2017.05.27

# 翻訳は不自然な作業 - CATツール環境はもっと不自然

先日の翻訳フォーラム・シンポジウム、全セッションを通じて、いろいろと印象に残るキーワード、キーフレーズがあったことと思います。


なかでも、高橋さきののパート『述語から読む・訳す』の冒頭に出てきた話は、かなりインパクトがあったようです。

翻訳は不自然な作業

ほっておけば《勘》はどんどん鈍る。

翻訳をすればするほど、日本語単体の文章力は下がる


ふつうの翻訳でさえ「不自然な作業」であって、「翻訳するほど日本語の文章力は下がる」わけですから、

翻訳支援ツールを使うのは、もっと不自然な作業

だということは、容易に想像がつくでしょう。
※ここで言う翻訳支援ツールとは狭義、いわゆる翻訳メモリーアプリケーションのことです。


どんな文章でも、ひとつずつの文が独立して存在しているわけではありません。原文のライターが、1文ずつを、まったくばらばらの意識で書いてるなんて、ありえないからです。


どんな文と文にも、必ずつながりがある。

時系列に沿った説明、原因と結果、理由と結論、言い換え、反復、例示、順接、逆接、添加、反転……。明示的な接続語句があってもなくても、あらゆる文と文の間には、そういう関係がある。もちろん、英語でも日本語でも。

そして、文と文がつながってパラグラフになり、パラグラフとパラグラフがつながって文章ができあがる。


そういう流れ、かたまりを、1文ずつに切り離した状態で訳そうなんて、それはもう不自然のきわみです(差分だけの翻訳とか!)。

CATツールのメーカーは、「前後の文脈も見えるでしょ」と言うかもしれませんし、CATツールを日常的に使っている人なら、「文脈には気をつけて使っている」と言うでしょう(実際、そう意識しているのでしょう)。

でも、人間の感覚って、実はとても脆い。よく言えば、融通がききすぎる。だから、あの窮屈な

1文単位のインターフェース

をずーっと使っていたら、どうしたって影響を受けます。影響されないと考えているとしたら、それは錯覚です。


不自然な行為の影響をなくすには、どうすればいいか。その方法やヒントを、シンポジウムではお伝えしました。

スキルの落ちにくい訳出作業が必要

というのが、ひとつの解答でした。

「1文単位のインターフェース」の弊害はわかっていても、お仕事として使わなきゃならない。のだとしたら、その影響を相殺するには、ふつうの翻訳を並行して続けること、あるいはふつうの翻訳に置き換えてしまうことです。

ちなみに私は、CATツール指定案件でも、ちゃんと訳したいときは、ソース(PDF、Webページなど)から原文を確保して、それをふつうのインターフェース(ただのWordファイル)上で訳してから、最後にCATツールに貼り付けています。

手間は増えますが、私がこの方法をとるときって、そもそもCATを使うべきではない文章にCATが指定されているケースです。原文と訳文が一対一にならない部分も多くなりますが、それは当然だし、こういうケースなら訳文の再利用が発生する可能性はまずないので、問題化することもほぼありません。

そういうことを前提にしたうえで、CATの影響を回避するための、いわば自衛手段です。

CATツールを使っていれば、弊害には遅かれ早かれ気づくでしょう。もし、日常的にCATを使っていて、不自然さを感じていないとしたら要注意です。それどころか、あのインターフェースのほうが訳しやすいと感じているとしたら、1文単位の思考に慣れてしまい、文と文との間にあるはずのつながりに鈍くなっている兆候かも。


ましてや、翻訳の力が固まっていないうちにCATツールを導入し、メモリーの既存訳や用語集を頼りに「翻訳力をつけよう」という発想は論外です。しばらく続けていたら、表面的には何とか「訳文」を取りつくろえるようになるかもしれませんが、ちゃんとした力は身につかない。第一、そんな付け焼き刃でできるレベルなら、早晩、機械翻訳にとって代わられるでしょう。

シンポジウムに出てきた、鉄人28号の話も、そういうことです。

04:48 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (1)

はてなブックマークに追加

2016.02.29

# センテンス単位のインターフェース

長くなるので前エントリーでは触れませんでしたが、CATツールが翻訳の世界に持ち込んだいちばん大きいマイナスは、センテンス単位のインターフェースです。

センテンス単位の翻訳が当たり前になりすぎたせいで、ぶつ切り翻訳が当たり前になって、それがもう普通にまかり通りつつあります。

いろいろな事情で、CATツール案件を引き受けざるを得ない場合は(私も、一部はそうです)、できるだけツールのインターフェースから自由になった形で翻訳することをおすすめします。

文章は、全文を通してひとつの世界を構築しています。

その世界を構成する次の単位が段落、最小単位が文です(単語だとか、そういう話は別として)。その段落と段落、文と文は、いろいろな関係でつながっています。

接続詞などなくても、文と文の間にはつながりがあるものです。抽象→具体とか原因→結果の展開だったり、だいてい原文を読むときには無意識にそういう関係を読み取っています。あるいは、前方予測性とでも言いましょうか(なにか専門用語があるのかもしれませんが)、前の文を読んだら、次の文は当然こうなるという流れがありますよね。逆に、後方参照性かな、後ろの文を読むとき、前の文が前提になっているという流れ。

そういう文と文のつながりは、ふつうなら訳文にも反映するところです。

ところが、センテンス単位のインターフェースに接していると、そういう関係がたちまち見えなくなってしまいます。自分がどんなに注意しているつもりでも、目の前に置かれた「ワク」の力というのは想像以上に強いものです。

以下、具体例を挙げてみます。

As humanity evolves, we find more efficient ways to communicate. Grunting led to talking, which led to writing, which led to letters. We put those letters down with giant feather quills, then with printing presses, then with small plastic keys, and sent them out into the world first as bound books, as telegrams, and as emails. But it's only now, in space year 2015, that we've truly understood our ultimate form of communication ― emoji.
http://www.theverge.com/2015/11/4/9668136/emoji-keyboards-put-ghosts-and-smiling-poop-at-your-fingertips

某定例トライアルにも出題した文章です。

第1文で、"more efficient ways" を読んだ時点で、読み手はおそらくwaysの説明を期待します。第2文には、その期待どおりwaysの例示(talking→writing→letters)が続きます。例示であると同時に経時的変化です。その変化軸が第3文にも続きます。しかも、第3文は前半(feather quills→printing presses→small plastic keys)と後半(bound books→telegrams→emails)のそれぞれに流れがあります。

そういう流れ・つながりを翻訳に反映しないと、たぶん読みにくい日本語になるはずです(実際には、thoseとかthenとかキーワードがあるので、素直に訳していけば大丈夫でしょう)。

これは元がニュースなので、単純な産業翻訳案件とは違う、という感想もありそうなので、ではもうひとつ。家電製品の取扱説明書を見てみましょう。ネットでぱっと見つけて拾ってきた文書です。

Most electric cooking equipment uses two different electrical circuits. The heating elements usually run on 220 volts, and accessories such as lights, timers and rotisserie motors run on 110 volts. There are a few notable exceptions. Some smaller "apartment" cooktops run on 110 volts. Also, in some fixed-temperature switch applications, 110 volts is applied to a 220 volt surface unit (burner) to achieve a "low" heat setting.
http://www.appliancerepair.net/oven-repair-1.html

これも、第1文の "two different electrical circuits" を読んだ時点で「その2つの説明が続くよね」という予測がはたらきます。第2文でその予測が解決されます。第3文の "a few notable exceptions" でも同様の予測がはたらき、第4文と第5文がその説明になっています。

第1文の前方予測性を考えたら、第2文の訳としては、たとえば「ひとつは~、もうひとつは~」と訳したいところです。少なくとも「220ボルトで動作する~と、110ボルトで動作する~です」くらいにはしたくありませんか?

では、こういう原文が、こんなインターフェースで目の前に出てきたらどうでしょう。

1602291

第1文のことを忘れて、第2文を「~は220ボルトで動作し、~は110ボルトで動作します」と訳しても、たぶん合格でしょう。むしろ、第2文だけの独立性が保たれているのだから、既訳として残すには下手をすると、こっちの訳し方のほうが推奨されかねません。

いろいろ候補を考えたうえで、こういう訳になったのなら、それはそれで、その人の翻訳流儀と考えてもいいでしょう。が、ひとつのセンテンスに対してひとつの訳文を対応させ、そのほかの訳の可能性をみじんも考えなかったとしたら、それはすでにかなり重症です。

こういう訳で合格(もしくは推奨)という世界で仕事をしたいかどうか、それはもちろん個人の自由です。

ひとつだけ注意したいのは、こういうセンテンス単位で作業していて、「自分は意識しているから大丈夫」と思って接している場合です。本当に大丈夫かということ。

いえいえ、人のことを言ってるのではありません。わが身をふり返っての実感を書いているだけです。

12:08 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (4)

はてなブックマークに追加

# 翻訳 "支援" ツールという幻想

自分自身が長年のTrados使いでもあり、今でもTrados講習を担当したりしていますが、それでいて、というかそうだからこそ、翻訳 "支援" ツールの限界や危険性については、あちこちで論じてきたつもりです。


翻訳 "支援" ツールが本格的に登場してもう20年。

そろそろ、翻訳 "支援" ツールなんて幻想だということを、業界全体で認め、アプローチを変えるべきときに来ているのではないだろうか、そんな話をまとめてみました。


・翻訳 "支援" ではなく、翻訳 "業務支援" ツールだということ

・翻訳メモリー

・必然的な品質の低下

・低下した文章への慣れ

・せめて、囲いこみを

1. 翻訳 "業務支援" ツールということ

前から言っていることですが、CATツールは翻訳 "支援" ツールではなく、翻訳 "業務支援" ツールです。

これは、成り立ちの経緯から考えればごく当たり前と言えます。

CATツールは「翻訳にかかる経費をおさえたい」という発注側の発想から生まれました。具体的に言うと、「同じ翻訳に何度もお金を払うのは無駄だ、なんとかしてくれ」という注文です。

そこには当然、「効率改善」も含まれますが、これも「翻訳の効率」ではなく「翻訳業務の効率」です。

「翻訳品質の向上」という考え方も、多少はあったかもしれませんが、そこでいう「品質」というのは、せいぜいが用語の統一(もう一歩進んだとして、表現の統一)まででしょう。原理的に言って、CATツールがそれ以上の品質向上につながるわけがありません。むしろ、品質の低下を招いているはずです(この点は後述)。


どんな点から考えても、翻訳者からの要請で生まれたものではありません。

用語や表現の統一程度の「品質の保証」なら、(心ある)翻訳者なら自分でやっていたでしょう。「効率化」も同様で、(気のきいた)翻訳者なら自分なりの効率化を図っていました。

発注側や翻訳会社が、「翻訳者の負担を減らそう」と考えたのではないことも明らかです。だって、もしそうなら、「マッチ率によって単価に傾斜をつける」のはおかしいからです。


なかには、指定されてではなく自主的にCATツールを使っていて、「傾斜単価に利用されてはいない」とか、「自分なりの効率化と品質向上に有効」という人もいるようですが、それは例外的でしょう。翻訳品質については、なにか別の形で補っているはずです。そもそも、この後で述べるように、自分の過去訳を参照するのなら一般のメモリー運用とはだいぶ事情が異なります。


2. 翻訳メモリー

CATツールの成果で唯一、翻訳メモリーという名のデータベースは、限定付きで意味があると思っています。Tradosなどで実現されている、あいまい検索まで可能なデータベースです。

Google先生も、かなりアバウトな検索結果を出してくれますが、あれは広すぎます。翻訳メモリーのあいまいさ加減は、過去の翻訳を検索・参照するときには確かに便利です。

ただし、翻訳メモリーが便利なのは

自分の過去訳を参照する

ときに限ります。他人の残した既訳---運用されているたいていの翻訳メモリーはこれです---は、実はほとんど参考になりません。なぜなら、翻訳メモリーというのは、まさに

メモリー = 記憶

であるべきで、そこには原文と訳文だけでなく、

訳したときの思考経路

まで残っていなければならないからです。自分の過去訳であれば、翻訳メモリーに残っている原文と訳文だけでなく、自分自身の

メモリー = 記憶

の中に、その思考経路が残っているものです(よほど古いとダメなこともありますが)。「ああ、この案件で、あのときのファイルでは、あんな表現はこう訳したんだっけ」みたいな。

他人が残した既訳にそんな関連付けはありません。しかも、メモリーを使う以上は「既訳に合わせる」のが大前提です。すると、どういうことが起きるのか---


3. 必然的な品質の低下

訳したときの思考経路をたどれないまま、「既訳に合わせ」て他人様の既訳をなぞったり、部分的に利用したりして、ちゃんとした訳文を書くのはかなり大変です。容易に、変てこな日本語になってしまいます。

必然的に、翻訳メモリーを使って訳し終えた全体の翻訳は、前のバージョンより劣化します。同じメモリーを使い続けていけば、たとえば同じ製品のマニュアルは版を重ねるごとに、どんどん劣化していくはずです。

かつては、いったん大きい翻訳プロジェクトが終わると、最終版を仕上げつつ、終わったメモリーを精査するというプロセスを経ている会社もありました。おかしな既訳を直すとか重複を削除するとか、そんな作業を私もかつてやっていました。

でも、今やどこでもそんなことしてないようです。その証拠に、心ある翻訳者がCATツールを使っている現場には、必ずと言っていいほど「このメモリー使えない~!」という怒号が飛び交っています。


もちろん、一律に「既訳に合わせてください」ではなく、「既訳がおかしかったら、どんどん直してください」と言ってくる会社もありますが、それって、そもそもCATツール使うという前提が破綻しています。


4. 低下した文章への慣れ

そうやって、成果物が劣化し続けて20年以上経った結果どうなったか。

たぶん、日本中のユーザー全体が

おかしな日本語に麻痺

してしまいました。

たかだか20年ですが、その間に情報の密度がどんどん濃くなってきたからでしょうか、ユーザーが麻痺という方向に適応するには十分な時間だったようです。

あげくの果てに読まされるのが、こんな文章です。

より速くよりスマートに翻訳しながら、統一感のあるブランド展開を実現します。 SDL Trados Studioは、翻訳プロジェクトおよび企業用語集の編集、レビュー、管理を行う言語サービス部門向けの包括的な翻訳環境を提供します。 世界中の20万人を超えるプロの翻訳者が信頼するソフトウェアで、世界トップクラスのローカライズ済みコンテンツを提供し、グローバル市場での販売やマーケティング活動をサポートしましょう。
http://www.sdl.com/jp/cxc/language/translation-productivity/trados-studio/

これが、2/29時点で SDL Trados Studio 2015 のトップに出てくる日本語です。

ちなみに、原文はこう。

Translate faster and smarter while presenting a unified brand to the world. SDL Trados Studio is the complete translation environment for language professionals who want to edit, review and manage translation projects as well as corporate terminology. Deliver world-class localized content to support your global sales and marketing efforts with software trusted by over 200,000 translation professionals worldwide.

