2012.09.12

Studioのペナルティ設定


side Aのほうに、お客さんと自分のワードカウントが違うという質問をいただきましたが、対象がStudio 2009と2011でした。

2007までのTrados Workbenchにおけるペナルティ設定については、以前のエントリ(ワードカウントは必ず自分でも実行)に書きましたが、Studioで同じ設定はどこにあるのか、私も調べていませんでしたので、いい機会だから書いておこうと思います。

ペナルティの設定は、まずプロジェクトを新規作成するときに確認、変更できます。

1209122

ペナルティの設定オプションが、2007までとはだいぶ変わったようです。どのペナルティオプションにどんな機能があるのか、すいません、今は細かく調べている時間がありません。


すでに作成してあるプロジェクトの場合は、以下のパスで同じダイアログが開きます。

[プロジェクト]→[プロジェクトの設定]→[言語ペア]→[すべての言語ペア]→[翻訳メモリと自動翻訳]→[ペナルティ]

ということで、まず先方と自分の環境でペナルティ設定値が同じかどうか確認する必要があります

次に、ペナルティの設定ダイアログの近くにありますが、以下の設定も確認が必要です。

[プロジェクト]→[プロジェクトの設定]→[言語ペア]→[すべての言語ペア]→[一括処理]→[一致精度スコア]

こんなダイアログです。

1209121

ワードカウント(解析)によるマッチ率の数値範囲は、2007までは固定でした。つまり、解析ダイアログに表示されるとおり、

PerfectMatch:
繰り返し:
100%:
95-99%:
85-94%:
75-84%:
50-74%:
不一致:

という分類で、この幅を変更することはできませんでした。

上のダイアログは、最小値と最大値で書いてあるのでわかりにくいですが、レンジで表記すると、上から順に

50~74
75~84
85~94
95~99

という風に並んでいて、ここに入らないものは「不一致」か「100%(以上)」ということになるので、デフォルトでは2007のときと同じ数値範囲です。

ただ、このダイアログを見ればわかるように、Studioでは範囲の最小と最大を変えられるようになっています。

もし先方と自分の環境でこの範囲が違っていれば、やはりワードカウントに影響するでしょう。ということで、

先方と自分の環境で[一致精度スコア]が同じかどうかも確認してください。

もうひとつ、[ペナルティ]のひとつ上のオプションですが、

[プロジェクト]→[プロジェクトの設定]→[言語ペア]→[すべての言語ペア]→[翻訳メモリと自動翻訳]→[検索]

のオプションも変更されている可能性があります(私は常にこの値を最小の「30」にしています)。

1209123

このダイアログのいちばん上、[翻訳][一致精度最小値]によって、[不一致]と[50-74%]のカウントに差が出ます。

以上3つのメモリー設定について、先方にまず確認してみてください。

かりに設定がまったく同じでも、ワードカウントに多少の誤差は出るかもしれません。これは2007までの時代、常にそうでした。と言っても、これは作業負荷に大きく差が出るような誤差ではなかったので、まあ許容範囲です。

もし設定が同じで、明らかに作業負荷に影響しそうな差があるとすれば……うーん、現時点では私には手持の回答がありません。

12:45 午後 バージョン - Studio 2009 , バージョン - Studio 2011 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.09.08

Studioでパッケージを開くとき、戸惑うダイアログ


先日に続き、2度目のStudio案件。

前回書こうと思っていたネタですが、受け取ったパッケージを開くときも、さっそくインターフェースに悩まされます。誤訳ではなく、原文からして舌っ足らずなのかな。

私もしばらく「???」となってしまったので、これからStudio案件を扱う方はご注意ください。

Studioの[ファイル]メニュー(または[パッケージを開く]ボタンから)パッケージファイルを開く、あるいは *.sdlppxファイルをダブルクリックすると、ダイアログが進んでいって、こんなダイアログが表示されます。

1209081_2

「パッケージXXXに含まれているプロジェクト」というのはわかりますが、「プロジェクトフォルダを選択してください」というのがよくわかりません。だって、そのプロジェクトをこれから展開するわけでしょ?


念のために英語インターフェースも確かめてみました。

1209082_2


ヘルプを見てみると、こう書いてあります(めずらしく、意味がわかりますw)。

それがプロジェクトで開く最初のパッケージである場合は、[フォルダの参照]ダイアログ ボックスが表示されます。パッケージの内容を保存するフォルダを選択して、[OK]をクリックします。既定では、プロジェクト フォルダが新規作成され、パッケージが関連付けられたプロジェクトの名前が付けられます。


つまり、同じパッケージを2度目以降に開くときは、すでにプロジェクトフォルダが出来ているので、それを選択する
という説明でいいのですね。ところが、初めてパッケージを開くときは、実際にはデフォルトの名前でフォルダが新規作成されるんですね。

だから、両方の場合にこのダイアログを使うのであれば、原文でもう少しわかりやすく説明してくれないと困ります。

ついでに、いつも思うのですが、このダイアログにも困ります。

1209083

いちばん上には Please wait と書いてあって、その下にも Importing package... となっていますが、その右には Completed と表示されています。

こんなダイアログじゃ、処理が終わったかのかどうか悩みます。

Please wait の部分と Importing package... の部分も書き換えてくれなきゃ。

04:34 午後 バージョン - Studio 2009 , バージョン - Studio 2011 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.06.12

Studio 2009 初歩 - セグメントの操作


(タイトルには2009としてありますが、2011でもおおむね共通です)

なにしろ自分がそうなので、2007までのユーザーがStudioを初めて使うときの戸惑いを中心に書いてみることにします。

2007までは、WordとTagEditorのどちらを使う場合でも、翻訳中のセグメント = アクティブセグメントは、一目でわかりました。翻訳中のセグメントは色分け表示され、そのような状態にする操作を「セグメントを開く」と言い、元に戻す操作を「セグメントを閉じる」と言っていました。

Studioのインターフェースでは、今までのような「セグメントを開く、閉じる」操作がなくなったので、セグメントを扱うときの感覚を少しだけリセットする必要があります。


ファイルの先頭から順当に進んでいるかぎり、

カーソルのあるセグメント = アクティブセグメント

です。

1206122

このように、カーソルのあるセグメントがハイライトされてアクティブとわかります。

訳文の確定 + メモリーへの登録 + 次のセグメントへの移動

という一連の操作にショートカットが割り当てられている点も2007までと同じなので(ただし詳しくは後述)、ここまでは従来の2007ユーザーでもあまり抵抗なく進みます。

問題は、いちど訳したセグメントに戻って修正するときの操作です。


たとえば次の図では、36行目がアクティブです。

1206123

この状態で34行目に移動(カーソルを置く)しても、それだけで34行目はアクティブにならず、したがって34行目で確定登録したはずの訳文がメモリーウィンドウにも現れません。

アクティブにするには、[Alt]+[Home]を押す、あるいは何か文字を入力する必要があります。

ただし、この動作はオプションで変更できます。[ツール]→[オプション]→[エディタ]で、[暗黙行のアクティブ化を有効にする]というオプションをチェックすれば、カーソルを移動しただけで移動先のセグメントがアクティブになります。こっちのほうが使いやすいように思うのですが、どちらがデフォルトだったか、わからなくなりました。



ところで、上の太字のオプションも、例によって意味がよくわかりませんね。何か記事にしようとすると、ほぼ毎回インターフェース訳の不備が見つかるというのも、ほとんどお約束になってきました。英語版では、

Enable implicit row activation

です。implicitの掛かり方を間違えたことがわかりますが、「暗黙行」とか訳した人は、いったい何をイメージしてたのでしょうか......

セグメントの翻訳が済んで「確定+登録+次へ進む」ときも、ちょっと注意が必要です。

訳文の確定 + メモリーへの登録 + 次のセグメントへの移動

には2つのショートカットがありますが、「次」が何かに大きな違いがあります。

[Alt]+[+] …… 次の未確定セグメントに進む

[Ctrl]+[Alt]+[Enter]……次のセグメントに進む

つまり、これも冒頭から順当に進んでいる場合には特に差がないのですが、いったん終わったセグメントに遡って修正・確定するときは、動作がまったく違ってくることになります。

たとえば100行目まで進んだところで、ある訳語を検索して修正しなければならなくなったとします。該当する訳語が20行目と30行目にあるとしたら、20行目を修正・確定するときは、[Ctrl]+[Alt]+[Enter]とすれば次の21行目に進みますが、[Alt]+[+]とすると101行目まですっ飛んでしまうわけです。

2007まででショートカットを多用してきたユーザーであれば、

2007の[Alt]+[+] = Studioの[Ctrl]+[Alt]+[Enter]
2007の[Alt]+[*] = Studioの[Alt]+[+]

という対応になっていることにお気づきかもしれません(2007式にカスタマイズすることもできます)。

この違いにさえ慣れれば、Studioインターフェース上でも、入力自体は比較的スムーズに進むでしょう。

ところで、上の説明で私はショートカットを[Alt]+[+]と書いていますが、製品上では

[Alt]+[Add]

と書かれています。これ、明らかにローカライズの手抜きですよ。


03:15 午前 バージョン - Studio 2009 , バージョン - Studio 2011 | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

はじめてStudio案件がきた


今までにも何度か書いているように、Studioプラットフォームがリリースされても、私が受注している範囲では依然として2007ベースでしか発注がありませんでしたが、最近ついにStudio 2009指定という案件があり、実作業でStudio 2009を使うことになりました。

以下、今さらですが、初めて「実際に使ってみた」うえでのファーストインプレッションです。

パッケージを開く

案件としての受け渡しは、「パッケージ」という単位で行われます。今回、お仕事として初めてパッケージを受け取り、それを開くという段階から始めたわけですが、パッケージを展開する段階でインターフェース訳にさっそく誤訳があり、戸惑いました。詳細は別エントリでご報告します。


全体的な操作感

Studioプラットフォームのベースになった(と推測される)Idiomの操作感が最悪に悪かったせいで、Studioインターフェースにもあまり良い印象はなかったのですが、操作性そのものはIdomほど悪くありません。

慣れないうちに(あるいはIdiomに慣れていると)戸惑うのは、

カーソルのあるセグメントとアクティブなセグメントは違う

ということでしょう。これについても、別エントリで詳しく説明します。

タグ(固定要素)の挿入も、慣れるとStudioのほうが優れています(参照エントリ:Studio 2009 初歩 - タグの操作など)。

ただし、

センテンス単位のぶつ切り感

は、やはり横並びのこの形式のほうが強くなるように私は感じます。いちおう、

1206121_2

このように、ガイドカラムを見るとパラグラフ範囲がわかるようになっていますが(図の赤線が1つのパラグラフ)、これを意識するのは難しそうです。


日本語入力

これは困りもの。まさか従来のTagEditorのバグをそのまま引き継いだ(参照エントリ:TagEditor のバグを直してください、SDLさん)というわけでもないでしょうが、Studioのエディタでも、何かの拍子にすぐ英数字入力になってしまうことがあります。発生条件がまったく不明で再現性も低いのですが、私の環境ではWin XPでもWin 7でも起こります。ATOKとの相性かもしれません。


秀丸エディタへの影響

Studio本体での入力もですが、秀丸エディタを使っている場合、実は秀丸での日本語入力にも影響があるようです。これもATOKとの相性かもしれませんが、少なくともウチでは、Win XPでもWin 7でも、Studioを起動しているうちは

秀丸で日本語入力がほぼ不可

になります。これは、かなり致命的。


訳語検索(コンコーダンス検索)

