2016.12.02

緊急提言 --- Tradosで一人前の翻訳者???

side TRADOS、すっかり更新頻度が下がってますが、これだけは書いておかないといけませんね。


Tradosを使うようになったら翻訳者として一人前


みたいな世迷い言まで出回っているのでしょうか。


そんなことは絶対にない


と肝に銘じてください。本末転倒もはなはだしい。


もし、どこかでそんなセールストークがまかり通っているのだとしたら、そんな営業トークは相手にしないこと。


翻訳祭で、すこしでこういうことを分かってもらえたのなら、ほんとうに甲斐があったなあと思います。

03:51 午後 Trados 全般 | | コメント (1) | トラックバック (0)

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2015.09.18

MultiTermが動かんぞ……


MultiTermも当然、2015になりますが、あら、起動しない……。

ノートPCでは何事もなく起動したんだけど、なんでだろと思いながらググったら、猫先生のサイトがヒットしました。

リンク:女は翻訳でよみがえる MultiTermのファイルがCanonのフォルダに!

ここで紹介されているのは2009/2011あたりの話なのですが、エントリの日付は今年の2月です。

キヤノンのプリンタソフトがインストールされているPCにMultiTermをインストールすると、MultiTerm.exeなどのファイルがなんと! C:\Program files (x86)\Canon\Easy-WebPrint EX のフォルダに入ってしまうのです。確かにこのフォルダに入っていました(^^;) そういえば、去年の夏からキヤノンに変わったのでした。

なんじゃ、そりゃ…… と呆れながら調べてみたら……

1509176

あはは、ほんとだ。なんですか、このアホさ。まあ、インストール中に表示されたパスに気づかなかった私もアホですが。

でも、猫先生のページには

このページの指示に従って、レジストリエディターで4つのファイルを削除してから再びMutiTerm 2009をインストール!

とは書いてあるものの、リンク先がない^^;

しかたがないのでもう少しググってみると……

リンク:SDL MultiTermが起動しない場合の対処法: 秋桜舎ブログ

次に目についたのは、山本ゆうじさんのサイトでした。

なんだかなぁ……。ほかにないんかいw

そして、今度はリンクがあったので、飛んでみましたが……

Solution Finderのトップで、該当記事ではありませんでした。このサイトって、特定のページのURLは貼れないみたいですね……。

リンク:SDL Language Technologies Knowledgebase

このサイトで"Webprint"を検索するか、

"SDL MultiTerm crashes during startup directly after a new installation when installing Canon printer software"

とググってみると見つかると思います。

私もやってみて、成功しましたので、以下に日本語で書いておきます。

  1. インストールした SDL MultiTerm 2015をアンインストールします。

    15091712

    [コントロールパネル]→[プログラムと機能]を開くと、MultiTerm 2015のコンポーネントが5つあるので、ぜんぶ削除します(Remove suite of productsは削除できないかもしれませんが、かまいません)。

  2. レジストリエディタを起動します。[スタート]→[ファイル名を指定して実行]でダイアログを開き、[名前]に

    regedit

    と入力します。

    ※レジストリエディタは、十分注意して使う必要があります。この操作がいやな場合は、キヤノンのWebprintをいったん削除してからMultiTerm 2015をインストールする、という方法のほうが安全かもしれません。といっても、以下の手順どおりにやれば、レジストリエディタは別にコワいものではありませんが。

  3. レジストリエディタで、次のようにツリーをたどります。

    Windowsが32ビットの場合:
    HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Uninstall

    Windowsが64ビットの場合:HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Wow6432Node→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Uninstall

    似たような名前もあるので慎重に。

    15091713

    この図と同じように、Uninstallまでたどって右ウィンドウにある4つのエントリをすべて削除します。

  4. あらためて、MultiTerm 2015をインストールします。

これで、正しくインストールされます。


なんか、マヌケなエラーだなぁ。

12:38 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2015 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2015.09.17

SDL Trados Studio 2015のインストールとライセンス


Studio 2015がリリースされるとわかった4月に「大胆予想」をしたものの、実際にリリースされてから私自身はまだインストールしていませんでした。


最大の理由は、ライセンス認証の仕組みが変わるということで、

2015をインストールすると、2014のライセンスはどうなるのか?

が、よくわかっていなかったからです。


が、サン・フレアさんで2015を前提にしたセミナーも始まりましたし、いつまでもそうは言ってられないので、重い腰を上げました。なお、ライセンスについては、サン・フレアのTrados講師、山田修司さんにもご教示いただきました。m(__)m


Studio 2015で初めてTradosを導入する場合は特に気にしなくていいのですが、これから2014/2011からアップグレードする方は、以下の点にご注意ください。


私がライセンスについて気にしていたのは、

Studio 2015にアップグレードすると、2014のライセンスが使えなくなるらしい

という噂があったからです。結論から言うと、この噂は半分正しく、半分間違っています。


2014からアップグレードする場合、いちばん注意しなければならないのは、

2014のライセンスを返却しちゃダメ

ということです。

具体的な手順は以下のとおり。

  1. Studio 2015のインストーラをダウンロードし、起動してインストールします。2014と2015は完全に共存できます。

  2. SDLで自分のアカウントにサインインし、[ライセンス]を開くと、次のような画面が表示されます。

    1509171

    つまり、2015は購入したけど、まだライセンスをアップグレードしてないよ、ということです。

  3. "Click here to upgrade your licenses"のリンクをクリックすると、次の画面に進みます。

    1509172

    [アップグレード(1)]というボタンをクリックすると---

  4. ---ちょっとコワいメッセージが出ます。

    1509173

    噂どおり、2015を使おうと思ったら、2014のライセンスはなくなってしまうようです。これは不安です。なにしろ、ほとんどの人が実際のジョブに使っているのは2014(以前)であり、お客さんに断りなく2015に移行してしまうのは問題でしょう。

    でも大丈夫。ここで「右側に示すライセンスに置き換えられ」ても、それだけで

    2014が使えなくなることはない

    のでご安心ください。[数量]ドロップダウンを「1」にして[アップグレードの処理]をクリックしましょう。

  5. そうすると、次の図のように新しく2015のアクティベーションコードが追加されるはずです。

    1509174

    2014のときより、コードがだいぶ長くなります。そして、2014のライセンスのところに

    「このライセンスは非アクティブな状態です」

    と書かれている点に注意してください。つまり、ライセンスはあくまでも2015に移行したので、2014のライセンスはもうなくなった、ということです。

  6. Studio 2015を起動し、アクティベーションコードを入力すればインストールは完了です(言語を5つ選ぶステップに進みます)。

  7. これで2015が使えるようになりましたが、今までどおり2014も使えます。同時起動もできました。

Studio 2015のインストールとアクティベーションは以上ですが、2014について重要なことがもう1つだけあります。それは、

これ以降、いったん2014をディアクティベートする(ライセンスを返却する、あるいはアンインストールする)と、

もう2014をアクティベートすることはできなくなる

ということです。要するに、ライセンスは2015になってしまった。そのライセンスで、今ある2014も動かせるだけ、という状態になっているのでした。

注意点をもう一度まとめておきます。

・2014と2015は同じマシンに共存できる

・2014と2015は同じマシンでどちらも使い続けられる

・2014のライセンスは返却しない(2015に完全移行するまでは)


ちなみに、私が持っているのはFreelance Plusなので、ライセンスが2つ付いてきます。これまでは、その2つのライセンスをメインマシンサブマシンノートPCの3台で使い回していました。

つまり、

・メインマシンではアクティベートしたまま

・サブとノートは、(セミナーとかで)必要に応じてどちらか一方をディアクティベートし、他方をアクティベートする

という使い方をしていたのですが、今の状態でこれをすると、ディアクティベートしたとたんに2014は使えなくなるので、注意が必要ということです。

なお、リリースされてから少し時間が経ってしまったので、現時点ではインストールして起動すると、すぐ後にパッチアップデートが適用されます。

1509175

MultiTermも同様です。

11:35 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2015 | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2015.04.17

SDL Trados Studio 2015、大胆予想


何日か前からちらちらと噂が流れたと思ったら、今日(4/17)、案内メールが届きました。

SDL Trados Studio 2015がまもなくリリース
業界最先端の翻訳支援ツールの最新バージョン、SDL Trados Studio 2015がまもなくリリースされます! この最新バージョンには何を期待できるのでしょうか。まずは、SDL Trados Studio 2015が翻訳の品質向上に役立つ理由をいくつかご紹介しましょう。


だそうで、さっそくリンク先を見てみました。

SDL Trados Studio 2015が まもなくリリースされます。

さすがに、このページだけではわかりません。

「プレビューシート」(英語版)というものをダウンロードできるらしいので、そちらをざっと見てみました。


以下、そのプレビューシートに基づく、帽子屋の大胆予想です。

Fast review, intelligent TM updates

翻訳そのものではなく、レビュー工程の機能向上のようです。

Studio 2014から、Wordのような修正履歴を残してレビューしたり、いったんWordにエクスポートしてWord上で入れたレビュー内容をStudio上で反映できるようにと、レビューア向けの機能が大幅に強化されました。それがさらにアップデートされるようです。→ 翻訳には直接の影響なし


Make typos a thing of the past

スペルチェッカーの話です。日本語入力のタイポに対応しているとは思えません。→ 英日翻訳には直接の影響なし


Type less, translate more

"draw on smarter, more comprehensive suggestions"って書いてあるので、たぶんAutoSuggestの機能強化です。えーと、日本語には正式に対応するんでしょうか? → 日本語対応しないかぎり、英日翻訳には直接の影響なし


Save time by leveraging your hard work

詳しくはわかりませんが、"Occasionally, you find you are working on a different language pair or translating in a different language direction"という書き方から見ると、プロジェクト管理、しかもマルチランゲージ環境が主眼のようです。→ 翻訳には直接の影響なし


Translate PDFs? No problem

PDF対応の進化を期待している人は多いでしょう。→ 期待せずに期待


It is all in the details

"Dealing with special characters? Working on an extra-long document? Need to take a break? "

これはちょっとわかりません。→ 保留


MultiTerm 2015 enhances your terminology management experience

MultiTermの狂歌、もとい強化とか。→ 期待せずに期待


GroupShare 2015 evolves

すいません、使ってません。→ 保留


Machine translation continues to get smarter

すいません、使ってません。→ ノーコメント


Featuring a new look

ユーザーインターフェースまわりですね。少なくとも、Office本来のリボンインターフェース、つまりクイックツールバーのカスタマイズには対応してほしい。個人的には、ここが変わったら、まあそれだけでもよしとします。→ けっこう期待


Get personal

これも、操作性に関係するワークフローがらみでしょうか。→ 保留


Your Studio in more languages

個人的には無関係。


Pump up your Studio

これはOpenExchangeの話です。


…… というわけで、まあおおむねは予想どおりの展開になりそうな予感大ですね。

はい? まあ、私はアップグレードしますけどね。

01:58 午後 Trados 全般, バージョン - Studio共通 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2014.10.11

Trados Studioの解析に大きな疑問


Trados Studioで、既訳とのマッチ状況と、表示されるパーセンテージを見ていると、ときどき納得のいかないことがあります。

Studio案件が少ないうちは目をつぶっていましたが、そろそろ無視できない状況になってきたので、ちょっとレポートしておきます。機会があったら、SDLの中の人にも伝えようと思っています。

逆の場合もありそうですが、大雑把に言うと、Studioのほうが

パーセンテージが高く出る

ことが多いようです。そもそも、

マッチ率の計算があきらかに変

なこともしばしばです。

プロジェクト全体になるとこの差が報酬総額にかかってくるので、早急になんとかしなければいけませんが、検証がなかなか難しいので、マッチ率計算についてだけ、ひとまず実例で示します。


まず、これがStudio 2014で開いたセグメントです。

1410111

このときのメモリーには、既訳がこのように表示されていて、マッチ率は

83%

です。

1410112

ちょっとわかりにくいので、いちばんマッチ率の高い既訳の原文と、今回の原文を並べてみます。

旧版:For information on how to do this, see <タグ>.

今回:For information on how to restart a controller, see .

太字部分が相違点。

旧版が8ワード、今回が9ワード。そのうちの6ワードが一致しているわけなので(タグは無視)、実際の内部的な計算はわからないものの、高めに計算しても(6÷8)

75%

低めに計算すれば(6÷9)

67%

になるはずです。


試しに、Legacy Converter(先日、2014に対応しました)でコンバートしたファイルを、エクスポートしたメモリーで開いてみたら、こうなりました。

1410113

このときのメモリーはこうです。

1410114

上でやった計算に近いパーセンテージになっています。


もし、全体にこんなふうにパーセンテージが高めに出ているとしたら、場合によっては翻訳者が --- ひいては翻訳会社も --- けっこう損をさせられている可能性があります。


Studio案件を扱っているみなさん、感じとしていかがですか?

01:40 午後 Trados 全般, バージョン - Studio共通 | | コメント (14) | トラックバック (0)

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2014.09.14

Word上の「改行をしないスペース」

★★

Word上には、改行または「改行っぽい」制御記号がいろいろとあるという話を、以前side Aに書きました。

side A: # 段落記号、行区切り、改行 --- Word の不思議

side A: # 改行の検索 --- Word の不思議その2


そのほか、Wordには「改行をしないハイフン」とか「改行をしないスペース」ってなものがあって、知らないと頭を抱えてしまうことになります。

「改行をしないスペース」というのは、欧文のファイルで見かけることが多いかと思いますが、スペースがあるべき場所に、半濁点のマルにも見える記号が入っていることがある、あれです。

1409144

この例だと、ピリオドと二重引用符の間に変なマルが見えている、これが「改行をしないスペース」です。

Wordの[挿入]→[記号と特殊文字]→[その他の記号]を選択して[特殊文字]タブを開くと、この手の特殊記号を確認できます。

1409143

これです。

固有名詞の途中などで改行されないように、というのが本来の使い方なのですが、最近、これが意味もなく多用されているファイルをよく見かけます。[Ctrl + Shift + Space]で簡単に入力できるから?

