2016.08.11

# 『シン・ゴジラ』~伊福部曲の整理

『シン・ゴジラ』

ひとまず、通常上映、IMAX 2D、4DX で3回観ました。

仕事中は、サントラずっとかけてます。サントラを聞いていると、また観にいきたくなります。


この映画について書き出したらまったく仕事にならないので、ひとまずBGMについて、過去のゴジラ作品からとられた伊福部曲を整理してみました。

そもそも、ゴジラ映画を作ろうというときに、伊福部音楽を使うか使わないかというのは、非常に大きい。

念のため確認しておくと、今回を除くゴジラシリーズ28作品のうち、伊福部昭が音楽を担当したのは、以下の12本(カッコ内は公開年)。

ゴジラ(1954年)
キングコング対ゴジラ(1962年)
モスラ対ゴジラ(1964年)
三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
怪獣大戦争(1965年)
怪獣総進撃(1968年)
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年)
メカゴジラの逆襲(1975年)---ここまで、昭和シリーズ
ゴジラvsキングギドラ(1991年)
ゴジラvsモスラ(1992年)
ゴジラvsメカゴジラ(1993年)
ゴジラvsデストロイア(1995年)---ここまで、平成シリーズ

ちなみに、次に多く音楽を担当したのは、『七人の侍』の佐藤勝だ(4本)。


ただし、ミレニアムシリーズになってからも

ゴジラ2000 ミレニアム(1999)
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000)
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)
ゴジラ FINAL WARS(2004)

では、ゴジラのテーマその他が使われている。

特に、ミレニアムシリーズの中でもひときわ輝く金子修介監督の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では、エンディングにゴジラのテーマと怪獣大戦争マーチをもってくるという、今回と同じようなことをやっているのだった。

伊福部曲が使われなかったのは、

ゴジラ×メカゴジラ(2002)
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)

だけだ。この2作は、その点ずいぶん不利だったんじゃないかと思う。

その意味で、『シン・ゴジラ』では音楽をどうするのか、というのもかなり大きいポイントだっただろう。

予告編の段階では、「これはエヴァですね、わかります」というくらい鷺巣詩郎節全開だったわけだが、ふたを開けてみたら、伊福部曲が実に効果的に取り込んであった。

この辺も、監督と総監督がファン心理を知り尽くしているおかげだろう。


本作で使われた伊福部曲はぜんぶで8曲。といっても、そのうち4曲はエンディングで流れるので、劇中で使われるのは4曲。

しかも、伊福部曲といっても、そのうち1曲はゴジラシリーズの音楽ではない。全8曲は以下のとおり。

1608111_2

冒頭の番号がサウンドトラックCD(『シン・ゴジラ 音楽集』)でのトラック番号、Mの付いた番号は、オリジナル作品のサウンドトラックでの楽曲番号、そして最後のカッコ内が元のタイトルだ。

どの曲も、それぞれの場面の絵に実によく合っているのだが、あの場面で宇宙大戦争マーチをもってきたところに、ゴジラシリーズに限らない東宝特撮への尋常ならざる愛が感じられる(東宝特撮全般に対するリスペクトは、これ以外にもある)。

この曲、エンディングで流れる『怪獣大戦争』メインタイトル(終曲その3)に似ているのだが、というか同じ曲なのだが、オリジナルはこの映画だ。

さらに言うと、この曲の原型は第1作『ゴジラ』で、フリゲート艦が出航するときのBGMとして初めて登場する(サントラ番号M11)。

つまり、地球を守る組織が出動するときの、由緒正しいBGMなのである。


#2の「ゴジラ上陸」と#8の「ゴジラ復活す」は当然の選択として、そのほかのチョイスも実はなかなか絶妙だ。

#9の「ゴジラ登場」は、おそらくいちばん有名な「ゴジラ登場のテーマ」だろう。終曲その1にもなっている、初代『ゴジラ』のタイトルテーマ

のテンポを遅くしたバリエーションだ。

いろんなところで使われているのだが、今回の曲は『メカゴジラの逆襲』からとられている。つまり昭和ゴジラ最後の作品である。しかも、しばらくゴジラ映画から遠ざかっていた本多猪四郎監督が久しぶりに(そしてゴジラシリーズとしては最後に)メガホンをとり、伊福部昭が音楽を付けた作品なのだ。


終曲その2が「三大怪獣 怪獣大戦争」なのは、もしかしたら、今後のシリーズ化への布石かもしれない。


終曲その3は、言うまでもなく劇中でクライマックスとなった宇宙大戦争マーチの変形リピート。


終曲その4のチョイスだけはちょっとわからない。原曲はこれで、

オープニングのくせにエンディングみたいな雰囲気がある曲。

終曲その2~4まで共通して、オリジナルの映画にはラドンが出てくるんだけど、


03:25 午前 映画・テレビ | | コメント (2)

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2015.12.14

# いよいよ今週~SWのテーマ曲いろいろ

今週末はいよいよ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開です。


気分の演出に、おなじみのテーマ曲のいろんなアレンジ版をお届けします。

【2016/1/6追記あり】


まずはこれ。パイプオルガンの、しかもフルバージョン。


続いては、エレキギターバージョン。オーケストラのすべてのパートをギターに置き換えてみたという。むちゃくちゃカッコいい。ぜひフルバージョンも~。

こちら、ブルーグラスバージョン。とたんに、ゆる~い雰囲気に。

【12/19追加】

これも愉快。人間楽器たちのバージョン。

【1/6追加】

日本人の女の子がエレクトーン1台で。この子もスゴいけど、最近のエレクトーンもスゴい。

たぶん、探せばほかにもいろんなアレンジバージョンがあるんだと思います。

そして、これがオリジナル。

ちなみに、エピソード1~6のベスト盤サントラというのが出てますが---

1曲目は20世紀フォックスのテーマです。これって別にSWの専売じゃないのですが、なんかもう、これもスターウォーズテーマの一部になっちゃってるということですね。

07:50 午前 映画・テレビ | | コメント (4)

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2015.06.21

# 是枝版『海街diary』

★★★★☆

実写化されると最初に知ったときはのけぞったし、是枝監督が撮ると知ってからも、予告編やスチルを見たかぎりではまったくピンとこなかったのですが、やたらと前評判がいいので、観てきました。


さすがですね、監督。

マンガにしかできないことと、映画だからこそできることをちゃんとわかったうえで、吉田秋生の世界をちゃんと自分の世界に再現している。原作の刈り込みと、映画的な脚色と、ほとんどどれも成功していると思いました。

Umimachi_main

観終わってから、原作6巻をすべて再読したのは言うまでもありませんが……。

以下、ネタバレも含みます。ご注意ください。





何が良かったって、この映画、まず食事のシーンが多い。

綾瀬はるかとか長澤まさみとか、キャスティングの段階でかなりがっかりでしたが、始まってすぐの食事シーンであっさり引き込まれました。姉妹の三人ともね、食べ方の演技が実にいい。しっかりリアルに食べる。

そのあとも、おはぎ、あじフライ、ちくわカレーと、原作でも重要な存在感のある食べ物が出てきますが、そのどこでも食べ方に感心させられました。

三女・千佳は、スチルで見たときにはいちばん違和感がありましたが、実際にはそれを演じた夏帆がいちばんよかった。あの不思議なキャラを、よくあれだけ再現できたと思います。

ちなみに、彼女のファッションは、私がよく行くエスニック系のお店「チャイハネ」が協力しているようです。そういうところ、原作よりちょっと趣味がよすぎるかもしれませんが……


その千佳も含め、姉妹4人の「原作っぽさ」の再現にはかなり成功しています。広瀬すずが整いすぎている気もしますが、ぎりぎり許容範囲。


海猫食堂のおばちゃんに風吹ジュンとか、姉妹の母親に大竹しのぶとか、そのあたりまで含めて女性陣のキャスティングはよかった。


逆に、男性キャラは「原作っぽさ」を潔くあきらめたようです。これは大正解。

吉田秋生キャラでしかありえないイケメンの藤井朋章は、エピソード自体をほぼ全面的にカット(佳乃がそれを引きずる描写もいっさいなし)。

長女・幸の同僚であり不倫相手の椎名医師も、原作よりもっと年上の設定になりました(堤真一)。

そして何より、山猫亭の福田仙一。私が、右コラムで「天本英世似のキャラクター」と書いた人物であり、最新号の連載でもキーパーソンですが、あの風貌と個性はそうそう3Dで出せるもんではない。それを、リリー・フランキーという俳優の個性で上書きしてしまいました。


要するに、原作って、女性陣はリアルだけど、男性陣はけっこう現実離れしてるってことかな……。


唯一、あまりにも原作どおりで吹いたのが、スポーツマックスの店長ですが、彼の内面にはほとんど踏み込みません。


キャスティングに加えて、なによりストーリー上の取捨選択と再構成が見事でしたね。原作のいいところを、ダイジェスト的にではなくうまく取り入れ、オリジナルの部分もおおむね好感が持てました。


第1話から原作5巻の『群青』までをカバーしていて、大筋はおおむね以下の話を中心に構成されています。

「蝉時雨がやむ頃」(1巻、第1話)
「真昼の月」(2巻、第4話)
「誰かと見上げる花火」(3巻、第2話)
「止まった時計」(3巻、第4話)
「おいしいごはん」(4巻、第4話)
「群青」(5巻、第3話)

すずの学校やサッカーの描写は最小限。チームメイトは背景として出てくるだけだし、風太とすずの場面もごくわずか。これも、中学生が出てくると演技の面でどうしても辛くなるので、正解でしょう。


こういう構成のシーケンスを、移りゆく鎌倉の美しい四季とともに描き、そこに流れる時間と空気もきちんと丁寧に映しだす。


姉妹それぞれの心の移り変わりを、単に原作を追うのではなく2時間という映画の枠の中で組み直したのも、さすがでした。監督自身が、原作をじっくり読み込んでいる。最大の成功要因はそこでしょうね。


だから、原作者は是枝監督との対談でこんなことを言ったとか。

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01:01 午後 映画・テレビ | | コメント (0)

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2015.06.12

# 訃報 - クリストファー・リー

あー、サルマン様がとうとう……

リンク:名優クリストファー・リーさん死去 「ロード・オブ・ザ・リング」サルマン役など - ねとらぼ

LotRに続く『The Hobbit』三部作が遺作になったのかな。

ご冥福を……うーん? 祈っていいのだろうか、この人の場合^^;

私の世代だと、「リー御大がドラキュラ役者」だったというのは、知識として知っていて、何本か見たことがあるという程度で、言うまでもなくリアルタイムではその姿を拝見していません。


実際、リー御大を始めてスクリーンで観たのは、『007 黄金銃を持つ男』(1974年)でした。007シリーズのなかでも、敵役として屈指の存在感だったと今でも思います。

年譜を見ると、ちょうどこの「黄金銃」のころが、「ドラキュラ役者」だけじゃない俳優、になった境目だったようです。でも、その後を見ても、けっこうどうでもいい感じの映画にまで、ほいほい出演なさってるんですよね。

しかたなく仕事としてやってたのか、それともご本人けっこうB級テイストが好きだったのか---。


英語版 Wikipedia によると、

Lee had met J.R.R. Tolkien once (making him the only person involved in The Lord of the Rings film trilogy to have done so) and made a habit of reading the novels at least once a year.

ということで、LotRとは実に深い縁がある。


そんなこともあって、私にとってリー御大はやはり、「ドラキュラ役者」ではなく「サルマン様」なのでした。

04:56 午前 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (4)

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2015.03.02

# 訃報 - レナード・ニモイ ~ LLAP

ミスター・スポックことレナード・ニモイがお亡くなりになりました。

リンク:長寿と繁栄を──スポック役のレナード・ニモイ死去 « WIRED.jp

83歳。

バルカン人の寿命を考えたら、まだまだ若いのですが、地球人とのハーフということを考えると、やむをえないでしょう。

インターネット上では、訃報にはよく RIP という略語を見かけますが、今回はあちらこちらで、

LLAP

と書かれています。私もそれにならうことにしましょう。


Live Long and Prosper!

02:37 午前 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (0)

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2015.01.10

# 帽子屋が見た『アオイホノオ』~第5話

第5話「嗚呼、東京」

マンガ持ち込みの話、後編です。

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[モユル]受付さん、明らかに「持ち込みの学生かよ、めんどうだな」という顔をしたね。少し上から目線で、実際は下からだが精神的には俺を上から見たね。

原作マンガにはないモユルの台詞。

すでに書いたように、このドラマは1980年という特定の時期を描くためにいろんな小道具などは実に忠実に再現されているわけですが、ここの台詞はいただけません。この時代

「上から目線」なんて言葉、絶対になかった

はずだからです。

「上から目線」がいつ頃から使われるようになったのか確実なデータはありませんが、少なくともこの時代には聞いたことまったくありません。

私が嫌いな言葉でもあり、全編のなかでもっともイカン場面だと思っています。

[きっちゃん]それこそ、『太陽にほえろ!』の長さんみたいな人か。 [モユル(心の声)]きっちゃん、するどいな。山さんだ。

「長さん」とは、下川辰平が演じた野崎太郎巡査部長のこと。「山さん」とは、露口茂が演じた山村精一警部補のこと。

どうでもいいんですが、『太陽にほえろ!』って、萩原健一とか松田優作とかの若手ばっかりが殉職して、もっと年輩のこの方たちはいつまでも生きてるっていうのが基本設定だったはずなのに、シリーズ終盤になって「山さん」も殉職しちゃうんですね。「長さん」は生きのびた。

ただし、それもモユルのこの時代よりもっとずっと後のこと。


[横山]女の子がかわいく描けてるよねー。

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岡田斗司夫のメルマガによると、「女の子がかわいい」というのは当時のサンデー編集部としては、ちゃんとした褒め言葉だったんだそうです。

それから、持ち込み原稿をすごいスピードで読むってのは、だいたいどの編集さんでもそうみたいで、わりとよく知られていました。

[モユル]よし、集英社に行こう。

掲載誌の関係から、原作マンガで「小学館」という名前は当然のように使われていますが、集英社は「SA社」と書かれています。それでも、雑誌名「ジャンプ」は堂々と使っているので、伏せ字にも何にもなってません^^;

ちなみに、集英社も母体は小学館です(娯楽雑誌部門から分離独立)。ついでに言うと、白泉社は集英社から枝分かれした会社です。この辺の出版社を、業界では「一ツ橋グループ」と呼んでいます。千代田区一ツ橋に集中してるから。

一ツ橋グループと並ぶのが講談社系列で、文京区音羽に拠点を置くことから「音羽グループ」と通称されています。


江口寿史

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たしかにパイレーツは面白かったですが、個人的には、同じ時期のチャンピオンの『マカロニほうれん荘』のほうが好きだったなー。


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原作とはだいぶ違う服装ですが、これもなかなかいいですね。

[MADホーリィ]腹減ったろ。俺も食べるからさ、好きなもん頼んでいいよ。

たしかに、編集さんってよくご飯おごってくれました。もちろん、出版業界の景気が良かった時代の話です。


[MADホーリィ]夜ってのはさ、徹夜するためにあるんだよ。

これも、原作マンガより過激になってる台詞。

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失意のモユルたちがこれから『ロッキー』を観る名画座。「スカラ座」という名前ですが、これ実は川越スカラ座ですね。

川越スカラ座

原作マンガでは、早稲田松竹で観たことになっています。


[きっちゃん]ロッキー1と2を同時上映か。
[モユル]500円かぁ。

今では考えられませんが、この当時の2番館はこういう値段が当たり前でした。いい時代だったなぁ。


[モユル]俺、ロッキーと同じだ。完全に東京に打ちのめされたんだ。まったく評価されないマンガを自分が描いていたなんて、気付いてなかったし、気付くたくもなかった。持ち込みなんて、しなきゃよかったんだ。

モユルが珍しく自分自身に向かい合う感動の場面のはずですが――

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そのとき流れている画面はなんと、本物ではなく再現フィルム!

しかも、大阪芸大の学生たちの課題として上映される作品の再現度はかなり高いのに、本物と似ても似つかないこのフィルム(主人公の身体があんまり引き締まってないところは似てる気がしますが)。そして極めつけはこれ。

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タリア・シャイアにまったく似ていない、どころか100%日本人にしか見えないこのコマ。第5話のクライマックスがこれですよ~。

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なんでもないシーンですが、ここも好きなんですよね。

モユルの部屋、これ6畳間ですね。奥に見えてるのは、押し入れを開け放って物置だなにしてあるだけ。

6畳間だと、窓際に机、部屋の片側にカラーボックスやテレビ、反対側にベッドを置いて、真ん中にテーブルまで置いちゃうと、もう空いてるスペースはほとんどなくなります。そこへ、友だちが3人も来た日には、誰かがベッドに腰かけることになるし、こうやってベッドの上を歩いて出ていくことにもなる。

実に芸の細かい描写です。


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このシーケンスは泣きますよ。

この直前でモユルは「アニメもだめ、マンガもだめ」と独白して涙を流すのですが、そっちより、直後のここが何といっても素晴らしい。

絶望のどん底。その気持ちをモノにぶつけたいけど、テーブル(こたつでしょう)をひっくり返そうとして思いとどまる。貴重なコレクションがある本棚に向かうけど、それをひっくり返したりなどできるはずもなく、逆に愛おしそうに本棚をなでる。そして、ようやく見つけた少年サンデーの山をぶちまける。

ここ、終盤のある場面に対する重要な伏線になってますから。


07:00 午後 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (2)

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2015.01.09

# 帽子屋が見た『アオイホノオ』~第4話

第4話「いざ! 東京出撃」

いよいよ、モユルがマンガを持ち込みする話(のはじまり)。

……ではありますが、冒頭はいきなりモユルの妄想シーン。

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これはもう手を見ればわかります。『カリオストロの城』のあまりにも有名なラストシーンのルパンになろうと苦悶しています。

[モユル]俺が『カリオストロの城』でルパンに学んだことが、無になってしまう。

学んだんかいwww


ところが、モユルの妄想はまだまだ終わらない。今度は『銀河鉄道999』です。

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原作もそうですが、ドラマでも、よくまあいろいろなライセンス関係をクリアしたと思います。こういう風にマンガのコマを出すときは、そのアニメ版どおりの吹き替えを当ててます。星野鉄郎は野沢雅子、メーテルは池田昌子です。ハーロックの井上真樹夫も、すでに登場しました。


妄想はまだまだ終わらない。今度は『あしたのジョー』。

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いやぁ、よくこのシーン使えたなぁ。ここでも、ジョーの声はちゃんと、おあい輝彦が当ててますが、残念ながら白木葉子の声は別の人。雰囲気は似てますが。

[庵野]ウルトラセブン45話のフクシンくんと同じだから、いいんだよ!

はい、これも今ならhuluで見られますので、お確かめください。

0404

ウルトラセブンは、全49話のうちでも特に終盤に傑作が多いことでよく知られていますが、その中でも故・実相寺昭雄が監督したこの「円盤が来た」と、2本前の43話「第四惑星の悪夢」は、もうまったく子供番組とは言えない作品です。

そう言えば、モユルはマンガとアニメにはそれなりに詳しいのですが、実は特撮方面にはまったく疎い。それに対して、庵野や赤井は特撮についてもそうとう造詣が深い(赤井の特撮好きについては、第4話でさらに語られる)。ドラマにはありませんでしたが、原作マンガでは「伊福部昭を知らない」ということがわかるシーンもあります。

つまり、モユルはガイナックス組と比べるとオタク度がだいぶ弱い節がある。この対比も、私にはなかなかおもしろいのでした。

ところで、この45話の主役はフクシンくんですが、ウルトラシリーズなどの特撮番組でおなじみの名子役、高野浩幸にも注目です。『超人バロム・1』の主役のような正統派の役柄もこなしましたが、この子の持ち味は、やや非人間的な役柄を演じたときに発揮されます。なにしろ、かつてのNHK少年ドラマシリーズ『なぞの転校生』も彼でしたからね。

あ、この人も1961年生まれ。モユルや私と同世代だわ。


0405

はい。庵野の部屋にはイデオンのポスター貼ってありますねー。

[赤井]ウチ、新築だし、ステレオ音声付きのでっかいテレビあるよ。 [庵野]よし、行こう

テコでも動こうとしなかった庵野がコロっと態度を変えてしまう。そのくらい「ステレオ音声付きのでっかいテレビ」ってのは、効果があったんですねー。

私の仲間うちでは、20インチトリニトロンを持ってるやつがいて、当時はそれが最大級でした。

ちなみに、テレビのステレオ放送というのは、この2年前の1978年に始まったばかりでした。第2話で「宮崎演出」が出てきたルパン三世の第2シリーズは、途中からステレオ放送になったのがけっこうな話題でした。

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赤井の趣味が最もクローズアップされる場面です。

[山賀]こんな課題、出てたか。 [赤井]いや、自分の楽しみでやってる。背景は、アクリル絵の具で雲と山を描いたもので、手前には150分の1で、奥は300分の1のスケールのジオラマを設置してあるんだ。


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[庵野]キンゴジのゴジラか。この口の大きさがたまんないよね。 [赤井]うん、そう、口の大きさがいいんだよねー。

「キンゴジ」というは、「キングコング対ゴジラ」の略称。ゴジラは、作品のたびに顔が変わるので、マニアはそういう略称で区別するのです。興味がある方は、昨年のこのエントリをご覧ください。

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # ゴジラシリーズの究極サントラCD

ここに、初期のゴジラの顔が並んでいます。


この会話の後の山賀のリアクションもなかなか楽しい。

[山賀]一生、食いっっっっっっっぱぐれない、ような気がする。

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これは何をやってるかというと、黒ベタを塗った背景を下に置いて、ホワイトを含ませた筆をかまえ、その筆に思いっきり息を吹きかけるというやつです。ホワイトが飛び散って、一瞬で宇宙空間の星を描くことができるという技。

モユルは、さも自分が思いついたように語っていますが、別にモユルが初めてではありません。とっくに知られていた方法です。

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東京駅が古いですね。合成でしょう。


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「かっこよく撮ってくれよ」とカメラを渡し、距離をとってから何やら口ずさむモユル。これ、権利の関係で曲が使えなかったのかなぁ。わかりますよね。

同じ曲はなかったんで、これでも。

太陽にほえろ! のMADでいちばん好きなやつです。

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石森章太郎ばりに、喫茶店でペン入れをするモユルたち。その喫茶店のウェイトレスがスゴいなあと思いました。まさに80年代的風貌。

ってか、同級生にこの人とそっくりの子いたんだもんw

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「飯田橋のユースホステル」に泊まるモユルたち。

ここ、ちょっとわからないんだなー。なぜって、大学生のときユースホステルに泊まったことなかったから。

ユースって、こんな風に男女同室なんですか?