トップに堂々とこういう日本語を出しているということは、これがこの会社の考える

スタンダードな日本語

ということになりますよね。

市場シェアトップのCATツールが、そういう会社の製品であるという事実は、もっと知っておくべきでしょう。


5. せめて、囲いこみを

たぶん、IT 業界、特にローカリゼーション業界はもう手遅れでしょう。この20年間の流れを逆転させることはできません。IT 界隈は、上に挙げたような日本語に毒されきっていて、ユーザーももう慣れっこになりました。

こんな日本語でいいのなら、これからもどんどん翻訳 "支援" ツールを使っていけばいい。が、せめてこんな日本語は IT 業界だけに囲い込んで、そこから外には出てこないようにしたい。

同じ IT でも、Web ページやマーケティング素材にCATを使わせるところがありますが、まったく意味ありません(そういう案件が、私のところにも来ますが、ぜんぶベタで訳してからCATツールに流し込むという本末転倒で対応しています)。

翻訳 "支援" ツールというのは幻想だったと、業界もそろそろ認めてはどうでしょうか。少なくとも、そういうウソはやめたほうがいい。

10:41 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2)

はてなブックマークに追加

2014.08.25

# サン・フレアでTrados講座はじまります

昨年の夏前に開催した、Trados活用講座、今年も開催が決まりました。

リンク:Trados徹底活用講座 | サン・フレア アカデミー

10/16(木)開講

です(受付は10/9まで)。


昨年は、Trados 2007を基本に後半でTrados Studioまで扱ったため3か月、全12回の講座でした。また「Trados 活用 IT 翻訳者養成講座」という名前で、ターゲットはIT翻訳に限定しましたが、今回は

・2か月全8回

・Trados Studio 2014を扱う
(仕組みの説明に2007も紹介はします)

・分野限定なし

という大枠で実施します。

ふつうのTrados講習会ではまず扱わない、

・Trados Studioのアーキテクチャ

・Trados Studioで扱うファイルの正体

・トラブルシューティング

・周辺ツールの応用

といったことまで解説するという点は、昨年と同じです。

また、単なるTrados講習ではなく「Tradosを活用した翻訳講座」という位置付けなので、

・Trados翻訳の向き不向き

・Trados上で翻訳するときの注意点

・Tradosの限界

などについても深く踏み込みます。これも昨年と同様です。

昨年と大きく変わるのは、初回にTradosの基本講習を実施しない点です。

昨年は、講座以前のTrados経験に応じて、まったくの初心者向けと経験者向けに(クラスを分けて)最小限の入門講座を実施しました。今年、まったくのTrados未経験の方には、

リンク:インターネット講座「SDL Trados 2014」|e翻訳スクエア

これを事前に受講していただく予定です。


また、翻訳の授業としては、ITだけでなく技術文書一般やニュース記事などまで含め、できるだけ分野を限定しない素材を扱います。

ですので、専門分野にかかわらずTrados Studioを完全マスターしたい人に、今年は昨年より広くおすすめできます。

04:35 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

はてなブックマークに追加

2014.06.07

# マイクロソフト ランゲージ ポータル - 更新版

Microsoftさんが、自分のところで使っている用語やUI 訳を公開している「ランゲージポータル」。このサイトについては、公開が始まった頃に一度、記事を書いたことがありました。

リンク:# マイクロソフト ランゲージ ポータル

あれからもう6年も経ち、いろいろと状況も変わったので、更新版をアップすることにしました。


まず、以前の記事で書いていたこの件、

> ちょっとレスポンス遅いですが

今は当てはまりせん。ストレスなく検索できる十分な速さです。


それから、

> 結果が Terminology と Software Strings に分かれて表示されます

6年前はそんな表示でしたっけ? 今はもっとわかりやすくなっています。


リンク:マイクロソフト | ランゲージ ポータル


トップページに行くと、「用語検索」フィールドだけではなく、下のほうに


「スタイル ガイド」(青色)

「用語集」(オレンジ色)

「UI 訳語データ」(緑色)


という3つのボックスが並んでいます。このうち「用語集」というのが、かつて"Terminology"だった内容、「UI 訳語データ」というのが"Software Strings"です。「UI 訳語」のダウンロードは、MSDNかTechNetに登録していないとできませんが、検索は誰でもOK。

検索フィールドに何か入力して実行すると、検索結果も

「マイクロソフト用語集」

「製品別用語」

という2つのセクションに分かれて表示されます(細かいことですが、文字の色も上のボックス色に対応しています)。「製品別用語」のほうは、エントリが多すぎるようなら、検索フィールドのすぐ下にある「製品」というドロップダウンフィールドを使って絞り込んでみてください。

たとえば "run"を検索すると、「マイクロソフト用語集」には単に「実行」と出てきますが、「製品」を「Windows」に限定すると、「ファイル名を指定して実行」も見つかります。


Microsoftさんは"interface"をどう表記するんだっけ? という場合は「マイクロソフト用語集」の結果を、製品別にUI 訳を確認したいときは「製品別用語」の結果を見てください。

ダウンロードした「用語集」をTradosでMultiTerm化したい、という人は、side TRADOSの記事をご覧ください。

02:26 午前 TRADOS, パソコン・インターネット | | コメント (0)

はてなブックマークに追加

2013.06.24

# Tradosブログの日本語RSSフィード

前々エントリ(# なんでもっとうまく情報発信しないのかな、SDLさん)に対し、いろいろコメントをいただき、Twitterでも軽く反響がありましたが、つい先ほどTwitterで、RSSフィードをとれるURLをご指摘いただきました、ご紹介しておきます。

http://www.sdl.com/jp/rss/blogs.rss

このURLで、日本語ブログのフィードを取得できます。


Feedlyの場合(Google Reader亡き後、最有力候補?)は、以下の手順で登録できます。

  1. 左カラムの[+Add Content]リンクをクリック。

  2. すぐ下にフィールドが表示されるので、上のURLを入力。

    1306242

  3. 上の図のように表示されるはずなので、「SDLのブログ」というタイトルをクリックしてみると、今なら、佐藤弦さんの顔がたくさん並ぶと思いますw

  4. 「SDLのブログ」の右にある「+」をクリック。

  5. カテゴリ設定していれば、下の図のようにカテゴリ選択の画面が出るのでチェック(カテゴリ設定していない場合は、次のステップへ)。

    1306243

  6. [Add]をクリック

    1306244

    これで、Feedlyのフィードリストに追加されます。

04:33 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2013.06.23

# なんでもっとうまく情報発信しないのかな、SDLさん

SDLの中の人がブログを始めていて、ちゃんと充実した情報を発信しているということをside Tradosでご報告したのは、もう2年も前のことです。

いつの間にかブログができていた件


このときも、日本語のRSSがうまく配信されていないらしいと書きました。そのせいで、私自身もあまりチェックできていなかったのですが、実はきちんと更新され続けています。

これだけの情報を発信しているのだから、Tradosのことを検索したら少しはこのブログがヒットしてもよさそうなのですが、そうでもないようです(あいかわらず、拙サイトばっかりヒットすると言われます)。RSSフィードがないだけじゃなく、SEOもあまり考慮していないのでしょうか。

改めてSDL公式ブログをご紹介しておきます。

リンク:SDLのブログ | SDL

Feedlyで試しても、Firefox上でRSSを検出しても、やはり今でも日本語版がフィードされていません。

しかたがないので、みなさんもブックマークしておきましょう。

11:50 午後 TRADOS | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2013.01.27

# side Trados 更新情報(1/27)- 文字コードの話

「PCスキル - 文字コードをもうちょっと意識する」

というエントリをこちらのside Aにアップしたのですが、よく見たら前回がside Tradosの記事だったので、そちらに移動しました。

09:24 午後 TRADOS, 翻訳者のPCスキル | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.12.30

# side Trados 更新情報(12/30)

訳文の生成についての話を2つ追加し、しばらく更新していなかった「総目次」も更新しました。

11:06 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.12.11

# side Trados 更新情報(12/11)

正規表現講座の続きを書こうと思ったのですが、それよりちょっと書きたいことがあったので、side Tradosに「PCスキル」シリーズとしてエントリをアップしました。

文字コードに関する話です。

10:06 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.10.13

# side Trados 更新情報(10/13)

PowerPoint案件でうんざりすることが続いたので、怒りにまかせて連続投稿しました。

pptxファイルをWord/TagEditorで処理するのは愚の骨頂

pptxのもっと困ったこと

04:39 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.07.13

# side Trados 更新情報(7/13)

発注側と受注側でTradosのワードカウントにかなり差が出てトラブるというケース、以前はよくありました。

最近、特に自分がフリーとして受注するようになってから、そういう経験はほとんどなかったのですが、先日久しぶりに遭遇しました。


状況を説明したら、エージェントは正しく理解してくれましたが、「今回はクライアントの発注段階で決まってしまったので、このカウントで勘弁してほしい」という回答。もちろん納得していないので、まだ返事は書いてません。

Tradosユーザーのみなさんへの注意事項として、side Tradosに記事を書きました。

08:10 午前 TRADOS | | コメント (3) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.02.15

# side Trados 更新情報(2/15)

今回はあんまりお役立ち情報ではなく、例によってあきれモードの☆マーク記事です。

以下はおまけ。本日のデイリー翻訳中に見かけた現象です。

120215wb

わかる人にはわかっていただけると思いますが、この表示ちょっと、いやかなり不審です。

04:06 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2012.01.10

# side Trados 更新情報(1/10)

side Trados の左カラムに、「TRADOS 2007 初歩」というページへのリンクを追加しました。趣旨は、最新記事に書いたとおりです。

また、「バージョンのまとめ」も、最新状況を反映して更新しました。

01:27 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.11.28

# SDLさん、(あいもかわらず)お粗末なキャンペーンサイト

みなさまお待たせしました。毎度おなじみ、「SDL キャンペーンサイトで遊ぼうwww」のお時間です。

今回届いたのは、

「SDL Trados Studio 2011年末キャンペーンがスタート」

というメール。と言っても、今や一年を通じてキャンペーンをやってない期間のほうが少ないわけですが、そのキャンペーンサイトのお粗末さもあいかわらずです。

もう何度書いたかわかりませんが、こんなサイトばっかり作ってて、真剣に製品を売るつもりとは、とても思えないんですよね。

キャンペーンサイトのトップページはこちら。

リンク: SDLの翻訳アドベンチャー

このページから[リソース]タブに進むと、こんな風にコンテンツが並んでいます。

Sdl_11281

たとえば、「所要時間は4分ほどです。」と書いてあって、その下に 4 つの項目が並んでるわけですから、これをぜんぶ見ても 4 分くらいなのか、と誰でも思いますよね。そこで、まず「SDL Trados Studio 2011紹介ビデオを見る」というリンクをクリックしてみます。

Sdl_11282
(実際には、入力フォームの後でこの画面に進みます)

ぜんぶで 4 分かと思ったら、最初のビデオだけでいきなり 5 分www

ちなみに、このビデオの音声は英語です。

次に、「SDL Trados Studio ROI計算ツールを使ってみる」をクリックしてみると ---

Sdl_11283

こんなリンク画像のあるページが表示され、さらにクリックすると ---

Sdl_11284

--- こうです。たぶん、このキャンペーンサイトにアクセスした人の半数以上は、この時点でもう見るのやめますよね。それでも気を取り直して「SDL Trados Studio 2011の製品概要」のリンクをクリックすると、ようやく日本語版の概要 PDF を見ることができます。

その下にある「翻訳メモリソフトウェアとは何ですか」のリンク先は既存のコンテンツですが、日本語です。

今度は、「チャレンジ2」と書かれている右カラム、2007 の既存ユーザー向けコンテンツを見てみます。

「SDL Trados 2007のユーザーがStudio 2011を体験するビデオを見る」のリンク先は、YouTube のムービーですが、これもやはり英語版で、しかも内容がほとんどありません。

こんなんで、なんらかのプロモーションになると、本気で思ってるんでしょうか?!

次の「SDL Trados Studio 2011 - 新機能紹介ビデオをご覧ください」のリンク先はフラッシュのビデオですが、これも当然のように英語版

次の「SDL Trados Studio 2011の新機能についてのホワイトペーパー」は、リンク先に拡張子がなく、案の定、いつまで経っても何も開かない(PDFプラグインがある場合)、または拡張子なしのファイルがダウンロードされるだけです。試しに、ダウンロードされた拡張子なしファイルに .pdf と付けてみたら、ちゃんと PDF として開きました。で、その内容は ---

Sdl_11285

呆れたことに、2009 のときの販促 PDF です。もちろん英語版

最後の「私が使用しているSDL Tradosより後のバージョンで追加された機能を教えてください」は、リンク先がまともな日本語ページです。

毎度おなじみ、などという軽口で書き始めてみましたが、今回は特にヒドかったようです。

SDL というのは、翻訳支援ツールにかぎらず、Information Technology を売り物にしている会社のはずですよね。

「情報」を商品として扱っているはずの会社が、自分たちに関する情報をこれほどいい加減に扱っているって、常識的に考えてありえません。

それとも、ユーザー向けのこんな Web コンテンツなんて実はどうでもいい、というくらいリアルの営業部隊が超優秀で、サイトの悪評なんて痛くもかゆくもないということなんでしょうか。

08:33 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.09.10

# side Trados 更新情報(9/10)

side TRADOS、9/6 に開かれた SDL Trados Studio 2011 の発表セミナーについて、報告記事をアップしました。

めったに使わない MultiTerm ですが、今回は支給された xml ファイルが巨大で、秀丸エディタでさえなかなか開きません(おそらく 1 行が異常に長い)。しかたなく MultiTerm にインポートしたら、30 分くらいかかり、しかもエラーログがあるとレポートされたので、初めてインポートログを見てみました。

110909_mtlog

なんとなんと。「追加されました」ってだけの行が、エントリ数の分えんえんと続いてましたよ。

頭よくないなぁ。

05:01 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.07.27

# side Trados 更新情報(7/27)

7/26 に、SDL OpenExchange アプリケーションのセミナーに行ってきました。その話と、T-Window というちょっと古びたアプリケーションモジュールのことを side TRADOS に書きました。

Studio 2011 の今秋リリースは正式に発表されましたが、その新機能などについてセミナーなどの場で言及することはまだ禁止されているそうです。9 月には製品発表会があるというので、そのときはまたレポートする予定です。

02:40 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.07.23

# side Trados 更新情報(7/23)

SDL Trados Studio 2009 の QA Checker をいろいろと使う機会があったので、side TRADOS にその情報を 2 連投しました。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: QA Checker 3.0 はそれなりに使える

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: QA Checkerプロファイルを解析してみました

10:15 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.07.19

# Studio 2011 プロモーションの「間違い探し」w

SDL Trados Studio 2011 のリリースが公式に発表されたことは、side TRADOS に書きましたが、そのプロモーションの一環として、こんなんが公開されています。

リンク: SDLの間違い探しゲーム

110719st20112

1 レベル 10 問の三択方式。

2011年9月1日の時点でトップ5にランクインしていれば、賞品が当たるかもしれません。

ということなので、トライしてみます?

08:30 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.06.25

# TagEditor と(ひとまず)お別れ

最近どうも、TagEditor の調子が非常によくありません。TagEditor で作業していると、まったく不定期に、

文字を入力できない

状態に陥ります。TagEditor を再起動すると一時的に直りますが、たいていはすぐに再発。PC ごと再起動すると、しばらくは入力できますが、具合によってまた再発。そんな具合です。日本語文字だけではなく、英数字も何もまったく受け付けなくなるので、おそらく FEP そのものが機能しなくなる様子。

TagEditor と必ず併用している「日本語じゃなきゃイヤン」を疑ってみましたが、オフにしても症状は同じでした。

以前の記事(side TRADOS: 2007/2009 の同居環境でも Register バッチが必要かも)で書いたように、Registratioin バッチを実行すると少しまた動くのですが、これも根本的な解決には至りません。

今のところいちばん考えられるのは、ATOK 2011 との相性です。試しに MS-IME を復活させてみましたが、しばらくこの不具合は起きませんでした。ただし、確定には至っていません。というのも、ATOK に慣れてしまった身としては MS-IME を使うのはやはり耐えがたいので、別の解決策に走ってしまったからです。その方法は、side TRADOS に書きました。

先週書いた「勝手にローマ字になる」件はジャストシステムさんに報告できますが、こちらはさすがに、アプリケーションがマイナーすぎて、おそらく相手にしてもらえないでしょうねぇ。

11:56 午前 TRADOS, パソコン・インターネット | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.06.16

# Studio 2009 アップグレードが 30% オフだそうだけど

今まではたいてい 20%オフだったけど、「6/30 までは 30% オフ」だとか。いよいよ次期バージョン登場でクリアランスセールかしら(今回は中の人に聞いたわけではないので、本当に次期バージョン登場が近いのかどうかわかりません)。

110616_cam

いつものことですが、「アップロードいただく」はいけませんよねー。

敬語を作る補助動詞「いただく」の使い方は、

 - 動詞の連用形 + て + いただく(例:作っていただく)
 - 接頭語「お/おん」 + 動詞の連用形 + いただく(例:お考えいただく)
 - 動作性の敬語名詞 + いただく(お世話いただく)

のいずれかです(このほか、使役の助動詞をはさむ形もあります)。「アップロード」は「アップロードする」という、いちおうサ変動詞だから、このルールに当てはめるなら、「アップロードしていただく」が正しい形。現に、このページでも次のパラグラフには「アップロードしていただけます」って書いてあります。

それはともかく、ページの内容を見てみましょう。

最後のほうにある「Studio 2009のチュートリアル」のリンク先には、チュートリアルムービーがたくさんあります。これは使えそう。これから Studio 2009 を使うときには、こちらのチュートリアルをひととおり見ておくといいかもしれません。

リンク: ビデオチュートリアル - SDL Trados Studio 2009


その前にある「SDLのダウンロードエリア」はどうでしょう。

リンク: SDLダウンロード

110616_cam2

この中にある「デモ版およびトライアル版」に進んでみると ---

リンク: SDL TRADOS - デモ、チュートリアル

110616_cam3

ここに、たしかに「トライアル版」(30日間)はありますが、あとは「デモ版」ではなく、ただ「デモ」です。デモ = 紹介ムービーを、デモ版とはふつう言いません。

それから、中国語/英語/フランス語/ドイツ語/日本語/スペイン語、と 6 カ国語のリンクがありますが、英語以外は、

110616_cam4

でした :(


04:39 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.03.04

# SDL Trados Studio 2009 の誤訳が本当に深刻

最近、ちょっとしたわけがあって、またかなり頻繁に Studio 2009 を操作しています。

Trados の UI やヘルプにあちこち誤訳があるという話はすでに何回か書いていますが、改めて本格的に使ってみると、誤訳があまりにひどく、もはや

欠陥製品

とすら言えるのではないかと思います。お仕事で 2009 を使っている方は、なるべく英語版ヘルプを併用したほうがいいようです(参考: Studio 2009 - オンラインヘルプの使い方)。

まず、ヘルプの翻訳で最近見つけたケース。

110304_2009help_1

ヘルプを一読して「?」と思ったら、すぐ英語版を調べましょう。

110304_2009help_2

This task is performed by default when a project is created as part of the Prepare task sequence.
このタスクは、プロジェクトが[準備]連続タスクの一部として作成されるときに、既定で実行されます。

as 以下の修飾句のかかり方がまったくダメダメです。文法的に気づくのが難しいとしても、Studio 2009 における「プロジェクト」と「連続タスク」の関係が少しでも --- 製品のことをまったく知らずにヘルプを少し読んだレベルだけで十分です --- わかっていれば、

プロジェクトが[準備]連続タスクの一部として作成される

なんてことはありえないと気づかないものでしょうか。

ヘルプ(とその翻訳)は付加サービス的な機能であって製品価格に含まれないと考えるにしても、インターフェース上で、製品を使用するうえで実質的な支障になるような誤訳があったら、それはソフトウェアとして欠陥と言われてもしかたがありません。

110304_2009ui_1

いちぱん上のチェックボックス、「作業中の分節を変更(編集)するたびに検索するんすか?」と思ってインターフェースを英語に変えたらこうなってました。

110304_2009ui_2

Perform lookup when active segment changes

なんだから、「次のセグメントに移動するたび」に検索かけるってことです。

UI 翻訳が難しいということは、これまでも何度か書いてきましたが、これはそんなレベルじゃありません。だいいち change が自動詞なのに、なんで「分節が変更された場合」となっちゃったんでしょうか。ここまで間違っていると、明らかにユーザビリティを損ねる一因になると思うのですが。

SDL さん、次のバージョンに向けて、UI 翻訳まとめてウチに発注しませんか? いやもう、マジで......

