2014.09.14

Word上の「改行をしないスペース」

★★

Word上には、改行または「改行っぽい」制御記号がいろいろとあるという話を、以前side Aに書きました。

side A: # 段落記号、行区切り、改行 --- Word の不思議

side A: # 改行の検索 --- Word の不思議その2


そのほか、Wordには「改行をしないハイフン」とか「改行をしないスペース」ってなものがあって、知らないと頭を抱えてしまうことになります。

「改行をしないスペース」というのは、欧文のファイルで見かけることが多いかと思いますが、スペースがあるべき場所に、半濁点のマルにも見える記号が入っていることがある、あれです。

1409144

この例だと、ピリオドと二重引用符の間に変なマルが見えている、これが「改行をしないスペース」です。

Wordの[挿入]→[記号と特殊文字]→[その他の記号]を選択して[特殊文字]タブを開くと、この手の特殊記号を確認できます。

1409143

これです。

固有名詞の途中などで改行されないように、というのが本来の使い方なのですが、最近、これが意味もなく多用されているファイルをよく見かけます。[Ctrl + Shift + Space]で簡単に入力できるから?

ちなみに、これをファイル内で検索したいときは、検索ダイアログで[ワイルドカード]をオンにして、[特殊文字]から[改行をしないスペース]を選択すればOKです。検索文字列は、

^s

※カレットと小文字のs。大文字のSではダメなので注意。

SDL Trados 2007(まで)では、ピリオドの後にこの「改行をしないスペース」が入っていると、本来切れるはずの位置でセグメントが切れません。そのため、セグメントを開いたとき

1409141_2

こうなります。念のために確かめたら、SDL Trados Studio 2014では、同じ箇所が正しく区切られました。

1409142

それ以前のStudioは確認していませんが、こういうところ、地道に改善されています。

01:43 午後 翻訳者のPCスキル, Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2014.01.27

TagEditorでの検索のTips


Studio案件もだいぶ増えてきましたが、レガシー環境(SDL Trados 2007以前)が指定される案件のほうがまだ多く、その場合たいていはTagEditorの使用が前提になります。


検索機能が全般的にダメダメだったことはよく知られていますが、検索すると

ヒットした行がウィンドウのいちばん下にくる

というのも、使いにくい仕様のひとつでした。たとえば、「原文を検索してその訳語を確認したい」とき、この仕様ではいちいち下にスクロールしなければならないからです。


でも、この欠点を補う方法をふと思いつきました。

ファイル末尾から上方向に検索

するだけです。

140127

こうすると、下方向(デフォルト)に検索したときと違って、ヒットした行がウィンドウのいちばん上にきます。


そもそも、検索ウィンドウを開いていないと検索できない仕様というのが論外なわけですよね。

Wordでも検索ウィンドウの動作は似てますが、Wordの場合は検索ウィンドウを閉じても同じ条件の検索を続けることができます。デフォルトでは[Ctrl]+[Page Down]です。もしかすると知らない人が多いかもしれませんが、これは便利です。


ちなみに、秀丸エディタでは同じような繰り返し検索が[F3]です。そして、[F3]キーというのが繰り返し検索ではほぼ標準であって、多くのアプリケーションで[F3]がこの機能になっています。

TagEditorに話を戻します。

TagEditorは、Microsoft Wordへの依存を避けるべく生まれたTrados固有のエディタです。

初期バージョンはあまりにお粗末で実用に耐えませんでしたが、その後のアップデートで、いちおう実用レベルにまでは成長し、レガシーのTrados環境では標準の翻訳インターフェースと位置付けられるようになりました。

しかし、最終的には満足のいく水準のインターフェースになりきれないまま、SDL Trados 2007 Suiteの時代に開発が完全に停止し、Studio環境への移行とともに、公式にはもう使用が推奨されない存在になってしまっています。

まあ、あの不完全さを考えればそれもしかたがないと思いますが、では、Studioで検索機能がどうなったかといえば---


たしかに、検索機能そのものはだいぶマシになりました。ワイルドカードも正規表現も使えるし、検索対象(原文か訳文か)も柔軟に選べます。

でも、「検索ウィンドウを閉じてからの繰り返し検索」のキーは何になったかというと、これが

[F4]

なんですよね。

Windowsアプリケーションでは[F3]が繰り返し検索の標準であることを考えると、その1つ隣って、いかにも「とってつけたようなショートカット設定」って気がしませんか。