01:03 午前 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (0)

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2015.01.08

# 帽子屋が見た『アオイホノオ』~第3話

第3話「アニメーターへの決定打」

前回は触れませんでしたが、第2話には矢野健太郎が登場。

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これがまた、原作マンガ以上にマンガ的なキャラクターになっていて楽しい。大仰な言動と、シャアの台詞の引用が見事にはまってます。

第3話は、そんな矢野健太郎に打ちのめされた焔モユルがアニメーションに向かう話です。

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これ、『アオイホノオ』の七不思議のひとつなんですが、原作でもドラマでもモユルがアルバイトしているという描写はまったくないんですよね。もう少し後の話で、普通免許を取得するときは親に費用を出してもらうようなのですが、それ以外は、たぶんふだんから仕送りはしてもらっているだろうけど、それほど余裕があるはずはない。それなのに、こんな値の張るアニメ制作道具を買ったりしてる。そのお金はどこから出てきたんだ~、モユル。

あの時代の大学生なんで、アルバイトしてないってことはないと思うんだけど。

ちなみに、私はもちろんアニメに手を出そうなんて思ったことはないので、こんな道具を買ったこともありません。似たような道具で、タミヤカラーと筆ならたくさん転がってましたが。

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山賀が食べている「マルちゃん 赤いきつね」は、もちろん当時のパッケージです。このすぐ後に出てくる「ポカリスエット」の缶も発売されたばかりの当時のデザインで、その辺の小道具はぬかりありません。


[庵野]正確には、初代マンの古谷敏さんの動きだ。

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前回もありましたが、庵野がウルトラマンの動きを真似る場面は、このドラマの見どころのひとつです。しかも、いちいち解説してくれるから楽しい。その解説の解説をしておくと――

古谷敏というのは、東宝の俳優さんで、円谷特撮にもかなり早くからノンクレジットで出てきたりしています。たとえば、これは

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『三大怪獣 地球最大の決戦』のときのひとコマ。真ん中の小泉博の左奥、カメラを構えてるのが古谷敏です。『ウルトラセブン』になると、アマギ隊員としてレギュラーで出演するようになります。

ところが『ウルトラマン』には、なぜか俳優としてではなくスーツアクターとして、つまりウルトラマンの中の人として出演していました。

このときの庵野は、「単にウルトラマンを真似ているのではない、中の人の動きを再現してるんだ」と言いたいわけです。

ちなみに、特撮着ぐるみの中の人としては、この人なども有名です。

リンク:「元祖」ゴジラ・スーツアクター中島春雄 | nippon.com

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アニメショップ ベロ。原作マンガには、ちゃんと実名で「アニメポリス・ペロ」と書かれています。ペロというのは、

リンク:アニメといえば、東映アニメーション! TOEI ANIMATION

この会社(昔の名前は「東映動画」)のマスコットキャラクターにもなっているネコのことで(サイトの左上にいるやつ)、もともとは東映動画1969年の長編漫画映画『長ぐつをはいたネコ』の主役キャラです。

この映画が公開されたころの映画館のことは、だいぶ前にこのブログに書いたことがあります。いつも、ただで観てました。

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # (映画|映画館) の思い出、その4

それから、ペロと言えば東映動画が1979年ころ、たしか劇場版『銀河鉄道999』の公開前に設立したファンクラブのマスコットキャラクターでもありました。設立とほぼ同時くらいに会員になりました。


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画面はともかく、このテレビとか、よく用意しましたよねー。

[赤井]ゲッターもいいよねー。 [庵野]ゲッターもいいねー。

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ここで言ってる「ゲッター」というのは、テレビ画面には映らないけど、ゲッターロボのことです。


[庵野]あと、劇場版スリーナインの最初のほうに出てくるアルカディア号も描いてる。

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出ましたねー、キャプテン・ハーロックのアルカディア号。

庵野も言っているように、これは劇場版『銀河鉄道999』に出てくるアルカディア号。1977年にプレイコミックで始まったマンガ版やテレビアニメ版とは、デザインがだいぶ違います。

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特に船首の形がぜんぜん違う。

[手塚治虫(の声)]いや~、アトムのねー頭の角はねー、不思議なんですよ。どういう角度から見ても重ならないんですよ。

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このときの手塚治虫の声、まだ秘密ということで、エンドロールにはクレジットされていません。第10話で手塚治虫を演じる岡田斗司夫です。

最後のほうで上映される庵野の作品「じょうぶなタイヤ」、本物はYouTubeで見ることができます。

この動画の後半です。

ちなみに、ここで使われているBGMは、東宝特撮シリーズで「自衛隊マーチ」として知られる伊福部昭の名曲(ただし、途中までは早回しになってます)。1954年『ゴジラ』で、自衛艦しきねが出港する場面に初めて使われて以来、自衛隊の出動する場面の定番であり、『怪獣大戦争』ではメインテーマにもなりました。


01:42 午前 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (0)

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2015.01.05

# 帽子屋が見た『アオイホノオ』~第2話

第2話「残念な毎日から脱出せよ」

第2話もネタ満載です。

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[山賀]なんだよ [庵野]ルパンだよ [山賀]ルパンをわざわざ見に来たのかよ [庵野]今日は宮崎さんの作画なんだよ

ここで言ってるルパンとは、1977年から始まったテレビ第2シリーズのこと。そして、庵野が大画面で見たかったこの日の放送こそ、宮崎駿が照樹務というペンネームで脚本・演出・コンテを担当した伝説的なエピソード

第145話「死の翼アルバトロス」

です。放映が1980年7月28日なので、まさに焔モユルや庵野たちが1回生だったときのこと。

今ちょうど、huluで第2シリーズ全話が公開されています。

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宮崎駿が世間一般に知られるようになったのは、スタジオジブリ設立直前の『風の谷のナウシカ』(1984年)から、そしてその名がもっと大々的に広まるのは、やはりジブリ設立後だろうと思いますが、宮崎ファンというのはその前から存在していました。

『未来少年コナン』(1978年)や『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)、同時期の日本アニメーションの数々の作品、なかでも『赤毛のアン』(1979年)の頃には、私の周りでもだいぶ話題になり始めます。と同時に、それ以前の東映動画時代の作品、特に『長靴をはいた猫』(1969年)や『太陽の王子ホルスの大冒険』(1968年)も、「あのときの原画だったのか」という感じで改めて注目を集め、1980年代前半には、そういう古い作品も含めた宮崎駿特集があちこちの名画座で企画されました。

庵野がつぶやく「これは宮崎演出」というのは、たとえばこのコマなどでもわかっていただけるでしょう。

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そして、「ギガント、これはギガント」と言いながら画面を指さす。エピソードタイトルにもなっている飛行艇アルバトロスのことを言ってるのですが、

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ギガントという名前は『未来少年コナン』の終盤に登場する、やはり巨大な飛行機械のことです。

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アルバトロスとの空中戦が、このギガントとの空中戦にそっくり。

0207

つまり、庵野は(そして、同じ時間に同じ番組を見ているモユルも)この数年前にNHK初のアニメとして放映された『未来少年コナン』を当然ながら見ていたということです。

ちなみに、ルパン第2シリーズというのは宮崎駿作品ではなく、この第145話と、最終回となる第155話「さらば愛しきルパンよ」だけが宮崎作品でした。第2シリーズは見るともなく見る程度でしかなかった私の仲間ウチでも、この2本だけは話題になりました。時間軸でいうと、

1972年 第1シリーズ終了
1977年 第2シリーズ開始
1978年 劇場版第1作公開
1979年 劇場版第2作『カリオストロの城』公開
1980年 第145話、155話放映

だったので、カリオストロを見せられた宮崎ファンがこの2本に夢中になったのは当然だったわけです。

[庵野]『あしたのジョー』の出崎さん……

言うまでもなく、2011年に他界した出崎統のこと。

ちなみに、出崎の遺作となった『ブラック・ジャック(OVA)』、年始にファミリー劇場で一挙放送したので初めて見ましたが、なかなか傑作です。


[庵野]高畑さんは『赤毛のアン』

最近は共同で作品を作ることがまったくなくなってしまった宮崎駿と高畑勲ですが、その二人が生みだした傑作が、日本アニメーションの『赤毛のアン』でした。


[庵野]二代目バルタン星人の重力波攻撃をくらっている初代マンの動きだよ。ダメージを表現している

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これも、今ならhuluで見られます。『ウルトラマン』第16話「科特隊宇宙へ」の21分あたりです。

ただし、実際に第16話を見てみると、この動きはあくまでも庵野が「ダメージを表現している」だけであって、実際の作中の表現とは同じでないことがわかります。

[トンコ]でも、この石森章太郎の『マンガ家入門』って本、マンガは誰にでも書けますって書いてあるし。

はい。この本を持っていた人、正直に手を挙げましょうw

私ももちろん持ってましたwww

[モユル]まず、その金田うごき。

0209

モユルが口にする「カナダ」とはアニメーター金田伊功(故人)のこと。かなり早くからアニメーターとして名前を知られるようになった人のひとりでしょう。その絵の特徴については、モユルが作中で熱く語ってくれます。

原作本では「かなだよしのり」という本名どおりのルビが振ってありますが、仲間ウチではみんな「いこう」と呼んでた気がします。

なお、このドラマのオープニング自体でも、人物の動きが金田伊功っぽく描かれています。

それにしても、音楽でも絵でも、このドラマで使えた作品と使えなかった作品、たぶんライセンスの問題だと思うのですが、いったいどんな事情があったんでしょうねー。

そして、同世代の視聴者の多くが狂おしいほど共感するに違いないシーンがこれ。

0210

クラスメートの高橋がビデオデッキ、しかもあの伝説の機種、

SONYベータマックスJ9

を持ってくる場面です。

1980年の時点では、仲間ウチでビデオデッキを持っているのはまだ1人だけでした。私自身がようやく入手したのは1981~82年頃だったと思いますが、こうやって、重い重いビデオデッキをかついで遊びにいくというのは、当時当たり前の風景でした。

やりましたよね? ね?

私らの場合は、主にビデオのダビングがしたいとき、誰かが誰かの家まで機械を担いでいくというのが定番でした。

ちなみに、このクラスメートの高橋、原作マンガでは素顔が出てきません。

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こうやって、自家製のライダー風マスクをかぶっているからです。

第2話でもうひとつうれしいのが、この本屋さんの情景。『めぞん一刻』第1回掲載号の「ビッグコミックスピリッツ」をモユルが買おうとする場面です。

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店主の後ろの棚には『ブラック・ジャック』や『じゃりン子チエ』、秋田書店版『サイボーグ009』などが並んでいますが、平積みの棚には、この3年前の1977年から刊行が始まった手塚治虫全集の、たぶんこの時点での最新刊4点が並んでいます。

いちばん奥は判別できませんが、手前から『鉄腕アトム』、『ビッグX』、『ミクロイドS』のようです。

全集のこのときの刊行作品がどれだったのか、資料も見つからないし私の記憶もありませんが、Wikipediaの「手塚治虫漫画全集」によると、『ビッグX』と『ミクロイドS』の刊行は1981年です。

この時点でモユルたちはまだ1回生のはずなので、この小道具は、素晴らしいんだけど考証がちょっと狂ってしまった例と言えるかもしれません。

さて、この講談社版「手塚治虫全集」。刊行が始まった1977年というのはちょうど私が高校1年生のとき。

刊行開始を知ったときは狂気乱舞しましたが、当時で1冊400円が毎月4冊ずつ(初回だけは確か8冊)。高校生にとってはなかなかの負担でした。それでも、毎月発売日になると何をおいても本屋に走り、コンプリートを続けていました(結局、300巻(後に400巻)全部は揃えられず、たぶん実家にあるのは半分くらいです)。

[本屋のおばちゃん]なあ、おにいちゃん。あんた、マンガ詳しいんやろ。このアニメ、なんて言うん?

本屋のおばちゃんの台詞に続いて写るこの画面。

0213

モユルが答えるとおり『伝説巨神イデオン』の1シーンですが、このとき画面に映っているのがまさしく

イデのマーク

なわけで、終盤に流れるダイコン3オープニングの伏線になってるんですね。

[高橋]これ、最新のアニメ雑誌なんやけど……

そう言いながら高橋が取り出すのは、当然「アニメージュ」なわけですが、

0214

カリオストロの1シーンが写っているこの号は、調べてみたら、1979年11月号みたいですね。ドラマ中のこの時点で「最新のアニメ雑誌」じゃない……。


12:40 午前 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (0)

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2015.01.04

# 帽子屋が見た『アオイホノオ』~第1話

本放送からはだいぶ時間が経ってしまいましたが、TVドラマ版『アオイホノオ』全11話をようやく見終わりました。

何を隠そう、隠してないけど、原作者の島本和彦は私とまったく同世代。それどころか、誕生日がちょうどひと月しか違わないまったくの同年齢。そのせいもあって、原作はいろいろとツボにはまるところがあって大好きなわけですが、このドラマ化も、ふだんテレビドラマをほとんど見ない私にとってさえ傑作でした。


そんな『アオイホノオ』を、録画で検証しながら帽子屋が語るシリーズというのを、新年早々かましてみようと思います。

第1話「長き戦いのはじまり」

オープニングがいきなりダイコン3なのは想定内でしたが、まず、その途中に写される焔モユルの本棚から。

0101

この本棚はこれからも何度か写されますが、まず気になるのが下段に並んでいる『あしたのジョー』です。

その一、22巻まである。

その二、上段と比べると、サイズが大きい。

『あしたのジョー』にいろんなバージョンがあることは言うまでもありませんが、おそらくいちばん世間的に知られているのはこれです。

おなじみの講談社コミックス版。これは復刻版ですが、オリジナルも装丁・サイズはほぼ同じ。

そして、

全20巻

です。ところが、モユルの本棚に並んでいるのは、本誌・少年マガジンと同じサイズで、しかも巻数が多い

私もこのバージョンは見たことないのですが、調べてみると、コミックスより早く1968年~1973年に刊行されたB5版なんだそうです。

リンク:あしたのジョー原作本の完全紹介!!

私ももちろん、連載当時の本作は断片的に読んでますが、実際に手元にそろえ始めたのはコミックス版になってからでした。

このドラマはかなり"歴史考証"がしっかりしているので、この辺の小道具も抜かりはないはず。とすると、原作者・島本和彦は、

7歳の頃からこのバージョンを買っていた

のでしょうか。さすがです。

ところで、このバージョンは全23巻本のはずなのですが、モユルの本棚には最終巻の23巻がありません。これははたしてどうなったんでしょうか。気になるところです。


続いて、同じ本棚の上段を見てみましょう。

0102

こちらは、年代的にもほぼ納得できるラインアップ。というか、半分以上は当時の私の本棚ともかぶってます。『イナズマン』が2巻しかなかったり、『銭っ子』の1巻がなかったりするところがリアルです。

『ミライザーバン』は、1976年(原作者と私が中学3年のとき)9月の創刊号から雑誌「マンガ少年」で連載が始まった作品なので、松本零士ファンのモユルの本棚にあるのは当然。


次は、オープニングに続いて写る本棚。

0103

文民社版の手塚治虫全集(ここで写っているのは『ジャングル大帝』)は、私も神田の古本市で何冊か手に入れたことがあります。そのほかは、アニメや映画のムックが並んでいる棚ですが、ここで注目したいのは、左端に移っている

折り畳み式の双眼鏡

でしょう。ウチにも同じようなのが、いくつか転がってました。


次に写るのは、窓の左側にある本棚だと思いますが、

0104

ここは私の趣味とだいぶ外れます。『太陽にほえろ!』の、これはシナリオ本なんでしょうか。私もだいたい見てはいましたが、それほどはまったわけではない。でも、モユルはおそらく、「映画を作りたい」という夢もあったので、ドラマツルギーの勉強としてこーゆーのもきっと読んでたんでしょうね。

『巨人の星』が講談社文庫版であるところが細かい。ほぼ同じ時期に連載されていた『あしたのジョー』は、B5版を早くからそろえるほど熱中していたのに、『巨人の星』のほうは連載当時にそろえようとは思わなかった。文庫版が出るようになってから何かを再発見して全巻をそろえたんではないか――そんなモユルの読書傾向がうかがえます。

『ナイン』のあだち充――

この辺も私とは趣味が合いません。あだち充は、ほぼ一貫して苦手です^^; 話作りのうまさはわかるんですけど。

[高橋]仮面ライダー、旧1号の仮面は、緑ちゃうねん。ほんまは、青やねんで。

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クラスメイトの高橋が発する名セリフです。

仮面ライダー旧1号の登場は1971年なので、これはもちろんリアルタイムの作品についての会話ではないわけですが、放映当時、原作者の家のテレビはもうカラーだったのでしょうか。

ちなみに、私の家のテレビがカラーになったのは『ワイルド7』ドラマ版のころ、つまり1972年になってからなので、旧1号は白黒でしか見たことありませんでした(その後もちろんカラーで見たけど)。


第1話はこんなところで。

12:31 午前 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (0)

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2014.07.28

# Godzillaはゴジラだったがゴジラではなかった

★★☆☆☆

あらかじめお断りしておきます。

私はたぶん、CG不感症になったようです。トランスフォーマーもスマウグも、そしてギャレス・エドワーズ版ゴジラも、どうにもピンときません。私の評価については、その点を割り引いてお読みください。


というわけで、エメリッヒ版『GODZILLA』の汚名を晴らすべくハリウッドが送り出した今回の『Godzilla』。世界的にも大ヒット、本家の日本でも総合的には評価が高く、アレとかアレが登場する続編の制作も決定したそうですが、私的には、ちょっと期待外れだったかな、というところです。

以下、ネタバレも含むのでご注意ください、。






===== ネタバレシールド全開=====






本家ゴジラに対するリスペクトは十分に感じられた。オープニングもかなりよかった。1954年版『ゴジラ』の設定は踏襲せず、それでいて1954年に最初の遭遇があったという設定もまあ嬉しい。

リンク:樋口尚文の千夜千本 第13夜「ゴジラ」(ギャレス・エドワーズ監督)(樋口尚文) - 個人 - Yahoo!ニュース

しかし、このたびのハリウッド版「ゴジラ」は最大の成果として、この「怪獣を畏怖する(=見上げる)視座」にとことんこだわっている。

そういう視点でとらえた怪獣(たち)の撮り方は確かにうまい。スケール感の演出も申し分ない。そもそも当のゴジラはなかなか姿を現さない、その焦らし方なども監督は実に良く心得ている。


ではあるんだけど、じゃあ渡辺謙の"芹沢"が言う「controlできない絶対的な存在」に対峙した「人類の無力感」が感じられたかというと、いかんせんそこは弱かった。なんでかというと、迎え撃つアメリカ軍の物量感もまた半端なくて、あれならどんな怪獣が来ようがいくらだって迎撃できんじゃね、という気にさせられるからだ。

核兵器という最終的なオプションの行使もあっさりOKで(科学者たちが抵抗する場面はもちろんあるけど)、怪獣(たち)より、アメリカ軍の"すごさ"のほうがいろんなところで印象に残ってしまった。

にもかかわらず、そのアメリカ軍のやることが、実は随所でしょぼい。 M.U.T.O.---というのが、今回の相手役怪獣に与えられた唯一の名前。そういリアリティーはあるんだよね--- が電磁パルスを放つってわかってるのに、ジェット機飛ばして市街地に墜落させちゃうし、核ミサイルの扱い方もなんだか行き当たりばったり。


こんだけ壮大なフィクションが結局は主人公ファミリーの話に収束しちゃうってのも、アメリカ映画の悲しい性とはいえ、いただけない。エイリアンが来て地球征服の危機が迫ろうが、地球直撃コースの隕石を破壊しに行こうが、最後は主人公を取り巻くファミリードラマで終わっちゃうという。

見たいのはゴジラなんだよ、

怪獣なんだよ。夫婦親子が抱き合うシーンじゃないんだってば。


そして、ハワイでもロサンゼルスでも、あれだけの被害が出ているというのに、破壊される街並みにも、逃げ惑う人々のシーンにも、今ひとつ悲惨さ切実さが感じられない。1954年『ゴジラ』に及ばないのはやむをえないにしても、モブシーンはせいぜいが平成シリーズの「いかにもエキストラを集めて走らせました」的な雰囲気しか出ていない。

それでふと気づいたんだけど、アメリカって、日本やイギリス、ドイツ、フランス、中国と違って、自国の国土が外国との戦争で戦火にさらされた経験、あるいは他国の侵入を受けた経験が、実はまったくないんだよね。外敵に侵されるという国民的記憶が少しもない。あるのは、内戦と、せいぜいが植民地時代の局地戦の記憶だけ。

そう考えて思い出してみると、どんな大作でVFXがよく出来ていても、アメリカが外敵の攻撃で破壊される場面って、どこか空々しくって他人事みたいな空気が漂っている気がしないでもない。本当に経験したことがないから想像するしかなくて、その想像力と描写力は実にたいしたものなんだけど、しょせんは作り話という空気しか伝わってこない。

一方、同じような破壊の場面でも、犯罪者とかテロリストとかミュータントとか、外敵ではなく「内なる敵」の話になるとにわかにリアリティーを帯びてくる。内戦は経験してるから。


そもそも、おそらくはシリーズ化も見据えて、ハリウッド版リベンジ仕切り直しとして「Godzilla」をやる以上、今回は単独出演でもっともっと「ゴジラの恐怖、圧倒的な存在感」を描ききることに終始すべきだった。それを、最初っからVSものにしちゃったのが残念でならない。なんでゴジラが M.U.T.O.と闘うのか、その理由付けはあるんだけど、その点では平成ガメラシリーズが先にやっちゃってるし、それにとうてい及ばない。

言ってみれば、

志としては1954年版『ゴジラ』で始めたのに、途中から昭和シリーズ中期みたいになって終わっちゃったよ。

という印象(わかりにくいか^^)。


なによりね、個人的には最初から最後まで、

怪獣映画のワクワク感

を感じられなかった点がいちばん残念。

「怪獣が出るぞ」というワクワク感だけは、本家東宝のシリーズが昭和、平成、ミレニアムでそれぞれどんなに悲惨な落ち方をしたときにでもちゃんと残されていた。

このワクワク感の正体を説明するのはなかなか難しいんだけど、たとえば同じハリウッド映画でもMarvelヒーローものにはちゃんと、共通するワクワク感があるでしょ。あの感じ。

そういうワクワク感がつまった怪獣映画を観たいなぁ。

02:01 午前 映画・テレビ | | コメント (2)

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2014.07.24

# ゴジラシリーズの究極サントラCD

先週書いたように、1954年版『ゴジラ』を再鑑賞して以来、頭のなかがしばらく東宝特撮していて、以前から気になっていたこれ、

リンク:サウンドトラック>ゴジラ

の「BOX1」だけようやく買ってみました。


いやぁ、ご本家東宝が「パーフェクト」と称して自ら出しているだけあって、このシリーズはなかなかマニアックです。

ちなみに、BOX1~6の内容はこうなっています。

BOX1
昭和シリーズの前期、『ゴジラ』(1954)~『三大怪獣地球最大の決戦』の5作品 + 特典CD

BOX2
昭和シリーズの中期、『怪獣大戦争』~『オール怪獣大進撃』の5作品 + 特典CD

BOX3
昭和シリーズの後期、『ゴジラ対ヘドラ』~『メカゴジラの逆襲』の5作品 + 特典CD

BOX4
平成シリーズの前期、『ゴジラ』(1984)~『ゴジラvsモスラ』の4作品 + 特典CD 2枚

BOX5
平成シリーズの後期~ミレニアム第1作まで、『ゴジラvsメカゴジラ』~『ゴジラ2000 ミレニアム』の4作品 + 特典CD

BOX6
ミレニアムシリーズ『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』~『ゴジラ FINAL WARSム』の4作品 + 特典CD 2枚


平成シリーズ以降の音楽には特に思い入れもないので、資料価値には惹かれますが、まあぜんぶ揃えたりはしません。


では、まずBOX1のジャケット写真からご覧ください。


140724_g1
『ゴジラ』(1954年)


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『ゴジラの逆襲』


140724_g3
『キングコング対ゴジラ』


140724_g4
『モスラ対ゴジラ』


140724_g5
『三大怪獣 地球最大の決戦』


わかる人にはわかるすぎるくらいわかる、特に詳しくない人でもこれだけ並べられればわかるだろうというこのジャケット写真たち。たぶんほかのBOXも同じように続くんでしょうね。


で、ライナーノーツには、楽曲の情報がけっこう詳しく解説してあり、

140724_g23

特にこんなデータまで載っているので、資料価値がなかなか高くなっています。


特に呆れた 感心したのは、ボーナストラックとしてこんな曲まで入っていること。

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「ゴジラさん」「うちのアンギラス」だってwww

この2曲は、「ゴジラの逆襲」公開年に発売されたSPレコードを復刻したもの。原盤はビクター。

と解説されていますが、きっと当時の便乗商法だったんでしょう。私はもちろん、今回初めて聞きました。


そして、いちばんヤラレタ~と思ったのが、このライナーノーツの裏表紙です。

140724_g12


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上が『ゴジラ』の河内桃子。平成シリーズ最終作の「デストロイア」にも同じ役柄で登場します。

下が『ゴジラの逆襲』の若山セツ子。別冊映画秘宝の「東宝特撮女優大全集」にも載っていません。実際、劇中でも地味です。

つまり、裏表紙をかざるのは、各作品の(いちおう)ヒロイン女優たちなんですね。


……ということはですよ。このまま進んでいけば……


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浜美枝、『キングコング対ゴジラ』より。キングコングに連れ去られます。


140724_g42
星由里子、『モスラ対ゴジラ』より。若々しい、清楚系。


……と続くわけですからね。そうなれば当然、次はこうですよ。


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キタ━(・∀・)━!!!!、若林映子!




金星人の若林映子!




サルノ王女の若林映子!!




