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2012.02.22

SDL Trados Studio 2011 - 日本語版ヘルプ公開


少し前に公式ブログで紹介されていましたが、Studio 2011 の日本語ヘルプがようやく整備されました。

翻訳内容は、あいかわらずツッコミどころ満載ですけどね。

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06:48 午前 バージョン - Studio 2011 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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SDL Trados Studio 2011 - SP1 公開されたけど......


もう去年の 12 月のことですが、Studio 2011 の SP1 が公開されました。自分の環境をようやくアップデートしたので、簡単にレポートしておきます。

Studio 2011 と同時に MultiTerm 2011 も SP1 になっています。

なお、その後さらに SP1 のパッチも更新されたらしく、SP1 を起動するとすぐに更新プログラムが動きます(自動設定していれば)。最新バージョンは、

Studio が 10.1.2870.2、MultiTerm が 9.1.321.0 です。

※レポートを書く前に報告が 1 点。SP1 適用後の Studio 2011 を起動すると、Chrome 上で日本語がうまく入力できなくなります。Chrome はもともと日本語入力の不具合が多いのですが、Studio の起動中はかなりダメダメになります。

……と思ってリリースノートを見ましたが(言うまでもなく英語版のみ)、なんかリリースノートの作りからしてダメダメでした。

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これが初期リリースのリリースノートの目次。

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こっちが SP1 のリリースノートの目次。

差があるのは赤線の項目のみ。それ以外のセクションは、どこも変わっていないようです。

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こっちが初期リリース版。

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こっちが SP1 版。

セクション番号が違うだけで、中身は一緒。Enhanced integration... のセクションなど、わざわざ SP1 と書いておきながら中身は同じ。これじゃ「リリースノート」の意味がまったくありません。

そんなわけで、まじめに SP1 のレポートをする気が失せましたwww

SP1 リリースノートではっきり違いがわかるのは、2.9 Google Translate というセクション。何かというと、これは以前からわかっていたことですが、

有料 API しか使えない

って内容です。ちなみに、有料 API は「1MB 翻訳するごとに 20 ドル」だそうです。

有料化した Google 翻訳に加えて無料サービスとして追加されたのが、SDL BeGlobal というサービスで用意されている TouchPoints という機械翻訳エンジンのようです(Language Weaver という選択肢もなくなり、かわりに「SDL 翻訳」も追加されている)。インストールの途中で、こんな画面が表示されます。

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無料ですが、アカウントの登録が必要です。

無料版とは言え、こいつの出力はなかなかインパクトがありました。

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Not なんて単語に当てようというのですから不正確なのはしかたがないですが、「は」と「わ」を間違えるってのは、さすがに今までどんな翻訳エンジンでも見たことありません。

どこまで笑わせてくれるんでしょう。いや、笑いごとじゃないんですけど。

06:41 午前 バージョン - Studio 2011 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2012.02.15

doc/docx ファイルを TagEidor で開くということ


かつては、Microsoft Word が Trados 環境の標準インターフェースでしたが、ある時期から(TagEditor が使い物になるようになってから) Word ファイルでも TagEditor が標準あるいは推奨のインターフェースということになりました。

以前から Trados 翻訳の社内フローが確立している翻訳会社であれば、今でも

- オリジナルが Word ファイルの場合は Word を使う(doc、rtf)
- HTML や XML の場合は TagEditor を使う(ttx)

というところも多いのですが、会社によっては、Word ファイルでも TagEditor を使うようにということで ttx を支給してくるところがあります。

でも、ですねー。こんなファイル、作業する気になります?

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Word ファイルを ttx として開くと、内部的に指定されているフォント情報がこんな風にすべてタグになって表に出てくるわけですね。で、このタグの作りというのが実に

くっだらねー

わけです。ファイルの別のところでスタイルとしてまとめて指定すりゃいいものを、書式が変わるたびに同じタグを何度も何度も繰り返していて、その頭の悪さにめまいがします。

こういうときは、TagEditor 上でタグ表示の切り替え機能を使うと、だいぶ見やすくなります。

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これがフル表示。

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これが簡易表示。

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でも、これだとどれがイタリック指定でどれがボールド指定かわかりませんからね。タグを正確に扱うには不向きです。

こんな環境で翻訳するって、SDL さんは本気で推奨してるんですかね。これでやれって強制されたら、さすがの私でも光速で断りますよ。

もっとも、最近の SDL さんの推奨はこれではなく Studio ですけどね。

ちなみに、私が最近いつもやっているように、ttx の中身をそのまま Word にコピーしても、やはりこんな風になります。

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でも、私の Word 環境には

選択範囲のタグを一括削除する

というマクロが用意してあるので、鬱陶しいタグを瞬殺して

1202154

こうやってから心置きなく編集し、改めてタグを追加します。

でも、こんな苦労をしなきゃいけないのは、わざわざ ttx 形式でファイルが支給されたからで、Word ファイルを最初から Word として開けば、こんな苦労はしなくて済むわけですよね。

