Workbench の設定- [オプション]-[翻訳メモリ オプション]
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SDL Trados 2007 の基本的な設定機能については、1年くらい前にいくつかエントリを書いたまま時間が経ってしまいました。今回は、ふだんの Trados 操作でいちばんよく使うオプション設定画面について説明します。
[オプション]-[翻訳メモリ オプション]
です。
ところで、SDL 社はもう Studio 2009 にかかりっきりですから、2007 がアップデートされることももうないと思うのですが、このオプション設定はグローバル、つまり開いているメモリーにかかわらず Workbench 共通で適用されてしまいます。機能から考えて、これはメモリーごとに適用すべきでした。
[翻訳メモリ オプション]ダイアログ
[全般]タブ
[一致精度最小値]
このオプションで指定したマッチ率以上の既訳が Workbench に表示されます。つまり、メモリーにある既訳のうち、どの程度を再利用したいかという設定。デフォルトは 70% ですが、実用的には 50% くらいまで下げておくと再利用できる範囲が広がります(もちろんゴミの表示も増えます)。最小は 30% で、実際にはこのくらいでも再利用できる場合がある一方、70% を超えていてもあまり使えないケースがあったりします。その辺のことは、たぶんユーザーならよくご存じでしょう。
それから、あまり知られていないことですが、[一致精度最小値]はワードカウントのログにも影響します。

これがデフォルトの 70% のとき。

これが最小の 30% まで下げたとき。
このサンプルではたった 3 ワードの差ですが、「不一致」と「50% - 74%」に差が出ています。つまり、[一致精度最小値]が 70% のときはこの 3 ワードが「一致なし」とカウントされたが、[一致精度最小値]を 30% に下げると、同じ 3 ワードについて「50% - 74%」レンジの既訳が見つかったとカウントされたわけです。Trados 翻訳の場合、マッチ率ごとのワードカウントが料金に直結することは多いはずなので、このことはもっと知られているべきでしょう。
[一致精度最小値]以外はだいたいデフォルトのままで大丈夫。[タグの後ろに空白を挿入]はデフォルトでオン/オフどちらだったか忘れましたが、オフにすべきです。
[ペナルティ]タブ
上の図がデフォルトのペナルティ設定ですが、実際の運用現場では、たとえば上から 0、0、2、0、0、1 程度に設定することも多いようです。
[原文のタグが異なるときはペナルティを課す]はデフォルトでオフですが、実際にはオンにするのが常識です。なぜなら、Trados には既訳と異なるタグを自動的に置換する機能があるのですが、多くの場合これが
まったくアテにならない
からです。このオプションをオフにして、つまり Trados によるタグの自動置換に任せておいたら、目も当てられないことになります(TagEditor 上で警告が出るので大丈夫、と SDL では考えているのでしょうけど)。
さて、このオプションの適用がグローバルなのは重要な欠陥だったと私は考えています。ペナルティの使い方はメモリーによって(機械翻訳を含むか、Win Align の結果を含むか、など)、あるいは翻訳会社の運用方法によって違っていることが多いからです。メモリーごとに設定できるようになっていないので、プロジェクトが変わるごとに設定を確認/変更しなければなりません。
[地域に関する情報]タブ
通常はデフォルトのまま、つまりすべてオンにしておきます。数字や単位が自動置換されます。ただし、この置換機能も完璧ではないのでオフにするよう指定する会社もあるようです。
[訳語検索]タブ
今までにも何度か書いている、あまり使いものにならないことも多い「訳語検索」(Concordance 検索)機能に関するオプションです。ここにも[一致精度最小値]という指定がありますが、計算方法はメモリーのときと同じではないようです。どんな計算になるのか、実はよく判っていません(言及してる資料も見たことがありません)。
[参照 ( 読み取り専用) 翻訳メモリ]というのは、まだ複数のメモリーを同時に開くことができない 2007 までのメモリーアーキテクチャ上では苦肉の策とも言える機能です。訳語検索のとき、開いているメモリーのほかにひとつだけ、別のメモリーも検索することができます。
この設定もグローバルなので、一度設定すると変更するまで有効なままです。別のプロジェクトに移ったとき、以前のプロジェクトで検索していた別メモリーを引き続き検索してしまうので注意が必要。
[ツール]タブ
基本的にデフォルトのままで大丈夫ですが、[バックアップ コピーを保存]だけは必ずオンになっていることを確認してください。
Trados のバッチ処理、つまり[ツール]→[翻訳]で訳文を埋め込んだり、[ツール]→[訳文を生成]でターゲット言語だけのファイルを生成するとき、Word ファイルの場合にはオリジナルが上書き更新されます。つまり、[バックアップ コピーを保存]オプションをオンにしておかないと、バイリンガルファイルがなくなってしまうということです。[バックアップ コピーを保存]オプションをオンにしておけば、オリジナルが *.BAK というファイルで確保されます。
[ツール]タブではもうひとつ、[タグ設定ファイル]という重要な機能もあるのですが、こちらはややこしいので、別の機会に説明します。
[自動翻訳(Beta)]タブ
このタブについては、少し前のエントリ(自動翻訳(Beta)- SDL Trados 2007のオプション機能)を参照してください。
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