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2015.07.16

Studio - この見にくい(醜い)インターフェースをどうにかしてほしい


まだStudio 2015はインストールしていません。インストールとライセンスのことをまだ整理できていないので……

いったい、なんでライセンスの仕組みを変えたりしたんでしょうね。まあ、これまでトラブルが絶えなかったからかもしれませんが。


さて、レガシーのTrados(Workbench)と、Studioアーキテクチャで大きく変わったことのひとつが、TMウィンドウでの差分表示です。

以前は、現在の原文が上段に、TMにある原文と訳文が下段に配置されたうえに、差分が蛍光ペンのような色分けで示され、個人てきにはわりと見やすかったと思っています。

1507155

それが、StudioではWordの修正履歴のような表示になりました。

1507151

※色や太字は私がカスタマイズしていますが、デフォルトはもっと見にくかったと思います。

これ、Studioになって以来、なんとかして慣れようとしたのですが、どうしても慣れることができません。どうやったって、

見にくい

し、

醜い


この画面で「差分をみながら部分翻訳」なんて、絶対やる気になりません。

でも、あまり話題にならないところを見ると、Tradosユーザーのみなさんは平気なんでしょうか。


ためしに、同じセグメントをStudioとレガシーの両方で開いてみました。

1507151

上段に現在の原文、下段にTMの原文と訳文が表示されていますが、上段だけ見ても挿入なのか変更なのか区別できません。下段は下段で、about以下はぜんぶ違うわけですが、なんでこんな表示をするのか……。

1507152

レガシーのWorkbenchのほうが、よほど直感的にわかりやすい気がします(万全ではないですけど)。

ところで、上の例は59%マッチでした。デフォルトの最小マッチ率設定(70%)では表示されない候補です。

レガシーでは、最小マッチ率を50%前後に落としても、いろいろと再利用できたと思っているのですが、Studioではデフォルトのままがいいのかもしれません。


では、もう少しマッチ率が高く、デフォルトでも表示される例を。

1507156

これで83%だって言われても、私には無理です。17%分の労力で対応することは、とうていできません。

1507157

こっちのほうがだいぶマシ。どこに差分があるか一目でわかるし、後半、to... the... of... のところも、要するに前置詞と冠詞だけ同じなのね、とすぐに理解できます。

(マッチ率も、かなり差がありますねぇ)


すでに何度か書いているように、マッチ率の計算がそもそも翻訳者に不利になっているのに、Studioの差分表示だと、マッチ率がいくら高くても差分がわかりにくい場合が多く、結果的に作業負荷はますます増えている。

単にインターフェースの問題なのだから、表示オプションを増やすとか、やりようはいくらでもあると思うのですが。

この辺が、まだ試していない2015で実は変わっていたりしません?

12:24 午前 バージョン - Studio共通 |

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コメント

はじめまして。
いつも大変参考にさせていただいております。

TRADOS Studio のインターフェイス、私も本当に見難いと思います。
どうして以前のハイライト表示を止めてしまったのか。
カスタマイズの選択肢にさえないというのが、とても不思議です。

そもそも TRADOS はマニュアルの改訂など、過去の翻訳資産をフル活用する案件に効果を発揮するツールですから、登録されている過去の文と現在作業している文の違いが「一目瞭然」でなければダメなはずです。

実際の作業現場では、時間に追われ、でっかい全画面のあちらこちらに散らばったペインを悠長に逐一確認している余裕などない状況の方が多いのです (私だけかもしれませんが・・・)。以前の「まず見るべき窓は 1 つだけ。最初に注目するのはハイライト部分」と言う簡素な形式の方が、よほど作業効率は良かったと思います。

私は現在 2014 を使用しておりますが、未だ不慣れなこともあり、間違いなく作業速度は落ちました。
残念ながら、SDL さんの謳い文句とは真逆の状況です。
SDL さんには、もう少し現場で作業をしているユーザの声を聞いていただきたいと思います。


なお、現在は、以前こちらのブログで紹介されていた「SDLXLIFF To Legacy Converter」を使用しています。
これは本当に便利ですね。急ぎの場合など、大変助かっています。
こちらに記載されていたリンクはページが無くなっているようでした。現在は
http://codificare.net/tools/sdlxliff-to-legacy-converter/
にあります。


長文、大変失礼いたしました。

投稿: honoka | 2015/08/27 5:28:35

honokaさん、コメントありがとうございます。

> SDL さんには、もう少し現場で作業をしているユーザの声を聞いていただきたい

いちおう、ナレッジベースだったかどこかにフォーラムがあって、そこに意見を書き込むと見てはくれるみたいなのですが……

基本的には、翻訳者視点ではなく少なくとも翻訳会社視点、根本的に発注側の視点だと思います。「発注者にとってどれだけ省コスト、省リソースになるか」という製品です。


ですから、翻訳者個人としては、Legacy Converterも含めて技術的なスキルで対抗するしかありません。それを別とすれば、

「Tradosプラットフォームは基本的に、発注側の利益のために作られている」

という大前提で、それに付き合うか、非Trados案件を増やす方向で離脱していくしかないと思います。

かくいう私も、しばらく前までは前者できましたが、最近は、こんなブログをやりつつも、離脱方向に動いています。

投稿: baldhatter | 2015/08/27 16:38:41

baldhatter さま

おはようございます。

私の愚痴のようなコメントにお返事をいただき、ありがとうございました。

たしか TRADOS Workbench が出た頃は、翻訳者の作業負担軽減とか、作業効率のアップのようなことを謳い文句にした、翻訳者寄りの製品だった気がします (昔の話ですので、私の記憶違いかもしれませんが・・・)。TRADOS Studio は、根本的に意図する所の違う製品なのですね。

そう言うことでしたら致し方ありませんので、旧バージョンの方が良かったと嘆くのはやめて、そのつもりでお付き合いするしかなさそうです。

使い慣れていた 2007 もサポートが終了し、お客様から使用停止を告げられましたので、今後は 2014 を速く上手く扱えるよう努力することにします。

残念ながら私の場合、非 TRADOS 案件はほとんどご縁がありませんので、とりあえずは手持ちの 2014 を、とことん使い倒そうと思います。

投稿: honoka | 2015/09/06 6:24:08

> たしか TRADOS Workbench が出た頃は、翻訳者の作業負担軽減とか、作業効率のアップのようなことを謳い文句にした、翻訳者寄りの製品だった気がします

今でも、同じようなフレーズ使ってると思います。で、翻訳会社も、たいていはそういう捉え方をしています。

それでもまあ、Studioになってからも2009→2011→2014と操作性や安定性はさすがに良くなってきているので、限界を承知のうえで使えば何とかなるとは思います。

投稿: baldhatter | 2015/09/07 10:20:14

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