わたし的に、日本映画史上最高の美人です。若き日の八千草薫には負けるけど。


つい取り乱しました。← こういうファン心理を突いてくるあたりが、このシリーズのいちばんニクいところと言えるでしょう。


特典CDもうれしい1枚です。

140724_gost

アナログ版を持ってましたが、CDで久しぶりの再会です。実は、この1枚も選曲はけっこうマニアック。なにしろ、1曲目が有名なゴジラのテーマでも、フリゲートマーチでもなく、

「黒部谷のテーマ」

です(すいません、もうわかる人にしかわかりませんね)。昭和シリーズ15作品から、なかなか絶妙な選曲で構成した素晴らしいコンセプトアルバム。


ということで、BOX1はたいへんいい買い物でした。

本当かどうかわかりませんが、

各BOX共限定1954個製造

だそうで、私の手元にあるのがシリアルナンバー1199です。

04:08 午後 映画・テレビ | | コメント (0)

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2014.07.18

# 『ゴジラ』(1954)~二人の科学者の業~

★★★★★

ハリウッド版ゴジラの公開まで、ようやくあと1週間。

その前哨戦として、もう1か月も前の話ですが、1954年版ご本家『ゴジラ』のデジタルリマスター版が(地味~に)公開されたので、もちろん行ってきました。大画面で観るのは、

# デアゴスティーニの『ゴジラ』上映イベント

このとき以来ですが、デジタル版になったおかげで、画面の細部がいろいろ見えるようになっただけではなく、音声がクリアになったのがナイスでした。


当時まだ誰もが記憶にとどめていた戦争、特に東京大空襲の恐怖とか、第五福竜丸の事件も受けた原水爆実験への警鐘とか、この映画については今までだいたいそういう基調で語られるのが定番でした。

でも、それらと並んで、あるいはそれ以上に見逃してはならないのは、

科学者の業

ということがしっかりと描かれていることでしょう。

その科学者を代表して登場するのが、言うまでもなく古生物学者・山根恭平博士(志村喬)と、その愛弟子である芹沢(平田昭彦)なわけですが、本作の主人公は南海サルベージの尾形(宝田明)じゃなく、どう考えてもこの科学者二人です。

尾形はですね、入社したばかりのニューフェイス宝田明を起用した、いわばアイドルタレントの初主演という位置付けでしかなくて、実際、劇中のポジションとかセリフ回しを見ていても、ほとんど重みがありません。

今、芹沢のことを「愛弟子」と書きましたが、劇中にそういう言及はもちろんありません(専門もたぶん違います)。が、「山根博士の養子となるべき人物」と言われている以上、山根は同じ科学者として芹沢の優秀さを認めたからこそ、娘の婿にとろうと考えていたはず。


そして、この二人は、ドラマの終盤、ゴジラ殲滅戦に挑む船上にいたるまで、実は一度も顔を合わせていない。どころか、お互いに

名前すら一度も口にしていない

のです(間接的には、恵美子の口を通じて一度だけ、「芹沢はこのごろ何をやってるんだ」と言っていると語られます)。それぞれが、ある意味で救いがたい「業」を抱えた科学者として描かれていくだけです。


「まずあの不思議な生命力を研究することこそ、第一の急務です。」

そう主張する山根の頭には、純粋に科学者としての好奇心、探究心しかありません。

品川に上陸したゴジラの足音を聞きつけて

「ゴジラだ、ゴジラが来たぞ!」

と駆け出すときの様子など、まるで無邪気な子どものようです。


「ゴジラを殺すことばかり考えて、なぜ物理衛生学の立場から研究しようとしない。この、またとない機会を。」
「あのゴジラは、世界中の学者がだれ一人として見ていない。日本だけに現れた貴重な研究資料だ。」

大きな被害が出はじめてからでさえ、山根がゴジラによる災害を憂える気配は一向にありません。徹底しています。だから、山根博士は科学者としての自身の欲求と、人道的な思いとの葛藤に苦しんだりは、ほとんどしないのです。


一方の芹沢は、いわゆる"マッドサイエンティスト"の典型、世捨て人として描かれているように見えますが、実は虚栄心も恋慕の情も持ち合わせています。

木で鼻をくくったような態度で新聞記者を追い返してから、残った恵美子にだけ、オキシジェンデストロイヤーを見せてしまう。「絶対に秘密ですよ」と言いながら、なんでそんなことをしちゃうのか。

ここで私が思い出したのは、岡田斗司夫が『風立ちぬ』の主人公について言ってることでした。要約すると、「主人公の堀越二郎は、技術バカで、まわりのことなんかまったく見えていないように見える。でも、きれいな女性にはちゃんと目が向いている」みたいなこと。つまり、芹沢は少なくとも心情のうえでは世を捨てきれていなくて、ちゃんと恵美子の気を引こうとしている。

もしかしたら、そういう男女間の心情ではなく、「秘密と言っておきながら、誰かには見せずにいられない」という科学者としての性がそうさせたのかもしれません。いずれにしても、そういう人間味をまだまだ残しているわけです、芹沢は。

秘密を見せた後にも、

「恵美子さん、僕はただ、科学者として研究を続けているにすぎません」

と科学者としてしっかり自己弁護をしておきながら、

「もしもこのまま、何らかの形で使用することを強制されたとしたら、僕は、僕の死とともにこの研究を消滅させてしまう決心なんです」

という人間としての理性は忘れていない。だからこそ、最終的には尾形と恵美子の願いを聞き入れてオキシジェンデストロイヤーの使用を決意できるわけです。

でもよく考えたら、「僕の死とともにこの研究を消滅させてしまう」という芹沢の決心を聞いているにもかかわらず、オキシジェンデストロイヤーを使わせてくれと頼むのって、

「人類のためにあなたが死んで」

と言っているにも等しいんですよ、恵美子お嬢さん。少なくとも芹沢には、そういう宣告に聞こえたに違いないのです。でも、そのことがよけいに、自身の命を賭してオキシジェンデストロイヤーを使うという決断に向かわせた、そう考えると、もうね、自らの手で書類を焼く芹沢の姿、涙なしには見られません。

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そして、ようやく巡視船「しきね」に乗船した二人が互いの心情を語り合う場面などもまったくありません。

「芹沢くん、尾形くんの言うとおりだ」

と山根が語りかけ、

「先生、これっきりしかないオキシジェンデストロイヤーです。完全な状態で作用させるには、水中操作以外にはないのです」

こう芹沢が答える場面があるだけです。それだけに、

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二人が黙って舷側に立つこの絵が、実にいい。


オキシジェンデストロイヤーの効果を確かめる芹沢。丸窓ごしですが、

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その目は、実験結果を見届けようとする冷徹な科学者そのものです。でも最後には、

「尾形、大成功だ……。幸福に暮らせよ。」

という人間くさいセリフを残します。


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「芹沢……」

で、例の有名なラストのセリフにつながるわけです。

「あのゴジラが、最後の一匹だとは思えない。もし、水爆実験が続けて行われるとしたら、あのゴジラの同類が、また世界のどこかに現れてくるかもしれない。」

これ、次回作の予告 人類への警鐘とか以前に、「また現れるかもしれない。なんでもっと徹底的にヤツを調べようとしなかったんだ」という批判や後悔の言葉ともとれます。


一見すると人格者のように見える山根博士のほうが実は科学者としては徹底していて、むしろマッドサイエンティストと呼ぶにふさわしい。逆に、風貌も暮らしぶりもまさにマッドサイエンティストそのものの世捨て人として登場する芹沢のほうが人間性をとどめていて、最後にはその人間性が人類を救う。

そんな逆転の悲劇を生んだのも、まさに科学だった。

次にこの映画を観る機会があったら、ぜひそういう図式も意識してみてください。

05:49 午前 映画・テレビ | | コメント (2)

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2014.06.10

# We call him "ゴジラ"!

昨日『X-MEN: フューチャー&パスト』を観にいったら、この新しい予告編が流れてました。

われらのケンさん、

We call him "ゴジラ"

って言うんですよ(0:55くらい)。US版だけど、

Godzilla

じゃない、"ゴジラ"!

ウチの家内でも気づいたくらいなので、みんなわかってくれてるはず。


ご本家であるはずの日本で、

公開がこんなに遅いのはなぜ

だぁ~、と叫びつつ、あと40日ほど待つことにします。

06:18 午後 映画・テレビ | | コメント (7)

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2014.04.16

# 『花子とアン』~翻訳家の原点が描かれた

以前に書いたとおり、テレビドラマというものを久しぶりに見ています。

NHK連続テレビ小説『花子とアン』


第3週になって、ようやく面白くなってきました。その第3週月曜日、吉高由里子に変わって早々の授業風景。英語教師の訳し方に異を唱えた主人公が、けっして強い調子ではなく、こう言います。

「私は、すこし違う訳をしました」


これって、程度や形の違いはあれ、人が翻訳者になろうと思う原点ではないかと思います。


もちろん、素晴らしい翻訳にめぐりあって翻訳の道をめざす人も多いには違いないのですが、世に出ている翻訳を読んでなんらかの違和感を覚え、「自分ならこう訳すな」と思ったことが、翻訳者であれば一度ならずあったのではないでしょうか。

そして、その違和感について、自分なりの答えを出そうとしてきた人だけが、やがて翻訳者になってゆく。


そういう、翻訳家・村岡花子の出発点が、この回では描かれていました。



いやねー、正直言って、第1週は見るの辛かったですよ。

ドラマ、特にNHKドラマで描かれる昔の日本って、なんでみんなこうなんでしょうねぇ。もう笑えるくらい「絵に描いたような貧乏」でさ、でもそんな境遇のなかで主人公はとてもいい子で……。いや、実際に貧乏だったんだろうし、その貧乏を私は知らないし、はなは本当にいい子だったのかもしれないしね。でもさ、描き方ってもんがあるでしょ。貧乏がリアルとかリアルじゃないとかそういう次元ではなく、とにかくどのドラマ見てもみーんな同じ。

……って言うほどドラマは見てないんでしょ。はい、すいません、私の認識不足かもしれません。とにかく、見てて恥ずかしいんですって。

子役は、いい仕事してると思いましたよ。なかなかのもの。でもね……以下略。

ちなみに、原案『アンのゆりかご』に、あれほどの貧乏の描写はありません。

そもそも、花子5歳のとき、すでに一家は品川に転居しているはずです(新潮文庫『アンのゆりかご』、p.34)。家族が今でも甲府に住んでいる、というのは、だからおそらくこのドラマ独自の脚色。それはいいんですよ別に。「原案」だしね。でもさ、だからって、どうして「これがNHKの描く明治の日本でござい~」みたいなテンプレート的描写にしなきゃいけないんだろ、毎度毎度さ。

で、原案つまり史実どおり、都内の尋常小学校に通っていたのであれば、給費生として東洋英和に入るというのもできそうだけど、甲府からいきなり汽車に乗ってというのは、どうなんでしょ。


第2週、東洋英和(ドラマでは別の名前)に入ってからはだいぶ救われたし、こっちもテレビドラマのコードにだいぶ慣れてきました。コンドン(近藤春菜)とか見てて面白いし、校長先生と英語教師もなかなかいい雰囲気。

でも、あの「お父」は、いつ出てきてもやっぱイタいよね。いや、当時のイタい人として設定されてるのはわかるんだけど、演技がそれに輪をかけてイタいでしょ。まあ、ガメラのときも、この人はちょっとイタかった気がするけど。


そして、第3週、冒頭に書いたようなシーンが出てくるようになって、ようやく楽しめるようになったわけです。

日曜学校に出てくる子どもたち、けっこう「今どきではなさそうな顔」を選んでるなあとか、子供のころ通った日曜学校って、あんな雰囲気だったなあとか(実際にはもっと広かったはずですが、木造のあのたたずまいがね)。

はなに接近する帝大生、若い頃の三ツ木清隆に似てるね、とか。

まあ、これからも恥ずかしい演出はたびたび出てくるんだろうけど、それでも、この主人公ならではの楽しみも、きっと増えてくるのでしょう。

05:37 午後 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (6)

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2013.12.17

# ハリウッド版ゴジラ

たいへんたいへん。12月になってひとつも記事をアップしていない。

こんなに間が空いちゃうと、「また入院でもしてるのか?」と思われてしまうので、かと言ってちゃんとエントリを書いてる時間が今はないので、ひとつだけネタを投下。


映画『GODZILLA』公式サイト


さすが。この予告編は期待できると、もっか評判です。


でも今は、早くホビットの2作目見たいんですけど...

11:13 午前 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2013.11.24

# 『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』

★★☆☆☆ もしくは判定不能

2週間限定公開の初日初回に観てきました。

来年2月に発売されるBDが限定先行販売されるというので、それも欲しくて。

映画『モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 〜グレアム・チャップマン自伝〜』公式サイト
※音声付きで予告編が流れます


いわゆるMonty Python調を期待していくと、たぶん肩すかしを食います。予告編はそんな風にも思えるように作ってありますが、あれは(あれも)嘘です。

そうそう、「虚」とかナンセンスについて無限大に寛大じゃないと、たぶん受け付けないでしょうね(そんな人は、そもそもMonty Pythonのファンやってないと思いますけど)。


どちらかというと、あの連中のダークな部分を寄せ集めて---そういう部分があることを知らない人も観にいってはいけません---、偏執的もしくは変態的にいろいろなアニメーション手法を駆使して映画を1本でっちあげちゃった、という感じです。この映画に描かれていることの何が本当で何が嘘か......究極のファンならそこまで調べるのかもしれませんが、たぶんそんなことしてもあまり意味はありません。


それでも、ここに描かれている「闇」のコワさはじわじわと伝わってきます。ギャグに生きる人間(芸人でも漫画家でも)が、実はその生命をすり減らすようにしてギャグを絞り出しているというのはけっこう知られていて、吾妻ひでおの例を見てもそれはすんなり理解できます。


ただし、吾妻ひでおだと、闇の部分を描いてもああいう作風になる。Pythonsの連中を描くとこうなっちゃう、そういう差があるのかもしれません。


最初からそんな風に考えて観にいけば、それなりには楽しめるでしょう。

09:57 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.11.19

# 新・午前十時の映画祭 ~『ジャッカルの日』

(すいません、日付をさかのぼったエントリです)
★★★★★

大好きな映画ですが、スクリーンで観るのは初めてでした。

131119

この映画の魅力って何なんだろうと、実は昔っからけっこう悩んでいます。

カスタムメイドの狙撃銃がむちゃくちゃカッコイイとか、ジャッカル(エドワード・フォックス)が男の目から見ても渋い~とか、そういう要素はもちろんあるわけですが、映画としてね、ちょっと不思議です。

今回改めて思ったのは、監督のフレッド・ジンネマンがストイックだなぁということ。

代表作の『真昼の決闘』も、同時代のいわゆる西部劇作品に比べたら、およそ娯楽的とは言えない、静かな映画です。

『地上より永遠に』もね、--- あれは、日本人として観ちゃうとどうしてもいろいろなフィルタがかかっちゃうんだけど --- ドラマの描き方が実に淡々としていて、押しつけがましいところが微塵もない。


本作も、ドキュメンタリー的描写に徹していて、無理な盛り上げがいっさいない。それなのに、どうしてあんなに緊張感を保っていられるのか、実に不思議であり、見事です。


どんな映画でも真似ができるつくりではもちろんありませんが、まるで強迫観念的にすき間を埋めようとする画面と音楽ばかりの映画を作っている方たちには、本作品を改めて研究していただきたいと思います。

04:59 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2013.11.14

# 新・午前十時の映画祭 ~『ゴッドファーザー Part II』

★★★★★

若い頃は、この映画のほんとうの良さがわかってなかったかもしれないな、と再認識。

131114


昨今の(邦画・洋画を問わず)うすっぺらい「泣ける」映画が10,000万本たばになったって絶対かなわない、観る者の深いところを突き刺すように揺さぶる情緒があります。

たぶんその情緒のありどころが、Part I (とは呼びませんが)とのいちばんの違いであり、私がこれまでわりと、Part II より Part I のほうが好きだった理由かもしれません。でも、今回改めて大スクリーンで観てみたら、やっぱり甲乙つけがたい。


家族、冠婚葬祭、祝祭。文化、時代……あらゆる点で圧倒的ですね。

今回いちばん意外だったのは、デ・ニーロが若き日のヴィトー・コルレオーネを演じる過去パートが、記憶していたよりずっと少なかったこと。

記憶の中では全編の半分、印象としては半分以上を占めていたのですが、実際に計測こそしていないものの、たぶん過去パートは全体の1/3か1/4くらいですよね? それだけ、過去パートの密度が濃く、描き方も印象的だったということだと思いますが、現在パートが負けているというわけではない。


明暗の使い分けで、Part I はどちらかというと「暗」が強かった。その分、ラスベガスの人工的な明るさと、シチリアの開放的な明るさが新鮮に映るしかけでした。

一方、Part II は「明」が勝っています。シチリア移民の、貧困でありながらこれから上昇していくという志向の明るさ。そして、現在パートの主要な舞台になる中南米の、なんとなく白く抜けすぎているくらいの気候。だからこそ、どんどん暗部に落ちていくマイケルのあの眼が……


一生のうちに、こんな映画を2本も作っちゃった監督って、やはり偉大すぎます。

11:24 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.10.23

# 新・午前十時の映画祭 ~『ゴッドファーザー』

★★★★★

やはり奇跡のような作品です。「名作」の名に恥じない名作。

公開当時に観て、その後も機会があるごとに何度観たかわかりませんが(昔は、パート1とパート2の併映とか、いつもどこかでやっていた気がします)、スクリーンで観ると、3時間弱のはずなのにその倍くらいの時間を過ごしたように感じる、ものすごい密度です。

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このとき、マーロン・ブランドはまだ50歳前です。老けメイクは今見てもスゴいですが、メイク以上に彼の老け演技はスゴい。

ジェームズ・カーンもジョン・カザールも、もちろんアル・パチーノもダイアン・キートンもみんな素晴らしい。

しかも、これだけ超豪華な顔ぶれなのに、その誰ひとりとして俳優・女優として浮き上がることなく、見事にこの作品の中のキャラクターになりきっている。これって、ありそうでいて実はなかなかないことだと思います。


でも、そんな中で私がいちばん好きなのは、初めて観たときから一貫して、ロバート・デュヴァルの演じるトム。後付けの理由を考えるなら、家族や血のつながりというものがあれだけ重視されるマフィアファミリーのなかで、「血のつながっていない家族」という存在が一種独特であり、だからこそ務められる自分の立場を、トムが過不足なくわかっている、そういう人間に強く惹かれるから、というところでしょうか。

末っ子マイケルに対する接し方にも、長男のソニーに唯一真っ向から意見を言う姿にも、音信不通のマイケルを訪ねてきたケイを迎えるときの態度にも、私はとても共感してしまいます。

冒頭で「密度」と書きました。シーケンスとしても絵としても、息が詰まるほどの密度です。シーケンスとしての密度を支えているのは、言うまでもなく緻密な編集と脚本なのでしょうが、場面ごとの明暗の使い分けと音楽の効果も素晴らしい効果をあげています。

画面の密度については、もしこの映画を初めて観る方や、一、二度しか観ていない方は、ぜひ冒頭の結婚式シーンをじっくりご覧ください。いろいろ再発見があって楽しいはずです。

そう言えば、冒頭の結婚式シーンって、間にドンたちの密談もはさみながら、実に27分間もあるんですよね。全編177分のうちほぼ6分の1です。このシーンがこれだけ長いところが、この映画の真骨頂だとかつて言ってたのは、誰だったかな。

ちなみに、ソニーが妹への暴行に腹を立てて射殺されるまでが約5分、クライマックスのバプティズムと暗殺のシーケンスでさえ約8分です。>

今回、私があらためて気付いたのはこのカット。

1310232

ほれぼれします。

次回は『ゴッドファーザー PART II』です(Aグループ)。

11:11 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.10.14

# 新・午前十時の映画祭 ~『燃えよドラゴン』

★★★☆☆

なかなか行けなかった「新・午前十時の~」。六本木で『許されざる者』の2回目を観る、ちょうどその前の時間帯だったので、行ってきました。

これも、テレビやビデオでは何回見たかわからないくらい何度も見てますが、スクリーンでは初公開当時以来初めてです。

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いろいろと難点もなくはないけど、やっぱり何度見ても楽しい純粋娯楽作品。

これ以前の3作品とは違って一気にハリウッド色が強くなり、脚本も実に70年代アメリカ王道映画的。王道とはある意味「無難」なわけで、その辺がクラシック作品になりうる要素なんでしょうね。


今回は、今までの「新・午前十時~」と違って休日だったせいか、前夜の予約時点でほぼ満席。久々に最前列で観ることになりましたが、東宝シネマズ六本木のプレミアスクリーンなので、リクライニングしてけっこう楽に観られました。

ただ、デジタル上映館の最前列って、

スクリーンのピクセルが見えちゃう

んですね。あれは、気になると言えば気になります。デジタル上映で最前列は絶対に避けることにします。

それから、この席だと字幕を見ようと思ったらけっこう苦労するはずですが、なにしろセリフをかなり覚えているくらいだし、そもそも聞き取りには苦労しない映画です。


(以下、ネタバレ含みますが、まあ、今さらですよねw)


それほど何度も見ているはずなのに、今までけっこう軽く見飛ばしていたせいか、改めて気付いて感心したシーンもありました。悪役ハン(シー・キエン)が、舞踏会参加者の一人であるローパー(ジョン・サクソン)に私設博物館を案内するところです。

歴史上の武具や拷問道具が展示されているなかに、ハン自身が失った左手の代わりに使う義手兼武器のアタッチメントも並んでいます。

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そのいちばん最後の展示品に目をとめたローパーが "What's this?" と尋ねると、ハンは一瞬の真顔の後でニコっとしながら、 "A souvenir." とだけ答えます。

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これ。どう見ても白骨化した自分の左手なんですけど、どんな過去があったのかはいっさい語られません。悪役のキャラクター作りには、なかなか効果的でしょ。


それから、同じ部屋で小ぶりのギロチン台をめぐって交わされるセリフも気が利いてます。ハンは、その斬首台に飼い猫を置いて "Very few people can be totally ruthless." と、いかも敵役なセリフを口にしつつ、刃を落とす引き鎖を手にします。

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いやもう、最近ではとんと見かけなくなった、わかりやすくて素敵な悪役ぶりです。しかもハンの話すアジアなまり英語も、最高にいい味を出してますよ。

そして、見かねたローパーはそのネコを抱き上げて放してあげながら、こう言うわけですよ。

"Now you've got eight more."

字幕には出ていなかったのか(手元のDVDでは「死に損ないめ」でした)、客席からは何の反応もありませんでしたが、このくらいの映画でさえこんなこじゃれたセリフが出てくるところに、私はいつもハリウッド映画の奥深さを感じます。

久しぶりの大画面で観てもうひとつ圧倒的に面白かったのは、オープニングからしばらく続く、香港の水上生活風景ですね。アジア的な光景をここまでじっくり映すというのは、『燃えよドラゴン』以前のブルース・リー作品にはありませんでした。

アジア以外の観客を意識したからこそ、あの不思議な世界をたっぷり見せようとしたのでしょうね。ちょうど、『ブラック・レイン』でリドリー・スコットが撮った大阪などと同じです。

しかもその撮り方が、娯楽作品にありがちな大げさな画面になっていないところに感心します。ローパーが乗っている渡し船など、船頭が若い女性ですが、さりげなくその足元に犬が同乗してたりする。いいですよ。

ブルース・リーのこと、何にも書いてませんね。いやもう、かっこいいです。以上。

有名な鏡の部屋のシーン。老師の語った台詞が頭をよぎります。

"... The enemy has only images and illusions..."

"Destroy the image, and you will break the enemy."