訳語検索については、Studioリリースの当初から、以前よりだいぶマシになったと報告してきました。しかも、原文だけではなく訳文からも検索が可能になりました。

ただし、たとえば英日翻訳のとき、訳文つまり和文中で2単語以上の英語を検索すると、あまりいい結果は出ないことがありました。


とにかくブラックボックス

Studioプラットフォームで私がいちばん気に入らないのは、2007までと違ってアーキテクチャ全体の

ブラックボックス度

が異常に高くなったということです。

たとえば、今回のStudio案件では、以下のようなエラーに遭遇しました。

1206111

これは、ファイルを開いて作業を再開しようとしたとき、何回か出現したエラーです。出現条件は不明ですが、マシンを再起動しないと解消しません。

1206112

これは、結合したセグメントで訳文を登録しようとしたときのエラーです。

1206113

これは......何だったかなぁ。複数のメモリーの設定を変えようとしたときだったかも。

どのエラーも、容易には原因を特定できそうにありませんし、したがって解決もまず望めません。

なんでこんなことになったかというと、最大の原因は依存するコンポーネントが多岐にわたっていることでしょう。まっさらなマシンにStudioをインストールしてみるとわかりますが、

Microsoft .NET Framework
Microsoft Visual C++ のRedistributable(実行環境)
Java 2 Runtime Environment
Open XML SDK 2.0 for Microsoft Office

などなど、本体のインストールより前にやたらといろんな環境がインストールされます。だから、何かエラーが出てもそれがどの部分のエラーか、ふつうのユーザーにはわかるはずもない。


こんな「得体の知れない」作業環境は、やっぱり願い下げだなぁ。


02:02 午前 バージョン - Studio 2009 , バージョン - Studio 2011 | | コメント (6) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.09.09

用語認識バッチ、公式にも発表

★★
しばらく前にご紹介した、「Studio 2009 で用語認識が機能しないとき」のバッチファイルの存在が、日本語ブログでも公式に告知されました。

リンク: [サポート便り]用語認識しない、赤い線が表示されない場合の対応方法 - SDL Japan

原因を次のように説明しています。

Studioを起動する前に、Trados 2007を起動していた場合に起きることがあります。
それは、用語認識の連携がSDL MultiTerm 2009 –SDL Trados 2007 Workbench の状態になり、SDL MultiTerm 2009-SDL Trados 2009 Studioの連携が切れてしまうからです。

ここの記事では、LaunchStudio.bat というファイル名になっています(以前ご紹介したときのファイル名は Multiterm Activator for SDL Trados Studio 2009 SP2.bat)が、中身を比較したら、思った通りまったく一緒でした。

02:02 午前 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.07.23

QA Checkerプロファイルを解析してみました

★★★
解析、というほど大げさなものではありませんけど.....前エントリで書いたように、QA Checker 3.0 でもいちばん活躍すると予想される機能が[単語リスト]と[正規表現]なのですが、リストの読み込み/書き込み機能がないためルール定義をいちいち入力しなければならず、そこがいちばんのネックでした。

ただ、QA Checkerの設定ぜんぶを XML ファイルとして書き出す/読み込む機能はあって、その中に[単語リスト]と[正規表現]のルールも書かれているので、必要な部分だけ編集すれば何とかなるだろうと前から思っていました。

以下、QA Checker 3.0 での説明になります。2.0 以前の場合、XML ファイルの構造やタグは違うかもしれませんが、基本的な手順は同じです。

QA Checker 3.0 のルール設定(プロファイル)は、sdlqasettings という拡張子で保存される XML ファイルです。XML って、いろんな情報をテキストで操作できのは便利なのですが、構造を把握するのに苦労することがあります。特に困るのは、改行がまったくなくて、論理行の 1 行でだらだらーと続いちゃってる場合。*.sdlqasettings もそんな作りです。

1107221

そこで、XML ファイルを解析して、要素ごとにツリー構造で表示してくれる XML エディタで開いてみます(Internet Explorer などでも表示できますが、あまり見やすくありません)。

[単語リスト]の定義に当たる部分:
1107222

[正規表現]の定義に当たる部分:

1107223

[単語リスト]のほうは、

<Setting Id="WrongWordPairs">
  <ArrayOfWrongWordDef...>
    <WrongWordDef>

      (個々の定義)
    </WrongWordDef>
  </ArrayOfWrongWordDef>
</Setting>

という構造で、個々の定義が

<_CorrectWord>;ユーザー</_CorrectWord>
<_WrongWord>ユーザ</_WrongWord>

というペアです。

[正規表現]はもう少し複雑になっていて、

<Setting Id="RegExRules">
  <ArrayOfRegExRule...>
    <RegExRule.>

      (個々の定義)
    </RegExRule.>
  </ArrayOfRegExRule>
</Setting>

という構造で、個々の定義は、

<_Description>長音が必要なカタカナ</_Description>
<_IgnoreCase>false</_IgnoreCase>
<_RegExSource></_RegExSource>
<_RegExTarget>アクセサ\b</_RegExTarget>
<_RuleCondition>TargetOnly</_RuleCondition>
<_SourceRX xmlns:d3p1="..."true" />
<_TargetRX xmlns:d3p1="..."true" />

のように、もともとの定義フィールドが多い分、情報が多くなっています。<_RegExSource>< の行は定義が空ですが、これは原文に対する正規表現を指定していないから(訳文のみチェック)で、原文にもルールを指定する場合には、ここにも情報が入ります。

このような構造さえわかれば、後はこれに必要な定義を当てはめたリストを作り、XML 構造を壊さないように注意して貼り付ければオッケー。

たとえば、プリミティブですがわかりやすい方法はこれ。

1107224

このように Excel 表に元の構造を貼り付けて、定義の列(この場合は C 列と F 列)に必要なルールを貼り付け、タグの行を下方向にコピーするという方法です。後は、これをテキストに貼ってタブと改行を削除すれば出来上がり。

この秋には Studio 2011 がリリースされることが決まりましたが、QA Checker はどのくらい進化するのでしょうか。

09:45 午前 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.07.22

QA Checker 3.0 はそれなりに使える

★★
QA Checker については、ちょうど 1 年くらい前に以前の記事で軽く紹介しただけでした。

リンク: 翻訳後のチェック - TagEditor の場合 - 検証機能

SDL Trados 2007 Suite の時点では QA Checker 2.0 でしたが、Studio 2009 で 3.0 になり、機能がいくぶん整理統合されました。今回はこの 3.0 をベースに書いていますが、2.0 でも基本は同じです。

なお、QA Checker 3.0 の設定ダイアログを開くには、2 つの方法があります。

[ツール]→[オプション]→[検証]→[QA Checker 3.0]
[プロジェクト]→[プロジェクトの設定]→[検証]→[QA Checker 3.0]

前者は Studio 2009 の既定設定、つまりいちど設定すると、それ以降に作成するプロジェクトに共通して適用されます。後者は、現在開いているプロジェクトにのみ設定されます。これを気をつけないと、「いくら設定しても反映されない」と慌てることになります。この原則は、実はいろんな場面で当てはまるので注意してください。

以下、QA Checker 3.0 の主な設定項目です。

[分節の検証]

110722_qa_1

[原文のままの分節と空白の分節]は、訳もれ防止に有効です。[原文分節と訳文分節の比較]のうち[原文と訳文が同一]は、文章の種類によっては必要以上にエラー報告が出るかもしれません。そのほかは特に実効性を感じません。

[分節の除外]

110722qa2

100% 分節を除外するとか、逆に既訳だけチェックしたいとか、そういう状況で使い途がありそうです。


[不整合]

110722qa3

[不整合のある翻訳をチェックする]をオンにすると、いわゆる同英違和の訳文がチェックされます。[訳文内の反復語句をチェックする]は、たとえば「はは」のような助詞の重複を想定しているようですが、「かかわる」のような false positive が多数検出されてしまい、実用的ではありません。
[編集されていないあいまい一致をチェックする]は、ファジーマッチなのに訳文が編集されていないというエラーが見つかるので、これはかなり便利です。


[句読点]

110722qa4

「原文にピリオドがあるのに訳文に句点(。)がない」などのエラーを検出します([原文と訳文の文末にある句点の対応をチェックする])。検出には、原文と訳文の言語がきちんと考慮されます。[余分なピリオドとスペース]なども原文の状況によっては使えるでしょう。このなかで、使えそうで使えないのが[括弧のチェック]でした。開きカッコと閉じカッコの対応をチェックしてくれると期待したのですが、なぜか「開きも閉じもエラー」のような結果になります。


[数字]

110722qa5

これは基本的に使えます。ただし、たとえば英和の場合に原文が "January"、訳文が「1 月」だったりすると、やはり「訳文にしか数字がない」と怒られます。原文が "three"、訳文が「3」でも同様です。


[単語リスト]

110722qa6

QA Checker でいちばん使い途が多いかもしれない機能です。記号類の全角/半角、漢字/かなの使い分け、訳し方が決まっている語句などはここで指定するといいでしょう。

ただし、上のショットでは「×ユーザ、○ユーザー」のような長音の有無を指定していますが、これは実はうまく機能しません。「ユーザ」と訳されている箇所については、「ユーザーが正しいですよ」と注意してくれますが、「ユーザー」と訳されていても、その中に「ユーザ」が含まれていると見なされ、「ユーザは正しくないですよ」と言われてしまうからです。これは、長音を処理するとき必ず考えなきゃいけない問題なのですが、この機能では対処できていません。次に挙げる「正規表現」を使う必要があります。


[正規表現]

110722qa7

これも、[単語リスト]と同じかそれ以上に実効性の高い機能です。設定のしかたはちょっと煩雑ですが、正規表現のエンジンは、ほぼ Perl 互換のようです(明記してある資料はないんですが......)。原文と訳文のそれぞれに正規表現を指定でき、原文と訳文のどちらにそれが出現するか、という条件も指定できます。

[単語リスト]では対応できなかった、カタカナの長音はここでチェック可能です。上のショットでは、
×アクセサ(長音が必要)
ということをチェックしようとしています。実は最初は アクセサ[^ー] と指定してみたのですが、なぜかこれがうまくいきません。どうやら訳文中の単語区切りが正しく認識されないらしく、「アクセサー」と訳してあっても、その中に「アクセサが含まれる」と解釈されてしまうようです(単語リストのときと同じ)。そこで、アクセサ\b という風に「アクセサ、で単語が終わっている」と指定してみたらうまくいきました。


[商標のチェック]

110722qa8

法律関係に煩い文章の場合に効果がありそうです。


[長さの検証]

110722qa9

用途として思いつくのは、リソースファイル(UI)を翻訳するときでしょうか。あるいは、吹き替えスクリプトの翻訳とか。


[QA Checker のプロファイル]

110722qa10

ここで、QA Checker の設定全体をエクスポート/インポートできます。

※UI の翻訳が間違っています。「インポートの設定」ではなく「設定のインポート」が正解。

さて、この最後のダイアログでインポート/エクスポートできるのはいいのですが、いちばん使えるはずの[単語リスト]と[正規表現]については、ルール定義をひとつひとつ入力しなければならず、たとえば Excel などの一覧をまとめて読み込むことができません。カタカナ長音の有無は[正規表現]でしか検出できないのですが、何百個もあるカタカナ語のリストを、この方法で指定するというのは非現実的、非常識でしょう。

さいわい、QA Checker プロファイルのエクスポートファイルは XML 形式なので、その構造を解析すれば、テキスト上で編集できます。それについては、次のエントリでご紹介します。

ところで、カタカナ長音のチェックであれば、MultiTerm 用語ベースと比較して訳語をチェックする[用語検証機能]が使えるはず、と思った方もいらっしゃるかもしれません。

これ、試してみたのですが、ダメでした。MultiTerm はもともと、表記のゆらぎを許容する(あいまい検索)ようにできているので、ユーザー/ユーザのようなゆらぎはチェックされないのでした。

11:46 午後 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.04.05

Studio 2009 で「用語認識」が機能しない場合

★★
以前ご報告した MultiTerm の不具合(MultiTerm - SP3 アップデート後のエラー)と関係があるのかどうか、私のところでも

SDL Trados Studio 2009 で MultiTerm の用語認識が機能しない

という症状を確認しました(SP3 後のようなメッセージは出ていない)。「用語認識」というのは、MultiTerm インターフェースを別に起動して検索するのではなく、Studio 2009 でセグメントを移動するたびに、該当する用語があれば「用語認識」のウィンドウに単語が表示される、という機能です。