ちなみに、これをファイル内で検索したいときは、検索ダイアログで[ワイルドカード]をオンにして、[特殊文字]から[改行をしないスペース]を選択すればOKです。検索文字列は、

^s

※カレットと小文字のs。大文字のSではダメなので注意。

SDL Trados 2007(まで)では、ピリオドの後にこの「改行をしないスペース」が入っていると、本来切れるはずの位置でセグメントが切れません。そのため、セグメントを開いたとき

1409141_2

こうなります。念のために確かめたら、SDL Trados Studio 2014では、同じ箇所が正しく区切られました。

1409142

それ以前のStudioは確認していませんが、こういうところ、地道に改善されています。

01:43 午後 翻訳者のPCスキル, Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2013.08.15

Trados購入についての注意 - 重要 -


Studio 2014のリリースが間近になった今、これから購入するという方のために重要な注意点があります。

それは、

2014以降、2007 Suiteは買えなくなる

ということです。

1308152

今でも、Studio 2011単体と、Studio 2011+2007 Suite の2種類が売られていて、その差は約30,000円です。この2007 Suite付きがもう間もなく買えなくなり、どうやら2007 Suite単体を売る予定もなさそうです。

現場では依然として旧アーキテクチャの使用を求められることが多いので、2007 Suiteは今でも必要なので、もし今、新規購入を検討している場合には、急いだほうがよさそうです。


しかも、

今2011を買えば、2014へのアップグレードは無料

です。

ただし、SDL Trados Studio 2011を2013年7月1日以降に購入された場合は、Studio 2014のリリース時に無料でアップグレードできます。


詳しくは、「SDL Trados Studio 2014:よくある質問」をご覧ください。

以下、「よくある質問」から一部を抜粋しておきます(下線は帽子屋による)。


SDL Trados Studio 2014の公式リリース時期はいつですか。

SDL Trados Studio 2014はまだご利用いただけませんが、今Studio 2014をご購入いただくと、SDL Trados Studio 2011をご利用いただけます。 数週間後にStudio 2014が公式にリリースされますが、その際にStudio 2011から無料でアップグレードできます。


Studio 2011を購入したばかりです。 Studio 2014を購入する必要はありますか

SDL Trados Studio 2011を購入され、Studio 2014のリリース時に有効なサポート&メンテナンス契約(PSMA)を結ばれている場合は、無料でアップグレードできます。(略)ただし、SDL Trados Studio 2011を2013年7月1日以降に購入された場合は、Studio 2014のリリース時に無料でアップグレードできます。


tudio 2014のリリースによりSDL Trados Studioのその他のバージョンに何か影響がありますか。

Studio 2014の公式リリース後は、SDL Trados 2007 Suite、SDL Trados Studio 2009、およびSDL Trados Studio 2011はご購入いただけなくなります。 すでにSDL Trados 2007 Suite、SDL Trados Studio 2009、またはSDL Trados Studio 2011をお持ちの場合は、引き続き使用できます。 SDL Trados Studio 2014のフルライセンスを購入される際、またはSDL Trados Studio 2014にアップグレードされる際、SDL Trados 2007 SuiteはStudio 2014パッケージには含まれていません

SDL Trados 2007 Suite、SDL Trados Studio 2009、またはSDL Trados Studio 2011から、Studio 2014にアップグレードすることができます(SDL Trados 2007 Suiteからのアップグレードは2013年12月末まで)。 アップグレードの選択は今すぐ可能で、リリース時にただちにStudio 2014をご利用いただけます。

06:03 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados Studio 2014、間もなくリリース


Studioアーキテクチャになってから、2009、2011とリリースが続いたので、ほんとうは2013にしたかったのだろうと勝手に想像するのですが、新バージョンは「2014」ということになりました。

リリースは9月の予定です。


7月下旬にメールが届き、8月最初には紹介の Webinar もありました。そのわりに、新バージョンがどうなるのか詳しい情報がなかなか出てこなかったのですが、ようやくSDLさんのブログで情報が出始めました。

リンク:SDL Trados Studio 2014の リリース日が迫っています。

リンク:SDL Trados Studio 2014の新たな整合機能

リンク:SDL Trados Studio 2014の3つの注目ポイント


今までのリリースに比べて前宣伝も控え目で、出てくる情報も少ない。なんでかというと、(整合機能を除く、いわば本体に)目玉と言えるような「新機能」がないから、じゃないでしょうか。

以下、私の勝手なインプレッションです。


上にあげた1つ目のブログに並んでいる謳い文句はこうです。

 必要な機能を見つけやすい

 習得しやすい

 使いやすい

 過去の翻訳を再利用しやすい

機能の話は最後だけで、後はいずれも操作性についての変更ばかりです。その本音は何かというと、

Studioへの移行

をとにかく進めたいということなんだろうと推察します。

具体的に言うと、これはWebinarのときチラッと画面を見せてくれたのですが、2007以降のOfficeと同じような

リボンインターフェース

を採用するようです。

リボンインターフェースって、登場したときにはあれほど不評だったのに、その後はMicrosoft以外にも採用するところがちらほら現れてきてますね。

130815
(これは、私がPDF処理に使っているアプリケーションのインターフェースです)

不評はあいかわらずだし、けっして多数派ではないインターフェースだと思うのですが、敢えてそれを採用したっていうのは、なんででしょうかね。翻訳者はOfficeのインターフェースに慣れてるだろうとか、そういうこと?

これで、ますますStudioから足が遠のくという人だっていそうですよ。

さて、今回もうひとつ大きな売りになっているのが整合機能、つまり今までWinAlignが担っていた機能(旧版の原文と訳文から、新たに翻訳メモリーを作る)です。

整合機能だけは、Studioへの移行で完全に取り残されていて2011のときも積み残し課題だったので、今回は満を持して、という感じの再登場です。

これについては、2つ目のブログで取り上げられています。


先日のWebinarで、

整合した後の手作業による編集工程が不要

と聞き、いったいどんな仕組みで整合の精度を上げるのかと期待していたのですが、今回の部録では精度のことは何も書かれていません。

どうやら、精度を上げるという方向ではなく、

・整合のときに品質レベルを設定しておく

・翻訳の際には、その品質レベルを見ながら、選り分けて使う

という発想のようです。なんだか

期待外れに終わりそう

な気配が濃厚になってきました。


こーゆーこと書くヤツが出てくるから、事前の情報をあんまり出したがらないんでしょうね、きっとw


私はてっきり、たとえば機械翻訳のエンジンを利用して、原文にあるいくつかの単語と訳文にあるいくつかの単語が照合して、その一致度をペアリングのキーにするとか、そんなスゴいことをやるんじゃないかと勝手に想像していたのですが。

新製品発表のセミナーなどを待ちたいところです。

ちなみに、今回のバージョンアップで私が密かに期待していた機能、「原文と訳文の垂直方向表示」は実装されませんでした。

Webinarで質問したときの反応では、「少数意見であり、一顧だにされなかった」ということだそうです。へー。

05:17 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2014 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.06.16

Windows XP以降のTrados環境


もう2カ月も経ってしまいましたが、以前の記事に、こんなコメントをいただきました。

現在Windows XP+Office 2003をメインで使っています。(中略)来年XPとOffice 2003のサポート終了とのことでどのように対策すればいいのかそろそろ検討を始めようというところです。何かアドバイスがあればお願いできますでしょうか。


私自身もそうですが、TradosとWordを使う場合は、

Windows XP
 +
Office 2003
 +
SDL Trados 2007

という組み合わせが、最も安定し、かつ使いやすい環境でした。

なんだかんだで10年近く続いてきたことになりますから、移り変わりの激しい電脳世界にあっては、異例に長寿だったと思います。


が、このコメントにあるように、この黄金時代も終焉まで1年を切ってしまったわけです。Windows XPもOffice 2003も、

2014年4月9日(日本時間)

をもってサポートが終了し、Windows Updateの対象ではなくなります。


サポートされなくなるというのはどういうことか。念のために書いておくと、WindowsやOfficeに脆弱性が見つかってもその修正パッチが開発されず、攻撃のし放題になるということです。そんなPCをインターネットに接続しておくのは、とても危険です。

そこで、私自身も最近いろいろ考えているので、「Windows XPなき後のTrados環境」に触れておこうと思います。

オペレーティングシステム

選択肢は、Windows 7かWindows 8ですが、少なくともTrados使用を想定するのであれば、

Windows 7を推奨

します。

SDL Trados 2007 (Suite)
Trados Studio 2009
Trados Studio 2011

のいずれも動作確認されています(2007については、動作しないという報告もあり)。サポートも2020年まで(今のところ)予定されているので、あと7年大丈夫ならいいんじゃないかなー。

ただし、量販店や大手パソコンショップの店頭で買おうとすると、Windows 7はほぼ姿を消しつつあります。メーカーの直販とか、オンラインのカスタマイズ、中古などを探す必要があるかもしれません。


Office

最新版のOffice 2013が出ましたが、Office 2010もまだ買えます。2010と2013で大きな違いはないと思いますが、

Office 2013とSDL Trados 2007の組み合わせは未確認

なので注意してください。Tradosのテンプレート Trados8.dotm の動作保証がまったくないからです。テンプレート、要するにマクロ関係はバージョンが違うとダメな場合が多いので、どなたかのレポートを待ちたいところです。


OfficeとTradosの組み合わせ

Officeとの組み合わせが問題になるのはSDL Trados 2007だけで、Studioは 2009も2011も、環境を特に気にする必要はありません。

上にも書きましたが、テンプレートの問題があるので、SDL Trados 2007を今後も使うのであれば―その可能性はおおいにあります―、

Office 2010 との併用を推奨

します。


以上の内容を表にまとめてみました。

130616

クリーム色が従来の安定環境、水色が、今後当面の推奨環境です。

・Vistaは私が使ってないので、入っていません。

・Office 2007は、あと3年しかサポートされないので、非推奨。


ということで、SDL Trados 2007を使い続ける場合、今後しばらくの推奨環境は、

Windows 7
 +
Office 2010
 +
SDL Trados 2007

になるようです。


以上の表に、追加レポートがあればぜひご連絡ください。

【追記】

Microsoftで公表されている、WindowsとOfficeのサポート期間は、以下のページをごご覧ください。

リンク:Windows 製品のサポート ライフサイクル について

リンク:Microsoft Office 製品に関する各 OS のサポート状況

10:56 午前 Trados 全般 | | コメント (8) | トラックバック (0)

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2012.04.17

Tradosツールバーについての総まとめ


今でも、メールなどでたびたび「Word にTradosツールバーが表示されません」という質問をいただくので、改めてTradosツールバーについて、総まとめしておきます。

【前提】
ツールバーが関係するという以上、Studio 2009/2011ではなくTrados 2007 (Suite含む)以前の話です。2007ベースで書いていますが、2006などでもファイル名の一部が異なるだけのはずです。

【環境】
以下の環境で確認しています。OSとOfficeの組み合わせがこれ以外の場合も、だいたい類推できると思いますが、保証の限りではありません。

- Windows XP SP3 + Office 2003
- Windows 7 64bit + Office 2010

■テンプレートのインストールディレクトリ

SDL Trados 2007 (Suite)を標準インストールしていれば、以下の場所にそれぞれのテンプレートファイルがあるはずです。

Windows XP上のWorkbenchテンプレート:
C:\Program Files\SDL International\T2007_FL\TT\Templates\TRADOS8.dot
C:\Program Files\SDL International\T2007_FL\TT\Templates\TRADOS8.dotm

Windows XP上のMultiTermテンプレート:
C:\Program Files\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm8\Templates\MultiTerm8.dot
C:\Program Files\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm9\MultiTerm9.dotm


Windows 7上のWorkbenchテンプレート:
C:\Program Files (x86)\SDL International\T2007_FL\TT\Templates\TRADOS8.dot
C:\Program Files (x86)\SDL International\T2007_FL\TT\Templates\TRADOS8.dotm

Windows 7上のMultiTermテンプレート:
C:\Program Files (x86)\SDL\SDL MultiTerm\MultiTerm9\Templates\MultiTerm9.dotm


拡張子は、併用するWordのバージョンによって異なるので注意。

TRADOS8.dot……Word 2003まで
TRADOS8.dotm……Word 2010など(たぶん2007から)

MultiTerm8.dot……Word 2003まで
MultiTerm9.dotm……Word 2010など(たぶん2007から)


■Wordに追加されたアトンとしての置き場所

前のエントリで書いたとおりです。

Windows XPの場合:
C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Microsoft\Word\STARTUP

Windows 7の場合:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP


しばらく前まで標準的だった「Windows XP SP3 + Office 2003」という組み合わせであれば、Tradosを標準インストールすれば勝手にアドインが組み込まれ、ツールバーも表示されました。

一方、「Windows 7 + Office 2010」という環境だと、それ以前に生まれたTrados 2007のほうが対応していないせいか、標準インストールしてもTRADOS8.dotmアドインは組み込まれません。

※MultiTerm9.dotmのほうは勝手に組み込まれたみたいです。

したがって、上に書いたインストールディレクトリからTRADOS8.dotmをさがし、アドイン置き場にコピーする必要があります。


■ツールバーが表示されない/消えた

Wordアドインというのは、だいたい

Wordがインストールされているところへ後からインストールする

ことになっているので、何かの具合でTradosより後にWordをインストール、特に再インストールすると、ツールバーが消えてしまうことがあります。

※これ以外にも、アドインどうしのコンフリクトで表示されなくなることもありますが、こちらの解決法はよくわかりません。

運がよい場合には、Tradosのアンインストール/再インストールだけでツールバーは復活しますが、それでダメな場合は、手動でdot/dotmファイルをコピーしてください。