04:49 午後 TRADOS | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2011.01.22

# side Trados 更新情報(1/24)

久しぶりに Studio 2009 を起動したら、アップデータが公開されていましたので、side Trados に記事をアップしました。

ついでに、SDL さんのサイトがあんまりに不親切だったので、こちら side A の次のエントリで、文句も書かせてもらいました。

08:29 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# あまりに不親切な SDL のサイト

side Trados にエントリを書こうとして SDL のサイトにアクセスすると、サイトの作りの不親切さに呆れることが少なくありません。

たとえば、12/23 の「# 予備PC(デスクトップ)を復旧した話、その他」で書いた、言語選択の動作がダメダメな件もそのひとつです。

サイトの使いやすさって、ユーザーエクスペリエンスの点ではきわめて重要な要素のはずで、いやしくも大手 IT 企業であれば、もう少し気をつかうべきでしょう。

今回呆れたのは、登録ユーザーが使用する[マイ アカウント]ページ。

累積アップデートの履歴を知りたかったので、ナレッジベースを調べようと思いましたが、

Myaccount1

どのカテゴリか判らないので、ひとまずいちばん上の[SDL ナレッジセンター]を選択しました。そうしたら、

Myaccount2

こんな風に怒られてしまいました(パーミッションのない階層にアクセスしようとしたとき表示されるサーバーメッセージです)。

次に、[サポート]のいちばん下に[SDL Trados Knowledge Base]というのがあったので、それを選択してみたら、

Myaccount3

今度はこうです。

Myaccount4

これじゃ、「ユーザーをバカにするな」と言いたくなります

ここまで書いてから、[マイ アカウント]ページを改めて見てみたら、実はこんなもんじゃありませんでした。

[SDL ナレッジセンター]のリンクは、ほとんどがエラーになります。[ニュースとイベント]や[ショップ]の中にもエラーになるリンクがありました。

SDL さん、サイトのメンテナンスしっかりお願いします。


08:28 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.12.16

# side Trados 更新情報(12/16) - 翻訳祭関連

JTF 翻訳祭についての報告を、続けて 3 エントリ、アップしました。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 20周年記念 JTF 翻訳祭 - ご報告
リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 20周年記念 JTF 翻訳祭 - 公式ツイートの試み
リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 20周年記念 JTF 翻訳祭 - C3&4セッション

当日は、面識のある参加者の方もたくさんいて、それぞれお話ししたいことがたくさんあるのにそれが適わない、というのが残念でした。

ところで、今回の翻訳祭、全体としては大盛況でしたし、

翻訳で切り拓く日本の未来~需要開拓と新技術~

という全体テーマに沿って、どのセッションも成功だったと思うのですが、イベントとしてはいろいろとご指摘があるようです。たとえば、これとか。

リンク: ママは社長・社長は外国人 ~ Musings of a Working Mother:JTF翻訳祭~イベントとしての感想

JAT と JTF は組織としての性格がかなり違うので、単純な比較はもちろんできませんが、「参加者を歓待する」というスタンスをもう少し持ってもいいように思いました。

03:54 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.11.24

# side Trados 更新情報(11/24) - 支給ファイルの不親切さ

秀丸エディタに関する Tip を載せ、また今まで side A にあった秀丸エディタ関連の記事も一部 side TRADOS にコピーしました。

クライアントさんや翻訳会社の担当者からは、

・作業対象ファイル
・翻訳メモリー
・用語集
・参考資料
・旧版データ

などなど、実にさまざまなデータが支給されます。こう言ってはたいへん失礼ですが、その支給のしかたによって、担当者さんのスキルレベルが推し量れてしまう場合があります。

検索性があまり考慮されていない用語集

が届くことも珍しくありません。特によく見かけるのが、ニーモニック文字(&)などが入ったままのデータ。今回のエントリは、そういう用語集をテキストエディタ上で検索するときのヒントです。

04:41 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.11.06

# side Trados 更新情報(11/6) - SDLサイトの不思議な翻訳

side Trados に書いたとおり、SDL さんが Trados Studio の SDK を公開するプログラムを始めました(ベータ)。

禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: SDL OpenExchange Beta - なるほど、そう来たか

戦略としては間違っていないと思いますが、あいかわらずサイトの翻訳は不思議な状態です。

SDL さんのサイトって、ヘンテコな翻訳は多いのですが、だからと言って機械翻訳ということではないようです。ちょっと試してみました。

英語ページ: Start developing applications for SDL Trados Studio 2009

101106_sdl_1_2


この部分を Google 翻訳した結果。
101106_sdl_2_2


実際の日本語ページ: Start developing applications for SDL Trados Studio 2009

101106_sdl_3_2

Google 翻訳では、application が全部

「アプリケーション」

になっちゃっています。驚いたことに、これをやっちゃう人間の翻訳者さんも実際いたりするのですが、SDL さんサイトの不思議なところは、"Partner Application Form" が「パートナー登録フォーム」とちゃんと訳されているのに、その後の 2 か所ができていないこと。

When your application is successful we will be in touch directly to provide everything you need to begin creating your applications.

アプリケーションの評価が高い場合、SDLは直接そのアプリケーションにアクセスし、アプリケーションの開発に必要なリソースを提供します。

しかも、余分な「アプリケーション」まで追加されていて、何が言いたいのかまったく通じません。

09:09 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.28

# side Trados 更新情報(10/28)

最近ずっと Studio 2009 のことばかり書いていたので、久しぶりに SDL Trados 2007 の基本的な、かつ最も頻繁に使うと思われる設定について、まとめておきました。

12:54 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.27

# side Trados 更新情報(10/27) - Google翻訳の脅威/驚異

前回の記事では Google 翻訳をネタにしてしまいましたが、実際には Google 翻訳の実力が驚くべき水準に達しているということが、SDL Trados Studio 2009 の機械翻訳機能を試してみて実感できました。

禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: Studio 2009 - 自動翻訳の実力

ほんの数年前までの機械翻訳の水準から考えれば驚異的と言えるレベルであり、IT 翻訳者にとって、そして IT 翻訳業界にとっても、まちがいなく脅威となる存在になったと断言できます。

マニュアルやヘルプの翻訳だけを漫然とこなしていたら、下手をするとあっという間に仕事がなくなる、もはやそういう危機的な状況と言っていいと思います。

03:03 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば, パソコン・インターネット | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.16

# side Trados 更新情報(10/16)

SDL Trados 2007 と Studio 2009 で「自動翻訳」を使ってみたので、怒濤の三連星、もとい 3 連発投稿です。

11:34 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.10.01

# side Trados 更新情報(10/1)

side TRADOS に、「タグを一括削除するマクロ」の話を書きました。

1. 原文をすべて訳文フィールドにコピーする
2. タグをすべて削除する

という翻訳手順を想定したものですが、私がこの手順をとるのは、不要/無意味なタグが多いだけでなく、

原文からコピーする語句が多い

場合です。それがどういうときかと言うと、

- UI を英ママで残す案件
- プログラミング系のように、コードなどの引用が多い案件

です。原文からコピーする内容が多いときにこの手順をとると、原文フィールドと訳文フィールドの間で

カーソル移動の手間が少なくなる

わけで、こういう積み重ねが、多少は入力速度アップにつながっていると思います。

11:29 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.09.30

# SDL MultiTerm 2009 ヘルプの誤訳

side TRADOS で 、今までほとんど取り上げてこなかった MultiTerm に関するエントリを書こうとしていろいろと操作しましたが、途中でまたトンチンカンな翻訳に遭遇しました。

何度も言いますが、SDL さんは 翻訳会社でもある わけで、そういう会社が出している製品として、この水準の翻訳ってどうなんだろうと思ってしまいます。

いろいろなファイル形式から、MultiTerm にインポートできる xml ファイルを生成するウィザードの途中です。

Mtermconvert5_3

ここで[ヘルプ]を参照すると、こんな説明が出てきました。

[使用可能なカラム ヘッダー フィールド]のリストから、指定するフィールド タイプを持つフィールドを指定します。

どうにも要領を得ないので、いつものように英語版ヘルプを見てみると、こう書かれています。

From the list under Available column header fields, select the field whose field type you want to specify.

まあねぇ...... 所有格関係代名詞の使われている節で、「~を持つ」という訳し方を使える場合も、そりゃありますけどね。これはかなりヒドいでしょう。

左側のリストからフィールドを選択して、それに対して右側でタイプを選択するんだから、「フィールド タイプを持つ」じゃ、まるで意味不明です。

この「インデックス フィールド」についてヘルプを調べていると、たとえばこんなの訳文も出てきます。

SDL MultiTerm では、選択した原文言語の用語がインデックスとして使用され、用語ベースのデータの並べ替えと検索が行われます。

原文はこう。

MultiTerm uses the specified source language terms as an index to sort and search the termbase contents.

index の直後の to 不定詞の訳し方を完全に間違えているせいで、インデックスというもののはたらきがよく判らない訳文になっています。

07:15 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.09.29

# side Trados 更新情報(9/29)

side Trados のエントリを、内容別に少しは見やすくするために、「side TRADOS 総目次」を作成しました。

久しぶりに HTML をべた書きして、なんだか、とてもマジメに働いた気分です :P

なんて威張るほどのページじゃないけど。

04:03 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.09.23

# side Trados 更新情報(9/23)と、おまけ

side Trados に、エントリを 5 つ一気にアップしました。

いやぁ、勉強になったなぁ :P

今回のエントリを書くに当たって、製品ヘルプもいろいろと読んだのですが、Studio 2009 のメモリーについて、こんな記述がありました。

メインの翻訳メモリについて
メインの翻訳メモリとは、プロジェクトに追加された翻訳メモリのことです。ローカル翻訳メモリまたはサーバー タイプの翻訳メモリをメインの翻訳メモリにできます。プロジェクト用翻訳メモリには、プロジェクト用に選択したメインの翻訳メモリから抽出した翻訳が含まれます。

英語版ではこうです。

About Main Translation Memories
Main translation memories are any translation memories that are added to a project. A main translation memory can be local or server-based translation memory. Project translation memories contain translations that have been taken from the main translation memories that you selected for a project.

Studio 2009 では、オリジナルのメモリー[A とする]をプロジェクトに追加(=専用のディレクトリにコピー)し[B とする]、作業中はもっぱら B を更新するのですが、ヘルプでは、このときの A を「メインの翻訳メモリ」(Main Translation Memories)、B を「プロジェクト用翻訳メモリ」(Project translation memories)と読んでいるようです。

さて、訳文でも原文でも、下線の部分からはいったい A と B のどちらを指すのでしょうか。少なくとも、私はこのヘルプを一読しただけではどちらのことか判断できなかったんですが。

03:58 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.06.27

# side Trados 更新情報(6/27)

TagEditor と Jamming を使っているときの挙動に我慢しきれなくなりました(禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: TagEditor と Word の違い - その2)。

このまま我慢し続けるのは業腹なので、現時点での回避策を考えたので、side Trados にエントリをアップしました。

01:35 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.06.21

# side Trados 更新情報(6/21)

翻訳環境研究会の後で、何人かの方からご質問をいただいたので、side Trados に Trados とは直接関係ありませんが、ハウツー記事をアップしました。

禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 単語登録のコツ

特に目新しいことはないと思いますが......

09:47 午後 TRADOS, パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.05.23

# 開運の翻訳支援ツール?

案の定、キャンペーンはまだ続いていたみたいですが...

Sdl_100520_2

なんだか、文面が

福を呼ぶ黄色い財布

みたいなノリになってきました。

09:18 午後 TRADOS | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.04.14

# side Trados 更新情報(4/14)

side Trados ではありますが、ちょっと笑える(と思える)エントリをアップしました。

08:06 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.04.02

# side Trados 更新情報(4/2)

[翻訳メモリのメンテナンス]機能について、エントリをアップしました。

いちおう中級レベルの機能説明ですが、Trados のインターフェースに翻訳の不備を見つけてしまった、という話でもあります。

03:38 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.03.26

# Trados、もうすぐキャンペーン終了だとか

年度末の 3/31 まででキャンペーンが終了。

Campaign100331

このキャンペーンが終了したらどうなるか、というのが数日前 Twitter でもちょっと話題になりました。「好評につき割引キャンペーン延長!」とか、ありそうです。

あいかわらずツッコミどころが絶えません。

トライアルをしてみたい方

08:41 午後 TRADOS | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.03.07

# side Trados 更新情報(3/7)

翻訳インターフェースとして Word を使うときのタグプロテクションの話と、TagEditor のプレビュー設定の話をアップしました。

というところで、プレビュー設定の画面で、こんなありがちなローカライズ作業上のミスを発見。

Tageditorpreview22

これを翻訳した人は、少なくともかな入力派ではなかった模様です :)

11:45 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.03.05

# side Trados 更新情報(3/5)

エントリを 2 つ追加しました。どちらも製品バージョンに関する話です。

- 2009 Studio SP2 公開
- 月額 1 万円のサブスクリプションバージョン発表

10:15 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.02.19

# side Trados 更新情報(2/19)

あまり語られることのない補助ツール、WinAlign についてのエントリをアップしました。

どのくらい語られることが少ないかというと、そのエントリをアップしてから、この更新情報を書いているとき、"WinAlign" でググってみたら私のエントリが 1 ページ目でもうヒットしたと、そのくらい。

12:41 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.02.12

# SDL TRADOS さん、いいかげん何とかしないと......

またまた SDL TRADOS さんから、ツッコミどころ満載のメールが届きましたよー。

リンク: Trados Studioで節約した時間を何に当てますか?

「Trados のせいで時間をくった」という話はよく聞きますけどね :P

まず、日本語のバナーをクリックしても日本語のページに飛ばないというナイスな設計。
そして、いつもながらの華麗な翻訳の数々......。

SDL Trados Studio 2009 SP1、市場をリードするこの翻訳メモリ ソフトウェアは、AutoSuggest など、翻訳スピードを最大 30% 向上させる 革新的な機能によって、より多くのプロジェクトを手がけることができるように開発されています。

典型的な直訳調 IT 翻訳の見本市のようです。

リンク先にもいろいろあります。

SDL Trados Studio 2009 SP1 is your Studio.
SDL Trados Studio 2009 SP1は、あなたのスタジオです。

This pioneering translation memory tool has been crafted by industry experts in collaboration with our users through the customer suggestions portal, ideas.sdl.com.
翻訳業界のエキスパートが、お客様が意見を交換できるポータル「ideas.sdl.com」に寄せられたSDLユーザーの声を元にこの先進的な翻訳メモリツールを完成させました。

Please keep an eye on this section.
このセクションにぜひご注目ください。

しかも。

2010年2月1日(月曜日)までにinfo@translationzone.comまでご応募ください。

終わってるし www

09:18 午後 TRADOS | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.01.30

# side Trados 更新情報(1/30)

細っかい Tips ですが、新しいエントリを追加しました。

08:57 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.01.24

# side Trados 更新情報(1/24)

ほんとうはブログの更新なんてしている暇はないほど、この土日は仕事漬けなのですが、どうしても書いておきたい、Trados のトホホ話です。

03:32 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2010.01.21

# side Trados 更新情報(1/21)

最近、また久しく真面目なエントリがなかったので、side Trados を更新しました。Trados 情報ではなく、関連周辺情報ですけど......

昨日今日 side A で書こうと思っているのは、デアゴスティーニの「東宝特撮映画」9号が『ラドン』だぁ、とか。『あかつき戦闘隊』(園田光慶)の上巻が手に入ったのだ、とか。猫十字社の『華本さんちのご兄弟』完全版が出たよー、とか。そんな話ばかりですので。

04:18 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.12.10

# Trados のお陰

不定期恒例、SDL TRADOS 社から届くメールのツッコミどころをお届けするコーナーです。

Tra091210

原文は見つかっていませんが、どう訳すにしても、「~お陰」という表記はなかなか珍しいかと。

09:00 午前 TRADOS | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.11.29

# 34,501ワードを10時間で……?

先日の Trados に関するエントリについて、あきーらさんが楽しい計算をしてくれましたので、ちょっと続けてみました。

元ネタ: # TRADOS さん、必死だなぁ


「34,501 ワードのプロジェクトを 10 時間で終了させることができました」という TRADOS さんの謳い文句について、あきーらさんからいただいたのがこんなコメントでした。

レート10円/wordだと、10時間×290日働けば1億円プレーヤーか!

先日の JFT 翻訳祭で Buckeye さんが挙げた「駆け出しのレート(= 5円)」だったとしても 5,000万円。Trados ってスゴイんですねー www

この広告を見て真面目にそんな皮算用をしちゃう人は、まずいないと思いますが......

