Workbench の設定 - [設定]-[置換]
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今回の話をする前に、まず「固定要素」という用語を説明しなければなりません。
「固定要素」(英語では Placeable)というのは、基本的に翻訳が不要で、原文から訳文にそのままコピーしておくだけでいい文字列のことを言います。
その代表が、タグ付き文書であれば内部タグ(編集可能な赤いタグ)ですが、そのほかにも数字や日付が同様に扱われます。
ツールバーのこのボタンを使えば(ショートカットもあります)訳文に取り込むことができますが、複数あるときは、3つのボタンと固定要素の順序が固定ではなく相対的に移動するので、ちょっと慣れが必要です。
真ん中のボタンが「現在の固定要素」で、セグメントを開いた初期状態なら 1 番目の固定要素のことです。
その右にあるボタンが「次の固定要素」で、セグメントを開いた初期状態でこれを 1 回押すと 2 番目の固定要素が取り込まれます。ところが、この時点では 2 番目が「現在の固定要素」になり、「前の固定要素」を押せば 1 番目の固定要素に戻る......そんな具合です。
そのため、ちょっとタグが多くて複雑になっていると、どのタグが「現在の固定要素」か、わからなくなります。そういうときは、訳文をメモリーに登録せずに閉じるだけの操作(ツールバーの[閉じる])を使っていったんセグメントを閉じ、もう一度ひらくと、ことのタグの数え方が初期状態に戻ります。
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タグ以外の固定要素は、[ファイル]→[設定]→[置換]タブで指定されています。
デフォルトでは[数字]、[日付]、[時刻]、[単位]がチェックされています。つまり、固定要素を訳文に取り込む操作をすると、タグ以外にこれらに該当する文字列があれば、それも順番に取得されるということです。たとえば原文が、
</strong>
となっていると、開始タグの次に終了タグを取り込もうとしても、終了タグの前に「2012」という数字も取り込まれます。数字がたくさん出てくる翻訳のときは便利かもしれませんが、このことを知らないと、タグを取り込んだつもりで数字を取り込んでしまい、タグ不対応エラーの原因になることもあるので注意してください。
[日付]、[時刻]、[単位]の場合は、ユーザーのロケール(国とか地域)に応じて、適切なフォーマットに置換までしたうえで取り込んでくれます。たとえば、原文が 2012/2/11 だったら、「2011年2月11日」に置き換えられます。便利かもしれないし、案件によっては邪魔かもしれません。不要なら、このダイアログでチェックボックスをオフにしちゃいましょう。
ちなみに、日付や時刻のフォーマットは、[オプション]→[翻訳メモリ オプション]→[地域に関する情報]で設定されています。
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デフォルトでオフになっていますが、分野や用途によって便利かもしれないのが、このダイアログの
[頭字語]と[変数]
です。
「IBM」とか「SOPA」のような頭字語が多い文章の場合は、[頭字語]をチェックしておけば手入力が不要になってミスも避けられます。
それから、メーカー名とか製品名とか、英ママ表記することになっている語句が頻出する場合には、[変数]をチェックしたうえで、右側の[変数リスト]に当該の用語を入力します。
ただし、このダイアログはどうやら改行がきかないらしく、1 回に 1 語(1 行)しか入力できません。いくつか指定したい場合には、いったんこのダイアログを閉じてから再度ひらくと、次の行に入力できるようになっています。
【訂正追記】
このエントリをアップしてすぐ、sagtran さんからご指摘いただきました。[Ctrl]+[Enter]で改行できます。情報提供ありがとうございます。
[頭字語]や[変数]も、固定要素を取り込む操作では頭から順番に扱われるので、タグ付き文書の場合には、やはりタグエラーにならないよう注意が必要です。
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