"Destroy the image" で、文字どおりに鏡を割り始めちゃうという即物さが、何ともご愛敬でした。

12:23 午後 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2013.09.19

# 映画いろいろ

最近何本か映画を観ましたが、書いてる暇がなかったので、ここにまとめて書いておきます。


『終戦のエンペラー』★★★☆☆

『風立ちぬ』★★★★★

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』★★★★☆

『スター・トレック イントゥ・ダークネス(IMAX 3D)』★★★★★

『鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~』★★★☆☆

『許されざる者』★★★★★


『終戦のエンペラー』

このを観たかった理由は大きく言って以下の2つ。

・終戦直後の通訳という立場には常に興味がある

・先ごろ亡くなった夏八木勲が出ている

しっかりした作りの映画で、主役の色恋がらみを半分以下にしてくれていれば★がもうひとつ増えたところ。

目当てだった故・夏八木勲は、宮内次官・関屋貞三郎という重要な役どころをうまく演じていたが、それも道理、この映画自体が、関屋氏の孫に当たる奈良橋陽子の発案なんだそうだ。

通訳の高橋を演じた羽田昌義は、無名だけどいい演技だった。この高橋が、マッカーサーの言葉を皇居警備隊の隊長に伝える場面の緊張感がなかなかよかった。



『風立ちぬ』

これについては、もうあちこちでさんざん言い尽くされている感があるので、私としてはただ一言。

「ジブリ映画」じゃなく「宮崎駿の漫画映画」ってことにすればよかったのに。

これ作って引退するんなら、もう思い残すことはないよねー。



『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
『スター・トレック イントゥ・ダークネス(IMAX 3D)』

J.J、すごい。「スタトレ」シリーズは見てなかったと言いながら、(シナリオがスタトレオタクのおかげもあって)旧作ファンの心もがっしりつかんだと思う。新メンバーは実にいい感じになってきたし、パラレルワールドってことにしたおかげで、もう何でもやれるしね。そしてなんと言ってもカンバーバッチ。

ストーリー上のアラがあっても、IMAX 3Dで観るとそんなことさえ吹っ飛んで5つ星。



『鷹の爪GO~美しきエリエール消臭プラス~』

映画にふさわしくちゃんとパワーアップしてる。予算ゲージとプロダクトプレースメントは今までどおりだが、サブタイトルになってる商品の出方は、さすがに浮きまくりすぎ。

正式タイトルになる前のサブタイトル「吉田、秘密結社やめるってよ」のまま、ぜひやってほしかった。



『許されざる者』

さすが、李相日。

こういうテーマには、この監督の超弩級リアリズムしかない。自然を撮っていても人を撮っていても妥協を感じさせない、日本映画には希有の、というかほとんど唯一の存在じゃないだろうか。

邦画のオールタイムベストテンに入りそう。

08:36 午前 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2013.07.04

# 新・午前十時の映画祭 ~ 『カッコーの巣の上で』

★★★☆☆

これも、大学生のとき以来ずっと観ていなかった作品の1本。

前回の『アラビアのロレンス』とは違って、観る機会がなかったわけではなく、そうそう何度も観たいと思わなかったし、ビデオ/DVDも持っていない。今回、再鑑賞してみて、その理由が判った。


いい映画だし、アメリカ映画史上に残る1本だとも思うけど、自分にとってそれ以上でもそれ以下でもない、からだ。

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「優れた作品かどうか」という価値判断と、観る人が「共感あるいは感動するかどうか」という話が別であるのは言うまでもない。文学作品でも映画でも、その両方が一致していることはもちろんあるけど、一致しないことのほうが実は多いだろうと思う。

そもそも、共感とか感動なんて、時代や文化が違ったらまったく通用しないはずのものだし、極端に言えばぜんぶ個人レベルの体験で、同じ個人だって体験する年齢によって変化することは誰でも知っている。


瀬川丑松の人生に、今の日本人がどれだけ共感できるか疑問だし、まして日本人以外がどんな風に感動するものなのやら。それでも『破戒』の文学作品としての価値は今でもそう揺らいでいないし(たぶん)、あれを優れた作品と感じる外国人だって少なくないだろう。

『史上最大の作戦』は、擬似ドキュメンタりーとして面白いのであって、あれを観て感動したり共感したりする人はあんまりいないんじゃないかと思う。

往年のATG映画を観て、感動はともかく、共感するという現代の若者がいたら、むしろ変人の部類だよね。


そういう時代や文化を超えても(一定以上の人に)共感や感動を与え続けるものが「名作」と呼ばれて受け継がれていく。


『カッコーの巣の上で』は、そういう意味で、優れた作品ではあるけれど、70年代のアメリカ人が観たときと70年代の日本人が観たとき、今のアメリカ人が観たときと今の日本人が観たときと、ではそれぞれ受け取られ方がよほど違うんじゃないかと思う。


そもそも、原作だってこの映画だって万人受けの共感とか感動を最初から狙っていたはずもなく、それ以前の映画にありがちだった感動とか価値観の押し付けを否定するところが、ニューシネマ時代の、いわば真骨頂だったという、そういう映画史的文脈を踏まえずに、今この映画を観るのはけっこう難しいんじゃないだろうか。主人公マクマーフィーやチーフの言動は、公開当時のアメリカ人には熱烈に歓迎されたし、「あの時代」の日本の若者にも十分共感できた。そういう時代の空気を知っている世代なら今観てもそれを思い出すだろうけど、今どきの若い人が初めてこの映画を観たらいったいどんな感想を持つのか、ちょっと聞いてみたい気がする。


「感動とか価値観の押し付けを否定するところ」と書いたけど、ニューシネマとくくられる作品一群の中でも、その辺のスタンスは監督ごと、作品ごと、時期ごとに少しずつ違っていたのは言うまでもなく、だから好みも人それぞれで分かれてくる。そういう多様性も、ニューシネマ時代のいいところだったんだよね。


そんなわけで、この時代のアメリカ映画って、全面的に肯定できるわけじゃないとしても、最近のアメリカ映画が失ってしまったいいところがたくさんあったんだろうな、と改めて思う。30年くらい経ったから、ハリウッドにもそろそろ、「ニュー・ニューシネマ時代」とか、「ニューシネマ・ルネッサンス」みたいな流れが来てもいい頃かも。


この映画をもう1回観ることはそうそうない気もするけど、観るとしたら、ストーリーをまったく無視して、クリストファー・ロイドとかダニー・デヴィートの演技にしっかり注目したいかな。

ルイーズ・フレッチャーのスゴさはもう十分だから、さ ^^;

11:53 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2013.06.29

# 新・午前十時の映画祭 ~ 『アラビアのロレンス』

★★★★★

結局、前回の『大脱走』から間が空いてしまった「新・午前十時の映画祭」。


今回は、ラインアップの中でも大物中の大物、『アラビアのロレンス』です。

130628

家内は作品自体が初めて。私も、大スクリーンは30年以上ぶりでした。


「新・午前十時の映画祭」のラインアップを見つづけてたら、最近のハリウッド映画、特にCGてんこもりの作品を観る気がどんどん失せていくんじゃないかな、と思いました(いや、それでもスタトレ新作は早く観たいけど)。


この時代の大作でおなじみの、冒頭のOvertureって、やっぱいいですねえ。観たことのある映画なら、この数分間だけでいろいろと記憶が喚起されて盛り上がるし、初見のときも期待がどんどんふくらむし。


この映画、子供の頃はじめて観たとき(もちろんテレビです)には、オマー・シャリフ演じるアリにぞっこんになりました。逆かな、アリを演じたオマー・シャリフに、かも。だから、その何年か後に『ドクトル・ジバゴ』のリバイバルがあったときには初日に駆けつけたくらい。

アリをひいきにするあまり、主人公であるロレンスというキャラクターに逆に感情移入できなかったことも、よく覚えています(調べたら、初のテレビ放映って1978年。ずいぶん後だったんですね)。

もちろん、その後はロレンス自身の葛藤や苦悩にも目はいくようになったし、それだけに今回も後半は特に辛いなあと思いつつ足を運んだわけですが――


そういうアリとロレンスの、あるいはイギリスとアラブの関係というのがちっぽけに見えるくらい、この映画の主役はやっぱり


砂漠


なんですね。だから、冒頭も石畳で始まる。と考えなきゃ、いきなりあの直上カットは冒頭として不自然です。


今どきならきっとCGで済ませてしまいそうな見事なロングショット。地平線に人影が見えてから近づいてくるまでの時間の長さ。砂漠をわたる風と砂の動き。

なにより、いつ終わるとも知れない砂漠横断の描写にあれだけの時間をかけられたという、(映画史の中でもおそらく、ある時期にしか許されなかった)映画的時間の優雅さ。

それだけに、砂漠を渡りきって目に飛び込んでくる海の青。

そのどれもが計算しつくされた美しい構図で、227分という時間の長さをちっとも感じさせない。


そんな美しい画面を、デジタル版で観られるようになったというのは、限りない贅沢すね(昔スクリーンで観たときは、フィルムがかなりくたびれてました)。しかも、音も素晴らしい。バイクのエンジン音とか、ラクダや馬の群れの足音、映画館でしか体験できません。

後でいろいろ調べてた家内が、「ファイサル王子って、オビ=ワンだったんだ...」と驚いてましたが、アラブの族長の一人を演じていたのが、『道』のザンパノであることにはまったく気づいていない模様。

06:55 午前 映画・テレビ | | コメント (11) | トラックバック (0)

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2013.05.12

# 訃報 - 夏八木勲

リンク: 夏八木勲さん死去 映画ドラマで名脇役 - 芸能ニュース : nikkansports.com

大好きなバイプレーヤーでした。

どんな映画やテレビでも、出番が少なくても必ず印象に残るような役柄が多かったですね。個人的には、大河ドラマ『花神』のときの龍馬役、特に暗殺シーンがまっさきに思い出されます(もちろん、総集編に残っています)。

同期生には後に「花の15期生」と呼ばれる、原田芳雄・林隆三・村井国夫・前田吟・地井武男・秋野太作・小野武彦・浜畑賢吉・高橋長英・竜崎勝・栗原小巻・太地喜和子・赤座美代子・河原崎次郎・柴田侊彦・溝口舜亮・三田和代・片岡五郎らがいる。

今見てたら、こんな記事が...... すごいで顔ぶれ。そして、たしかにこの方々も、次々と鬼籍に入られていますね。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

08:57 午前 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2013.05.06

# 新・午前十時の映画祭 ~ 『大脱走』

★★★★★

「午前十時の映画祭」というこの企画、2010年からすでに3回も実施されていたのですが、これまで自分に余裕がなかったせいか、ずっと逃してきました。

リンク: 新・午前十時の映画祭 デジタルで甦る永遠の名作

今回は、上映劇場を3つのグループに分け、上映期間をずらしてあります。ウチからだと、

グループA:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
グループC:楽天地シネマズ 錦糸町

のどちらにも簡単に行けるので(グループBのMOVIXさいたま、は近いけど乗り換えが面倒)、できれば全作品制覇を目指そうかな、と目論んでいます。


と言いつつ、第1サイクル(4/6~19)は逃してしまい、先日、まず錦糸町で『大脱走』を観てきました。


130506


この錦糸町の「楽天地シネマズ」は、いちおうスクリーンこそ4つあるものの、オンラインのチケット予約もなく全席自由席という、今となってはもはや珍しいスタイル。

客層は、ほとんど私ら夫婦より年輩ばかりでした。w


この映画についてはもう今さら言うべきことはありません。

マックイーン、ブロンソン、コバーン。『荒野の七人』組はもうみんな死んじゃいましたねぇ。

脱出組のなかでは、ドナルド・プレザンス(偽造屋ブライス)とジェイムズ・ガーナー(調達屋ヘンドリー)の訓練機奪取空路逃亡失敗エピソードがいちばん切ない。

リチャード・アッテンボローのビッグXを最終的に逮捕するドイツSS将校のカール・オットー・アルバーティは、傑作娯楽戦争物『戦略大作戦』(Kelly's Heroes)では、お茶目なドイツ兵を演じていて、この作品ではシリアスな場面なのに、どうしてもニヤっとしてしまいます。

この映画、私は、7~8年くらい前に東銀座の東劇でもリバイバルを観ていますが、家内は大スクリーンでの鑑賞は初めて。そもそも家内によると、「テレビで見たとき、どの人がどっちの軍なのかもよく判らなかった」とか。

たしかに。子どもの頃初めてテレビで見たとき、自分も似たように感じた覚えがあります。

いちばん違和感があったのは、「捕虜収容所」という場所のイメージ。刑務所とか強制労働所とは言わないまでも、もっと過酷な環境を想像していたので(そのイメージの出どころはよく判りませんが)、舞台となったあの収容所の雰囲気が、最初はなかなかピンときませんでした。

捕虜の扱いがずいぶん丁寧だし、話し方は対等だし、脱走を試みれば射殺はあるけどそれ以外に暴力は一切ないし、物資は当たり前のように手に入るし...。


ということで、もし本作を未見の方は、以下の点をふまえておくといいでしょう。

・戦時中の捕虜の生命・身分は、1929年のジュネーブ条約、「俘虜の待遇に関する条約」で保証されていた。

・本作品の舞台になる収容所は「第三空軍捕虜収容所」といい、空軍将校専用だった。将校となると、やはり兵士とは扱いがいろいろ異なるし、将校自身も兵士とは振る舞いが違っていた。

・(これは映画の冒頭で説明があるが)この当時の捕虜にとって、脱走(を企てること)は敵軍の後方攪乱という名目で、立派に兵役の一部だったので、不名誉とはまったく無縁だった。まして、「生きて虜囚の辱を受けず」という日本式の発想が皆無であることは言うまでもない。

・(これも映画の冒頭で描かれている)ドイツ軍内部でも、ゲシュタポとSSはけっこう嫌われていた。


『大脱走』、グループBは8/24~9/6、グループAは12/14~27と、まだまだチャンスがあります(私も六本木でもう1回観るつもり)。

01:14 午後 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2013.03.11

# 訃報 - 納谷悟朗

ついに、ついにこの日が来てしまいました。

リンク: 訃報:納谷悟朗さん83歳=俳優、銭形警部役などの声優- 毎日jp(毎日新聞)

このブログを始めてからだけでも、大物の声優さんが次々と鬼籍に入られましたが、「ついにこの日が……」と言いたくなるほど、超弩級の大物声優。

「代表作は~」などと簡単には書けないほど、アニメや特撮、洋画の吹き替え、いやいや日本のありとあらゆる映画テレビ界で、私が物心ついた頃から第一線で活躍しつづけたその存在感は、あまりに大きかった。

あえて私の記憶に残る一作を挙げるとすれば、『銀河英雄伝説』アニメ版のウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツを推したいところです。


でも、ここはやはり、沖田艦長として、すでに別宇宙の住人となった古代進を督励していただくか、あの世でもやはり「ルパ~ン!」というあの声で山田康雄を追いかけていただくのがふさわしいでしょう。

ああ、そうです。パイソンズとして、青野武、広川太一郎と掛け合いをやっていただくのも大歓迎です。


心よりご冥福をお祈りいたします。

01:31 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2013.01.29

# やっぱりやるんかい...

リンク: CNN.co.jp : 映画スターウォーズ第7作、監督はJ・J・エイブラムス氏

米ウォルト・ディズニーは28日までに、人気SF映画シリーズ「スター・ウォーズ」の第7作の監督がJ・J・エイブラムス氏に正式決定したことを明らかにした。(中略)エイブラムス氏は2009年の「スター・トレック」の監督を務め、11年の「ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル」の製作に携わった。人気テレビドラマ・シリーズも多数手掛けている。

Bz77kl

06:57 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.05.01

# ドラマ『ROME』を鑑賞中

WOWOWで放映されたのはもうずいぶん前になります。どうして今どき見はじめたかというと、ヤマザキマリのエッセイ漫画がおもしろくて、本人のブログを読んだていたら(家内が)、ヤマザキマリ自身もイタリア人のご主人も、このドラマの出来を絶賛したということを知ったからでした。

内容と出来については私が書くまでもありませんが、私としてはこのドラマ、「別の作品で印象的だった名脇役たちがたくさん出てくる」というオイシイ作品であることがわかり、その分でもとても楽しんでいます。

ちなみにこの作品、R-15指定です。エロもグロもけっこう遠慮ありません。ウチでも鑑賞する時間帯はかなり限られています。

まず主人公ルキウス・ヴォレヌスを演じる、Kevin McKidd。

この人、『キングダム・オブ・ヘブン』の、通称「蟹兄ちゃん」でした。『キングダム・オブ・ヘブン』の主人公バリアン(オーランド・ブルーム)とエルサレムまでの道中しばらく一緒になるだけで、劇中の名前もなくセリフも少ない役なのですが、主人公と一緒に蟹を食ってるシーンが特に印象的なので、(主に巨大掲示板のスレなとで)そう呼ばれています。


ルキウスの部下であり友人であるプッロのRay Stevenson。

『キング・アーサー』(2004年、クライヴ・オーウェン主演のやつ)で、いかつくて下品なのに子煩悩な部下の役を演じてました。『ROME』でも、キャラはちょっと似ています。


オクタヴィアヌスの少年時代を演じるのが、Max Pirkis。

なんとなんと、『マスター・アンド・コマンダー』で、若き士官候補---戦闘中に片腕を失い、軍医マチュリン(Paul Bettany)のガラパゴス諸島調査を助けます---として印象的だった、あの子です。『マスター・アンド・コマンダー』のときが14歳、『ROME』のときが16歳だったんですね。若い若い。


アントニー役がJames Purefoy。

見たことあるなぁ、ちょい役だったけどオイシイ役だったはずだなぁ...と思って調べたら納得。『A Knight's Tale』(『ロック・ユー!』などという、とんでもない邦訳が付いてます、故Heath Ledgerも出てる楽しい佳作)で、エドワード黒太子を演じてました。


キケロの人もどこかで見たなぁ、David Bamber。

ドラマ版『高慢と偏見』(Colin Firthが出たやつ)で、Mr.Collinsという、空気読めないけど妙に憎めないキャラを演じています。

言うまでもありませんが、上にあげたのは私的にツボだったキャラとそのこれまでに印象的だった登場作品です。人によって異論も補足もあることと思います。

07:04 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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# 『テルマエ・ロマエ』映画版

★★★☆☆

封切り翌日の29日、映画版『テルマエ・ロマエ』を観てきました。

以下の数行、軽いネタばれが入っています。見たい方は範囲選択して反転でどうぞ。

前半は原作数話分のダイジェスト、後半は映画オリジナルストーリー。前半はツメコミ感があるし、後半は頑張ってるとは思うけどやっぱりなぁ的展開。割り切ればそれも楽しめるし、セットや小道具はもちろん楽しい。「お風呂文化を楽しむテーマパーク映画」と思えば悪くない出来でしょう。

そんなわけで、今さらですけど、原作コミックはこちら。

このシリーズだけでなく、ヤマザキマリの家族を描いたエッセイ風漫画もけっこう楽しい。

日本人が古代ローマ人を演じるわけですが、実は日本人以外もたくさんキャスティングされていて、その分のせりふは吹き替えになっています。これが実にうまくはたらいていて、阿部寛や市村正親が、もともと濃い顔という以上に日本人に見えないという効果を上げていました。むしろ、現代の日本人以外はぜんぶ吹き替えに聞こえるくらいでした。


映像で初めて見た上戸彩はそれほど邪魔にならなかったし、日本人の中でよくこれだけ「濃い顔」と「平たい顔」を揃えたねーという点でキャスティングはおおむね正解。ただし、竹内力だけは変に浮いてますね。

「濃い顔」の中では、ケイオニウス役の北村一輝が面白かったなぁ。『ゴジラ FINAL WARS』の悪役とかね、変な使い方するといい感じ。

それから、『のだめカンタービレ』の映画版って、実はテレビスポットなどでしか見てないのですが、今回ときどき出てきた「映画におけるギャグマンガ的描写」を見て、あぁそーいえば監督が同じだったのだな、と思い出しました。「のだめ」のファンの方には申し訳ないのですが、私、あの表現手法、ちょっと苦手です。


さて、実はこの映画版、最初はあまり観にいくつもりなかったのですが、テレビドラマ『ROME』と同じセットを借りて撮影した、という話を聞いて観にいく気になりました。

実はちょうど今、この『ROME』を見ているところなのです。WOWOWで放映したとき(5年くらい前)見そこねたのですが、最近になって家内が安いDVDボックスを見つけたので、第1部の終わりまで見たあたりでした。

このドラマの記憶があるうちに映画『テルマエ・ロマエ』を見ると、その分はさらに楽しめます。

このドラマの、あのシーンが、映画のあんなところに。

06:05 午前 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2012.04.10

# 訃報 - 青野武

リンク: 【訃報】「ちびまる子ちゃん」のおじいちゃん役などで知られる声優の青野武さん死去 - GIGAZINE

こんなこともあろうかと……は思ってませんでした。でも、もう75歳でしたか。

パイソンズの吹き替え陣も、ずいぶん寂しくなってしまいました(山田康雄、広川太一郎の二人がすでに鬼籍に)。

銀河声優伝説のムライ役も、今思えばヤマトの真田さんと似たポジションだったかもしれません。


つい先日、石黒昇氏が亡くなったばかりで、今頃はあの世で古代兄弟と思い出話に花を咲かせていることでしょうから、真田さんも寂しくありませんね。


03:26 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2012.03.20

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」、ついに完結

No.55の『透明人間』で有終の美を飾るはずだったのに、何がどうなったのか10巻分の "シリーズ延長" が決まった本シリーズも、No.65 のこれで、ついに完結を迎えました。

Issue_65_1

クレージー・キャッツのいったいどこが特撮映画やねん、と突っ込まれそうですが、一部に特撮が使われていて、ちゃんと特技監督として故・円谷英二がクレジットされています。

シリーズ最終作に相応しいのかどうか、まだ見てません。ちなみに、この間のラインアップについては一度も記事を書いてませんが、どうなるか未定です。

隔週刊で65冊。お疲れ様でした ← 自分。

02:26 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2012.02.22

# 帰ってくるウルトラセブン

さらについでの蛇足です。

前エントリで書いたように、宇宙人ウルトラマンと地球人ハヤタは一心同体だったので、ウルトラマンが死んじゃうとハヤタも死んじゃいます。「命をもらう」というご都合主義展開でハヤタは地球人として生き返るわけですが、シリーズ第 2 作になるとここんところの設定がもう少し巧妙になります。

モロボシダン(=ウルトラセブン)は、ハヤタと違って地球人ではあリません。セブンが地球に来て目撃した地球人の姿をコピーしただけ、つまり中身もぜんぶ宇宙人です。そのモデルになった地球人は、別の名前でちゃんと生存しています(第17話)。

そういう「異邦人」という設定だからこそ、同じ宇宙人に理解や同情を示したり(第6話、37話)、地球の先住民に対するシンパシーに葛藤したり(第42話)という秀逸なエピソードが成立しました。そして、セブンが故郷に帰るときはモロボシダンも地球を去らねばならないからこそ、あの感動の最終回につながるわけです。

ちなみに、このとき故郷に帰ったモロボシダンは、「セブンに変身できないモロボシダン」として、こんどは本当に地球に帰ってきます。

05:06 午前 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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# 帰ってこないウルトラマン

昨日(2/21)、Twitter 上の翻訳クラスタは「翻訳者の収入」という話で朝から異常な盛り上がりを見せていましたが、その話はまた改めて。今回は別の話です。

その同じ日の夜遅く、

「ウルトラマンが M78 星雲に帰っている間、ハヤタ隊員はどうなっているんですか?」

という同業者からの質問があって、と言ってもその方が疑問に思ったわけではなく、娘さんに聞かれたそうです。さっそく私がお答えしたのですが、そもそもの質問の意図が違っていたことが後からわかりました。

日本人なら誰でも知っているヒーローなのに、実は意外と知られていないのか? イカンではないか!www

ということで、ちょっと解説しなくては。

念のため、基本データです。

『ウルトラマン』 1966年7月~翌4月放映
『帰ってきたウルトラマン』 1971年4月~翌3月放映

上の質問、「ウルトラマンが M78 星雲に帰っている間」というのは、てっきりこの 5 年間のことを指しているのだと思って、私はそれを前提にして答えたわけですが、質問者の疑問はそうじゃなく、

「ウルトラマンが変身して、戦って、3分経過するとM78星雲に帰るけど、再び地球に帰ってくるまでの間、ハヤタ隊員はどうなっているのか?」

ってことだったそうです。ふーん、その発想はなかったワ。

ハヤタ隊員、もとはただの地球人で、科学特捜隊の隊員でした。後年は悪代官になったりして人相もだいぶ悪くなってしまいますが、この頃は 25 歳の爽やか系青年でした(あくまでも昭和水準)。

そのハヤタ隊員、第 1 回放送でいきなり謎の飛行体に衝突して死んでしまいます。それが実は、宇宙怪獣を追ってきた別の宇宙人(= M78星雲の住人、名前はまだない)の乗り物で、言ってみれば凶悪犯を追跡中のパトカーが民間人に接触して死なせちゃったという状況になっちゃいました。

で、責任を感じたM78星雲の宇宙人(名前はまだない)が「ごめんごめん、かわりにワシの命やるわ」と言って一心同体になり、さらに義理がたいことに、そのまま地球にとどまってくれることになります。ちなみに、「ウルトラマン」というのは、初めての変身後に人間の姿に戻ったハヤタの命名です。

それで、上の根本的な疑問の答えになるわけですが、別に毎回戦いが終わるたびにM78星雲に帰ってたわけじゃないんですよ。たしかに、怪獣を倒すといつも空に向かって飛んでいくんで、そう思われたのかもしれませんが、さすがのウルトラマンにとっても、

