2017.11.04

# 古本まつりで散財してきた

もうずいぶん行ってなかった神田古本まつりに、2日がかりで行ってきました。

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漫画とかサブカル系は、今回は見送り。もっと散財しちゃうのが目に見えていたので……。

パラフィン紙がかかってるのは、これです。

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『ウヱブスター氏 新刊大辭書 和譯字彙』三省堂 明治21年刊。

国会図書館のデジタルアーカイブにも入っています。

Websterの辞書を元にした英和辞典があったというのは、この本で読んだことがありましたが、実物は初めて見ました。

私が買ったのは第16版(明治24年)。けっして美本ではありませんが、古本まつりで3割引、3,000円弱。田村書店さんにて。

これについては、別エントリでも書く予定です。


そのほか、左上から順に---

『妖怪百物語絵巻』

国書刊行会のこのあたりのシリーズは、わりとあちこちの店舗で見かけます。

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妖怪展などで、絵は楽しめても、くずし字が読めない無教養の身。この本なら、くずし字が書き起こしてあるので、しっかり読めます。

2,000円。ボヘミアンズ・ギルドさんの出店にて。


『ロングマン・アメリカ英語辞典 Intermediate』

CD-ROM付属ですが、どうもインストールできないようです。16ビット/32ビット仕様でした。900円。これも、田村書店さんにて。


『日本語発掘図鑑』

『日本語大博物館』

久しぶりに、紀田順一郎。

どちらも1,000円。Amazonのマーケットプレイスにはもっと安いのも出てましたが、ほぼ新品並みの美品だったし、もとは各4,800円なので、かなり満足。愛書簡 中川書房さんの出店にて。


『あて字外来語辞典』

外箱は「あて字~」となっているのに、中身が「宛字~」というところはご愛敬。

おなじみの「巴里」、「倫敦」あたりはもちろんのこと、

羅密欧・未麗葉

該撒

比羅三井天

とか載ってて、かなり楽しい。さて、この3つは何と読むのでしょうかw

これも値札の3割引で1,400円。辞書がたくさん置いてある澤口書店さん(巖松堂ビル店)にて。


『バロンズ英文会計用語辞典』

これ、門外漢なので良し悪しはまったく不明なのですが、店頭ワゴン売り、200円だったので買ってみました。どこで買ったか忘れましたが……。


『教科書に載ってないUSA語録』

町山智浩の、USA語録シリーズ。500円。これも、どこかのワゴン売り。


『罵詈雑言辞典 新装版』

仕事で使う場面はまずないと思いましたが、パラパラと眺めていると楽しい一冊。カバーなしでしたが、1,000円。出版元である東京堂出版さんの出店にて。


やっぱ、本屋さんは楽しいですよね。

昨日も今日も、かなり賑わってました。本が売れないと言われ続けていますが、本の人気はまだまだあるんだろうなぁと感じられました。

11:51 午後 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 | | コメント (0)

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2017.03.12

# 柳父章『日本語をどう書くか』

(3/14修正:なんか、タイトルもAmazonのリンクも違ってた~)

自分の不勉強を、あらためて恥じ入っている。

柳父章の著作は、右カラムの書棚にも置いてある『翻訳語成立事情』くらいしか読んでおらず、最近になってようやくこれを読んだ。


こんなことを書くだけでも浅学をさらけ出すことになるが、いやそもそも浅学は広く知れわたっているのだから気にせずに書いてしまおう、私が今までに出会った翻訳関連の本のなかでは、故・山岡洋一氏の『翻訳とは何か―職業としての翻訳』以来の衝撃だったかもしれない。

もっと早く読んでおきたかった一冊だ。

・日本語の「文」とはどんな単位なのか。

・どうして、読点の打ち方は難しいのか。

・助詞の「は」が、なぜ文を超えて効力をもち続けるのか。

・常体と敬体とは何なのか。

・日本語の文末の種類が乏しいのはなぜか。

・「だ」と「である」はどう違うのか。

・「~のだ、~のである」文末はどんな機能を果たすのか。

・英語と日本語のテンスとアスペクトはどう違うのか。

・「~ている」という表現は何なのか。

・漢語(熟語)はどういう性質をもっているのか。


--- といったことの手がかりが、全部この本には載っている

あくまでも「手がかり」であって、「答え」ではないかもしれない。少なくとも、この本だけで何もかも解決するわけでは、たぶん、ない。

が、上に挙げたような疑問---翻訳者なら何度も遭遇しているはずの---について、今までにきちんと考えたことがあり、別の機会に聞いたり読んだりしていれば、この本を読んでいろいろと腑に落ちるはずだ。


以下、特に印象的だった箇所をふたつだけ引用する。

この熱心な翻訳受け入れ国、日本の翻訳方法は、通常考えられている二言語併用の立場とは本質的に違っていた。それは、彼方の話し言葉をこちらの話し言葉に移し入れる、という方法ではなかった。彼方とこちらの二つの話し言葉の間に、言わばもう一つの日本語とも言うべき、翻訳用の書き言葉を作り出す、という方法によったのだ。

私は日本語学の専門家ではないし、この言説が学問的にどう評価されているのかは知らない。だが、この一文で、翻訳をめぐるいろいろなモヤモヤが、すとんと収まった。


言葉は、その使用者が知って意識している以上の意味を、自ずと心得ている。人が知っているのは、その一部にすぎない。使用者が知っている以上の意味は、いざ使用してみたときの、ほとんど無意識的な、感覚が教えてくれる。語感である。そして、歴史の古い言葉は、この語感が豊かなのであり、逆に新造語は、何与野もこの語感に乏しい。

辞書を引くとき、訳語を選ぼうとするとき、頭の片隅にしっかりとどめておこうと思う。


こんな風に、(私にとっては)ハッとさせられる指摘が随所にあった。翻訳者として日本語を見つめ、英語と日本語という二言語のあいだに立って考えをめぐらすとき、この本は大きい指針になる。


そういうわけで、これから柳父章の著作は、手に入るかぎり読み尽くそうと考えている。


聞くところによると、この本もなかなか "スリリング" らしい。

到着を心待ちにしているところだ。

01:04 午後 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (0)

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2017.02.25

# 最近読んだ/買った国語関係の本

最近読んだ国語関係の本を紹介します。


接続表現を中心とした著作の多い石黒先生の、ちょっと前の本です。


英日翻訳で、日本語に悩んでいる人におすすめです。私も、付箋だらけになりました。


1 文法のルール―その定石と裏ワザ
 (テニヲハはきちんと守る、「~をしたい/~をできる」は使わない ほか)
2 文末のルール―その定石と裏ワザ
 (文末の時制は統一する、受身の表現は避ける ほか)
3 語彙のルール―その定石と裏ワザ
 (文章では話し言葉を使わない、漢語を使うと文章が硬くなる ほか)
4 表記のルール―その定石と裏ワザ
 (漢字が少ないと読みにくい、迷ったら平仮名がよい ほか)
5 構成のルール―その定石と裏ワザ
 (接続詞は前後の文の関係を示す、接続詞は文章を読みやすくする ほか)
(Amazonの目次情報より)

「裏ワザ」というタイトルどおり、いい文章を書くときの"定説"になっているルールをまず紹介し、「そうとも限らない」という「裏」を示すという構成です。

今日の授業でもちょうど、

「訳すとき、接続詞をどこまで補っていいのでしょうか」

という質問があり、この本のpp.174~185を紹介したばかりです。

英語と日本語では、論理の構成のしかた、文脈の運び方が違う。だから、原文にない接続詞を訳文で補うのが絶対に禁止というわけではない。ただし、日本語ではいわゆる接続詞を使わなくても文脈を作れる場合が多いので、そういう文の書き方も覚えよう。

そういう話を、授業でもしました。

同じ石黒先生の、接続詞(接続表現)に絞った本がこちら。

石黒先生の言う「接続詞」はかなり広い概念です。たとえば、使い方が難しい「~のだ(のである、のです)」という文末の使い方も、この本でよくわかるはずです(第七章「文末の接続詞」)。


なお、石黒先生は、5月にJTF(日本翻訳連盟)のセミナーにご登壇なさいます。

第2回JTF回JTFセミナー「文書作成における接続詞の役割 ~接続詞を使うと文書は論理的になるのか~」

ちなみに、同じ日の午前中がテリーさん。

第1回JTF回JTFセミナー「誰も教えてくれない翻訳チェック ~翻訳者にとっての翻訳チェックを考える~」
こちらは、昨年の翻訳祭で超満員となったセッションのアンコール企画です。



おなじみ飯間先生。

底本は、『三省堂国語辞典 第七版』が出たとき(2014年)、プロモーションの一環として出版された書籍(『三省堂国語辞典のひみつ』)。

文庫化されたので読んでみたのですが、文語版あとがきに、

今回、本書が新潮文庫の一冊として刊行されるに当たり、あまりにも「『三国』万歳」的な部分には手を入れました。

と書いてあったので、元本も読んでみたくなりました。

この本を読んで、「iPadに入っている三国を、ふだん使っているPCからもっと手軽に引けないものか」という思いが強くなり、それが先日のEBPocketの話につながったしだいです。


これは、読んだというより、買ってきたのを拾い読みしています。神田の古書店で見かけて買ってきた初版本です。

「明治大正~」というタイトルですが、発行は昭和59年と、わりと最近の辞書です。

本書は明治元年からから昭和二〇年までの間に誕生した新語・俗語八〇〇語を対象とした。
(凡例より)

ということですが、もっと時代が下った用例も採録されています(昭和54年の見坊豪紀とか)

実用的に使えるというより、完全に趣味の本です。適当に拾うだけでも実に楽しい。

たとえば「青田買い」という言葉が昭和初年にはもう使われていたことがわかります(確かめたら、使われている用例は日国と同じでした)。

「あんパン」の項には、こんな話も載っていました。

また、「あんパンを食う」とは、上等兵が新兵に小言をいう場合、「そういう事をしちゃいかんじゃないか、アーン」と言ってすぐにパーンと平手で頬をなぐることから、お目玉頂戴の意味

てなことが書いてあり、日国の解説より詳しくなっています。「あんパンを食う」っていう表現、子どものころ聞いた覚えがあります(使った記憶はない)が、今の国語辞典には載っていません。

「八百長」の語源説も---信憑性はわかんないですけどね---、日国よりずっと詳しく載っています。

(八百屋の長兵衛、通称八百長という人がある相撲の年寄とよく碁をうち、勝てる腕前を持ちながら、巧みにあしらって常に一勝一敗になるように手加減したところからという)【日国】

語源は明治時代のはじめ、相撲会所の出入りであった八百屋の長兵衛通称八百長が、当時の相撲年寄であった先々代伊勢の海五太夫の碁の相手をたびに、強いくせに、お得意様のご機嫌をとるために、わざと勝を譲ったことが仲間に知れわたり、それから相撲で故意に負けることを八百長するといい始め、いつしか相撲の隠語となった。【新語俗語辞典】
(表記はママ)


実は、別の辞書を古本で探しにいったのですが、思わぬ収穫でした。

10:47 午後 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (0)

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2017.02.01

# 「東洋文庫」の作品リストを作ってみた

前のエントリでご紹介したジャパンナレッジ、百科事典や辞典だけではなく、他のコンテンツもかなり充実しています。

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私が特に気になったのが、「平凡社 東洋文庫」です。

皆さんもご存じのとおり、モースやアーネスト・サトウの日記、『東方見聞録』、『和漢三才図会』など、いろんなところで引用元として出てくる資料がずらーっと並んでいます。

ジャパンナレッジには、現時点で700冊近くが収録されていて、入会していればそれがぜんぶ読める! そんなヒマはあるのか!!


