# お粗末なローカライズ - IBM の事例
「IT 翻訳者の疑問」で指摘されているように、IBM の一部のページがヒドいことになっています。
リンク: [変な日本語]IBMの日本語Webページがまともにローカライズされていない件 - IT翻訳者の疑問
一応日本語にはなっていますが、句読点がどうみても中国語のものだし、漢字の書体も変です。ページのソースを見たら、lang="zh-TW"になってました。これで日本語にローカライズしたといえるのかなあ。なぜ日本人がこんな書体の日本語を読まないといけないのか。何だか馬鹿にされているような気分にすらなります。
こういう状況を放置しておくと、「ローカライズ(翻訳を含む)なんて、コストをかけずに適当にやっとけばいいんだもんね」的な風潮が助長されることになるので、おかしなサイトを見かけたら、どんどん不備を指摘すべきですね。
そう考えて、さっそくこのページの「フィードバック」からコメントを送信しようとしたのですが、さらに呆れる結果となりました。
こちらが問題のページです。
IBM Publications
こんな風に手短なコメントを書いて投稿しようとしたら......
なんと、こんなエラーメッセージが出て拒否されてしまったのでした。
「特殊文字」が含まれているとは考えにくい。そもそも「検索キーワード」って何やねん。しかたがないので文面を変えてみました。
...... 結果はもちろん同じでした。
ついでに言うと、ページ下部に並んでいるリンクの 2 つ目も、「プライバシーについて」だと思うのですが、正しく表示されていません(Firefox、Chrome 、IE7、IE8 すべて)。
あれ、確認のためにいろんなブラウザで表示してみたら、Chrome だけはまともな字体で表示されるみたい。
Chrome って、lang= 指定にかなり鷹揚なのかしら。
01:38 午後 パソコン・インターネット 翻訳・英語・ことば | URL
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: # お粗末なローカライズ - IBM の事例:
» お粗末なローカライズ - IBM の事例 トラックバック 富裕層より浮遊層
https://baldhatter.txt-nifty.com/misc/2010/07/ibm---4c72.html#trackback
日本人の賃金は高いので、
安いインドや中国、ベトナムへ。
英語と日本語が出来ればなんとかなるでしょう。。。
の流れはIT翻訳に限ったことではありません。
ITの仕事自体が国内から国....... [続きを読む]
受信: 2010/07/29 4:33:31
この記事へのコメントは終了しました。





![福原 麟太郎、山岸 徳平: ローマ字で引く 国語新辞典 [復刻版]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41kRdXDR3gL._SL75_.jpg)














コメント
フィードバックはいらない、ということですね。
「下手にフィードバックを受け付けると、コストが上がっちゃうもんね」という姿勢だと思われても仕方ありません。
ITの翻訳はわかりにくい、わかりにくくても仕方がない、だったら機械翻訳でもいいんじゃないか、単価の高い日本人に頼まなくてもいいんじゃないか、ということでひどい文章が蔓延し、それを読まされる日本人が文章の良し悪しに鈍感になり、我々日本語ネイティブの翻訳者の価値が認められなくなるような気がして怖いです。
投稿: snafkin | 2010/07/28 14:37:43
波打つ表示は酷いですね。これで日本でITビジネスやろうっている姿勢に恐れ入ります。
投稿: 竹花です。 | 2010/07/28 14:51:45
lang指定を"ja"に変更し忘れてますね。
IBM関連の翻訳は、独自の、かなり癖のある翻訳支援ツール(TM/2)を使用し、htmlドキュメントならプレビュー機能もあり、さらに独自のチェックツールによる校正プロセスが二重、三重にあるのですが、意外なところにチェック漏れがあるようです。ワード単価はかなり渋め、翻訳会社での編集作業も工程数が多く、下手すると大赤字になりかねない案件だそうですが、とにかくボリュームがあるので、各社とも苦労しながら対応しているようです。
投稿: ミストラル | 2010/07/28 15:52:05
このブログ本文をほとんど読まず「問題のページ」を開いても、表示問題が何だかよくわかりませんでした。
Chromeで見ていたから、だけなんですが。
「句読点が中国語?なわけないやん」と思ってしまった次第。
(本来、中国語の句点はカンマです)
でも問題は表示そのものよりフィードバックの拒否だと思います。
企業姿勢うんぬんはそういうところに見えるような...。
投稿: すみっこ兼業翻訳者 | 2010/07/29 7:10:36
フィードバックの部分、テキストに日本語文字列(2バイト文字列?)が含まれていると特殊文字うんぬんのエラーメッセージが出ますが、英数文字だけなら通るようです。日本語によるメッセージをテストしていないというか、想定していないというか、いまどき珍しいバグです。これは翻訳者、翻訳会社レベルでは見つけられない問題かもしれませんね。
投稿: ミストラル | 2010/07/29 10:24:56
snafkin さんがおっしゃるほど悲惨な悪循環に陥ってしまうことはさすがにない...と思いたいですが、
> 日本でITビジネスやろうっている姿勢
を疑われてしまうのはしかたがありませんね。
投稿: baldhatter | 2010/07/30 20:43:07
TM/2 は私も使ったことがあります。クセありましたねー。その後だったから Trados がまともに感じられたのかもしれません。
> フィードバックの拒否
> テキストに日本語文字列(2バイト文字列?)が含まれていると特殊文字うんぬんのエラーメッセージが出ますが、英数文字だけなら通るようです。
この結果だけから見ると、単に技術上の不備ということなんだと思いますが、こういう「いい加減さ」は間違いなく企業の姿勢ですね。
たまたま、このエントリを書いたすぐ後に Twitter でこんなサイトも話題になりました。
航空券、特典券、航空券クエリ、割引券、フライトクエリ、-春秋航空旅行サイトchina-sss.com
天下の IBM が、この程度のトンデモサイトと同類に見られてしまうわけですよね。
投稿: baldhatter | 2010/07/30 20:58:09
>この結果だけから見ると、単に技術上の不備ということなんだ
>と思いますが、こういう「いい加減さ」は間違いなく企業の姿
>勢ですね。
個人的には、IBMのように、何でもシステマティックに展開するのが得意な会社のWebサイトに、どうしてこのようにお粗末な問題が紛れ込み、放置されたままになっているのか、特に、テクニカルなローカリゼーションのバグ(日本語入力を受け付けない問題)が今どき、なぜ残っているかの方に興味があります。実際のところ、Webサイトからのフィードバックを意図的に拒否しているわけではないにしても(意図的にしては稚拙すぎる)、現在のIBMのビジネスでは、あまり重要ではないのかもしれませんね。
投稿: ミストラル | 2010/08/01 23:26:13
> 現在のIBMのビジネスでは、あまり重要ではないのかもしれませんね。
結局、企業としては費用対効果がすべてですから、どうでもいいようなところには最低限のお金しかかけない。で、翻訳とかローカライズ業務って、その「効果」がなかなか見えにくいということですね。だから、「翻訳なんてそんなにお金をかけなくたっていいんじゃないの?」と多くの企業が思い始めている。
最近は、こんな記事も見ましたし。
翻訳の質素イノベーション - IT翻訳者Blog
投稿: baldhatter | 2010/08/07 14:02:33