05:57 午前 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.01.10

バージョンのまとめ、2012年改訂版


前回の「バージョンのまとめ」からさらに 2 年以上が経過してしまったので(時間が経つのはやいなぁ)、また加筆改訂しました。

公式サイトのこちらの年表も更新されていました。
SDL TRADOS Timeline

Trados 2.x
事実上、最初の商用バージョン。
TRADOS 社の社史によると、Workbench より MultiTerm のほうが開発が先だったそうです(発表は 1990 年。かなり古いですよ)。どうりで、MultiTerm だけ長いあいだ 16 ビットだったわけだ。


Trados 3.x
2.x は不具合が多く、わりとすぐ 3.x が登場しました。一応は実用レベルですが、自前のバイリンガルファイル・エディタである TagEditor はまだまだ使い物にならないダメっ子ツールでした。この後の 4.x というバージョンは市場に出ていません。

この頃まで、ライセンスはハードウェアキー、つまりドングルというマッチ箱サイズの機器をパラレルポートに挿す形式でした。ところが、このドングルが妙に choosy で、パラレルポートとの相性が問題になることが多く、たとえばカスタム PC などでポートを後から増設したような場合はたいていドングルが認識されませんでした。私の半カスタムマシンでもダメでした。


Trados 5.x
TagEditor がおおむね実用に耐えるようになったバージョンです。バイリンガルファイルの形式が変更されて互換性がなくなりました。「5.x」と書きましたが、見たことがあるのは「5.5」ばかりです。

この頃から、ドングルに USB タイプが登場しました。会社で 1、2 度見かけたくらいです。旧式のドングルを USB タイプにアップグレードする料金も設定されていましたが、ただそれだけのことなのにやたらと高かった記憶があります。


Trados 6.x
MultiTerm(用語管理ソフト)のファイル形式が大きく変わり、これ以前と以降では互換性がまったくなくなりました。ソフトウェア・ライセンスの登場もここからだったと思います。6.5 が、買収される前の Trados としては最後のバージョンとなりました。


SDL Trados 2006(Trados 7.5.x)
SDL 社に買収されてからはこんな名前になりました。正式な製品名としては "SDL" を冠して最後に西暦が付くようになり、バージョン番号は内部的にのみ存続しています。ユーザ間で話をするとき、ちょっと厄介です。使用頻度の高い機能のショートカットなど、細かい修正があります。また、SDLX もコンポーネントのひとつとしてインストールされるようになりました。

ちなみに、このバージョンからは[スタート]メニューに表示されるプログラムグループ名も変わりました。6.5 までは「TRADOS 6.5 Freelance」でしたが、これ以降「SDL International」というグループ名になります。Studio 2009 になるとまたグループ名が変わりますけど(「SDL」だけになる)。


SDL Trados 2007(Trados 8.x)
Synergy というプロジェクト管理ツールが追加されました。本体については引き続きマイナーバージョンアップといったところですが、ユーザビリティは少し向上しました。特に、私は次に挙げる Suite 版までインストールしていなかったので気づいていなかったのですが、検索機能が進歩しました。

2007search_3

このショットで判るように、検索対象を原文と訳文で選べるほか、ワイルドカード指定が追加されています。


SDL Trados 2007 Suite(Trados 8.x)
前項の SDL Trados 2007 に Passolo というリソース翻訳コンポーネントを追加したほか、本体も少しバージョンアップ。

2007suite_search_2

同じ 2007 ながら、Suite ではさらにタグ内容も検索できるように更新。細かい変化ですが、ユーザーにとっては重要です。


SDL Trados Studio 2009
TRADOS 社創立 25 周年を期して、また SDL + Trados + Idiom という翻訳支援テクノロジーの集大成として、おそらくは社運を賭して(?)大々的に発表された新バージョン。すでに他のエントリでご報告しているとおり、アーキテクチャもインターフェースもまったく変わり、互換性も限定的です。

この記事を書くために初めて確認しましたが、内部バージョンは「SDL Trados Studio 9.1.0.0」となっているので、内部的には前バージョン 8.x の後継となっているようです。

Studio 2009 には、2007 Suite のライセンスも付いてくるので、今から新たに 2009 を購入しても、従来の Trados 使用を求められるジョブには対応できます。2007 より古いバージョンは共存できなくなりました。

【2012/1/10更新】2011の発売に伴い、2007 ライセンスが自動的に付いてくる 2009 は購入できなくなりました。次項を参照してください。


SDL Trados Studio 2011
Studio アーキテクチャのメジャーバージョンアップ版。

現場では Studio 2009 への移行がなかなか進まないせいか、従来の Word バイリンガル形式との互換性が大きく向上しました。また、Word の更新履歴に似た機能が追加されるなど、機能はまちがいなく大きく進歩しています。詳細は、2011 関連のエントリを参照してください(私自身もまだ、あまり使い込んでいない)。

【重要】購入できるバージョンについての注意事項
Studio 2009 までは、購入すると 2007 Suite のライセンスも自動的に付いてきたので、移行が進んでいない従来の現場にも対応できましたが、Studio 2011 からは、2007 の扱いが別になったので、これから購入する場合には注意が必要です。

現在の製品ラインアップは、以下のページで確認してください。

SDL製品 - フリーランス翻訳者向けの翻訳メモリ、用語集管理、ソフトウェアローカリゼーション製品

SDL Trados Studio 2011 Freelance
SDL Trados Studio 2011 Freelance + Trados 2007

という違いがあります。


SDL Trados Studio 2011 Starter

以前の記事で、「サブスクリプションバージョン」として紹介していたバージョンです。詳細は、その記事を書いたときと変わっていません。

あくまでも「2011 Starter」であって、2007 は付属していない ことに、くれぐれもご注意ください。

12:40 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.11.13

TagEditor のバグを直してください、SDLさん


SDL Trados 2007 の TagEditor には、

日本語をまともに入力できない

(ちょっとしたことで英語直接入力になる)という重大な欠陥があることを、前から何度か書いています。ほとんどの人は、そのつど入力モードを戻してしぶしぶ使っているようですが、やはりこれは耐えられません。

最近は、プラットフォームが Studio に移行し、2007 はおまけ扱いになったので、バグ修正が止まってしまうのはしかたがないかなと思っていたのですが、現在の製品ラインアップを見るかぎり、そうは言えない気になりました。

SDLショップ

現在のラインアップを見ると、2007 はおまけではなく、ちゃんとその分の

値段が付いている

からです。

1111131

企業向けであれば 40,000 円

1111132

フリーランス版でも 16,000 円が 2007 のライセンス分なのです。

料金をとる以上、

不具合は引き続き修正する

義務があるはずです。このバグを放置しておくことは企業として許されません。

私も、このバグについては機会があるごとに訴えていきたいと思います。

10:56 午後 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.09.08

SDL Trados Studio 2011発表セミナー


去る 9/6 に開かれた、SDL Trados Studio 2011の製品発表セミナーに行ってきました。午前中が個人翻訳者(フリーランス)向け、午後が企業向けということなので、午後の部の内容はわかりません。

ところで、今 SDL さんの 2011 紹介ページ(SDL Trados Studio 2011の概要)を見てみたら、いちばん下のほうに

SDL Trados Studio 2011の新機能

というリンクがありますが、そのページに進んで「ダウンロード」をクリックしても、ダウンロードされるファイルを開けないんですけど......

現在のライセンス数

いきなりぶっちゃけた話を書いちゃいます。SDL Trados の出荷実績は、現時点で 185,000 ライセンス、Studio 2009 発売以前はおよそ 170,000 だったそうです。ってことは、Studio になってから売れた(新規)ライセンス数は多くても 15,000 ってことになります。それって、1 バージョンの数としては多いのかな、少ないのかな。

前にも書いたことがありますが、アーキテクチャがいきなり大きく変わってしまったので、新規もアップグレードも、思ったほど伸びなかったというのが正直なところなのではないでしょうか。

今回の Studio 2011 では、そんな状況を打破して Studio アーキテクチャへの移行を大きく進めようという意欲がいろいろと感じられる新機能や機能強化が目立ちました。SDL さんの動機はともかく、ユーザーにとってプラス方向と言えるアップグレードとして一定以上、評価できると思います。


あらゆる単位で資源を再利用

まあ今までに何度も聞いたフレーズではありますがw

単語のレベル …… MultiTerm 用語ベース
フレーズレベル …… AugoSuggest
センテンスレベル …… TM
ドキュメントレベル …… PerfectMatch 2.0

ということで、PerfectMatch 機能が復活します。PerfectMatch 機能というのは、旧版と新版のドキュメントどうしを比較して、差分のないところはそのまんま再利用するというもの。ふつうの 100% マッチとは違い、ドキュメント構成上の出現箇所まで見て埋め込むので、「100% 以上の既訳」という扱いになります。

ただし、このドキュメント比較から埋め込みを行えるのは、企業向けの Professional 版のみで、フリーランス版では今までの Studio 2009 のときと同じく CM(Context Match)として表示されます。書き換えは可能。

また、PerfectMatch 機能が対応しているファイル形式は、*.sldxliff、*.ttx、*.itd ということで、応用性はどうでしょうね。


Word バイリンガルファイルへの完全対応

Studio アーキテクチャへの移行を促すという目的ではいちばんの目玉だろうと私が思っている新機能です。

今までも、従来の Word ファイルを Studio 2009 で開き、編集することは可能でしたが、その場合はネイティブフォーマットである *.sldxliff に変換されてしまうので、今までの作業環境と互換性がまったくありませんでした。訳文のみの Word ファイルを生成することはできましたが、バイリンガル形式の Word ファイルとしては保存できなかったからです。以前から Trados 環境を構築して作業してきたベンダーなどで移行が進まなかった最大の理由はここにあります(たぶん)。

Studio 2011 では、すでにバイリンガル状態になっているファイルを Studio で開き、(内部的には sldxliff として処理されるはずですが)、翻訳して、またバイリンガル Word ファイルとして保存できるようになりました。つまり、

- 翻訳ベンダーの環境は 2007(以前)
- 翻訳者は Studio 環境しか持っていない

という状況でも発注・受注が可能になるので、これはいろいろな方面にとって都合がよさそうです。

ただし、Studio 2011 で開くバイリンガルは、未翻訳の部分もセグメントになっていなければなりません(バッチ翻訳で処理可能)。おそらく、Studio 2011 内部では、セグメントになった状態を XML 構造に置き換えて翻訳対象とすることはできるけど、セグメントを開く操作に対応していないのだと思われます。

また、この機能は相手の Word が 2003 まででも大丈夫です。デモで使われていたファイルも doc 形式でしたし、質問して確認もしました。


レビュー対応 - 編集履歴機能

これも、Studio 環境の不揃いに対応する新機能でしょう。特に、レビューする側(翻訳ベンダー、クライアント)に Studio 環境がない、あるいは Studio 上ではなく今までのように Word 上でレビューと編集を行いたい、という場合に使えます。

Studio 2011 の環境で、Word とほぼ同じ操作性の編集履歴機能を使えます。編集履歴を記録し、最終的に「反映」/「却下」を選んで確定できます。

たとえば、レビューを受ける側は翻訳の終わった状態で Word ファイルとして保存し、レビューアに提出。レビューアは Word 上で通常の編集履歴機能を使って Word ファイルを返す。これを Studio で開けば、レビュー内容を確認したうえで確定し、最終版として仕上げることができる。そういう流れになります。

ただし、こちらは、Office 2007 以上が必要です。というのは、編集履歴を残して保存できる Word ファイルの形式が、*.docx だけだからです。以前、OpenExchange のアプリケーションとして紹介した SDL XLIFF Converter と同じですね。というか、そのコンポーネントを利用した機能だからです。


その他の機能

Word のスペルチェッカーを利用可能
※これ、対象のバージョンは確認できませんでした。

表示フィルタ
似たような機能が Idiom にあります。特定ステータスのセグメントだけフィルタリングして表示。

QA Checker 3.0
「設定をファイルへ書き出し」と資料には書いてあるのですが、今までも全体の設定は書き出せました。

参考:禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: QA Checker 3.0 はそれなりに使える

私がぜひバージョンアップしてほしいのは、「単語リスト」と「正規表現」を読み書きです。こちら、プレゼンターの山田勝志さんにも、Massimo Ghislandi さんにも伺ったのですが、保留中です。回答をいただいたら、この記事を更新します。

【9/9 更新】
フィールドマーケティング担当ディレクタ Massimo Ghislandi さんからメールで回答をいただきました。正規表現と単語リストの書き出し/読み込み機能、あるそうです。これは大きい進歩ですね。QA Checker の機能にあたる検証ツールは、たいていの翻訳ベンダーが自前で作ったりしてますし、私自身もそれなりのツールを作っていますが、Trados Studio のように、翻訳しながらリアルタイムで検証機能が返ってくるというのは、けっこう便利なものです。

【9/12 再更新】
Early Access Program でベータ版をダウンロードしてみました。インポート/エクスポート機能があるのは、「正規表現」のみで、「単語リスト」にはありませんでした。

ライセンス管理

これまで、Trados をアンインストールするときには、必ずその前に「ライセンスの返却」が必要でした。これをせずにうっかりアンインストールしてしまうと、ライセンスが使用中のままとなり、別のマシンにインストールできなくなります。さすがにこの仕様は不便だったらしく、アンインストールすれば自動的にライセンスが返却されるようになります。


ライセンスとアップグレード

まず、アップグレード対象。SDL Trados 2006 以降であれば、Studio 2011 にアップグレード可能。つまりそれ以前のライセンスだと、2011 は新規購入になります。