でも、東洋文庫っていったい、どんな作品が入っているのか、全貌がつかめません。ジャパンナレッジのサイトに「搭載タイトル一覧」というリンクはあるのですが、解説も付いているので1ページあたり12タイトルずつしか表示されず、一覧性がありません。本家・平凡社のサイトにもないようですし、検索してもそのようなまとめはありません。

しかたがないので、自分で作ってみました。Facebookで聞いてみる、需要もありそうなので、公開することにします。

東洋文庫リスト
(クリックするとダウンロードされます)

ただし、おそらく完全には網羅されていないはずです。

このリストをどうやって作ったかというと、元データはebookjapanのサイトから取得しました(検索結果)。検索結果は674件で、27ページにまたがっていますが、Chromeの拡張機能「Autopagerize」を使うと、この27ページをすべて1ページとして読み込むことができます。そのHTMLソースを開いて適当に加工しただけです。

書名を、ジャパンナレッジで検索してみてください。

ただ、自分でも実際にいくつか開いてみたのですが、専用インターフェースの動きが、ちょっともっさりしてますね。スキャンデータも、作品によってバラツキがあるかもしれません。じっくり読みたければ製品版を買ってね、ということかもしれません。そういう見せ方、アリだと思います。

ついでに、検索機能をいろいろ使ってみましたが、辞書を検索できるのと同じように、東洋文庫をはじめとする全コンテンツを検索できるのですね。

全文検索

もできるし、「詳細(個別)検索」機能を使えば、AND/OR 演算子も使えます。

ためしに「スパム」を引いてみましたが、『イミダス』や『デジタル大辞泉』を中心に、かなりいろいろな用語が載っていました。新語の収録、かなりがんばってます。

しかも、『イミダス』、『デジタル大辞泉』、『現代用語の基礎知識』などは、実は見出し語に

英語も併記

してあるので、英和のリファレンスとしても使えます。これはなかなか便利。『イミダス』とか『現代用語の基礎知識』とか、今まであまり翻訳時の参考資料とは見なしていなかったので、これも新たな発見です。、


ダウンロードできるExcelファイルには、おまけとして、「JKコンテンツ」というシートもあります。

個人で入会するとき、JKパーソナルという基本コースのほか、JKパーソナル+Rというのがあって、月額は1,000円ほど、年額だと5,000円プラスすると、使えるコンテンツが増えます。そのコンテンツ一覧です。

C列に「R」とあるのが、JKパーソナル+Rでのみ使えるコンテンツ。これはこれで気になるのですが、ひとまず私はなくてもいいかな、と。

12:24 午後 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (1)

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2016.07.15

# 『悩ましい国語辞典』

いわゆる「ことばの乱れ」とか、慣用句などの誤用を指摘する類の本って、あんまり好きではないのですが、これは書店で手に取ってみて、ちょっと違ったので。


書店で目についたのは、たとえば「まじ」。この言葉が実は江戸時代とかあった、みたいな話。

あるいは「右開き」。誤用とかではなく、実は解釈がいろいろあって困るという話。


タイトルに「国語辞典」と付いているのは、国語辞典だということではなく

「国語辞典を編纂するとき、こんなことが悩ましい」

ということですね。そんな悩みを綴ったエッセイが五十音別に並んでる感じの本です。


今朝、

「物議をかもす」

っていう句を使った訳文を納品してから、はたと

これ、間違ってなかったよな。間違ってるのは「かもし出す」だよな...

と不安になって、この本を見ましたが、もちろん「かもす」で合ってました。

最近は「物議を呼ぶ」という言い方も多いらしい(そっちを私は知らなかった)とか、「物議を起こす」という用例が正岡子規にあるとか、そんな話も載っています。


それからまた、前のほうをぱらぱらと読んでいて見つけたのが、

すくう【掬う】

という見出し。リードにはこうあります。

掬われるのは「足」か「足もと」か?


これですよ。これ!


翻訳フォーラムの、もうだいぶ前の勉強会のときのことです。私が、訳文で「足もとをすくう」というのを使ってて、Kさんに「"足をすくう"だよね?」と指摘されたのです。

そのときは、しまったーと思い、その後も、ことあるごとにそのときのことを思い出すのですが……


この本によると、「足もと」には「足のあたり」だけではなく「足の下部」という意味もある。だから、「足もとをすくう」もありえるのではないかと。そして、劇作家・三好十郎の用例も載っている。

ここで、中納言とか調べてもいいのですが、ここはあくまでも、本のご紹介でした。

(7/15 19:00追記)

そうだ、これを書こうと思っていて忘れました。

LogoVista版の『明鏡国語辞典 第二版』には、ちょっと変わったインデックスがあります。


左上のドロップダウンにある通常の検索方法ではなく、検索ウィンドウにある[問題なことば検索]というウィンドウです。これが、「物議」を引いたところ。

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このインデックスは、Jamming/LogophileやEBWin4では再現されないので、LogoVista純正ブラウザでないと見られません。

ちょっとおもしろい機能です。

なお、上の図で[問題なことば]タブの右に見えている[付録]タブにも、ときどき眺めるとおもしろい情報がたくさん載っています。中高生が配られる――そして、あまり使わない――「国語便覧」の電子版といったところです。

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この情報は、EBWin4などでは[メニュー]検索から見ることができます。

03:43 午後 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (3)

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2016.03.10

# 共著書近刊のお知らせ

情報解禁になったので、こちらでも紹介しておきたいと思います。

リンク:近刊のご案内『翻訳のレッスン』


翻訳フォーラム(Nifty時代風に言うと、FHONYAKU)の4人、

高橋さきの
深井裕美子
井口耕二
高橋聡

による共著です。

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私のいろいろな業界活動の土台になっているのは、やはり翻訳フォーラムです。

その翻訳フォーラムがこれまで開催してきた勉強会やシンポジウムの、、いわばエッセンスを凝縮したような1冊になりました。

なお、リンク先ページの末尾にもありますが、今年の翻訳フォーラム・シンポジウムは、5/29(日)です!

08:42 午前 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (0)

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2015.07.02

# 『ホワット・イフ?:野球のボールを光速で投げたらどうなるか』

今、こんな本も読んでます。

「本を」でないのは、たいていは、いくつも並行して読んでるせい。


筆者はランドール・ マンロー(Randall Munroe)


会員誌「アメリア」2014年8月号の定例トライアルを読んだ方なら、記憶の片隅のまた片隅くらいに残っている人名かもしれません。

このときの定例トライアル(実務・テクニカル)で出題した文章は、これでした。

リンク:Why You Should Stop Worrying About the Robot Apocalypse | Smart News | Smithsonian


この出典そのものはSmithsonian.comの記事ですが、引用元としてランドール・ マンローさんのサイトの記事が紹介されています。それがこちらでした。

リンク:Robot Apocalypse


ちょっと前に首相官邸襲撃未遂に落下して話題になった「ドローン」が、ここにも出てきます。

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元々の文章も楽しいですが、この棒人間イラストがなんとも言えない味わいです。


そして、このサイトに不定期に書かれた記事をまとめたのが、上で紹介している本というわけです。

ちなみに、上のサイトのいちばん下までスクロールして[ARCHIVE]をクリックすると、書籍に収録された過去記事が読めるようになっているので、邦訳の『ホワット・イフ』と併せて読むと一興かもしれません。

04:00 午後 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (0)

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2012.12.06

# Kindle Paperwhite開封の儀

日本での予約開始後にすぐ予約していたので、11/19にはもう届いたのですが、いろいろ忙しくて、11月末まで開封できませんでした。

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この状態で届きます。ふだんの過剰包装からは予想もできないコンパクトさ。

Amazonは、やればできる子

だったようです(周辺が汚くなってるのは、発送票を剥がした跡)。

ふたを開けた状態。本体と、最小限の取扱説明書だけが収まっている潔い風情は、以前のKindleと同じです。

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本体の下にUSBケーブルが収納されていて、

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それでおしまいです。


本体を手にとってみた第一印象。あれ、

意外と重い?

