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2010.01.30

Tips - Trados ウィンドウの配置と Workbench のステータスバー

★★★
誰も話題にしてませんし、たぶん開発側も気づいていないようなのですが、実ははるか昔のバージョン 2.0 の頃から 2007 に至るまで、Workbench にはウィンドウ配置に伴うマイナーな不具合があります。それは、

Workbench をウィンドウの最下部に配置していると、
バッチ処理ウィンドウのステータスバーが見えない

ということです。

Trados のメインインターフェース、つまり Workbench と TagEditor のウィンドウをどう配置するかは、ユーザーの好みによって違うかと思います。

Trawindow2

これは、TagEditor を下、Workbench を上に配置する使い方。これに対し、

Trawindow1

こんな風に TagEditor を上、Workbench を下に配置する使い方もあります。最近はディスプレイが大型化、ワイド化していますが、この 2 つを横並びに配置している人は、さすがにあまりいないでしょう。

私は後者の配置で使っています。そして、この配置でバッチ処理、たとえば「解析」を選択すると、ウィンドウが開くわけですが、

Trawindow3

実はこのデフォルト位置では、[ファイルを解析]ウィンドウの最下部にあるステータスバーが見えていないわけでした。そうなると、たとえば解析中にエラーメッセージが表示されても、エラーに気づかない可能性があります。

Trawindow4_2

ウィンドウをちょいと上に移動すればいいので、まあ、だからこそ 10 年以上問題になっていないのだろうと思いますが、使い始めたばかりの人がメッセージを見落とす可能性があるので、念のためエントリにしてみました。

03:51 午後 Trados Tips | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.01.28

Tips - TagEditor のプレビューを外部で

★★
使いものにならない機能のことばかり続いたので、この辺で少し実用的な Tips を。

TagEditor の機能のなかで、比較的順調に進化してきたと思えるのがプレビュー機能です。HTML とか XML などのファイルを TagEditor で処理しているとき、このプレビュー機能を使うと、ソースファイルを、原典、訳文、あるいは両者比較の状態で簡単にプレビューできます(ただし XML の場合、完全なファイルセットが支給されることは少ないので完全なプレビューはほとんど期待できない)。

さて、どうせこのプレビューを使うなら、内部ブラウザ(Internet Explorer エンジン)より、外部ブラウザを指定したほうが便利です。TagEditor 上で翻訳画面とプレビュー画面を切り替えるより、別ブラウザでプレビューを表示したまま編集を続けられるほうが間違いなく楽ですし、何より、内部ブラウザでは、

プレビュー状態で検索が使えない

という致命的な欠陥があるからです。

外部ブラウザ指定のオプションも、知らないと設定画面がどこにあるかさえ判りにくいと思います。前々回の WYSIWYG 設定と同じく、これも[ツール]→[オプション]にはありません。

[ツール]→[タグ設定...]→[プロパティ...]→[プレビュー]タブ

にあります。

注意: 翻訳ファイルを開いている状態だと、[プロパティ...]ボタンは使えません。
Tageditorpreview1

いちど、ファイルを閉じてから設定画面を開きます。

Tageditorpreview2

ちなみに、外部ブラウザは Firefox でも Chrome でも特に問題ありませんでした(Opera は未確認)。スタイルシートや画像など必要なファイルも、翻訳ファイル(*.ttx)から見て正しい位置にあれば正しく反映されます。

Tageditorpreview3

今回も使った[タグ設定]ダイアログ、実はかなり細かい設定項目があるので、TagEditor を常用している方は一度くらいひと通りは眺めておくといいかもしれません。

12:19 午後 Trados Tips | | コメント (0) | トラックバック (0)

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TagEditor での日本語入力

★★★
以前 side A で書いたように(side A: # Dさんの日本語じゃなきゃイヤン)、TagEditor を使っているとすぐ日本語入力がオフになってしまうという重大な欠点があります。

最近、2007 の TagEditor のオプションダイアログを見ていたら、こんなチェック項目があることに気づきました。

Tageditorkeyboardsetting


ヘルプには、こう書いてあります。

[キーボード配列自動変換]を選択すると、現在の翻訳メモリの訳文言語に基づいて、TagEditor が自動的にキーボード配列の設定を調整します。この機能は、Windows のコントロール パネルを使用して、該当する言語対応のキーボード サポートをインストールしてある場合にのみ有効です。たとえば、翻訳メモリの訳文言語がロシア語で、ロシア語のキーボードがインストールされている場合、訳文分節を開く際に、TagEditor が自動的にキーボードをロシア語に切り替えます。