M78星雲は遠い

のです。いつも空に向かって飛んでいきますが、たぶん手近なところに降り立ってからハヤタの姿に戻って、「おーい」とか言って手を振りながら現れたりしてるんです。

もし本当に毎回 M78 まで帰ってたとしたら、彼とハヤタは一心同体ですから、その間ハヤタは行方不明ってことになりますね。

とまあ、本来の疑問の答えはこれだけで、以下は蛇足。

質問の真意がわかる前に、私はこう答えました。

「ウルトラマンの上司みたいなやつ(後付け設定で兄ってことになる)が命を二つ持ってて、そのひとつをもらい、人間として生き返ります」

最終回でとてーも強い怪獣が出てきて、ウルトラマンはあっさり負けて死んでしまいます。つまり一心同体だったハヤタ隊員も死んでしまうわけですが、M 78 星雲の人はとことん義理がたいらしく、この好青年をちゃんと生き返らせてくれるんですね。で、ただの地球人として生き返ったハヤタ隊員、初回から今までの記憶がぜんぶなかったことになってます。

「上司みたいなやつ」と説明しましたが、この頃はもちろん、「ウルトラ兄弟」なんて設定はありません(「ゾフィ」という名前は脚本上も存在したらしい)。が、当時の子どもにばくぜんと「ウルトラマンと似た同族がいるんだな」という印象は残しました。

そしてその 5 年後にウルトラマンは「帰ってきた」ことになりますが、このとき地球にやってきたのは、最初のウルトラマンとは

別の固体

でした。つまり、固有名詞「ウルトラマン」が帰ってきたってことじゃなく、「ウルトラマン」という種族もしくはシンボルが帰ってきたということになります。

当時の子どもたちが「嘘つきー」と思ったのはたぶん最初のうちだけで、あろうことかヒロインやその兄が宇宙人にあっさり殺されてしまうという神的展開に度肝を抜かれているうちに、「ウルトラ兄弟」などというぶっ飛んだ設定が生まれ、その設定ゆえに過去の同族が登場するというファンサービスも成立して、それにあっけなく乗せられたりしたようです。

が、当時の純朴な子どもたちにとってさえ、このとき「帰ってきた」やつの固有名は何なのか、というのは疑惑のタネでした。1971 年に地球に来た固体は、シンボルとして「ウルトラマン」と呼ばれていただけで、かわいそうに固有名がなかったんですね。子ども向け雑誌の記事で紹介されたいくつかの笑える名前を経て、最終的に「ジャック」なんて名前が付いたのは、だいぶ後のことになります。当時の視聴者がかなり成長して、その後付け設定に失笑してしまう年齢になった頃、だったと思います。

04:46 午前 映画・テレビ | | コメント (10) | トラックバック (0)

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2012.02.17

# 訃報 - 左右田一平

こちらを巡回していて初めて知りました(2012-02-15 - Adminではないけれど [ブログ篇])。

リンク: 朝日新聞デジタル:俳優の左右田一平さん死去 - 芸能一般 - 映画・音楽・芸能

しばらく前に「沖田総司」が「そうし」か「そうじ」か、という話を書いたとき、俳優の島田順司のことと、1960年代のテレビ時代劇「用心棒」シリーズのことをちらっと書きましたが、あのシリーズを通じての左右田一平の存在感は、素晴らしいの一言でした。

主役三人のうち、栗塚旭が演じる "用心棒"(固有名は一回も出てこない)は、とにかく腕が立って、どんなに飲んでいても敵が何人だろうと無敵という漫画のような存在。無愛想なうえにニヒルなのは、60 年代という時代の空気をよく表しているとも、"用心棒" の定番とも言えます。島田順司が演じるのは、1 作目では沖田総司、2 作目からは設定が少しずつ変わるものの中身は総司のまんまという好青年で、当然ながら剣もできるけど、キャラとしては、その好青年ぶりと爽やかさが栗塚旭との好対照を成すという配置。

そして、故人となった左右田一平は、シリーズ全作を通して唯一「品田万平」という共通の役どころで出演。こちらは剣ではなく柔術の達人。しかも酒と料理が大好きで(料理は、好きだがあまり上手くない)、いつもニコニコと笑顔を絶やさない。この品田万平が飄々と登場すると、どんな場の雰囲気も変わってしまうという実に味のあるキャラクタでした。

設定そのまま、ご本人もお酒が大好きだったそうです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

01:43 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.12.10

# 訃報 - 市川森一

リンク: 脚本家の市川森一さん死去 大河ドラマ「黄金の日日」など - 47NEWS(よんななニュース)

ウルトラシリーズと言えば必ず名前のあがるベテラン脚本家でした。大河『黄金の日々』は、私が高校 2 年のときの作品で、同級生の間でも人気が高く、日曜日をはさんだ修学旅行のときには、みんなロビーの前のテレビにかじりついてました。

もうひとつ、ドラマ『私が愛したウルトラセブン』(1993年)では、市川森一さんをモデルにした「石川新一」の役を香川照之が演じていました。ご本人が本当にそうなのかどうかよく知りませんが、えらくノリの軽い人物として描かれており、同じドラマで佐野史郎が演じた金城哲夫(こっちは本名なんだよね)の「陰」のイメージとの対照が、ひどく印象的でした。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

01:22 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.11.20

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」No.56~65 の関連動画

ついでなので、追加ラインアップの予告編など、拾えるかぎりで拾ってみました。

(11/20 現在、『さよならジュピター』は実はもう手元にあるのですが、忙しかったのでまだ観てません)

No.56 『さよならジュピター』、予告編。


No.57 『東京湾炎上』……の動画はないみたいだなぁ、さすがに。


No.58 『HOUSE ハウス』、予告編。

映画「HOUSE (ハウス)」 Trailer 投稿者 spyagent0011


No.59 『竹取物語』、ごめん、こんなのしかないwww

コント「竹取物語2」 投稿者 dekamagi30


No.60 『呪いの館 血を吸う眼』、音楽だけのと、オープニング。


東宝映画「呪いの館 血を吸う眼」 S46 op title... 投稿者 spyagent0011


No.61 『怪談』……さすがに何もない。小林正樹もマイナーかなぁ。


No.62 『ミカドロイド』……これもないかぁ。


No.63 『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形』、オープニング。

東宝映画「幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形」 S... 投稿者 spyagent0011


No.64 『血を吸う薔薇』、これもオープニング。

東宝映画「血を吸う薔薇」 1974年 op title... 投稿者 spyagent0011


No.65 『大冒険』、予告編


うーん、楽しみだなぁwww

05:37 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 「東宝特撮映画DVDコレクション」No.55~『透明人間』

いよいよこの作品の登場です。

Issue_55_1

実は私も観るのは今回が初めてなのですが、東宝特撮映画 = 怪獣 ≒ ゴジラと思っている方にお奨めしたい、特撮としてではなく日本映画として美しい秀作です。

公開は、初代『ゴジラ』のわずか1か月後の昭和 29 年 12 月。この当時の東宝特撮がほとんどそうだったように、本作でも、太平洋戦争が遺した大きな負の遺産が、首都東京の平穏を脅かします。

しかもそれが、『ゴジラ』のように巨大な姿の不条理な存在として登場するのではなく、あくまでも等身大の、悲しい犠牲者として姿を現すのです。言ってみれば、ゴジラが戦争そのものを体現するような抗いがたい存在として戦後のスクリーンに登場したのに対して、透明人間のほうはその戦争の犠牲になった「ひと」に視点を移し、復興期の東京によみがえらせたというところでしょうか。そんな 2 作品を続けて世に送り出したというところに、当時の東宝特撮陣の確固たる信念と歴史観を感じました。


主人公は作中でほとんどピエロの扮装をしていて、そのメイクだけでも哀感は十分なのですが、そのピエロを演じた河津清三郎の演技が絶品です。

その主人公が心を通わせる少女が盲目というのもいいし、そこで使われる小道具(オルゴール)も、ありがちながら効果的。そのほか、キャスティングはみんなどちらか言うと地味なのですが、だからこそむしろ、スター俳優の存在感に頼らない、誠実で堅実な作品に仕上がっているのだと言えます。

そして実は、このラインアップに入ってはいますが、特撮そのものの出番はかなり控えめです。本作に続いて作られたいわゆる「変身人間」シリーズ(『美女と液体人間』、『電送人間』、『ガス人間第一号』)と比べてもずっと少ないんじゃないでしょうか。その分よけいにドラマ本編がしっかりしています。

さて、足かけ 3 年にわたって続いた「東宝特撮映画DVDコレクション」、本当はこの No.55 が最終巻です。

第 1 巻を初代『ゴジラ』とするのは異論がないとしても、最終巻にこの『透明人間』を持ってきたというシリーズ構成は、デアゴスティーニさん、見事だったと思います。

特撮といえばゴジラ、ゴジラといえば特撮というくらいに代表的な「特撮もの」である第一作から始めて、最後は、同じ年に公開された「特撮だけど特撮じゃない」『透明人間』でしめくくる。昭和 29 年という年に、東宝特撮陣は、同じ特撮という軸上にありながら、これほどまでに両極端の作品を生み出していたんだというその事実を、このシリーズ構成は気づかせてくれました。

……という見事な構成でこのシリーズは終わるはずだったんですが、なんとなんと、「皆様からのご要望にお応えして第65号まで延長」ということが 9 月の時点で発表されました。あと 10 冊、5 か月も続くんです......。

これから続く 10 作品は、ある意味すごいラインアップです。あまりにマニアックというか、支離滅裂というか、無節操。たとえば、これが本シリーズの続きではなく完結した10作品セットだったとしたら、「誰が買うんだ、こんなの」と言われそうでしょ。

No.56 さよならジュピター
No.57 東京湾炎上
No.58 HOUSE ハウス
No.59 竹取物語
No.60 呪いの館 血を吸う眼
No.61 怪談
No.62 ミカドロイド
No.63 幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形
No.64 血を吸う薔薇
No.65 大冒険

ってか、私も観てないのばっかりだよー。

05:02 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.11.10

# 『オリンピックの身代金』の時代

単行本が出たとき図書館で借りて読みましたが、このほど文庫になったので再読しました。

奥田英朗の「最高」傑作かどうかは異論もあるところでしょうが、傑作であることには間違いありません。特に、昭和 30 年代の東京を知っていると、本筋とは別に当時の風俗習慣の描写だけでも楽しめます。

そういう作品評価とは別に、今回再読していたら、高度成長期の日本人の、今見ると痛々しいくらいに前向きな姿に、あちこちで涙が出そうになりました。

61 年生まれの私の記憶のなかで鮮明なのは、こっちですが。

東京オリンピックの時代といえば、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズも次回作は 1964 年が舞台になるんでしたね。

あのシリーズ、CG の技術にはまあ感心しますけど、最初っからどうにも違和感のほうが強くて、あの時代が見事に再現されているという風に素直には感じられませんでした。実は今回『オリンピックの身代金』を再読し始めてから、その違和感のことが頭にありました。

活字で読んでいると、自分が体験したあの時代は --- と言っても私が実際に知っているのは 64 年より少し後の記憶のはずですが ---、かなりしっかりした感触として生き生きとよみがえってくるのですね。トロリーバスの架線にときどき光るスパークとか、都電で行った銀座三越のライオン像とか......。

でも、最新の技術で当時を再現したはずの映像世界には、そういう「自分の体験が再現される」余地がほとんどありません。どちらかというと、押しつけがましいと感じるだけでした。

きっと、自分の実体験を再現もしくは追体験するための素材というのは自分の中にしかなくて、小説の場合には活字が触媒となってその素材が脳内で再構築されるのでしょうね。でも、この手の映像だとそういう再構築を待つことなく、先に膨大な量の情報が押しつけられてくる。だから、自分の知っている世界を映像で表現されても、それはやはり何枚かのレンズを通した幻灯みたいにしか見えないのでしょう。

映像についてそんなことを考えていたら、こんな記事が目につきました。

リンク: 「4K2K」でテレビは新時代に、でも誰が見るのか? 最先端技術がメーカーの独りよがりに終わる懸念

アホだなぁと思う要素はいろいろありますが、そもそもどうしてテレビ屋さんも技術屋さんも、

「みんな 3D 見たいに決まってる」

と当たり前のように思ってるんでしょうか。

04:01 午前 映画・テレビ, 書籍・雑誌 | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.10.13

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~日本神話の2作品 - その2

さて、東宝特撮のもう 1 本のヤマトタケルものです。

第37号『日本誕生』

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たぶんあんまり知られていないんじゃないかと思うのですが、東宝特撮は日本を沈没させただけではなく、その 14 年前にちゃんと、誕生もさせてたんですね。私も今回のシリーズ化で初めて観ました。

東宝映画が、1,000 作品目の記念として作った超大作。主役のヤマトタケルは三船敏郎で、それ以外にもキャストは超豪華です。

特撮常連の宝田明とか久保明、平田昭彦あたりはもうほんの端役。志村喬だって、クマソ・兄程度です。そのクマソの弟、いわゆるクマソタケルが鶴田浩二ってのは、ミスキャストぎりぎりかなぁ。知的な感じが強いクマソタケルです。

ちなみに、前エントリのトンデモ版『ヤマトタケル』でクマソタケルを演じたのは、藤岡弘、です。みんなやっぱり、クマソタケル好きなんでしょうね。

それから、高天原の神々として、エノケン、有島一郎、三木のり平、柳家金語楼などのお笑い芸人も大挙して出演しています。タヂカラオノミコト(手力男命)が朝汐太郎ってのは、明らかに当時の人気に便乗した特別出演。

『日本誕生』のほうにはもちろん、平成版のようなトンデモ設定はなく、きちんとヤマトタケルの時代を描きます。ただ、作中の昔語りとして、それより古い記紀の時代が描かれるという作りになっています。天地創世から、天岩戸のくだり、そしてスサノオの八岐大蛇退治まで。

そして、この昔語りの中で、実は三船敏郎が一人二役でスサノオも演じています。これを観たときようやく、平成トンデモ版がなんであんな設定になっちゃったか、謎が解けたわけなんでした。つまり、

主役はヤマトタケルだけど、その同じ役者に八岐大蛇も退治させたい

と、そーゆーことだったんですねー。で、単純な一人二役は前例があるからというので、スサノオの魂を宿したヤマトタケルというワケのわかんない人物が誕生したと。なんともトコロテンの脳みそだなぁ。

ちなみに、この映画に出てくる八岐大蛇が、その数年後に生まれるキングギドラの造形の元になったという説もあるので、平成のヤマタノオロチが平成版キングギドラになっていたというのは、言ってみれば先祖返りみたいなものだったんですね。ふむふむ。

05:34 午前 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~日本神話の2作品 - その1

この話を書ける日がとうとうやって来ました。

私としては、ガバラもメガロも、あるいは『緯度0大作戦』や『惑星大戦争』、『さよならジュピター』など数々の "迷作" すらも押しのけて、東宝特撮史上いや日本映画史上のワーストに推挙したいという特一級のダメ作品です。

第53号『ヤマトタケル』

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ダメダメな映画を語るのになんでそんなに嬉しそうなのかって、そりゃね、悪口のほうが盛り上がるw

なんでそんなダメ映画を観にいったかと言えば、公開が平成 6 年。長男がいちばん特撮にはまっていた時期でしたからね(当時 5 歳)。

主演の高嶋政宏もぱっとしないし、沢口靖子もあいかわらずひどいし---前にも書いた気がしますが、この人、日本人女優の中でいちばん嫌いなの---、衣装の "きれいさ" とか、脚本の陳腐さとか、もう日本映画の悪い要素がてんこ盛りなわけですが、そんなことより何より、とにかくトンデモなのは、

ヤマトタケルが巨大ヒーローに変身

しちゃうという抱腹絶倒のクライマックス。

どんな荒唐無稽もたいていはオーケーな私ですが、それでも限度があるというか、荒唐無稽やナンセンスにも「品性」があるだろうと私は思うわけで、その私的な限界を超えてました。しかも造形がこれ。

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(画像はこちらのブログより)

ちょっと気の利いた小学生が描く絵より数段もヒドいし、日本神話の世界なのに仏教系の彫像みたに光背をしょってるというのは、デザインした人の常識疑っちゃいます。

えーと、ただし正確な設定としては、ヤマトタケルが "変身" するわけじゃないんですね。

ヤマトタケルに宿るスサノオの御霊「荒魂」と、(略)オトタチバナに宿るアマテラス大神の御霊「和魂」が融合した光の鎧武者
(デアゴスティーニ第53号より抜粋)

あ、そうでしたね。

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こうやってね、お得意の「不思議な光」---これについては、いずれまとまったたエントリを書く予定---を発しながらオトタチバナの身体が消えてって融合するの。この演出も悲惨ですよ。手とか足が消えてくの。気色悪いだけ。

そして、上の引用にも書かれている

ヤマトタケル = スサノオ
オトタチバナ = アマテラス

という設定がもうひとつのトンデモです。しかもここに、なんとツクヨミまでからんできます。かつてスサノオが斃したヤマタノオロチは、ツクヨミの化身だった。スサノオに斃されたときも実は宇宙空間に逃げのびただけで、そのツクヨミ=ヤマタノオロチが最後には復活し、さっきの巨大ヒーロー(ウツノイクサガミ)と闘うという大爆笑スペクタクルが展開されるわけです。

このヤマタノオロチというのも、平成版キングギドラの頭部をそのまんま使いそうだと思っていたら、ほんとにそうでした。

さて、このツクヨミを演じたのは、デビューからまだ日が浅かった阿部寛です。そのアベカンが、ターミネーターのシュワちゃんのように裸で出現します。

532

阿部寛ファンの方には必見かもしれませんがw、ただしこの頃のアベカン、かなり大根です。そのせいか台詞は少ないし、

533

こんな風に眼ん玉からビーム出して闘っちゃいますからね、本人もきっと、今さら見たくない映像だろうと思います。

脇役ついでに言うと、スサノオとして登場する目黒祐樹は、意味もなく存在感があります。

531

どうでもいいんですが、この衣装、仮面ライダークウガのアルティメットフォームによく似てました。

Kuuga

そんなわけで、空前絶後のトンデモなので途中から本筋をそれてしまいました。実は、ヤマトタケルを主役にした作品が、「東宝特撮映画DVDコレクション」シリーズにはもう 1 本あって、その話しも書くつもりでしたが、長くなってしまったので、エントリを分けたいと思います。

04:53 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.10.11

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~ミレニアムシリーズ最初の 2 本

ちょっと忙しくしてたら、またたまってしまいました。全国○万人の東宝特撮映画DVDコレクション・ファンのみなさま、お待たせしました。今回は、ミレニアムシリーズ(デストロイアでいったん完結した平成シリーズの 5 年後、西暦 2000 年から始まった 6 作品)の最初の 2 本です。

第46号『ゴジラ2000ミレニアム』

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第49号『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』

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『ゴジラ2000ミレニアム』については、今回再見しても、やっぱりあんまり語ることがないんですよね、これが。

3 年前、日本映画専門チャンネルで前作放映したときのコメントがこれで、
リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 『ゴジラ2000 ミレニアム』

今回の感想もこれだけ。大河原孝夫という人のゴジラは凡作が多いのかなぁ。阿部寛は、今度まったく違う作品で登場で取り上げます。

『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』のほうは、5/29 のメカゴジラ 2 部作のときにもちらっと書いたように、それなりの見せ場があちこちにあります。

なんといっても、ゴジラ史上で唯一、生身の人間がゴジラ本体にしがみついちゃうというこのシーン。

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「やっちゃったよー、これ。とうとう」

というのが公開当時の私の偽らざる感想。長男を連れて劇場で観ていた私はもう、状況も忘れて大爆笑しそうでした。しかも、この空前絶後のシーンをやってのけたのが女性だったというのは、時代というものでしょうか。

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もうね、ゴジラがわんぱくフリッパー状態www

それから、これは前にも書きましたが、水没した渋谷。これが実に楽しい。

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ぜんぶ実名の看板。

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そして、この渋谷もそうですが、ミニチュアの出来と実写を組み合わせた遠景のすばらしさは、シリーズ中でも屈指です。

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最終決戦の舞台はお台場。たぶんフジテレビは大手スポンサーだったはず。

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ゆりかもめのこのアングルも秀逸。

499

この対戦シーンも実に美しいショットでした。

01:16 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.07.24

# そうか、アナログの停波は今日の正午か......

見届けますぜ。アナログ波が止まって画面が切り替わる瞬間。テレビの買い換え、結局してないし。

リンク: 地デジ移行:24日正午前には各局が最後の告知 - 毎日jp(毎日新聞)

東日本大震災で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県を除く44都道府県で24日正午にアナログ放送が終了し、地上デジタル放送(地デジ)に完全移行する。対象地域のNHKと民放のアナログ放送では正午以降、番組は放映せず、地デジコールセンターの連絡先を示す青い背景の静止画面を表示する。また、各テレビ局は同日午後11時59分に東京タワーなど各地の送信所の電源を手動で落としてアナログ用の電波を完全に止め、25日午前0時以降はアナログ放送の画面は何も映らない「砂嵐」になる。BSアナログ放送も同時に終了する。

ウチの場合、加入しているケーブルテレビがずいぶん前からデジタル化されているので、画質は良くないにしても、ケーブルの STB から今までのテレビに外部入力すれば、そのままテレビの視聴は可能なので、特に買い換えを焦っていませんでした。

【追記】
正午 5 分前からテレビつけて注目してたのに、ブルースクリーンになりませんでした。よく考えたら、STB(セットアップボックス)はデジタルチューナーでもあるわけで、それがデジアナ変換してアナログテレビに出力してるのね。じゃ、もう今のテレビが壊れるまでこのままでいいや。

09:34 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.06.18

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~究極の子供向け路線 2 本

デアゴスティーニのこのシリーズもだいぶ終盤。No.44 と No.45 は、昭和ゴジラシリーズのなかでも子供向け路線が最大値に達したと言える 2 本でした。

Issue_44_1
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』(1969 年)

Issue_45_1
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972 年)


昭和、平成、ミレニアムの全シリーズを通じても、完全に子どもが主役というのは、この『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』だけです。おそらくこれは、興業的な理由だったのでしょう。というのも、本作は、この年から始まった「東宝チャンピオンまつり」の第一作だったからです。

東宝チャンピオンまつりは、「東宝特撮作品 + テレビアニメの編集版」という編成で 1969 年から 1978 年まで続きましたが、この『怪獣大進撃』から昭和シリーズ最後の『メカゴジラの逆襲』までは、東宝チャンピオンまつりの一部として上映されました(いつも新作だったわけではなく、間に過去作の再編集版が入った。詳しくは Wikipedia の項をどうぞ)。

以前書いたように、この頃は、東宝チャンピオンまつりも東映まんがまつりも毎回ただで観ていたのですが、その当時でさえ、この『怪獣大進撃』より、併映された『コント55号 宇宙大冒険』のほうが面白かった記憶があります。デアゴスティーニ本誌では、「子供たちに対するやさしい目線を感じさせる秀作だと思います」と、川北紘一監督がせいいっぱいに擁護していますが、そういう大人目線のイヤらしさを、子どもはちゃんと感じとるのですよ。

ただし、以前も書きましたが、天本英世ファンならおさえておいていい作品です。それから、音楽担当はシリーズで唯一、宮内國郎なので、ゴジラというよりウルトラシリーズかと錯覚します。

『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』の後、異色作『ゴジラ対ヘドラ』をはさんで 1972 年に公開されたのが、『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』です。

ガイガンの造形は今見てもなかなかの傑作ですが、この作品で製作陣はとうとう、やってはいけないことをやってしまいました。

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なんと、怪獣たちの声にとうとう吹き出しが付いてしまったのです。これを見た瞬間には、さすがに私も(小学生)頭を抱えてしまいました。

怪獣たちが相互に意思を疎通するという設定自体は、『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964 年)で早くも登場しています。が、そのときはザ・ピーナッツの小美人がそのやりとりを通訳するという描かれ方で、そのくらいがぎりぎりの許容範囲でししょう。

この「吹き出し」で愛想を尽かした子どもも実は多かったのではないかと思うわけですが、その証拠に、本作では 178 万人だった動員数が、次作『ゴジラ対メガロ』では半減に近い 98 万人と、歴代ワースト 2 位の記録を作ってしまったのでした。

それにしても、この頃の東宝チャンピオンまつりって、上映時間けっこう長いなぁ。

ガイガンが公開された 1972 年春期なんて、メインのほかに「ミラーマン」、「帰ってきたウルトラマン」、「樫の木モック」、「みなしごハッチ」、「天才バカボン」と 5 本も併映してたわけだから、ぜんぶで 3 時間近いか、それ以上あったはずで、たしかにあの頃の子どもにとっては豪華なひとときだったかも。

でも、その豪華さってきっと、「デパートの食堂で食べるお子様ランチの豪華さ」だったんでしょうね。

09:13 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2011.05.30

# The Hobbit 映画化のキャスト

こんなニュースを見かけたので ---

リンク: オーランド・ブルームが「ホビットの冒険」でレゴラス役を再演!監督が興奮コメント

--- キャスティングはどこまで決まっているのか、ちょこっと調べてみました。アクセスしたのはもちろん、懐かしの TheOneRing.net です。

リンク: The Hobbit Movie Cast | Hobbit Movie Cast News and Information | Hobbit Movie News and Rumors | TheOneRing.net™

まず、

ガンダルフ = Sir Ian McKellen
ゴラム = Andy Serkis

この二人はかなり早くから決まっていました。ほかはどうなっているかというと、

ビルボ・バギンズ = Martin Freeman
ビルボ・バギンズ = Sir Ian Holm
トーリン・オーケンシールド = Richard Armitage
エルロンド = Hugo Weaving
ガラドリエル = Cate Blanchett
サルマン = Sir Christopher Lee
フロド・バギンズ = Elijah Wood
レゴラス = Orlando Bloom

ざっとこんなところです。ビルボ役に Martin Freeman というのはなかなかいい配置だと思います。「ベーコン食べたいなぁ...」とかぼやきながら旅をするというのが似合いそう。面白いことに、Sir Ian Holm も同じ役にあがっているのですが、あれですかね。後年になってこの旅を回想するビルボ、とかそんな形で登場するのでしょうか。

それから、ガラドリエルとサルマンも原作には登場しません。が、追補編などを見るとわかりますが、実はこの物語の時代(第三期 2941-2942 年)に、後の指輪戦争につながるいろんなことが起きているので、その辺の背景が描かれるのではないかと想像しています。

それから、レゴラスも原作には出てきません。出てくるのはレゴラスのお父ちゃんです。と思って、こちらも懐かしい The Encyclopedic of Arda を調べてみたら、

During Bilbo's adventures on his journey to Erebor, he spent several weeks in Thranduil's halls, and later encountered the entire army of the Wood-elves. It seems more than likely, then, that he would have encountered Legolas at this time, but if the two ever met, the fact is nowhere recorded.