Studio 2011 のリリース前、つまり今の時期であれば、Studio 2009 を買うと 2011 に無償でアップグレードできます。この場合、もともとそうだったように、SDL Trados 2007 Suite のライセンスも付いてきて、2011 にアップグレードしてからも有効です。

では、Studio 2011 のリリース後になったら、2007 のライセンスはどうなるのか。これも気になるところだったので質問してみました。

「Studio 2011 単独ライセンス」と「2011 + 2007 併用ライセンス」を選べるようになる

という回答でしたが。その差額はいかほどか......。こちらは、この日参加していた別の翻訳者さんが問い合わせてくれたので、わかりしだい教えてくれるそうです。

【9/9更新】
新規購入の場合の、Studio 2011 単独と 2007 ライセンス付き、それぞれの価格もわかりました(tamb7 さん、ありがとうざいます)。

SDL Trados 2011 Plus ---> 115,000円
SDL Trados 2011 Plus + 2007 Suite ---> 135,000円
(どちらも Freelance 版)

価格差 20,000 円。新規購入の方であれば、これはかなりリーズナブルだと思います。

実は、今すでにベータ版が公開されていて、「マイアカウント」を利用できるユーザーであれば、「Early Access Program」に参加して試してみることができます。こちらを試して報告できればいいのですが、ちょっとその時間がとれません。

05:37 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2011 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.07.27

Open Exchange のセミナー


しばらく前に Open Exchange プログラムと、そこで公開されているいくつかのアプリケーションを紹介しました。

リンク: SDL OpenExchange のアプリケーション

昨日 7/26、この Open Exchange アプリケーションに関する公式のセミナーに行ってきました。ごく基本的な紹介でしたが、私も知らなかった情報がいくつかあって有意義でした。SDL さんの公式ブログにも簡単な記事があります。

リンク: 7月26日のセミナーが終了しました - SDL Japan

以下は、私の個人的なメモです。

T-Window for Clipboard

今回いちばんの発見、というか再発見。これについては次のエントリで詳しく書こうと思います。


SDL XLIFF Converter

前回のブログで私は、うまく動かなかったと書きましたが、それも道理。変換先のファイル形式は docx、つまり Office 2007 以降の Word ファイル形式なんでした。私の環境は今でも 2003 までで、docx はエクステンションで表示できるだけ。2007 本体がないと docx は生成できないのですね。


Excelling MultiTerm

MultiTerm の用語ベースを Excel に書き出し、 Excel 上で編集して書き戻せるツール。昨日のセミナー参加者は企業の方が中心だったので、会場ではこのアプリケーションはわりと反響があったようです。今回紹介されたなかでは、このアプリケーションのみ有料です(Professional が 1,500 EUR、Freelance が 300 EUR)。


SDL XLIFF Split/Merge

Studio 2009 本体でもプロジェクトをサブプロジェクトに分割できますが、標準ではファイル単位が最小限。つまり巨大なファイルをさらに分割することはできません。その機能を実現するアプリケーションです。これも企業ユースには需要があるかも。

01:00 午後 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.07.19

SDL Trados Studio 2011 リリース、公式発表

いつもメールが届いている皆さんの手元には、すでにメールでお知らせが届きはじめていることと思います。そちらからアクセスできるページには、アップグレード価格などまで含めた情報が載っていますが、一般の情報サイトはたぶんこちら。

110719st2011

リンク: SDL Trados Studio 2011の概要

ウリとして書かれている内容は、だいたい前回のエントリどおりでした。

新規購入の価格はまだ明らかになっていませんが、アップグレード料金については、今のところ Studio 2009 からのアップグレードのみ設定されているようです。

SDL Trados Studio 2009 → Studio 2011 Freelance
SDL Trados Studio 2009 Plus → Studio 2011 Freelance Plus

35,000円
今なら 31,500円

Studio 以前の場合、2011 へのアップグレード料金としては設定されていませんが、

SDL Trados 2007 → Studio 2009 Freelance Plus
SDL Trados 2007 Suite → Studio 2009 Freelance Plus

50,000円
今なら 45,000円

となっています。今 2009 を買うと自動的に 2011 にアップグレードできるはずですから、実質的には 2007 または 2007 Suite から 2011 にも 45,000 円でアップグレードできるようです。メジャーバージョン 2 つ分のアップグレードでこの価格というのは、ふだんに比べるとかなりお得かもしれません。

10:43 午前 Trados 全般 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2011.07.16

SDL Trados Studio 2011 のことが少し見えてきた

先日書いたように、この秋リリース予定となった Studio 2011 の紹介 Webinar が始まりました。うっかり、予約していた回を聞き逃してしまったのですが、すでに録画が公開され、2011 の製品情報ページもアップされていました。

製品情報ページ:
Join the journey to SDL Trados Studio 2011!
(フリーランス向け)

Join the journey to SDL Trados Studio 2011!
(翻訳エージェント向け)

録画版 Webinar のページは、ご紹介してもアクセスできないかもしれないので割愛しますが、上記の情報ページのいちばん下にある

110716_sneak_1

ここから、概要紹介の PDF をダウンロードできます。

注意:
ただし、ブラウザによっては正常にダウンロードできない可能性があります(7/16 現在)。
以下をご参考にどうぞ(たぶん環境によって挙動は違います)。

Firefox の場合:
リンクをクリックしても右クリックから保存しても、ファイルに拡張子が付きません。自分で .pdf を追加すれば開きます。

Chrome の場合:
リンクをクリックするとダウンロード状態が終わりませんでした。右クリックから保存すると、正しく拡張子付きで PDF として保存されます。

以下、私が見た Webinar とこの PDF からわかった、現時点での概要をまとめてみました。

以下、SDL さんによるカテゴリなどは無視して羅列します。---> 以下が私のコメントです。


PerfectMatch 2.0
前後の文脈も加味して既訳を使う「100% マッチを超える 100% マッチ」、いわゆる PerfectMatch が、単語やフレーズのレベルからパラグラフ単位までさらに進化。
---> 具体的にどうなるのかわかりません。現状での実力すら、私は把握していませんし。


Track Changes
Microsoft Word の「変更履歴」に似た機能。ファイル上で編集履歴を確認できるようになります。しかもレビューファイルは Word と互換になるので、Studio 上ではなく Word 上でのレビューも可能になります(たしか、そのまま Studio に書き戻せるはず)。
---> 翻訳者ではなく主に QA レビューアが使うものですね。レビュー画面だけでなく翻訳エディタ画面でもこの機能が使えるなら、翻訳者にも使い途はありそうですが......

上の 2 つが今回の目玉のようですが、フリーランスの翻訳者自身にとってはあまりアップグレードのメリットが感じられません。


MultiTerm Widget
タスクバーに常駐する MultiTerm から、Google や Wikipedia などを直接検索。
---> 辞書ツールなどでも増えてきた機能。これはけっこう翻訳者寄りの発想ですね。


対応ファイルの拡大
OpenOffice ファイルなどが追加されます。また、Trados 2007 までスタンダードだった Word のバイリンガルファイルにも対応
---> OpenOffice 対応というのは Omega-T への対抗策かもしれませんが、それより注目すべきは Word バイリンガルファイルへの対応ですね。驚くなかれ、これって今まではできなかったんですよ。旧版の原典 Word ファイルとメモリーを 2009 に取り込んでバッチ処理することはできたのですが、すでにバイリンガル状態になった Word ファイルをそのまま 2009 で開くことは、今回ようやくできるようになりました。

たぶんこれ、2007(以前)から Studio への移行がなかなか進んでいない状況への対策の一環なんでしょうね。もう少し早くパッチなどで対応すべきでした(今回のこの機能で移行が進むかというと、それも未だに疑問ですが)。


ファイルまわりのシンプル化
Studio アーキテクチャでは、プロジェクトを作るとわけのわからない関連ファイルがたくさんできます。それがなくなってスッキリします。
---> Webinar で具体的に言及されていたのは File Type フォルダですが、それ以上の詳細はまだ不明。実際になくなるのではなくユーザーの目に触れない場所に移動するだけとか、そんなことだったらイヤですね。


ライセンス処理のシンプル化
私も過去に書いたように、ライセンス管理がちょっと煩雑です。その辺がちょっと整理されます。


インストール環境
これまでのように 2009 と 2007 を別々にインストールするのではなく一元化されるそうです。
---> ただし、この点は注意が必要かもしれません。ある意味ではいちばん重要かも。

A single, straightforward installation
Work without having to install SDL Trados 2007 separately

と PDF には書いてあります。これまでの Studio 2009 には、レガシーである SDL Trados 2007 のライセンスも自動的に付いてきました。これは、以前からのユーザーへの配慮というだけでなく、アーキテクチャの移行が完全でなかったために、たとえば以前のデータをコンバートするためだけでも 2007 がまだ必要だったという面もあったからです。

それが今回から「2007 は不要になる」ということは、つまり旧版データ(*.tmx など)のコンバートなどもすべて Studio 環境だけで対応できるようになるのだと考えられます。それはすなわち、

SDL Trados 2007 が付属しなくなる

ことを意味しています。

翻訳業界では実際、まだまだレガシー環境が主流です(2009 案件も以前に比べれば動いているようですが、私個人は未だに直接受注したことがありません)。しかし、Studio 2011 で初めて Trados を買った場合、2007 が付いてこないので、レガシー案件への対応はちょっと煩雑になる可能性があります(まったく不可能ではないはずです)。

気になるアップグレード料金については、Webinar の最後で以下のように紹介されていました。

- 今 Studio 2009 を買うと、2011 に自動的にアップグレード。トレーニング特典もあり。

- 今年の 1/1 から 6/30 に買った人には、"special discount" が適用される

ということは、6/30 を過ぎて買った人の場合は、「今」に該当すると考えていいのかな?
(たしか、Twitter 上でそんな方がいらっしゃいました)

05:35 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.07.12

SDL Trados Studio 2011 登場間近の模様

SDL ジャパンには特にそんな動きは見えませんが、こちらのブログに SDL Trados Studio 2011 の情報がありました。

リンク: Trados Studio 2011 Is Coming… « My Migration to Trados Studio 2009

この秋リリース、だそうです。「今 2009 を買えば、2011 には自動でアップグレード」とも書いてあります。既存の 2009 ユーザーだとアップグレード料金はどのくらいになるんでしょうね(今のところあまりその予定なし)。

そして、本家では 2011 に関する Webinar も公開される予定です。

リンク: SDL Translator Events

A sneak peek at SDL Trados Studio 2011 - session 1
14 Jul 2011, 10:30 - 11:00

A sneak peek at SDL Trados Studio 2011 - session 2
14 Jul 2011, 15:30 - 16:00

A sneak peek at SDL Trados Studio 2011 - session 3
19 Jul 2011, 08:30 - 09:00

A sneak peek at SDL Trados Studio 2011 - session 4
21 Jul 2011, 16:00 - 16:30

A sneak peek at SDL Trados Studio 2011 - session 5
26 Jul 2011, 09:00 - 09:30

A sneak peek at SDL Trados Studio 2011 - session 6
26 Jul 2011, 16:00 - 16:30

30 分ずつで、セッション 1 から 6 まで並んでますが、これ同じ内容のリピートなのか、シリーズものなのか、どっち?

12:44 午後 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.06.07

SDL OpenExchange のアプリケーション

★★★
昨年の 11 月にベータプログラムが告知されたときこちらで記事にしましたが、その後プログラムが正式に始まり、SDL Trados Studio 2009/Multiterm 2009 の API を使ったアプリケーションも公開されるようになりました。

リンク: Welcome to SDL OpenExchange

開発環境もなかなか気になるところですが、そんな余裕はとてもないので、公開されているアプリケーションのうち、使えそうかなと思われるものをピックアップしてみました。

OpenExchange プログラムで公開されているアプリケーションを使うには、Studio 2009 のライセンスが必要のようです。ダウンロードするときにもアカウントが必要です。

110607_oex_0


インストールしたアプリケーションは、すべて Studio 2009 と同じプログラムグループに入ります。

110607_oex_1

- SDL TTX It!
- SDL XLIFF Converter for Microsoft Office
- SDL Batch Find and Replace

この 3 つのアプリケーションを試してみました。


SDL TTX It!