05:55 午前 翻訳者のPCスキル, Trados Tips | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2013.01.27

PCスキル - 文字コードをもうちょっと意識する

★★
昨年12月に文字コードについての記事を書き、先日はJammingのユーザー辞書に関連して、また文字コードが問題になりました(side A)。

※越前先生のブログでも文字コードのことが加筆され、拙ブログについても言及いただきました。ありがとうございます。


そこで、前回に続いて、文字コードのことをもう少し書いておこうと思います。

まず、実務的に文字コードの変換の話から。


文字コードを変換するいちばん簡単な方法は、テキストエディタで「名前を付けて保存」の機能を使い、文字コード指定のオプションを使うというパターンです。

Windows標準のメモ帳の場合:

1301276

秀丸エディタの場合:

1301277

用意されている保存オプションは違いますが、先日の「英和翻訳基本辞典」のJamming用データの場合は、上のスクリーンショットのように、ANSI(メモ帳の場合)かShift-JIS(秀丸エディタの場合)で保存します。ANSIとShift-JISというのは、だいたい同じものです。


テキストエディタではなく、文字コードを変換するという機能に特化したユーティリティソフトウェアもいろいろ出回っています。特に、複数のファイルの文字コードを一括して変換するときは、こっちが便利です。

リンク: Vector:ダウンロード Windows > ユーティリティ > テキストファイル用 > テキスト変換 > 文字コード変換

などでフリーウェアを試してみるといいと思います。ちなみに私は、上のVectorにも載っている

KanjiTranslator 1.6

というのを使ってます。複数ファイルをドラッグアンドドロップで変換できて実にお手軽。

文字コードの話をするためには、どうしてもテキストファイルの扱いについて触れておく必要があります。

テキストファイルというのは、簡単に言うと

文字(記号も含む)のデータだけ含むファイル

のことです。ためしに、

・メモ帳で「abc」の3文字を入力したファイル
・Wordで「abc」の3文字を入力したファイル

を作って、ファイルのサイズを確認してみましょう(ファイルを右クリックして[プロパティ]を選ぶ)。

1301271

1301272

上のショットがテキストファイル。3文字のデータで、サイズは3バイトです。

下のショットはdocファイル。同じく3文字のデータですが、サイズは24,064バイト。ほぼ8,000倍です。テキストファイルと違って書式情報とかいろんなデータが追加されてこんなことになります(ちなみに、Word2010のdocx形式だと、13,717バイト。だいぶ小さくなったようです)。

これでわかるように、abcのようなアルファベットは、それぞれ1バイトつまり8ビットの情報量で表現できちゃいます。8ビットで表せるデータは256種類しかありませんが、アルファベットの大小文字(26 x 2個)、数字(10個)、その他の記号を使っても、これで十分です。ちなみに2進法で表すと、

小文字のa = 0110 0001
大文字のA = 0100 0001

です。コンピュータ上で文字を表そうとしたとき、基本になったのは、当たり前ですがこのようにごく単純な英数字(alphanumeric)でした。

でも、世の中には、狭義のアルファベット(厳密に言うとラテン文字)以外の文字がたーくさんあるわけで、同じヨーロッパでも、広義のアルファベットであるギリシア文字やキリル文字、アジアには漢字やひらがな、カタカナがあって、256種類ではどうしたって対応できなくなります。

そこで、2バイトとか3バイトとか、もっと多くの情報量を使って文字データを表す仕組みが生まれます(2バイトなら65536種類)。

そういう、コンピュータ上のデータで文字を表す仕組み(バイト表現)というか、バイト表現と文字の対応の体系のことを、「文字コード」と呼びます。

上述した、1バイトで英数字を表すいちばん単純な文字コードがASCII

日本語を2バイトで表す文字コードが、おなじみのShift-JIS

日本語とかキリル文字、さらにいろいろな特殊文字をぜーんぶ統一的な体系にしようとしているのがUnicodeです。


さっきと同じよう単純な文字だけのファイルを作ってみました。

「あいう」の3文字を、Shift-JISで保存したファイル:

1301273


同じく「あいう」の3文字を、UTF-8で保存したファイル:

1301274


「あいう」の3文字を、UTF-16で保存したファイル:

1301275

UTF-8とUTF-16の違いとか、Unicodeの専門的な話は私の力量を超えていますが、それぞれバイト数が違うところに注目してください。

ファイルを開いたとき、いわゆる「文字化け」が起こる原因は、ほとんどの場合この文字コードの違いです。翻訳作業のときよく遭遇するのは、種類の違うダッシュ(– —)とか、