カタログによると、私がこれまで持っていたKindle Keyboardが241グラム、そしてKindle PWは213グラムなのですが、持ってみると、今までより若干重いように感じたのです。おそらくこれは、サイズから来る錯覚でしょうね。今までよりひとまわり以上小さくなったのに、重さの差はそこまでないので、予想が裏切られたから、なのでしょう。

念のために、重さを実測してみました。

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Kindle Keyboardは221グラム。そして---

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Kindle PWは208グラム。カタログ値よりさらに差が小さい。

ただ、Kindle Keyboardは筐体が見るからにプラスチックで安物感たっぷりでしたが、Kindle PWのほうが質感がちょっと良くなりました。

初期設定は至って簡単。自宅のWi-Fi接続も、セキュリティキーを入力するだけでした。知人によると、お母様に何も説明せずに渡したら、設定してちゃんと青空文庫をお読みになっていたそうです。その方が曰く、「Sony Readerの時はそう簡単にいかなかった。楽天koboじゃきっと永久に不可能」

画面は、評判どおりとても読みやすい。下のほうに、読み終えるまでの時間が表示されるのは面白いですね。

ただし、マンガはまるでダメっぽい。初期状態で同梱されてる『乙嫁語り』サンプル版を開いてみましたが、ページの書き換えがまどろっこしくて、まるで

電子インクが大慌てで配置換え

しているみたいで、ちょっと見るに堪えません。

それから、スリープ状態のスクリーンは、わりと単純な画像が多いようで、Kindle Keyboardのような楽しさがありません。

スクリーンをタッチしたときのレスポンスも、iOSに慣れていると、けっして速くはありません(その点はKindle Keyboardでも同じですが、こちらはスクリーンをタッチしないから、意識としてiOSとは比較されない)。なにしろ定価で8,000円を切るわけですから、ハードウェア的にはかなり絞った内容なんだろうと想像されます。

Amazon.comとのアカウント統合は、まだしてません。

10:52 午前 パソコン・インターネット, 書籍・雑誌 | | コメント (18) | トラックバック (0)

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2012.10.23

# 『翻訳語成立事情』より

ちょっと前に、『翻訳語成立事情』(柳父章、岩波新書)を再読しました。

黄色版で初版が1982年だから、大学の頃にまちがいなく読んでいるはずで、たぶん倉庫に眠ってると思うのですが、つい買い直してしまいました。


訳語ごとの考察ももちろん興味深いのですが、かつて読んだときと違って翻訳を職業としている今の自分が読んでみて印象的だった点が多々あります。以下、それを引用してみます。

「社会」という翻訳語がいったん生まれると、society と機械的に置き換えることが可能なことばとして、使用者はその意味について責任免除されて使うことができるようになる。(p.8)

 このころつくられた翻訳語には、こういうおもに漢字二字でできた新造語が多い。(中略)外来の新しい意味のことばに対して、こちらの側の伝来のことばをあてず、意味のずれを避けようとする意識があったのであろう。だが、このことから必然的に、意味の乏しいことばをつくり出してしまったのである。
 そして、ことばは、いったんつくり出されると、意味の乏しいことばとしては扱われない。意味は、当然そこにあるはずであるかのごとく扱われる。使っている当人はよく分らなくても、ことばじたいが深遠な意味を本来持っているかのごとくみなされる。(p.22)

 この思考の行き詰まりのところで、「独一個人」という翻訳語が登場した。それは、あたかも思考の困難を解決するかのごとく現れている。この未知のことばに、それから先は預ける。前述の「カセット効果」に期待するのである。ことばは正しい、誤っているのは現実の方だ、というところで、一見、問題は解決したかのごとき形をとる。それは、以後今日に至るまで、私たちの国の知識人たちの思考方法を支配してきた翻訳的演繹理論の思考であった。(p.40)

 人がことばを、憎んだり、あこがれたりしているとき、人はそのことばを機能として使いこなしてはいない。逆に、そのことばによって、人は支配され、人がことばに使われている。価値づけとして見ている分だけ、人はことばに引きまわされている。(pp.46-47)

つまり、翻訳に適した漢字中心の表現は、他方、学問・思想などの分野で、翻訳に適さないやまとことば伝来の日常語表現を置き去りにし、切り捨ててきた、ということである。そのために、たとえば日本の哲学は、私たちの日常に生きている意味を置き去りにし、切り捨ててきた。日常ふつうに生きている意味から、哲学などの学問を組み立ててこなかった、ということである。(p.124)


 かつて福沢諭吉は、libertyの翻訳語として、「自由」ということばはよくない、と言いながら、結局この訳語を用いた。おそらく「自由」が、民衆の日常語だったからであろう。それで、自分の書いたものを読む人は、この訳語に気をつけてくれ、というのが福沢の願いであった。しかし、ことばというものは、いったん広く人々の間に流通させられると、それ自身の働きや運命を持つようになる。始めの使用者、造語した人の意のままにはならないのである。(p.185)



「社会」、「近代」、「権利」、「自由」……どれも、今の世の中のことをいろいろと考えさせられる話です。

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2012.09.04

# 「通訳翻訳ジャーナル」秋号

発売からちょっと日が経ってしまいましたが(8/21発行)、拙文の掲載されている秋号が出ています。

リンク: 通訳・翻訳のことなら通訳翻訳WEB


イカロスさんのページの案内では、まず小熊弥生さんがドーンという感じで登場していて、拙文の案内はずーーっと下のほうですが......


この春から始まった翻訳フォーラムの連載「翻訳者のための作戦会議室」の第3弾です。

11:23 午前 翻訳・英語・ことば, 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.03.08

# 「バルサの食卓」風お弁当

ここに料理ネタを出すのは珍しいのですが(最近、末っ子の作品を Facebook に載せることはよくありますが)、今回は本の紹介も兼ねてのエントリ。

小学校最後の遠足(社会科見学)に、末っ子が作ったお弁当です。

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元ネタになったのは、この本。

上橋菜穂子さんの「守り人」シリーズは、「出てくる料理がなぜだか美味しそう」と以前から定評があって、そのいろいろな(架空の)食べ物を、あの「南極料理人」のチームが再現してみたというレシピ本です。

親が奨めたらたちまちこのシリーズのファンになった末っ子、しかも今は料理にも夢中なので、当然のようにこの本も熟読しています。そんな彼女が、小学校最後の弁当ということで、この本の中のメニューを作ってみたいと言い出した次第。

以下はもちろん、私が詳しく知ってるわけではなく、末っ子が出かけた後にこの文庫本で確認した内容です。

左から順に、

- 十五穀米のおにぎり(ビーフジャーキーの甘辛煮入り)
- 里芋コロッケ
- (これは関係ない)
- きんかんの蜂蜜漬け

「十五穀米おにぎり」の元ネタは、『バルサの食卓』131-136ページ。

ただし、雑穀おにぎりが登場するのは実は守り人シリーズではなく『狐笛のかなた』という別の小品です。守り人シリーズに出てくるのは、"甘辛く煮込んだ干し肉を刻み込んだ" 「シュルジ」というにぎり飯(『夢の守り人』より)。 この本では別々のメニューとして紹介されていますが、末っ子がオリジナルでミックスしたようです。


「里芋コロッケ」は、同書89-93ページ。

原作では「ロッソ」という食べ物だそうです(いや、私もシリーズは読んでるんですけどね。食べ物の名前までいちいち覚えてませんってば)。ゆでた里芋をつぶしてバターと小麦粉をまぜて練った生地で皮を作り、挽肉とタマネギを炒めた具を包んで揚げるという、けっこうめんどくさいレシピ。コロッケと言っても "小麦がほとんど採れないカンバル" の食べ物なので、小麦粉をまぶして揚げます。だから、見かけと食感はコロッケというよりピロシキに近い。丸ごとだとこんな感じです。

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あ、揚げる工程だけは私が手伝いました。


「きんかんの蜂蜜煮」は、同書148ページ。これはまあ、読んだとおりのレシピです。

ちなみに、この本に載っているメニューでほかにお奨めなのは、104-111ページに載っている「タンダの山菜鍋」。原作ファンの間でも、"ノギ屋の弁当と一、二を争う人気の料理" で、我が家でもこの冬に二度ほど作りました。

各種のきのこと山菜、そしてスペアリブを煮込むんだから不味くなるはずもありませんが、味付けの発想がかなり大胆です。さすが南極料理人。どんな味付けかは、『バルサの食卓』でお確かめください。

山菜鍋が出てくるのは、シリーズ第1作のこちら。


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2011.11.18

# 『スティーブ・ジョブス II』の装丁について

もはや改めて紹介するまでもないこの 2 冊。

翻訳書としてはもちろん、書籍全体としても今年最大のヒット作となった本作。出版に至る経緯、予想されていたとは言えやはり突然だった本人の逝去、井口さん自身がブログに書いた翻訳苦労話など、周辺的な話題にも事欠かず、ほとんど社会現象と言える様相を呈しています。

内容と翻訳のすばらしさについては、今さら私がいろいろと書くまでもありません。

その話題作の下巻が、諸般の事情によりようやく手元に届いたので、私としては、下巻の装丁(製本?)について、1点だけ苦言を呈したいと思います。

それは、

最終ページの後に、せめて1ページの余白がほしかった

ということです。

原書ハードカバーでも 656 ページあるという本書(ワード数にすると 22 万超)、日本語翻訳で上下巻になってしまうことは避けられず、それでも 1 ページあたりの余白を少なくして文字数を増やすなど、装丁には通常と違う工夫があったと Buckeye さんからも聞ききました。

そうは言っても、出来上がってみればやはり、上巻 445 ページ、下巻 430 ページという大著になっています。

そういう事情はわかるのですが、

下巻最終ページが見開きの右にきて、その左がいきなり著者と訳者の紹介ページ

というのは、実はかなりがっかりです。

どうしてかというと、もちろんネタバレは避けますが、ラストのこのページは、ジョブズの死生観にもかかわる素晴らしい終わり方をしているのに、この装丁のせいでその効果が半減しているからです。

もう少し言っちゃうと、本編の最後にあるジョブズの一言が、余韻をいっさい残してくれないこの装丁のせいで台無しになっていると思うからです。

最後まで読んだ人には分かってもらえると思うんですが、どうでしょう。

ただ、こう書きながら、もしかしたらこの装丁は意図的? と考えなくもありません。

もしかすると、この終わり方が逆に、本書の刊行を見ることなく旅立ってしまったジョブズの、あの劇的な生き方、そして死に方に似合っていると思えなくもないからです。

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2011.11.10

# 『オリンピックの身代金』の時代

単行本が出たとき図書館で借りて読みましたが、このほど文庫になったので再読しました。

奥田英朗の「最高」傑作かどうかは異論もあるところでしょうが、傑作であることには間違いありません。特に、昭和 30 年代の東京を知っていると、本筋とは別に当時の風俗習慣の描写だけでも楽しめます。

そういう作品評価とは別に、今回再読していたら、高度成長期の日本人の、今見ると痛々しいくらいに前向きな姿に、あちこちで涙が出そうになりました。

61 年生まれの私の記憶のなかで鮮明なのは、こっちですが。

東京オリンピックの時代といえば、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズも次回作は 1964 年が舞台になるんでしたね。

あのシリーズ、CG の技術にはまあ感心しますけど、最初っからどうにも違和感のほうが強くて、あの時代が見事に再現されているという風に素直には感じられませんでした。実は今回『オリンピックの身代金』を再読し始めてから、その違和感のことが頭にありました。

活字で読んでいると、自分が体験したあの時代は --- と言っても私が実際に知っているのは 64 年より少し後の記憶のはずですが ---、かなりしっかりした感触として生き生きとよみがえってくるのですね。トロリーバスの架線にときどき光るスパークとか、都電で行った銀座三越のライオン像とか......。

でも、最新の技術で当時を再現したはずの映像世界には、そういう「自分の体験が再現される」余地がほとんどありません。どちらかというと、押しつけがましいと感じるだけでした。