110405_mt_3

MultiTerm って、インターフェースの使い勝手が悪いので、私はもともとあまり使っていません(用語集の検索はもっぱらテキストベース)。したがって「用語認識」も昔からほとんど使っていないのですが、ちょっと必要があって、この症状に気づいた次第です。

1 つ前のエントリで書いた MultiTerm SP4 でこれが解消されるのかどうかは、まだ確認していません。

6/18追記: 後述するバッチファイルをダウンロードできるリンク先を追加しました】

[プロジェクトの設定]で用語ベースを追加しても、Studio 2009 上でこの[用語認識]ウィンドウが機能せず、「該当する結果がありません」としか表示されません。もちろん、ヘルプを見てもいっこうに埒があきません。

110405_mt_2

日本語でググってもあまりいい結果はないので、英語でググってみたら、あっさりこんなページが見つかりました(個人の翻訳者さんのようです)。

リンク: Re-enabling SDL Multiterm in SDL Trados Studio 2009 after working with SDL Trados 2007 | Michal Cinciala – Freelance Translator's Blog

If you work on a project in SDL Trados 2007 and then start another work in Studio, you will probably find out that SDL Multiterm does not work properly in Studio. Despite set up correctly in project settings, no terms are shown in the termbase results window in the Studio.
(太字は引用者)

しかも、これを解消するためのバッチファイルまであると書かれているのですが ---

Download and save “Multiterm Activator for SDL Trados Studio 2009 SP2.bat”

公式ページをいくら見ても、こんなバッチが公開されているとはどこにも書かれていません。このブログの持ち主に詳細を聞いて見たいのですが、コメント欄が見つかっていません。連絡がとれて詳細が判ったら、またご報告します。

バッチファイルの中身を見てみると、どうも MultiTerm と .NET Framework がらみのファイルをいじるようです。ちょっと心配なのですが、2009 環境だけなら多少おかしくなっても仕事には差し支えないので、エイヤっと実行してみました(batファイルのダブルクリックで OK)。結果は、バッチリでした。

なお、この方も親切に注意を書き添えていますが、バッチファイルのリンクは、クリックするとファイルの中身が表示されるだけです。それをすべてコピーして、任意の名前 + 拡張子 bat で保存してもいいのですが、右クリックして保存するほうが簡単ですね。

02:41 午後 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

SDL MultiTerm SP4 が公開されましたが...

★★
3/17 に SDL からメールが来ていたのですが、それどころではなかったのでお知らせが遅れました。SDL のサイトにも特集らしきページはなく、地味なアップデートです。

[マイ アカウント]にログインしてアップデートファイルをダウンロードしようとすると、こんなメッセージが出ます。

110405_mt

MultiTerm を SP4 にアップグレードする前に、CU 10(Cumulative Update)を適用してね、と。

Cumulative Update(累積アップデート)は、Studio 2009 を起動するときのオンライン アップデートで通知、適用されるので、最近 Studio 2009 を起動したことがあれば問題ないでしょう。ちなみに、Cumulative Update は CU 11 が最新です。

ところが、ちょっとインストールする前にググってみたら、Proz でこんな記事を見つけました。

リンク: After installing SDL MultiTerm 2009 SP4, SDL Trados 2007 no longer works (SDL Trados support)

2007 を現役で使っているユーザーにとって、これはちょっとヤバそうです。回答を見ていると、2007 のインストールディレクトリにある SelfRegister.bat を実行すれば解消するようですが、今進行中のお仕事に差し支えるので、まだ私も SP4 の適用は見合わせています。


ちなみに、Trados 6.5 から 2007 の頃にも、同じ PC に複数バージョンをインストールしている場合には、バージョンを切り替えるたびにレジストリ系を操作する必要がありました。今でも、SDL Trados 2007 のプログラムグループには Register SDL Trados 2007 というバッチが残っています。

01:52 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.03.02

Studio 2009 - 日本語版クイックスタートガイドがあった


SDL Trados Studio 2009 をお持ちの方はご確認ください。プログラムグループから

[SDL]→[SDL Trados Studio 2009]→[Documentation]→[Quick Start Guides]

を選択して表示されるガイドって、英語版ですよね? 私の環境は SP3 ですが、それでも英語版のままです。

今までも何回か触れたように、SDL さんのドキュメントは十分に日本語化されたためしがないので確認すらしてなかったのですが、ひょんなことで、このクイックスタートガイドなどが

実は日本語化されていた

ことがわかりました。SDL さんって、どうしてこう、

ユーザー対応が下手

なんでしょうね。ドキュメントの翻訳だけでなくサイトの作りも今みっつくらいだし。そういう点で損してる部分はかなり大きいはずです。

"sdl trados studio 2009" "クイックスタートガイド"

でググってみると、「SDL Trados Studio 2009へのアップグレードサポート」というページが 2 つヒットします(2011/3/2 午前 8:30 時点)。

http://www.translationzone.com/jp/landing/sdl-trados-studio-2009-upgrade.asp
http://www.sdl.com/jp/language-technology/landing-pages/stt/sdl-trados-studio-2009-upgrade.asp

ただし、このページには各種ドキュメントへのリンクがありますが、いずれも英語版、もしくはリンク切れです。上に挙げた URL の 1 つ目など、SP2 公開時のままです。やはりサイトの管理もダメダメのようです。

そこで思い出したのが、SDL から送られてくるメール。ただし、一般の営業メールではなく、登録ユーザーに送られてくるアップデート情報などのサポートメールです。探してみたら、2010/11/15 付で「SDL Trados Studio 2009 SP3 についてのお知らせ」というメールがあり、その中でクイックスタートガイドが日本語化されたと書いてありました。

110302

メール中のリンク先ページは、さっきググって見つけたページとほぼ同じですが、内容が更新されています。

リンク: SDL Trados Studio 2009へのアップグレードサポート

このページに、3 冊のクイックスタートガイドへのリンクがありました。
- 翻訳メモリ管理(pdf 1278 KB)
- 翻訳とレビュー(pdf 2838.2 KB)
- プロジェクト管理(pdf 2111.1 KB)

クイックスタートガイドのほか、「インストールとライセンス登録」などにも日本語ドキュメントがあります。ただし、「アップグレードプロセス」のセクションにあるドキュメントは依然として英語版でした。

これは SDL さんに限ったことではないのですが、IT 企業でも翻訳(ローカリゼーション)会社でも、外資系は最近、日本語環境が以前ほど優遇されなくなった感じです。日本のユーザーなのか日本というマーケットそのものなのかわかりませんが、かなり軽視されています。

私がここでたびたび書いているようなことは重々承知という人も、SDL ジャパンの中にはいるはずなのですが、製品についてもユーザーサポート態勢についても、なかなか思うようにいかないようです。

とは言え、SDL さんにとって日本はそれなりのマーケットには違いないでしょうから、あまり長くこんな状況が続いたら、いつかは見放されると考えていただきたいと思います。

ちなみに、私が手元のメールに気づく前にたまたま日本語版クイックスタートガイドを見つけたのは、

trados studio sqlite

というキーワードで検索した結果からでした。SQLite で Studio 2009 のメモリーを触れないものか、とちょっと考えていたところです。

09:14 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.02.27

Studio 2009 初歩 - タグの操作など


SDL Trados Studio 2009 のエディタでは、タグの操作感が 2007 までとちょっと違うので、そのことを書いておきます。

全体的に言えば以前より操作性は良くなっていると思いますが、2007 から移行するときはちょっと慣れが必要のようです。

1. タグと文字列の表示

下の図では、書式設定が WYSIWYG 表示されていますが、タグが表示されていません(145 行目。たまたまですが、機械翻訳が当たった部分です)。

110227_2009tag_01

これがデフォルト設定です。こういう形で済むユーザーもいるのでしょうが、IT 翻訳ではタグも意識するのが普通ですから、これでは困ります。

[ツール]メニュー[オプション][エディタ]を開くと、この設定を変えるオプションがあります。

110227_2009tag_03

このダイアログの[書式の表示形式]オプションが、デフォルトでは[認識済みの書式タグ以外の書式を表示する]となっていました。意味が判りにくいですが、要するに<b>とか<strong>のように Trados で認識されているタグは表示しないという設定。ここを、[すべての書式とタグを表示する]に変えれば、次の図のようにタグも表示され、かつ WYSIWYG 表示されます。

110227_2009tag_02

ちなみに、[書式を表示せずにタグを表示する]にすれば、タグだけ表示され、WYSIWYG 表示されない、つまり従来の Word 上のような表示になります。


2. タグの挿入

2007 までと比べて便利になったのか不便になったのか、人によって感じ方は違うかもしれませんが、ので、私には不便です(Idiom も F キーで簡単)。

まずマウス中心の操作方法。

  1. 訳文でタグを挿入したい箇所にカーソルを置く、または指定したい範囲を選択する。
  2. 原文で[Ctrl]キーを押しながらタグをクリックすると、単独タグまたはタグペアが訳文に追加される。

つまり、ペアなら開始タグと終了タグがセットで挿入されるので、だから書式指定タグなどの場合にはあらかじめ訳文で範囲を選択するわけですね。慣れれば簡単だと思いますが、マウスオペレーションになってしまうのが私は苦手です。

次に、キーボード操作。

  1. 訳文でタグを挿入したい箇所にカーソルを置く、または指定したい範囲を選択する。
  2. [Ctrl]+[Alt]+[↓]を押すと、タグその他の候補(後述)がドロップダウンで表示されるので、そこから選択する。

この場合も、単独タグかタグペアかは自動的に識別されるので、開始タグと終了タグを 2 回挿入する必要がありません。これなら、ペアのミスマッチも起きないので、その点ではけっこういい改善点と言えます。

ここで、「タグその他」と書きましたが、実はこれ、QuickPlace という機能です。タグだけでなく、数字とか大文字のみの英単語など(いわゆる「固定要素」として認識されるもの)の候補がすべてドロップダウンで表示されます。この機能は、2007 までの固定要素の挿入より使いやすいと、好評のようです。

この方法でタグを挿入したところが次の図です。

110227_2009tag_04

ここで指定している、下線とかイタリックのような一般的な書式設定であれば、文字列を選択してそれぞれ
[Ctrl]+[U]
[Ctrl]+[I]
を使ってタグを挿入することもできます。よくある WYSIWYG エディタの感覚です。ただし、次の図

110227_2009tag_05

でわかるように、タグが大文字になっています(原典どおりなら小文字)。これでタグエラーにはなりませんが、タグの表記に厳密さが求められる場合には、この方法は不可ということになります。


3. タグの一括削除

これ、従来の Trados にはもちろんありませんでしたが、実は使いたい場面が多いと私は思っています(参照: タグを一括削除する Word マクロ)。Idiom では、[Ctrl]+[D]がこの操作でした。

Studio 2009 にはこの機能が追加されました。[形式]メニュー →[タグの書式設定のクリア]です。

ちなみに、すぐ上に書いた[形式]メニューって、おそらく誤訳です(Twitter でもそういう指摘を見かけました)。

英語版のインターフェースを見ると[Format]となっていて、たしかにこいつの訳は「フォーマット」だったり「書式」だったり「形式」だったりして厄介なのですが、並んでいるメニューコマンドからすると、少なくとも[形式]は変です。書式設定と関係ないタグもいろいろあるはずですが、このメニューで操作するのは書式関係ばかりなので、[書式]でいいでしょう。

ついでに、今回見ていてこんなのにも気づきました。

110227_2009tag_06_2

[確定して次の未確定分節へ移動]はかなり頻繁に使うコマンドのはずですが、そのショートカットは[Alt]+[Add]キー。

[Add]キー?