©

®

のような文字を含んだファイルですね。これをShift-JISで保存しようとすると、たとえば秀丸エディタであれば、

1301278

という警告が出て、そのままあえてShift-JISで保存すると、特殊記号は ? などに化けてしまいます。


今回のJammingの話でもわかったように、テキストデータの保存、インポート/エクスポートという操作が関係するときも、文字コードが原因で不具合が起きることはよくあります。

そんなわけで、文字コードのことは、専門的に詳しく知らなくてもいいのですが、ちょっと意識しておくと何かの問題解決に役立つかもしれない、というお話でした。

09:22 午後 翻訳者のPCスキル | | コメント (1) | トラックバック (0)

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2012.12.11

PCスキル - 文字コードをちょっと意識する

★★
こんな経験はありませんか?

原文PDFの文字列をコピーして、作業用ファイルで検索(あるいはその逆)しても、あるはずの文字列がヒットしない。

作業用ファイルの語句をコピーして、用語集で検索(あるいはその逆)しても、ヒットしない......。

あるいは、の違い? がわからない。


そんなときは、疑惑の文字列をテキストエディタに貼って、

文字コード

を確認してみると、疑問が解決することがあります。深く追究しようとするとけっこう大変なことになりますが、翻訳者に限らず、PC上で文字を扱う方は、文字コードというものをちょっとだけ意識しておいたほうがいいと思います。

たとえば、

1212111_3

これは、原典PDFと作業用ファイル(このときはdocでした)から、同じ部分を抜き出して秀丸エディタ上に貼り付けたところです。わかりにくいかもしれませんが、単語間のスペース---赤丸を付けたところ---がちょっと違います。上のほうは何もなく、下のほうは点線の記号で表されています。

上のほうが普通のスペースで、下のほうが何か変な記号に化けている、のではなく、秀丸エディタの場合は点線の記号で表されるほうが普通のスペースです。このあたりはアプリケーションによって表示が違うので、たとえばMS Wordの場合は、

1212117

このように、上のほうは温度記号みたいな小さい○になり、下のほうは薄い中黒みたいな記号で表されています。

表示の差はあれ、何か

文字として別物

らしいことは想像できるかと思います。文字コードという概念が頭にあると、こんなふうに紛らわしい文字の識別も簡単です。

秀丸エディタでは、文字の左側にカーソルを置いて文字コードを調べることができます。ただし、コマンドが表のメニューにはなくて、[その他]→[コマンド一覧]を選択し、表示されるダイアログから[その他]→[文字コード表示]を選択してみてください(私は頻繁に使うのでショートカットを割り当ててあります)。

上のほうの何もないスペースは、文字コードがこう表示されます。

1212113_2

一方、点線記号で表示されたスペースはこうです。

1212114_2

このダイアログに見えているShift-JISとかUnicodeとか、見たことがあるかもしれません。テキストファイルを保存するときも、この文字コードの指定が影響する場合があります。たとえばShift-JISで保存するとき、上の「何もないスペース」は文字化けしてしまいます(Shift-JISの文字コードには、該当する文字がないため)。

別の例を見てみましょう。

1212112

これは見た目も違いますね。ハイフン/ダッシュ/マイナス記号のあたりは似たような文字がいろいろあるので要注意。これも文字コードを表示してみます。

1212115_2

1212116_2

ふつうにキーボードから入力できるハイフン(半角)は下のほうで、上のやつは全角分をとるダッシュです。

冒頭に書いた

も、1つ目はカタカナ、2つ目はひらがなですが、同じように文字コードを見てみれば違うことがわかります。

09:56 午後 翻訳者のPCスキル | | コメント (1) | トラックバック (0)

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2012.10.03

PCスキル - Wordの書式スタイルを引き継ぐ


前エントリでは、手順4.で作成するWordファイルに、Trados固有の書式スタイルが設定されている必要がありました。すべてではなく、

tw4winExternal(外部タグ)

tw4winInternal(内部タグ)

の2つがあれば大丈夫です。


ただし注意しなければならないのは、Wordの書式スタイルが基本的にはファイルごとに設定されるということです(Word共通の既存スタイルを追加する方法もありますが)。

