧式のドングルを USB タイプにアップグレードする料金も設定されていましたが、ただそれだけのことなのにやたらと高かった記憶があります。
Trados 6.x
MultiTerm(用語管理ソフト)のファイル形式が大きく変わり、これ以前と以降では互換性がまったくなくなりました。ソフトウェア・ライセンスの登場もここからだったと思います。6.5 が、買収される前の Trados としては最後のバージョンとなりました。
SDL Trados 2006(Trados 7.5.x)
SDL 社に買収されてからはこんな名前になりました。正式な製品名としては "SDL" を冠して最後に西暦が付くようになり、バージョン番号は内部的にのみ存続しています。ユーザ間で話をするとき、ちょっと厄介です。使用頻度の高い機能のショートカットなど、細かい修正があります。また、SDLX もコンポーネントのひとつとしてインストールされるようになりました。
ちなみに、このバージョンからは[スタート]メニューに表示されるプログラムグループ名も変わりました。6.5 までは「TRADOS 6.5 Freelance」でしたが、これ以降「SDL International」というグループ名になります。Studio 2009 になるとまたグループ名が変わりますけど(「SDL」だけになる)。
SDL Trados 2007(Trados 8.x)
Synergy というプロジェクト管理ツールが追加されました。本体については引き続きマイナーバージョンアップといったところですが、ユーザビリティは少し向上しました。特に、私は次に挙げる Suite 版までインストールしていなかったので気づいていなかったのですが、検索機能が進歩しました。
このショットで判るように、検索対象を原文と訳文で選べるほか、ワイルドカード指定が追加されています。
SDL Trados 2007 Suite(Trados 8.x)
前項の SDL Trados 2007 に Passolo というリソース翻訳コンポーネントを追加したほか、本体も少しバージョンアップ。
同じ 2007 ながら、Suite ではさらにタグ内容も検索できるように更新。細かい変化ですが、ユーザーにとっては重要です。
SDL Trados Studio 2009
TRADOS 社創立 25 周年を期して、また SDL + Trados + Idiom という翻訳支援テクノロジーの集大成として、おそらくは社運を賭して(?)大々的に発表された新バージョン。すでに他のエントリでご報告しているとおり、アーキテクチャもインターフェースもまったく変わり、互換性も限定的です。
この記事を書くために初めて確認しましたが、内部バージョンは「SDL Trados Studio 9.1.0.0」となっているので、内部的には前バージョン 8.x の後継となっているようです。
Studio 2009 には、2007 Suite のライセンスも付いてくるので、今から新たに 2009 を購入しても、従来の Trados 使用を求められるジョブには対応できます。2007 より古いバージョンは共存できなくなりました。
【2012/1/10更新】2011の発売に伴い、2007 ライセンスが自動的に付いてくる 2009 は購入できなくなりました。次項を参照してください。
SDL Trados Studio 2011
Studio アーキテクチャのメジャーバージョンアップ版。
現場では Studio 2009 への移行がなかなか進まないせいか、従来の Word バイリンガル形式との互換性が大きく向上しました。また、Word の更新履歴に似た機能が追加されるなど、機能はまちがいなく大きく進歩しています。詳細は、2011 関連のエントリを参照してください(私自身もまだ、あまり使い込んでいない)。
【重要】購入できるバージョンについての注意事項
Studio 2009 までは、購入すると 2007 Suite のライセンスも自動的に付いてきたので、移行が進んでいない従来の現場にも対応できましたが、Studio 2011 からは、2007 の扱いが別になったので、これから購入する場合には注意が必要です。
現在の製品ラインアップは、以下のページで確認してください。
SDL製品 - フリーランス翻訳者向けの翻訳メモリ、用語集管理、ソフトウェアローカリゼーション製品
SDL Trados Studio 2011 Freelance
SDL Trados Studio 2011 Freelance + Trados 2007
という違いがあります。
SDL Trados Studio 2011 Starter
以前の記事で、「サブスクリプションバージョン」として紹介していたバージョンです。詳細は、その記事を書いたときと変わっていません。
あくまでも「2011 Starter」であって、2007 は付属していない ことに、くれぐれもご注意ください。
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