何かのキーボード配列にあったような気もしますけど... 手元にはもちろんありませんよ。正解は、

[Alt]+ Num[+]

つまりテンキーの[+]キー。今までの「確定して次に進む」操作と同じです。

03:26 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.02.24

Studio 2009 - オンラインヘルプの使い方


SDL Trados Studio 2009 のヘルプは、分量としてはわりと充実していると思います。各種のダイアログから[ヘルプ]を押せば、必要なコンテキストヘルプにもリンクします。が、残念ながら

日本語だと意味がわからない

ことが圧倒的に多く、そういうとき英語版を見るとあっさり納得できたりします。

この辺は2007 の頃と同じです(参考: 「TagEditor における見かけの書式 - その2(ヘルプの不備)」)。

[表示]→[ユーザー インターフェイスの言語]で表示言語を切り替えればヘルプも切り替わりますが、そのつどアプリケーションの再起動が必要なので、直接参照できるオンラインヘルプの URL を紹介しておきます。

英語版: http://producthelp.sdl.com/SDL%20Trados%20Studio/client_en/SDL_Trados_Studio_Help.htm

日本語版: http://producthelp.sdl.com/SDL%20Trados%20Studio/client_ja/SDL_Trados_Studio_Help.htm


[ヘルプ]ダイアログの左下に[オンライン]と[ローカル]を切り替えるスイッチがあって、これを[オンライン]にすると、ダイアログはそのままですが、中身はオンラインで表示されます。

2009help

右側のペインを右クリックすると、Internet Explorer と同じコンテキストメニューが表示されるので、[プロパティ]を選択すると URL を確認できます。

2009help2

私はこの方法でオンラインヘルプの URL を確保したのですが、

[スタート]-[SDL]-[SDL Trados Studio 2009]-[Documentation]-[SDL Trados Studio 2009 Help]

を選択すれば、デフォルトブラウザで開くと、翻訳フォーラムで教えていただきました。

08:00 午後 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.01.22

Studio 2009 SP3 の累積アップデート(CU 9)


昨年末のエントリで書いたように(ライセンス - 再インストールとライセンスの返却について)、メインのデスクトップマシンに Studio 2009 をインストールしましたが、まだ一度も起動したことがありませんでした。

ちょっと用事があって先ほど初めて起動してみたら、最新の更新版が公開されているというメッセージが表示されました。メッセージのスクリーンショットは取り忘れてしまいましたが、

リンク: CU9 Released Today (5 January)

Proz のこの記事に書かれているように、Cumulative Update 9 ということです。更新を適用すると、Studio のバージョンは 9.1.22522 になります。

SP3 公開以降は、いろいろとエラーの報告があるようで、昨年の 12/10 にも修正パッチが公開されていました。今回の Cumulative Update は、今までの Cumulative Update を含んでいるということなので、12 月の修正内容も反映されているのだろうと思いますが、アップデート公開の履歴情報というものがまったく見つからないので、詳しいことは判りません。

今回の Cumulative Update で大きいのは、

[Start Java Runtime Engine when starting up SDL Trados Studio]

というオプションが追加されたこと。たしかに、更新後の Studio 2009 を起動してみたら、JRE が自動的に起動しまた。

Sp3cu91

前掲の記事によると、「Studio 2009 で用語の追加や編集が安定する」ということなので、やはり Java 関連の不具合だったみたいですね。JRE の自動起動は、オプション設定でオフにすることもできます。

12/10 の修正パッチもそうでしたが、このアップデートも[マイ アカウント]→[マイ ダウンロード]では公開されていません。Studio 2009 を起動すると適用されます。

【2011/1/22 21:49 追記】
こちらの記事について、別エントリで重要なコメントをいただきました。昨年 12 月の修正パッチを当てた結果、2007 のライセンスが消失する、ということがあったそうです。私は、つい上記のアップデートを適用してしまい、そのコメントをいただいてから慌ててライセンスを確認しましたが、無事のようでした。このエラーの再現条件は今のところ不明です。
今現在 2007 で案件が稼働している方は、2009 の CU 9 を適用するのをしばらく待ったほうがいいかもしれません。

07:43 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.12.23

ライセンス - 再インストールとライセンスの返却について


私の作業環境には、メインデスクトップ、サブノート、予備デスクトップと 3 台の PC がありますが、Studio 2009 はそのうちサブノートと予備デスクトップにインストールしてありました。2009 環境もほぼ安定が確認できたので、メインデスクトップにインストールしようと思い立ちましたが、Trados インストール環境を移行するためには「ライセンスの返却」という操作が必要です(現行バージョンである2007 と 2009の場合)。

ちょうどいいので、その過程を書きとめておきます。

ちなみに、今回この移行を思い立ったきっかけは、私の作業環境のハードウェア状況です。その辺については、side A に余録を書いておきます。

現在(2007 と 2009 の場合)、ライセンスの管理はオンラインアクティベーション方式になっていて、何台の PC でアクティベートしたか記録されるようになっています。所有しているライセンス数を超えてアクティベートしようとすると、こんなエラーが出ます。

License_0

上のショットは、私がアクティブな 2 つのライセンスを返却する前に試したときに表示されたエラーです。言い忘れましたが、通常の 2009 Freelance ではライセンスは 1 つだけです(同じネットワーク上では同時に 1 台の PC でしか使用できない)。私は Freelance Plus を買ってあったので(数千円の差額)、ライセンスが 2 つあります。

SDL のサイトで、[My Account]にログインして[マイ ライセンス]に進むと、自分が持っているライセンスを確認できます([+]アイコンを展開)。

License_1

上のショットは、ライセンスを 1 つだけ返却した状態。

ライセンス返却の操作は、License Manager で行います。プログラムグループから[SDL]→[SDL Trados Studio 2009]→[License Manager]を選択します。

License_2

オンラインのアクティベーション状態は返却後すぐに反映されるので、こうなれば新しい PC でアクティベーションが可能になります。アクティベーション関係ではときどきトラブルもあるようですが、今回はスムーズに移行が完了しました。

ちなみに Trados のライセンス管理方法は、かつてのドングルというハードウェアキー(初期はパラレル、後 USB)から、SDL Trados 2006 の頃のローカルライセンスファイル方式を経て、現在のオンラインアクティベーションという形に進化してきました。

私は SDL Trados 2006 のときに購入したので、最初はローカルファイル方式でした。この方式だと、ライセンスファイルさえコピーすれば何台の PC でも正規の動作が可能ですが、それでもネットワーク内では同時に複数を起動することはできませんでした。

02:48 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.27

Studio 2009 - 自動翻訳の実力


少し前に、Studio 2009 で自動翻訳が使えるように設定してみました(Studio 2009 の自動翻訳 - これでいいのかな)。

そこで、Trados で使える翻訳エンジンの現時点の実力を見てみることにしました。

以下の各スクリーンショットは、Studio 2009 の翻訳メモリー参照ウィンドウ。ツールバーのすぐ下が原文、左右ならびの左側も同じ原文(注)、右側が訳文です。また、

1番として提示されているのが Language Weaver の訳文
2番として提示されているのが Google の訳文

となっており、残念ながら自前であるはずの SDL.com の翻訳結果は、アクセスエラーとなってしまって表示されません。警告マーク付きで「翻訳注に問題が発生しました」と表示されているのはそのためです(この状態が、ここ最近ずっと発生しているようです)。

注:今回は、ツールバー直下と左側の原文が同じですが、機械翻訳ではなく通常のメモリーを参照する場合には、ツールバー直下が翻訳対象の原文、左側がメモリーで見つかった既存ペアの原文になります。

Tra2009_at00
(クリックで拡大、以下同)

"global database"を「世界的な~」ではなく「グローバル~」と処理できているところが、Google で採用されている「統計ベース」の実力という気がします。受動態を含む単文ですが、Language Weaver の出力はだいぶ見劣りします。

※統計ベースの機械翻訳については、たとえばこちらをどうぞ。
リンク: 統計ベースの機械翻訳: Buckeye the Translator
(偶々ですが、"統計ベース"でググったらトップでヒットしました)


Tra2009_at01

if 節の入った複文。Language Weaver と Google でさらに差がつきました。これなら、ポストエディット(機械翻訳された訳文を人間が編集する作業)の手間も最小限 --- 「あなたの」を削除、Advanced Installation を UI として処理する --- で済むレベルでしょう。


Tra2009_at02

単文ですが、to 不定詞以下に当たる句が 4 つ並列になっています。一見するとどちらも日本語になっていませんが、よく見ると Google のほうはその並列関係が正しく理解されています。この精度はかなりのものと言えます。


Tra2009_at03

これもいいサンプルでした。動名詞が主語になり、関係代名詞も登場しています。主述の関係はさすがに乱れていますが、やはり関係代名詞の処理で Google が勝っています。


Tra2009_at04

かなり単純な文。Google はほぼ完璧です。


Tra2009_at05

今回のサンプリングの中では珍しく、Language Weaver が勝っていた例です。after 節はこの後でもう1つ出てきます。


Tra2009_at06

今回比較した中で、Google 翻訳の驚くべき水準が最もよく表われている例かもしれません。only までの句の処理も優秀ですし、specify の目的語が正しく並列として処理されていて、実はこれはスゴイことなのです。


Tra2009_at08

前の例と似た句が含まれていますが、permissions の後の前置詞 on を修正する程度で実用レベルになるでしょう。


Tra2009_at09

いわゆる無生物主語の構文です。人間による翻訳であれば、prevent をこのように訳してしまったらたいてい失格ということになりますが、機械翻訳の場合、この程度なら許容される方向に

要求水準自体が変わってくる

可能性が高いようです。機械翻訳の技術的な進歩より、このような翻訳体系の変質のほうがはるかにコワいと私は思っています。


Tra2009_at10

やはり、Google くんはどうも after 節の処理が苦手なようです。が、これが正しく処理されるようになるのも、統計ベースの進化を考えれば時間の問題でしょう。


Tra2009_at12

これは、統計ベースが裏目に出てしまったのかもしれません。なにしろ、こういう主語を「~では」って訳すのって、IT 翻訳ではおなじみですよね(私は悪癖だと思っています)。


Tra2009_at13

最後は、おそらくたいていのローカライズ翻訳でこのまんま通用するだろうというサンプルです。「代名詞 they を訳さない」というレベルがちゃんとクリアされています。

以上、使った例文は、昨年の翻訳フォーラムで使ったドキュメントのままなのですが、偶然ながらけっこう典型的なサンプルが集まったように思います。

機械翻訳のレベルは、今やここまできています。

Trados とは別の機械翻訳システムでポストエディットにも触れた経験のある私自身、正直言って今回のこの結果にはかなり驚いています。

純粋なマニュアルやヘルプの翻訳マーケットは --- 難易度にもよりますが、おそらくは中程度くらいまで含めて --- 数年前の予想よりはるかに急激に縮小してしまうかもしれません。

このような現状を考えると、今年の JTF 翻訳祭、特に「支援ツール分科会」は、特に IT 翻訳者にとって必見かもしれません(手前味噌ですけど)。

統計ベースの機械翻訳については、D-3 セッションで聴くことができます。

機械翻訳を実地に利用したい場合には、D-4 セッション

ポストエディットに興味のある方には D-5 セッションがありますし、こうした現状で翻訳者が生きる道を模索するなら、C-5 セッションがお奨めです。

02:44 午前 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.16

Studio 2009 の自動翻訳 - これでいいのかな

★★
前々エントリ、前エントリと立て続けにアップしてから、もう一度 Studio 2009 の自動翻訳について調べてみました。

SDL のサイトにこんなページがあって、不出来なヘルプより、こちらのほうが役に立つようです。
リンク: ビデオチュートリアル - SDL Trados Studio 2009

前々エントリで、こう書いたばかりです。

さて、自動翻訳を実際に使ってみるには、[ファイル]→[サーバー]で機械翻訳のサーバーに接続しなければならないのですが、

だって、ヘルプにこう書いてあったんだもん。

自動翻訳を使用するには、自動翻訳サーバーを追加してから、そのサーバーに接続する必要があります。

でも、これはウソでした。日本語版ヘルプを信じた私が間違っていました。

自動翻訳のサーバーを追加するには、[プロジェクトの設定]→[翻訳メモリと自動翻訳]を使います。つまり、ローカルのメモリーやサーバー上の共有メモリーを追加するときと同じように、SDL/Google/Language Weaverのサーバーを指定できるのでした。