つまり、新規ファイルを作成したときには、上記2つのスタイルが設定されていないので、どこかから持ってきて設定する必要があるということです。

以下、その方法を説明します。

■スタイル付きのdocまたはdotを保存しておく

いちばん簡単なのはこの方法でしょう。

1210034

過去にTrados翻訳したWordバイリンガルファイルから、こんな風に外部タグと内部タグを含む最小限の部分を残して保存しておくだけです。

*.doc形式のファイルとして保存しておいて別名保存してもいいし、*.dot(テンプレート形式)として保存しておけば、開くと新規ファイルとして扱われます。

前エントリのように、Tradosがらみでバイリンガルファイルを作りたい場合は、この方法で済みます。


■スタイルを他のファイルからインポート

上の方法は簡単ですが、たとえばすでに作成中の文書があって、そこでどうしても他のファイルにあるスタイルを引き継ぎたい、ってな場合もないではありません。

その場合は、以下の手順でどうぞ(Word 2003です。2007/2010については、誰かレポートください)。


1. [ツール]→[テンプレートとアドイン]を開き、[構成内容変更]をクリックします。

1210031


2. [構成内容変更]ダイアログが開きます。

たいていは、左側が今作成中のファイル、右側が Normal.dot になっていると思います。

1210032

Normal.dotが表示されているほうのペインで[ファイルを閉じる]をクリックします。


3. 使いたいスタイルが設定されているテンプレートファイル(*.dot)を開きます。


4. 以下のダイアログのように、選択したテンプレートに設定されている書式スタイルが表示されます。

1210033

この中から、必要なスタイル、たとえばTradosバイリンガルファイルなら

tw4winExternal
tw4winInternal

の2つを選択して[コピー]を押します。

上のスクリーンショットでは[コピー]の方向が逆(右向き)ですが、[tw4winExternal]や[tw4winInternal]を選択すれば、正しい方向(左向き)になります。


これで、現在編集中のファイル(上の例では、「翻訳ジャーナル記事_final.docx」)に書式スタイルが追加されます。


■他のファイルからコピペ

実は、他のファイルから書式スタイルを引き継ぐときは、上で説明したインポートよりもっと簡単な方法があります。

1. 目的の書式スタイルが使われているファイルを開く。

2.そのスタイルの文字列をコピーする。

3. 今編集中のファイルに貼り付ける。

だけです。このコピペ操作だけで、書式スタイルは引き継がれます。

09:31 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2012.04.25

PCスキル - 異常終了する前にファイル履歴を確保する


多くのアプリケーションがそうなっていると思いますが、いちど開いたファイルは[ファイル]メニューなどの履歴として残るので、次回からは[開く]ウィンドウからいちいち探さなくてもファイルを開き直すことができます。

ところが、初めてファイルを開いた後でアプリケーションが異常終了したりすると、その時点で開いていたファイルの履歴は残らず、ひとつ前のファイル履歴が最新になってしまいます。

よく「オチる」アプリケーションを使っていて、しかもファイル名が紛らわしい場合(ローカライゼーションではけっこう多い)や、独自形式でファイルを格納しているために特定しにくい場合など、このような症状が頻繁に起きると地味にストレスフルです。


「オチ」やすいアプリケーションを使うとき、いちど開いたファイルを確実に履歴に残す方法は簡単です。

そのファイルを開いたら、異常終了する前に

いっぺん正常に終了させる

だけ。お試しください。

09:16 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2012.04.17

PCスキル - Wordのテンプレートについて


Tradosのツールバーについてまとめ記事を書こうとしていますが、その前にMS Wordの「テンプレート」のことを知っておいたほうがいいでしょう。

テンプレートの話なので、Wordだけではなく「Officeの~」と書いてもいいのですが、Excel上にTradosのツールバーが出てくることはないので、今回はWordに話を限定します。


一般的な用語としての「テンプレート」というのは、定型文書の「ひな型」のことです。Wordで新規文書を作成するとき、FAX送付状とか会議メモなどを選べる、あれです。この場合は、ページ設定とかフォントとか、つまりは文書のデザインをプリセットにしておいて再利用するイメージですが、実は

マクロなどの機能のプリセット

も「テンプレート」と呼ばれることがあります。

Wordと連動して機能するアプリケーションは、その連動部分を「アドイン」という名前でWordに追加しますが、アドオンの実体はこのテンプレートです。

Trados WorkbenchとMultiTermも、Wordとの連携機能はアドインとして実装され、ツールバーに[Trados]、[SDL MultiTerm]と表示されるようになります。