こちらは 2007 までの Trados 環境のためのアプリケーションです。TagEditor でソースファイルを開き、作業中に保存すると *.ttx という中間ファイルが生成されますが、SDL TTX It! は複数ファイルからこの ttx ファイルを一括生成するためのツールです。翻訳者より、ベンダーさんが重宝しそうです。

110607_oex_2

対応しているファイル形式は、[Filters]をクリックしてみるとわかります。

110607_oex_3

当たり前ではありますが、Trados 2007 で対応が謳われているファイルは網羅されています(Frame Maker ファイルのように S-Tagger 変換が必要な形式は除く)。また、ファイルごとにオプションも用意されています。タグ付きファイルなどについては、Trados でふだん指定するように INI ファイルも設定できます。

ttx ファイルに変換するということは、つまり TagEditor を使うということなので、まあ私がこれを積極的に使うことはありませんけど。


SDL XLIFF Converter for Microsoft Office

これは、Studio 2009 で処理した sdlxliff ファイルを doc などに変換できるツール。のはずなのですが、うまく動きません。Microsoft の OpenXML SDL 2.0 が必要なんだそうです。めんどくさいので、これはやめました。


SDL Batch Find and Replace

個人的には、今回いちばん使えそうだと思ったやつです。 sdlxliff ファイル(複数も可)に対して、一括の検索と置換が可能です。

110607_oex_4

Studio 2009 上でも検索/置換機能はわりと充実しているのですが、ファイルが大量になったときには、テキストベースで検索/置換したほうが圧倒的に便利です。ところが、sdlxliff ファイルは XML 形式なので、ほんとうに置換したい場所だけ処理するとなると、それなりに作業が繁雑になります。たとえば英和翻訳であれば、訳文中の日本語文字を置換するのなら単純ですが、英数文字を置換するとなると、原文中にも同じ文字列があるかもしれないので、訳文セグメントの中だけ置換するという条件指定は意外と厄介。

110607_oex_5

このツールを使えば、検索の段階で[Source]と[Target]を指定できます。また、置換のときにはセグメントのステータスによって除外したり、あるいは置換後のステータスを一括に指定できるという機能もあります。

これはなかなか実用になりそうです。


11:27 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.05.06

2007/2009 の同居環境でも Register バッチが必要かも


SDL Trados 2007 のプログラムグループで、[SDL International][SDL Trados 2007 Freelance][Trados]に進むと、

[Register SDL Trados 2007]

というバッチプログラムがあります(本体は Program Files\SDL International\T2007_FL\TT\SelfRegister.bat)。

110506_register_2

このバッチは、Trados 6.x ~ SDL Trados 2006 の頃から導入されたもので、複数バージョンの Trados を同じマシンにインストールしているときは、バージョンを切り替えるたびに実行する必要がありました。実行しなくても別バージョンは起動できるのですが、動作に何かと不具合が生じます。

2006(以前)と 2007 のように複数バージョンをインストールしていて、このバッチをご存じなかった方は、実行してください。

ただし、実行するとアプリケーションのインタフェースがデフォルトの英語に戻ってしまうので、驚かないでください。

さて、私の環境も今はそうなりましたが、最近は 2007 と Studio 2009 が共存しているケースも多いと思います。この場合、複数バージョンを切り替えるたびに上記のバッチを実行せよという指示は特にありません(私は見つけていません)。

が、実際には共存による不具合がいくつかあるようです。そのひとつが、前々回のエントリでした(Studio 2009 で「用語認識」が機能しない場合)。

一方、2009 を使った後で 2007 を使う場合、今まではバッチを実行しなくても特に不具合はなかったのですが、あるときから、

TagEditor で文字入力ができなくなる

という症状が現れるようになりました。考えてみると、前々回のエントリで紹介した Multiterm Activator for SDL Trados Studio 2009 SP2.bat を実行した後に見られる症状かもしれません。

そこで、久しぶりに Register SDL Trados 2007 を実行してみたら、今のところ文字入力できなくなる症状は出ていません。

ということで、2007/Studio 2009 という共存環境をお使いの場合に、何らかの不具合が生じた場合には、バッチを実行してみるといいかもしれません。

不確実な情報ですが、何か補完できる情報があればまた追記します。

01:37 午後 Trados 全般 | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2011.03.02

Studio 2009 - 日本語版クイックスタートガイドがあった


SDL Trados Studio 2009 をお持ちの方はご確認ください。プログラムグループから

[SDL]→[SDL Trados Studio 2009]→[Documentation]→[Quick Start Guides]

を選択して表示されるガイドって、英語版ですよね? 私の環境は SP3 ですが、それでも英語版のままです。

今までも何回か触れたように、SDL さんのドキュメントは十分に日本語化されたためしがないので確認すらしてなかったのですが、ひょんなことで、このクイックスタートガイドなどが

実は日本語化されていた

ことがわかりました。SDL さんって、どうしてこう、

ユーザー対応が下手

なんでしょうね。ドキュメントの翻訳だけでなくサイトの作りも今みっつくらいだし。そういう点で損してる部分はかなり大きいはずです。

"sdl trados studio 2009" "クイックスタートガイド"

でググってみると、「SDL Trados Studio 2009へのアップグレードサポート」というページが 2 つヒットします(2011/3/2 午前 8:30 時点)。

http://www.translationzone.com/jp/landing/sdl-trados-studio-2009-upgrade.asp
http://www.sdl.com/jp/language-technology/landing-pages/stt/sdl-trados-studio-2009-upgrade.asp

ただし、このページには各種ドキュメントへのリンクがありますが、いずれも英語版、もしくはリンク切れです。上に挙げた URL の 1 つ目など、SP2 公開時のままです。やはりサイトの管理もダメダメのようです。

そこで思い出したのが、SDL から送られてくるメール。ただし、一般の営業メールではなく、登録ユーザーに送られてくるアップデート情報などのサポートメールです。探してみたら、2010/11/15 付で「SDL Trados Studio 2009 SP3 についてのお知らせ」というメールがあり、その中でクイックスタートガイドが日本語化されたと書いてありました。

110302

メール中のリンク先ページは、さっきググって見つけたページとほぼ同じですが、内容が更新されています。

リンク: SDL Trados Studio 2009へのアップグレードサポート

このページに、3 冊のクイックスタートガイドへのリンクがありました。
- 翻訳メモリ管理(pdf 1278 KB)
- 翻訳とレビュー(pdf 2838.2 KB)
- プロジェクト管理(pdf 2111.1 KB)

クイックスタートガイドのほか、「インストールとライセンス登録」などにも日本語ドキュメントがあります。ただし、「アップグレードプロセス」のセクションにあるドキュメントは依然として英語版でした。

これは SDL さんに限ったことではないのですが、IT 企業でも翻訳(ローカリゼーション)会社でも、外資系は最近、日本語環境が以前ほど優遇されなくなった感じです。日本のユーザーなのか日本というマーケットそのものなのかわかりませんが、かなり軽視されています。

私がここでたびたび書いているようなことは重々承知という人も、SDL ジャパンの中にはいるはずなのですが、製品についてもユーザーサポート態勢についても、なかなか思うようにいかないようです。

とは言え、SDL さんにとって日本はそれなりのマーケットには違いないでしょうから、あまり長くこんな状況が続いたら、いつかは見放されると考えていただきたいと思います。

ちなみに、私が手元のメールに気づく前にたまたま日本語版クイックスタートガイドを見つけたのは、

trados studio sqlite

というキーワードで検索した結果からでした。SQLite で Studio 2009 のメモリーを触れないものか、とちょっと考えていたところです。

09:14 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2011.01.22

Studio 2009 SP3 の累積アップデート(CU 9)


昨年末のエントリで書いたように(ライセンス - 再インストールとライセンスの返却について)、メインのデスクトップマシンに Studio 2009 をインストールしましたが、まだ一度も起動したことがありませんでした。

ちょっと用事があって先ほど初めて起動してみたら、最新の更新版が公開されているというメッセージが表示されました。メッセージのスクリーンショットは取り忘れてしまいましたが、

リンク: CU9 Released Today (5 January)

Proz のこの記事に書かれているように、Cumulative Update 9 ということです。更新を適用すると、Studio のバージョンは 9.1.22522 になります。

SP3 公開以降は、いろいろとエラーの報告があるようで、昨年の 12/10 にも修正パッチが公開されていました。今回の Cumulative Update は、今までの Cumulative Update を含んでいるということなので、12 月の修正内容も反映されているのだろうと思いますが、アップデート公開の履歴情報というものがまったく見つからないので、詳しいことは判りません。

今回の Cumulative Update で大きいのは、

[Start Java Runtime Engine when starting up SDL Trados Studio]

というオプションが追加されたこと。たしかに、更新後の Studio 2009 を起動してみたら、JRE が自動的に起動しまた。

Sp3cu91

前掲の記事によると、「Studio 2009 で用語の追加や編集が安定する」ということなので、やはり Java 関連の不具合だったみたいですね。JRE の自動起動は、オプション設定でオフにすることもできます。

12/10 の修正パッチもそうでしたが、このアップデートも[マイ アカウント]→[マイ ダウンロード]では公開されていません。Studio 2009 を起動すると適用されます。

【2011/1/22 21:49 追記】
こちらの記事について、別エントリで重要なコメントをいただきました。昨年 12 月の修正パッチを当てた結果、2007 のライセンスが消失する、ということがあったそうです。私は、つい上記のアップデートを適用してしまい、そのコメントをいただいてから慌ててライセンスを確認しましたが、無事のようでした。このエラーの再現条件は今のところ不明です。
今現在 2007 で案件が稼働している方は、2009 の CU 9 を適用するのをしばらく待ったほうがいいかもしれません。

07:43 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.12.23

ライセンス - 再インストールとライセンスの返却について


私の作業環境には、メインデスクトップ、サブノート、予備デスクトップと 3 台の PC がありますが、Studio 2009 はそのうちサブノートと予備デスクトップにインストールしてありました。2009 環境もほぼ安定が確認できたので、メインデスクトップにインストールしようと思い立ちましたが、Trados インストール環境を移行するためには「ライセンスの返却」という操作が必要です(現行バージョンである2007 と 2009の場合)。

ちょうどいいので、その過程を書きとめておきます。

ちなみに、今回この移行を思い立ったきっかけは、私の作業環境のハードウェア状況です。その辺については、side A に余録を書いておきます。

現在(2007 と 2009 の場合)、ライセンスの管理はオンラインアクティベーション方式になっていて、何台の PC でアクティベートしたか記録されるようになっています。所有しているライセンス数を超えてアクティベートしようとすると、こんなエラーが出ます。

License_0

上のショットは、私がアクティブな 2 つのライセンスを返却する前に試したときに表示されたエラーです。言い忘れましたが、通常の 2009 Freelance ではライセンスは 1 つだけです(同じネットワーク上では同時に 1 台の PC でしか使用できない)。私は Freelance Plus を買ってあったので(数千円の差額)、ライセンスが 2 つあります。

SDL のサイトで、[My Account]にログインして[マイ ライセンス]に進むと、自分が持っているライセンスを確認できます([+]アイコンを展開)。

License_1

上のショットは、ライセンスを 1 つだけ返却した状態。

ライセンス返却の操作は、License Manager で行います。プログラムグループから[SDL]→[SDL Trados Studio 2009]→[License Manager]を選択します。

License_2

オンラインのアクティベーション状態は返却後すぐに反映されるので、こうなれば新しい PC でアクティベーションが可能になります。アクティベーション関係ではときどきトラブルもあるようですが、今回はスムーズに移行が完了しました。

ちなみに Trados のライセンス管理方法は、かつてのドングルというハードウェアキー(初期はパラレル、後 USB)から、SDL Trados 2006 の頃のローカルライセンスファイル方式を経て、現在のオンラインアクティベーションという形に進化してきました。

私は SDL Trados 2006 のときに購入したので、最初はローカルファイル方式でした。この方式だと、ライセンスファイルさえコピーすれば何台の PC でも正規の動作が可能ですが、それでもネットワーク内では同時に複数を起動することはできませんでした。

02:48 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.12.03

Studio 2011 は桜とともに? - SDL 製品セミナー


昨日(12/2)、SDL が開く今年最後の「SDL Language Technologies製品セミナーのご案内」に行ってきました。

次期バージョンとなる SDL Trados Studio 2011 の紹介があるという案内だったので、その情報収集が最大の目的でしたが、それ以外にも個人的には収穫がけっこうありました。

対象は「一般企業または翻訳会社の方」ということになっていましたが、フリーランスの私でもまったく問題ありませんでした。会場は、いつものように明治記念会館。神宮外苑とその周辺は、色づいた銀杏がきれいでした。

以下は、「翻訳者」としての立場をあえて忘れることにして書いています。理由は最後に書きます。

アジアパシフィック・セールスディレクター新井康郎さんの挨拶に続き、最初のプレゼンテーションは、英国 SDL の Massimo Ghislandi さんによる製品戦略。ローカリゼーションの世界で、なぜ機械翻訳が不可欠になっているのか、GIM(Global Information Management)というさらに大きい枠組みが求められるのか、そういう背景が実によく整理されていました。

ローカリゼーション業界の末端に位置するただのフリーランス翻訳者でも、こういう大局的な動きはやはり知っておいたほうがいい。機械翻訳とか翻訳支援ツールを否定的にばかり捉えるのではなく、こういう変化はきちんと追っておき、では自分がそれにどう対応するのかを考えていくことが必要なのだろうと感じました。

その次が、お待ちかね、次期バージョンの話(山田裕光さん)。ただしまだαバージョンの段階で未確定の部分も多いとのことで、配付資料もありませんでした。

リリース時期は、「来年、桜の咲く頃」が目安だそうです。Studio 2009 は、アーキテクチャとしてまだ 2007 を引きずっている部分があり、たとえば機能の一部がまだ ttx ファイルに依存していて完全な XLIFF ベースとは言えなかったり、WinAlign のように一部のコンポーネントが統合されずに残ったりしていました。2011 では、完全に XLIFF ベースとなる一方で ttx のサポートも継続され、WinAlign も統合される予定とのこと。

そのほかにもいろいろ、特にユーザビリティのレベルが着実に進歩しているのですが、詳しいことは、もう少し開発が進んだ段階で書くことにします(懇親会で、口頭レベルの NDA めいたものがあった関係で)。

また、先日発表された Open Exchange(SDL OpenExchange Beta - なるほど、そう来たか)から、便利そうな機能は順次、製品に実装されるそうです。

次は、Studio 2009 SP3 の話(山田勝志さん)だったので、ここでは紹介を割愛します。

SP3 に関連しては、懇親会で「Auto Suggest はいつ日本語に対応するのでしょうか」と質問したのですが、なんと、「日本語(マルチバイト言語)については対応されないままかもしれない」とのことでした。ところが、別の話として「公式には未対応で、表示にも不具合があるが、日本語で使えないことはない」という話もありました。これについては、近いうちに検証して、こちらでご報告したいと思います。

同じく懇親会では、現行の WinAlign に文字化けのバグがあるという報告はしておきました。

そうそう、誰でも閲覧できるナレッジベースを教えていただきました。
リンク: >Customer Portal

登録ユーザー(サポート契約は不要)であれば、ここから "Your Ideas" にアクセスすれば、機能に関するリクエストなどを送信したり、実装予定の機能を確認したりできるようになっています。ユーザーからのフィードバックについては、かなりオープンに声を聞きたいという姿勢です。