Tra2009101016autotransdlg4

そこで、現在選択できる 3 つの機械翻訳エンジンをさっそく試してみることにしました。

まずは、いちばん見てみたかった Language Weaver のサーバー(ただし、ダイアログのオプションから察すると正式版ではなく、SDL Trados Studio ユーザー用に用意された先行お試し版のようです)。

Tra2009101016autotransdlg5lw

ダイアログに2つの訳文候補が表示されています。マッチ率が「91%」になっているのがローカルのメモリーでヒットした既訳、「AT」となっているのが、Language Weaver のエンジンから取得された訳文です。

次は、Google 翻訳。

Tra2009101016autotransdlg5ggl

まあ、五十歩百歩といったところですね。

で、自前の SDL サーバーなんですが、こちらを指定するとプロトコルエラーとなって結果が返ってきません。原因は不明です。

【2010/11/14 追記】
その後、SDL の方にこの件を確認する機会がありました。[SDL 自動翻訳]のオプションは、日本語に対応していないそうです。そのため、私がやったこのサンプルのように「英語-日本語」を指定していると、エラーになってしまうと。

09:21 午後 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 SP3 を見てますけど……


1週間ほど前に書いたように、Studio 2009 の SP3 が公開されました。

Service Pack に関する情報ページ(SDL Trados Studio 2009 Service Pack)などを見ていると、とにかくもうどんどん生産性が上がっちゃうみたいな謳い文句ばかりが並んでいて、実際、もっと使いこなしていれば気づいていたバグなども SP3 ではフィックスされているんでしょうけど、やはり、翻訳者視点でのメリットは感じられません。

その一方で、今までにも何度か書いているように、ユーザーとして

必要な情報を見つけにくい

という状況はますますヒドくなっている気がします。

AutoSuggest

まず、Studio 2009 のリリース当初から全面的にアピールされている AutoSuggest 機能ですが、SP3 に至っても未だに

日本語に対応していない

というのはいただけません。

Tra2009101016autosuggest_2

ローカライズソリューションの開発が、どうしてもヨーロッパ言語主体になってしまうのは判りますが、マーケット規模としてけっして小さくないはずの日本語に対して、ここまで放置プレイが続いたら、ふつうはそっぽを向かれます。

自動翻訳

最近いろいろな事情で、自動翻訳の現状を見てみたいと思っているのですが、実は何をどう設定すればいいのか、必要な情報がなかなか見つからず、Studio 2009 上で試すに至っていません。

リンク: 自動翻訳

このページの説明によれば、

SDL Trados Studio 2009では、インターネット接続で使用できる3種類の機械翻訳エンジン、SDL Enterprise Translation Server、Language Weaver、Google翻訳をサポートしています。

ということになっていて、特に最近 SDL が買収した Language Weaver の実力なども気になります。

ところが、そもそもまずヘルプで必要な情報が得られない、というか日本語ヘルプが追いついていません。

Tra2009101016autotranshelpen_2
(実際のオンラインヘルプ: Overview: Automated Translation

このように、英語版ヘルプには 3 種類のエンジンが紹介されていますが、これに該当する日本語版ヘルプは、どうやら更新されていないようです。

Tra2009101016autotranshelpja_2
(実際のオンラインヘルプ: 概要: 自動翻訳

そもそも、日本語版ヘルプでは "Language Weaver" を検索しても何も出てきませんし......

さて、自動翻訳を実際に使ってみるには、[ファイル]→[サーバー]で機械翻訳のサーバーに接続しなければならないのですが、

Tra2009101016autotransdlg1

ここで[ヘルプ]ボタンを押しても、表示される説明がほとんど噛み合っていないのは、なぜなんでしょうか。

Tra2009101016autotransdlg2
(実際のオンラインヘルプ: サーバー

サーバーを追加しようとしたときのダイアログでも、ヘルプはまったく役に立ちません。

Tra2009101016autotransdlg3

接続先サーバーのアドレス、ユーザー名/パスワードについての情報はどこにも見つからないので、結局この機能は試すことができません。トホホです。

03:03 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (5) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.07

Studio 2009 SP3 公開


SDL Trados Studio 2009 の SP3 が公開されましたので、こちらでも告知。

リンク: SDL Trados Studio 2009 Service Pack

何がどうなったのか、とりあえずダウンロードしてインストールしているところですが、特筆すべき点があればまたエントリをアップします。

08:14 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.09.23

Studio 2009 初歩 - 2 つの翻訳メモリーの存在

★★
今回、こちらにまとめて記事を書こうと思い立ったそもそもの理由は、Studio 2009 における翻訳メモリーのあり方を、自分も初めて知ったからでした。しかも、そのことが書かれているまとまったドキュメントは --- 例によって --- 見つからず、ヘルプからいくつかの情報をつなぎ合わせて、ようやく理解できたので、これは書いておかねば、と思った次第です。

私が遭遇した ??? な状況から説明します。前回開いた「FHONYAKU-Sample-100923」プロジェクトの、2days-chap2-en.htm.xliff ファイルを開いて、新しい訳文を登録してみました。

Tra2009100923editorview4

この原文-訳文ペアがメモリーに登録されたことを確認するために、メモリー内検索(コンコーダンス検索)を実行してみると、ちゃんと表示されます(コンコーダンス検索は、2007 までより良くなっています)。

Tra2009100923concordance

ところが、[翻訳メモリ]ビューで開いたメモリーでは、いくら検索してもこのペアが出てこなかったのです。

Tra2009100923memviewsearch1

トリックは、2 つのメモリーの存在にありました。ヘルプで探したところ、「メインの翻訳メモリー」「プロジェクト用翻訳メモリー」という区別がありました。

メインの翻訳メモリーとは、プロジェクトを作成するときに追加した、オリジナルのメモリーファイルのこと。

プロジェクト用翻訳メモリーとは、プロジェクトを作成して、プロジェクトディレクトリ(My Document ...以下)にコピーされたメモリーファイルのこと。

なんだそうです。

つまり、前々エントリ(Studio 2009 初歩 - プロジェクトファイルの物理的な配置)でも書いたように、作業の進行中オリジナルのファイルはいっさい(翻訳対象ファイルもメモリーも)更新されず、プロジェクト用ファイルだけが更新されていく、その仕組みの一環なわけでした。

で、私が「いくら検索しても出てこない」と思っていたのは、[翻訳メモリ]ビューで開いていたメモリーが、このプロジェクト用翻訳メモリーではなく、オリジナルのほうだったからです。

たしかに、オリジナルのメモリーファイルは、タイムスタンプも更新されていません。

Tra2009100923exp1

というわけで、[エディタ]ビューで次々と翻訳ペアを確定していくときに更新されるのは、My Document 以下にあるプロジェクト用翻訳メモリーだったという結論。

オリジナルのメモリー、つまりヘルプで言うところの「メインの翻訳メモリー」を更新するコマンドは、別にちゃんと用意されています。[ファイル]→[一括タスク]→[メインの翻訳メモリの更新]です。

ここまで理解するのに、半日くらいかかりました。

有料の講習会では、こういうところもキチンと教えてくれるのでしょうか。

03:47 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (6) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 初歩 - 各ビューのはたらき

★★
Studio 2009 の画面左側、ナビゲーションバーに並んでいる

[ホーム]
[プロジェクト]
[ファイル]
[レポート]
[エディタ]
[翻訳メモリ]

の構成と動作は、ちょっとトリッキーでした。知らないでいると頭ん中が ??? となります。

[ホーム]と[レポート]は見れば判るので、その他のビューについて説明します。

[プロジェクト]ビュー

[プロジェクト]ビューには、複数のプロジェクトが並ぶこともあります。

ただしアクティブにできるプロジェクトは 1 つだけ。ダブルクリックすると、アクティブなプロジェクトがボールドで表示されます()

Tra2009100923createproj12

この例では「FHONYAKU-Sample-100923」がアクティブになっています。

不要なプロジェクトは右クリックして削除できますが、[リストから削除]というコマンド名が示すとおり、この表示リストから消えるだけで、物理ファイルが削除されるわけではありません。


[ファイル]ビュー

アクティブなプロジェクトに属するファイルが表示されます。上の例では FHONYAKU プロジェクトをアクティブにしたので、

Tra2009100923fileview1

このようなファイルが表示されています。「Security-Sample-100923」プロジェクトをアクティブにすると、[ファイル]ビューはこうなります。

Tra2009100923fileview2

[プロジェクト]ビューと[ファイル]ビューがこのように関連付けられているのは納得できます。[ファイル]ビューで翻訳対象をダブルクリックすると、[エディタ]ビューで開かれます。


[エディタ]ビュー

これが、翻訳の実作業でメインとなるビューです(実際の操作については、またそのうち)。

Tra2009100923editorview2

さて、[エディタ]ビューの左に並んでいるファイル名にご注目ください。ここ、私がどうも納得いかない点です。

前述したように、[プロジェクト]ビューで指定したアクティブプロジェクトと[ファイル]ビューに表示されるファイルは連動しているのですが、[エディタ]ビューには、プロジェクトの区別なく複数のファイルが並ぶようなのです。もちろん、それぞれのファイルを選択すれば、関連付けられているプロジェクトやメモリーが適切に選択されるのですが、この表示のしかたはどうにも解せません。


[翻訳メモリー]ビュー
もっと不思議なのは、[翻訳メモリー]ビューの挙動です。

プロジェクトの作成からの流れでいけば、[翻訳メモリー]ビューには当然、各プロジェクトで指定したメモリーが現れると思いますよね。ところがさにあらず。プロジェクト作成の直後、このビューは

Tra2009100923memview1

空っぽで、明示的にメモリーを追加する(開く)必要があるんでした。

Tra2009100923memviewopenmem_2

しかも、このとき開くメモリーについても、注意が必要です。

稿を改めます。

03:09 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 初歩 - プロジェクトファイルの物理的な配置

★★
プロジェクトが完成したところで確認しておいたほうがいい点があります。それは、プロジェクトで使う各ファイルが実際にはどこに配置されているのか、ということ。

翻訳支援ツールに限らず、アプリケーションを使うときって、こういうアーキテクチャ的なポイントは必ず抑えておきたいものですよね。でないと、思わぬ落とし穴にはまったりします。

デフォルトでは、プロジェクトファイルは以下のディレクトリに配置されます。

C:\Documents and Settings\<ログインユーザー>\My Documents\SDL Trados Studio\Projects\<プロジェクト名>

<プロジェクト名>は、ウィザードでプロジェクト名として指定したそのままです。したがって、Windows ファイルシステムで禁止されている文字( ? / . など)は使えない)は、プロジェクト名にも使えないことになっています。

この直下に *..sdlproj という拡張子の XML ファイルがあって、プロジェクト設定の情報が記録されています。

このディレクトリに、だいたい以下のフォルダがあります。

en-US フォルダ…… 原文ファイルと、それから生成した *.xliff ファイル
ja-JP フォルダ …… 訳文ファイルの *.xliff ファイル
TM フォルダ …… サブフォルダに、TM(*.sdltm)

エクスプローラで開くとこんな感じです。

Tra2009100923exp2

そして重要なことは、これから翻訳作業を進めていくと、プロジェクト作成のときに選択したオリジナルのファイルではなく、

プロジェクトディレクトリの中のファイルが更新される

ということです。この点を間違えると、オリジナルのほうが作業ファイルもメモリーも更新されていない、と悩むことになります。

もちろん、悩んだのは私です。

02:14 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 初歩 - 既存データからプロジェクトを作成


