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2014.06.13

Trados本の紹介(Studio 2014対応)


知り合いの翻訳者さんがブログで取り上げ、Facebookでも話題になったTrados本。

Kindle版もあります。

気になったので、Kindle版をダウンロードしてざっと様子を見てみました。


結論:

十分役に立つ本だと思います。Kindle版の値段ならまあ納得。ペーパーバック版だとちょっと高いかな... というところ。

この本の構成は以下のとおりです。

目 次
第1章 SDL Studio 2014の使いはじめ
第2章 TMの作成・使用方法
第3章 ファイルの翻訳
第4章 書式設定とタグ
第5章 ワードカウント
第6章 編集とQA
第7章 プロジェクトの取り扱い
第8章 用語の管理
付録A 旧バージョンのファイルの利用方法
付録B メモリーの管理
索 引

(WinAlignについても付録Bに書かれています)


星2つという低評価のレビューとして、こんなコメントが付いていました。

The author simply lists the features and does not comment on them or add useful advanced tips, which unfortunately turns the 'Practical Guide' into a repetition of the help file, supplied for free with every purchase of Trados software.

これ、ちょっとわかります。基本的に、ヘルプで得られる以上の情報はあまりありません。

が、そもそもその肝心なヘルプが、初学者のための見やすいガイドとしてはほとんど機能しない点が問題です。その点、この本は、ちゃんと最初から読み進めば必要な操作をひととおりできるように書かれています。きちんと読めばペーパーバック版の値段でも元は取れるでしょう。

特にいいのが、よくあるようにいきなりプロジェクトを作るのではなく、その話はちゃんと後回しになっていること(第7章)。発注側ではなく、ちゃんと翻訳者の視点で書かれているということです。

序文に書いてありますが、サンプルファイルをダウンロードできるようになっているのも親切です(たぶん、本文と同じく英-仏とか、そんなペアでしょうが)。


残念なのは、初学者を対象にしているわりに、スクリーンショットがやや少なめなこと。ガイド本ならもっとビジュアルに分かりやすく作ってほしい。


索引も充実しているので、インターフェースや用語の英語がわかれば、索引からリファレンスとして使うこともできそうです。


02:33 午前 バージョン - Studio 2014 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2014.06.07

Microsoft用語集(tbx)をMultiTerm化


side TRADOSをお読みくださっている方から、質問メールをいただきました。

趣旨としては、

「マイクロソフトランゲージポータルでダウンロードできる用語集が、MultiTerm Convertでうまく変換できない」

ということです。さっそく試してみましたので、レポートしておきます。


「マイクロソフトランゲージポータル」の解説はside Aに書きましたので、必要であれば先にそちらもご覧ください。
リンク:side A: # マイクロソフト ランゲージ ポータル - 更新版


今回MultiTerm化したいのは、このサイトで「マイクロソフト用語集」として公開されている、一般の用語集です。

ランゲージポータルのトップページで、「用語集」というオレンジ色のボックスをクリックすると、言語を選択してダウンロードできます。

ダウンロードされるのは、

MicrosoftTermCollection.tbx

というやく12MBのXMLファイル。これはいちおう標準の用語集形式なので、Trados MultiTermにもインポートできるはずです。


MultiTerm Convertを使って用語集を作る方法は、過去のエントリを参照してください。
リンク:MultiTerm - 用語集の作成 - MultiTerm 5.5 から

※このエントリはStudio 2009時代の内容ですが、2011、2014でも基本は変わりません。


今回違う点は、Convertウィザードの[変換オプション(3/7)]ステップで、[用語ベース交換形式]を選ぶことです。

1406071

(以前のエントリ、つまりStudio 2009のときは「Term Base exchange形式」というオプションでした)


次のステップで[入力ファイル]にMicrosoftTermCollection.tbxを指定し、[次へ]をクリックすると……

ご質問くださった方が困っていたのが、ここです。ウィザードがここから先に進まず

「応答なし」

になってしまう、と。


でも、[次へ]を1回だけ押したら、じっと待っていてください。ちゃんと処理は進むはずです。私の最新環境で1分くらいでした。


ここでこんなに時間がかかるのは、読み込んでいるMicrosoftTermCollection.tbxファイルが、

すべて1行の論理行で書かれているXML

だからです、たぶん。1行で書かれたXMLファイルは、いろんな場面で処理に時間がかかります。


このステップさえ通り抜ければ、後は上記の過去エントリのとおりの作業でMultiTerm化できるはずです。

1406072

[フィールド タイプの指定]ステップは、このままでOK。その次の

1406073

[エントリ構造のカスタマイズ]は、このまんまでもたいした違いはありませんが、

・左ペインで[Japanese]→[Term]ノードを選択した状態で、右ペインの[Definition]を選択して[Add]をクリック。

・同じく、左ペインで[Japanese]→[Term]ノードを選択した状態で、右ペインの[Part of Speech]を選択して[Add]をクリック。

しておくとよいかと思います。


できあがるファイルで、エントリ数は21,929でした。MultiTerm本体でインポートするときは、さすがに時間がかかります。

03:11 午前 バージョン - Studio 2014, バージョン - Studio共通 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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