前半の残りは、導入事例の紹介と、LSP パートナープログラムの話。最後に、TM Server と MultiTerm Server というサーバー製品の紹介。私自身、Trados のサーバー環境で実際に翻訳案件があった経験はないのですが、ひとつだけ。

翻訳単位が 200,000 を超えたら、デスクトップ TM(ふつうの Trados TM)ではなくサーバー TM のほうがいいとのこと。「サーバー TM に接続するほうが時間がかかる」という誤解があるが、クエリーの処理性能自体は、デスクトップ TM(Workbench)より、TM Server のほうがはるかに高いし、返されるデータはテキストベースなので、TM Server が遅いということはない。制限要因は、通信環境だけ。

実は、今回のセミナーに参加していちばん強く感じたのは、「ローカリゼーション」(厳密な定義は難しいですが)というプロセスにおいて、翻訳者の関与する部分は質的にも量的にもまちがいなく変わりつつあるということ。

私のように「IT 翻訳者」という看板を出していても、ローカリゼーションに関わろうとする場合には、プロセスの全体をある程度は把握したうえで、純粋に「翻訳」という部分ではどう関与していけるのか、を考えていくべきなのだと思います。さらには、これはもう好みしだいですが、「翻訳」以外の部分でどう関与できるのか(できないのか)も、今から念頭に置いておくべきです。

ただし、こういう方向はもう「翻訳者」とは呼べないかもしれませんね。「ローカライザー」とか、そんな新しい職種になるのかな。そんな世界にはいたくない、と考える人だってきっといるでしょう。そういう人は、ローカリゼーション以外、さらには IT 分野以外にシフトするしかない。

私自身の中には、「翻訳」にこだわっていきたい部分ももちろんありますが、上に書いたようなローカリゼーションのプロセスに関わっていたい部分も実はあったりします。そのふたつが、共存できないとは別に思っていませんし。

07:07 午後 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.11.14

SDL Trados Studio の次期バージョン


現行バージョンの Studio 2009 については SP 3 が出たばかりですが、先日 Twitter で見かけた情報によれば、次期バージョンと思われる Studio 2011 がしっかり準備されている模様。

12 月には、その発表を含めたセミナーがあります。ただしこれは対象が「一般企業または翻訳会社の方」と書かれているのですが、どういうわけか申込欄には「フリーランサー」という選択肢もあったので、とりあえず申し込んでみました。詳しいことが判りしだい、こちらでご紹介したいと思います。

仮にこちらに参加できなくても、おそらく近いうちに個人翻訳者も対象にした同趣旨のセミナーが開かれることでしょう。

03:14 午後 Trados 全般 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2010.11.06

SDL OpenExchange Beta - なるほど、そう来たか


毎度おなじみの割引キャンペーンではなく、なかなか目新しい内容のメールが届きました。

リンク: SDL OpenExchange

SDL Trados Studio 向けの SDK を公開して、パートナーやユーザーコミュニティを囲い込もうということですね。これはなかなか有効な手かもしれません。

Trados Workbench + Word というインターフェースが標準だった頃は、Word マクロの形で独自機能を追加するベンダーやユーザーがけっこういました。Studio 環境ではその資産がぜんぶ使えなくなったわけで、API の公開を求める声はきっと大きかったのでしょう。

私もヒマがあればこの SDK、見てみたいところですが、当面は公開されるアプリケーションだけつまみ食いしてみることにします。

それにしても ...... SDL さんの日本語ページの翻訳ってよくわかんないなぁ。その話は side A に書きます。

08:21 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.09.28

「総目次」ページを作りました

ブログという性質上、これまでは私の思いつくままエントリを書き連ねてきただけで、体系的に提示することはできませんでしたが、このたび、過去のエントリを内容別に並べたメニューのページを作りました。

味も素っ気もない HTML ページですが、とりあえず機能すると思います。

左カラムの「side TRADOS 総目次」からどうぞ。

08:21 午後 Trados 全般 | | コメント (1) | トラックバック (0)

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License Manager で気づいたこと


最近こちらによくコメントをくださる野咲さんが、翻訳フォーラムでライセンスに関する FYI を書いてくださっていたので、私も試してみました。で、そのとき久しぶりに SDL License Manager を開いて気づきました。

Tralicense100928

赤線の項目に注目。TagEditor、Workbench、WinAlign のそれぞれ、日本語のユーザーインターフェースにもライセンスがあるってことなんでしょうか。特定言語のインターフェースにだけライセンスがあるって、ほかでは見たことないんですけど。

03:06 午後 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.03.31

side TRADOS について

こちらのブログ、どのくらいの方に見ていただいているのか判りませんが、今頃は某ジャーナルにも URL が載っていることと思いますので、なるべく役に立つ Trados 情報源にしたいな、とは思っています。

ブログという形式上、体系的でないのはご容赦ください。いずれ時間ができたら、もっと整理されたサイトを作ってみたいと思っていますが。

ひとまず、内容のレベル別/重要度別にマークを付けてみました。
★……基礎レベル: ひととおり Trados 環境を使えるための最低限。
★★……中級レベル: ある程度使っていくうちに必要になる知識。
★★★……上級レベル: かなり使いこなすと遭遇する問題など、または些末な情報。
☆……レベル外

02:05 午後 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.03.16

SDL Trados 用語集


「SDL Trados 用語集」という PDF が(まだ)ありました。Translationzone.com の一角にあるはずなのですが、上層(http://www.translationzone.com/jp/)からは見つけられないようなので、直接リンクを貼っておきます。

SDL TRADOS 用語集

ちょっと古いですが、2007 およびそれ以前の環境には十分使えます。日英が併記してあるので、たとえば「訳語検索」=「コンコーダンス(Concordance)」といったことの参考にもなります。

ただし、「固定要素」の説明が不十分だったり、「ドングル」のような(Trados の世界での)死語があったりします。

11:03 午後 Trados 全般 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2010.03.10

Studio 2009 日本語オンラインヘルプリリースのお知らせ


公式サイトにはまだページが見つかりませんが、2009 ユーザーにはメールが届いているものと思います。

リンク: SDL Trados Studio 2009 日本語オンラインヘルプ リリースのお知らせ

つまり、昨年リリースしてから今まで半年以上も日本語版のドキュメントがなかったということです。もちろん、Trados ユーザーのみなさんは、このくらいのことで驚いたりしません。

なにしろ、マニュアルやヘルプが日本語化されないのは Studio 2009 に始まったことではなく、Trados が日本に上陸してから 10 年以上、おそらく

ドキュメント類が完全翻訳されたことは一度もない

からです。

ちなみに、2007 Suite でも日本語化されているマニュアル(PDF)は、

『SDL TRADOS 2007 インストールガイド』
『TRANSLATOR'S WORKBENCH ユーザーガイド』
『WINALIGN ユーザーガイド』

これだけです(ちなみに、日本語以外の非英語版ではインストールガイドだけです)。

Overview Guide
File Formats Reference Guide
S-Tagger User Guide

などは英語版のまま。S-Tagger のガイドなど、エディション 3 の頃は紙版まであったのですが、いつ頃からか翻訳すらされなくなりました。

何度でも書きますが、SDL さんって、翻訳会社でもあるはずですよね。にもかかわらず自社製品を翻訳しないということは、Trados のドキュメントを翻訳しても利益が出ない、という結論が出ているということなんでしょうか。

10:16 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.03.05

サブスクリプションバージョン登場


こちら、まだメールは届いていませんが、tratool ML で河野さんからご報告がありました。名前は Starter Edition だそうです。

リンク: SDL Changes the Game with Translation Memory for Everyone

SDL, the leading provider of Global Information Management solutions today announced the expansion of its Language Technologies solutions to provide open access across the entire supply chain to the world-leading translation memory tool. The latest release provides a low-cost subscription edition of SDL Trados® Studio to extend the supply chain, an environment for the community to openly develop their own applications and additional automated translation offerings.

「年間 1 万円」という設定なので、「そんなら試してみようか」という向きもあるかもしれませんが、いちばん注意しなければならないのは、Studio 2009 Freelance 以上とは違って、

2007 が付属していない

ということです。

すでに何度か書いていますが、私自身の現状でも周辺の業界情報からしても、今動いている Trados 案件は依然として 2007(またはそれ以前)ベースです。2009 指定のプロジェクトが動いているという話はほとんど聞きません。

つまり、サブスクリプションの価格に飛びついても、現時点では「Trados 対応できます」とは言えないということ。くれぐれもご注意ください。

そのほか、バージョン比較(Professional、Freelance、)は以下のページにあります(めずらしいことに、もう日本語版で公開されています)。

リンク: SDL Trados Studio 2009 Starter

Starter Edition で気になる点を挙げてみました。

メモリーのサイズ制限 - 翻訳ユニット数は最大5,000まで(約 50,000語)
かなり少ない気がします。お試し程度ならともかく、実際のお仕事を考えたら実用的と言えないレベルでしょう。

レガシーTM形式のアップグレード - 非対応
これはイタいでしょう。2007 以前の形式のメモリーを受け取って 2009 で対応、ということもできません。

SDL Trados 2007 Suiteの付属 - 非対応
前述のとおり。

SDL MultiTerm 2009の付属 - 非対応

もっとも、「製品の概要」ページを見ると、TRADOS さんもこの辺の限界を承知のうえでリリースしていることが判ります。

Starterエディションは、時々翻訳を担当される方に最適です。 ただし、翻訳メモリサイズなどに制限事項があり、ネットワーク上では機能しません。フルタイムの翻訳者の方は、SDL Trados Studio 2009 Freelanceのフルバージョンをご検討ください。

つまり、Starter Edition を使ってみて気に入ったら Freelance バージョンを買ってね、と、そーゆープロモーションだったわけですね。"有償版トライアルエディション" とでも言いましょうか。

「時々翻訳を担当される方」は Trados なんて使わないと思いますけど。

いや、マジメな話、TRADOS さんに提案です。今からでも遅くないですから、「SDL Trados 2007 Suite 付属」に変更したほうがいいですって。

10:07 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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Studio 2009 SP2 公開


SP1 から 4 か月も経っていませんが、SP2 が公開されました。

リンク: SDL Trados Studio 2009 Service Pack

対応が早いと評価すべきか、そんなに未完成な状態で製品をリリースしたのかと慨嘆すべきか判りませんが。いずれにしても今回は 2009 のみの ServicePack なので、ちょっと試す暇はしばらくなさそうです。

アップデート内容にも特筆すべき点はなさそうです。

09:31 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.01.22

JRE 6(1.6.0_17)にアップデートしたら 2006 の挙動が変

★★★
昨日 1/21、メインマシンで Java の自動アップデート通知が表示され、うっかり JRE 6(1.6.0_17)にアップデートしてしまいました。

そしたら、SDL Trados 2006 の挙動がちょっとおかしくなりました。解析機能で ttx や htm ファイルをアナライズできなくなっています。ほかにマシン構成を変更した覚えはないので、今のところいちばんの容疑者はこれ。

2007 と 2009 をインストールしているサブマシンのほうは Java の自動アップデートをオフにしてあったのですが、油断しました。みなさんも、Java のアップデートにはくれぐれもご用心を。

ついでなので、メインマシンの Trados も 2007 に移行しました。

03:44 午後 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2009.10.20

SDL Trados Studio 2009 - SP1 をインストール


まだ 2009 を満足に使いこなしていない状態なのですが、早くも Service Pack 1 が公開されたので、とりあえずインストールしてみました。

といっても実質的なご報告は何もできなくて、ただインストールのときちょっと(気になった|笑えた)ダイアログがあったもので。

まずは Studio 2009 本体の SP1。インストーラを起動してステップが進んでいくと、

Trados2009sp1

ボタンが見え~ん

呆れたことに、ウィンドウのサイズを変えても、最大化してもダメでした。念のために書いておくと、4 つ並んだボタンは、

いちばん左   …… Print(ライセンス文面の印刷)
左から 2 番目 …… Back(戻る)
右から 2 番目 …… Next(進む) ※たぶんこれがデフォルト
いちばん右   …… Cancel (キャンセル)

となっています。

続いて MultiTerm 2009 のインストール途中。

Trados2009mtsp1

あはは。おんなじ。

この症状、私の環境だけなのかどうか不明ですが、なんというかインターフェースまわりのこーゆー点のいいかげんさは、自前のサイトの翻訳がヒドいことと無関係ではないように思います。

10:18 午後 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2009.10.16

SDL Trados Studio 2009 SP1公開


早くも、という感じである一方、当初の出来具合から考えて当然とも言えるかもしれない Service Pack 1 が公開されました。

どんな機能が改善/追加されたのか、そもそも製品自体をまだ使い込んでいないのでわかりませんが、ひとまず告知だけ。

10:06 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.09.21

バージョンのまとめ、改訂版


前回の「バージョンのまとめ」からすでに 2 年が経過してしまったので、加筆改訂してみました。

実用的な加筆は「SDL Trados 2007 Suite」と「SDL Trados Studio 2009」ですが、そのほかにも細かく書き換えています。

こちらに Trados 25 周年記念のサイトがあり、簡単な歴史が判ります。
SDL TRADOS Timeline

Trados 2.x
事実上、最初の商用バージョン。
TRADOS 社の社史によると、Workbench より MultiTerm のほうが開発が先だったそうです(発表は 1990 年。かなり古いですよ)。どうりで、MultiTerm だけ長いあいだ 16 ビットだったわけだ。