私も最近は、Studio 2009 からすっかり離れっぱなしでしたが(2009 指定の案件はいっこうに来ませんし)、業界内では、「2009 の案件が動いています」とか「2009 使いやすいですよ」という声も聞こえ始めてきたので、自分のメモを兼ねて初歩編をまた書き始めてみます。

最初は、すでにメモリーや用語集が存在する状態からプロジェクトを開始することを想定します。

以前から Trados を使っていて、しかも 2007 で Synergy というプロジェクト管理アプリケーションを使用していなかったユーザーには(私がそうです)、このプロジェクトベースという考え方がなかなか厄介です。要は、「翻訳ファイル + メモリー + 用語集」というセットで扱い、しかも作業の進捗まで管理しようということで、まあ、翻訳者的発想ではなく発注側の発想ですね。


Studio 2009 を起動すると[ホーム]画面が開くので、まず[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト]を選択します。次の画面でウィザードが始まります。

Tra2009100923createproj01

[プロジェクト テンプレートを~]は[Default]のままで大丈夫(プロジェクト設定のひな型です、たぶん)。このまま[次へ]をクリックして……

Tra2009100923createproj02

プロジェクトの[名前]を入力します。これは必須。進捗を含めてプロジェクトを管理したい場合には[締め切り日]と[顧客]も入力します。ここでは省略して[次へ]……。

Tra2009100923createproj03

言語設定は、別の設定機能で指定してあるデフォルトのペアになります。ここでは[原文言語]が英語、[訳文言語]の[選択した言語]が日本語です。[次へ]……。

Tra2009100923createproj04

[プロジェクト ファイル]、要するに翻訳対象ファイルを選択します。ファイル単位でもフォルダ単位でも OK。フォルダ単位で選択した後で、

Tra2009100923createproj06

このように特定のファイルだけを削除することもできます。ここで削除を選択しても、オリジナルのファイルは削除されません。ここで設定しているのは、あくまでもプロジェクトに使うファイルだからです。つまり、ここで指定したファイルやフォルダは、(プロジェクト用の専用ディレクトリにコピーされ)、ファイルを削除しても、それはコピー対象でなくなる、ということにすぎません。[次へ]……。

Tra2009100923createproj07

いよいよ、メモリーの追加です。以前動かしたときには、ここで不具合があり、*.tmx ファイル(従来の Trados メモリー形式)を直接指定するとエラーになりましたが、今は大丈夫のようです。[追加]→[ファイル共有タイプの翻訳メモリ]を選択して *.tmx ファイルを指定すれば、自動的に 2009 形式(*..sdltm)に変換されます。[次へ]……。

Tra2009100923createproj08

用語集を追加します。ここでは、

Tra2009100923createproj09

*.mdb ファイルを選択しています。これは、最近の MultiTerm が使っているデータベース(Access ファイル)。かなり昔の MultiTerm 形式(.mtw)や、Excel ファイルなどを直接指定することはできません。たぶん、以前のバージョンの Trados を使って *.mdb 形式にする必要があります。

これ以降は、順に[次へ]でウィザードの最後まで進めば、ファイル解析まで完了します。

これでプロジェクトが完成し、対象ファイルもメモリーも用語集も用意できたので、実際の作業に入れるはずですが、ナビゲーションバーに並んでいる

[ホーム]
[プロジェクト]
[ファイル]
[レポート]
[エディタ]
[翻訳メモリ]

という 6 つのビューをちゃんと理解しておかないといけません。

01:55 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

メモリーに残される情報 - Studio 2009


以前、*.ttx ファイル(TagEditor バイリンガル形式)にファイルのフルパスが記録されるという記事を書きましたが(Tips - パス名にもご注意)、その後、SDL Trados Studio 2009 では、TM 情報として

Windows のコンピュータ名¥ログインアカウント名

が残るというコメントをいただきました。

確認したところ、たしかにそのとおりで、画面では、

Tra2009_100923_tminfo1

翻訳メモリーを参照したとき、その情報が表示されます。拡大すると、↓です。

Tra2009_100923_tminfo2

私のサブマシン名と、ログインアカウント(Admin のまんま)がそのまま表示されています。

この情報は、*.sdltm(2009 固有形式のメモリーファイル)にも残っています(バイリンガルファイルですが、テキストで開くとシングルバイトであれば見つかります)。

*.sdltm ファイルを納品することは想定されていないので、この情報を発注元に渡してしまうという事態はまずないと思いますが、*.ttx の場合と同様、あるいはそれ以上に気持ちが悪いことは確かです。

01:17 午後 バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.05.20

SDL Trados Studio 2009 - SP2 をインストール

★★
3 月に SP2 が公開されましたが、まだアップグレードは実行していませんでした。

今回、tratool-jp のメーリングリストで「WinAlign のメモリーを 2009 にインポートしたい」という質問があったのをきっかけに、Studio 2009 SP2 にアップグレードしてみました。

インストールのときいちばん目立ったのは、SP1 のときに見かけたダイアログの不具合(SDL Trados Studio 2009 - SP1 をインストール)がなくなっていたこと、でしょうか :P


インストールの際には、例によっていろんなコンポーネントが、もれなく、何の通告もなしにインストールされます。

Sp2_install

この辺りが何ともイヤ~ンな感じですが、インストール自体は何事もなく完了。最初に起動すると、こんなダイアログが表示されました。SP2 公開から 2 か月経ったので、その間にマイナーな更新ファイルが公開されたようです。

Sp2_postinstall

今回確認したかったのは、[ツール]→[翻訳メモリのアップグレード]を選択して従来のメモリーを 2009 形式に変換するとき、[ファイル共有タイプの TM を追加]ダイアログで *.txt ファイルを選択できるか、ということでした。この *.txt ファイルは何かというと、WinAlign で整合した原文/訳文ペアのエクスポートファイルです(当然、Workbench にインポートできる)。

こちらが SP1 のときのファイル形式ドロップダウン。

Sp1_memwiz_2

そして、こちらが SP2 になってからのドロップダウン。

Sp2_memwiz1_2

このように、SP1 では選択できなかった *.txt ファイルが、SP2 では選択可能になっているのでした。

つまり SP1 までは、WinAlign の整合結果テキストをそのまま Studio 2009 にインポートすることはできず、2007 を使っていったん Workbench に取り込み、*.tmw 形式でエクスポートしたものを 2009 に取り込む(変換する)という手間が必要だったわけですが、SP2 になると、 *.txt ファイルを直接インポートして 2009 形式に変換できるようになったということです。ただし、SP2 でも txt をいきなり変換するのではなく、2009 上でいったん tmw に変換するというプロセスを経るのでした。

Sp2_memwiz2

要するに、txt → tmw の変換を 2007と 2009 のどちらで処理するか、その違いがあるだけなんですね。■


ただし、これは私が tratool に返信を書いたら直接メールで指摘してくれた人がいて WinAlign で整合した結果は、*.txt ではなく *.tmx 形式(業界標準のメモリー形式)でもエクスポートできるので、2009 にインポートするなら、そのほうが早道です。しかも、Unicode なので WinAlign につきものの文字化けもありません。■


以下はおまけ。

SP2 をインストールしたついでに、SDL の My Account ページでライセンスを確認してみました。

Sdllicense2

以前、同じ画面を紹介したときは、こんなでした。

Sdllicense

タブの「アクティブ化コード」「アクティベーション コード」に変わっていました。まあ、わかる気はします。

08:48 午前 バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.03.10

Studio 2009 日本語オンラインヘルプリリースのお知らせ


公式サイトにはまだページが見つかりませんが、2009 ユーザーにはメールが届いているものと思います。

リンク: SDL Trados Studio 2009 日本語オンラインヘルプ リリースのお知らせ

つまり、昨年リリースしてから今まで半年以上も日本語版のドキュメントがなかったということです。もちろん、Trados ユーザーのみなさんは、このくらいのことで驚いたりしません。

なにしろ、マニュアルやヘルプが日本語化されないのは Studio 2009 に始まったことではなく、Trados が日本に上陸してから 10 年以上、おそらく

ドキュメント類が完全翻訳されたことは一度もない

からです。

ちなみに、2007 Suite でも日本語化されているマニュアル(PDF)は、

『SDL TRADOS 2007 インストールガイド』
『TRANSLATOR'S WORKBENCH ユーザーガイド』
『WINALIGN ユーザーガイド』

これだけです(ちなみに、日本語以外の非英語版ではインストールガイドだけです)。

Overview Guide
File Formats Reference Guide
S-Tagger User Guide

などは英語版のまま。S-Tagger のガイドなど、エディション 3 の頃は紙版まであったのですが、いつ頃からか翻訳すらされなくなりました。

何度でも書きますが、SDL さんって、翻訳会社でもあるはずですよね。にもかかわらず自社製品を翻訳しないということは、Trados のドキュメントを翻訳しても利益が出ない、という結論が出ているということなんでしょうか。

10:16 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.03.05

サブスクリプションバージョン登場


こちら、まだメールは届いていませんが、tratool ML で河野さんからご報告がありました。名前は Starter Edition だそうです。

リンク: SDL Changes the Game with Translation Memory for Everyone

SDL, the leading provider of Global Information Management solutions today announced the expansion of its Language Technologies solutions to provide open access across the entire supply chain to the world-leading translation memory tool. The latest release provides a low-cost subscription edition of SDL Trados® Studio to extend the supply chain, an environment for the community to openly develop their own applications and additional automated translation offerings.

「年間 1 万円」という設定なので、「そんなら試してみようか」という向きもあるかもしれませんが、いちばん注意しなければならないのは、Studio 2009 Freelance 以上とは違って、

2007 が付属していない

ということです。

すでに何度か書いていますが、私自身の現状でも周辺の業界情報からしても、今動いている Trados 案件は依然として 2007(またはそれ以前)ベースです。2009 指定のプロジェクトが動いているという話はほとんど聞きません。

つまり、サブスクリプションの価格に飛びついても、現時点では「Trados 対応できます」とは言えないということ。くれぐれもご注意ください。

そのほか、バージョン比較(Professional、Freelance、)は以下のページにあります(めずらしいことに、もう日本語版で公開されています)。

リンク: SDL Trados Studio 2009 Starter

Starter Edition で気になる点を挙げてみました。

メモリーのサイズ制限 - 翻訳ユニット数は最大5,000まで(約 50,000語)
かなり少ない気がします。お試し程度ならともかく、実際のお仕事を考えたら実用的と言えないレベルでしょう。

レガシーTM形式のアップグレード - 非対応
これはイタいでしょう。2007 以前の形式のメモリーを受け取って 2009 で対応、ということもできません。

SDL Trados 2007 Suiteの付属 - 非対応
前述のとおり。

SDL MultiTerm 2009の付属 - 非対応

もっとも、「製品の概要」ページを見ると、TRADOS さんもこの辺の限界を承知のうえでリリースしていることが判ります。

Starterエディションは、時々翻訳を担当される方に最適です。 ただし、翻訳メモリサイズなどに制限事項があり、ネットワーク上では機能しません。フルタイムの翻訳者の方は、SDL Trados Studio 2009 Freelanceのフルバージョンをご検討ください。

つまり、Starter Edition を使ってみて気に入ったら Freelance バージョンを買ってね、と、そーゆープロモーションだったわけですね。"有償版トライアルエディション" とでも言いましょうか。

「時々翻訳を担当される方」は Trados なんて使わないと思いますけど。

いや、マジメな話、TRADOS さんに提案です。今からでも遅くないですから、「SDL Trados 2007 Suite 付属」に変更したほうがいいですって。

10:07 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 SP2 公開


SP1 から 4 か月も経っていませんが、SP2 が公開されました。

リンク: SDL Trados Studio 2009 Service Pack

対応が早いと評価すべきか、そんなに未完成な状態で製品をリリースしたのかと慨嘆すべきか判りませんが。いずれにしても今回は 2009 のみの ServicePack なので、ちょっと試す暇はしばらくなさそうです。