きっと、自分の実体験を再現もしくは追体験するための素材というのは自分の中にしかなくて、小説の場合には活字が触媒となってその素材が脳内で再構築されるのでしょうね。でも、この手の映像だとそういう再構築を待つことなく、先に膨大な量の情報が押しつけられてくる。だから、自分の知っている世界を映像で表現されても、それはやはり何枚かのレンズを通した幻灯みたいにしか見えないのでしょう。

映像についてそんなことを考えていたら、こんな記事が目につきました。

リンク: 「4K2K」でテレビは新時代に、でも誰が見るのか? 最先端技術がメーカーの独りよがりに終わる懸念

アホだなぁと思う要素はいろいろありますが、そもそもどうしてテレビ屋さんも技術屋さんも、

「みんな 3D 見たいに決まってる」

と当たり前のように思ってるんでしょうか。

04:01 午前 映画・テレビ, 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.07.08

# 「イノベーション」発売記念セミナーのおまけ

前エントリーで書き忘れました。昨日の講演会は UStream で実況されていたそうで、アーカイブもあります。

リンク: Ustream.tv: ユーザー hosobu: 「スティーブ・ジョブズ脅威のイノベーション」発売記念セミナー

タイトルに誤字がw 「脅威」じゃなく「驚異」。私もうっかりこれをコピペして間違っちゃいました。ある種の人にとっては、「脅威」なのかもしれませんけど。

このムービーで、1:28 過ぎあたりに、予想外の女性が登場します。

02:24 午後 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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# 『スティーブ・ジョブズ驚異のイノベーション』発売記念セミナー

Buckeye さんが翻訳して昨年出版されたこの本が先ごろ、実用書としては記録的とも言える 20 万部を突破したそうです。

その同じ著者、Carmine Gallo 氏が Steve Jobs を解剖するシリーズの第 2 弾も、同じく Buckeye さんの翻訳で店頭に並ぶようになりました。

昨夕、この刊行を記念して出版元の日経 BP が主催した、Gallo 氏の講演会に運よく参加できました。

1 冊目の「驚異のプレゼン」が、単にプレゼンテーションというノウハウ本の枠を超える内容であり、実際にそう評価されてヒットした。それを受けて、ではジョブズのリーダーシップはどこから来ているのか、それを探ったのが今回の「イノベーション」である ―― そういうイントロダクションから始まった講演会。

1107071
※左がガロ氏。右は当日の通訳をなさった滑川海彦氏(『フェイスブック 若き天才の野望』の訳者の一人)

講演自体は、おおむね本書の内容に即して進みましたが、当然ながら時間の制約もあって取り上げられたのはごく一部。その中で使われたキーワードが Passion と Vision です。

「パッションは人を動かすエネルギー、ビジョンはその方向を決めるためのコンパス」

というところでしょうか。既読であれば話がわかりやすいし、未読であれば間違いなく続きを知りたくなる、そういう、書籍の販促としての効果も申し分なし、という感じの講演でした。実際には、来場者 70 人ほどの半数は既読のようでしたが。

後半は、前作と今作で解説を書いた外村仁氏を交えたディスカッションで、こちらの内容は、書籍ではわからない、このイベントならではの話が中心。外村氏が語った、シリコンバレーで成功した人たちの人物像が印象的でした。「けっこうみんな平気で、『自分は運がよかっただけ』って言いますよね。それは裏を返せば、失敗したときには『運がなかったんだ』と開き直って次に進める強さなわけです」と。ご自身がシリコンバレーで活躍している氏の言葉だけに説得力があります。ガロ氏の話とつき合わせると、

「パッションがあれば失敗しても次に進める」

そういうことになるでしょう。

わずか 1 時間半でしたが、実に内容の濃い、充実した講演会~ディスカッションでした。これほど有意義な時間をただで --- 参加費 2,000円ですが、本書を持っていくとタダになります --- 提供してくれるなんて、日経 BP さん、実に太っ腹です。

1107073
※懇親会でのショット。左から、日経 BP の中川ヒロミさん、井口さん、ガロ氏、外村氏、滑川氏。中川ヒロミさんは、「驚異のプレゼン」と「イノベーション」を手がけた、いわば陰の立役者。

いわゆる "ビジネス書" に分類される本って、私は実はあまり読まないのですが、この本に書かれていることは、今の世の中を生きているあらゆる人が、人生のあらゆる場面で活かせるはずです。訳者の井口さんが、本書の「訳者あとがき」をご自身のブログに引用なさっています。このあとがきが、本書の何よりの「推薦の辞」になっていると思います。

リンク: 『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』: Buckeye the Translator

わが家でも、これから就職活動に挑む愚息が、この本に興味を示しています。

懇親会では、「イノベーション」の著者サイン入り原書その他がもらえるジャンケン大会もあったのですが、こーゆー場面に私はめっぽう弱いんでした。そのかわり、一緒に参加していたテリーさんがゲットしてました。そーいえば、昨年秋の SDL の製品発表会でも、私はダメで、知り合いの N さんが iPod もらってたなぁ。ま、いっか。

1107072_2
※ジャンケン大会のときの井口さん。

原書、もらえなかったので Amazon でポチしました。

02:12 午後 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.06.13

# 『水惑星の旅』 - 椎名誠

久しぶりに椎名誠の新刊を読みました。

良くも悪くも最近ありがちな新書レベルの密度で、やはり "食い足りない感" が残りました。ただ、今この地球上で起きている水問題を知るきっかけとしては手頃かもしれません。参考文献への言及を手がかりに、私もあと何冊か読んでみるつもりです。

この本のなかでいちばんインパクトがあったのは、「外資系のウォータービジネスが日本の山林を買いまくっているらしい」という話。詳しく知ったからといって何ができるわけでもない、でも知らないでは済まされない、そういうカテゴリとしてちょっと注目。

11:04 午後 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.06.09

# 新聞紙面の広告比率を調べてみた

ずいぶん前から、新聞紙面に占める広告の比率が、どう見ても以前よりかなり大きくなってるような気がしていたのですが、今日はデイリー翻訳もなくちょっと時間があったので、朝刊の広告比率を調べたりしてみました。題材は、

6/9付 朝日新聞 埼玉東部版朝刊

です。ページもちょうど 40 枚だし。

ちなみに、よく知られているように、第三種郵便物として承認されている新聞紙面においては、広告比率が「50%以下」でなければならない、ということになっています。

リンク: http://www.post.japanpost.jp/service/standard/three_four/syounin.html

広告比率を、今回はこんな風にざっくり調べてみました。

朝日朝刊は、1 面が全 12 段という構成。今日の朝刊は 40 ページなので、段換算すると 480段

朝日の広告には、大雑把に言って

・全面広告
・下 4 段
・下 6 段
・下 2.5 段

があるようです(細かいことは知りません)。このほか、一段まるまるではなく、記事の中のスポット的なものも少しありますが、今回は大目に見ることにして、それらは無視しました。こういう条件で全 40 ページについて広告を段単位で調べた結果は、こうなりました。

2.5
4.0
4.0
4.0
12
4.0
12
12
4.0
12
4.0
6.0
4.0
6.0
0.0
0.0
0.0
6.0
12
12
12
12
4.0
2.5
2.5
12
4.0
4.0
4.0
4.0
12
12
4.0
4.0
12
12
2.5
4.0
2.0
0.0

12 というのが全面広告、0 はすべて紙面です。これを合計すると 246 段。480 段に対する比率は

51.3 %

でした(一面とテレビ欄にはもう少しあるので、厳密にはもう少し高くなる)。

ある程度の期間で平均して 50% を超えなければいい、とかそんな話もあるみたいですが、まあ今日はひとまずこういう結果でした。

昨年くらいの Q&A サイトなどを見ると、

確かに広告はウンザリ。 朝日新聞、読売新聞、日経新聞という主要新聞では、何と全面広告ページ比率は、3割から3割5分に達している。少なくともこの日は朝日新聞が36.1%と比率が最も高かった。

こんな回答もありますが、それに比べるとかなり高いとは言えそうです。

05:00 午後 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.01.21

# The Lord of the Rings のラジオドラマでウォーキング

運動不足を少しでも解消すべく、なるべくアルク、じゃない「歩く」ことを試みはじめました。

ウォーキングのお供は、iPod に入れたこれ。

The Lord of the Rings の BBC ラジオドラマ版(1981年)です。

私が買ったのはもう 10 年近く前で、上のバージョンはもうなくなってしまいました。今出ているのはこちら。

以前より値段がちょっと高くなってしまいましたが、その代わりデジタル録音。同じものが、iTunes Store でも手に入ります。

The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring (Dramatised)
(iTunes でリンクが開きます)

こちらなら、2,100×3 = 6,300 円で全 3 部が揃います。

原作の朗読ではなく(そのオーディオブックも出ています)、あくまでもラジオドラマ。Peter Jackson の映画版で Bilbo を演じた Sir Ian Holm がFrodo を演じていることでも有名です。もちろん映画版ほどの派手さはありませんが、丁寧な作りで、原作ファンのなかでもおおむね好評なドラマ化作品。

寒い季節ですが、しっかりヒートテックを着こんで、これを聴きながら歩くと、なかなか良い感じ。最寄りの駅前まで歩いて用事を済ませて戻ってくると、iPod の歩数計によれば、およそ 6,000 歩。もう少し脚を伸ばして 10,000 歩にしたいところです。

この作品が終わったら、同じく BBC が制作した、The Hitchhiker's Guide to the Galaxy のラジオドラマをお供にする予定。

12:06 午前 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.10.18

# 『神様の伴走者』 手塚番13+2

ノンフィクション系で、(今のところ)今年いちばんの収穫でした。

私らの世代って、手塚ファン層の中ではたぶん遅参組、若輩者ということになるんですよね。中心は、やはり夏目房之介あたり。

なにしろ、手塚の活動期間が43年間(1946~1989年)で、私が手塚漫画に接したのは早くても1960年代中頃、自覚的に読み始めたのは1970年過ぎてからだから、後半20年分にも欠けています(長男・手塚眞と同い年)。

小学生の頃は、手塚より石森のほうがおもしろいと思ってた時期もあったしw

本書に書かれているのも、私が知らない時代の話が大半。感覚的にわかるのは、劇画調全盛だった頃の少年マガジンに「三つ目がとおる」の連載を始めた頃の話(第5回 神様の夢を叶えた男)とか、「マンガ少年」創刊のいきさつ(第13回 神様の伝説に挑んだ男)とか、ごくごく一部のみ。

もちろん、だからこそ本書はおもしろかったということになるわけです。

そうそう、「三つ目がとおる」連載開始の話(宮原照夫氏)には、講談社版・手塚治虫全集の刊行に至るエピソードも載ってて、この辺になると自分もよく覚えています。刊行の予告が出たときには、もう夢を見ているような気分でしたが、その興奮はむしろ遅参者ならではの特権だったわけです。だって、遅れてきたがゆえに、読んでいない(読む機会のなかった)作品が山のようにある。それを、これからは毎月 4 冊ずつも読める! って。

高校生だった当時、毎月の小遣いはほとんど全部、この全集に使い切りました。入学当初には部活にも入りましたが、夏前には、その日に出る新刊を一刻も早く読みたくて部活を辞めちゃいました。発売が予定日から1~2日遅れたときもあったらしいのですが、そんなことを知らずに市内ぜんぶの書店を走り回って手に入らなかった日の悔しさとか......

