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2010.03.05

サブスクリプションバージョン登場


こちら、まだメールは届いていませんが、tratool ML で河野さんからご報告がありました。名前は Starter Edition だそうです。

リンク: SDL Changes the Game with Translation Memory for Everyone

SDL, the leading provider of Global Information Management solutions today announced the expansion of its Language Technologies solutions to provide open access across the entire supply chain to the world-leading translation memory tool. The latest release provides a low-cost subscription edition of SDL Trados® Studio to extend the supply chain, an environment for the community to openly develop their own applications and additional automated translation offerings.

「年間 1 万円」という設定なので、「そんなら試してみようか」という向きもあるかもしれませんが、いちばん注意しなければならないのは、Studio 2009 Freelance 以上とは違って、

2007 が付属していない

ということです。

すでに何度か書いていますが、私自身の現状でも周辺の業界情報からしても、今動いている Trados 案件は依然として 2007(またはそれ以前)ベースです。2009 指定のプロジェクトが動いているという話はほとんど聞きません。

つまり、サブスクリプションの価格に飛びついても、現時点では「Trados 対応できます」とは言えないということ。くれぐれもご注意ください。

そのほか、バージョン比較(Professional、Freelance、)は以下のページにあります(めずらしいことに、もう日本語版で公開されています)。

リンク: SDL Trados Studio 2009 Starter

Starter Edition で気になる点を挙げてみました。

メモリーのサイズ制限 - 翻訳ユニット数は最大5,000まで(約 50,000語)
かなり少ない気がします。お試し程度ならともかく、実際のお仕事を考えたら実用的と言えないレベルでしょう。

レガシーTM形式のアップグレード - 非対応
これはイタいでしょう。2007 以前の形式のメモリーを受け取って 2009 で対応、ということもできません。

SDL Trados 2007 Suiteの付属 - 非対応
前述のとおり。

SDL MultiTerm 2009の付属 - 非対応

もっとも、「製品の概要」ページを見ると、TRADOS さんもこの辺の限界を承知のうえでリリースしていることが判ります。

Starterエディションは、時々翻訳を担当される方に最適です。 ただし、翻訳メモリサイズなどに制限事項があり、ネットワーク上では機能しません。フルタイムの翻訳者の方は、SDL Trados Studio 2009 Freelanceのフルバージョンをご検討ください。

つまり、Starter Edition を使ってみて気に入ったら Freelance バージョンを買ってね、と、そーゆープロモーションだったわけですね。"有償版トライアルエディション" とでも言いましょうか。

「時々翻訳を担当される方」は Trados なんて使わないと思いますけど。

いや、マジメな話、TRADOS さんに提案です。今からでも遅くないですから、「SDL Trados 2007 Suite 付属」に変更したほうがいいですって。

10:07 午前 Trados 全般, バージョン - Studio 2009 |

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コメント

>「時々翻訳を担当される方」は Trados なんて使わないと思いますけど。

その通り!!大笑いさせていただきました。

投稿: 小熊 | 2010/03/20 7:53:53

2009 の導入があまりにも進まないと、次の段階としては「2009 移行サポート」とか言って、クライアントや翻訳ベンダーのオンサイトに行ってその場でレガシーのメモリーを変換したり、プロジェクトを設定したりをお手伝いするようになる、とか。

投稿: baldhatter | 2010/03/20 14:08:20

Wordファイル渡されて、ここからここまで翻訳してとか、
蛍光ペン付けてある場所は翻訳対象外とかいわれると、
もうTrados2007使うしかないわけです。

Add-in方式も残していかないと、他のツールにシェア喰われると思うんですが。それにWindowsアップデートすると使えなくなるから、
いつまでもレガシー環境残しておくの厳しいし。

投稿: | 2014/12/17 10:32:39

2020年まではWindows 7でどうにかレガシー(2007)も動くので、それまでにalternativeを模索するのかなぁ、と私も漠然と。

投稿: baldhatter | 2014/12/17 17:45:01

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