アップデート内容にも特筆すべき点はなさそうです。

09:31 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.10.20

SDL Trados Studio 2009 - SP1 をインストール


まだ 2009 を満足に使いこなしていない状態なのですが、早くも Service Pack 1 が公開されたので、とりあえずインストールしてみました。

といっても実質的なご報告は何もできなくて、ただインストールのときちょっと(気になった|笑えた)ダイアログがあったもので。

まずは Studio 2009 本体の SP1。インストーラを起動してステップが進んでいくと、

Trados2009sp1

ボタンが見え~ん

呆れたことに、ウィンドウのサイズを変えても、最大化してもダメでした。念のために書いておくと、4 つ並んだボタンは、

いちばん左   …… Print(ライセンス文面の印刷)
左から 2 番目 …… Back(戻る)
右から 2 番目 …… Next(進む) ※たぶんこれがデフォルト
いちばん右   …… Cancel (キャンセル)

となっています。

続いて MultiTerm 2009 のインストール途中。

Trados2009mtsp1

あはは。おんなじ。

この症状、私の環境だけなのかどうか不明ですが、なんというかインターフェースまわりのこーゆー点のいいかげんさは、自前のサイトの翻訳がヒドいことと無関係ではないように思います。

10:18 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.10.16

SDL Trados Studio 2009 SP1公開


早くも、という感じである一方、当初の出来具合から考えて当然とも言えるかもしれない Service Pack 1 が公開されました。

どんな機能が改善/追加されたのか、そもそも製品自体をまだ使い込んでいないのでわかりませんが、ひとまず告知だけ。

10:06 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.09.16

Studio 2009 レポート - エディタ上の検索機能

(オリジナル投稿 2009/6/30)★

TRADOS 社が満を持して、というか相当の覚悟をもってアーキテクチャを刷新しただけあって、実際に操作してみると、今までのインターフェースで不満だった点が随所で改善されていることが判ってきました。

ただし、今はまだファーストインプレッションの段階であり、それが実際に使いものになるかどうかは、もう少し様子を見る必要があります。

まず気づいたのは、エディタ上の「検索/置換」機能です。

機能改善 - 検索/置換

Editorsearch

このショットの[検索と置換]ダイアログを見れば一目瞭然ですが、TagEditor 上より数段向上しています(つーか、今まではショボすぎたわけですが)。Word の検索機能と同レベルとは言いませんが、[使用]というオプションをオンにすると、[ワイルドカード]と[正規表現]が両方使えるということになっています。正規表現では、具体的にどんなパターン表現が使えるのか、ヘルプ(英文)を見てもよく判らないのですが、基本的なパターンは使えました。

ところで、このダイアログで誤訳発見です。

[ファイルの場所]と書いてあるので、てっきりgrepが可能なのかと思ったのですが、ヘルプを見てみると原語は "Look in" らしく、つまりは「検索範囲」のことなんですね。ここで[選択]を選ぶと選択範囲のみから検索できるというオプションです。

ヒットした箇所のハイライト表示もかなり見やすい。

10:27 午前 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 レポート - てはじめに - その2

(オリジナル投稿 2009/6/30)★★

ファーストステップの続きです。

プロジェクトの完成

これまでの手順でプロジェクトの設定が終わると、メインの画面にこんな風に表示されます。
Project

インターフェースの好みは人それぞれですが、「未翻訳」と「翻訳済み」のバー表示とか、見やすさに工夫があることは一定度評価できるかと。

このメイン画面で、ファイルを選択して実際に翻訳する場合は左ペインの[ファイル]ボタンをクリックし、開いているファイルの編集に戻る場合は[エディタ]をクリックします。で、メモリーを操作する場合は[翻訳メモリ]をクリック、というように機能ごとに画面を切り替える、まあ、ありがちな統合インターフェースではあります。

ファイルリストはこんな感じですが、
Filelist

このような概要表示だけでなく、解析結果とか進捗ステータスとか、いろいろと「プロジェクト管理」的な発想で表示を切り替えられるようになっています(翻訳者として使える機能かどうかは別)。

ファイルをエディタ上で実際に開いたところは......えーと。今回は、私の実際のジョブファイルをプロジェクトにしてみたので、ちょっとエディタ画面はお見せできないんでした。アハハ。

「てはじめ」は、ひとまずここまで。

10:26 午前 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 レポート - てはじめに - その1

(オリジナル投稿 2009/6/30)★★

詳細レポートの第 2 弾、実質的なファーストステップです。

アーキテクチャもインターフェースも一新となった今回のバージョンアップ。いちばん気になるのは、「今までとどう違うのか、従来のプロセスをどう変える必要があるのか」という点だろうと思います。そこでまず、私の手元にある、今までと同じジョブのセットを Studio 2009 で「プロジェクト」としてスタートする手順を示してみました。

セット内容は、メモリー 2 つと、作業対象の rtf です。用語集は含まれていません。

プロジェクトの新規作成

「プロジェクト」という考え方は今回が最初ではなく、2007 Suite から始まっています。要は、ターゲットファイル + メモリー + 用語集という複数のファイルを 1 つのセットにまとめ、その設定情報を XML 形式で保存しておく、ついでにプロジェクトの進捗(既訳と未訳の量)なども管理してしまう、という発想です。

従来のように、ファイルとメモリーを別々に開いて作業することも可能かもしれませんが、まずは「プロジェクト」を新規作成してみました。

[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト]

を選択して、ウィザードに沿って進みます。1)プロジェクト名やパスの設定、2)ソース/ターゲットの言語設定、3)ターゲットファイルの選択(ファイル単位/フォルダ単位)、あたりまでは特に問題なく進められます。その次がメモリーの設定になりますが、既存のジョブを 2009 環境に移行する場合は、ここが最初のポイントになります。

Projmem

Studio 2009 からはメモリーが、*.sdltm というファイル形式に変わりますが、このステップで[追加]ボタンを押せば、従来形式(*.tmw またはエクスポートした *.tmx)のメモリーを変換して追加することができます。ただし、私の環境では直接 *.tmw を選択するとエラーになってしまい、*.tmx しか受け付けてくれませんでした。

メモリーを旧形式から変換するときは細かいオプション設定も可能ですが、ひとまずデフォルト設定で問題なく変換されました(tmx ファイルは、あらかじめ 2007 上でエクスポートしておきました。形式は「tmx 1.4」を選択したので、それ以外の形式が正常に変換されるかどうかは未検証です)。

新機能 - 1 つのプロジェクトで複数のメモリーを指定可能

上記の過程で、メモリーは複数指定することができるようになりました。今回は 2 つ指定したので、こんな風になります。
Projmem2

このショットのチェックボックスでも判るように、各メモリーを検索対象にするかしないかを指定できるほか、メモリーごとにペナルティも設定できるので、複数メモリーの優先度をここで調整できることになります。

新機能 - 事前プロセスの一括処理

プロジェクトの設定が終わると、指定したメモリーとターゲットファイルを使って、事前処理が始まります。以前は個別に行っていた、解析→翻訳(既訳の埋め込み)という一連の作業を一括で処理できます。
Pre

このプロセス周りについても、けっこう細かい設定が可能になりました。
たとえば、このステップでは、
Pre04_2

些細な追加ですが、解析結果を示す数値範囲を変更できるようになっています。

プロジェクトの完成

これまでの手順でプロジェクトの設定が終わると、メインの画面にこんな風に表示されます。
Project

インターフェースの好みは人それぞれですが、「未翻訳」と「翻訳済み」のバー表示とか、見やすさに工夫があることは一定度評価できるかと。

このメイン画面で、ファイルを選択して実際に翻訳する場合は左ペインの[ファイル]ボタンをクリックし、開いているファイルの編集に戻る場合は[エディタ]をクリックします。で、メモリーを操作する場合は[翻訳メモリ]をクリック、というように機能ごとに画面を切り替える、まあ、ありがちな統合インターフェースではあります。

ファイルリストはこんな感じですが、
Filelist

このような概要表示だけでなく、解析結果とか進捗ステータスとか、いろいろと「プロジェクト管理」的な発想で表示を切り替えられるようになっています(翻訳者として使える機能かどうかは別)。

ファイルをエディタ上で実際に開いたところは......えーと。今回は、私の実際のジョブファイルをプロジェクトにしてみたので、ちょっとエディタ画面はお見せできないんでした。アハハ。

「てはじめ」としては、ひとまずここまで。

10:24 午前 Trados 機能, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

Studio 2009 レポート - システム要件

(オリジナル投稿 2009/6/20)★

詳細レポートの第 1 弾です。

まず、自分がひっかかった点を含めて、システム要件を挙げておきます。

この情報って、本当は購入/アップグレードする前に簡単に確認できるようになっているべきなのですが、例によって TRADOS さんのサイトでは見つかりません。

ハードウェア要件
- プロセッサ: Pentium4 1GHz 以上、RAM: 1GB 以上(最小)
- プロセッサ: デュアルコア以上、RAM: 2GB 以上(推奨)
- グラフィック: 1280 x 1024 以上

===>
快適に動かすには、それなりの環境が必要です。ちなみに、私が今回インストールした環境は、
Core2 Duo(1.66GHz)
RAM 2GB
というサブマシンですが、それでも起動や PDF ファイルのオープンは遅いと感じます。


オペレーティングシステム
- Windows XP SP2 以上
- Windows Vista SP1 以上

===>
間もなくリリースされるはずの Windows 7 がリストされていないのですが、ディスク領域の要件を書いてある別の箇所には Windows 7 も挙がっているので、たぶん大丈夫なんでしょう。


ソフトウェア要件
- Microsoft Word 2003 以上(2007 推奨)
- Microsoft Excel 2000、2003、2007

===>
私が今回ひっかかってしまったのがここでした。
今回インストールを試したマシン、実はまだ Office が XP (2002)のままでした。その状態だと、Word ファイルは開けるのですが、PDF を Studio 2009 上で開くことができませんでした。あわてて Office 2003 をインストールしたら PDF も開けました。

ちなみに PDF ファイルの場合、「コピー不可」などのセキュリティがかかっていると開けません(詳細はいずれ)。また、PDF から書式情報を維持して Word に落としたファイルは、フォント変更情報などが多すぎて実用に耐えないようでした。


その他
システム要件が書かれているヘルプのページには、「以前のバージョンの SDL Trados を削除する必要はない」と書いてありましたが、これはおそらく、「それぞれ正規ライセンスを所有している場合」の話と推定されます。

前エントリで書いたように、アップグレードライセンスの場合、旧バージョンがある状態で 2009 をインストールしようとするとエラーが出ます。

10:22 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

SDL Trados Studio 2009 - ライセンス更新とインストール

(オリジナル投稿 2009/6/20)★

ライセンスのアップデートについて TRADOS から回答があったので、さっそくインストールしてみました。まだ Studio 2009 の実用には至っていないので、今回はひとまず、ライセンス更新とインストールについてのレポートです。

私は現在、
- SDL Trados 2007 のライセンスを所有
- SDL Trados 2006 をメインに使用
という状態なので、「Studio 2009 にアップデートするとき 2007 のライセンスを返却したら、2006 も使えなくなるのか?」という点が最大の疑問でした(2006 と 2007 移行では、ライセンスの認証方法が異なる)。

TRADOS さんからは、次のような回答がありました。

Trados2007のライセンスを返却すると、Trados2009Studio(新)とTrados2007(再)のライセンスが発行されます。 この手続きはTrados2006のライセンスに影響いたしません。

SDL Trados 2006 は引き続き使えるようなので、ライセンス返却に踏み切りました。以下の Flash ページが参考になりますが、おおまかな手順はこんな感じです。
リンク: Accessing and upgrading your new license

