# いろいろな翻訳単価
(2008/10/04 side B より転載)
side B には A よりパーソナルなことを書き綴っていたつもりなのですが、もうこのエントリもこっちに出していいような気がしていたので転載します。文体も B 面のままですが、コメントは再録していません。
最近、翻訳フォーラムで単価計算の話題が出たこともたぶん関係しています。
side A でワードカウントのことを書きながら、これまでの翻訳経験の中でもいろいろな翻訳「単価」があったことを思い出したので、自分の翻訳遍歴を振り返りながら、ちょっと書き出してみることにした。
AppleII のゲームマニュアル - 20.000円/1タイトル
私が初めて翻訳でお金をもらうようになったのが、実はこれ。キヤノンが正規代理店になったり、日本法人が出来たりするより前の時代で、輸入版ゲームに添付するマニュアルの翻訳だった。ボリュームに関係なく 1 タイトル当たり 20,000 円というアバウトな単価設定にも、仕事の性質と当時の雰囲気がよく表れているように思う。
ちなみに、この頃の翻訳原稿はまだ紙だった。
エンタテインメント系文芸出版 - 1タイトルごとの買い取り
「買い取り」というのは、つまり印税方式ではなかったということ。これもボリュームに関係なくタイトル当たりの単価で、実際の金額は書けないが、当時もけっして高くないと噂されていた某 SF 系大手出版社の翻訳料より高く設定していただいた記憶がある。この頃並行してやっていたコンピュータのマニュアルなども、だいたい 1 冊いくらという計算だった。
ちなみに、この頃はリコーの業務用ワープロがメインツールだった。あの機械は実によく働いてくれた。
環境関係の産業翻訳 - 1,500~2,000 円/400 字
単価を書いたのは、翻訳雑誌などに出てくる相場とだいたい同じだからというだけ。この頃は、仕上がり訳文の原稿用紙枚数でカウントしていたわけだが、最初に驚いたのが「原稿用紙 1 枚」というのが名目的な 1 枚、つまり改行とかスペースがあっても 1 枚は 1 枚と数えるのではなく、正味の 1 枚、つまりあくまでも「400 字 = 1 枚」と計算されたことだった。
この頃、業務用ワープロから Mac に移行。初期の頃はたぶんクラリスワークス、途中から Word だった。
IT 系翻訳 - ワード単価
現在進行形なので具体的な単価はちょっと控えておくとして、この方式に慣れてしまった今となっては、やはり仕上がり枚数よりワード単価計算のほうが落ち着く気がする。
ただ最近ちょっと思うのは、比較的ルーチン化している翻訳と、もっと手間のかかる翻訳とで同じ単価というのはちょっと寂しいな、ということ。だが、翻訳する立場としての「難易度」みたいなものは、単価に反映させにくいだろうとも思う。
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