« Word ファイルのプロパティにも注意 | トップページ | タグを一括削除する Word マクロ »

2010.09.30

MultiTerm - 用語集の作成 - MultiTerm 5.5 から

★★
これまで、MultiTerm のことはほとんど書いたことがありませんでした。理由は単純、自分があまり使わないからです。クライアントから支給される用語集は、今でも Excel ファイルなどのほうが多く、MultiTerm 形式で支給されるケースは稀です(あくまでも私の場合です)。

支給ファイルから変換してわざわざ自分で MultiTerm 形式の用語集を作る必要性もさほど感じていないのですが、手順だけは紹介しておこうと思います。

バージョンは、MultiTerm 2009 を使用します。2007 でも MultiTerm 自体の見かけはほぼ同じですが、変換のプロセスが若干違います。最近であれば、Studio 2009 を購入すると 2007 も付いてきますが、MultiTerm は 2009 のライセンスになると思います。

最初は、MultiTerm 5.5 以前のファイル形式(*.mtw)から 2009 形式の用語集を作成する手順です。ちなみに、MultiTerm のデータフォーマットは、5.5 を境に大きく変わりました。

おおまかに言うと、旧ファイルから 2009 形式の用語集を作成するには、

1. MultiTerm Convert で、インポートファイル(*.xml)を作成する
2. MultiTerm で用語ベース(*.sdltb)を作成する
3. 用語ベースに *.xml ファイルをインポートする

という手順をとります。まず、この点をおさえておきましょう。手順の 2 と 3 は、別のファイル形式から作成するときでも共通です。

  1. Windows の[スタート]メニューから、[プログラム]→[SDL]→[SDL MultiTerm 2009]→[SDL MultiTerm 2009 Convert]を選択して SDL MultiTerm 2009 Convert を起動します。

  2. 初期画面の次の[変換セッション(2/7)]ダイアログはデフォルト設定で OK なので、そのまま[次へ]。

  3. [変換オプション(3/7)]ダイアログで、変換オプションとして[MultiTerm 5 形式]を選択します。[次へ]。

    Mtremconv5501


  4. [ファイルの指定(4/10)]ダイアログで、[入力ファイル]に 5.5 形式の *.mtw ファイルを指定します。他のフィールドには自動的に値が指定されますが、そのままだと *.mtw ファイルと同じ階層にファイルが作成されます。下の図では、*.mtw のあるディレクトリの下位にフォルダを作ろうとしています。

    Mtremconv5502_2


  5. [次へ]をクリックします。変換元の *.mtw にパスワードが設定されている場合には、[User ID]/[Password]を指定する必要があります。だいたい、super/super(小文字)で通ります。

    Mtremconv5504

    元ファイルが「評価」され、次のダイアログに進みます。

    Mtremconv5505


  6. [ロケールの割り当て(5/10)]ダイアログ。ソース言語とターゲット言語は「インデックスフィールド」として設定されています。[使用可能なインデックス フィールド]で「English」を選択し、右の[ロケール]フィールドから適切な言語を選択します(ここでは[English (United States)])。

    Mtremconv55061

    「Japanese」のロケールは、たぶんデフォルトで[Japanese]になっています。

    Mtremconv55062


  7. [エントリ構造をカスタマイズ]を選択していない限り、[次へ]をクリックするとサマリー画面になって、ステップはいきなり「8/10」に飛びます。サマリーを確認すると、[変換(9/10)]ダイアログに進んで変換が始まります。

    Mtremconv5507

ここまでで、SDL MultiTerm 2009 Convert による変換が終わり、インポートファイル(*.xml)が作成されます。次は、MultiTerm 本体での操作に移ります。

  1. [プログラム]→[SDL]→[SDL MultiTerm 2009]→[SDL MultiTerm 2009]で MultiTerm 2009 を起動し、[用語ベース]から[用語ベースを作成]を選択します。

  2. 用語ベースウィザードのステップ 1/5、[用語ベースの定義]で、[既存の用語ベース定義ファイルを読み込む]を選択し、[参照]をクリックしてファイルを選択します。ここで選択するのは、上記の手順で xml ファイルと同じ場所に作成される *..xdt ファイルです。