とちゃっかり書いてありました。

いちばんわからないのは、フロドです。フロドが生まれるのは第三期 2968 年、つまり今回の舞台よりしばらく後のことになるので、しっかり時代考証(w)したら、彼の出番はありえません。Ian Holm のビルボと同様、後の時代の場面でだけちらっと出てくるのかもしれません。

一時は制作自体がどうなるものか危ぶまれましたが、ここまで情報が出てくると、やはり少しずつ楽しみになります。

公開は、第 1 部が 2012 年 12 月、第 2 部が 2013 年 12 月の予定です。

11:53 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2011.05.29

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」~メカゴジラ(ミレニアム版)2部作

ゴジラの宿敵メカゴジラは、昭和シリーズ、平成シリーズ、ミレニアムシリーズ(1999 年以降の作品)の 3 期にそれぞれ登場します。

昭和 49(1974)年の『ゴジラ対メカゴジラ』と、その翌年の『メカゴジラの逆襲』。
平成 5(1993)年の『ゴジラ vs メカゴジラ』。
そして平成 14(2002)年の『ゴジラ×メカゴジラ』と翌 15 年の『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』。

対決の表し方が、「対」→「vs」→「×」と変遷しているのが目印です。

……と、ここまで書いてから過去のエントリを確認したら、日本映画専門チャンネルで全作放送したときに、ほとんど同じようなことを書いてました。いかんいかん。

# 『ゴジラ×メカゴジラ』

# 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

デアゴスティーニもだいぶ終わりに近づきつつありますが、第 41 号と 42 号がこの 2 作品でした。今回観た印象も、基本的には以前とほとんど変わりませんが、まあそのほかのことを書いてみましょう。

第41号『ゴジラ×メカゴジラ』

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第42号『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

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ゴジラ全作品の中でもめずらしく、世界観がほぼ連続している 2 部作です。総理大臣(中尾彬)、防衛庁長官(上田耕一)、幕僚長(中原丈雄)、騎龍隊隊長(高杉亘)が同じ役柄で登場し、1 作目の主役だった釈由美子も 2 作目の冒頭にだけ出てきます。しかも、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のほうは 1961 年の『モスラ』の世界とも直接つながっているという、なかなか魅力的な脚本ではありました。

で、今回気づいたのは、その二重に連続した世界観をベースにして、特に 2 本目が「世代交代の物語」になっているということ。

まず、『モスラ』で主役を務めた小泉博が、同じ中條(ちゅうじょう)信一として登場しています。もちろん、もう孫もいる年齢です。そして今回の主役が、その甥である中條義人(金子昇)。

また、前作で騎龍オペレーターだった釈由美子は、冒頭で渡米し、次世代のメンバーに任務を託すということになっています。その今期オペレーター秋葉恭介(虎牙光揮)は、防衛庁政務官である秋葉功(清水紘治)の息子です。

それから、モスラといえば双子の小美人。今作では長澤まさみと大塚ちひろが演じていますが、小泉博の回想シーンでは、ちゃんとザ・ピーナッツのあの二人が出てきているので、はっきりは書かれていませんが、この方たちもやはり世代交代したものと推測されます。

しかも、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』のラストは、ゴジラの DNA が厳重に保管されている場面になっていて、やはり世代の継承というものを表しています。

と、こんな風に設定と脚本がかなり意欲的なので、2 作品ともドラマ部分で観るべきところはけっこうあります。少なくとも平成シリーズの終盤より、よほどしっかりした作りです。にもかかわらず、この 2 本が「ゴジラ映画」として精彩を欠く --- 興行的にも奮いませんでした --- のは、以前も書いたように、ドラマと特撮がうまくなじんでいないせいです。もっとはっきり言うと、

ゴジラの描き方

に魅力が乏しいからという気がします。

どちらも監督は手塚昌明ですが、どうもこの人、トータルな映画としての作り方は間違っていないと思うのですが --- もう 1 本の監督作である『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』も、映画としての見せ場はけっこう多かった ---、ゴジラ映画に必要な魅力、を理解していないと感じてしまいます。その点、金子修介監督と対照的です。

ところで、上で書いたラストシーン。あの終わり方から考えると、本当はこの作品をミレニアムシリーズの最終回、つまりは今のところゴジラ全シリーズの最終作としてもよかったんじゃないかと思います。というか、実際に最終作となった『ゴジラ FINAL WARS』は、ある意味で「番外編」とも言えるので、事実上は『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』がファイナルとも言えそうなのですが。

04:40 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.04.02

# タイムリーどころじゃなかった『世界大戦争』

昨日紹介した、『世界大戦争』

仕事が一段落したところで、布団にもぐりこんで iPad の AirVideo で鑑賞しました。まちがいなく日本映画史上の傑作です。フランキー堺、最高。

という映画としての評価は別に、今のような状況でこの映画を初めて観られたというタイミングに、改めて驚愕します。

時代設定は公開当時どおりの 1961 年。東西二大国(名前は架空だがもちろん当時の米ソ)の緊張が高まり、日本政府の和平工作もむなしく、ついには全面核戦争に発展してしまうというストーリー。

今の日本の状況とはもちろんまったく違いますが、50 年前に描かれた日本と、今のこの国の姿は実に多くの点で重なっていました。

数か月間の航海から帰ってきた高野(宝田明)は、東西情勢に関する情報を日本国内でなかなか得られないことに苛立ち、アマチュア無線で海外のソースに情報を求めようとします。インターネット上で海外のニュースにすがっている私たちとまったく同じ。

政治家たちは、映画の常で現実よりずっと理想化されて描かれているのですが、そんな彼らでさえ、こう言います。

新聞記者「しかし、噂によりますと……」
官房長官「どんな噂か知りませんがね、政府として望みたいことは、この際、政府の発表だけ信じ、民心の動揺を生む流言飛語はいっさいおさえてもらいたいことです」

それでも、日本に核ミサイルが飛んでくることは不可避という状況になり、政府からもそう発表されると、もちろんパニック状態で避難が始まり、あちこちで混乱が起きます。

しかし、もう一人の主人公である田村茂吉(フランキー堺)は、家族とともに東京にとどまって最後の瞬間を迎えることを選びます。

必死に逃げ回る人々も、田村茂吉のような一家(音羽信子、星由里子ら)も、良い悪いではなく、どちらもまちがいなく日本人の姿なんだと思います。

09:28 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2011.04.01

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」がタイムリーすぎた件

前回の駆け足紹介からまた少し空きましたが、3/11 以降に発売された第 39 号(3/15)と第 40 号(3/29)が、ちょっと "不謹慎" なくらいタイムリーでした。

第39号『ゴジラ vs デストロイア』

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平成シリーズの最後となった作品(1995年)。平成シリーズで出現するゴジラは、基本的に同じ個体(ただし、ちょっとした紆余曲折があって実は 2 頭目)ですが、「ゴジラ死す」というキャッチコピーどおりの展開になります(2000年から再開される「ミレニアムシリーズ」とは関連性がなくなる)。

知ってる人は知ってると思いますが、ゴジラというのは体内に原子炉を抱えているような設定になっていて、この作品ではなんと、「メルトダウン」を起こしてしまいます。ちょっとタイミングよすぎました。


第40号『世界大戦争』

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表紙がこれですよ...。

前号は、内容に多少の不都合があっても出荷停止はもう間に合わなかったと思いますが、こちらは 3/29 発売なので、デアゴスティーニじゃなくK談社とかS学館みたいな大手だったら、発売を "自粛" してたかもしれません。

表紙から想像できると思いますが、第三次世界大戦が勃発してしまう話です。私の生まれた 1961 年の作品ですが、あの当時(からその後しばらくの間)は、第三次世界大戦と全面核戦争という脅威がリアルな可能性として存在していました。

人類の英知 --- とあえて言います --- と努力で、そういう脅威が少しずつ回避されつつある今、同じエネルギーの「平和利用」を象徴する存在であった原子力発電が、日本人の生活を脅かしつつあるというのは、なんと皮肉でしょうか。

この作品、実は私も初見だったのですが、そんな皮肉とは別に、冒頭で感動してしまいました。

公開当時の日本(都会)の姿が次々と映し出されていきます。

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サラリーマンの通勤風景(この頃はみんな普通に省エネルックだった?)

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今だと、東南アジアの道路を写すとこんな感じでしょうか。

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溶鉱炉の様子や ---

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造船所の進水式の風景。そして、

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プロペラ機ばかりの羽田空港。

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宮城と国会議事堂を超広角に収めたシーンに、ナレーションがかぶります。

戦後16年、一面の焼け野原から、ともかく大都会と呼ばれる姿に復興したのは、人々がはたらいた、からである。もう二度と東京が破壊され、この地上から消える日のないことを信じながら---

16 年という時間が長かったのか短かったのか、それを生きたわけではない私にはわかりません。偶然ながら、今年はちょうど阪神・淡路大震災から 16 年目でした。


02:35 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2011.01.12

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」を駆け足で~その3

第30号『エスパイ』

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いやもう、これがDVDになる日が来るなんて......
なにしろこの映画、知ってる人は知ってる有名な話ですが、思いっきり俗な表現で言うと、いわゆる「お宝映像」アリですからね。公開当時、私これ、幼なじみの女の子と二人で観にいったんですよ。そのお宝シーンでどんなに焦ったか想像してやってくださいw

それはさておき、これって当時はかなり気合いの入った大作だったはずなんですけどね、今見ると、冒頭でいきなり「必殺シリーズ」になっちゃうんですよ。平尾昌晃作曲のね、歌が流れちゃうw


第32号『宇宙大怪獣ドゴラ』

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はい、これはもう、

若林映子を見る

ための映画です。ドゴラの印象なさすぎ。


第33号『ゴジラVSメカゴジラ』(平成5年版)

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いちおう「平成5年版」と書きましたが、昭和のメカゴジラは『ゴジラメカゴジラ』と書きますし、2002年のは『ゴジラ×メカゴジラ』と書きます。表記だけでわかることになっている。

で、実は私、この作品から「デストロイア」まで、いわゆる平成シリーズの最後 3 本は、とうとう劇場公開当時に観にいくことがありませんでした。例のね、ベビーゴジラが出てきましたからね(知らない人のために解説しておくと、ミニラじゃありませんから)。昭和末期よりさらに悲惨な3本だと、今見てもだいたいそう思います、ハイ。


第34号『惑星大戦争』

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これが、2011年に入って最初の号です。実は、昨年末の第33号でこれの予告編を見てからずっと、年明けの発売をわくわくしながら待ちましたよ。だって、見たことなかったですからw

キャストがスゴイです。昨年亡くなった池部良に、大滝秀治というベテラン陣が二人。トレンディドラマ女優になっちゃう前の浅野ゆう子、自殺しちゃった沖雅也、"V3"宮内洋。そして、今や千葉県知事の森田健作ですからね。顔ぶれだけ見たら、「SF特撮」なんて思えるはずがないw

それにしても、こんなもんを『スターウォーズ』の公開直前に作っちゃおうという神経がスゴいよねぇ。『海底軍艦』を生み出せた会社が、どこをどうやってこんな風になっちゃったのかなぁ。日本映画の黒歴史にされちゃったのも無理はないという、その理由を知るために必見の一本でしょう。

04:27 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 「東宝特撮映画DVDコレクション」を駆け足で~その2

第20号『ゴジラ』(昭和59年版)

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公開当時の裏切られ気分があまりに大きくて、どうしても点が辛くなりがちてすが、当時「9年ぶりの復活」だったこともあって、それなりに頑張っていたのだなということは、改めて感じます。私の好きな夏木陽介も出てるしね。それなのに、せっかくの復活作をダメ映画にしちゃったのは、スーパーX と武田鉄矢です。初代に戻って "コワいゴジラ" を登場させたはずなのに、戦隊シリーズ以下にチープな兵器を出してしまうバカさ(しかもデザインが最低)。予告編にも登場する、今見ると恥ずかしくてしかたがない台詞だらけの武田鉄矢。これは役者が悪いんじゃなく、映画の世界観を大事にしないスタッフの責任。本編に熱演した方々が気の毒すぎました。

第25号『ゴジラVSビオランテ』
第28号『ゴジラVSキングギドラ』

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平成シリーズで大森一樹がメガホンを撮った2連作。この監督、ゴジラ映画のツボをよくわかってるんで、私はどっちもそこそこ好きなんですが、どうしても監督のやりたかったことと日本映画でできることのギャップが目立ってしまいます。vsビオランテの本編のアクションシーンとか、vsキングギドラのターミネーターっぽいアンドロイドとか、当時からすでにとってもイタかったわけでした。vsキングギドラのほうは、土屋嘉男がシリーズ全作の中でいちばんカッコイイ役どころだと思います。


第26号『キングコングの逆襲』

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断言します。これは、

天本英世と浜美枝

を見て楽しむための映画です。天才科学者というにはあまりに頭の悪いドクター・フー = 天本も、シリーズのどの作品より出番が多い。浜美枝は、ファッションも含めて、007 のときよりずっと美人です。


第29号『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』

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なかなか褒めどころの少ない作品ですが、なんかね、私としては子供の頃よく映画館で見たプログラムピクチャーの雰囲気にいちばん近くて、その点だけ愛着があったりします。

03:32 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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# 「東宝特撮映画DVDコレクション」を駆け足で~その1

昨年7月に第 22 号の記事を書いてからすっかりご無沙汰だったので、その後もまだまだ続いているこのシリーズのことを、半年以上前まで遡ってざーっと書いておきたいと思います。

第12号『ガス人間第一号』

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いやもう、若い頃の八千草薫って、ほんっっとに浮世離れして美しかったんですねー、と再認識するための一本。
三橋達也とか左卜全とか、いつもの東宝とはぜんぜん違う顔ぶれも新鮮です。音楽の印象がなかったと思ったら、前編ウルトラQでした(宮内國郎)。


第15号『マタンゴ』

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昭和の子どもって、小さい頃からこんなもの見て育ったんだよね。よく大丈夫だったなw
水野久美が色っぽいって話はもう定番ですが、私が面白いなと思ったのは、小泉博の扱いね。小泉博って、東宝特撮に出てくるときは例外なく「いい人」で、その辺が同じくシリーズ定番役者の佐原健二とか(『モスラ対ゴジラ』で悪役)、平田昭彦と違うところ。当時のキャラクター事情だったんでしょうか。でも、この映画に限ってはふだんどおりの「いい人」ってわけにはいかなくて、でもやっばり最後までちょっと特別扱いなんですよね(どう特別かは書かない)。


第11号『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』
第15号『フランケンシュタイン対地底怪獣』

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その水野久美が、ニック・アダムス相手に家庭料理なんか作ったりしてますw
この2本は、もうとにかく素晴らしいですよ。着ぐるみじゃない分、ときどきスケール感がコケるところもあるけど、それを割り引いても秀逸な特撮がもりだくさん。本編もいい。『フランケンシュタイン対地底怪獣』なんて、冒頭の 5 分程度が太平洋戦争末期の描写だけど、『ローレライ』とかさ、この 5 分にさえ勝てないもんね。


第19号『妖星ゴラス』

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南極に登場する怪獣(劇中では名前なし、設定としては「マグマ」)が、どうひいき目に見てもしょぼすぎるけど、それを瑕瑾として全体ではやはり素晴らしい終末もの。昨年亡くなった池部良の、やはり代表作と言いたい。

03:05 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2010.11.30

# 過保護商法の行く末

日本における電子書籍マーケットは、おおかたの予想どおり遅々とした歩みを見せていますが、音楽配信マーケットでも、たとえばリッスンジャパンとかどうなんだろうと思います。

『マイティジャック』とか『キャプテンウルトラ』のような、ちょっとマイナーな昔テレビ番組の主題歌は、iTunes や Amazon のような大きいところでは配信してなくて、私の知る限りではリッスンジャパンの WMA ファイルしかありません。しかも、当然のように保護がかかっていて iPod に取り込むことはできません。

ちょっと脱線しますが、私の人生における三大飛行メカは、

- ウルトラホーク 1 号
- ムーンライトSY3 号
- エンタープライズ号 D 型(NCC-1701-D)

なので(このブログでも以前に書いたような気がするのですが、まだみたいでした)、ぜひ覚えてほしいのですが、マイティジャック号も、次点につけるくらい好きです。

さて、保護付き wma ファイルってのは、PC 上では Windows Media Player でしか再生できないし(フリーウェアはあるのかもしれないけど)、携帯音楽プレイヤーも iPod は対象外という、なんとも不自由なフォーマットです。

そういう配信ファイルをダウンロードしてしまったユーザーである私は、たぶんもう二度とリッスンジャパンから楽曲を購入しようとは思わないでしょう。で、その代わりに結局は、 YouTube 上で少しでも音質のいいファイルを探したりしちゃうわけです。


(これよりもっといいのがありましたが、埋め込みできませんでした)

以前書いた話(# Webマーケティングのささやかな成功例)とはまったく正反対。

こんな風に潜在顧客をどんどん逃しているということに、いつまでも過保護商売を続ける国内企業は、はたして気づいているんでしょうか。

01:40 午前 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2010.10.04

# 『ゴジラ』上映会に行ってきた

8 月と 9 月のエントリで書いていたとおり、デアゴスティーニ商法にまんまと乗せられて『ゴジラ』上映会に行ってきました。

会場は、浜離宮朝日ホール。って要するに、築地にある朝日新聞本社に付属している施設ですね。

会場時刻より 30 分くらい早く着いたら係員が整理券を配ってて、私が受け取った番号は 73 番でした。

整理券方式なら、事前にそう案内しといてね。

集まっている層は、やはり私の世代以上が半分より多かったと思いますが、若い方もいましたし、中には子どもの姿もちらほらと。頼もしいぞ。

入場券に押してもらった、記念のスタンプ。

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往年の「東宝チャンピオンまつり」っぽい、懐かし路線ねらいのスタンプですが、「1965」という数字が入っています。チャンピオンまつりは 1969 年からだから、これは何でしょうね。シリーズが明確に子ども向けになってきた『怪獣大戦争』(1965 年)の公開当時にでも使っていたスタンプでしょうか。聞いてみればよかった。

会場は小ホールだったので、スクリーンはそれほど大きくありません。これはかなり残念。

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椅子の配置のしかたも含めて、もう少し会場のことは考えてもらいたかったな。

本編と、おまけ作品上映の後に、川北絋一監督と宝田明氏のトークショー。まあそれなり。宝田明はさすがにベテラン俳優だけあってトークは巧みでしたが、川北監督は、やはり職人さんだろうな、人前で話すことがそれほど得意でも好きでもなさそうでした。

09:51 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.09.12

# 『ゴジラ』上映会チケットが到着

申し込んでからずいぶん経ちましたが、デアゴスティーニの『ゴジラ』上映会チケットが届きました。

片面がポスター仕立て。

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もう片面。

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上映会とトークショーの後に懇親会もあるそうなんだけど、どーしようかな。翻訳者の集まりとはワケが違うもんなぁ。

01:51 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.08.31

# 字幕 vs 吹き替えの最新状況

後で何か書くかもしれないけど、とりあえずリンクだけ。

リンク:字幕翻訳家、廃業の危機!?3D人気で吹き替えが主流に - 芸能 - ZAKZAK

字幕離れの一因を担ったと言えなくもない御大が、何やらおっしゃっています。

03:24 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2010.08.11

# オズワルド x 2

もちろん偶然なんですが、ここ数日で立て続けに「オズワルド」の名を目にしました。

JFK 暗殺の実行犯ということになっている、この人です。
リンク: リー・ハーヴェイ・オズワルド(Lee Harvey Oswald)

以下、映画と漫画に関するごく軽いネタバレが含まれていますのでご注意ください。








最初は、先日観た映画『ソルト』のなかで、旧ソ連時代の陰謀説のひとつとして登場。

次は、先月買ってまだ読んでいなかった『BILLY BAT』の第 4 巻。

この巻の中心人物としてオズワルドが登場し、次巻に話が続いています。

私はもちろん彼についてほとんど何も知らなかったわけですが、ロシアで結婚したマリーナという女性とともにアメリカに戻った一時期(この奥さん、Wikipedia で見ても相当の美人さんですね。浦沢直樹の絵も、このショットを参考にしている模様です)、ニュージャージー州のホボーケン(Hoboken)というところに住んでいたんだそうです(上記コミックの p.57 より)。

んで、この Hoboken という地名だけが、私の記憶にはあったんでした。こんな歌詞として ---

♪His cover was broken somewhere In Hoboken - the man said his Case was lost.

Slap Happy というグループの Casablanca Moon という歌の一節です。ジャンルは、アバンギャルドロックあるいはプログレッシブポップあたりという位置づけ。You Tube に歌詞付きのムービーがありました。

映画『カサブランカ』のことを歌ったわけでは、たぶんありません(リックはレジスタンスのシンパではあっても、double agent じゃありませんし)。とは言いながら、この歌詞の背景などは調べられていないので、なんで Hoboken が出てくるのか、はたして Lee Harvey Oswald と関係があるのかどうかは判りません。

--------------------
ところでこの曲、それほどメジャーではないと思われるのですが、日本人によるカバーもあったんですね。

戸川純というのは、いかにもですが(YouTube にありますが、あまり面白くない)、なんと加藤登紀子も歌ったことがあるという......そっちはちょっと聞いてみたくあります。

10:13 午後 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2010.08.10

# デアゴスティーニの『ゴジラ』上映イベント

あぁぁぁぁぁ...... またしても、デアゴスティーニにやられてしまった。

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「東宝特撮映画DVDコレクション」No.23 に入っていたチラシです。開封してこのチラシに気づいて、速攻申し込んでしまいました。あぁ、こうもあっけなくデアゴスティーニの術中にはまってしまうダメな私......

