# 研究社『日本語表現活用辞典』の実際
前エントリでNestさんからもリクエストがありましたので、この辞書を使ってみるとどうなるか、ちょっと試してみました。
比較対象としたのは、これより後に買った『てにをは辞典』です。
(参考エントリ:)禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 『てにをは辞典』(三省堂)
まず、自分が引いてみたい単語をランダムにひいてみました。以下、辞書名は「表現活用」、「てにをは」と略します。
一意
表現活用:エントリなし。全文検索でもヒットなし。
てにをは:~▲的に 定まる
固有
表現活用:エントリなし。全文検索で「固有の文化と外来の文化~」という例文あり。
てにをは:▲の 色。名。文化。方法。文字。領土。
金銭
表現活用:エントリなし。全文検索ではいくつかの項目がヒット。
てにをは:▲が 介在する。絡む。▲を 預かる。あなどる。失う。……▲で あがなう。▲に 困窮する。……
これでわかるように、そもそも項目数にだいぶ差があります。
「表現活用」は、前書きにこう書いてありました。
「1 級語彙表 10,000 語」を中心に適宜、選択・補充し、動詞 1180 語、形容動詞類(「~の」の形で形容動詞に準じた働きをするものも含め)364 語、併せて 1544 語
つまり、項目数は12,000弱。そして、研究社さんのサイトによると、例文は約25,000。
一方の「てにをは」は、
・見出し数35,000語
・結合語のべ600,000
それから、全文検索は、Jammingではもちろんのこと、Logophileでインデックスを作るとき[全文]もチェックしたのですが、やはり使えていません。「固有」と「金銭」についてヒットしたのは、LogoVistaの辞典ブラウザを使った場合です。
しかも、
このように、全文検索でヒットはするものの、それがいったいどの項目に載っているのか、すぐにはわからないという欠点があります。例文の中から共通の語彙を探すと、前者は「混ざる」の例文、後者は「考える」の例文であることがやっとわかります。
ということで、『てにをは』辞典で重宝しているような使い方を「表現活用」に求めることは、ちょっとできない感じ。少し違う使い方があるのかなぁ。
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