Studio 2009 SP3 を見てますけど……
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1週間ほど前に書いたように、Studio 2009 の SP3 が公開されました。
Service Pack に関する情報ページ(SDL Trados Studio 2009 Service Pack)などを見ていると、とにかくもうどんどん生産性が上がっちゃうみたいな謳い文句ばかりが並んでいて、実際、もっと使いこなしていれば気づいていたバグなども SP3 ではフィックスされているんでしょうけど、やはり、翻訳者視点でのメリットは感じられません。
その一方で、今までにも何度か書いているように、ユーザーとして
必要な情報を見つけにくい
という状況はますますヒドくなっている気がします。
AutoSuggest
まず、Studio 2009 のリリース当初から全面的にアピールされている AutoSuggest 機能ですが、SP3 に至っても未だに
日本語に対応していない
というのはいただけません。
ローカライズソリューションの開発が、どうしてもヨーロッパ言語主体になってしまうのは判りますが、マーケット規模としてけっして小さくないはずの日本語に対して、ここまで放置プレイが続いたら、ふつうはそっぽを向かれます。
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自動翻訳
最近いろいろな事情で、自動翻訳の現状を見てみたいと思っているのですが、実は何をどう設定すればいいのか、必要な情報がなかなか見つからず、Studio 2009 上で試すに至っていません。
リンク: 自動翻訳
このページの説明によれば、
SDL Trados Studio 2009では、インターネット接続で使用できる3種類の機械翻訳エンジン、SDL Enterprise Translation Server、Language Weaver、Google翻訳をサポートしています。
ということになっていて、特に最近 SDL が買収した Language Weaver の実力なども気になります。
ところが、そもそもまずヘルプで必要な情報が得られない、というか日本語ヘルプが追いついていません。

(実際のオンラインヘルプ: Overview: Automated Translation)
このように、英語版ヘルプには 3 種類のエンジンが紹介されていますが、これに該当する日本語版ヘルプは、どうやら更新されていないようです。

(実際のオンラインヘルプ: 概要: 自動翻訳)
そもそも、日本語版ヘルプでは "Language Weaver" を検索しても何も出てきませんし......
さて、自動翻訳を実際に使ってみるには、[ファイル]→[サーバー]で機械翻訳のサーバーに接続しなければならないのですが、
ここで[ヘルプ]ボタンを押しても、表示される説明がほとんど噛み合っていないのは、なぜなんでしょうか。

(実際のオンラインヘルプ: サーバー)
サーバーを追加しようとしたときのダイアログでも、ヘルプはまったく役に立ちません。
接続先サーバーのアドレス、ユーザー名/パスワードについての情報はどこにも見つからないので、結局この機能は試すことができません。トホホです。
03:03 午後 バージョン - Studio 2009 | URL
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コメント
先日Studio 2009で愚痴った社内翻訳者13号です。
わたしもSP3の「必要」な機能だけ試しました。つまり、自動翻訳などはすっ飛ばしました。私としては、大きなバグには出会わなかったので、一安心です。
だいぶお怒りの様子ですね。私も一応外資系IT勤務なので、帽子屋さんの気持ちも、日本SDLの方の気持ちもよくわかります。外資系パッケージに日本の製品の目配りを期待してはいけませんよね。しかも所詮極東の小さな国のことですから、そんなこと二の次さんの次です。日本SDLもその至らなさは十分に分かっていると思いますよ。といってSDLの弁護をしているつもりもありません。西洋によるグローバル化とはこういうものなんだと思います。
と、今日は感想ですが、次回は愚痴や感想ではなく役に立つ情報を書こうと思います。
投稿: 社内翻訳者13号 | 2010/10/19 18:04:33
いやー、お怒りっていうほどではないんですが、どちらかという呆れてますかねー。
> 所詮極東の小さな国のことですから、そんなこと二の次さんの次
本音の所は間違いなくそうですね。なんか、経済的な存在感がどれほど大きかろうと、それとは別に文化として軽視されている気がします。どこが"グローバル化"なんだか。
投稿: baldhatter | 2010/10/21 21:25:36
こんにちは、野咲です。
|AutoSuggest
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|まず、Studio 2009 のリリース当初から全面的にアピールされている AutoSuggest 機能ですが、SP3 に至っても未だに
|
|日本語に対応していない
|
|というのはいただけません。
ターゲット言語が日本語の場合のみならず、2 バイト言語の場合はすべて、AutoSuggest 機能はアウトではないでしょうか。
つまり、中国語とか韓国語とか……。
私はできませんが、今や英語 -> 中国語といった翻訳の需要も多いと思うのですが……。
(ProZ.com でジョブ検索すると、ずらりと出てきますが……。)
それと、AutoSuggest 辞書を作成するには、翻訳メモリに翻訳単位 (TU) が 25,000 以上必要、というのも、現実的にはどうなのかな、とも思います。
(だから SDL さんがしきりに、「無料の AutoSuggest 辞書をダウンロードしましょう」と言っている気もしないでもありませんが……。)
投稿: 野咲 aka sam | 2010/11/04 13:32:55
おそらくマルチバイトはまだどれも未対応なんでしょうね。たしかに中国語マーケットは無視できないはずですが。
> 翻訳メモリに翻訳単位 (TU) が 25,000 以上必要
はい。手元のメモリーでも、実はその規模のものってなかなかありませんでした。多くのユーザーが同じことを考えているようで、こんなブログもありました。
http://tradoshelp.wordpress.com/2010/10/22/autosuggest-dictionaries-from-smaller-tms/
投稿: baldhatter | 2010/11/06 8:00:18
baldhatter さん、こんにちは。
野咲です。お返事ありがとうございます。
挙げてくださったブログの題名だけは、LinkedIn だったかな、よく見かけるのですが、「SDL Approved Trainer」の人が筆者だったのですね。
Studio 2009 への移行が、なかなか進まないのは、グローバルな現象のようですね。
投稿: 野咲 aka sam | 2010/11/07 10:32:36