川北監督のほかのゲストは、今のところ宝田明に決まっているそうです。

ちなみに、No.23 はこれです。

Deagostinitoho23

01:35 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.08.09

# 映画を 2 本ハシゴした

子どもたちが 3 人とも 2 日以上家からいなくなるという稀有の状況を利用して、久しぶりに映画を 2 本ハシゴするという嬉しい休日を過ごしました。

『ソルト』★★★☆☆
『インセプション』★★★★★

『インセプション』については改めて書くかもしれませんが、私の好きなクリストファー・ノーラン監督の歴代作の中でもトップクラスの出来でしょう。好みという意味では『プレステージ』も捨てがたいのですが、ノーラン自身が常に問いかけている「記憶」とか「リアリティ」というテーマについては、ある意味で現段階での集大成という感じがしました。

『ソルト』はですね、まあこういう休日に楽しむ娯楽映画としては十分に及第点でした。アンジェリーナ・ジョリーのファンというわけでももちろんないし。

でも、この映画では思わぬ拾い物がありました。それは、ダニエル・オルブリフスキーの姿を久しぶりに観られたこと。かなり重要な役どころで出演しています。

03:15 午後 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2010.07.26

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」No.22

前回(# 「東宝特撮映画DVDコレクション」No.14)このシリーズをネタにして以降、『マタンゴ』(No.15)、『フランケンシュタイン対地底怪獣』(No.17)、『妖星ゴラス』(No.19)、『大怪獣バラン』(No.21)と、本当は書きたい号がたくさんあったのですが、どれもそれぞれ簡単には話が済まないので、最新号のこちらを取り上げることにしました。

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東宝特撮史に残るイロモノと言える作品です。

どのくらいイロモノかというと、私もまだ一度も観たことがなかった、もしかしたら文芸地下の東宝特集で観たかもしれないけどほとんど記憶に残っていなかったというくらい :)

ハリウッドスターを迎えた日米合作

という触れ込みで 1969 年に公開された作品で、話題性はおそらくそれなりにあったんでしょうね。なにしろ、宝田明と並ぶ、そのハリウッドスターというのは、あのジョゼフ・コットンですよ。『第三の男』でオーソン・ウェルズの友人を演じた渋い二枚目。

Deagostinitoho224
(左がジョゼフ・コットン)

その二枚目が、20 年後に極東の国のキワモノ映画に、よもやこんな恰好で主演しようとは考えてもみなかったでしょうね。

Deagostinitoho222

しかも、後半にはこんなキンキラキンのユニフォームまで着せられて......

Deagostinitoho223

日本人か中国人か判らないコスチュームの大男(大前釣)や、同じくらい意味不明な金髪女(リンダ・ヘインズ)に囲まれて......(もっとも、本国でも『第三の男』以降はあんまり役に恵まれなかったみたいですが)。

ちなみに、金髪を支えているのは故・岡田真澄。

登場するクリーチャーも、グリホン(なぜか表記が「グリフォン」ではないらしい)はまだしも(ライオン丸みたいですが)、大ネズミとか人間コウモリとか、ショッカー怪人も逃げ出すほどトホホな造形。

Deagostinitoho225
(人間コウモリwww)

ただし、登場するメカはカッコイイのです。同時期の「マイティジャック」に通じるセンスです(デザイナーは違いますけど)。

YouTube に予告編がありました。

10:10 午前 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2010.05.28

# 民放連、"Operation Desert Storm" 発動

リンク: テレビのデジタル化呼びかけるミニ番組・民放連

また、アナログ放送では、いわゆる「砂嵐」の画面をバックに早めのデジタル対応を呼びかけます。

ただの砂嵐放送を、「番組」と呼ぶ神経はさすがにテレビ屋さん。

10:06 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# いまのサイトでもありがちなこと

ちょっと前に、こんな 2ch スレッドを見かけて苦笑させられたものですが、

リンク: 【2ch】ニュー速クオリティ:昔の個人ホームページにありがちなこと「勝手に流れるMIDI」「キリバン報告」

今だって似たようなものです。

Tvasahi_100528

2 度とアクセスしたくない、煩い画面です(アクセスしたトップページも Flash)。

で、この真ん中にある画面(柳葉敏郎の映ってるところ)は、WOWOW や ANIMAX と同じように、内容が定期的に入れ替わる、私の大嫌いな Flash 画面です。

そんなわけで、Flash 非対応 万歳、な iPad 到着を待っている今日。

09:59 午前 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2010.05.08

# 訃報 - 北林谷栄

リンク: 日本一のおばあちゃん役者…北林さん死去 - 芸能ニュース : nikkansports.com

『大誘拐』のときのおばあさん(刀自)役は最高でした。

98 歳だったそうなので、ちょうど、今の私の 2 倍の年齢だったことになります。「大誘拐」から「大往生」へ、というところですね。謹んでご冥福をお祈りいたします。

ちなみに、『大誘拐』は、「原作と映画のどっちも面白い」という数少ない例のひとつだと思っています。原作は、あまり有名ではないかもしれませんが、天童真(故人)。そして映画のほうは、私の好きな岡本喜八の監督作です。

10:15 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (1)

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2010.04.20

# "3Dブーム"の意味がまったくわからない

家電メーカーが中心になって、ありもしないところに新しい需要を作り出そうと躍起になっている。一方ではテレビ離れに悲鳴をあげているテレビ各局も、何とかこれを挽回のチャンスにしたい。まあ、そんな図式であることだけはわかりますが、それにしても今どきの "3D" ブームはまったく理解不能です。

リンク: フジ、CATVで3D放送 TBSはDVDで
いったい、3D で見る意味のあるソフトがどれだけあるというのか。サッカーとかプロレスとか、3D で見たいもんですか、とか ---

リンク: asahi.com(朝日新聞社):正面から見る・立体強調しない…3D映像の安全指針公表
こういうのも、なんだかなぁ。子どもの頃、「テレビは3メートル以上離れてみましょう」なんて指導がよくあったけど、とか ---

リンク: 3Dラーメン 映画「アバター」との関係 : J-CASTテレビウォッチ
ここまでくると、もうまったく意味不明。

まあ、もし本当にこういう目論みが成功して、日本経済が少しでも上向きになるんなら、それもありかなとは思いますが、個人的にはまったく興味を持てない話なんでした。

12:31 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.04.03

# ことの大小を無視する思考停止の時代

4/1 じゃないから、ネタじゃなくマジなのか。

リンク: NHK、「コンピューターおばあちゃん」の映像を手直し -AV Watch

NHKは2日、'81年に制作した、みんなのうた「コンピューターおばあちゃん」の映像の中で、女性のおしり・胸・下着姿の写真が使われている部分を手直しすると発表した。(中略)2004年にNHKエンタープライズから発行されたDVD全12巻セットの第7集に収録されており、DVDを見たユーザーからの指摘で、アニメーションの一部に、風景・人物などの静止画が15秒ほど連続表示されるシーンで、女性のおしり・胸・下着姿の写真がそれぞれ約0.1秒ずつ、3カット含まれている事を、現在の番組担当者が確認したという。

発端はユーザーからの通報? いったいどんなヤツだよ。

この DVD ボックス、ウチにあるけど(5,000セットしか売れなかったの?)、返送しないからね。■

今の日本と日本人がこんなになってしまったひとつの要因は、こんな風に、ものごとの大小がわからなくなっちゃたことにあると思うわけです。

ひとつひとつ、ことの重要性を考えず、一律の線引きで片付けてしまうという思考停止。

たとえばそれは、ソックスの折り方まで規定して優先度無視でいっさいがっさいを禁止してきた学校教育の場とも、もちろん無関係ではないはずで。

12:50 午前 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2010.03.31

# 「東宝特撮映画DVDコレクション」No.14

「太陽系を作る」に続いて、迂闊にもはまってしまったデアゴスティーニ商法。隔週刊で進行中です。今までも何回かネタにしようと思っていたのですが、その機会を逸していました。

今週は、第 14 号『ゴジラ対メカゴジラ』。

Deagostinitoho14_2

実はこれを書きたかっただけなのですが、表紙に、わが愛する岸田森がフィーチャされています! (並ぶは平田昭彦。二人とも故人)。

「兵器図録」が、なんで「さんふらわあ号」なんだか、よくわかりません。

そして、来々週の第 15 号はついに『マタンゴ』が登場。

01:17 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (1)

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2010.03.28

# スタジオマガラの新作!

GIGAZINE さんのエントリ(昭和特撮の魂と新しい技術が融合した新世代特撮「プランゼット」、5月22日に劇場公開)を見て「これ、もしかしたら」と思ったら、やっぱり「ネガドン」の粟津順さんの新作でした。

リンク: プランゼット

これは万難を排して観にいかねば。あ、YouTube に予告編あった。

03:20 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.03.23

# Google が黒澤

になってますね。生誕 100 年記念だそうで。

Kurosawa10hp

日本映画専門チャンネルでは、5 月に全作品ハイビジョン放送するそうな。

リンク: 日本映画専門チャンネル | 生誕100年 黒澤明の仕事~12ヶ月連続 29作品完全ハイビジョン放送~

11:56 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.03.20

# 沖田(そうし|そうじ)

先日、黒鉄ヒロシ版の『坂本龍馬』をエントリにしたとき、同じ作者の『新選組』も併せて紹介しました。そこからの続きと、Party in Preparation のこちらのエントリからの流れです。

リンク: 「白湯」とデューク・エリントンと: Party in Preparation


タイトルに書いたように、沖田総司のファーストネームの読み方は、「そう」なのか「そう」なのかという、わりと有名な議論があります。

沖田総司は幼名が「宗次郎」なので、長じてからの「総司」もまず間違いなく「そう」のはずなのですが、「そうし」という読みが広がったのには、こんなエピソードがあります。

歴代の役者さんが演じてきた沖田総司のなかでダントツの人気を誇っているのが、島田順司という人。そしてその彼の名前が「じゅん」なので、その読み方に引きずられてしまったというのです。真偽のほどはともかくとして、そういう話が定説になってしまうほど、彼の演じる沖田総司は見事だったということです。

島田順司が沖田総司としてデビューしたのは、旧 NET 制作のドラマ『新選組血風録』(1965 年)。このドラマ自体も、新選組ものの傑作として高く評価されていますが、その脚本を書いたのがかの結束信二です。このとき土方歳三を演じた栗塚旭と、沖田の島田順司、そして斎藤一を演じた左右田一平の三人を見出したのも脚本家・結束氏と言われています。

そして、このとき顔を合わせた栗塚旭 - 島田順司 - 左右田一平という黄金トリオと、脚本家・結束信二の生み出した傑作が「用心棒シリーズ」です。その第一作『俺は用心棒』にも、島田は同じ沖田総司として登場しますし、芹沢鴨も登場します。各話たった 50 分なのにたっぷり映画 1 本分を観た気にさせる絶妙な作劇もさることながら、殺陣がスゴい。沖田総司は、通俗のイメージどおり軽やかにしなやかに飛び回ります。芹沢鴨の太刀はズドンと重く、まさに相手の骨まで断ち切りそう。主役である用心棒 = 栗塚旭(劇中で名前がない)の剣にも一定の重さがありますが、こちらはもっと鋭さを感じさせます。

日本のテレビ局も、かつてはこれほど素晴らしいドラマを作れたんですよね。

07:34 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.03.14

# いつか観た映画はもう "来ない"

どんな拍子だったか、先日ふと「いちご白書をもう一度」の冒頭の歌詞が頭に浮かびました。

いつか きみと行った 映画が また来る

「映画がまた来る」なんて、今ではもう言わなくなりましたね。

ビデオや DVD が普及したおかげで、「二番館」がほとんど姿を消し、「リバイバル」という言葉もすっかり耳にしなくなりました。

そして、映画『いちご白書』といえばこの曲。映画のラストシーンと分かちがたく結び付いているせいで、私にとってはジョニー・ミッチェルよりこちらのほうがはるかに印象が強烈でした。今でもこの曲を聴くと脈拍が早くなります。

01:14 午前 映画・テレビ, 音楽 | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2010.03.09

# ゴールデンラズベリーアカデミー賞

毎年ほとんど興味のない映画レースですが、今年のアカデミー賞はちょっと面白いことになってたようでした。

『アバター』と『ハート・ロッカー』が元夫婦(2年間だけ)の対決、というのも笑えましたが、今年は何と言ってもこれ。

リンク: サンドラ・ブロック、史上初!最高&最低賞W受賞 (1/2ページ) - 芸能 - SANSPO.COM

この女優さん、たまたま私は出演作をあんまり観ていないんですが、名前は昔っから聞いたことがあるような気がしていて、ちょっと考えたらそれはソンドラ・ロックでした。

09:04 午前 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2010.02.27

# 字幕の女王による「超」吹替~ w

最近はすっかり "ヒット" のなくなった字幕の女王、戸田氏。ついに吹替の世界に乗り出した模様です。

リンク: 戸田奈津子が吹替版監修に初挑戦、4月9日から映画「シャッターアイランド」超日本語吹替版の公開が決定 - GIGAZINE

公式サイトの特報ページはこちら。
リンク: 謎解き映画を楽しむための「超日本語吹替版」登場! : 映画『シャッター アイランド』

なかなか判ってますね、「超」日本語吹替版、だそうですから。

かつて「超訳」ってシリーズがありましたよね、アカデミー出版の(最近あまり聞かなくなりましたが、どーなったんでしょう)。

つまり、翻訳業界において「超」という接頭辞は「究極の意訳」の意味らしいですから、戸田氏のお仕事もまちがいなく「超」字幕。その御大が吹替版をやろうというのですから、なるほど、これは「超」吹替にちがいありません。

上記の公式ページ、「超」日本語吹替版ではどんな試みを、という問いに対して戸田氏のこんな答えが載っていました。

例えば、レオナルド・ディカプリオの演じるテディが、病院で働いていたという女性に向かって「Were you a nurse?」と聞くシーンがあります。自然な日本語に置き換えるなら「看護師?」の一言で十分。でも、英語では「Were you a nurse?」と3回も唇が動いているので、その唇の動きにあわせて「看護師だったのか?」と言葉を付け足すんです。決められたルールのなかで、より自然な日本語に近づけるように手を加えていく。そうすることで違和感のない吹替になると思います。

(太字は引用者)

この時点で早くも、戸田節(懐かしぃなぁ)全開です。

"Were you a nurse?" という過去形の問いに対して、「看護師?」の一言ですか。それって、自然な日本語というより、

いつもの戸田流字幕

でしょ。

現物を見ていないので断定はできませんが、「以前は看護師をやっていたのか?」という質問なんでしょうから、それを尋ねたいとき、目の前にいる看護師に向かって「看護師?」って聞きますか?

「~だったのか」と過去形で問うのは「付け足し」でも、まして新しい試みでも何でもなくて、むしろ当たり前のことだと思うんですけど。

もしかしたら、ふだんどおりのお仕事をして吹替を当ててみたら、口パクのほうが余っちゃって大変だった、とか? いくらなんでも、それだったら声優さんが不自然に感じるだろうから、それはないか......。

いずれにしても、これは見にいかねば。謎解きどころではないかもしれませんが。

11:41 午前 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2010.02.18

# 訃報 - 藤田まこと

姑の菅井きんさんより先に逝くなんて......

リンク: 藤田まことさんが死去 76歳、大動脈瘤破裂で - 47NEWS(よんななニュース)

76 歳、けっして若くはありませんけど(ウチの父と同年齢です)、もっともっと長生きして、森繁さんみたいに枯れた境地を見たかったなぁ。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

01:05 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.01.31

# くだらなすぎる話 - こうなると『アバター』を応援したくなる

予想は十分できていたことですが ---

リンク: 「アバターは反米・反軍映画」保守派いら立ち : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

3D眼鏡に関する不満だけでなく、自分としてはそれほど点の高くない映画ですが、こういう話が出てくると、にわかにキャメロンを応援したくなります。

保守派の論客ジョン・ポドホレッツ氏は自身のサイトで「観客は米兵の敗北に声援を送るようになる。強烈な反米的内容だ」と非難。現役海兵隊員のブライアン・サラス大佐は隊員向け新聞に「軍の未熟さや凶暴さが異常に強調され、誤解を与える。ひどい仕打ちだ」と記した。

とか、

自然の中に神が宿るという、キリスト教などの一神教とは相いれない信仰をナヴィが持っている点にも批判が出ている。

とか(太字は引用者)、あいかわらずバカすぎ。

ちなみに、パンドラに降り立った主人公は、ナヴィの人たちに自分の出身部族が "Jarhead Clan" であると紹介します。なかなか気の利いた台詞です。

がんばれキャメロン。いけ、3 部作。

04:06 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2010.01.27

# 訃報 - 夏夕介

リンク: 夏夕介氏死去 俳優 / 西日本新聞

テレビドラマに数多く出演した。「純愛山河 愛と誠」のヒロインの相手役や、「特捜最前線」の刑事役で人気を集めた。

いや~、『特捜最前線』でも、『愛と誠』でもなく、夏夕介と言えばやっぱりこれでしょう。

もしく、これ。

つい先日の成川哲夫といい、地球のために闘ってくれたみなさんは、やはり疲れていたのです。

10:40 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2010.01.16

# 『アバター』を観てきたけど

★★★☆☆(暫定評価)

最寄りなので TOHOシネマズで 3D 字幕版を観てきたんですが、

メガネが重い!

重いだけでなく、私の場合はメガネと併用して安定させるのが難しかったため、画面世界に没頭しきれませんでした。

これから観にいかれる方は、こちらのブログをご覧になることを強力にお奨めします。
リンク: 『アバター』3D全方式完全制覇レビュー:It's a ...:So-net blog

ちなみに、私の常用しているメガネはこれ。

Jl29szga

今どきは細長いフレームが主流みたいなので、それなら XpanD 方式メガネでも何とかなるかもしれませんが、丸メガネには×です。

それから、これも多くの人が言ってますが、字幕版より吹き替え版のほうが吉。字幕にまで奥行きがついているので、通常の映画よりさらに煩く感じられます。

そういうことで上記の★印はひとまずの評価。IMAX で観てから確定したいところですが、じゃあもう一度観にいくのかと言われたら、うーん、川崎までの交通費を出すほどかなぁ。

05:11 午後 映画・テレビ | | コメント (9) | トラックバック (0)

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2010.01.12

# 仲間が一人もいなくなったらしい

『オーシャンズ11』(2001年)

 ↓

『オーシャンズ12』(2005年)

 ↓

『オーシャンズ13』(2007年)

 ↓

『オーシャンズ』(2009年)

09:21 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2010.01.08

# Love Is All Around

『ラブ・アクチュアリー』は、人生捨てたもんじゃないと思わせてくれる素敵な小品で、どのキャラクターも魅力的なのですが、中でも私はビル・ナイの演じるこの中年シンガーが好きです。

Billnighy
YouTube - Billy Mack (Bill Nighy) - Christmas Is All Around (Love Actually 2003)
(URL 埋め込みが禁止なので、映像はリンク先でどうぞ)

で、このビル・ナイが季節に合わせて "Christmas is all around me......" と歌うべき歌詞を "Love is all around me..." と間違えてしまい、「この歌詞に慣れきってるからつい...」と言い訳します。

この取り違えがすでに、この映画のテーマそのものとも言えるわけですが、私この歌はてっきり作中のオリジナルだと思ってました。しかも、Television のこの歌あたりがパクリ元なんではないかと勝手に考えてました。

でも、調べてみたらちゃんとオリジナルがあるんですね。60 年代イギリスの The Troggs というグループ。ちっとも知りませんでした。

1967年発表の曲ですが、このビデオはなかなかいい感じです。

02:52 午後 映画・テレビ, 音楽 | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2010.01.07

# 『パブリック・エネミーズ』

★★★☆☆

正月休みの子どもたちにはレイトン教授を見せておいて、私は 『パブリック・エネミーズ』を観てきました。半年以上ぶりのスクリーン鑑賞。『アバター』も観たかったのですが、レイトンと時間帯が合いませんでした。

劇中でも、フーヴァー長官が主人公ジョン・デリンジャーを "Public Enemy Number One" と呼ぶわけですが、原題は "Public Enemies" と複数形です。Wikipedia ではこう書かれています。

Among those widely referred to as "public enemies" during this period were John Dillinger, Alvin Karpis, Baby Face Nelson, Charles "Pretty Boy" Floyd, Kate "Ma" Barker, Machine Gun Kelly, Bonnie Parker, and Clyde Barrow.

最初からそのつもりで観た方がよかったなぁと後から思ったのですが、複数形ならもう少しそういう作り方があったのではないかなぁ。その複数形の一人としてデヴィッド・ウェンハムが出ていたことにも、クレジットを見るまで気づきませんでした。残念。

そんなわけで作品としてはまあいろいろありますが、ガンマニアが観たら楽しい映画には違いありません。その関連で調べていたら、こんなサイトを見つけました。

リンク: Public Enemies - imfdb :. guns in movies :. movie guns :. the internet movie firearms database

私のイチオシは、このページの「7 Mauser 98 Sporter」。クリスチャン・ベイル演じるパーヴィス捜査官が登場早々に使用するライフルです。

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このダブルセット・トリガーにゆっくり指をかけるクリスチャン・ベイル、なかなかカッコイイのでした。

600pxpemaus6

ただし、これから本作を観ようかという方は、ご紹介したページを最後まで見ないように。

08:00 午後 映画・テレビ | | コメント (8) | トラックバック (0)

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2010.01.03

# 訃報 - 成川哲夫

新年早々の訃報で恐縮ですが。

リンク: 訃報:成川哲夫さん65歳=元俳優、空手の玄制流成道会長 - 毎日jp(毎日新聞)

「スペクトルマン」については以前エントリにしましたが(# 宇宙猿人ゴリなのだ)、一峰大二の漫画版が昨年末ようやく揃ったばかりでした。

まだ若いのに。きっと、かつてネビュラ 71 に酷使されたせいです。

0:49 頃、故人が颯爽とスペクトルマンに変身します。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

01:10 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2009.11.16

# ウルトラマンの中から出てきたひと

charade さんのエントリで知りました。

リンク: 2009-11-15 - Adminではないけれど [ブログ篇] - ウルトラマンの中のひと

古谷敏さん。この人、昔っからなんとなく好きなんですよ。「700キロを突っ走れ!」(ウルトラセブン第28話)のときとかね。けっして上手くはないんだけど一所懸命さが感じられる演技。

デアゴスティーニで最近廉価版の DVD が出た『三大怪獣 地球最大の決戦』でも、隕石(キングギドラが乗ってきたやつ)調査隊の隊員としてチラっと登場しています。

charade さんのエントリで紹介されてる、ひし美ゆり子さんのブログもけっこう面白い。

12:53 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.11.04

# Seven Samurai、補足

これだけの名作ですから、きっといろんな人が情報をアップしているだろうと思っていたのですが、こんなページを見つけました。「LD&DVDギャラリー」という、けっこう老舗のサイトです。

リンク: 七人の侍

丹下段平さんの持っている BD 版についても情報が載っていて(ページ終わりのほう)、私が持っているバージョンもそのすぐ上に解説があります。

10:16 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.11.02

# Seven Samurai

文章もイラストも楽しい映画談義ブログ「古今東西座」、11/1 のエントリは BD 版『七人の侍』という羨ましいお話でした。

リンク: 「七人の侍」(今月のおススメ):古今東西座:So-net blog

私が今持っている DVD はこんな英語版です。

Seven Samurai - 3 Disc Remastered Edition (Criterion Collection Spine # 2)

7samurai_3

アニメでも日本映画でも、私は DVD ソフトをよく英語版で買います。そのほうが安いという理由もありますが、英語版の字幕とか吹き替えが面白いからでもあります。

『七人の侍』も、英語版字幕がけっこう楽しめます。村の長老のセリフが "Find hungry samurai" とか、シチュエーションをまったく無視して笑えるところがあちこちにあります。

ただ、残念ながら今持っているバージョンの英語字幕は平凡すぎてあまり面白くありません。実は、初めて見た英語版というのが 20 年くらい昔の、たぶん非正規バージョンだったのですが、たとえば勘兵衛(志村喬)が百姓たちの頼みをついに聞き入れる場面、

「この飯、おろそかには喰わんぞ」

というあのセリフが、かつて見たバージョンでは

I appreciate your sacrifice.

となっていました。セリフの意味をくみ取ったいい翻訳だと感心したものですが、今持っているバージョンでは

I won't let this rice go to waste.