11:06 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.08.22

# はやぶさ本 2 冊到着

Amazon から本日到着。

1 冊目はもちろんこれ。

同じ山根一眞氏の『メタルカラーの時代』はとても面白かったので、きっとハズレではないでしょう。

そしてもう 1 冊。

いや、表紙は気にしないでくださいw

「とりから往復書簡」の最終回も載ってるのですが、「はやぶさ帰還記念読本」と題した別冊付録(← この響きもなにやら懐かしいですが)が目当てです。3 編あるうちの「トラブル編」をとり・みきが描いてます。

01:58 午後 アニメ・コミック・サブカル, 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.07.04

# 今野敏の『夕暴雨』

昨年の退院後に、こんなエントリを書いていました。

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 東京湾岸にある警察署の話

ちょうど『踊る大捜査線』シリーズの新作が公開されたところですが、繰り返し書いておきましょう。ベイエリアの警察署が舞台になったのは、今野敏の「安積班シリーズ」が先です。

で、昨年のこのエントリで「安積班シリーズに特車二課と後藤隊長で出てくるらしい」と書きました。その本がこれです。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、後藤隊長と特車二課の使い方が見事でした。

今野敏って、もともと自分の作品の中でも複数作品のクロスオーバーを平気でやる、遊び心に満ちた作家なのですが、本作でもその精神がいかんなく発揮されていますし、「パトレイバー」シリーズと後藤隊長のキャラを実によく判っています。

さっき、物置をあさっていたら --- 末っ子が『ブラック・ジャック』を全巻読みたいというので探したが、文庫版の一部しか見つからず ---、『小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所』が見つかりました。

この表紙を見れば判るように、推理小説の作家がこち亀をネタにした短編を競作するという企画モノ。以前読んだときは、まだ今野敏のことをよく知らなかったのですが、読み直してみたら、やはりこのメンツのなかでも今野敏はピカイチでした。

03:26 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2010.05.29

# IT系記事に関する、これが読売クォリティ

自分の iPad レポを書いている余裕はないのですが、この記事はなんというか、やっぱり読売クォリティ、というところですか。

リンク: iPad発売…情報端末は新時代へ突入 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

米アップルの新型情報端末「iPad(アイパッド)」が28日発売された。
高精細の大型液晶画面と使い勝手の良さを備えたiPadの登場で、パソコンメーカーや通信業界は新たな競争に突入する。
キーボードにもなる液晶画面は9・7インチで、携帯電話より格段に大きく、動画や電子メール、電子書籍、ゲームなどの見やすさや臨場感が増した。アスキー創業者の西和彦・尚美学園大学大学院教授は「パソコンよりも持ち運びが便利で使いやすい。5~10年で5000万台程度は普及する」と予想する。
パソコンメーカーは、キーボードにもなる液晶画面を備えた情報端末を投入して対抗する。「携帯電話より使い勝手の良く、新たな市場を切り開く」(NECの遠藤信博社長)期待が高いからだ。パソコンとも異なり、情報端末の使い道を変える可能性もある。NECは今年度中に対抗商品を発売し、富士通や東芝も発売を検討中だ。
通信業界でも、iPadというブランド力のある商品の発売を機に、顧客獲得競争が激化している。
iPadでの情報のやり取りに内蔵された携帯電話機能を使う場合は、ソフトバンクの回線しか選べない。このため通信各社は、無線LANを使うiPadユーザーの取り込みを目指す。
NTTグループは外出先でも無線LANを使える携帯型のルーターと呼ばれる中継機を6月に投入する。イーモバイルは26日から月額利用料を引き下げるキャンペーンを始めた。今後、データ通信料の価格競争が過熱する可能性もある。
米調査会社アイサプライによると、iPadの主要部品は、液晶画面のほか、データを記憶するフラッシュメモリーやDRAMも軒並み韓国メーカー製で、日本勢の採用はTDKの香港子会社製のリチウムイオン電池だけだ。
2007年発売の高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」には「日本製の部品が多く使われていたが、その後のアップル製品では割合が減っている」(ディスプレイサーチの氷室英利ディレクター)という。低価格攻勢を仕掛ける韓国勢などの台頭を象徴しているといえそうだ。(河野越男、岩崎拓)
(太字、下線は引用者)

後半でいきなり論点がずれるとか、下線部分が一読では読み取れないとか(情報のやり取りに内蔵?)もさることながら、「キーボードにもなる」というフレーズが素敵です。ライターも気に入っているようで、わざわざ 2 回も使っています。

iPad だけだったら、「キーボードにもなる」と言ったら、こんなことも想像しますが、

Ipad_kb_1005292
JamPad

たぶんこのライターが言いたいのは、こういうことですよね。

Ipad_kb_100529

当たり前ですけど、Android 端末よりはるかに打ちやすいですね。ローマ字入力しかできないんで、仕事をしようとは思いませんけど、Twitter には便利。HootSuite for iPad が待ち遠しい。

04:32 午後 書籍・雑誌 | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2010.05.09

# 『語学力ゼロで8カ国語翻訳できるナゾ』のナゾ ~ 0 と 1 の間~

iPad の国内発売日決定を記念して、というわけではありませんが、side B に「♭いつまで続く、コンテンツ鎖国主義」というエントリを書きました。

出版業界は、上から下まで、それこそ黒船来航に等しい時代を迎えていることと思いますが、そんな外的要因を待つまでもなく、出版界のここ最近のダメっぷりは(もちろん例外は常にあるはずですが)、たとえばこーゆー本のタイトルの付け方ひとつ見ても明らかなわけでした。


『バカの壁』あたりから始まったらしい新書ブームも、ほんのいっときのカンフル剤にしかならなかったようですが、この手の新書のタイトルは、もちろん著者ではなく編集者が決めています

はじめに断っておきますが、水野麻子さんのこの本も、大筋ではたいへん参考になること --- そして、すでに実践している人にとっては当たり前のこと --- が書いてあり、ビジネス書としては良書の部類に入ると思います。

にもかかわらず、こんな "いかがわしい" タイトルを付けられてしまっている。今、新書本の 8 割以上は、この類なんじゃないでしょうか。「売れそうなタイトルを付けて、それだけで売る」という、未だに横行している商売。一時的には売れるかもしれませんが、その行為が全体にとって --- 新書という形態にとっても、出版業界にとっても --- どれほど有害な行為か。きっと、それを振り返っているヒマさえないんでしょうね。

でも、少なくとも私はもう、「講談社α新書」のシリーズには、よほどのことがない限り、手を出そうとしないと思います(今までも 1 冊も読んだことなかった)。そういうマイナス効果を、この手のタイトルは持っています。

もっとも、こういう思考回路って、出版に限ったことでも、まして商売に限ったことでもなく、ヒトが容易に陥ってしまうワナなのかもしれませんけど。

この本の内容について、1 つだけ書いておきます。それは「ゼロと 1 との間には無限の広がりがある」ということ。

詳細な引用は避けますが、和英翻訳の例として、「ネット検索を使えば重要なキーワードやキーフレーズは拾える。それを組み立てれば翻訳ができる」みたいなことが書いてあるわけですが、それができるのは、語学力がゼロではない証拠。

ほんとうにゼロだったら、キーワードやキーフレーズの適切さを判断できないし、文として組み立てることもできない。

著者はもちろん、「語学力ゼロでオケー」なんてことは一言も書いてなくて、「語学力という無自覚な前提をまず疑おう。別の視点、別の思考方法を実践してみよう」と提案しているにすぎないわけなのですが、でも、そういう内容の本を、こんな扇情的なタイトルだけで売ろうとしている。少なくとも、このタイトルを決めた編集の方に、出版文化を語る資格はゼロだと言えるでしょう。

いろいろ書いたけど、まあ、あれか。こんなタイトル、誰も本気でそう信じるわけじゃないんでしょうね。テレビ番組のタイトルと同じように、勝手にインフレ起こしてて、受け手のほうもその分をちゃんと割り引いて考えてるんでしょうね。私のこういう反応が大人げないだけ、と。

いいや、大人げなくて。

02:42 午後 書籍・雑誌 | | コメント (7) | トラックバック (1)

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2010.01.30

# The Catcher in the Rye、訳本の売上部数

昨日のエントリでも訃報をお伝えしたサリンジャー。

今朝の天声人語を見ていたら、The Catcher in the Rye の訳本の売上部数が出ていました。有名な『ライ麦畑でつかまえて』のタイトルを付けた野崎孝訳と、村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』をあわせて 290 万部だそうです(訳本はほかにもあるらしい。読んだことはない)。

Wikipedia によれば本国アメリカでは今までに 1500 万部以上売れているそうで、まあそれも不思議ではないわけですが、それにしても、これだけ知名度の高い作品でさえ訳本の売れ方はそんなもんなのか、と。

たとえば、最近のベストセラーの代表『バカの壁』は 420 万部(2003年)。

同じフィクション分野で、発表時期も近い翻訳ものと比較するなら、『星の王子さま』が 600 万部((1953年、内藤濯訳だけで)。

翻訳もので、発表からの時間がもっと短い『ハリー・ポッターと賢者の石』でも 500万部超(1999年)。

翻訳ものでないフィクションだと、『ノルウェイの森』が上下巻で約 450 万部(1987年、文庫版も含めると約 790 万部)。

それどころか、『ぐりとぐら』だって約 400 万部(1967年)、『はらぺこあおむし』が同じ 290 万部(1976年)。親が読み聞かせすることも考えれば、この国ではサリンジャーを読んだ人より、『はらぺこあおむし』に接した人のほうが多いということになりそうです。

この国にマーク・チャップマンみたいなヤツが出現せず、そのかわりに土浦とか秋葉原の無差別殺人犯が出てくるのは、そういう土壌と関係があるのかどうか、そこまではわかりませんけど。