Trados 3.x
2.x は不具合が多く、わりとすぐ 3.x が登場しました。一応は実用レベルですが、自前のバイリンガルファイル・エディタである TagEditor はまだまだ使い物にならないダメっ子ツールでした。この後の 4.x というバージョンは市場に出ていません。

この頃まで、ライセンスはハードウェアキー、つまりドングルというマッチ箱サイズの機器をパラレルポートに挿す形式でした。ところが、このドングルが妙に choosy で、パラレルポートとの相性が問題になることが多く、たとえばカスタム PC などでポートを後から増設したような場合はたいていドングルが認識されませんでした。私の半カスタムマシンでもダメでした。


Trados 5.x
TagEditor がおおむね実用に耐えるようになったバージョンです。バイリンガルファイルの形式が変更されて互換性がなくなりました。「5.x」と書きましたが、見たことがあるのは「5.5」ばかりです。

この頃から、ドングルに USB タイプが登場しました。会社で 1、2 度見かけたくらいです。旧式のドングルを USB タイプにアップグレードする料金も設定されていましたが、ただそれだけのことなのにやたらと高かった記憶があります。


Trados 6.x
MultiTerm(用語管理ソフト)のファイル形式が大きく変わり、これ以前と以降では互換性がまったくなくなりました。ソフトウェア・ライセンスの登場もここからだったと思います。6.5 が、買収される前の Trados としては最後のバージョンとなりました。


SDL Trados 2006(Trados 7.5.x)
SDL 社に買収されてからはこんな名前になりました。正式な製品名としては "SDL" を冠して最後に西暦が付くようになり、バージョン番号は内部的にのみ存続しています。ユーザ間で話をするとき、ちょっと厄介です。使用頻度の高い機能のショートカットなど、細かい修正があります。また、SDLX もコンポーネントのひとつとしてインストールされるようになりました。

ちなみに、このバージョンからは[スタート]メニューに表示されるプログラムグループ名も変わりました。6.5 までは「TRADOS 6.5 Freelance」でしたが、これ以降「SDL International」というグループ名になります。Studio 2009 になるとまたグループ名が変わりますけど(「SDL」だけになる)。

SDL Trados 2007(Trados 8.x)
Synergy というプロジェクト管理ツールが追加されました。本体については引き続きマイナーバージョンアップといったところですが、ユーザビリティは少し向上しました。特に、私は次に挙げる Suite 版までインストールしていなかったので気づいていなかったのですが、検索機能が進歩しました。

2007search_3

このショットで判るように、検索対象を原文と訳文で選べるほか、ワイルドカード指定が追加されています。


SDL Trados 2007 Suite(Trados 8.x)
前項の SDL Trados 2007 に Passolo というリソース翻訳コンポーネントを追加したほか、本体も少しバージョンアップ。

2007suite_search_2

同じ 2007 ながら、Suite ではさらにタグ内容も検索できるように更新。細かい変化ですが、ユーザーにとっては重要です。


SDL Trados Studio 2009
TRADOS 社創立 25 周年を期して、また SDL + Trados + Idiom という翻訳支援テクノロジーの集大成として、おそらくは社運を賭して(?)大々的に発表された新バージョン。すでに他のエントリでご報告しているとおり、アーキテクチャもインターフェースもまったく変わり、互換性も限定的です。

この記事を書くために初めて確認しましたが、内部バージョンは「SDL Trados Studio 9.1.0.0」となっているので、内部的には前バージョン 8.x の後継となっているようです。

Studio 2009 には、2007 Suite のライセンスも付いてくるので、今から新たに 2009 を購入しても、従来の Trados 使用を求められるジョブには対応できます。2007 より古いバージョンは共存できなくなりました。

12:04 午後 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.09.16

Studio 2009 レポート - システム要件

(オリジナル投稿 2009/6/20)★

詳細レポートの第 1 弾です。

まず、自分がひっかかった点を含めて、システム要件を挙げておきます。

この情報って、本当は購入/アップグレードする前に簡単に確認できるようになっているべきなのですが、例によって TRADOS さんのサイトでは見つかりません。

ハードウェア要件
- プロセッサ: Pentium4 1GHz 以上、RAM: 1GB 以上(最小)
- プロセッサ: デュアルコア以上、RAM: 2GB 以上(推奨)
- グラフィック: 1280 x 1024 以上

===>
快適に動かすには、それなりの環境が必要です。ちなみに、私が今回インストールした環境は、
Core2 Duo(1.66GHz)
RAM 2GB
というサブマシンですが、それでも起動や PDF ファイルのオープンは遅いと感じます。


オペレーティングシステム
- Windows XP SP2 以上
- Windows Vista SP1 以上

===>
間もなくリリースされるはずの Windows 7 がリストされていないのですが、ディスク領域の要件を書いてある別の箇所には Windows 7 も挙がっているので、たぶん大丈夫なんでしょう。


ソフトウェア要件
- Microsoft Word 2003 以上(2007 推奨)
- Microsoft Excel 2000、2003、2007

===>
私が今回ひっかかってしまったのがここでした。
今回インストールを試したマシン、実はまだ Office が XP (2002)のままでした。その状態だと、Word ファイルは開けるのですが、PDF を Studio 2009 上で開くことができませんでした。あわてて Office 2003 をインストールしたら PDF も開けました。

ちなみに PDF ファイルの場合、「コピー不可」などのセキュリティがかかっていると開けません(詳細はいずれ)。また、PDF から書式情報を維持して Word に落としたファイルは、フォント変更情報などが多すぎて実用に耐えないようでした。


その他
システム要件が書かれているヘルプのページには、「以前のバージョンの SDL Trados を削除する必要はない」と書いてありましたが、これはおそらく、「それぞれ正規ライセンスを所有している場合」の話と推定されます。

前エントリで書いたように、アップグレードライセンスの場合、旧バージョンがある状態で 2009 をインストールしようとするとエラーが出ます。

10:22 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados Studio 2009 - ライセンス更新とインストール

(オリジナル投稿 2009/6/20)★

ライセンスのアップデートについて TRADOS から回答があったので、さっそくインストールしてみました。まだ Studio 2009 の実用には至っていないので、今回はひとまず、ライセンス更新とインストールについてのレポートです。

私は現在、
- SDL Trados 2007 のライセンスを所有
- SDL Trados 2006 をメインに使用
という状態なので、「Studio 2009 にアップデートするとき 2007 のライセンスを返却したら、2006 も使えなくなるのか?」という点が最大の疑問でした(2006 と 2007 移行では、ライセンスの認証方法が異なる)。

TRADOS さんからは、次のような回答がありました。

Trados2007のライセンスを返却すると、Trados2009Studio(新)とTrados2007(再)のライセンスが発行されます。 この手続きはTrados2006のライセンスに影響いたしません。

SDL Trados 2006 は引き続き使えるようなので、ライセンス返却に踏み切りました。以下の Flash ページが参考になりますが、おおまかな手順はこんな感じです。
リンク: Accessing and upgrading your new license

1. SDL Trados 2007 の License Manager を起動してライセンスを返却
この手順を実行するまで、Studio 2009 のライセンスは表示されません。

2. SDL TRADOS サイトにログインし、「マイライセンス」ページで新しいライセンスを表示
返却すると「マイライセンス」ページが更新され、Studio 2009 のライセンスを表示できるようになります。

3. SDL Trados 2006、2007 をアンインストール
実は当初、2007 だけアンインストールし 2006 は残した状態で Studio 2009 をインストールしようとしたのですが、「古いバージョンがインストールされているよ」というメッセージが出てエラーになりました。つまり、「2006 のライセンスは残るが、Studio 2009 と同じマシン上で共存はできない」ということになります。言い換えれば「2006 は別のマシンで使ってね」と。ここんとこ、注意が必要です。

4. SDL Trados 2007 Suite をインストールし、ライセンスをアクティベート

5. SDL Trados Studio 2009 をインストールし、ライセンスをアクティベート
2009 をインストールする際、.Net 3.5 SP1 がインストールされていない場合は自動的にインストールが始まります。ただ、今日は Microsoft のサイトへのつながりが悪かったのか、ちっともインストールプロセスが進みませんでした。 しかたがないので、先に .Net 3.5 SP1 を手動でインストールしました(このときも、デフォルトのインストーラではなくフルパッケージをインストールしたほうが速く終わるようです)。

両方のライセンスをアクティベートすると、「マイライセンス」ページはこんな風になりました。2006 のライセンス(ソフトキー)が残っています。
Sdllicense

License Manager ではこのように表示されます。
Sdllicensemanager_2

ちなみに、Studio 2009 の起動時間はけっこう長い模様。

10:20 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados Studio 2009 へのアップグレード

(オリジナル投稿 2009/6/16)★

入院する直前に SDL Trados Studio 2009 のセミナーがあって、入院中に製品版とアップグレード版のダウンロードが始まっていました。

退院してさっそくダウンロードしてみましたが、新規購入ではないアップグレード・ライセンスの場合、ちょっと注意が必要のようです。

SDL TRADOS のサイトに、次のような注意書きがあります(> ホームページ > ショップ > デスクトップ製品)。

SDL Trados Studio 2009にアップグレードされる方には、SDL Trados 2007 Suiteの永久ライセンスも提供されます。 両製品は同時にインストールすることができます。 新しいライセンスを受け取る前に、以前のソフトウェアライセンスを停止する必要がありますので、ご注意ください。 SDL Trados 2007 Suite以前のバージョンを使用し続けたい場合は、新しくフルライセンスのご購入を検討されることをお勧めします。

つまり、私のように SDL Trados 2007 からアップグレードしただけの場合、

●SDL Trados Studio 2009 と SDL Trados 2007 Suite 両方のライセンスを受けられる(共存インストールが可能)
●ただし、そのためには以前のライセンスを返却する必要がある

ということのようです。これだけの寡占企業にしては、なんだかケチくさい、しみったれた話ですよねぇ。

2007 のライセンスを返してしまうと、SDL Trados 2006 も使えなくなるのかどうか、今ちょっと問い合わせ中です。

ちなみに、
 - SDL Trados 2006
 - SDL Trados 2007
 - SDL Trados 2007 Suite
という 3 つの製品、前から書いているようにコアの翻訳メモリ周りはほとんど変化していません。

・SDL Trados 2006 に SDL Trados Synergy というプロジェクト管理の統合環境を追加したのが SDL Trados 2007。
・SDL Trados 2007 に Passolo(ローカライズツール)を追加したのが SDL Trados 2007 Suite。

というだけです。SDL Trados 2007 Suite の本体部分は、SDL Trados 2007 SP3 であると、リリースノートに書いてありました。

いずれにしても、今回は製品のアーキテクチャ自体が大きく変わるだけでなく、このようにライセンスポリシーまで変わるということで、ユーザーはあちこちで混乱しているに違いありません。Trados の ML では、インストール途中の不具合も報告されているようですし。

そんなわけで、Studio 2009 の実用レポートはまだ少し先になる予定。

10:19 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados Studio 2009 紹介セミナー - その2

(オリジナル投稿 2009/5/27)★

今回の紹介で判った範囲で、細かい機能について触れておきます。

まず、前回のエントリで勝手に予想した機能から ---

AutoSuggest
Idiom の Suggestion 機能(訳文の一部を勝手に置き換える)と同じかと危惧しましたが、違ってました。Google ツールバーとか ATOK でおなじみの「入力内容の推測機能」のことです。独自に用意した辞書やメモリの内容から、入力内容を推測して提示するそうです。ドキュメントの性質によっては便利かも。

Context Match
これは前回の予想どおり、Idiom の ICE マッチを踏襲した機能です。

リアルタイムプレビュー
XML ファイルにどのくらい対応できるのか、聞きそびれました。

PDFファイルのサポート
ファイルを開くとき以外は、思ったほど重くない感じで動いていました。ただし、当たり前ですがセキュリティ設定でコピーとかテキスト抽出が不可になっているファイルには対応しません。

複数メモリへの対応
リスト上の順番で優先順位を指定できるほか、画面を見たところ、メモリごとにペナルティを設定するとか、それなりに細かい設定項目がありました。


つづいて、今回わかった内容 ---

自動翻訳
はなっから、たいして期待はかけていない機能ですが、なんでも自動翻訳用のサーバーにアクセスして訳文を構成させるんだそうで。まず使いものにならないでしょう。

Auto Propagation
複数回出現している原文に訳文を反映させる機能。今までの Trados ではファイルをいちど閉じて[翻訳]コマンドを実行する必要がありました。Idiom から踏襲された機能ですが、Idiom より動作がまともそうでした。

メモリ内の訳語検索
今までできなかったのが信じられない、というところですが、訳文に対しても訳語を検索できるようになります。検索精度がどのくらい変わるのか、あまり突っ込んで聞き出せなかったのですが、「大小文字の区別」と「ワイルドカード指定」のオプションはさすがに追加されてました。

メモリのメンテナンス
メンテナンス用の画面はだいぶ使いやすくなるようです。メモリの内容がスプレッドシート形式で表示され、かなり簡単に編集できる模様。

キーボードショートカットのカスタマイズ
こんなもん、今さら謳い文句になるほうがどうかしてますが、信じられないことに今までは TagEditor でも Workbench でもカスタマイズはまったく不可でした。

その他
XLIFF 形式に対応(バイリンガル形式の XML ファイル)
バッチ処理(解析、翻訳など)の機能を改善
バイリンガル状態で HTML として出力可能

--------------------
インターフェースが大きく変わるので、今まで Trados も Idiom も使っていた人なら比較的スムーズに移行できそうですが、Trados オンリーだった方がいきなりこの環境に移るのは難しい気がします。

もうひとつ、今までスタンダードだった MS Word 形式のバイリンガルファイルが使われなくなるということで、たとえば今までその形のファイルでレビューを行っていたクライアントなども、簡単に移行はしないでしょう。SDL TRADOS さんとしては、「ソースクライアントも Studio 2009 を用意する」ことを想定して、その路線で営業をかけるものと想像されますが、どーなんでしょうね。

翻訳者の側にしても、基本的には翻訳ベンダーやクライアントに指定されたバージョンの Trados を使うはずで、独自に Studio 2009 の導入に踏み切るというケースは多くないでしょう。

10:18 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados Studio 2009 紹介セミナー - その1

(オリジナル投稿 2009/5/27)★

4/25 のエントリで書いたように、SDL Trados で大幅なバージョンアップが予定されており、その紹介セミナーに行ってきました。

5/26 の午前中が個人ユーザー向けで、たぶん午後が企業ユーザー向けだったようです。

予定されていた定員数からすると参加者は少なかったようでした。

インターフェースが大きく変わって、Idiom クライアント(Desktop Workbench)に似た統合環境になるというのは 4/25 に書いたとおりです。

- 原文-訳文が横並び表示される
- その間のカラムにマッチ率やステータスなどが表示される
- Context Match 機能がある

などなど、インターフェース的にも機能的にも Idiom がベースになっている部分が多いのですが、

- Idiom 用のパッケージを開ける

という説明がありましたので、一般的なファイル形式に対応するだけでなく、Idiom 翻訳プラットフォームについてもこの統合環境で対応するという意図のようです。

※質問したところ、従来の Idiom Desktop Workbench はすでにメンテナンスモードに入っており、バージョンアップはないとのことでした。

インターフェース画面を見たときから、Idiom クライアントの欠点がそのまま引き継がれているのでは、ということが心配でしたが、デモで見る限りそれはないようでした。さすがに、これだけのメジャーチェンジということで従来製品の "いいとこどり" に仕上がっていると期待できるかもしれません。

ただし、マッチ率の計算ロジックとか、メモリ内検索の機能性とか、肝心な翻訳エンジンの部分がどの程度改善されているかは、今回の紹介ではわかりませんでした。

実際のリリースは 6 月ということなので、使えるようになったら使用レポートをアップする予定です。

10:17 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados 2009 - ついにメジャーチェンジか?