この説明を読む限り、「これこそ日本語入力を常時オンにするための設定項目、ようやく追加されたのね」と思えるのですが、少なくとも私の環境では(メイン、サブ)とも、これをオンにしても何も変わりませんでした。ATOK だからダメなのかと思って MS-IME Standard に戻してみたり、「詳細なテキストサービス」に関するオプションを変えてみたりしましたが、それでも変わりませんでした。

前回書いた WYSIWYG 設定と同様に、どうも実装が完全でない機能のひとつなのかもしれません。
(それとも、この機能の解釈を私が完全に間違っているのか...?)

11:59 午前 Trados 機能 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2010.01.24

TagEditor における見かけの書式 - その3(回避策)

★★★
前エントリで書いたように、ようやく探したオプションを有効にしても WYSIWYG の鬱陶しい状況を完全に改善することはできませんでした。特にいまいましいのが、

Select <em> Options </em> from the main menu. Then, find the settings you need to change...

のようになっているとき、<em> はとっくに閉じられているのに、さらにその後に続く 2 文目(以降)にまで書式がかかってしまうこと。

その回避策が何とか見つかりました。

普通に訳文を入力すると書式が引きずられてしまう場合は、

1. いったん[原文をコピー]コマンドを実行して訳文フィールドに原文をコピーする。

2. コピーされた原文を上書きするように訳文を入力する。
  ※フィールドの冒頭から挿入で入力すると、まだ書式が引きずられる。

という手順にすれば大丈夫。再利用できる既訳がある場合には、そのまま取得すると書式がかかってしまうので、一度この手順でフィールドをキレイにしてから訳文を[取得]ではなくコピーします。

別に、生成物に影響はないんだから、こんな手間をかける必要はないのですが、まあ、見かけも気になる方はどうぞ。

04:05 午後 Trados 機能 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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TagEditor における見かけの書式 - その2(ヘルプの不備)

★★★
このエントリの続きになります。
禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: TagEditor における見かけの書式 - その1

今扱っている ttx ファイル、元の HTML ファイルも目を背けたくなるような汚さなのですが、TagEditor で翻訳していると、<em>タグに引きずられてイタリックが続いてしまうことがあります。前にも書いたように、生成物には何も問題ないのですが、和文のイタリックって、単に見にくいだけでなく、直後のスペースの有無などがけっこう判りにくくなるので、実質的に邪魔です。

こんな感じになる、というサンプル ;(

2007 で実装されたのか以前からあったのか未確認ですが、どうやらこの WYSIWYG 表示を無効にするオプションらしきものを見つけました。

ところが、この情報にたどりつくためには日本語版のヘルプだけでは足りず、英語版のヘルプも調べる必要があったという、例によってお粗末な話です。

まず、日本語版ヘルプで見つけたのがこのページ。

Tageditorwysiwyg1

ところが、ここに書かれている[<FONT>タグの書式を無効にする]オプションというのが、どうやっても見つかりません。

ふと思いついて、インターフェースを英語に切り替えて英語版のヘルプを表示してみると、同じページが見つりました(TagEditor の[表示]→[ユーザー インターフェイスの言語]で選択)。

Tageditorwysiwyg3

ところが、よく見ると英語版には日本語版にない「Related Topics」のリンクがあるわけでした。で、このリンクをたどると、ちゃんとこういうページにたどり着きます。

Tageditorwysiwyg4

なんと、単なる[オプション]ではなく、[タグ設定...]→[プロパティ...]→[要素]タブ→[詳細...]などという深~いところにある設定項目でした。

Tageditorwysiwyg2

ちなみに、このオプションを選択して邪魔な WYSIWYG の状況が改善されるかというと、「ちょっとマシになる」くらいで、完全ではないようです。さらにトホホです。

そういえば、つい先日 tratool-jp メーリングリストに河野弘毅さんが投稿なさっていたネタによれば、

海外では Trados より Wordfast のほうがユーザー比率が高い

かもしれないとか。

03:14 午後 Trados 機能 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.01.22

JRE 6(1.6.0_17)にアップデートしたら 2006 の挙動が変

★★★
昨日 1/21、メインマシンで Java の自動アップデート通知が表示され、うっかり JRE 6(1.6.0_17)にアップデートしてしまいました。

そしたら、SDL Trados 2006 の挙動がちょっとおかしくなりました。解析機能で ttx や htm ファイルをアナライズできなくなっています。ほかにマシン構成を変更した覚えはないので、今のところいちばんの容疑者はこれ。