真面目な話、この 34,501 ワードというのが全部 "No Match" レンジつまり通常の翻訳を必要とするワード数だったということは、常識的に考えてありえません(私の知ってる範囲でもかなり超人的な処理量の人はいますが、当然その上限を超えています)。

考えられるとすれば 34,501 ワードのほとんど、あるいは全部が 95-99% レンジだったという場合です。"95-99%" というのは、Trados の解析で 100%(完全一致 = 原則的に作業が不要)の次にくるレンジですが、実際にはタグの差異や原文のわずかな変更しかないことも多く、実質的な作業はたとえば、

セグメントの開閉を繰り返しながら確認し、ときどきタグを追加/削除する

だけということもありえます。そうであれば、もしかしたらこの処理量も可能かもしれません(それでも実際にはかなり困難だと思うのですが、あまり細かい検証ではないので)。

ですが、95-99% レンジの料金であれば 10円(あきーらさんの使った数字のまま)ということはなく、その10%~30%というところでしょう(翻訳メモリーを使うときはそういう計算をします)。かりに 10% = 1円もらえるとして、上記と同じ労働時間なら

34,501 x 1円 x 290日

--- それでも 1,000 万円は超えることになりますねー。

1日10時間ひたすらセグメントの開閉とタグの処理だけを繰り返して 1,000 万円。これを幸福な図式と呼ぶのかどうか。人それぞれ...ですよね、たぶん。

ちなみに、この 10分の1 に当たる 3,450 ワードを通常どおり翻訳したとしたら、

3,450 x 10円 x 290日

--- こちらでも(当然ながら)1,000 万円は超える計算です。

10:40 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.11.25

# TRADOS さん、必死だなぁ

(Trados ネタですが、本筋ではないので side Trados ではなくこちらに書いてます)

昨日から今日にかけて、SDL TRADOS から立て続けにメールが届いています。

リンク: 34,501 ワード。10 時間。翻訳者 1 名。こんなこと、可能でしょうか?

「34,501 ワード。10 時間」という数字だけじゃ、何の意味もありませんってば。

リンク: SDL Trados Studio 2009 製品セミナー(東京) <<緊急追加開催決定>>

こちらのセミナー(12/7)は、12/3 のセミナーが満席になったための緊急追加ということなので、ユーザーの関心は高いものの様子見の状態が続いていて、売上にはあまり結びついていないという状態なのかもしれません。

12:43 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (5) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.11.21

# side Trados 更新情報(11/21)

side Trados にエントリを追加しました。

Trados 翻訳後のチェック用ツール omiso.dot については、すでに何人かの方から問い合わせをいただきましたので、どのくらいの人がお使いになっているのかわかりませんけど、「便利かもしれない使い方」の Tips です。

★開発者のサイトがなくなってしまい、連絡先もわかりません。もし、開発なさった方がこちらや翻訳フォーラムをご覧になることがあったら、ぜひご連絡いただければと思っています。

--------------------
昨日 20 日は、日本翻訳連盟の翻訳祭に参加し、懐かしい人とか、以前に一度しか会ったことのない人にお会いすることができました。

12:25 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.10.28

# side Trados 更新情報(10/28)

side Trados で、過去のエントリに加筆しました。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: Workbench の設定 - [設定]-[分節規則]

[分節規則]のオプションは、よほどの不便がないかぎりデフォルトのまま使っているのですが、いろいろ変えてみると意外なことも判って面白いのでした。

09:31 午前 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.10.26

# side Trados 更新情報(10/26)

side Trados にエントリを追加しました。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 翻訳前後の処理 - その1.5「ログファイルについて」

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 翻訳前後の処理 - その2「翻訳」

ほんとは、一昨日書いた『東宝特撮総進撃』がおもしろいよ~、ってなことを書きたいのですが、そんなことばっかり書いてると見放されそうですし。でもひとつだけ。

もし本屋さんでこれを見かけたら、みうらじゅんの巻頭言、「イッツ・ゴジィーラ!」だけでもぜひ立ち読みを。

01:12 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.10.07

# side Trados 更新情報(10/7)

side Trados にエントリを追加しました。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: 翻訳前後の処理 - その1「解析」

11:52 午前 TRADOS | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.09.30

# Trados 専用ブログ開設のお知らせ

最近、Trados 関連のキーワード検索からアクセスしてくださる方がそこそこ増えてきました。

必要な情報を求めてご来訪いただいた方を、「下野」みたいな話とか唐沢なをきのネタで失望させてしまうのはあまりに心苦しいので、しばらく前から考えていましたが、Trados 関連の話を独立させました。過去の Trados 記事もすべて転記してあります(ただしコメントと TB は付いていません)。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS

まじめな翻訳の話もそちらに移そうかと一瞬考えましたが、私の中で翻訳とお馬鹿なエントリはけっして無縁のものではない、と思うので、翻訳の話は引き続き side A に書こうと思います。

また、side A には Trados に関する記事の更新情報を載せることにします。

※この「お知らせ」は、しばらくの間ブログのトップに鎮座しています。最新エントリはこの下になります。

10:45 午前 TRADOS, 日記・コラム・つぶやき | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.09.21

# side Trados 更新情報

side Trados で、バージョンに関する情報を改訂しました。

リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side TRADOS: バージョンのまとめ、改訂版

10:42 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.08.25

# TRADOS - TagEditor と Word の違い、訂正

昨日のエントリにさっそく、めぐりさんからコメントをいただきました。

2006 → 2007 のバージョンアップではほとんど変わりがない、とタカをくくってちゃんと確認しなかった私の怠慢でした。いつも正確な記述をモットーにしているのに、お恥ずかしい限り。

念のために手元の 2007 で確認しましたが、「2. 検索機能の違い」についてはめぐりさんのご指摘どおり。それ以外は 2007 でも変わっていませんでした。

2. 検索機能の違い - 訂正版

TagEditor の名誉のために、2007 バージョンの検索ウィンドウはこれ。

Tageditor2007search

[訳文のみを検索する]オプションが増えたほか、[ワイルドカードを使用する]というオプションも追加されています。使えるのは ? (任意の1文字)と * (任意の複数文字)だけですが、ないよりマシでしょう。[訳文のみを検索する]はもちろん置換機能にもあるので、訳文だけの置換も可能になっています。

そしてもうひとつ。[タグの内容を検索する]も追加されたことに注目。やっぱり、この機能の要望はあったようなのでした。

10:18 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.08.24

# TRADOS - TagEditor と Word の違い、その2

続きです。

TagEditor と Word の違いといってもいろいろあるはずなのですが、ここでは私が不便に感じていることばかり書いています。

3. 訳語検索するときの挙動

訳語検索(コンコーダンス)、つまりメモリ内検索を実行すると、Word では検索語がクリップボードに格納されますが(つまりマクロの 1 ステップとして文字列をコピーしてるんですね)、TagEditor ではコピーされません。

訳語検索でヒットしなかったら別の用語集ファイルを検索したい --- こういう場面はよくあることだと思うのですが、Word だとクリップボードに検索語があるので、次の検索行動にすぐ移ることができます(秀丸エディタ上であれば、クリップボードの内容を即検索/grep できるマクロも組んであるので)。

しかし TagEditor では検索語がコピーされていないので、別の検索を行うには改めて TagEditor 上で Ctrl + C しなればならず、腱鞘炎持ちには辛いことになるわけでした。


4. コピー&ペーストの挙動

これも、単語を検索したいときにつきまとう問題。文字列をコピーしたときの挙動は、どちらにもそれぞれ困った問題があります。

Word では、段落に箇条書きが設定されていると、コピーした内容をそのまま辞書などで検索できない、という問題があります。

Wordcopy

こんなとき、文頭の単語(Flexibility とか「パラメータ」)をコピーして貼り付けると、こうなって ---

Wordcopy2

当然すんなりと検索はできません。

TagEditor でも似たような、ただし Word のときよりなかなか気づきにくい現象に遭遇します。たとえば次のようにセグメントを開いた状態で、

Tageditorcopy

この Designation をコピーし、たとえば Jamming の検索ウィンドウに貼り付けても、なぜか検索結果がゼロの場合があります。これも実は見かけだけでは判らない症状。今コピーしたばかりの内容を、そのまま Word 上に貼り付けてみると、実はこんな風になっているのでした。

Tageditorcopy2

なんと、Designation の前に {0> という邪魔な文字列が入っています。これ、Word 上で Trados を使っている方なら見慣れていると思いますが、セグメントの単位を区切る隠し文字なんですね。TagEditor 上ではまったく目に見えませんが、実はセグメントを開いたときには Word のときと同じ隠し文字が存在しているらしいのでした。

--------------------
その 1、その 2 と続けましたが、私が困っているのはだいたい検索に関係してくる機能や動作が多いわけでした。こういった不便さが、はたして Studio 2009 ではぜんぶ解消するのでしょうか。

11:16 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# TRADOS - TagEditor と Word の違い、その1

Studio 2009 のレポートはちょっとお休み。世間の需要はまだまだ 2007 までが主流でしょうということで、実際の Trados 翻訳作業で、TagEditor を使うときと MS Word を使うときにどんな違いがあるか --- つまりは、その違いのせいで困ることが多いということですけど --- ということを書きとめておきます。

まず説明が必要かもしれませんが、TagEditor を使うか Word を使うかという選択は、翻訳者が決めるということは稀で、クライアントや翻訳会社から送られてくる作業ファイルがどんなファイル形式かで一方的に決められてしまうほうが多いようです。

つまり、FrameMaker ベースの場合は、Trados のツールで変換した rtf ファイルを Word 上で作業することになるし、HTML/XML ベースの場合は TagEditor を使うことになります(HTML/XML を直接開くこともあれば、バイリンガル形式の中間ファイルである ttx が支給されることもある)。

1. タグデータの違い

Trados 翻訳につきものと言えるのがタグ。Word 上では、タグは特殊なスタイルが設定されているだけの通常の文字列です。たとえば、

Wordtag

このように文中に出現する赤いタグ(内部タグ、などと呼ぶ)の場合は tw4winInternal というスタイル設定で、文字色は赤。Word をお使いなら想像できると思いますが、このタグの直後に訳を入力しようとすると、直前のスタイルを受け継いでしまうので、入力した文字列は訳文ではなくタグの一部としてメモリに登録されてしまい、よろしくありません。ここんところは、たぶん Trados を使い始めて最初の頃に注意するよう指示されると思います。

通常の文字列なので、削除もできてしまうという危険性があります。

これに対して、TagEditor のほうは Trados 専用ツールだけあって、タグが特殊処理されていて、書式を引きずってしまうことも、削除してしまうこともありません。

Tageditortag

そんなわけで、タグ付き文書を扱うには TagEditor のほうが便利なのですが、逆に TagEditor では文字列でないためにタグ自体を検索することができない、という欠点があります(イタリック指定のタグだけ検索したいとか、そういうことがあるのです)。


2. 検索機能の違い

TagEditor の検索/置換機能がいかに使いものにならないかということは、以前すでに書きました。
リンク: # TRADOS - TagEditor の検索/置換機能

今回はもっと笑える話。

たとえば、原文では "KB" という単位が使ってあり、訳文ではこれを「KB」ではなく「キロバイト」と表記しなければならない規則になっている。そこで、訳文に「KB」が使われていないことを検索したい、とします。

こんなとき、Word 上では原文が隠し文字、訳文は通常文字になっているので、検索ウィンドウで書式オプションを指定すれば、訳文の中に「KB」がないかどうか、すぐに確認できます。ところが TagEditor ではそんな区別ができないので、検索しようとするといちいち原文中の「KB」も引っかかってしまう。

さて、TagEditor のウィンドウ下部にはこんなタブがあって、実は「原文のみ表示」と「訳文のみ表示」を切り替えることができます。それなら、「訳文のみ表示」した状態で「KB」を検索すればいい、と普通は考えるわけですが、これを実行するとどうなるか。なんと、

表示は訳文だけになっていても、見えない状態で存在しているらしい原文の該当箇所にヒットする

のです。判りにくいですが、上の例で言えば、訳文の中に「KB」が使われていなくても検索で該当なしとならず、見えない原文にヒットすることになり、この場合の目的には使えないわけです。Trados をお持ちの方はお試しください。

その 1 はここまで。

10:37 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.06.30

# Studio 2009 レポート - エディタ上の検索機能

TRADOS 社が満を持して、というか相当の覚悟をもってアーキテクチャを刷新しただけあって、実際に操作してみると、今までのインターフェースで不満だった点が随所で改善されていることが判ってきました。

ただし、今はまだファーストインプレッションの段階であり、それが実際に使いものになるかどうかは、もう少し様子を見る必要があります。

まず気づいたのは、エディタ上の「検索/置換」機能です。

機能改善 - 検索/置換

Editorsearch

このショットの[検索と置換]ダイアログを見れば一目瞭然ですが、TagEditor 上より数段向上しています(つーか、今まではショボすぎたわけですが)。Word の検索機能と同レベルとは言いませんが、[使用]というオプションをオンにすると、[ワイルドカード]と[正規表現]が両方使えるということになっています。正規表現では、具体的にどんなパターン表現が使えるのか、ヘルプ(英文)を見てもよく判らないのですが、基本的なパターンは使えました。

ところで、このダイアログで誤訳発見です。

[ファイルの場所]と書いてあるので、てっきりgrepが可能なのかと思ったのですが、ヘルプを見てみると原語は "Look in" らしく、つまりは「検索範囲」のことなんですね。ここで[選択]を選ぶと選択範囲のみから検索できるというオプションです。

ヒットした箇所のハイライト表示もかなり見やすい。

11:53 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# Studio 2009 レポート - てはじめに

詳細レポートの第 2 弾、実質的なファーストステップです。

アーキテクチャもインターフェースも一新となった今回のバージョンアップ。いちばん気になるのは、「今までとどう違うのか、従来のプロセスをどう変える必要があるのか」という点だろうと思います。そこでまず、私の手元にある、今までと同じジョブのセットを Studio 2009 で「プロジェクト」としてスタートする手順を示してみました。

セット内容は、メモリー 2 つと、作業対象の rtf です。用語集は含まれていません。

プロジェクトの新規作成

「プロジェクト」という考え方は今回が最初ではなく、2007 Suite から始まっています。要は、ターゲットファイル + メモリー + 用語集という複数のファイルを 1 つのセットにまとめ、その設定情報を XML 形式で保存しておく、ついでにプロジェクトの進捗(既訳と未訳の量)なども管理してしまう、という発想です。

従来のように、ファイルとメモリーを別々に開いて作業することも可能かもしれませんが、まずは「プロジェクト」を新規作成してみました。

[ファイル]→[新規作成]→[プロジェクト]

を選択して、ウィザードに沿って進みます。1)プロジェクト名やパスの設定、2)ソース/ターゲットの言語設定、3)ターゲットファイルの選択(ファイル単位/フォルダ単位)、あたりまでは特に問題なく進められます。その次がメモリーの設定になりますが、既存のジョブを 2009 環境に移行する場合は、ここが最初のポイントになります。

Projmem

Studio 2009 からはメモリーが、*.sdltm というファイル形式に変わりますが、このステップで[追加]ボタンを押せば、従来形式(*.tmw またはエクスポートした *.tmx)のメモリーを変換して追加することができます。ただし、私の環境では直接 *.mtw を選択するとエラーになってしまい、*.tmx しか受け付けてくれませんでした。

メモリーを旧形式から変換するときは細かいオプション設定も可能ですが、ひとまずデフォルト設定で問題なく変換されました(tmx ファイルは、あらかじめ 2007 上でエクスポートしておきました。形式は「tmx 1.4」を選択したので、それ以外の形式が正常に変換されるかどうかは未検証です)。

新機能 - 1 つのプロジェクトで複数のメモリーを指定可能

上記の過程で、メモリーは複数指定することができるようになりました。今回は 2 つ指定したので、こんな風になります。
Projmem2

このショットのチェックボックスでも判るように、各メモリーを検索対象にするかしないかを指定できるほか、メモリーごとにペナルティも設定できるので、複数メモリーの優先度をここで調整できることになります。

新機能 - 事前プロセスの一括処理

プロジェクトの設定が終わると、指定したメモリーとターゲットファイルを使って、事前処理が始まります。以前は個別に行っていた、解析→翻訳(既訳の埋め込み)という一連の作業を一括で処理できます。
Pre

このプロセス周りについても、けっこう細かい設定が可能になりました。
たとえば、このステップでは、
Pre04_2

些細な追加ですが、解析結果を示す数値範囲を変更できるようになっています。

プロジェクトの完成

これまでの手順でプロジェクトの設定が終わると、メインの画面にこんな風に表示されます。
Project

インターフェースの好みは人それぞれですが、「未翻訳」と「翻訳済み」のバー表示とか、見やすさに工夫があることは一定度評価できるかと。

このメイン画面で、ファイルを選択して実際に翻訳する場合は左ペインの[ファイル]ボタンをクリックし、開いているファイルの編集に戻る場合は[エディタ]をクリックします。で、メモリーを操作する場合は[翻訳メモリ]をクリック、というように機能ごとに画面を切り替える、まあ、ありがちな統合インターフェースではあります。

ファイルリストはこんな感じですが、
Filelist

このような概要表示だけでなく、解析結果とか進捗ステータスとか、いろいろと「プロジェクト管理」的な発想で表示を切り替えられるようになっています(翻訳者として使える機能かどうかは別)。

ファイルをエディタ上で実際に開いたところは......えーと。今回は、私の実際のジョブファイルをプロジェクトにしてみたので、ちょっとエディタ画面はお見せできないんでした。アハハ。

「てはじめ」としては、ひとまずここまで。

10:17 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (5) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.06.20