(オリジナル投稿 2009/4/25)★

SDL Trados から、SDL Trados 2009 の紹介ウェビナーやセミナーの案内メールが届きました。

リンク: SDL Trados Studio 2009: 革新的技術を提供
(こちらはフリーランス版のページです)

スクリーンショットを見てみると......

Sdltrados2009

なんだか Idiom ライクですよ......

SDL、Idiom と大きなプラットフォームを吸収しておきながら、今まで Trados 本体に大きな変化はありませんでしたが、ここに来てついにインターフェースごと大きく変わることになったようです。翻訳インターフェースとして Word や TagEditor を使うのではなく、翻訳画面、メモリ、用語集をすべて統合した独自環境になるようです。

2007 からのアップデート料金はわりと手頃なので、今回はちょっと手を出してみようかと思います。5/26 のセミナーにも出席する予定ですので、詳しくはその後またレポートしたいと思いますが、現時点でこのサイトの内容を勝手に解説してみます。

AutoSuggest
入力時に翻訳メモリ内の語句を提示し、セグメント一致をしのぐ機能を提供します。
これ、もし Idiom と同じ Suggest 機能だとしたら、かなりいただけないことになります。Suggestion と称して、訳文の一部を勝手にメモリ内の訳語と入れ替える機能ですが、日本語でこの機能がまともに役立った記憶はほとんどありません。
コンテキスト一致
ロケーションとコンテキストを認識することで「100%超」の一致を実現し、最適な翻訳を実現します。
これはきっと、Idiom プラットフォームで実装されている、「100% 一致のうち、前後のセンテンスも見比べた位置関係で確定する」という機能です。それなりに有効ではあります。
リアルタイムプレビュー
完成したドキュメントを確認しながら翻訳できるため、DTPの作業時間が短縮し、翻訳の調整がしやすくなります。
なかなか便利そうに聞こえますが、ターゲットが XML ベースの場合、正しいスタイルシートを指定しないかぎりプレビューはできないでしょう。もし、汎用的なスタイルシートを用意して擬似的なプレビューが可能だとしたらほめてあげたいところです。
リアルタイムのQAとスペルチェック
翻訳時の間違いやスペルミスを瞬時に修正し、一貫性と正確性を確保します。
Trados の現状の QA 機能だってまだまだ使えないレベルですけどね......
PDFファイルをサポート
PDF用の新しいフィルタが欲しいというご要望に応えました。 オリジナルのソースファイルを入手できない場合でもPDF文書のプロジェクトを受注できます。
重そうだよなぁ。
優先順位を指定できる翻訳メモリ
複数の翻訳メモリに同時にアクセスし、翻訳メモリの使用方法を柔軟に制御できます。
複数メモリへの対応は大きな進歩ですが、問題はメモリをエクスポートして手軽に扱うことができるかどうか、ですね。TMX(翻訳メモリの標準形式)はサポートしているみたいですが。

ここまで大きく変わると、翻訳会社でも作業フローをいろいろ変更しなきゃならなくなりますから、翻訳案件が「2009 指定」となることは当分ないでしょうね。よほど劇的にプロジェクト管理が簡単になるとか、コスト削減につながるとか、目に見えるメリットがないかぎり。

10:15 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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SDL Trados 2007 をインストールしてみた - その3

(オリジナル投稿 2008/10/28)★

SDL Trados 2007 の不満ばかり書きましたが、1 つだけ(今のところ)メリットを見つけました。

今までもメインマシンとサブマシンの両方に SDL Trados 2006 をインストールしてありましたが、同時に起動することはできません。ネットワーク上で別のインスタンスが起動していることを検出したというメッセージが表示され、Workbench が閉じてしまいます。これは、「同じユーザーが複数のマシンにインストールしてもいいけど、同時に 2 つ使うことはできないかんね」という本来の仕様です。

今回は、まだ試験的な導入のつもりだったので、サブマシンの方にだけ 2007 をインストールしてみましたが、両方を同時に起動できるようになりました。おそらく、ライセンス認証が変わって

- メインマシン上の SDL Trados 2006 はローカルのライセンスファイル
- サブマシン上の SDL Trados 2007 はオンラインのアクティベーションコード

となったためかと思われます。

もっとも、Trados を 2 台で同時に使いたい場面なんて、そうあるものではないですけどね。

10:07 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados 2007 をインストールしてみた - その2

(オリジナル投稿 2008/10/27)★

まず、このツールを紹介しておきます。

参考リンク: ApSIC Localization Solutions - Products - Xbench

これは、Trados Workbench の「訳語検索」(通称、コンコーダンス検索)機能を補うフリーのツールなのですが、つまりはそれだけ Trados 本来の機能に不満を持つユーザーが多いという証でもあります。

翻訳で使うメインのインターフェースである Workbench と TagEditor がなかなか進歩しない、ということは今までもここで書いてきましたが、2007 になってもその辺はまったく変わっていませんでした。

Workbench の訳語検索はまったく進歩なし。マッチ率設定が 30%~100% まで、最大ヒット数が 99 件までという意味不明なオプションもそのままであり、検索ロジックもどうやら変わっていない模様です。

TagEditor で IME がすぐ日本語オフになってしまう(参考記事: 禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # Dさんの日本語じゃなきゃイヤン)という問題点、少なくともこれだけは改善されていると思ったのですが、まったく変わっていません。

本来の翻訳作業にとって重要性が高い問題点をここまで無視されてしまうと、Trados がいかに発注側 --- と、せいぜいが翻訳ベンダーまで --- にとっての効率化しか念頭に置いていないかということがますます露骨になってきたと言わざるをえません。

まあ、翻訳支援ツールというものの発想の出発点がそもそもそこにあるわけですし、SDL + Trados + Idiom という拡大からして、そういう指向性は見え見えだったのですが、今回はちょっと「翻訳者としての失望感」が大きすぎます。

今持っているライセンスで使えるのはこの 2007 までなので、次期バージョンになったらまた出費がかさみます(アップグレードで済むのか、新規購入になるのか不明)。それでもメインのツールに進歩がないとしたら、翻訳者の立場ではもうバージョンアップはしたくなくなりますね。

--------------------
ちなみに、冒頭で紹介したフリーツールですが、ソースとターゲットのどちらからでもコンコーダンス検索ができるという点はスグレモノですが、本来のコンコーダンス検索のように "曖昧" 検索はできず、正規表現にすら対応していません。それであれば結局、エクスポートテキストをエディタ上で検索したほうがいい。今後の発展に期待というところです。

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SDL Trados 2007 をインストールしてみた - その1

(オリジナル投稿 2008/10/27)★

先日催された SDL Trados のイベントには出そびれたのですが、tratool のメーリングリストでいくつかの情報を拾うことができました。その情報を確認していた流れで、長らく放置していた SDL Trados 2007 をインストールしてみることになったので、ちょこっとメモしておきます。

参考リンク: Feature enhancements 2.pdf

※PDF が開きますのでご注意ください。

SDL Trados 2006 をすでに使用している環境に SDL Trados 2007 をインストール

私の場合、購入した時期の関係で、SDL Trados 2006 から 2007 へのアップグレード権がライセンスに含まれていました。しかし実際の翻訳ジョブでは Trados の最新版を要求される機会はむしろ少ないのでアップグレードは放置していたのですが、上記のリンク先にあるバージョン比較表を見ていて思うところがあり、Workbench と TagEditor の状況を確認してみたかったわけです。

■ライセンス(アクティベーションコードについて)
SDL Trados 2006 でのライセンス認証では、license.lic というライセンスファイルを指定していましたが、2007 では方式が少し変わっています。ライセンスファイルを指定するオプションもありますが、試したところなぜか認識されませんでした(ダイアログではOKになるが、デモモードでしか動かない)。ファイルを指定するのではなく、"アクティベーションコード" を入力しなければならないようです。このコードは、Trados のサイトでライセンス確認用ページにアクセスすれば確認できました。

■SP1 と SP2 について
リリースから時間が経っているので、すでに SP1 と SP2 Patch がリリースされています。SP1 はフルセットのインストーラなので、元々の 2007 をインストールしていなくても実行できます(インストールしていれば上書き)。SP 2 はパッチなので、SP1 をインストールしていないと実行できません。

全体に、インストールすべきアプリケーションが 2006 までと比べて増えています。

■SDL Trados Synergy について
2007 の最大の目玉が、新しいアプリケーションである Synergy であるようです。画面はこんな感じ。

Synergy

実力のほどは、もちろん使ってみなければ判りませんが、なんとなく「使ってみたくないなぁ」という印象のインターフェースです。翻訳プロジェクトをトータルに扱いやすくする、というコンセプトなのだろうと推測されますが、どちらかというと "大きなお世話" 的な存在にしか思えません。

プログラマのみなさんが最初に IDE 環境を目にしたときって、こんな印象だったのではないか。ふとそんなことを考えました。

そんな小手先のことより、メインの翻訳インターフェースである Workbench と TagEditor はどうなってるのか。私としては、それが知りたいわけでした。この稿、続きます。

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分節

(オリジナル投稿 2008/7/31)★

日本語文法で扱う単位「文節」ではありません。

Trados が処理する単位(センテンス、パラグラフ、その他)を、英語版では segment と言いますが、その訳語が「分節」です。文字どおりの直訳。

ところが、あまり一般的な用語ではないため、Trados を扱った文章でも誤って「文節」と書かれていることが少なくありません。

『稼げる実務翻訳ガイド』

という毎年刊行されているムックの 2008 年度版で Trados の特集が組まれていますが、その中の入門記事でさえ「文節」となっていました(p.96)。

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バージョンのまとめ

(オリジナル投稿 2007/8/11)★

半分は自分用のメモですが、判っている範囲で Trados のバージョンを整理しておきます。

ただし、コーポレート版、フリーランス版、サーバ版などのバージョン構成はほぼ毎回のリリースごとに変化していてトレースもできないので区別していません。

Trados 2.x
事実上、最初の商用バージョン(だったと思います。もうだいぶ以前のことなので。補完情報のある方はぜひお知らせください)。

Trados 3.x
2.x は不具合が多く、わりとすぐ 3.x が登場しました。一応は実用レベルですが、自前のバイリンガルファイル・エディタである TagEditor はまだまだ使い物にならないダメっ子ツールでした。この後の 4.x というバージョンは市場に出ていません。

Trados 5.x
TagEditor がおおむね実用に耐えるようになったバージョンです。バイリンガルファイルの形式が変更されて互換性がなくなりました。

Trados 6.x
MultiTerm(用語管理ソフト)のファイル形式が大きく変わり、これ以前と以降では互換性がまったくなくなりました。ソフトウェア・ライセンスの登場もここからだったと思います。6.5.x が、買収される前の Trados としては最後のバージョンとなりました。

SDL Trados 2006(Trados 7.5.x)
SDL 社に買収されたてからはこんな名前になりました。正式な製品名としては "SDL" を冠して最後に西暦が付くようになり、バージョン番号は内部的にのみ存続しています。ユーザ間で話をするとき、ちょっと厄介です。使用頻度の高い機能のショートカットなど、細かい修正があります。

SDL Trados 2007(Trados 8.x)
アップグレードしていないので、まだ実機を見たことがありません。

--------------------
Trados って、IT 系翻訳、特にローカライズ業界ではデファクトスタンダードとまで言われていますが、そのわりに情報はあまり出回っていませんよね。「Trados バージョン 歴史」でググったら、自分の書いたエントリがヒットしちゃったくらいです。いくらシェアが高いと言っても、所詮は限られた世界でのことなわけですね。

メモリや用語ファイル、バイリンガルファイルなどの上位/下位互換性については、バージョンごとにかなり状況がややこしいことになっています。

08:51 午前 Trados 全般 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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