    Mtremconv5508


  3. ステップ 2/5、[用語ベース名]では、[表示名]のみ必須です。

    Mtremconv5509


  4. ステップ 3/5、[インデックス フィールド]では右側のウィンドウに「EN-US」と「JA」がもう設定されていると思います。そのまま[次へ]。

    Mtremconv5510


  5. ステップ 4/5 と 5/5 はどちらもそのままで OK(私も完全には理解していません)。ここまでで用語ベースが完成した状態になります。

    Mtremconv5513

最後は、今作った用語ベースに用語ファイル(*.xml)をインポートするステップです。

  1. MultiTerm 2009 の左ペイン下で、[カタログ]ボタンを押します(MultiTerm 2007 までは、[用語ベース]メニューにインポート機能があったかと思います)。

    Mtremconv55132


  2. 左ペイン上のツリーで[Import]を右クリックし、[実行]を選択します。

    Mtremconv5514


  3. インポートウィザードのステップ 2/8、[全般設定]で、*.xml ファイル(MultiTerm Convert で作成したファイル)を選択します。

    Mtremconv5515


  4. ステップ 3/8、[検証の設定]で、無効なエントリを記録するファイルを適当に指定します。各オプションはとあえずデフォルトのまま[次へ]。

    Mtremconv5516


  5. インポートが開始されます。このステップはちょっと時間がかかります。コーヒーでもどうぞ。

    Mtremconv5517


  6. これで用語集が完成し、MultiTerm のインターフェースで使えるようになります。

    Mtremconv5518

    「Module」や「Category」のフィールドが文字化けしているのは、変換元の *.mtw の文字コードが UTF ではなかったせいかもしれません。

作成した用語ベースを開くには、[用語ベース]→[用語ベースを開く]を選択して sdltb を選択します。

Mtremconv5519

リストの先頭にチェックボックスが付いていることで判るように、用語ベースは複数を同時に開くことが可能です。これも、5.5 までの MultiTerm と大きく違う点のひとつです。

06:38 午後 Trados 機能 |

はてなブックマークに追加

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: MultiTerm - 用語集の作成 - MultiTerm 5.5 から:

コメント

こんにちは。
今日、XMLファイルへの変換の途中で「Length cannot be less than zero. Parameter name: length」エラーがでてしまいました。調べたらこれはC++から出されたものだということでお手上げだったのですが、これって何が悪いんでしょうか?もし、お分かりになりましたら、後学のためにお知らせください。ファイル自体はMultiterm5.5が動くPCを使って何とか処理しました。時間はかかりましたけど…

投稿: Susie | 2010/09/30 19:44:18

Susie さん、コメントありがとうございます。

メッセージの内容からすると、処理中に読み込もうとしたレコードが問題だったという気もします。変換元のファイルで、たとえば原語か訳語どちらかのフィールドが空になっているエントリがあったとか、そんなところかもしれません。

投稿: baldhatter | 2010/09/30 21:08:56

【追記】
と思って、そんなファイルを作って試してみましたが(Excel の場合と mtw の場合の両方)、そう簡単には再現できませんでした。MultiTerm が利用している C++ のライブラリとかその辺りのエラーでしょうかねー。お役に立てなくてすいません。

投稿: baldhatter | 2010/09/30 21:25:21

baldhatter さん、こんにちは。

野咲です。いつもお世話になっております。


下記の YouTube の映像は、エクセルの用語集を MultiTerm 用語ベース (*.sdltb) に変換する手順を紹介しています。

音声はドイツ語です。baldhatter さんの上記のご解説と併せて参照すると、分かりやすいと思います。


http://www.youtube.com/watch?v=n5f7DSAcVAM


投稿: 野咲 aka sam | 2010/10/10 13:45:54

野咲さん、ムービーのご紹介ありがとうございます。

アカウントからすると公式性の高いムービーですね。たしかに TRADOS 社はもともとドイツですけど、ドイツ語のムービーというのは初めて見ました。

このムービーもそうですが、実は SDL さんも Webinar とかムービーの形で情報を提供しようとはしているんですよね。実際の操作画面も判るので、ムービー形式の存在意義はそれなりに判らなくないんですが、「ある程度知っている、あるいは旧バージョンから移行してきた」ときに、必要な情報だけ欲しいと考えると、たいていは冗長で役に立たないんですよね。

ユーザーの使用場面を想定して、もっと「知りたい情報を役に立つ形で提供する」ことを考えてほしいとずっと思っています。

投稿: baldhatter | 2010/10/10 14:14:05

コメントを書く

## コメントは承認制なので、公開されるまでに時間のかかることがあります。



(必須ではありません)