# Studio 2009 レポート - システム要件

詳細レポートの第 1 弾です。

まず、自分がひっかかった点を含めて、システム要件を挙げておきます。

この情報って、本当は購入/アップグレードする前に簡単に確認できるようになっているべきなのですが、例によって TRADOS さんのサイトでは見つかりません。

ハードウェア要件
- プロセッサ: Pentium4 1GHz 以上、RAM: 1GB 以上(最小)
- プロセッサ: デュアルコア以上、RAM: 2GB 以上(推奨)
- グラフィック: 1280 x 1024 以上

===>
快適に動かすには、それなりの環境が必要です。ちなみに、私が今回インストールした環境は、
Core2 Duo(1.66GHz)
RAM 2GB
というサブマシンですが、それでも起動や PDF ファイルのオープンは遅いと感じます。


オペレーティングシステム
- Windows XP SP2 以上
- Windows Vista SP1 以上

===>
間もなくリリースされるはずの Windows 7 がリストされていないのですが、ディスク領域の要件を書いてある別の箇所には Windows 7 も挙がっているので、たぶん大丈夫なんでしょう。


ソフトウェア要件
- Microsoft Word 2003 以上(2007 推奨)
- Microsoft Excel 2000、2003、2007

===>
私が今回ひっかかってしまったのがここでした。
今回インストールを試したマシン、実はまだ Office が XP (2002)のままでした。その状態だと、Word ファイルは開けるのですが、PDF を Studio 2009 上で開くことができませんでした。あわてて Office 2003 をインストールしたら PDF も開けました。

ちなみに PDF ファイルの場合、「コピー不可」などのセキュリティがかかっていると開けません(詳細はいずれ)。また、PDF から書式情報を維持して Word に落としたファイルは、フォント変更情報などが多すぎて実用に耐えないようでした。


その他
システム要件が書かれているヘルプのページには、「以前のバージョンの SDL Trados を削除する必要はない」と書いてありましたが、これはおそらく、「それぞれ正規ライセンスを所有している場合」の話と推定されます。

前エントリで書いたように、アップグレードライセンスの場合、旧バージョンがある状態で 2009 をインストールしようとするとエラーが出ます。

11:04 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# SDL Trados Studio 2009 - ライセンス更新とインストール

ライセンスのアップデートについて TRADOS から回答があったので、さっそくインストールしてみました。まだ Studio 2009 の実用には至っていないので、今回はひとまず、ライセンス更新とインストールについてのレポートです。

私は現在、
- SDL Trados 2007 のライセンスを所有
- SDL Trados 2006 をメインに使用
という状態なので、「Studio 2009 にアップデートするとき 2007 のライセンスを返却したら、2006 も使えなくなるのか?」という点が最大の疑問でした(2006 と 2007 移行では、ライセンスの認証方法が異なる)。

TRADOS さんからは、次のような回答がありました。

Trados2007のライセンスを返却すると、Trados2009Studio(新)とTrados2007(再)のライセンスが発行されます。 この手続きはTrados2006のライセンスに影響いたしません。

SDL Trados 2006 は引き続き使えるようなので、ライセンス返却に踏み切りました。以下の Flash ページが参考になりますが、おおまかな手順はこんな感じです。
リンク: Accessing and upgrading your new license

1. SDL Trados 2007 の License Manager を起動してライセンスを返却
この手順を実行するまで、Studio 2009 のライセンスは表示されません。

2. SDL TRADOS サイトにログインし、「マイライセンス」ページで新しいライセンスを表示
返却すると「マイライセンス」ページが更新され、Studio 2009 のライセンスを表示できるようになります。

3. SDL Trados 2006、2007 をアンインストール
実は当初、2007 だけアンインストールし 2006 は残した状態で Studio 2009 をインストールしようとしたのですが、「古いバージョンがインストールされているよ」というメッセージが出てエラーになりました。つまり、「2006 のライセンスは残るが、Studio 2009 と同じマシン上で共存はできない」ということになります。言い換えれば「2006 は別のマシンで使ってね」と。ここんとこ、注意が必要です。

4. SDL Trados 2007 Suite をインストールし、ライセンスをアクティベート

5. SDL Trados Studio 2009 をインストールし、ライセンスをアクティベート
2009 をインストールする際、.Net 3.5 SP1 がインストールされていない場合は自動的にインストールが始まります。ただ、今日は Microsoft のサイトへのつながりが悪かったのか、ちっともインストールプロセスが進みませんでした。 しかたがないので、先に .Net 3.5 SP1 を手動でインストールしました(このときも、デフォルトのインストーラではなくフルパッケージをインストールしたほうが速く終わるようです)。

両方のライセンスをアクティベートすると、「マイライセンス」ページはこんな風になりました。2006 のライセンス(ソフトキー)が残っています。
Sdllicense

License Manager ではこのように表示されます。
Sdllicensemanager_2

ちなみに、Studio 2009 の起動時間はけっこう長い模様。

12:20 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.06.16

# SDL Trados Studio 2009 へのアップグレード

入院する直前に SDL Trados Studio 2009 のセミナーがあって、入院中に製品版とアップグレード版のダウンロードが始まっていました。

退院してさっそくダウンロードしてみましたが、新規購入ではないアップグレード・ライセンスの場合、ちょっと注意が必要のようです。

SDL TRADOS のサイトに、次のような注意書きがあります(> ホームページ > ショップ > デスクトップ製品)。

SDL Trados Studio 2009にアップグレードされる方には、SDL Trados 2007 Suiteの永久ライセンスも提供されます。 両製品は同時にインストールすることができます。 新しいライセンスを受け取る前に、以前のソフトウェアライセンスを停止する必要がありますので、ご注意ください。 SDL Trados 2007 Suite以前のバージョンを使用し続けたい場合は、新しくフルライセンスのご購入を検討されることをお勧めします。

つまり、私のように SDL Trados 2007 からアップグレードしただけの場合、

●SDL Trados Studio 2009 と SDL Trados 2007 Suite 両方のライセンスを受けられる(共存インストールが可能)
●ただし、そのためには以前のライセンスを返却する必要がある

ということのようです。これだけの寡占企業にしては、なんだかケチくさい、しみったれた話ですよねぇ。

2007 のライセンスを返してしまうと、SDL Trados 2006 も使えなくなるのかどうか、今ちょっと問い合わせ中です。

ちなみに、
 - SDL Trados 2006
 - SDL Trados 2007
 - SDL Trados 2007 Suite
という 3 つの製品、前から書いているようにコアの翻訳メモリ周りはほとんど変化していません。

・SDL Trados 2006 に SDL Trados Synergy というプロジェクト管理の統合環境を追加したのが SDL Trados 2007。
・SDL Trados 2007 に Passolo(ローカライズツール)を追加したのが SDL Trados 2007 Suite。

というだけです。SDL Trados 2007 Suite の本体部分は、SDL Trados 2007 SP3 であると、リリースノートに書いてありました。

いずれにしても、今回は製品のアーキテクチャ自体が大きく変わるだけでなく、このようにライセンスポリシーまで変わるということで、ユーザーはあちこちで混乱しているに違いありません。Trados の ML では、インストール途中の不具合も報告されているようですし。

そんなわけで、Studio 2009 の実用レポートはまだ少し先になる予定。

02:33 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.05.27

# SDL Trados Studio 2009 紹介セミナー、その2

今回の紹介で判った範囲で、細かい機能について触れておきます。

まず、前回のエントリで勝手に予想した機能から ---

AutoSuggest
Idiom の Suggestion 機能(訳文の一部を勝手に置き換える)と同じかと危惧しましたが、違ってました。Google ツールバーとか ATOK でおなじみの「入力内容の推測機能」のことです。独自に用意した辞書やメモリの内容から、入力内容を推測して提示するそうです。ドキュメントの性質によっては便利かも。

Context Match
これは前回の予想どおり、Idiom の ICE マッチを踏襲した機能です。

リアルタイムプレビュー
XML ファイルにどのくらい対応できるのか、聞きそびれました。

PDFファイルのサポート
ファイルを開くとき以外は、思ったほど重くない感じで動いていました。ただし、当たり前ですがセキュリティ設定でコピーとかテキスト抽出が不可になっているファイルには対応しません。

複数メモリへの対応
リスト上の順番で優先順位を指定できるほか、画面を見たところ、メモリごとにペナルティを設定するとか、それなりに細かい設定項目がありました。


つづいて、今回わかった内容 ---

自動翻訳
はなっから、たいして期待はかけていない機能ですが、なんでも自動翻訳用のサーバーにアクセスして訳文を構成させるんだそうで。まず使いものにならないでしょう。

Auto Propagation
複数回出現している原文に訳文を反映させる機能。今までの Trados ではファイルをいちど閉じて[翻訳]コマンドを実行する必要がありました。Idiom から踏襲された機能ですが、Idiom より動作がまともそうでした。

メモリ内の訳語検索
今までできなかったのが信じられない、というところですが、訳文に対しても訳語を検索できるようになります。検索精度がどのくらい変わるのか、あまり突っ込んで聞き出せなかったのですが、「大小文字の区別」と「ワイルドカード指定」のオプションはさすがに追加されてました。

メモリのメンテナンス
メンテナンス用の画面はだいぶ使いやすくなるようです。メモリの内容がスプレッドシート形式で表示され、かなり簡単に編集できる模様。

キーボードショートカットのカスタマイズ
こんなもん、今さら謳い文句になるほうがどうかしてますが、信じられないことに今までは TagEditor でも Workbench でもカスタマイズはまったく不可でした。

その他
XLIFF 形式に対応(バイリンガル形式の XML ファイル)
バッチ処理(解析、翻訳など)の機能を改善
バイリンガル状態で HTML として出力可能

--------------------
インターフェースが大きく変わるので、今まで Trados も Idiom も使っていた人なら比較的スムーズに移行できそうですが、Trados オンリーだった方がいきなりこの環境に移るのは難しい気がします。

もうひとつ、今までスタンダードだった MS Word 形式のバイリンガルファイルが使われなくなるということで、たとえば今までその形のファイルでレビューを行っていたクライアントなども、簡単に移行はしないでしょう。SDL TRADOS さんとしては、「ソースクライアントも Studio 2009 を用意する」ことを想定して、その路線で営業をかけるものと想像されますが、どーなんでしょうね。

翻訳者の側にしても、基本的には翻訳ベンダーやクライアントに指定されたバージョンの Trados を使うはずで、独自に Studio 2009 の導入に踏み切るというケースは多くないでしょう。

10:08 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (8) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# SDL Trados Studio 2009 紹介セミナー、その1

4/25 のエントリで書いたように、SDL Trados で大幅なバージョンアップが予定されており、その紹介セミナーに行ってきました。

5/26 の午前中が個人ユーザー向けで、たぶん午後が企業ユーザー向けだったようです。

予定されていた定員数からすると参加者は少なかったようでした。

インターフェースが大きく変わって、Idiom クライアント(Desktop Workbench)に似た統合環境になるというのは 4/25 に書いたとおりです。

- 原文-訳文が横並び表示される
- その間のカラムにマッチ率やステータスなどが表示される
- Context Match 機能がある

などなど、インターフェース的にも機能的にも Idiom がベースになっている部分が多いのですが、

- Idiom 用のパッケージを開ける

という説明がありましたので、一般的なファイル形式に対応するだけでなく、Idiom 翻訳プラットフォームについてもこの統合環境で対応するという意図のようです。

※質問したところ、従来の Idiom Desktop Workbench はすでにメンテナンスモードに入っており、バージョンアップはないとのことでした。

インターフェース画面を見たときから、Idiom クライアントの欠点がそのまま引き継がれているのでは、ということが心配でしたが、デモで見る限りそれはないようでした。さすがに、これだけのメジャーチェンジということで従来製品の "いいとこどり" に仕上がっていると期待できるかもしれません。

ただし、マッチ率の計算ロジックとか、メモリ内検索の機能性とか、肝心な翻訳エンジンの部分がどの程度改善されているかは、今回の紹介ではわかりませんでした。

実際のリリースは 6 月ということなので、使えるようになったら使用レポートをアップする予定です。

10:07 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2009.04.25

# SDL Trados 2009 - ついにメジャーチェンジか?

SDL Trados から、SDL Trados 2009 の紹介ウェビナーやセミナーの案内メールが届きました。

リンク: SDL Trados Studio 2009: 革新的技術を提供
(こちらはフリーランス版のページです)

スクリーンショットを見てみると......

Sdltrados2009

なんだか Idiom ライクですよ......

SDL、Idiom と大きなプラットフォームを吸収しておきながら、今まで Trados 本体に大きな変化はありませんでしたが、ここに来てついにインターフェースごと大きく変わることになったようです。翻訳インターフェースとして Word や TagEditor を使うのではなく、翻訳画面、メモリ、用語集をすべて統合した独自環境になるようです。

2007 からのアップデート料金はわりと手頃なので、今回はちょっと手を出してみようかと思います。5/26 のセミナーにも出席する予定ですので、詳しくはその後またレポートしたいと思いますが、現時点でこのサイトの内容を勝手に解説してみます。

AutoSuggest
入力時に翻訳メモリ内の語句を提示し、セグメント一致をしのぐ機能を提供します。
これ、もし Idiom と同じ Suggest 機能だとしたら、かなりいただけないことになります。Suggestion と称して、訳文の一部を勝手にメモリ内の訳語と入れ替える機能ですが、日本語でこの機能がまともに役立った記憶はほとんどありません。
コンテキスト一致
ロケーションとコンテキストを認識することで「100%超」の一致を実現し、最適な翻訳を実現します。
これはきっと、Idiom プラットフォームで実装されている、「100% 一致のうち、前後のセンテンスも見比べた位置関係で確定する」という機能です。それなりに有効ではあります。
リアルタイムプレビュー
完成したドキュメントを確認しながら翻訳できるため、DTPの作業時間が短縮し、翻訳の調整がしやすくなります。
なかなか便利そうに聞こえますが、ターゲットが XML ベースの場合、正しいスタイルシートを指定しないかぎりプレビューはできないでしょう。もし、汎用的なスタイルシートを用意して擬似的なプレビューが可能だとしたらほめてあげたいところです。
リアルタイムのQAとスペルチェック
翻訳時の間違いやスペルミスを瞬時に修正し、一貫性と正確性を確保します。
Trados の現状の QA 機能だってまだまだ使えないレベルですけどね......
PDFファイルをサポート
PDF用の新しいフィルタが欲しいというご要望に応えました。 オリジナルのソースファイルを入手できない場合でもPDF文書のプロジェクトを受注できます。
重そうだよなぁ。
優先順位を指定できる翻訳メモリ
複数の翻訳メモリに同時にアクセスし、翻訳メモリの使用方法を柔軟に制御できます。
複数メモリへの対応は大きな進歩ですが、問題はメモリをエクスポートして手軽に扱うことができるかどうか、ですね。TMX(翻訳メモリの標準形式)はサポートしているみたいですが。

ここまで大きく変わると、翻訳会社でも作業フローをいろいろ変更しなきゃならなくなりますから、翻訳案件が「2009 指定」となることは当分ないでしょうね。よほど劇的にプロジェクト管理が簡単になるとか、コスト削減につながるとか、目に見えるメリットがないかぎり。

07:10 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (5) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.12.27

# TRADOS - Workbench の「訳語検索」、さすがにこれはヒドイ

Trados Workbench の「訳語検索」(通称、コンコーダンス検索)機能が使い物にならないという話を何度か書きましたが、たとえばこんな具合です。

Workbench_lookup

たまたまアポストロフィを含む単語を検索しようとしたら、

's の部分だけ

検索してくれました(画像は一部のみ切り出しましたが、98 ヒットのうちほとんどがこれ)。どうにかなんないんでしょうかねー。

12:44 午前 TRADOS | | コメント (6) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.12.17

# ツッコミどころ満載、と笑ってばかりもいられない

SDL TRADOS からのお知らせメール、あいもかわらず愉快です。

新しい SDL Trados 2007 Suite の年末特別セール!
最近行われた調査によると、翻訳するテキストの 27% は繰り返し出てくるフレーズで構成されています。
翻訳メモリ を使用しないと、1 年で 120,000 語* も余計に翻訳することになります。 SDL Trados ROI 計算ツール をお試しください。翻訳メモリがどれだけ便利なものか実感していただけます。

SDL Trados 2007 Suite、この業界をリードする翻訳メモリ ツールの最新バージョンには、自動翻訳機能** といった新しい機能が追加され、これまでにないスピードでの翻訳を可能にします。

なんの根拠も出典も示さずに、いきなり 27% という数字を出してくる辺りは、実に大胆不敵な手法と思わせます。

その一方、「1 年で 120,000 語も余計に翻訳」というのは、脚注によれば「1日 2,000 語を年間 240 日翻訳する場合」なんだそうですが、
 2,000 x 240 x 0.27 = 129,600
ですから、普通なら「130,000 語」と書くところ。こちらは一転して控えめになります。

なんのことはない。ただ数字の扱い方を知らないだけのようです。

言語ツールを売っている会社とは思えないお粗末な日本語も、もちろんお約束どおり。

"IT 翻訳" の現状と実情が、こんなところにも如実に表れている......のだとは思いたくないんですけどね。

09:22 午前 TRADOS | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.11.21

# 承前 - で、何が言いたいかというと

リンク: SDL SDL Trados 2007 Suite Freelance

SDL Trados 2007 の後継バージョンとして、SDL Trados 2007 Suite というのがリリースされるんだそうです。

何かまた色々と機能が追加/強化されたように謳われていますが、例によって肝心な翻訳機能まわりはほとんど変わっていないのだろうと想定されます。

そんなアップデートでも、私のように SDL 2006 の時点で購入したユーザー(2007 までは無料でアップデートできた)は、また新たに 10 万以上払わなきゃいけないわけですよ。