11:23 午前 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.11.23

# これは必見

おもしろい記事を見つけました。

リンク: 慶応2年から平成20年までのベストセラーをリストにしてみた 読書猿Classic: between / beyond readers

いやもう......スゴイなぁ。「紙の消費量が文化のバロメータ」なんて話もあったはずだけど。

02:20 午前 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2009.10.16

# 温泉旅館で見た本のこと

ちょっと更新の間隔が空きましたが、実は10/12~14 の 2 泊 3 日、足の治療も兼ねて草津温泉に行ってました。

詳しいことは後日エントリにしますが、ひとまず、泊まった宿の談話室にあった本の話。

これが実におもしろかった。写真を中心とした資料編と年表編の 2 冊で構成されているのですが、年表を眺めているだけで時の経つのも忘れてしまいました。

行基とか勝道上人の時代から江戸時代の冨士講、野中到と千代子夫人の話、何度か訪れた登山ブーム、植村直己氏の遭難と、ただの年表を目で追っていくだけでも、写真を見るよりむしろいろいろな絵が浮かぶようで、思わぬ感動がありました。

欲しいけど、ちょっと高いなぁ。とりあえず『芙蓉の人』を再読しよう。

08:37 午前 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.09.12

# 速読の人たち

便乗 x 2 企画。ネタ元はこちら。

リンク: 読むスピード: Buckeye the Translator

リンク: Party in My Library: 翻訳者と速読

速読の人としては、たとえば養老孟司や小飼 弾氏などが有名どころ。

私自身は、たぶんごくごく平均的な速さでしかないわけですが、いわゆる「速読術」にあまり興味を惹かれないというところは Jack さんと同じです。それより、「誤字・脱字を見逃さない速読技術」なんてものがあれば、そちらを知りたいと思っています。

Buckeye さんが使ってみたというのと、もしかしたら同じかもしれませんが、最近は速読の測定をするサイトなんてのがあります。当然ながら、速読術を売りにしている企業さんのページなわけですが、そこで出る結果と評価がなかなか笑えます。

テキストになっているのは、夏目漱石『こころ』の冒頭ちょうど 480 文字。これを読むのにどのくらいの時間がかかるとどんな評価になるのかを、以下にまとめてみました。

----------------------------------------
90秒(=960 320字/分) レベル C
小学生高学年レベル

30秒(=960字/分) レベル B
日本人の平均読書速度

20秒(=1440字/分) レベル B+
有名校合格者の読書レベル

15秒(=1920字/分) レベル A
東大・早慶、有名校合格者の読書レベル

10秒(=2880字/分) レベルAA
学生での最高範囲。学習能力は高く確実に上位クラス

5秒(=5760字/分) レベルAAA
名門大学でエリート的学生や多読する知識人の中に稀に存在する読書速度。
試験と名のつくもので効果を感じるレベル

4秒(=9600字/分) レベルS
司法試験のような最高レベルの試験にも効果を感じるレベル
----------------------------------------

もちろんこれは、たぶんに「釣り」の要素を含んでいると想像されますが、自分の知ってる範囲で言うと、そう的外れな表現ではないようにも思います。

08:49 午前 書籍・雑誌 | | コメント (11) | トラックバック (0)

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2009.08.26

# 片岡義男の『ビートルズ詩集』

CHARADE さんのエントリでもうひとつ、

この14タイトル、213曲(217テイク)のリマスター版が全世界で同時発売されるという

この曲数を見て思い出したことがありました。私が中学生の頃、片岡義男が訳した『ビートルズ詩集』というのが、角川文庫から出ていたのですよ。

こちらのブログによれば、全訳ではなく 156 曲の訳詞だったそうです。
リンク: ビートルズ詩集 - ある音楽人の日乗

あの頃から訳詞というものはそれほど信用してなかったのですが、この本はたしか巻末にビートルズのディスコグラフィーが載っていたんでした。今より情報が少ない時代だったこともあって、アルバムを買うときのリファレンスとしていちばん活用していたと記憶しています。

04:53 午後 書籍・雑誌, 音楽 | | コメント (2) | トラックバック (1)

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2009.08.11

# 東京湾岸にある警察署の話

「湾岸署」(湾岸警察署)といえば、『踊る大捜査線』が定番になった感がありますが、ベイエリアに設置された警察署ということなら、今野敏という作家の「安積班シリーズ」が先駆けです。

実は、今回の二度にわたる入院中は、この作家の本ばっかり読んでました。

今では「安積班シリーズ」をはじめとする警察小説で有名になりましたが(そのジャンルでは、『隠蔽捜査』とその続編が傑作です)、格闘技とガンプラが大好きという変わり種です。

なにしろ、本人が空手と棒術の有段者であるうえに空手道場まで主催しているくらいで、格闘技ものの作品もたくさんあります(フィクションも、実在の格闘家の伝記も)。ガンプラについては、フルスクラッチ大好きというマニアックさ。

今野敏の公式ページ: 今野 敏のホームページ

そんな多趣味な作家なので、作品のジャンルもかなり多岐にわたり、まあはっきり言えばかなりトンデモなものも少なくありません(特に過去作)。

その今野敏が、安積警部補とその部下を主人公として書き続けているのが、通称「安積班シリーズ」。かなり早い時期からベイエリア開発に目をつけ、1988 年にはもう「東京湾臨海警察署」を設定しています。「ベイエリア分署」、「湾岸分署」という名称は、この通称として作中に登場したものです(実はこのシリーズ、TBS でドラマ化されて 7 月までやってました。ただし、入院中に 1 回だけ見ましたが最低です)。

ところで、1988 年頃に着想された東京湾岸の警察組織といえば、すぐ連想されるのが「警視庁警備部特科車両二課」ですね。そう、『機動警察パトレイバー』の「特車二課」です。

今野敏って多趣味ゆえに遊び心も多い人で、自作のキャラクターを別シリーズに登場させることは珍しくなく、複数作品からのオールスター出演作みたいなものまであるのですが、「安積班シリーズ」の最近作には、なんと「特車二課」の後藤隊長が登場しているという噂があります。

Goto1

あるいは、

Goto2

ちなみに、押井守監督がある時期から空手を習い始めたというのはその筋では有名な話ですが、それが実は今野敏の主催する道場です(今野敏のある文庫本の解説で、押井本人が語っています)。

10:51 午前 書籍・雑誌 | | コメント (7) | トラックバック (1)

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2009.04.16

# 『仕組み進化論』は「小飼弾の」でいいのだ

3月末、来京した「頭ん中」のマスナガさんにお会いしました。

そのとき私から差し上げたのがこれで、

リンク: ちょっと変わった手拭いをプレゼントしてもらった - 頭ん中

意表を突いたという以外なんの実用性もなかったわけですが、逆にマスナガさん(を経由して日本実業出版社さん)からいただいたお土産は実用性 150% と言えるこちらです。

著者は、泡沫ブロガーの私などが今さら紹介するまでもない小飼弾氏(なにしろ、戦闘力が私の 42 倍もあるのだ)。

目次は著者のブログに載っている、とマスナガさんも無精しているので、私ももちろん省略。詳しい内容も、もういろんな人が書いてるだろうから割愛するとして、

リンク: 『仕組み進化論』は「小飼弾の」でいいんだろうか - 頭ん中

実は、私はこれと正反対に、

本書はまさに "小飼弾の「仕組み」"

だなぁと考えていたところなんでした。

日本語の「の」という助詞は実に多様で、かつて、今よりもっと面白かった頃の養老孟司に『ヒトの見方』という著作がありましたが、これなどは「ヒトが見る見方」とも「ヒトを見る見方」とも読めるタイトルでした。

本書も、「小飼弾が書いた仕組み本」である一方、さりげなくではあるけれど「小飼弾という仕組みについての本」にもなっている、私はそうにらんでいます。

仕組み本を読んだからといってその仕組みを実践できるとは限らないわけなので、これを読んだ誰もが小飼弾になれるはずはないのですが、少なくとも小飼弾というシステムの片鱗を伺い知ることはできそうです。

氏の強みのひとつが、膨大な読書量とそれを支える速読技術にあることは有名です。

リンク: 404 Blog Not Found:速読に役立ちそうな5作品とその読み方

このエントリで紹介されている速読の基礎はこうです。

1. まず目次をじっくり読む
2. 序章と「おまけの章」をさっと読む
3. 図版(ポンチ絵)をざっと見る。地の文はとりあえず無視する方向で
4. 太字のところだけじっくり読む。
5. 頭から通読する

実はこの本、この速読ノウハウをそのまま実践できるテキストとして構成されています(普通に読んでも 1 時間足らずで読めますけど)。日本実業出版社さんの本はわりとこのノウハウでいける作りになっていますが、本書は特にそれが徹底していると言えます。

そもそも目次が適切であるためには、本文の段落構成がしっかりしていなければならず、そのためには整然とした論理の土台が必要なわけですから、目次が適正に作られているなら、それを追えば内容をある程度把握できるのは当然(にもかわらず、実際には目次がきちんとしている本って意外と少なかったりします。特にブームになってからの新書の大半は、目次の作りでおおよそ内容も知れてしまうレベルです)。

ということで、逆に言うと本書はこういう速読法に適するように最初から意図されているわけで、理想的な実用書のフォーマットはこうだぞ、というサンプルを提示してもいることになります(仕組み本を謳うならこれくらい書けよ、という著者の自負でもある)。

こんな風に、"仕組み本" でもあり "実践テキスト" でもあり "フォーマットサンプル" でもあるという重層構造。それを一見すると易々構築してみせてしまうところが「小飼弾という仕組み」のスゴさです。

ところで、この本の正しいタイトルは、もちろん

『小飼弾の「仕組み」』

ではなく、

『小飼弾の「仕組み」進化論』

なんであって、「~の」は「仕組み」ではなく「進化論」に掛かっているというのが正しい解釈かもしれませんね。それでも私は、このタイトルが

小飼弾の仕組み
      仕組み進化論

という二重構造になっているとあえて唱えておくことにします。そのほうが、

「小飼弾の仕組み」を知るための入門書であり、
「仕組みの進化」を論じた本であり、
「小飼弾の仕組み本が進化」した結果である(あとがきにそんなことが書いてある)

という本書の内容に相応しいでしょうから。

07:53 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.03.18

# 算数できない子

本屋でこんなのが目にとまったけど、

たしかこんな本もあったよね。

足したら 18 割?

