「読み」入力の省力化(たぶん、ローカライズ限定ネタ)
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いわゆる IT 翻訳のなかでも、おそらくローカライズ分野に限定されると思うのですが、索引とか用語集の見出しを翻訳するとき、その「読み」を入力しなければならない場合があります。原典はアルファベット順ですが、日本語版では五十音順にソートする必要があるからです。
FrameMaker ベースの場合、読みは
ところが、この「読み」を手作業で入力するのはけっこう面倒。入力モードを切り替えるのも面倒ですが、たとえば「サクセイ」とカタカナ変換すると、その後で変換候補の最初がカタカナになってしまうからです。こういう作業は、やはりツールの力を借りて省力化したいところです。
ほかにも方法はあるかもしれませんが、今回は Excel の PHONETIC 関数を使う方法をご紹介します(こんな話がどれだけの人に役立つか判りませんけど)。
たとえば、こんな風にします。
1. A 列に索引項目を入力します。上の例では「トリガーの作成」。
2. B 列に関数を設定します。=PHONETIC(A1)
これで、B 列に「トリガーノサクセイ」と表示されるので、セルごとコピーして(セル内コピーではダメ)目的のファイルに貼り付けます。ここんところの作業は原始的ですが、対象ファイルがテキストベースなら、もうちょっと発展的な使い方は考えられそうです。
この手順だけだと読みはカタカナです。ひらがなにしたいときは、次の設定を追加します。
3. A 列全体を選択した状態で[書式]→[ふりがな]→[設定]を選択し、[ひらがな]のラジオボタンを選択します。
中黒とかカギカッコなど特定の文字を読みから除外したいときは、B 列の PHONETIC 関数に SUBSTITUTE 関数をかぶせます。指定できる文字は 1 つだけなので、いくつかの文字を削除する場合は SUBSTITUTE を複数ネストします(もっとスマートな方法がありそうですけど)
=SUBSTITUTE(PHONETIC(A1), "<削除したい文字>", "")
何らかのマーキングを前 and/or 後に追加するときは、さらに CONCATENATE 関数で文字列を連結します。
=CONCATENATE("★",SUBSTITUTE(PHONETIC(A1),"<削除したい文字>",""),"★")
【入力するときの注意事項】
★IME に単語登録している語を入力するときはちょっと注意が必要です。アルファベットやカタカナ、ひらがなは読みが正しく反映されますが、漢字は入力どおりに反映されます。たとえば「あふり」=「アプリケーション」と登録している場合、「あふり」と入力しても読みはちゃんと「アプリケーション」になります。しかし、「こかよ」=「高可用性」と登録している場合に、いつもどおり「こかよ」と入力すると、読みも「コカヨ」となります。
★他のファイルから Excel にコピーするときも注意してください。たとえば Word 上で入力した「トリガーの作成」を Excel の A 列にコピーすると、「トリガーの」までは正しく「トリガーノ」という読みが表示されますが、「作成」は「作成」のままになってしまいます。
以上、ローカライズ限定としか思えない Tips でしたが、PHONETICやSUBSTITUTE、CONCATENATE の関数は、もしかしたら何かの役に立つことがあるかもしれないと考え、エントリにしてみました。
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コメント
>もしかしたら何かの役に立つことがあるかもしれない
大好きです。Excelでこんなことできるなんて知りませんでした。
最近翻訳してないのですが、今度索引の読み入力が大量にあったら、これを使おうかなーと思ってました。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se335183.html
投稿: なお | 2009/12/03 18:00:38
なおさん、お役に立つ場面があれば嬉しいです。
> 今度索引の読み入力が大量にあったら
よくよく考えてみたら、この手の索引処理では入力量が単純に言えば普通の2倍(以上)になるわけですから、通常の料金じゃ割に合わないわけですよね。
ローカライズ畑に長くいると、ここでやってるみたいな省力化の知恵ばかり増えます。
投稿: baldhatter | 2009/12/03 18:16:10