2007 と 2009 をインストールしているサブマシンのほうは Java の自動アップデートをオフにしてあったのですが、油断しました。みなさんも、Java のアップデートにはくれぐれもご用心を。

ついでなので、メインマシンの Trados も 2007 に移行しました。

03:44 午後 Trados 全般 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.01.21

膨大な数のファイルを扱うときの Tips

★★★
IT、特にローカライズ分野では、取り扱う HTML ファイルや XML ファイルの数が千の単位にのぼることも、さほど珍しくありません。

ファイル数がそこまで膨大になると、エディタで開いたりブラウザで表示したりするために目的のファイルをフォルダの中から探し出すだけでもひと苦労です。

ローカライズ系の方や PC 使用歴の長い人には常識の範囲かもしれませんが、そんなファイル探索の苦労を避けるための Tips をいくつかご紹介します。

以下いくつかの Tips がありますが、まずは対象となる全ファイルのリストを作成することにします。IT 翻訳などでは、クライアントやベンダーから事前にファイルリストが支給されることもありますが。

ファイルリストの作成

ディレクトリやファイルのリストを作成するためのツールもいくつか公開されていますし、私は FileVisor という歴史の長いファイラの機能を使っていますが、どの環境でもすぐ使えるのがコマンドプロンプトを使う方法です。

コマンドプロンプトの使い方とか、カレントディレクトリへの移動とか、任意の場所を一発でカレントとして開く方法とかは割愛します。ご希望があればメールをくだされば説明します。

目的のディレクトリ階層でコマンドプロンプトのウィンドウを開き、次のコマンドを入力すると、全ファイル(サブディレクトリを含む)のリストが、list.txt という新規ファイルとして作成されます。。

dir /s/b > list.txt

ファイルの種類を限定したいときは、拡張子などで指定できます。

dir /s/b *.html > list.txt

リスト中のファイル名はフルパス(C:\Foo\FooWork\foo20100120.html、とか )で表記されています。


ブラウザのURLフィールドに入力

たとえば翻訳中のファイルが foo20100120.html というファイル名であれば、そのファイル名を上記のリスト中で検索します。

そのフルパス(C:\...)をコピーし、ブラウザの URL ウィンドウに貼り付ければ、内容がそのブラウザで即表示されます。

Windows の場合にはエクスプローラの[アドレス]フィールドや、[ファイル名を指定して実行]の[名前]フィールドに貼り付けても OK です。デフォルトのブラウザで表示されます。


アプリケーションのリンク機能を使う

アプリケーションによっては、ファイル名をダブルクリックするだけでブラウザにジャンプすることが可能です。Word や Excel でもできますが、ここでは定番の秀丸エディタを使います。

まず、秀丸エディタの[その他]→[ファイルタイプ別の設定]→[デザイン]→[表示]を開いて、[ファイル名と思わしき場所のカラー表示]がチェックされていることを確認してください。これが有効であれば、秀丸エディタで開いたテキストファイルで、ファイル名と判定された箇所が色付きで表示されます。

★ただし、パスに空白が含まれていると、この機能はうまく使えません。"Document and Settings" 以下のディレクトリとか避けましょう。それから日本語文字もたぶんダメです。★

先ほど作成したファイルリスト(list.txt)を秀丸エディタで開きます。目的のファイルを見つけたら、そのフルパスをダブルクリックすれば、ブラウザで表示されます。参考までに、目的のフルパスにカーソルを置いた状態で[その他]→[タグジャンプ]を選択すれば、そのファイルを秀丸エディタ上で開くこともできます。

この手の機能、別に秀丸に限ったことではなく、最近ならたいていのテキストエディタに実装されていると思います。翻訳作業で 手抜き 効率化を図りたいなら、テキストエディタとはぜひ仲良しになりましょう。

04:05 午後 関連ツール | | コメント (0) | トラックバック (1)

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