違うよね、たぶん。

11:11 午前 書籍・雑誌 | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2009.01.19

# キモは早めに知るべし

マスナガさんちのプレゼント企画に当選して、こんな本をいただきました。

ネタ元: 社会保険・年金のキモが2時間でわかる本 - 頭ん中

著者・石井孝治さんが開設している公式ブログ: 「社会保険・年金のキモが2時間でわかる本」オフィシャルBLOG

翻訳会社勤めを辞めてフリーになってからちょうど 2 年。組合健康保険の任意継続期間がちょうど切れようというこの時期の私には最適な 1 冊......のはずだったのですが......

あーぁ、2 年前にこの本があればよかったのになぁ

というのが率直な感想だったりします。

そして、私のこの感じ方こそが実はこの本の本当のキモだったのだ、ということに私のような愚か者は今頃気づかされるのでした。

サラリーマンをしているときには(かつ、大病でもしない限りは)、「社会保険」とか「年金」とか、とにかく意識しないものなんですよ。いや、人生設計とかきっちり考えている人は意識してるのかもしれないんですけど、少なくとも私のような、なんちゃってサラリーマンはそんなものでした。

つまりは、日本のサラリーマンというものがそれだけ大切に保護されているということですね。実際の負担額はもちろん、煩雑な事務手続きまで全部会社がやってくれているわけですから、

この本は、そういうありがたい保護下を離れてから読むのではなく、意識せずにいられるうちに読んでおくべき 1 冊です。保険の切り替えを目前にしてから読むなどは論外(それでも私などにはずいぶん役に立ちましたが)。少なくとも退社とか転職を考え始めたら手にとるべきです。

土砂降りの中に飛び込んでから傘を開こうとしたのでは、その間にずいぶん濡れてしまいます。傘をすぐ開けるように構えてから飛び出すのが正解。

まして、正社員でさえ明日はどうなるか判らないというご時世になってしまいましたから、なんちゃってサラリーマンの方は、この本でぜひ自衛を。

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ところで、この本のもうひとつのキモはキーパーソンが「マスナガ」という名前であることなのですが、そこはマスナガさん本人がちゃっかり言及しています。

さらに言うと、この本は「増永モノ」シリーズの 1 冊らしいのですが(ネタ元: 労働法のキモが2時間でわかる本 - 頭ん中)、著者の石井さんがこのシリーズで十津川警部シリーズの向こうを張ろうとしている、というのはもちろん未確認情報です。

05:45 午後 日記・コラム・つぶやき, 書籍・雑誌 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.12.24

# 気弱なあなただけでなく

11 月の頭に、「頭ん中」でのプレゼント企画のことを紹介しました(# 高尚な交渉を考証または哄笑してみる)。

運よく抽選に当たって、日本実業出版社様から『弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術』をいただきました。

タイトルこそキャッチーですが、書かれていることの半分くらいが実は、コミュニケーションの基本的な心構えなんじゃないかと、私には思えました。

人と人とのコミュニケーションにおいて大きな比重を占めるのが実は心理的な要因である以上、その操作のためにどういったテクニックがあるか、それを踏まえることができれば、交渉に限らずたいていのコミュニケーションは成功するはずだからです。

本来そういうコミュニケーション能力は、社会生活での実体験を通じて身に着けていくべきものだと思うのですが、人によって得手不得手はあるものですし(「気弱」とイコールとは限りませんが)、最近では社会にそのような機能が不足気味っぽくもあるので、この手のハウツー本がなんらかの手掛かりになる、という人は少なくないでしょう。


いわゆる交渉下手な人に直接的に役立ちそうなのは第 4 章でしょう。個人的にも、スケジュールいっぱいのときに翻訳案件が飛び込んできたときなどには使えそうです。

そして、

第 3 章は、日本の政治家のみなさんに読んでもらいたい。

と思うのですが、どうでしょう。

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最後に、著者の谷原さんと編集担当者さんにひとつだけ情報提供です。

序章に、イソップ童話の引用として「腐ったブドウ」と言う表現が出てきますが、あの寓話は「酸っぱいブドウ」として言及するのが普通です。腐っているからこそ酸っぱかったのかもしれませんけど、慣用句として「腐ったブドウ」というのはあまり見かけません。「負け惜しみ」を意味する英語の慣用句も "sour grapes" であって "rotten grapes" ではありませんし。

著者の谷原さんが勘違いなさっていたとしても、編集の段階でどなたかが気づいてもよかったかなぁと。

12:24 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.11.04

# ABC と BOOK OFF

リンク: ブックオフ、「青山ブックセンター」など12店舗の運営事業を取得 | 企業・経営 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

中古本販売大手のブックオフコーポレーションは11月4日、民事再生手続き中の洋販ブックサービスから、新刊書店「青山ブックセンター」と「流水書房」の運営事業を譲り受けると発表した。新設する受け皿会社が合計12店舗の運営を引き継ぐ。譲受価格は2億5000万円。

今日、久しぶりに ABC(青山ブックセンター)・六本木店に行きましたが、何も買いませんでした。
家に帰ったら、オンラインのブックオフで頼んだ古本が届いてました。

このニュースを見て、なるほどこの成り行きも無理はないな、と納得しました。

11:28 午後 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.11.03

# 高尚な交渉を考証または哄笑してみる

タイトルに深い意味はありません、念のため。

リンク: 【プレゼントあり】弁護士が教える 気弱なあなたの交渉術 - 頭ん中

強気にガンガンいくのがよさそうなこの場面だが、
むしろ口下手で気弱な人の方が交渉には向いているという。

人の向き不向きが、通説や印象とは違うという話はときどき聞きますね

『釣りキチ三平』の矢口 高雄 --- 個人的には「マタギ」シリーズが好きですが --- がエッセイで書いていた、「釣りに向いている人」の話もこのパターンでした。

矢口氏曰く、気の短い人は釣りに向いていないように思われているが、存外そんなことはない。気の短い人はエサの付き具合とか針の深さとかをせっかちに確認するが、とくに初心者のうちはそのくらい念入りなほうがよくて、そういう人が経験とともにじっくり待つことを覚えればいい釣り人になるのだとかなんとか、そんな趣旨でした。

翻訳の世界で、そういう「向き不向き」みたいな話があるかな、と考えてみましたが、ちょっと思いつきません。

02:31 午後 書籍・雑誌 | | コメント (8) | トラックバック (0)

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2008.11.01

# 『ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち』

どーゆー経緯か自分でも忘れましたが、つい先日、急にこの曲が聴きたくなりました。

Art Garfunkel が歌う "Bright Eyes" という曲で、オリジナルは彼のアルバム "Sissors Cut"(1981年発表)に収録されています。いかにもアート・ガーファンクルという感じの透明感にあふれていて、彼の代表曲のひとつです。

そして、タイトルにあげたのは、この "Bright Eyes" を主題歌に使ったアニメ映画。原作はイギリスの動物文芸作家リチャード・アダムズの同名作品(原題 "Watership Down")です。

主題歌が気持ちよかったので原作をぜひ再読したくなったのですが、原書も訳本(今は絶版)も物置き入り。せめても、ということでアニメの DVD をレンタルしました。

日本ではたぶんあまり知られていないこの作品、私のごく個人的な記憶の中では、『指輪物語』と近いところに位置づけられています。その理由のひとつは、読んだ時期がどちらも高校の終わり頃だったということ。

そしてもうひとつの理由は、アニメ化された時期が近く、どちらも「ファントーシュ」というアニメ雑誌 --- 「アニメージュ」より 3 年も早く創刊され、アニメブームの到来とととぼ同時期に廃刊されたという、知る人ぞ知る的な草創期のアニメ雑誌 --- に特集記事があったということ。『指輪物語』のアニメとは、もちろんあのバクシ版のこと。ロトスコープという技術が紹介されていたり、故・手塚治虫が絶賛コメントを寄せたりしていました。

バクシ版アニメは日本でも公開されましたが、『ウォーターシップ・ダウン~』のほうはなかなか観る機会がなく、数年経った 80 年代中頃になってようやく、輸入盤ビデオで観ることができました。

尺が 90分 ということもあり、原作の壮大さは半減していましたが、雰囲気はなかなかよく再現されている映像化作品でした。

レンタルした DVD は、英語と日本語の 2 カ国語版ではなく、英語版のほかに特典映像として日本語版が収録されているという変わった作りでした。

08:00 午後 書籍・雑誌, 音楽 | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2007.11.07

# ポプラ社さん、それはちょっと...

ポプラ社と言えば、その知名度は確かに「児童書をたくさん出版しているところ」というところでしょう。そのポプラ社から、実はこんな本も出ていたりするようです。

『人間の関係』五木寛之

その広告が今日の朝日朝刊に載っていますが、この扱いはあんまりではないかと。

『ズッコケ三人組』『かいけつゾロリ』の
ポプラ社が、渾身の力をこめておくる
衝撃の告白的アドバイス。
すべての回答が
この一冊に。

(改行は原文ママ)

私、五木寛之のファンでも何でもありませんが、ゾロリの名前で著作を宣伝されるというのは、作家としてちょっと可哀想すぎです。

「衝撃の告白的アドバイス」この日本語も相当ヒドイ。出版社としての矜恃が感じられない広告です。

10:35 午前 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.09.19

# 文庫の表紙

これで、☆3つ分くらいの値段だと、もっと敷居が低くなります(☆=70 円とまでは言いません、せめて☆=100 円)。

コムンノーコム - 術の伸張 - 萌えイラストのないライトノベルの表紙

ところで、ときどき本のカバーを裏返して --- つまり真っ白の面を表にして --- かけてる人を見かけますが、あれは逆効果ですね。

02:24 午後 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.08.16

# 昔はお世話になりました

リンク: FujiSankei Business i. 総合/「ぴあ」表紙がギネスに認定…31年11カ月1175回

これは偉業です。

中ボーの頃から大学の前半くらいまではほぼ毎週買って、映画の二番館、三番館をチェックしてました。

01:00 午前 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.07.24

# 宅配便、襲来

最近、Amazon の荷物が予告なしに届くんですが。

いや、どこかのサンタさんが本をプレゼントしてくれるなんて嬉しい話じゃなく、ちゃんと自分で注文した本なんですけどね、「ご注文の発送」メールがないまま荷物だけ届くわけです。スパムフィルタにひっかかっちゃってるのかな。

しかも昨日は、Amazon さんに続いて、定期購読しているDBマガジン(翔泳社)もほとんど間をおかずに襲来。翔泳社の方は、半日くらい過ぎてからメールが届くという間抜けぶりでした。

