T-Window for Clipboard
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前エントリで書いたように、SDL Open Exchange プログラムで比較的最近公開された(6/14)のが、この T-Window for Clipboard です。こちらの特徴と使い方については、SDL 公式ブログに詳しい記事がありましたので、そちらをご覧ください。
リンク: SDL Studio 2009の対象外ファイル形式でも翻訳メモリの使用が可能!SDL T-Window for Clipboardがリリースされました - SDL Japan
SDL Trados Studio 2009 SP3 がインストールされている PC であれば、MS Word とか TagEditor のように固定された翻訳作業環境ではなく、たとえばただのテキストエディタ上でも Trados メモリーを参照できるという、うまく使えばかなり便利そうに思えるアプリケーションです。
上の公式ブログ記事では「対象外ファイル形式でも~」と書かれていますが、対象ファイルであっても、たとえばすべてを翻訳するのではなく PPT ファイルの一部だけ Trados 翻訳したいという用途にも利用できます。
仕組みはわりと単純です。システムに常駐してクリップボードを監視しており、任意のエディタ上でコピー(=クリップボードへの格納)操作があったら、メモリーを検索し、結果を独自のインターフェース上に返します。利用できる訳文があったら、それもまたクリップボード経由で元のエディタ上に貼り付けられます。
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さて、この T-Window、今回は Studio 2009 対応アプリケーションとしてリリースされましたが(対応するメモリーが *.sdltm 形式)、実は従来の Trados 環境に用意されていたレガシー機能の復活版です。
ご存じのように、Trados はバージョンアップのたびに対応ファイル形式が増えていきましたが、その途中過程では対応していないファイル形式がいろいろとあり、そのための、いわば一時しのぎ的に存在していたのが、T-Window シリーズでした。
たとえば、SDL Trados 2007 まででも最終的には Excel や PowerPoint のファイルが対応されましたが、それまでは T-Window for PowerPoint とか T-Window for Excel というモジュールが存在していました。
2007 Suite では、その一部が残っています。

TWE.exe は T-Window for Excel
TWR.exe は T-Window for Resource
TWX.exe は T-Window for Exclusive
そして、
TWC.exe が T-Window for Clipboard。はい。今回の Open Exchange アプリケーションと同名のアプリケーション。こちらが本家で、[スタート]メニューのプログラムグループにも入っています。

機能は Open Exchange 版とだいたい同じですが、こちらは 2007 対応なので、従来形式のメモリー(*.tmw)と連携できます。ただし、新しいだけあって Open Exchange 版のほうが機能も操作性も上でした。
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2007 対応版は、たとえばこんな風に使います。
このように、メモリーと任意のファイルを開いておき、(1)まず原文をコピーします。
このように T-Window で検索結果が返されますが、(2)この既訳を使うには、もう一度コピー操作します。さらにめんどくさいのは、(3)上の状態が「セグメントを開いた」状態に当たり、次の翻訳に進むにはこれを「閉じる」必要があるということ。手間が多くて、操作性はけっこう悪いと思います。
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かたや Open Exchange アプリケーションは、オプションでメモリーを指定するだけで、Trados 本体を起動する必要がありません。(1)エディタでコピー操作を行うとメモリーが検索されて T-Window 上に候補が表示される点は同じですが、
(2)この状態でショートカットを使えば、既訳のコピーと「セグメントを閉じる」動作が一緒に行われます。これなら使う気になるかも。
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実は、今回のセミナーで私も久しぶりにこの T-Window というモジュールの存在を思い出し、使えそうかなと考えたのですが、この記事を書くためにいろいろ操作していたら、結局このモジュールを使うことなく終わった理由を思い出しました。
クリップボード監視型の常駐アプリケーションって、どんな場面でコピー操作しても出しゃばってくるんですよ。やってみるとわかりますが、これって実は想像以上に不便です。辞書を引くときとか、コピー操作はとにかく頻繁。そのたびにメモリーを読みにいって T-Window が前面に出てくる。
いつまでも「常駐」させておくのではなく、ほんの一瞬だけ T-Window の機能を利用し、その後はすぐに終了させる --- そんな使い方でしょうか。
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