ところが、このアドオンについてのMicrosoft側のガイドラインが甘いせいなのか、Word本体と各種アドインがコンフリクトを起こす不具合というのが、ちっとも珍しくなかったりします。特に、毎月第2火曜日にリリースされるMicrosoftの定例アップデートの後に、特定のアドインが原因でいきなりWordの起動時にエラーが出たりします。

その場合は、原因になるアドインを外せばエラーは出なくなります。と言っても、Word上でそのアドインの機能は使えなくなるので、根本的な解決にはならず、アドインの制作側がアップデートしてくれるのを待つしかありません。

■アドインを無効化する

[ツール]→[テンプレートとアドイン](Word 2003の場合)
[ファイル]タブ→[オプション]→[アドイン](Word 2010の場合)

を開くと、設定されているテンプレート(アドイン)が一覧されます。

1204171
(Word 2003のアドイン一覧)

Word 2003の場合、このボックスでチェックをオフにすれば、それぞれのアドインが無効になります。

1204172_2
(Word 2011のアドイン一覧)

Word 2011の場合もうちょっと煩雑です。上のリストを見ると、アドインごとに[種類]という列があります(たとえば、MultiTerm9.dotmとTRADOS8.dotmは[テンプレート])。ダイアログのいちばん下にある[管理]というドロップダウンボックスで[テンプレート]を選択し、その右にある[設定...]ボタンを押すと、ようやく2003のときと同じダイアログが出てきます。

1204173


■テンプレートの実体ファイル

Wordのテンプレートは、

*.dot
*.dotm

という拡張子のファイルです。Office 2003までは*.dotで、Office 2010など(たぶん2007から)のリボンインターフェースに対応しているのが *.dotmです。

※エクスプローラで拡張子が表示されない場合は、以下の記事を参照のこと。
PCスキル - フォルダーオプション


■テンプレートの場所

テンプレートの置き場所は、用途や、そのテンプレートを利用するアプリケーションによってけっこうマチマチで、上に示した一覧ダイアログでテンプレートを選択したとき、下のほうに表示されています。

ダイアログが小さいと(デフォルト状態など)パスの途中が省略されてしまいますが、ダイアログを広げればフルパスがわかると思います。

Trados機能のテンプレートは、以下の場所にあります。

Windows XPの場合:
C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Microsoft\Word\STARTUP

Windows 7の場合:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Microsoft\Word\STARTUP


テンプレートの一覧ダイアログでチェックをオン/オフにするだけでなく、このディレクトリに実際のdot/dotmファイルを追加したり削除したりすれば、Word上で使えるアドインが追加/削除されます。


04:37 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2012.03.25

PCスキル - Microsoft Officeのおせっかい設定


Microsoft Officeは、翻訳業界でもほぼ標準のファイル形式(少なくともそのひとつ)で、Word、Excel、PowerPointは、好むこと好まざるとにかかわらず、避けて通ることのできないアプリケーションです。

特にWordとExcelでは、翻訳作業では邪魔になる初期設定があるので、インストールしたらまず、この"おせっかい"設定をオフにすべきです。

翻訳者のためのPCスキル講座、第2回として、Wordのおせっかい設定について説明しようと思います(Excelでもだいたい同じです)。

実は私の環境でも長い間、Officeは2003(まで)しかインストールしていなかったのですが、ちょうど新しいWindows 7マシンにOffice 2010もインストールしたところなので、そちらも併せて紹介します。


Word 2003の場合(それ以前でもほぼ同じ):
[ツール]→[オプション]
[ツール]→[オートコレクトのオプション]

Word 2010の場合(2007でもたぶん同じ):
[ファイル]→[オプション]
[ファイル]→[オプション]→[文章校正]→[オートコレクトのオプション]

Word 2003:
[ツール]→[オプション]→[編集と日本語入力]タブを選択します。

1203251

まず、[文字列の選択時に単語単位で選択する]は必ずオフに。デフォルトだとこれがオンで、任意の文字列を選択しようとしても単語単位になってしまいます。[段落の選択範囲を自動的に調整する]もオフがお奨め。[[貼り付けオプション]ボタンを表示する]も、ふつうは使わない機能なのでオフがいいでしょう。


Word 2003:
[ツール]→[オートコレクトのオプション]を選択します。

[オートコレクト]タブ
[入力オートフォーマット]タブ
[一括オートフォーマット]タブ

のオプションはすべてオフにします。

Office 2007以降では、例のリボンインターフェースがちょっとうざったいですが、このオプション変更については特に不自由ありません。

Word 2010:
[ファイル]→[オプション]→[詳細設定]を選択します。

おもしろいことに、Word 2003まではデフォルトでオンになっていた[文字列の選択時に単語単位で選択する]オプションが、Word 2010ではデフォルトでオフになりました。Microsoftさんのほうでも、つまりそういう認識に変わったということなのでしょう。