08:22 午後 書籍・雑誌 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2007.07.11

# ファン心理

リンク: FujiSankei Business i. 総合/「ハリー救え!」 完結編発売を控えネットで請願署名

人気シリーズ完結編の第7作「ハリー・ポッターと死の聖人たち」が21日、発売されるのを控え、作者のJ・K・ローリングさんが「登場人物のうち2人が死亡する」と発表していることから、ネット上ではシリーズの継続を求め、「ハリーを救え!」という請願署名が始まった。

この手の助命嘆願では、NHK の大河ドラマで、織田信長を高橋英樹が演じたとき(『国盗り物語』)のエピソードが有名ですね。

ハリポの場合は、信長と違って歴史上の人物ではないし、著作もまだ進行中ということで少しは望みがあるのかもしれませんが、"ファン" のこーゆー心理というのは、いつもながら小生にはよく判りません。

ハリーなら、もし死んだとしても次回作で「ふっか~つ」というのは、ない話じゃないわけですが、信長の助命嘆願というのは何重にも不思議な行動です。

「いったい誰の助命をしたかったの?」とちょいマジで考察してみたくなります。

他の俳優ではなく高橋英樹 --- 若かりし頃の --- だから助命嘆願があったらしいのですが、別に高橋英樹さんが本能寺で死んじゃうわけじゃない。なので、俳優・高橋英樹の助命では当然ないわけですね。

では織田信長の助命なのかというと、それもちょっと難しい。信長さんは西暦 1582 年にお亡くなりになっていて、たいていの日本人ならそんなことは判ってますからね。

じゃあ何なんだというと、それはたぶん、「高橋英樹さんの演じる織田信長が、自分の見ているテレビの中で死んじゃうのがイヤなのよ」という程度の話なんではないかと。

それなら解決策は簡単です。そう、お話を本能寺より前で終わらせちゃえばいい。いずれかの合戦を最終回にしてさ、いざ出陣というシーンでナレーションが入るの。

「全国統一をめざし、信長は今日も戦いに挑むのであった。がんばれ信長、負けるな信長!」

09:07 午後 書籍・雑誌 | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2007.03.19

# 半額かー :(

ネタ元: 404 Blog Not Found:書評 - あなたはコンピュータを理解してますか?

オリジナル本の初版第 5 刷(平成15年 2 月刊)というのが手元にあります。
同僚の翻訳者/チェッカーに読んでもらいたくて紹介したけど、誰も読んでくれなかったように記憶しています。

12:06 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.02.16

# 納豆よりよっぽど

ここ数年症状が軽くなっていたのに、なぜか今年はけっこうムズムズ、カユカユ...。
そんな朝、健康雑誌の新聞広告がふと目にとまるわけですが、なんとゆーかまぁ、納豆なんか目じゃありません。


・1日1分「肩甲骨歩き」
・「妻にありがとう」の言葉をかけたら200万円の臨時収入、商売繁盛!

もはや健康雑誌の域を超えています。が、今月号の目玉はなんと言ってもこれ。

「富士山」の写真を飾ったら
現金、商品券が当たった、就職、結婚ができた、不眠、ひざ痛が消えたと大反響

かなりファンキーです。

実はこの雑誌、Web サイトもあって、

富士山

そこには、「解説=八街こどもクリニック院長 向後利昭」と書かれています。

もし我が家がこの近くだったとしても、この病院だけは絶対に避けるだろうなと思いました。

11:01 午前 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.01.20

# 夢二だろ、景子じゃなく

DeAGOSTINI さんから週刊「アーティストジャパン」というのが創刊されたというので、サイトで今後のラインアップを見ていたら、第 8 号はこんな画家だそうです。

竹下夢二

そのうち修正されそうなので、Web 魚拓をとっておきます。
(cache) 週刊 アーティスト・ジャパン 第 8 号

これなどは担当者レベルエラーの典型なわけですが、なぜダブル(トリプル)チェック機構が機能していないんでしょうねぇ。食品会社だったら大騒ぎになるところ。

ちなみに、「竹下~」が本名なのか? とも思いましたが、本名は「竹久茂次郎」というそうです。

05:07 午後 あげ足とり・笑い, 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# タイトルだけでなく...

タイトルが思いっ切りいただけないという点については、マスナガさんにまったく同意。

頭ん中: タイトル以外は☆☆☆☆☆ - 『ヒューマン2.0』

なお、この本を買うべきかどうかはすぐ見分けがつく。 著者がやっているブログ 「On Off and Beyond」 を読んでみることだ。

ということで拝見してみましたが ---

「ツアーがどれくらい参加者の方の将来にどれくらいインパクトを与えるか」
「~参加者全体のバラエティーを増すか」
「~ですので、インターネット接続があればどこからでも参加可能ですので
(1/15 のエントリより)

ちょっと見ただけでこんな日本語が続出するのでは、かなり引いてしまうのですが。その他にも、

とんでもないナニー

nanny のことですか? カタカナ書きは無理ありすぎ、とか、

ちなみにOn Off and Beyondは、シーツやらタオルやらを莫大に売っているチェーン店Bed Bath and Beyondと韻を踏んでいます。

そーゆーの、「韻を踏む」とは言わないと思います、とか。

03:05 午後 書籍・雑誌 | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2007.01.15

# 宇宙が?

ママ~ぁ、すごいよ~この本(の題名)。

05:06 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2005.11.30

# "Freeze!" じゃない

リンク: 夕刊フジBLOG

 「脳がフリーズする」とは、パソコンのフリーズ同様に脳のある機能が思いがけず働かない瞬間に陥ること。商談の最中に不意に言葉が出なくなる、よく知っているはずの名前が思いだせない。『フリーズする脳 思考が止まる、言葉に詰まる』(NHK出版、693円)では単なる老化というよりも普通の人がボケていく理由を明らかにしている。

タイトルがちょっと catchy...なだけでなく、

パソコンに一日向かって耳にはヘッドホン、コミュニケーションはメール、思いだす代わりにネット検索、計算は計算機、仕事が終わったら家で話すこともなくテレビを見て寝てしまう…。そんな傾向が思い当たる人は一読を。

ドキッ!(ほら、そこのあなたも w)

04:31 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2005.11.17

# バカの壁は高かった(違う)

リンク: ドラッカー著書の累計は『バカの壁』一冊分 - 発想七日! [ITmedia オルタナティブ・ブログ]

ドラッカー氏の死去についてはあちこちで取り上げられていますが、この比較はまた何とも。

それにしても、バカがどんどん増殖しているらしい---11/2 記事参照---この日本で、なんで『バカの壁』がこれほどまで爆発的に売れているのか、理由が今ひとつ判らないのでした。

400 万部と言えば、日本人の 30 人に 1 人はこの本を読んだ計算。子供の数を考えれば、その比率はもっと高くなります。それだけの数の人たちが、「自分はバカじゃない」し、「最近、身の周りであまりにバカの多さが目につくようになった」と思っていて、そしてこの本を読んで「なるほど、バカを説得できない理由はこれか」と納得しているわけです。

でもその一方、しばらく前からテレビ番組でも書籍でも、雑学とか教養を売りにしている(っぽい)内容が流行していて、次々新しく始まっている。これは、自分がバカだと痛感するあまりにインスタントな教養に飛びついているようにも見えます。

つまり今の日本人の中には、「バカが増えて困った世の中になったもんだ」と嘆いている人たちと、「自分はバカだから恥をかかないようにしたいなぁ」と焦っている人たちがいるらしい。

でも、どう考えたって、その両者がきっちり二分されているということではなさそうです。『バカの壁』に共感していたお父さんが、「世界でいちばん受けたい授業」を観て、次の日には『声に出して読みたい日本語』を読んでいたりするんです、たぶん。もちろん、三色ボールペン持って。

「バカも教養もマスコミに乗ってファッションになってしまう社会」と言ってしまうこともできるけど、まだちょっと落ち着きどころのないテーマです。

06:49 午後 書籍・雑誌 | | コメント (1) | トラックバック (0)

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2005.07.22

# Potter-ian と Luddite fool

リンク: 『ハリー・ポッター』最新巻、発売数時間で海賊版が出現(上)

いや、もちろん小生がハリポのネタを真面目に取り上げるわけはないので...。Wired のニュースは原語を見るといろいろと面白い、そんな話です。

 『ハリー・ポッター』シリーズの著者、J・K・ローリング氏が「技術オンチ」との批判を浴びている。同氏の方針が、結果的に、シリーズ最新巻の公式発売からわずか数時間後に海賊版が作成される事態を招くことにつながったためだ。
Author J.K. Rowling has been branded a "Luddite fool" for inadvertently encouraging fans to pirate the latest Harry Potter book only hours after its official release.

(ともにボールド追加は小生)

原語ニュースの見出しは "Pirates of the Potter-ian"。Potterian は「ハリーポッターファン」のことでしょうが、英辞郎にはすでに Potterhead とか Pottermania という造語も収録されていました。

さて、注目は「技術オンチ」の原語です。読んだ瞬間に元は凝った表現なんだろうと踏んだのですが、"Luddite fool" とはまた大仰な名前なのでした。

Luddite とは、中学校の歴史にも出てきた(と思う)、あの有名な「ラッダイト運動」---19 世紀にイギリスで起きた機械破壊運動---のラッダイトですね。当時の産業革命で自分たちが職を失うことを恐れた、あるいは急激な技術革新についていけなかった、もしくはついていきたくもなかった人たち、それがラッダイトです。

今のところ対訳は 1 件も見つかっていませんが(英語でも 35 件だけ)、「ラッダイト派のバカ」、つまり「技術の革新に疎い人」といった意味合いでしょうか。ローリング女史が本当に技術オンチなのかどうかはともかく、面白い単語を引っ張り出してきたものだと思います。

ただし"Luddite fool" という言い方には、明らかに「主義でやっている」というニュアンスが含まれているはずなので、「オンチ」---これ、もしかして漢字で書くと差別用語なのか?---という「先天的、本人にはどうしようもない」という語感を伴う訳語では、けっこうズレがあるようにも思います。

07:05 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2005.03.03

# 復刊のはなし

絵本:ちびくろサンボ」復刊へ 瑞雲舎

おおー。実現すれば、最近にない快挙ですね。バターになる話というのは、昔の教科書にもあって、たぶんいちばん有名なやつですね(って、そもそも複数話あったんですねー)。

復刊といえば、

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4789301419/callofmerlin-22/ref%3Dnosim/249-9222615-2977147

まあ、こんな本まで復刊されているわけで...^ ^;

なぜ小生がこっちの復刊話を知っているかというのは、もしかしたら知っている人が日本で 2 人くらいはいるかもしれない。

12:42 午後 書籍・雑誌 | | コメント (0) | トラックバック (0)

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