前エントリで書いた超豪華な正規ユーザーサービスと比べると、とんでもない殿様商売のように感じてしまいます。

ちなみに、The Witcher は全世界での売上が 100 万本に達したそうですが(今年の 10 月末)、Trados ってどのくらい売れてるんでしょうね。

01:48 午後 TRADOS, パソコン・インターネット | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.10.28

# TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その3

SDL Trados 2007 の不満ばかり書きましたが、1 つだけ(今のところ)メリットを見つけました。

今までもメインマシンとサブマシンの両方に SDL Trados 2006 をインストールしてありましたが、同時に起動することはできません。ネットワーク上で別のインスタンスが起動していることを検出したというメッセージが表示され、Workbench が閉じてしまいます。これは、「同じユーザーが複数のマシンにインストールしてもいいけど、同時に 2 つ使うことはできないかんね」という本来の仕様です。

今回は、まだ試験的な導入のつもりだったので、サブマシンの方にだけ 2007 をインストールしてみましたが、両方を同時に起動できるようになりました。おそらく、ライセンス認証が変わって

- メインマシン上の SDL Trados 2006 はローカルのライセンスファイル
- サブマシン上の SDL Trados 2007 はオンラインのアクティベーションコード

となったためかと思われます。

もっとも、Trados を 2 台で同時に使いたい場面なんて、そうあるものではないですけどね。

10:49 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.10.27

# TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その2

まず、このツールを紹介しておきます。

参考リンク: ApSIC Localization Solutions - Products - Xbench

これは、Trados Workbench の「訳語検索」(通称、コンコーダンス検索)機能を補うフリーのツールなのですが、つまりはそれだけ Trados 本来の機能に不満を持つユーザーが多いという証でもあります。

翻訳で使うメインのインターフェースである Workbench と TagEditor がなかなか進歩しない、ということは今までもここで書いてきましたが、2007 になってもその辺はまったく変わっていませんでした。

Workbench の訳語検索はまったく進歩なし。マッチ率設定が 30%~100% まで、最大ヒット数が 99 件までという意味不明なオプションもそのままであり、検索ロジックもどうやら変わっていない模様です。

TagEditor で IME がすぐ日本語オフになってしまう(参考記事: 禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # Dさんの日本語じゃなきゃイヤン)という問題点、少なくともこれだけは改善されていると思ったのですが、まったく変わっていません。

本来の翻訳作業にとって重要性が高い問題点をここまで無視されてしまうと、Trados がいかに発注側 --- と、せいぜいが翻訳ベンダーまで --- にとっての効率化しか念頭に置いていないかということがますます露骨になってきたと言わざるをえません。

まあ、翻訳支援ツールというものの発想の出発点がそもそもそこにあるわけですし、SDL + Trados + Idiom という拡大からして、そういう指向性は見え見えだったのですが、今回はちょっと「翻訳者としての失望感」が大きすぎます。

今持っているライセンスで使えるのはこの 2007 までなので、次期バージョンになったらまた出費がかさみます(アップグレードで済むのか、新規購入になるのか不明)。それでもメインのツールに進歩がないとしたら、翻訳者の立場ではもうバージョンアップはしたくなくなりますね。

--------------------
ちなみに、冒頭で紹介したフリーツールですが、ソースとターゲットのどちらからでもコンコーダンス検索ができるという点はスグレモノですが、本来のコンコーダンス検索のように "曖昧" 検索はできず、正規表現にすら対応していません。それであれば結局、エクスポートテキストをエディタ上で検索したほうがいい。今後の発展に期待というところです。

03:31 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

# TRADOS - SDL Trados 2007 をインストールしてみた、その1

先日催された SDL Trados のイベントには出そびれたのですが、tratool のメーリングリストでいくつかの情報を拾うことができました。その情報を確認していた流れで、長らく放置していた SDL Trados 2007 をインストールしてみることになったので、ちょこっとメモしておきます。

参考リンク: Feature enhancements 2.pdf

※PDF が開きますのでご注意ください。

SDL Trados 2006 をすでに使用している環境に SDL Trados 2007 をインストール

私の場合、購入した時期の関係で、SDL Trados 2006 から 2007 へのアップグレード権がライセンスに含まれていました。しかし実際の翻訳ジョブでは Trados の最新版を要求される機会はむしろ少ないのでアップグレードは放置していたのですが、上記のリンク先にあるバージョン比較表を見ていて思うところがあり、Workbench と TagEditor の状況を確認してみたかったわけです。

■ライセンス(アクティベーションコードについて)
SDL Trados 2006 でのライセンス認証では、license.lic というライセンスファイルを指定していましたが、2007 では方式が少し変わっています。ライセンスファイルを指定するオプションもありますが、試したところなぜか認識されませんでした(ダイアログではOKになるが、デモモードでしか動かない)。ファイルを指定するのではなく、"アクティベーションコード" を入力しなければならないようです。このコードは、Trados のサイトでライセンス確認用ページにアクセスすれば確認できました。

■SP1 と SP2 について
リリースから時間が経っているので、すでに SP1 と SP2 Patch がリリースされています。SP1 はフルセットのインストーラなので、元々の 2007 をインストールしていなくても実行できます(インストールしていれば上書き)。SP 2 はパッチなので、SP1 をインストールしていないと実行できません。

全体に、インストールすべきアプリケーションが 2006 までと比べて増えています。

■SDL Trados Synergy について
2007 の最大の目玉が、新しいアプリケーションである Synergy であるようです。画面はこんな感じ。

Synergy

実力のほどは、もちろん使ってみなければ判りませんが、なんとなく「使ってみたくないなぁ」という印象のインターフェースです。翻訳プロジェクトをトータルに扱いやすくする、というコンセプトなのだろうと推測されますが、どちらかというと "大きなお世話" 的な存在にしか思えません。

プログラマのみなさんが最初に IDE 環境を目にしたときって、こんな印象だったのではないか。ふとそんなことを考えました。

そんな小手先のことより、メインの翻訳インターフェースである Workbench と TagEditor はどうなってるのか。私としては、それが知りたいわけでした。この稿、続きます。

02:56 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.10.08

# TRADOS - TagEditor の検索/置換機能

何度か書いているように、Trados には Workbench と組み合わせて使う標準エディタとして TagEditor というツールがあります。

Edition 3 の頃にはまだまだ使いものにならない、「ちょっと作ってみましたけど」程度のアプリケーションでしたが、最近はようやくまともに動くようになりました。それでも、まだまだ商用アプリとしてどーなの、というような不備が多々あります。以前に書いた、入力モードがすぐ英数字になってしまう(日本語 IME がオフになる)こともそのひとつですが、検索/置換という、もっと実用的な部分にも「使えねー」的な不備があります。


まず検索。

検索ダイアログを閉じた状態で順次検索ができない --- この話はいずれまたします --- という Internet Explorer 的な不便さは当たり前のように踏襲されていますが、それだけでなく [単語単位で探す] や [大文字と小文字を区別する] のオプションが、ダイアログを閉じるたびにオフになります。これはかなり頭わるい部類でしょう。

次に置換。これはもっと頭わるい。

まず、[文書を保護] オプションが有効な状態では置換が機能しません(調べてみましたが、このことはヘルプやマニュアルに記述が見当たりません)。次に、置換は原文と訳文を区別せずに機能します。

つまり、

原文と訳文に同じ文字列があって、訳文のほうだけ一括置換することはできない

とゆーことになるのです。そんなケースがあるのかいと思われるかもしれませんが、少なくとも IT 翻訳では、たとえば という変数表記を、訳文でだけ <テーブル名> にしたい場合だってあるわけです。

同じような不便は Word 上でもありうるのですが、Trados + Word を使用する場合は、原文と訳文に異なる書式が設定されるので、それを指定すれば訳文のみでの置換は可能なんでした。

--------------------
TagEditor がこんなにお馬鹿なので、実際には ttx ファイルをテキストエディタで直接開いて編集するほうが置換処理などは楽です。

ただし、上記のように原文と訳文で同じ文字列の場合は、普通に置換したのではやはりどちらも変更されてしまいます。その場合、たとえば秀丸エディタであれば、正規表現で「前方一致」を使い、そこに を指定するという方法が考えられます。

というのは、ttx 上で訳文文字列の開始を識別するタグです。ただし、その後にフォント指定のタグがあったりして、一筋縄ではいかないのですが。

11:52 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.10.04

# TRADOS - TagEditor が落ちるとき

これもただのメモですが......

TagEditor は、Ctrl-Z(つまり操作の Undo)を使うと落ちることがあります。たぶん Windows API との間でコマンドの受け渡しがうまくいっていないからではないかと想像するのですが、常にではありません。

TagEditor を使っているということは同時に Workbench も起動していて、たいていは落ちる前までの訳文がメモリに登録されているので、リカバリが手間ではないところがせめてもの救い。ただし、TagEditor が落ちるときはその少し前から Workbench の動作もおかしくなっている可能性があり、いくつかの文はメモリに登録されていない場合もあるので注意が必要です。

それにしても、Google 検索で自分のブログくらいしかヒットしないときは、ちょっと悲しい。この現象も、ほかに報告例はないみたいです。同じ現象に遭遇したことのある方がもしいらっしゃれば、ぜひご一報ください。

03:45 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.10.03

# TRADOS - 解析 - Word と比較して

今回もまた、Buckeye さんのエントリに便乗。

リンク: Buckeye the Translator: ワード数のカウント

Buckeye さんは Word のワードカウント機能を調べていらっしゃるので、私としてはやはり Trados における同機能(「解析」)について報告しておねばならないでしょう :)

・Electrical/Electronic architecture → 2ワード(3ワードにならない)
・partnering (who/when/how) to design → 4ワード(6ワードにならない)
・The XXX includes a battery-backed time-of-day module → 7ワード(10ワードにならない)
・With microcomputer-controlled kilowatt-hour meters → 4ワード(6ワードにならない)
・a you-can't-get-fired-for-saying-no attitude might prevail → 5ワード(11ワードにならない)

要するに Word 上では、単語とは「スペースで区切られた文字の連続」としか判定されていないということです。

ついでに言うと、カンマやピリオド、疑問符のような punctuation でさえ単語の区切りとして認識されません。

 This is a sentence, is it?

という文は 6 ワードとカウントされますが、これはカンマの後に "たまたま" スペースが空いているからそこで区切られたにすぎません。したがって、

 This is a sentence,is it?

のようにカンマの後にスペースがなければ、このセンテンスは 5 ワードとカウントされます(カンマやピリオドの後にスペースが落ちている原文って、けっこうよく遭遇しますよね)。

さて、上記の 5 つのセンテンスを Trados の「解析」にかけてみたところ、すべてカッコ内のようにカウントされました。つまり、ハイフンやスラッシュも単語の区切りとして機能しています。

さらに確認しましたが、脚注やテキストボックス内の文字も正しくカウントされました。

まあ、Word のおまけ機能と違って、Trados の場合は正確な解析もウリのひとつなわけですから、このくらいはできてもらわないと困るわけですけどね。

【10/5 追記】
アンダースコアで結ばれた単語(INDEX_TABLE のような形)のカウントは、さすがに 1 ワードでした。

--------------------
ところで、翻訳作業量の算定方法としては、

- 原文のワード単価
- 訳文の原稿用紙(400字)単価

の 2 つがあるのですが、私はもっぱら前者でしか仕事をしていないので、自分のスループットを原稿用紙に換算するのが苦手です。聞いたことのある範囲でも、換算式としては

120ワード = 400 字
148ワード = 400 字

などなどけっこうな幅があるようです。

11:44 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (4) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

2008.08.17

# TRADOS - TagEditor における見かけの書式

ここしばらく TagEtitor + Workbench を使うプロジェクトが続いていて、以前から不思議だったことをちょこっとメモしておきます。

それは、TagEditor 上の「見かけの書式」が意外とキタナくなるということです。いろいろと検索してもあまりヒットしないところを見ると、普通はあまり気にならないのかもしれませんが......

TagEditor は、その名のとおり HTML とか XML とか、タグ構造を持つファイルを扱うのがもっぱらのお仕事です(その他のファイルも扱えますが)が、WYSIWYG 表示というのがウリのひとつらしく、タグで指定されている書式がそのままエディタウィンドウ上に反映されることになっています。

つまり、<b>~</b> で囲まれている部分は画面で実際にボールド表示されるというわけです。

ところが、この機能の実装に何らかのバグがあるらしく(SDL Trados 2006)、書式属性を持つタグペアが閉じた後の文字列にも前の部分の書式が適用されしまう、いわゆる「書式を引きずる」という現象がたびたび発生します。たとえば、

  詳細については、<リンクタグ>XXXXX</リンクタグ>を参照してください。

こうなるべき箇所が、

  詳細については、<リンクタグ>XXXXX</リンクタグ>を参照してください。

こんな風になってしまうわけです。

これは TagEditor 上の見かけの問題だけなので、最終的に生成されるターゲットファイルには何の影響もないのですが、それでも一応の翻訳成果物の見栄えとしては気に入らない。何とかならないものかと以前から思っていました。

そして、この動作を回避することはできないまでも、最終的に正常化する方法は見つかりました。手間は増えますが、

一度閉じたセグメントをもう一度開いて、100% で登録されている訳文を再取得

すればいいのです。つまり、見かけは変でもメモリに格納された書式情報は正常だということなんですね。

これ、新しいバージョン(2007)ではどうなってるんでしょう。

03:15 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.08.04

# TRADOS - 書かれていないこと

『稼げる実務翻訳ガイド』という定番ムックで「×文節、○分節」という誤字があるという話を先日のエントリで書きましたが、ほかにも気になる記述がありました。

Wordをそのままま使えるということは、多機能な検索や、技術に強い方であればVBA(マクロ)も自由に動かすことができるということを意味しています。

Trados 紹介の記事では、Word をフロントエンドとして使用することがこのようにメリットとして書かれることも少なくありませんが、そこに落とし穴もあるということはなかなか語られないようです。

Trados + Word という環境については、このムックに限らず今までの多くの紹介記事でもほとんど触れられていない重要な点があります。それは、

Word 上の Trados 機能はマクロで組まれている

ということです。Trados をインストールした Word で[ツール]→[マクロ]を見てみると、"tw4win" という文字列で始まるマクロがたくさんあります。Word 上の Trados 機能は、実はこのマクロ群で実現されているに過ぎません("TRADOS7.dot" 等の名前のテンプレートが追加されている)。

Word 上で訳文を処理するときは、これらのマクロが 1 ステップずつ実行されています。何らかのセグメント操作後に[編集]メニューで UNDO 履歴を見てみれば、「ブックマークの編集」とか見たことのない VBA とかが並んでいるはずです。ファイルを破棄してもかまわなければ、Ctrl + Z を何回も繰り返してみると、画面上で面白い動作を見ることもできます。

で、これの何が問題かというと、マクロを構成する複数ステップの途中で処理が止まってしまうと、セグメントの処理がおかしくなって進退きわまることさえあるということなのです。「複数ステップの途中で処理が止まる」などということは普通なさそうなのですが、訳文の処理中にたとえば Ctrl + Z を使うことはあるわけで、不用意にそうした操作をすると、「セグメントが壊れた状態になる」ことが実はしばしばあります。

Trados もそのことは判っているらしく、メニューには[文書の修正]という機能があるのですが、これで修正できないこともたびたびあります。

Trados を使い始めた人がこのトラブルに陥ることはけっこうありそうに思うのですが、この点は一向に大きく扱われていないようです(ヘルプやマニュアルにも見当たりません)。

私自身が人に Trados の使い方を教えるときは、もちろん早々にこの点を伝えるようにしていました。

02:18 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.07.31

# TRADOS - 分節

日本語文法で扱う単位「文節」ではありません。

Trados が処理する単位(センテンス、パラグラフ、その他)を、英語版では segment と言いますが、その訳語が「分節」です。文字どおりの直訳。

ところが、あまり一般的な用語ではないため、Trados を扱った文章でも誤って「文節」と書かれていることが少なくありません。

『稼げる実務翻訳ガイド』

という毎年刊行されているムックの 2008 年度版で Trados の特集が組まれていますが、その中の入門記事でさえ「文節」となっていました(p.96)。

12:25 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.07.19

# TRADOS - タグをめぐる話

Trados を使うと少なくとも処理が簡単になる点として、タグの処理を挙げることができます。HTML や XML などのいわゆるマークアップ言語系ファイルをネイティブに扱う場合には、たとえばテキストファイルのまま扱うより、タグを壊してしまう危険性がはるかに少なくなります。

もっとも、この恩恵を受けるのも結局はローカライズや IT 翻訳が中心になるわけで、それ以外の分野には特にありがたみのない機能だとも言えます(IT 以外の分野でも FrameMaker マニュアルは人気があるようで、それをコンバートした STF(RTF)ファイルというのも Trados が得意とするファイル形式のはずなのですが、これについてはまたいろいろと問題点があるので、その話はまたいずれ)。

ここで書きたいのは、そのタグ処理機能のことではなく、ある翻訳者さんとのマークアップ言語ファイルをめぐるやりとりについてです。

初めにお断りです。ときには意外と狭い業界だったりもするので、もし以下の話にお心当たりのある方がいらっしゃいましたら、もう時効ということでご容赦いただきたいと思います。

私が翻訳会社に勤務していた頃の話です。あるとき非常に優秀な翻訳者さんの応募があり、もちろん即採用となってさっそくジョブを打診したのですが、初回からいきなり断られてしまいました。