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こうやって、Word 上の書式としてふつうに再現されるのを訳文でも反映すればいい。

※ただしこの場合、セグメントを閉じるとフォント情報が維持されないとか、そういうトラブルもあったりしますが。

それからもうひとつ、Word 上のフォント書式をタグとして扱うと、

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こんな風に、日本語で指定されているフォント情報が Trados の TM 内では文字化けしてしまい、マッチ率に微妙に影響するという素敵なおまけもあります。

03:44 午後 Trados 雑記 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.02.11

Workbench の設定 - [設定]-[置換]


今回の話をする前に、まず「固定要素」という用語を説明しなければなりません。

「固定要素」(英語では Placeable)というのは、基本的に翻訳が不要で、原文から訳文にそのままコピーしておくだけでいい文字列のことを言います。

その代表が、タグ付き文書であれば内部タグ(編集可能な赤いタグ)ですが、そのほかにも数字や日付が同様に扱われます。

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ツールバーのこのボタンを使えば(ショートカットもあります)訳文に取り込むことができますが、複数あるときは、3つのボタンと固定要素の順序が固定ではなく相対的に移動するので、ちょっと慣れが必要です。

真ん中のボタンが「現在の固定要素」で、セグメントを開いた初期状態なら 1 番目の固定要素のことです。

その右にあるボタンが「次の固定要素」で、セグメントを開いた初期状態でこれを 1 回押すと 2 番目の固定要素が取り込まれます。ところが、この時点では 2 番目が「現在の固定要素」になり、「前の固定要素」を押せば 1 番目の固定要素に戻る......そんな具合です。

そのため、ちょっとタグが多くて複雑になっていると、どのタグが「現在の固定要素」か、わからなくなります。そういうときは、訳文をメモリーに登録せずに閉じるだけの操作(ツールバーの[閉じる])を使っていったんセグメントを閉じ、もう一度ひらくと、ことのタグの数え方が初期状態に戻ります。

タグ以外の固定要素は、[ファイル]→[設定]→[置換]タブで指定されています。

120211_wb1

デフォルトでは[数字]、[日付]、[時刻]、[単位]がチェックされています。つまり、固定要素を訳文に取り込む操作をすると、タグ以外にこれらに該当する文字列があれば、それも順番に取得されるということです。たとえば原文が、

</strong>

となっていると、開始タグの次に終了タグを取り込もうとしても、終了タグの前に「2012」という数字も取り込まれます。数字がたくさん出てくる翻訳のときは便利かもしれませんが、このことを知らないと、タグを取り込んだつもりで数字を取り込んでしまい、タグ不対応エラーの原因になることもあるので注意してください。


[日付]、[時刻]、[単位]の場合は、ユーザーのロケール(国とか地域)に応じて、適切なフォーマットに置換までしたうえで取り込んでくれます。たとえば、原文が 2012/2/11 だったら、「2011年2月11日」に置き換えられます。便利かもしれないし、案件によっては邪魔かもしれません。不要なら、このダイアログでチェックボックスをオフにしちゃいましょう。

ちなみに、日付や時刻のフォーマットは、[オプション]→[翻訳メモリ オプション]→[地域に関する情報]で設定されています。

デフォルトでオフになっていますが、分野や用途によって便利かもしれないのが、このダイアログの

[頭字語]と[変数]

です。

120211_wb2

「IBM」とか「SOPA」のような頭字語が多い文章の場合は、[頭字語]をチェックしておけば手入力が不要になってミスも避けられます。

それから、メーカー名とか製品名とか、英ママ表記することになっている語句が頻出する場合には、[変数]をチェックしたうえで、右側の[変数リスト]に当該の用語を入力します。

ただし、このダイアログはどうやら改行がきかないらしく、1 回に 1 語(1 行)しか入力できません。いくつか指定したい場合には、いったんこのダイアログを閉じてから再度ひらくと、次の行に入力できるようになっています。
【訂正追記】
このエントリをアップしてすぐ、sagtran さんからご指摘いただきました。[Ctrl]+[Enter]で改行できます。情報提供ありがとうございます。

[頭字語]や[変数]も、固定要素を取り込む操作では頭から順番に扱われるので、タグ付き文書の場合には、やはりタグエラーにならないよう注意が必要です。

03:50 午後 Trados 機能 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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