タグプロテクションの落とし穴
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2007 Suite(以前)の環境で、翻訳インターフェースとして Word を使用する場合の話です。
先日も書いたように発注側が Studio 2009 に移行する気配はまだほとんどないうえ、2007 環境でも TagEditor ではなく Word ベースで進む案件がいっこうに絶えない様子ですので、Word 上の動作についての注意はまだまだ有効だと考えます。
タグプロテクションとは、
このようにセグメントの前後と、原文-訳文の間に追加される {0> - <}100{> - <0} というマーキング文字列を保護する機能です。このセグメントマークは、tw4winMark というスタイルで、フォントは「紫色、下付き文字」という設定です。このマーキングが少しでも壊れてしまうとセグメントが正しく認識されなくなるため、Word 上ではこの部分を保護して削除などできないようにしてあるわけです。
が、この機能にも意外と落とし穴があります。
まず、これがヘルプでの「タグプロテクション」の説明。
1. セグメントマーキングを壊してしまえるケース
削除や切り取りができないようになっている、と書いてありますが、例外があります。いちどセグメントを閉じて、次のような状態になったとき、
カーソル(I ビーム)をセグメント末尾のマーキングの直前、つまり <0} の < の直前に置いて [Delete]キーを使うと、あっさり < が削除されてしまいます。
こうなってしまったセグメントはもう正常に開かず、こんなメッセージが出て怒られてしまいます。
このようにセグメントマーキングを壊してしまうと、[文書の修正]でも元に戻らないことがあります。しかも、壊れていることに気づかずにセグメントの開閉を試みた場合には、その分のマクロのステップが実行されてしまいますから、Undo で正常な状態まで戻るのもなかなか難しいことになっています。
また、削除や切り取りができないだけで、マーキングの中に文字入力はできてしまいます。もちろん、こうなった場合もエラーになります。

2. セグメントマーキング直後での編集
また、セグメントマーキングの部分は前述のスタイルを持っているので、その直後に文字を入力しようとすると、当然そのスタイルを引きずってしまいます(セグメントを開かない状態で編集するのは例外的ですが、珍しいことではありません)。
また、この位置にはペーストもできません。
3. タグプロテクション状態の表示がない
[Trados]メニューで[タグプロテクションの切り替え]を使うと、タグプロテクションは無効にすることもできます。ところが、これもバージョン 2.0 の頃から一貫してとうとう実装されることのなかった点なのですが、プロテクションのオン/オフ状態を示すアイコンのような機能はどこにもありません。なので、今オンなのかオフなのかは、保護されている文字列を削除してみなければ判りません。
まあ、保護をオフにするというのはほとんどないケースだから、今までリクエストがなかっのかもしれません(かなり初期のときに私はリクエストしたことがあるんですが)。
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