依頼内容は HTML 形式ヘルプの翻訳だったのですが、「タグ処理その他、翻訳に直接関係のない "作業" が多すぎる。私は翻訳者なので、純粋に文章の翻訳なら引き受けるが、それ以外は引き受けられない」というのが、受注不可の趣旨でした。

私も社内の PM もこの反応に最初は驚いたのですが、よく考えてみれば、翻訳の腕に自負があってそれなりの実績も残している人なら、こういう方針を貫くのも当然といえば当然なのでした(と同時に、ローカライズ業務というものの認知度の低さを感じる出来事でもありましたが)。

★HTML や XML のタグを理解したうえで、その処理も翻訳者が行う★

のかどうか、実はローカライズベンダーの中でもその方針は分かれているようです。翻訳者にはタグをすべて削除したファイルを渡して翻訳だけしてもらい、戻ってきた内容を社内でマークアップファイルに戻すというベンダーもあれば、タグ処理を原則的にすべて翻訳者に委ねるというベンダーもあります。比率としてどちらが多いのか、私は知りません。

私が在籍していた会社はたまたま後者だったので、タグ処理(や関連の検証作業)を翻訳者が行うのは当たり前と思っていましたし、私はそういった作業が嫌いではなかったのですが、ローカライズ以外の翻訳者さんから見れば、「そんなのは翻訳者の仕事じゃない」というのも、しごく当然の意見だろうと思います。

ローカライズというのがそれくらい特殊な世界であって、Trados が現在もっとも真価を発揮しているのがその特殊な業界である、ということは承知しておくべきでしょう。

10:14 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (6) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

2008.07.17

# TRADOS - 普及の背景

前エントリの最後に、誤った Trados 導入のことを書きましたが、そういったことも起きかねない、今の業界の悪しき風習というものがあります。

Trados は本来、ローカライズのような特殊な分野を限定的にターゲットとして開発されてきたツールのはずです(さすがにローカライズや IT だけではありませんが)。それが、まるで産業翻訳全般で必須のツールであるかのような扱いをされている。そんな状況になってしまった要因は主に 2 つあると思っています。

1. メーカー側が巧みな営業を展開してきた
2. ドキュメンテーションコスト削減のニーズに合致していた

私が 1. のように考えるひとつの理由は、「対応フォーマットこそ拡張を続けているものの、基本機能(特に構文解析エンジン)は初期バージョンからほとんど進歩していない、それにもかかわらずこれだけ普及してきた」という点です。これほど進歩しないアプリケーションも珍しいのではないかと、個人的には感じています。

2. については、Trados が普及してきたこの 10 年ほどというのが、ちょうど景気の悪くなっていく時期に当たり、IT 系に限らずどの企業でもドキュメンテーション部門のコスト削減は大歓迎という風潮があったという状況があります。「翻訳資産の再利用」という謳い文句が、それにうまく一致したわけです。実際にも、ドキュメンテーションコストを削減できた事例は少なくなかったでしょう。

ところが、そういう営業や成功事例に動かされたと思しき会社が、その業種や業態、ドキュメンテーション practice の差異などを無視して「Trados を導入したい」と相談してくる例を、私も勤務時代にたくさん見てきました。そういう会社を見ていると、実は今でも、導入の成果をあまり考えずとにかく Trados を導入してしまったというところがありそうです。

と、そんなことを書きつつ Buckeye さんのブログを覗いたら、最大の問題点はもうご指摘済みでした(今朝ですね)。

翻訳メモリとか機械翻訳ソフトとかの現状について私が問題視するのは、「功罪半ばするソフトだ」という情報がない点です。「こんなにいいソフトだ」「これからは、こういうソフトが使えないとダメ」という話ばかりで、訳文を作るという翻訳者にとって一番コアな部分にどういう悪影響があるのかというデメリットの話は誰も言いません。せいぜいが「操作がややこしくて覚えるのが大変」くらいで。

もうひとつの問題点として私は「ヨーロッパ言語中心の発想ばかりである」点も挙げたいと思いますが、その話はまた別の機会に。

05:12 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

# TRADOS - つづきの話

Trados に関する先日のエントリ、
禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # TRADOS - ではどうやって使おうか
に対して Sakino さんからいただいたコメントを受けて、もう少し Trados の話をします。

以下、"Trados" と書くときはおおむね「翻訳支援ツール」と同義です。

翻訳作業のどの部分をどう機械サイドに預けながら機械と一緒に作業していくか(私の言い方としてなら、《どのようなサイボーグとなることを主体的に選択するのか》ということになりますが)というところから、やりなおした方がいいような気がします。

「サイボーグとなることを主体的に選択する」、この比喩は面白い。サイボーグ化として捉えると、そこには生理的な好悪まで含まれてきますから、かなり面白い話になりそうです。ただ、この辺の議論は私などより Buckeye さんたちを交えて展開した方がずっと有意義なものになりそうですので、私としては、自分が判る範囲として

でも、そうすると、ローカライズという、かなり特殊な(そして、それはそれで大切な?)分野を切り落とした議論になっちゃうという批判が来そうだし……うぅぅん。

こちらの方向だけをまず考えてみたいと思います。

まず、ローカライズというのは以前に私も書いたようにもともと翻訳業界の中では特殊な部類ですので、ノウハウを論じるとき「切り落とす」というか別枠になるのは当然だと思います。ローカライズの人はその辺の事情を判っているでしょうから、批判は来ません、たぶん :)

ローカライズやその周辺業界(またはその出身)の人が Trados 擁護的(一概にではないにせよ)になるのは、おそらく長所も短所も知り尽くしているからです。業務上やむをえず使う場合でも、長所だけをうまく使って他の分野にまで応用する場合でも、その短所に振り回されることがない。もちろん「道具に使われる」こともない。Jack さんのエントリ(Party in My Library: TRADOSを使う理由)も、私はそういうことだと理解しています。

実際、個人翻訳者で Trados を使っているのは、クライアントからの要請なりで業務上必要だったから導入したというケースがほとんどでしょう。そういう人たちの中でも、必要とされる最低限だけ使っている場合もあれば、必要とされない場面にも積極的に活用している場合もある。しかしそういった必要もないのに最初から自ら進んで Trados を導入し、活用しているという人はほとんどいないと思われます。

つまり、「はじめに Trados ありき」かそうでないかで意見はずいぶん分かれる。ツールの話というのは、そもそもからして「相性」とか「慣れ」とか感覚的な部分に偏りがちなので、Trados に関する議論が噛み合わない理由の一部はもそんなところにありそうです。

ちなみに、翻訳を仕事にしようと志す人がいきなり Trados を使ったりするのは(産業翻訳業界の傾向を誤って捉えてしまったら、そういうこともないとは限らない)、百害あって一利なしだと思います。もし「初心者歓迎。Trados 購入必須」みたいな翻訳ベンダーがあったら、かなり怪しいと言えるでしょう。

05:10 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (4) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.07.02

# TRADOS - ではどうやって使おうか

(前エントリの続き)

Buckeye さんのそもそもの TM に関する言及ですが、

さらに余談ながら、だから私は翻訳メモリを使いたくないし、力をつけたいなら使わないほうがいいとアドバイスをしている。

これは「翻訳全般」の話として読んだときに首肯できるのであって、ローカライズという世界はちょっと例外です。だから翻訳者を志望するなら、(需要は常に多いけれど)いきなりローカライズの世界に飛び込んだりはしない方がいい。翻訳とローカライズはかなりの部分別物、この辺を翻訳雑誌さんなどももう少し強調してくれた方がいいと思います。

TM を使うとき、

既訳(過去に訳した原文―訳文のペア)の再利用を必須の義務と考えるのではなく、訳文考案の補助手段と割り切る

という方向性が、"本来の" 翻訳にもメモリというツールをある程度有効活用できるカギになるだろうと最近ときどき考えています。というか、そういう使い方を個人的にしています。

自分が過去にこういう訳をした。それと似ている原文が目の前にある。この言い回しとこの訳語は使い回せる。この訳語は言い換えなければならない。センテンスの構造は今回はこうしなければならない。

そういう風に考えて訳文を組み立ててゆく使い方もありではないかと。もちろんこれは、単純ローカライズの翻訳案件では使えません。

と、この辺まで書きかけて仕事をしていたら、Buckeye さんのところでさらにコメントが。

なんといっても大きいのは「なぜ翻訳メモリを使うのか」です。これが「訳文の再利用ではない」なら、つまり、翻訳メモリ最大の機能を捨てるのであれば、問題はないと思います。

つまりそういうことです。「最大の機能を捨てる」とまで言わなくとも、いいとこ取りだけすればいい。

ツールはツール。♪敵~に渡すな大事なリモコン。
(すいません、ツールの運用論ということになると、どうしてもこのフレーズが浮かんでしまう世代です)。

05:55 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (9) | トラックバック (1)

はてなブックマークに追加

# TRADOS - 翻訳メモリの是非

Buckeye さんのところで翻訳メモリ(以下、"TM")についてコメントが続いています。

こういう流れになるのなら、Buckeye さんのブログではなく、それこそ翻訳フォーラムで展開した方がいいと思うのですが、とりあえず私個人の見解はこちらに書いておこうと思います。

まずツールを論じるときの大前提(当たり前のことだけですが)。
- 機能と運用は切り分けて考える
- 用語を常に整理する

翻訳メモリを使うからといって、「どの文脈にでもそれなりにはまる訳文にする」ことはありませんし、そう要求されたこともありません。(コメント欄より)

これはクライアントや翻訳ベンダーによって(場合によってはそれぞれの担当者レベルによってさえ)かなり事情が変わってくる、運用面の話です。

「どの文脈にでもそれなりにはまる訳文にするよう」要求されたことが今までないというのは、ある意味でラッキーだったと言えるでしょう。私が接したことのある事例だけでも、「日本語の自然さを多少犠牲にしても利用率と最終的なコスト削減が優先」と考えるクライアントもあれば、「読みやすさを考慮してください」という方向性を堅持しているクライアントもあります。多くの場合その差は各社の台所事情からくるようですが、会社によって翻訳やローカライズに関する文化はこんなに違うのかと痛感しました。

ローカライズの場合、一番の問題点は、その肝心の「文脈」が翻訳者に見えにくい、という点(コメント欄より)

これは、ローカライズ作業の代表である UI (ユーザーインターフェース)などの翻訳のみを指しているように思われます。たしかにあれは、文脈など皆無の世界であり、それゆえの誤訳・珍訳はいろいろと例に挙がってきました。UI 翻訳は、「翻訳」の中でもかなり特殊部門であって、一般の翻訳論はほとんど通用しないと考えています。

一方、マニュアルやヘルプであれば文脈は間違いなく存在していますし、それは単純な操作系の説明であってさえそうです(だからこそ、前エントリの to 構文のような話にもなる)。

要は、あらゆるツールがそうであるように Trados だって「使い方しだい」ではあるのですが、この話は項を改めます。

--------------------
さて、Trados と Wordfast の訳語検索の話。
Wordfast は、かなり前に講習を受けたことしかなく、今回は製品をダウンロードしてちょっと確認してみただけなのですが、たしかに検索の機能は Trados より優れているようです。というより、むしろ Trados の検索機能がショボすぎるのですね(参照: 禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # TRADOS - 「訳語検索」の Tips)。だからこそ、テキストにエクスポートして grep という原始的な手段に頼らざるをえない。訳語検索のエンジンに、せめて Google 検索なみの解析機能があればと思います。

しかも、訳語検索のお粗末さはごく初期のバージョンからいっこうに変わっていませんから --- ただし最新バージョンは未確認 --- 、これからも機能向上はあまり期待できないのでは、と思っています(SDL とか Idiom の機能を取り込んでいくのかもしれませんが)。

11:45 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.07.01

# TRADOS - 弊害の実例

(前エントリの続き)

Buckeye さんはこのようにまとめています。

一つめの断層は、文と文のつながりというか、ある文がその段落内でどのような働きをしているのか、ある段落がそのセクションや章の中でどのような働きをしているのか、そういった部分に多少なりとも注意している人とそうでない人との間にあると思う。

「二つめの断層」もあるのですが、今回はこの「一つめ」に話を絞ります。

この Buckey さんのご指摘を、レベルは低くなりますが卑近な例で考えてみます。

ローカライズの日常的な翻訳では、「○○を選択して、△△をクリックします」のような定型が多いと書きましたが、そんな単純な構文の訳し方にさえ、Buckeye さんの言う断層があったりします。

翻訳入門的な内容でよく取り上げられることの多い to 不定詞の訳し方もその代表です。

Click Cancel to leave the window without saving the settings.

[キャンセル] をクリックし、設定を保存せずにウィンドウを閉じます。
設定を保存せずにウィンドウを閉じるには [キャンセル] をクリックします。
設定を保存せずにウィンドウを閉じる場合は [キャンセル] をクリックします。
設定を保存せずにウィンドウを閉じるために [キャンセル] をクリックします。

ちょっと単純化しすぎていますが、文脈によってこうした複数の訳し方は当然ありえる、それを無視して効率を上げようとしているのが TM の基本姿勢です。つまり、本来なら考慮すべき文脈の違いを無視して許容範囲を思いきり広げているとも言えます。

こうした傾向と MT の普及はニワトリタマゴの関係ですが、こと IT 業界に関しては、ドキュメンテーション部門、特に翻訳に要するコストを削減したいという要望がグローバルに強くなってきたことが大きな要因になっているようです。

その流れにあるのが、Trados などの TM のさらに先にある機械翻訳の試みと、Idiom(旧称 Deju Vu)などのプロジェクト管理ツールで、そこまでいくと文脈などはもっと軽視されているのが現状です。これらのツール開発がヨーロッパ言語を基準にしているというのも大きな問題ですが、その話はまた別の機会に。

Trados などには、もちろん同一の英文に複数の訳語を登録する機能があったりはするのですが、それはこの問題の本質ではありません。Buckeye さんのブログを見たら、私のトラックバックより一足早く「段落単位で翻訳できる」というコメントがありましたが、これも同じように本質的な解決にはなりません。

03:40 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

# TRADOS - ローカライズ業界の話

翻訳メモリ(以下、"TM")に関する Buckeye さんのご指摘は、TM をある程度以上使っている人なら深く肯けるものだと思います。

リンク: Buckeye the Translator: 文脈に合わせて訳文を組みたてる

余談ながら、全体の流れを切り捨てることで訳文リサイクルによるコスト効率アップを実現するのが翻訳メモリという考え方だ、と私は考えている。
さらに余談ながら、だから私は翻訳メモリを使いたくないし、力をつけたいなら使わないほうがいいとアドバイスをしている。

この流れで言えば、TM の活用頻度がもっとも高いと思われるローカライズ業界における「翻訳」などは「翻訳」のうちに入らないんだろうなと私も考えます。実際、ローカライズの現場で見られる日常的な作業のかなりの部分は「翻訳」と直接関係のないファイル操作です。

だから、「翻訳(者|家) になりたい」という志望と、ローカライズ業界というのは実はかなり縁が遠いとも言えます。

幸い私の場合は、純粋な翻訳だけでない諸々の作業も性に合っていたので、ローカライズというのは結果的に良い選択だったと思っています。

ローカライズ分野で典型的な、「○○を選択して、△△をクリックします」みたいな定型ばっかりだったら、おそらくかなりの部分を機械翻訳でカバーできるでしょう(実際にその方向を試みているクライアントも多い)。

ところが、たいていのマニュアルはそんな定型句ばかりでなく機能や概念の説明もあるし、さらにはローカライズの枠を越えて IT 系全般ということになれば、Web ページやホワイトペーパー、マーケティング用マテリアルと範囲が広がってきて、そのような素材を同じ翻訳者が訳すと、たちまちボロが出てしまうというケースも実は少なくありません。application が文脈をどんなときにも「アプリケーション」と訳されていたりするのはそんなときです。

この項、続きます。

03:07 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (8) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2008.06.30

# TRADOS - Workbench が落ちるとき

ただのメモです。

Trados Workbench と TagEditor(または MS Word)を開いて作業しているとき、タスク切り替えを誤って Workbench のウィンドウがアクティブなときに入力操作をしてしまうと、Workbench が落ちることがある。

※Workbench のバージョンは、7.5.0.756(Build 756)

こんな風に Workbench が落ちたときは、以下の点に注意(他の状況で Workbench が落ちた場合でも、あるいは)。

- 落ちた瞬間よりしばらく前のセグメントから訳文が登録されていないことがある。
 (遡って確認するのが吉)

- にもかかわらず、訳文を登録しようとすると
 "Key already exists in <パス>" というエラーメッセージが表示され、登録できないことがある。

- このエラーが出たときは、メモリーの「最適化」を実行すると直る場合が多い。
 (つまり、落ちた時点でメモリの DB が一部破損しているらしい)

★★ある翻訳メモリーを開いてから一度も Workbench を正常終了したことがない状況で Workbench が落ちた場合は、次に起動すると 1 つ前に開いていたメモリが開かれるので注意(これは Workbench に限らずアプリケーションエラーではよくある話)★★

10:40 午後 TRADOS | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.12.20

# TRADOS - メニューバー

わりとよく見かけますが、Trados の翻訳インタフェースとして MS Word を使っていると、メニューバーやツールバーにトラブルが起きることがあります。

Wordbar

これは正常なマシンの方で開いた Word のツールバーですが、もうひとつのマシンで、メニューバーにあるはずの [Trados] メニューがとつぜん消えてしまいました。

