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2012.05.23

TagEditorでの最初の操作


つい最近も質問を受けたので、TagEditorで翻訳する場合の、最初の操作について説明します。TagEditorを使うという以上、言うまでもなくバージョン2007までに対応した話です。


TagEditorを使うとき、まず理解しておきたいのは、

元のファイルとは別にバイリンガルファイルが作られる

という点です。これがWordファイルで翻訳する場合の最大の違いです。

Wordファイルを翻訳する場合も、状況は2種類あります。

Wordファイル自体がターゲット
Wordファイルを直接編集し、ソース言語のWordファイル → (翻訳) → バイリンガルのWordファイル → (訳文生成) → ターゲット言語のWordファイル、というプロセスをたどります。

Wordが中間ファイルの場合
オリジナルはHTML/XML、FrameMakerファイルなどの構造化文書で、それをいったんWordファイルに変換して翻訳するケースです。オリジナルファイル → (変換処理) → ソース言語のWordファイル → (翻訳) → バイリンガルのWordファイル → (訳文生成) → ターゲット言語のWordファイル → (逆変換) → ターゲットファイル、というプロセスをたどります。


一方、TagEditorを使う場合には、種類にかかわらずオリジナルファイルはそのままで、*.ttxというバイリンガル中間ファイルが生成されます。

1. オリジナルファイル(Word、Excel、PowerPoint、HTML/XMLなど)をそのままTagEditorで開きます([ファイル]メニューから開く、ドラッグ&ドロップする、など)。

2. TagEditorの[ファイル]メニューから[別名(バイリンガル)で保存]を選択し、元のファイル名 + .ttx というファイル名で保存します。

この時点で、オリジナルファイルは更新されていません。これ以降も、上書き保存(Ctrl + S)するたびに更新されるのは *.ttx だけで、オリジナルファイルは更新されません。

3. 翻訳が終わり、Workbenchで[訳文の生成]を実行すると、その時点で初めてオリジナルファイルがターゲット言語版に更新されます

[訳部の生成]を実行するときは、オリジナルファイルが同じフォルダになければなりません。逆に言うと、同じフォルダにあるオリジナルファイルは[訳部の生成]で上書き更新されてしまうので、ソース言語版のオリジナルを確保しておきたい場合は、このフォルダとは別の場所にコピーで残しておく必要があります。

TagEditorで翻訳する場合、Word/Excel/PowerPointなどのファイルはそのまま開けますが、HTML/XMLなどの構造化文書の場合は、タグ構造が文書ごとに異なるので、タグ定義を指定する必要があります。

それが指定されているのが、*.ini という拡張子の「タグ設定」ファイルです。

*.iniファイルは自分で作ることもできますが、対象ファイルにあわせてクライアントや翻訳会社から支給されるのが普通です。

06:24 午前 Trados 機能 |

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コメント

baldhatterさん、私めの愚問に早速お応えいただき有り難うございます。まずは概念がわかりました。

追加質問的になりますが・・・ということは、同じ事はワードファイルにも言えるということですよね(つまりtageditorでワードも訳せるってえこと)?

投稿: チャーリー | 2012/05/23 7:34:14

> 同じ事はワードファイルにも言えるということですよね(つまりtageditorでワードも訳せるってえこと)?

はい。WordをTagEditorで開くときも同様で、元のWordファイルは「訳文の生成」を実行するまで元のままです。

ただし、以前の記事(「doc/docx ファイルを TagEidor で開くということ」)でも書いたとおり、Wordファイルを開くとフォント指定タグが煩すぎるかもしれません。

投稿: baldhatter | 2012/05/23 8:11:08

作業を始めました。
Wordで気をつけてやったつもりでしたが、
いろいろとTagが恐ろしいことになっていました。
タグの勉強にもなります。

恐れ入りますが、もう1点教えていただけますでしょうか?

英 <cf>Review the</cf><field><cf>Guide AA</cf></field><cf>.</cf>
和 <field><cf>Guide AA</cf></field><cf>を参照してください。</cf>

Guide AA はフィールドです。この場合、
文頭の <cf>Review the</cf>はタグを含めて削除していいものですか?
それとも、文字だけ削除して<cf></cf>タグは残しておいたほうがいいのでしょうか?

訳文だけ、文末に追加する場合は、
タグコピーボタンで をつければいい訳ではなく、
原文の適切なフォントのタグを選んで、コピーする必要があるのでしょうか?

お仕事の邪魔をして申し訳ありませんが、どうかご教示ください。

投稿: Masae | 2013/06/16 14:01:43

タグまで消してしまうと、セグメントを閉じるときにエラーが出るはずです。Review theの部分は、消してしまうわけではなく、訳文の「を参照してください。」に当たりますよね。その前後に原文と同じく<cf></cf>を付けておく必要があります(cfがどんなフォント指定か不明ですが、所定の書式がはずれてしまう可能性があります)。

また、最後のピリオドもタグで囲まれていますから、こちらは何もはさまない状態で残しておく必要があります。

英 <cf>Review the</cf><field><cf>Guide AA</cf></field><cf>.</cf>
和 <field><cf>Guide AA</cf></field><cf>を<cf>参照してください<cf>。<cf></cf>

要するに、原則として
★原文にあるタグはひとつも削除してはいけない★
のです。もし「イタリックは削除する」のようなスタイル上の指示がある場合には、<I></I>のように開始と終了を詰めて機能を無効にします。

投稿: baldhatter | 2013/06/16 14:13:25

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