1. SDL Trados 2007 の License Manager を起動してライセンスを返却
この手順を実行するまで、Studio 2009 のライセンスは表示されません。

2. SDL TRADOS サイトにログインし、「マイライセンス」ページで新しいライセンスを表示
返却すると「マイライセンス」ページが更新され、Studio 2009 のライセンスを表示できるようになります。

3. SDL Trados 2006、2007 をアンインストール
実は当初、2007 だけアンインストールし 2006 は残した状態で Studio 2009 をインストールしようとしたのですが、「古いバージョンがインストールされているよ」というメッセージが出てエラーになりました。つまり、「2006 のライセンスは残るが、Studio 2009 と同じマシン上で共存はできない」ということになります。言い換えれば「2006 は別のマシンで使ってね」と。ここんとこ、注意が必要です。

4. SDL Trados 2007 Suite をインストールし、ライセンスをアクティベート

5. SDL Trados Studio 2009 をインストールし、ライセンスをアクティベート
2009 をインストールする際、.Net 3.5 SP1 がインストールされていない場合は自動的にインストールが始まります。ただ、今日は Microsoft のサイトへのつながりが悪かったのか、ちっともインストールプロセスが進みませんでした。 しかたがないので、先に .Net 3.5 SP1 を手動でインストールしました(このときも、デフォルトのインストーラではなくフルパッケージをインストールしたほうが速く終わるようです)。

両方のライセンスをアクティベートすると、「マイライセンス」ページはこんな風になりました。2006 のライセンス(ソフトキー)が残っています。
Sdllicense

License Manager ではこのように表示されます。
Sdllicensemanager_2

ちなみに、Studio 2009 の起動時間はけっこう長い模様。

10:20 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

SDL Trados Studio 2009 へのアップグレード

(オリジナル投稿 2009/6/16)★

入院する直前に SDL Trados Studio 2009 のセミナーがあって、入院中に製品版とアップグレード版のダウンロードが始まっていました。

退院してさっそくダウンロードしてみましたが、新規購入ではないアップグレード・ライセンスの場合、ちょっと注意が必要のようです。

SDL TRADOS のサイトに、次のような注意書きがあります(> ホームページ > ショップ > デスクトップ製品)。

SDL Trados Studio 2009にアップグレードされる方には、SDL Trados 2007 Suiteの永久ライセンスも提供されます。 両製品は同時にインストールすることができます。 新しいライセンスを受け取る前に、以前のソフトウェアライセンスを停止する必要がありますので、ご注意ください。 SDL Trados 2007 Suite以前のバージョンを使用し続けたい場合は、新しくフルライセンスのご購入を検討されることをお勧めします。

つまり、私のように SDL Trados 2007 からアップグレードしただけの場合、

●SDL Trados Studio 2009 と SDL Trados 2007 Suite 両方のライセンスを受けられる(共存インストールが可能)
●ただし、そのためには以前のライセンスを返却する必要がある

ということのようです。これだけの寡占企業にしては、なんだかケチくさい、しみったれた話ですよねぇ。

2007 のライセンスを返してしまうと、SDL Trados 2006 も使えなくなるのかどうか、今ちょっと問い合わせ中です。

ちなみに、
 - SDL Trados 2006
 - SDL Trados 2007
 - SDL Trados 2007 Suite
という 3 つの製品、前から書いているようにコアの翻訳メモリ周りはほとんど変化していません。

・SDL Trados 2006 に SDL Trados Synergy というプロジェクト管理の統合環境を追加したのが SDL Trados 2007。
・SDL Trados 2007 に Passolo(ローカライズツール)を追加したのが SDL Trados 2007 Suite。

というだけです。SDL Trados 2007 Suite の本体部分は、SDL Trados 2007 SP3 であると、リリースノートに書いてありました。

いずれにしても、今回は製品のアーキテクチャ自体が大きく変わるだけでなく、このようにライセンスポリシーまで変わるということで、ユーザーはあちこちで混乱しているに違いありません。Trados の ML では、インストール途中の不具合も報告されているようですし。

そんなわけで、Studio 2009 の実用レポートはまだ少し先になる予定。

10:19 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

SDL Trados Studio 2009 紹介セミナー - その2

(オリジナル投稿 2009/5/27)★

今回の紹介で判った範囲で、細かい機能について触れておきます。

まず、前回のエントリで勝手に予想した機能から ---

AutoSuggest
Idiom の Suggestion 機能(訳文の一部を勝手に置き換える)と同じかと危惧しましたが、違ってました。Google ツールバーとか ATOK でおなじみの「入力内容の推測機能」のことです。独自に用意した辞書やメモリの内容から、入力内容を推測して提示するそうです。ドキュメントの性質によっては便利かも。

Context Match
これは前回の予想どおり、Idiom の ICE マッチを踏襲した機能です。

リアルタイムプレビュー
XML ファイルにどのくらい対応できるのか、聞きそびれました。

PDFファイルのサポート
ファイルを開くとき以外は、思ったほど重くない感じで動いていました。ただし、当たり前ですがセキュリティ設定でコピーとかテキスト抽出が不可になっているファイルには対応しません。

複数メモリへの対応
リスト上の順番で優先順位を指定できるほか、画面を見たところ、メモリごとにペナルティを設定するとか、それなりに細かい設定項目がありました。


つづいて、今回わかった内容 ---

自動翻訳
はなっから、たいして期待はかけていない機能ですが、なんでも自動翻訳用のサーバーにアクセスして訳文を構成させるんだそうで。まず使いものにならないでしょう。

Auto Propagation
複数回出現している原文に訳文を反映させる機能。今までの Trados ではファイルをいちど閉じて[翻訳]コマンドを実行する必要がありました。Idiom から踏襲された機能ですが、Idiom より動作がまともそうでした。

メモリ内の訳語検索
今までできなかったのが信じられない、というところですが、訳文に対しても訳語を検索できるようになります。検索精度がどのくらい変わるのか、あまり突っ込んで聞き出せなかったのですが、「大小文字の区別」と「ワイルドカード指定」のオプションはさすがに追加されてました。

メモリのメンテナンス
メンテナンス用の画面はだいぶ使いやすくなるようです。メモリの内容がスプレッドシート形式で表示され、かなり簡単に編集できる模様。

キーボードショートカットのカスタマイズ
こんなもん、今さら謳い文句になるほうがどうかしてますが、信じられないことに今までは TagEditor でも Workbench でもカスタマイズはまったく不可でした。

その他
XLIFF 形式に対応(バイリンガル形式の XML ファイル)
バッチ処理(解析、翻訳など)の機能を改善
バイリンガル状態で HTML として出力可能

--------------------
インターフェースが大きく変わるので、今まで Trados も Idiom も使っていた人なら比較的スムーズに移行できそうですが、Trados オンリーだった方がいきなりこの環境に移るのは難しい気がします。

もうひとつ、今までスタンダードだった MS Word 形式のバイリンガルファイルが使われなくなるということで、たとえば今までその形のファイルでレビューを行っていたクライアントなども、簡単に移行はしないでしょう。SDL TRADOS さんとしては、「ソースクライアントも Studio 2009 を用意する」ことを想定して、その路線で営業をかけるものと想像されますが、どーなんでしょうね。

翻訳者の側にしても、基本的には翻訳ベンダーやクライアントに指定されたバージョンの Trados を使うはずで、独自に Studio 2009 の導入に踏み切るというケースは多くないでしょう。

10:18 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

SDL Trados Studio 2009 紹介セミナー - その1

(オリジナル投稿 2009/5/27)★

4/25 のエントリで書いたように、SDL Trados で大幅なバージョンアップが予定されており、その紹介セミナーに行ってきました。

5/26 の午前中が個人ユーザー向けで、たぶん午後が企業ユーザー向けだったようです。

予定されていた定員数からすると参加者は少なかったようでした。

インターフェースが大きく変わって、Idiom クライアント(Desktop Workbench)に似た統合環境になるというのは 4/25 に書いたとおりです。

- 原文-訳文が横並び表示される
- その間のカラムにマッチ率やステータスなどが表示される
- Context Match 機能がある

などなど、インターフェース的にも機能的にも Idiom がベースになっている部分が多いのですが、

- Idiom 用のパッケージを開ける

という説明がありましたので、一般的なファイル形式に対応するだけでなく、Idiom 翻訳プラットフォームについてもこの統合環境で対応するという意図のようです。

※質問したところ、従来の Idiom Desktop Workbench はすでにメンテナンスモードに入っており、バージョンアップはないとのことでした。

インターフェース画面を見たときから、Idiom クライアントの欠点がそのまま引き継がれているのでは、ということが心配でしたが、デモで見る限りそれはないようでした。さすがに、これだけのメジャーチェンジということで従来製品の "いいとこどり" に仕上がっていると期待できるかもしれません。

ただし、マッチ率の計算ロジックとか、メモリ内検索の機能性とか、肝心な翻訳エンジンの部分がどの程度改善されているかは、今回の紹介ではわかりませんでした。

実際のリリースは 6 月ということなので、使えるようになったら使用レポートをアップする予定です。

10:17 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

SDL Trados 2009 - ついにメジャーチェンジか?

(オリジナル投稿 2009/4/25)★

SDL Trados から、SDL Trados 2009 の紹介ウェビナーやセミナーの案内メールが届きました。

リンク: SDL Trados Studio 2009: 革新的技術を提供
(こちらはフリーランス版のページです)

スクリーンショットを見てみると......

Sdltrados2009

なんだか Idiom ライクですよ......

SDL、Idiom と大きなプラットフォームを吸収しておきながら、今まで Trados 本体に大きな変化はありませんでしたが、ここに来てついにインターフェースごと大きく変わることになったようです。翻訳インターフェースとして Word や TagEditor を使うのではなく、翻訳画面、メモリ、用語集をすべて統合した独自環境になるようです。

2007 からのアップデート料金はわりと手頃なので、今回はちょっと手を出してみようかと思います。5/26 のセミナーにも出席する予定ですので、詳しくはその後またレポートしたいと思いますが、現時点でこのサイトの内容を勝手に解説してみます。

AutoSuggest
入力時に翻訳メモリ内の語句を提示し、セグメント一致をしのぐ機能を提供します。
これ、もし Idiom と同じ Suggest 機能だとしたら、かなりいただけないことになります。Suggestion と称して、訳文の一部を勝手にメモリ内の訳語と入れ替える機能ですが、日本語でこの機能がまともに役立った記憶はほとんどありません。
コンテキスト一致
ロケーションとコンテキストを認識することで「100%超」の一致を実現し、最適な翻訳を実現します。
これはきっと、Idiom プラットフォームで実装されている、「100% 一致のうち、前後のセンテンスも見比べた位置関係で確定する」という機能です。それなりに有効ではあります。
リアルタイムプレビュー
完成したドキュメントを確認しながら翻訳できるため、DTPの作業時間が短縮し、翻訳の調整がしやすくなります。
なかなか便利そうに聞こえますが、ターゲットが XML ベースの場合、正しいスタイルシートを指定しないかぎりプレビューはできないでしょう。もし、汎用的なスタイルシートを用意して擬似的なプレビューが可能だとしたらほめてあげたいところです。
リアルタイムのQAとスペルチェック
翻訳時の間違いやスペルミスを瞬時に修正し、一貫性と正確性を確保します。
Trados の現状の QA 機能だってまだまだ使えないレベルですけどね......
PDFファイルをサポート
PDF用の新しいフィルタが欲しいというご要望に応えました。 オリジナルのソースファイルを入手できない場合でもPDF文書のプロジェクトを受注できます。
重そうだよなぁ。
優先順位を指定できる翻訳メモリ
複数の翻訳メモリに同時にアクセスし、翻訳メモリの使用方法を柔軟に制御できます。
複数メモリへの対応は大きな進歩ですが、問題はメモリをエクスポートして手軽に扱うことができるかどうか、ですね。TMX(翻訳メモリの標準形式)はサポートしているみたいですが。

ここまで大きく変わると、翻訳会社でも作業フローをいろいろ変更しなきゃならなくなりますから、翻訳案件が「2009 指定」となることは当分ないでしょうね。よほど劇的にプロジェクト管理が簡単になるとか、コスト削減につながるとか、目に見えるメリットがないかぎり。

10:15 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加