調べてみるといくつか解決方法があがっているのですが、どうも症状が違うようです。

Word を起動して画面を見ていると、[Trados] メニューが一瞬だけ現れて、その上に [MultiTerm] メニューが上書きされてしまうのでした。

テンプレート(*.dot ファイル)の置き換えとか、Workbench の再インストールとか、いくつか試してみても改善されず、最終的には、

- MultiTerm をいちど完全削除
- MultiTerm を再インストール。ただしそのとき、Word との連動機能をオンにしないようにする

こうすれば、Word のメニューバーには [MultiTerm] メニューが表示されなくなります。結果的に、[Trados] メニューが無事に残りました。根本的な解決策ではありませんが、今はこれで十分です。

04:10 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.11.11

# TRADOS - パス名にもご注意

翻訳者に限らずお仕事でファイルを直接やりとりする人は、自分の PC のパス設定なんかにも、ちょっとだけ気をつけた方がいいかもしれません。

ファイルの種類によっては、作業ディレクトリなどの情報が自分も知らないうちにファイルに取得されていることがあり、見ようと思えば簡単に見られてしまうからです。バイナリファイルならまだよいのですが、テキストファイルは要注意。特に XML 系のファイルは、いろいろな情報をメタデータとして簡単に持つことができるので、どんな情報が載っかっているか判りません。

たとえば、Trados 標準の TagEditor というツールで HTML や XML ドキュメントを翻訳すると、バイリンガルファイルとして *.ttx という形式のファイルが生成されるのですが、*.ttx 自体も XML ファイルなので、この中には本文情報のほかにもいろいろなデータが記録されています。

テキストエディタで開いてみると、たとえば <ToolSettings> というタグの中に Trados のバージョンなどが入っていることが判ります。

そして、<UserSettings> というタグの中には、SourceDocumentPath という属性の値として、自分が翻訳対象ファイルを置いたフォルダまでのパス名がしっかり記録されているわけです。つまり、そのパスが

SourceDocumentPath="C:\Job\Current\Target\Hoge.html"

とかであれば問題はないのですが、迂闊にも、

SourceDocumentPath="C:\お仕事\A社以外\翻訳対象\Hoge.html"

だったりすれば、A社と取引のあることがバレてバレになりますし、

SourceDocumentPath="C:\Work\Trans\急ぎ\Hoge.html"

なんかであれば、やっつけ仕事をしたような誤解の原因にもなりかねません。

テキストファイルの納品物は、念のため一度は開いてみた方がいいかも...と思う一方で、こーゆーのは個人情報保護の観点から言ったらどーなんでしょうね。

02:42 午前 TRADOS, パソコン・インターネット | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.09.04

# TRADOS - のお節介

Trados Workbench には、数字や単位、日付だけが異なる場合にはその部分を自動置換するという機能があります。

つまり、たとえば "512MB RAM" というセグメントを「512MB の RAM」と訳せば、その次に "1GB RAM" が出てきたときには「1GB の RAM」という訳に置き換えて 100% 一致と見なしてくれるわけです。便利そうでしょ。

ところが、実はこれが要らぬお節介であって邪魔になるだけというケースもあるので注意が必要です。

数字や単位の変換は、[ファイル]→[設定]→[置換]タブで設定します。

Trados_0709042_2

このように、置換する対象にチェックを入れておきます。ところが、この置換が中途半端な場合があります。

Trados_0709041

つまり、2007/9/4 のような単純形式を「2007 年 9 月 4 日」と訳したのであれば別の日付も正しく置換してくれるのですが、この例のような dd, yyyy 形式には上記の置換設定では対応できないわけです(別のオプションを組み合わせればこの形式に対応できるはず)。

しかも、それでいて 100% 一致してしまうので、この誤置換は見逃してしまう危険性があります。翻訳会社によってはこの機能をオフにするよう指定してくるところもあるくらいです。

07:10 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.08.14

# TRADOS - 原文と訳文の入れ替え

どーゆー場面で必要になるのか、実はいまひとつよく判らないんですが、TRADOS コミュニティでときどき見かけるのがこの質問。つまり、たとえば
 原文=英語
 訳文=日本語
というメモリ資産があって、その原文と訳文の言語を入れ替えたいというリクエストですね。

Trados (Workbench)固有の機能だけでこれを行うことは、たぶんできません。

☆新しく、TRADOS というカテゴリーを設けました。

【8/20 訂正: ちょっと勘違いがありました】

小生がすぐ思いつくのは、
1)メモリテキストのエクスポート/インポートを使う
2)言語設定を逆にして WinAlign で整合する
3)Excel を使う
といったあたりでしょうか。

1 番目の方法はこんな手順。
- テキスト形式(つまり TMX ではない)でメモリをエクスポート。
- 新規メモリを作成(言語設定を逆にして)して、上のテキストをインポート。

2 番目の方法は、原文と訳文がきれいに対応していればいちばん簡単でしょう。

3 番目の方法は、原文と訳文が改行まで含めてきれいに対応している必要があります。もしそんな理想的な状態なら、
- Excel の A 列と B 列に原文と訳文を貼り付けて、C 列に以下の関数を入力。
 =CONCATENATE("{0>",A1,"<}100{>",B1,"<0}")
- 当然、ファイルの最後までこれを下方コピー。
- C 列を選んで Word に貼り付ける。
 ※形式選択してペースト、または一度テキストファイルを介してからペーストするが吉。
- この Word を訳文生成して TM を作成。

個人的には最初の方法がいちばん好みです。

【8/20 訂正】
実は、1 番目の方法をとるとき、最初は「テキストを開いて、原文と訳文を逆にする」つまり、

 原文
 訳文

という 2 行の順序を逆にして

 訳文
 原文

のようにする作業が必要かと思いこんでいました。

でも、これらのラベルに原文/訳文の区別はなく、順序も関係ないということが判りました。したがって、ただエクスポートして、言語設定を逆にした TM を作成してインポートすれば済むんですね。ちょっとした発見。

ただ、以上のような行の入れ替えが必要なときの参考に書いておくと、秀丸エディタの場合の置換パターンはこうなります。

 検索文字列 : \f.*\f\n\f\f.*
 置換文字列 : \3\4\2\0\1

08:34 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.08.11

# TRADOS - バージョンのまとめ

半分は自分用のメモですが、判っている範囲で Trados のバージョンを整理しておきます。

ただし、コーポレート版、フリーランス版、サーバ版などのバージョン構成はほぼ毎回のリリースごとに変化していてトレースもできないので区別していません。

Trados 2.x
事実上、最初の商用バージョン(だったと思います。もうだいぶ以前のことなので。補完情報のある方はぜひお知らせください)。

Trados 3.x
2.x は不具合が多く、わりとすぐ 3.x が登場しました。一応は実用レベルですが、自前のバイリンガルファイル・エディタである TagEditor はまだまだ使い物にならないダメっ子ツールでした。この後の 4.x というバージョンは市場に出ていません。

Trados 5.x
TagEditor がおおむね実用に耐えるようになったバージョンです。バイリンガルファイルの形式が変更されて互換性がなくなりました。

Trados 6.x
MultiTerm(用語管理ソフト)のファイル形式が大きく変わり、これ以前と以降では互換性がまったくなくなりました。ソフトウェア・ライセンスの登場もここからだったと思います。6.5.x が、買収される前の Trados としては最後のバージョンとなりました。

SDL Trados 2006(Trados 7.5.x)
SDL 社に買収されたてからはこんな名前になりました。正式な製品名としては "SDL" を冠して最後に西暦が付くようになり、バージョン番号は内部的にのみ存続しています。ユーザ間で話をするとき、ちょっと厄介です。使用頻度の高い機能のショートカットなど、細かい修正があります。

SDL Trados 2007(Trados 8.x)
アップグレードしていないので、まだ実機を見たことがありません。

--------------------
Trados って、IT 系翻訳、特にローカライズ業界ではデファクトスタンダードとまで言われていますが、そのわりに情報はあまり出回っていませんよね。「Trados バージョン 歴史」でググったら、自分の書いたエントリがヒットしちゃったくらいです。いくらシェアが高いと言っても、所詮は限られた世界でのことなわけですね。

メモリや用語ファイル、バイリンガルファイルなどの上位/下位互換性については、バージョンごとにかなり状況がややこしいことになっています。

02:15 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.04.19

# TRADOS - 「訳語検索」の Tips

(翻訳支援ツール Trados のネタなので、お使いでない方はスルーが吉)

Trados Workbehch には、メモリ内で原文を検索する「訳文検索」という機能があります。ギョーカイの人は、英語メニューのまま「コンコーダンス一致」なんて言ったりします。

知ってる人は知ってるかもしれませんが、その使い方のヒントです。

検索対象として複数の単語を入力した場合の動作は、AND 検索です。だから熟語などはそのまま入力して検索したくなりますが、実はここに、気付きにくい落とし穴があります。この機能で複数単語を指定した場合、

品詞による重み付けはない

ということです。どういうことかというと、たとえば "...each role that participates in..." という英文に遭遇した場合、人間なら、that や in を辞書でひいたりせず、role または participate という意味上の重要度の高い単語から調べていきますね。その重要度の判断を「重み付け」と、ここでは言っています。

ところが Workbench で "role" や "participate in" の既訳を確認したい場合、そのまま "each role that participates in" と入力してしまうと、その中の 5 単語がまったく平等に検索されることになります。運よくそのままの用例があれば求める訳文にたどり着くのですが、そうでないと、これらの単語が無関係な文脈に、しかも順不同で出現している訳文しか返ってこないことになります。

この例では結局、"participate" だけで検索したら、求める既訳が見つかりました。

--------------------
Trados Workbench の検索ロジックが今一つおバカなのは「訳語検索」に限ったことではありません。ふつうにセグメントを翻訳しているときの検索動作も実は意外と頼りにならないことを、Trados ユーザならたぶん知っていると思います。少なくとも、複数の候補がヒットしたときは、一致率の低い候補も確認してみることをお勧めします。

06:53 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.03.28

# M/A 後の遺物

大規模なケースも含めて M/A が日常茶飯事となっている IT 業界ですが、インストール後のファイル群 --- 余談ながら、こういうのを英語では "installation" と表現できます --- を見ていると、M/A 以前の各社の痕跡を看て取ることができて面白いことがあります。

たとえば、SDL TRADOS。

メインのプログラム群(Workbench や TagEditor)のインストール先(デフォルト)は、
    C:\Program Files\SDL International
となっており、このパスには SDL と TRADOS が合併したことが反映されています。

ところが、MultiTerm(辞書検索アプリ)のインストール先は、
    C:\Program Files\TRADOS\MultiTerm
となっていて、TRADOS の名称がしっかりパスに残っています。

この辺りに TRADOS 社と SDL 社の微妙な力関係、あるいは旧 Trados の技術関係者の意地のようななものが見え隠れしていて面白いわけです。「メインのプログラム群はもう完全に SDL の財産になっちゃったけど、MultiTerm はまだワシらのもんだかんね」みたいな。

ぜんぜん事実とは違うかもしれませんが、お仕事中にちょっと思いついたので。

03:20 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2007.03.25

# 新しい Trados にちょっと感動

仕事がら、Trados とのつき合いもずいぶん長くなりました。

Trados というのは、いわゆる翻訳支援ソフトウェアのひとつですが、だいぶ前のエントリ(2005/6/21)で書いたように別メーカーに吸収され、今は SDL Trados という名前が正式です。

その Trados、バージョン 2.0 から、6.5 LSP(いわゆるコーポレート版)まで色々なバージョンを使ってきましたが、最近、ゆえあって SDL Trados 2006 という新しいバージョンも使い始めました。このバージョンでは、長らく放置されていた大きな欠点のいくつかが改善されていて、ちょっと驚いています。

(以下は、実際に Trados を使っていない人には意味不明です、あしからず)

どこを見ても詳しい更新履歴が見つからないので厳密にはどのバージョンから改善されたのか不明なのですが、私の記憶する限りでは、かなり新しいはずです。

その1: 「取得」コマンドのショートカット
Word 上、もしくは TagEditor 上で「取得」コマンドの使用頻度は高いはずですが、これまでショートカットが標準で用意されていませんでした。Word なら任意のショートカットを追加できますが、TagEditor ではそれもできないので、これまでけっこう不自由でした。そのショートカットがようやく追加されています。

その2: Word 上のコピーと貼り付け
信じられないことですが、Word と Trados Workbench を連動しているとき、Word 上ではコピペすら自由にできませんでした。なんでそんなことになっているかと言うと、Word 上での Trados 機能は複数ステップから成るマクロとして実装されており、マクロの過程でクリップボードが使われています(見えないところでコピーと貼り付けが行われている)。そのため、ユーザが文字列をコピーしても、その後で分節を開いたり閉じたりするだけでクリップボードが書き換えられてしまうのでした。
今のバージョンでは、それが改善されて普通にコピペもできるようになりました。

いずれも当たり前すぎる機能であり、対応が遅すぎるくらいですが、"Better late than never." というところで、今回少し見直しました。

02:11 午前 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2005.06.30

# 業界ネタから英語の話

リンク: The Other Shoe Just Dropped: Lionbridge Acquires Bowne Global: Corante > Going Global >

つい数日前に噂として登場しましたが、それが確定した模様です。

このBlogは英語も面白いので、前回のと併せて拾ってみました。

Lionbridge & Bowne: Waiting For the Other Shoe To Drop

So now that SDL has announced its plans to buy TRADOS, the buzz around the industry is when Lionbridge is going to finally pull the trigger on purchasing its larger competitor Bowne Global Solutions (BGS). Based on what I'm hearing, the question isn't "if" but "when."

「SDLがTRADOS買収計画を正式発表した今、業界の話題は、Lionbridge がいつ、ライバル社たるBowne Global Solutions(BGS)の買収の最終決定を下すかということだ。聞くところによれば、買収は「あるかどうか」ではなく「いつ」という段階である。」

今回のタイトルは、前回のタイトルを受けています。"wait for the other shoe to drop"というのは、「ほぼそうなることを予期する」ということなので---片方の靴が落ちるのを待っている---、"The Other Shoe Just Dropped" となるとそれが「決定した」---靴が落ちた---となります。

ニュースサイトでも個人 Blog でも、タイトルの付け方はみんな凝ってますね。

08:10 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2005.06.28

# また業界ネタですが

リンク: Lionbridge & Bowne: Waiting For the Other Shoe To Drop: Corante > Going Global >

TRADOSがSDLに買収されるというビッグニュースに続き、今度はMLVどうしの合併ですと(これについては、案の定、独禁法は大丈夫かという懸念も見かけますが)。

Bowne があまり調子よくなさそうな噂は聞いていましたが、この両社が一緒になった存在感というのは、コンピュータ界におけるかつての IBM 以上、今の MS 級かもしれません。巨大 MLV が誕生したからといって、すぐに日本での勢力図が激変するとかいうことはないのでしょうが、最近は、どのクライアントもやはりローカライズをグローバル化したがっている(ヘンな言葉だな)。つまり地域の事情に合せて手間暇と金をかけるようなローカライズはもうやめて、なるべく単純に均一に、コストを抑えていこうという傾向が見られたりもするので、その流れを考えると、このような巨大な MLV の出現は気になります。

デカイということは、処理量(単位時間当たりの翻訳量)が増えるということで、当然スケールメリットが伴う。デカイだけに色々なツールもどんどん自社開発できるから、そこでますます効率化・高速化が図られる。処理すべきマニュアルやオンラインヘルプが大きい大企業ほど、このような処理のできる MLV は歓迎するでしょう。

クライアントにとっては、自分たちが手間をかけずに(Glossary を用意したりファイルをハンドリングしたり...)アウトプットだけが返ってくる、つまりは超優秀な自動翻訳機械があればいい。寡占化した MLV がそのように機能するようになったら、かなりコワイわけです。

01:05 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (0) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加

2005.06.21

# かなり驚きの業界ネタ

リンク: SDL to acquire TRADOS: Corante > Going Global >

"SDL" も "TRADOS" も、業界外の人にはまったく意味をなさない単語かと思いますが、小生の所属している業界では、かなりビッグなニュースです。

TRADOS とは、業界でほぼデファクト・スタンダードとなっている「翻訳支援ツール」の名前(およびその開発販売メーカーの名前)です。かたや、SDL というのは、翻訳サービス会社です。

つまり、翻訳業界の標準とも言えるソフトウェアのメーカーを、同じ業界の一翻訳会社が買収してしまうという...。

そうですね...、スクエアエニックスが SCE(Sony Computer Enterprise) を買収する、みたいな構造だと言えば、業界におけるこのニュースの重大さがお判りいただけるかもしれませんね。

もう少し詳しく言うと、翻訳支援ツールというのは、自動翻訳ソフトではなく、一度翻訳した原文-訳文の単位を「翻訳メモリー」と呼ばれるデータベースに登録していき、以降はその DB から流用することで翻訳効率を高めるというソフトです。で、TRADOS はそのツールで圧倒的にシェアを占めている会社。

SDL は、翻訳サービス会社といっても、多数の言語を扱い全世界にオフィスを展開している、いわゆる MLV(=Multi-Language Vendor)であり、翻訳業界でも相当の大手です。しかも自社でも SDLX という翻訳支援ツールを開発しています。

この買収が実現すれば---ほぼ確定のようなのですが---、全世界の翻訳会社は、必須のツールを別の翻訳会社から買うという図式になるわけで...。うーん...。

04:37 午後 TRADOS, 翻訳・英語・ことば | | コメント (2) | トラックバック (0)

はてなブックマークに追加