[段落の選択範囲を自動的に調整する]は、あいかわらずデフォルトでオンになっています。

切り取り、コピー、貼り付けについては、細かいオプション設定が増えましたね。これは、私も設定をいじってみてないので何とも言えませんが、有効に使えるかもしれません。


Word 2010:
[オートコレクトのオプション]は、[ファイル]→[オプション]→[文章校正]に移動しました。

1203254_2

これを開くと、設定項目は2003までとだいたい変わりません。

1203255

[オートコレクト]タブ
[数式オートコレクト]タブ
[入力オートフォーマット]タブ
[オートフォーマット]タブ

のオプションをすべてオフに。

ちなみに、Office 2010はまだあまり使っていないので、リボンがどのくらい不自由か、それをどう回避するかは、まだ模索していません。機会があればまたエントリにします。

08:00 午後 翻訳者のPCスキル | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2012.03.07

PCスキル - フォルダーオプション


最近、メールなどを通じて個人的に、あるいは翻訳学校の授業などで、Trados のことを人に説明する機会が増えましたが、Trados (あるいは他の翻訳ツール)だけでなく、そもそもの PC スキルをもう少し鍛えたほうが幸せになれるんじゃないかな、と思える場面が少なくありませんでした。

PC スキルがイコール翻訳の腕ということでは、もちろんありません。しかし、実際問題として今やどんな翻訳分野でも PC を使わないことはまず考えられないので、いわば道具について詳しく知ることは、やはり不可欠でしょう。

学校の受講生さんが何人かこちらを見てくれているということもあって、そんな PC スキルを少しずつここで紹介してみようかな、と考えました。ただし、すいません、Windows 環境の話だけです。

第 1 回は、Windows マシンを買ったらまっ先にやるべき、フォルダ/ファイルの表示設定の変更です。

Windows XP の場合:
[スタート]→[設定]→[コントロール パネル]→[フォルダ オプション]

Windows 7 の場合:
[スタート]→[コントロール パネル]→[フォルダー オプション]


余談ですが、カタカナ語長音の表記が変わっていますね。以下の説明では、長音ありとしました。それから、この間にもうひとつ Windows のバージョンがあったかもしれませんが、たぶん気のせいです。

[フォルダー オプション]で[表示]タブを開きます。

まず、少なくともこの設定は翻訳者に必須です。

1203077

[登録されている拡張子は表示しない]オプションをオフにします(デフォルトはオン)。拡張子はすべて見えるようにしておかないと、「HTML ファイルを開いてください」とか、「Trados のメモリーは 5 種類のファイルがセットです」という話が判りにくくなってしまいます。

(ファイル名を変えるときなどに)拡張子を誤って削除しないように配慮された設定なわけですが、Windows 7 ではファイル名をハイライトしても拡張子だけ保護されるようになったので、このオプションはもう安心してオフにしていいと思います。


これ以降は、現状の PC スキルと使い方によりますが......

1203076

[ファイルとフォルダーの表示]のオプションを[~する]にします(デフォルトは[~しない])。隠しファイル、隠しフォルダーというのは、ユーザーが誤って削除してしまうとアプリケーションなどが動かなくなるという類のファイル/フォルダーなので、デフォルトでは非表示になっているのですが、翻訳者が PC を扱う場合には、その手のファイル/フォルダーも見なければならない場面もあります。

最後は、ツリーのいちばん下にあるオプション。

1203075_2

[保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)]をオフにします。

こちらは、オフにしようとすると警告が出るくらいで、上の「隠し~」よりクリティカルなファイル、誤って削除してしまったら最悪システム自体が起動しなくなるという性質のファイルです。ば非表示にしておきたいのは山々なのですが、インストールしたアプリケーションの設定などがここに隠れている場合があるので、やはり表示したいことがあります。

ふだんは非表示にしておいて、必要なときだけ表示するほうが無難かもしれません。

【緩募】
この最後のオプションを、フォルダーごとに設定できないものでしょうか。他は非表示でいいから、前エントリで書いた「All Users」のユーザープロファイルフォルダーだけ表示するとか。

10:00 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (0) | トラックバック (0)

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