Workbench の設定 - 設定の適用範囲
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翻訳フォーラムやほんやく互学会でご一緒することの多い金融翻訳者のチャーリーさんから、Trados Workbench の設定についてご質問をいただきました。
コメント元エントリ: 禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # side Trados 更新情報(10/7)
「翻訳前後の処理」シリーズとあわせて、少しずつ説明してみたいと思います。
本論に入る前に、Workbench の設定がどの範囲に及ぶのか、ということを整理しておきます。
[ファイル]→[設定]
このダイアログでの設定は、メモリーごとに適用されます。ダイアログのタイトルも
...<*.tmw> の設定
となっています。
[環境]→[プロジェクトとフィルタの設定]
このダイアログの設定も、適用範囲はメモリーごとです。
[環境]→[翻訳しない段落]
メモリーごとの設定です。
[環境]→[ユーザーID]
Workbench グローバルの設定です。したがって、メモリーを開いているときは変更できません。
フリーランスの場合、いちど設定すれば変更する機会はあまりないと思いますが、ここで指定した ID は「作成者」や「更新者」としてデータベース情報に残りますので、人前に出せないような名前は付けないほうが吉です。
[オプション]メニューの各設定
すべて Workbench グローバルの設定です。
なかには、グローバルでないほうがいい設定もあると思うのですが、詳しいことはまたいずれ書きます。
以上の適用範囲はいちおう理解しておくべきです。クライアントや翻訳ベンダーによってメモリー設定の指定は異なることが多いので、グローバル設定(特に[ペナルティ])には注意する必要があります。
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コメント
こんにちは。
これはもしかしたらTradosの設定とは関係ないかもしれませんが一応質問してみます。
あるファイルでTradosを使って「登録して閉じる」とすると、ファイル全体の英語も日本語もTimes new Romanとなってしまい、何度書式で直しても(日本語:MS明朝、英語:Times new Roman)、1回「登録して閉じる」にするとまた元に戻ってしまいます。これは全てのファイルにおきるわけではありません。何しろTimes new Romanの日本語は読みにくいので何とかしたいのですが、何かよい知恵はあるでしょうか?
チャーリー
投稿: チャーリー | 2010/03/30 17:29:17
フォントの問題ということは、TagEditor ではなく Word をインターフェースにすると考えていいですよね。
先に言っちゃうと、Word + Trados の環境では、フォントに関する問題はどうやっても完全解決はできないみたいです。tratool のメーリングリストでも何度となく話題になっています。
さて。そもそもフォントに関する設定項目が複数ありますね。Word 上では、各文字列に対するフォント設定のほかに、各ドキュメントの「標準」スタイルがあります。チャーリーさんのあげている例だと、もしかするとこの標準スタイルで何とかなるかもしれません(※ただ、作業用に支給されたドキュメントだと、勝手にスタイルを変更するわけにいかないこともあります)。
次に、Workbench の[ファイル]→[設定]→[フォント]タブに[訳文の既定フォント]という設定があって、訳文のフォントはここで決まります。通常は、Word 上の文字列フォントよりこちらの設定が優先されるので、たとえば Word 上で「日本語:MS明朝」と設定してあっても、Workbench の[訳文の既定フォント]が「MSゴシック」ならMSゴシックになります。
以上が基本なのですが、ドキュメントのスタイル設定によってはぜんぜん思うように動作しません。感じとしては
Word 上の文字列フォント<Workbenchのフォント設定<Word 上のスタイル
という順位のようです。しかも、Word 上のスタイルには文字スタイルと段落スタイルがありますからまたややこしくなります。
投稿: baldhatter | 2010/03/30 18:02:13
baldhatter さま
お忙しいところご回答を有難うございます。
そうですかー、どうも簡単なことではなさそうですね。
トラドス側のフォント設定をしても直らない(つまり、「登録して閉じる」を行う度にワードに何らかの力が働いている)ので、しようがない、あきらめることにしました。
いずれにせよ簡単でないことがわかっただけでほっとしました。
またよろしくお願いします!
チャーリー
投稿: チャーリー | 2010/04/01 11:22:07