という、つまらないというより、これに限ってはむしろ誤訳に近いかもしれない訳になってしまいました。

BD 版、観てみたいなぁ。

11:45 午前 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2009.10.26

# でもやっぱり、これだけは書きたい

『東宝特撮総進撃』ですけど、やっぱこれだけは書いておきたい。

「誌上アンケートの結果」なんだそうだから、これは集まった執筆陣のせいではなく、やはり映画秘宝ならではってことなんだろうけど、東宝特撮作品ベスト 10 のラインアップというのが、スゴいというか何というか。

第 1 位 『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』
第 2 位 『マタンゴ』
第 3 位 『キングコング対ゴジラ』
第 4 位 『フランケンシュタイン対地底怪獣』
第 5 位 『怪獣総進撃』
第 6 位 『ゴジラ対ヘドラ』
第 7 位 『モスラ』
題 8 位 『地球防衛軍』
第 9 位 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』
第10位 『海底軍艦』

「ゴジラシリーズ」ではなく「東宝特撮作品」なのでカテゴリ設定がちょっと違うとはいえ、ふつうなら当然ランクインしそうな初代『ゴジラ』なんて入ってないところからして、もう一筋縄ではいかない。


これが第 1 位。


これが第10位。個人的にはもっと上位に推したい。

02:00 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2009.10.24

# 東宝特撮総進撃

とり・みきも推薦していますが、この手のムックとしては珍しいことに文章も読み応えがありそうです。

表紙の趣味からしてだいたい想像できますが、切り口や構成は随所が "映画秘宝" 的です。

09:14 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.09.28

# 視聴率 www

もちろん、どっちも一度も見たことないんですけどね。

リンク: NHK「つばさ」視聴率、過去最低の13・8% : ニュース : エンタメ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

これまで平均視聴率が最も低かった連続テレビ小説は、「瞳」(2008年)の15・2%だった。

リンク: こち亀:最終回にキムタク出演 視聴率は11.8%(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)

第1話の12.2%には及ばなかったが、前回(19日放送)の7.9%から上昇した。

いやまったく。民放さん、ご苦労様でございます。

06:59 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.09.13

# 唐沢なをき vs NHK - ウルトラファイト番外地番外編

『とりから往復書簡 2』発売記念リンク :)

リンク: からまんブログ:『マンガノゲンバ』の件

昔から、「NHK が通った後には草も生えない」と言われてますしね。

07:58 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2009.09.10

# セブンの息子だと

二足歩行再開の記念として、オリコンのこの記事にツッコミを入れてみることにします。

リンク: ウルトラセブンに息子がいた! 劇場版最新作に「ウルトラマンゼロ」登場 ニュース-ORICON STYLE-

母親は誰なんだぁ?!

その名は、ウルトラマンゼロ。その姿をひと目見ればピンとくる、ウルトラシリーズの中でも常に1、2を争う人気のウルトラセブンの実の息子だったのだ。
1966年にテレビ放送が始まった『ウルトラマン』。その後、シリーズ化して日本中の子供たちを熱狂させながら、2006年放送の『ウルトラマンメビウス』まで30体を超えるウルトラマンが登場した。同作では歴代ウルトラ戦士が大集合して、大怪獣軍団と壮絶なバトルを繰り広げる。さらに、43年の歴史を誇るシリーズで初めて登場する悪玉ウルトラマンを、新ヒーロー・ウルトラマンゼロが迎え撃つ。
父親ゆずりの構えから発射する必殺光線“ワイドゼロショット”を得意技とし、頭部には父の“アイスラッガー”の1本を超える2本の“ゼロスラッガー”。
(太字は引用者)

ひと目見ても、ぜんぜんピンとこないぞ!

ウルトラ兄弟を、怪獣と同じく「~体」と数えるのか?!

「初めて登場する悪玉ウルトラマン」。ゼアスはやっぱりウルトラシリーズとは認められてないんだねー。

06:28 午後 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (1)

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2009.08.18

# こんな○▲はイヤだ

板倉さんのブログで紹介されていたネタ。
リンク: こうすりゃ5分で終わる映画23 - JGeek Log

ネタ元はこれ。
23 Movie Plots That Could Have Been Solved in Minutes | Cracked.com

#1 は『ダヴィンチコード』ですが、床の血文字が読めないと意味がわかりません。私は板倉さんのヒントで読めました。個人的には #21 がいちばん笑えました。

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01:57 午後 あげ足とり・笑い, 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2009.06.27

# ファラ・フォーセット・メジャースだった

アメリカンカルチャーにとってあまりに巨大な存在と同時期に亡くなったせいで、ちょっと扱いが小さくなってしまったような。

昨日の記事に竹花隊長からコメントをいただいて思い出したのですが、この人、私の頭の中ではずいぶん長いあいだ「ファラ・フォーセット」ではなく、「ファラ・フォーセット・メジャース」だったんでした。

なぜかと言うと、『チャーリーズ・エンジェル』で世に出た頃、彼女はリー・メジャースの奥さんだったからです。その後、別に芸能ニュースなど追っていなくても、いつの間にか名前から「メジャース」が消えていて、へーと思った記憶があります。

そして、リー・メジャースといえば、TV シリーズ『600万ドルの男』です。故・広川太一郎の吹き替えがキマってました。

『600万ドルの男』、オープニング

埋め込みできませんでしたが、こちらがパイロット版(事実上の第1話)の編集版
http://www.youtube.com/watch?v=9g_Yl_4Vj4s

日本ではたしか、土曜か日曜の映画枠でこのパイロット版を放映し、その後テレビシリーズが始まったのではなかったかと記憶しています。

ところで、この「600万ドル」という金額ですが、私にとって何となくアメリカにおける物価のモノサシみたいになってます。当時こそ、まさに天文学的な金額だったはずですが、その後はハリウッド映画の制作費でさえ軽くこの額を超えるようになりました。

09:01 午後 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2009.05.21

# むーざい

もちろん、今日からさっそく裁判員が参加するということではありません。

リンク: 東京新聞:市民、企業、法曹界 期待、不安 思い交錯 『裁判員制度』きょうスタート:茨城(TOKYO Web)

タイトルは、三谷幸喜の『12人の優しい日本人』で、評決に困った女性が発した名セリフ。

もちろん、陪審員制度とももちろん違いますけど。

正義 "Justice" の国から押し付けられたも同然の制度が、「情」の国ではたしてどうなることやら。

こちら、Justice の国。

かたや、情の国。

塩見三省 とか上田耕一とか、私の好きな俳優が勢揃い。

10:48 午前 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.04.28

# 訃報 - 中丸忠雄

37 階より高いところへ昇天なさっちゃいました。

リンク: 訃報:中丸忠雄さん76歳=俳優 - 毎日jp(毎日新聞)

ずいぶん前にこの人のことをちらっと書きましたが(# あのビルの37階に、今もあの男がいたら)、何よりも岡本喜八監督の作品になくてはならない存在だったと言えるでしょう。

『日本のいちばん長い日』で演じた椎崎二郎中佐とか、大河ドラマ『花神』での海江田信義とか、ああいう純粋培養の理想家で熱くて真っ直ぐ、みたいなキャラが異常なくらいに似合います。

単純な二枚目でもなく、正義の味方を演じていてもどこかに影のある(土屋嘉男にも同じ影があるかな)、独特な雰囲気を持っている俳優さんでした。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

08:52 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.04.20

# NHK + ID のポイント "サービス" の正体

NHK+ ID というのをご存じでしょうか。

受信料不払い対策として NHK が去年の今ごろ開始した「受信料払った人だけ使えるかんね」というネットサービスのことです(参照リンク: 受信料払った人向けネットサービス「NHK+ID」 - ITmedia News) 。

番組を見逃さないための通知サービスとかイベント情報メールとか、まあその手のありがちなサービスを、いかにも急ごしらえといった風情の専用サイトで展開しています。

その中に「ポイントサービス」と称するプログラムがあるのですが、その運用のしかたを見ていると、NHK が根本的に「サービス」というものを勘違いしているとしか思えないわけでした。

まず、このポイントがどうやったら貯まるかというと ---

NHK+ID登録をしたら …… 10 ポイント
受信契約が確認されたら …… 10 ポイント
世帯分離(新規契約)の手続きをしたら …… 10 ポイント
契約変更・住所変更の手続きをしたら …… 10 ポイント

あとは、申し訳程度に

前月もログインしていたら …… 2 ポイント

というのが加わっている。これだけ。

これで「ポイントを貯める」ことが可能だと本気で思ってるんでしょうか。実際、ウチの場合は最初の 2 項目しか該当しないので --- さんざん文句言ってるけど受信料は払ってる --- 、20 ポイントとログイン分がいくつか、程度でしたよ。

「受信料の引き落しが確認されたら○ポイント」ってのがあってしかるべきだと思うんですけどね。

んで次に、このポイントの有効期間が 1 年しかないんだと。

そんで、ちょっと前にその有効期限切れが近いというメールが届いて、何やらポイント特典があるから使ってね、というから見にいったら、たとえば

DVD「プロフェッショナル 仕事の流儀スペシャル 宮崎駿の仕事」

【非売品】サラリーマンNEO オリジナルクリアファイル

どーもくん ぺたぺたメモ イラスト

等々のアイテムが並んでいて、"貯まった" ポイントを使ってこれらのアイテムをもらえるんだそうで。ところがそれぞれ数が決まっていて、「応募者多数の場合は抽選」、しかも「抽選にもれた場合でも使ったポイントは戻らない」らしい。

この時点でもうバカバカしさいっぱいですが、どうせならというんでポイントを使い切っていくつかの特典に応募しておきました --- なんてことを、もう自分ではすっかり忘れていたのですが、その抽選結果メールが今日届いたわけでした。

【NHK+IDポイント特典抽選結果のお知らせ】

厳正な抽選の結果、残念ながら「落選」となりました。何とぞご了承ください。

【NHK+IDポイント特典抽選結果のお知らせ】

厳正な抽選の結果、残念ながら「落選」となりました。何とぞご了承ください。

【NHK+IDポイント特典抽選結果のお知らせ】

厳正な抽選の結果、残念ながら「落選」となりました。何とぞご了承ください。

入力ミスではありません。3 つのアイテムに応募しておいたので、3 通のメールが届いただけです。

文字通り "厳正な抽選" の結果こんな風になることは、そりゃもちろんあると思いますけどね、なんとゆーか、たぶんもう、NHK + ID のサイトなんて二度とアクセスしないと思いますよ。

10:47 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2009.03.31

# 訃報 - 金田竜之介

リンク: 俳優の金田龍之介さんが死去 個性的な脇役として活躍(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

個人的にいちばん印象に残っているのは、NHK 大河ドラマ『花神』で長州藩主 "そうせい侯" 毛利敬親を演じたとき。吉田松陰を気に入っていて、彼の死後、「今日は寅次郎の命日だ」と言って膳から魚をさげさせたとか、そんなエピソードが似合いそうな独特の雰囲気がありました。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

07:17 午後 映画・テレビ | | コメント (1) | トラックバック (1)

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2009.03.16

# ジョニー・デップも帽子屋だ

リンク: ティム・バートン監督作「不思議の国のアリス」の“穴の写真”が初公開 : 映画ニュース - 映画のことならeiga.com

また、初公開されたコンセプトアートには、東京ディズニーランドにある「アリスのティーパーティ」でおなじみの、ジョニー・デップが演じる“いかれ帽子屋”や“三月うさぎ”がテーブルに着席した“マッド・ティーパーティ”の絵もあって、3Dによる完成版の仕上がりを大いに期待させる。

ジョニーデップが Madhatter を演じるんですね。なかなか楽しみ。

参考リンク: 禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # ハンドルネームの由来

08:23 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2009.03.01

# おくりびと、後れびと

出先の母親から電話あり(2年ほど前から携帯を持つようになった)。

(一緒に出かけているオバサン集団が)『おくれびと』観たいって言い出したから、映画館しらべておくれ。

とか。

受賞後最初の週末に、空席なんかないよ、かーちゃん。

02:13 午後 映画・テレビ | | コメント (12) | トラックバック (0)

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2009.02.28

# トレンディ = 死語

リンク: W浅野も復活!フジ80年代ドラマDVD化 - 芸能 - SANSPO.COM

フジテレビは開局50周年を記念して、1980年代後半に放送された“元祖"トレンディードラマ4作品を、順次DVD化することを決めた。/88年放送の「君の瞳をタイホする!」(陣内孝則主演、4月24日発売)▽「抱きしめたい!」(浅野温子・浅野ゆう子主演、6月3日)▽「君が嘘をついた」(三上博史主演、7月15日)と、89年放送の「愛しあってるかい!」(陣内孝則主演、9月2日)の4本。

斜陽産業と化しつつある(かもしれない)テレビ業界が、過去の栄光にすがって、「あの素晴らしい夢をもう一度」と......そんな様相でしょうか。

ドラマが世相を反映するという面もたしかにあるでしょうが、これらのドラマの頃は逆に、ふつーの人々がどうしたことか妙な勘違いをしちゃってドラマの真似をしたがったという、そんなヘンテコリンな時代だったように思います。

もちろん、私は 1 本も見たことないんですけど。

05:02 午後 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2009.01.28

# 宇宙夫婦ローデンベリー

奥さんのほうが去年亡くなっていたとは知りませんでした。

リンク: 夫婦の遺灰、宇宙へ スター・トレックの生みの親、ロッデンベリー氏 - MSN産経ニュース

「宇宙葬」を手がける米テキサス州のセレスティス社は27日までに、人気SFドラマ「スター・トレック」シリーズの生みの親であるプロデューサー、ジーン・ロッデンベリー氏(1991年死去)と、昨年12月に死去した妻のメイジェルさんの遺灰をロケットで打ち上げると発表した。

シリーズ生みの親であるジーン・ロッデンベリーの功績は言うまでもありませんが、奥さんのメイジェル・バレット・ロッデンベリーは、一連のスタトレ・シリーズに女優としても出演していた(特に、TNG で演じたカウンセラー・トロイのお母ちゃん役が印象的)ほか、オリジナルシリーズから「ヴォイジャー」まで、あのコンピュータ音声を担当していたことで有名です。

YouTube にちょうどいいムービーがありました。

夫婦そろって永遠に宇宙空間をさまよう......素直に羨ましいなぁ。

04:15 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2009.01.16

# decade? decayed?

公式ページで制作発表のビデオ見たら、私の好きな石橋蓮司が出てきてて笑っちゃいましたが。

リンク: 歴代の平成ライダーが集結する『仮面ライダーディケイド』の全貌!! - エンタ - 日経トレンディネット

10 周年記念ってことで decade なのはわかってるんですけどね。個人的には "カッド" もしくは "ケイド" と、いずれにしてもアクセントが第 1 音節にある印象がどーしても強いので(実際には "ディケイド" という発音もある)、カタカナで「ディケイド」と書かれてしまうと、どうしても decayed のように聞こえてしまいます。

内容が decayed にならないことを祈ってますよ、と。

11:34 午後 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2008.12.22

# ゴジラシリーズの観客動員数

ここしばらくゴジラの話ばかりが続きました。完全放送もひととおり終わったので、だいたいこれで終息することでしょう(保証はない)。

こうしてシリーズ作品を立て続けに観てみると、あらためてゴジラの不遇を思わずにいられませんが、その辺を語り出したら、今度こそみなさんのご不興を買うこと必至なので、ひとまずの終わりとして、シリーズ全 28 作品の観客動員データを挙げるにとどめておきます。ソースは Wikipedia です。


昭和シリーズ
ゴジラ(1954)    961万人(ベスト2)
逆襲        834万人(ベスト3)
キングコング対   1255万人(ベスト1)
モスラ対      720万人(ベスト4)
地球最大の決戦   541万人(ベスト5)
怪獣大戦争     513万人
南海の大決闘    421万人
ゴジラの息子    309万人
怪獣総進撃     258万人
オール怪獣大進撃  148万人
対ヘドラ      174万人
対ガイガン     178万人
対メガロ       98万人(ワースト2)
対メカゴジラ    133万人(ワースト5)
メカゴジラの逆襲   97万人(ワースト1)


平成vsシリーズ
ゴジラ(1984)    320万人
vsビオランテ    200万人
vsキングギドラ   270万人
vsモスラ      420万人
vsメカゴジラ    380万人
vsスペースゴジラ  340万人
vsデストロイア   400万人


ミレニアムシリーズ
ミレニアム     200万人
×メガギラス    135万人
大怪獣総攻撃    240万人
×メカゴジラ    170万人
東京SOS       110万人(ワースト4)
FINAL WARS     100万人(ワースト3)


昭和と平成、そして 2000 年代では映画人口そのものが違いすぎますが、それでもなぜシリーズを続け(られ)なくなったかは、このデータを見れば一目瞭然というところでしょう。むしろ、平成シリーズを「デストロイア」で終わりにしたのが意外な英断とも言えます。

10:34 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.20

# 『ゴジラ FINAL WARS』

ゴジラ完全放送ウオッチもついに最終回。

ゴジラ映画としてはまちがいなく黒歴史。最初っから、「北村龍平ブランドのアクション映画」のつもりで観ればそれなりの楽しみ方はできるかも、という作品です。ゴジラシリーズの FINAL ってことじゃなく、完全に "番外編" の位置づけにすべきでした。少なくとも、何も知らずに観にいった子供たちはカワイソーです。

冒頭すぐのラドンの飛翔シーンは良い出来です。

北村一輝の超ハイテンションな演技も、ギャグとして案外楽しめます。

08:33 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.19

# 『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』

前作『ゴジラ×メカゴジラ』の続編であり、かつ 1961年版『モスラ』から続いた世界。

という設定なので、釈由美子や高杉亘もちょっとだけ出番があるほか、上田耕一と中尾彬のおぢさんコンビも引き続き出演。そして "司会の小泉博です" が『モスラ』のときと同じ役を演じます。

でも、せっかく初代『モスラ』から話をつなげておきながら、いきなり「モスラは人間のために戦います」と言わせちゃうのはどうでしょうかねぇ。

主役がパイロットではなく整備士という地味な設定は好感が持てるのですが、それにからむライバルとヒロインの演技が悲惨すぎました。「ゴジラ映画の中での人間ドラマ」という点にちぐはぐな印象があるのは、前作と同様です。

モスラ、冒頭ではジェット機より速く飛んでますけど、あの体型で音速超えちゃいますか、と。ゴジラの造形もかなり手抜きっぽい(特に目玉がダメ)ですし、水の撮影がちょっと感心しません。とってもプールに見えます。

あとは東京タワーね。今回はシリーズで初めてゴジラがタワーを壊すわけですが、本作の世界設定では、東京タワーはモスラにいっぺん破壊されてるんですよね。だとすれば、その後まったく同じものを建てなおしたとは考えにくいじゃないですか。高度成長の機運にあった当時の日本人だったら、もっと高い塔を建てようと考えたはずです。せっかく連続性のある世界を設定するんだから、そーゆー細かいことろまで気を配ってほしかったなぁ。

11:26 午後 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2008.12.18

# 『ゴジラ×メカゴジラ』

ミレニアムシリーズも、実はこの作品から劇場公開当時に観ていません。

釈由美子って、ゴジラ映画史の中でもっともゴジラ映画に似つかわしくないキャスティングでしたね。最近の人には、その辺が新鮮でいいのかもしれませんけど、なんだか、ゴジラが出てくるという以外まるで別の映画みたいでした。

メカゴジラと戦う話は、昭和、平成、ミレニアムのどのシリーズにもありますが、念のために解説しておきますと、表記がちょっとずつ違っていて。

『ゴジラ対メカゴジラ』(昭和シリーズ)
『ゴジラvsメカゴジラ』(平成シリーズ)
『ゴジラ×メカゴジラ』.(ミレニアムシリーズ)

となっております。

キャスティングで注目すべきは、機龍隊隊長を演じている高杉亘。見かけもですが、しゃべり方が故・松田優作にそっくりなんですね、この人。

初めてこの役者さんを見たのは、大沢在昌の新宿鮫シリーズを滝田洋二郎が映画化した『眠らない街~新宿鮫~』(1993年)でした。その中で、真壁というヤクザの中堅幹部役を演じているのですが、出番は非常に少ないにもかかわらず、原作での存在感をしのぐほどの雰囲気を醸し出しています(ちなみにこの映画、今井雅之、浅野忠信、大杉漣などブレイク前の素晴らしい役者がたくさん出ていて、今見ると超豪華キャストです)。

この真壁、原作では第 8 作目の『風化水脈』に再登場します。『風化水脈』は、同シリーズの中では『毒猿』に次ぐ傑作でした。

いつの間にか、ゴジラではなく鮫の話になってしまいました。

09:44 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.17

# 『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』

言うまでもなく、ミレニアムシリーズの最高傑作。異論は認めます。

金子修介って、ほんと、怪獣映画のツボをよくおさえていますね。怪獣にしても、それと戦う軍隊(本作では架空の "防衛軍"、ガメラシリーズでは自衛隊)にしても、「どう写したらそれらしく見えるか」を実によく心得ています。

ただし終盤の展開はちょっといただけません。そのせいもあって、完成度としてはガメラシリーズに及びませんでした。

永島敏行とは違った風情ですが、本作で准将を演じる宇崎竜童もかなりカッコいい漢(おとこ)です。宇崎竜童って、演技はぜんっぜん上手くないんですけどね、その朴訥さが使い方しだいで良い味を出すというのは、『曽根崎心中』(1978年、ATG)で証明済みです。

佐野史郎の役どころはスベリまくり。もうちょっと何とかなったでしょうに。

その残念な分を補っているのが、葛山信吾の存在でした(『仮面ライダークウガ』で一条刑事を演じた二枚目です)。その彼の演じるオペレーターが「三匹の怪獣に名前を付けませんか?」と提案すると、大和田伸也が「お前、なんだか嬉しそうだな」とツッこむ。なかなか笑えるメタな遊び心でした。

09:37 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.16

# 『ゴジラ×メガギラス G消滅作戦』

なんか、あちこち痛いところのある作品という気もするのでずが、見所もたくさんあります。

絵としては、なんといっても水没した渋谷に注目。ゴジラシリーズに限らず、日本の特撮映画の中で「水没した都市」という描写はほぼ前例がありません。素晴らしい着眼点でした。

それから、ミニチュアワークと撮影を含めて、遠景での怪獣の見せ方が抜群です(お台場のシーンでは、当時勤務していた会社の看板まで再現してあって笑えました)。

冒頭すぐに死んじゃう永島敏行が意味もなくカッコイイ。「日本で最も自衛官の服が似合う役者」と言われるだけあるのですが、公開当時はまだ、『ガメラ2』(本作の 4 年前)から抜け出してきたようにしか見えませんでした。その部下だった女性がゴジラに復讐を誓う、というのがストーリーの主軸になっていて、その役を演じた田中美里も頑張りました。

お年を召した星由里子は、ちょっと顔を出すくらいにしてほしかったかなぁ。

09:53 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.15

# 『ゴジラ2000 ミレニアム』

【エントリの日付は放送日に設定しました】

ゴジラ完全放送も、いよいよミレニアムシリーズ(1999 年以降の作品)に入りました。

今回も村田雄浩の演技に好感が持てます。佐野史郎もまずまずで、阿部寛だけが浮きまくっています(この人はわりといつもそんな感じがしますけど)。

新しい時代のゴジラシリーズとしてまず評価できた点が、この村田雄浩の演じる「一般人だけどゴジラに関わろうとする人」の存在。仲間内でよく言っていたのですが、「もし本当にゴジラが現れたら、死んでもいいから見にいくという人間が少なからずいるはず」ということでした。その気分の一部は、パトレイバー OVA 版の第 3 話『4億5千万年の罠』などでもすでに描かれていますが、本家本元の映画シリーズでそういう人物が登場するのは初めてです。

せっかくそうした長所があるにもかかわらず、どうもドラマの展開とゴジラの存在がうまくからみ合っていない印象があります。そのうえ、わかのわかんない UFO が出てきて、あげくにはそれが怪獣型に変形したりして、「無理矢理 VS 場面を作ろうとしている感」が出ててしまいました。

10:26 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.14

# 『ゴジラvsデストロイア』

【エントリの日付は放送日に設定しました】

平成シリーズの最終作。
「これで終わり~」とか言って、結局 4 年後には再開するわけですが、一応の区切りでした。

平成シリーズ全作品の連続性を一応保ちつつ、しかも第一作『ゴジラ』と直接関連する設定として、オキシジェンデストロイヤや、山根一家の人たちを登場させた辺りは評価できます。

山根博士の義理の孫(大戸島で救出されて山根家の養子となった少年の息子)を演じた林泰文が、ゴジラシリーズでは珍しい存在でいい感じでした。

なのに、なんでまたスーパーX出すかなぁ~。音楽も含めて、とたんに三流っぽくなるのに。

「ゴジラジュニア」って最初に呼ぶ中尾彬、なかなかお茶目です。

10:52 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.13

# 『ゴジラvsスペースゴジラ』

なんか、冒頭に出てくるモゲラ組み立てのシーンだけで萎えるなぁ。

その直後には、モスラが宇宙空間を飛んでるし(vsモスラの最後で宇宙に飛び出しちゃってました)。
リトルゴジラ? 前作の "ベビー" が成長しましたが、造形はますます悲惨なことになってます。

なんか、中尾彬とスペースゴジラが似てる気がしました。

【エントリの日付を放送日に設定し直しました】

10:49 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.12

# 『ゴジラvsメカゴジラ』

週末には締切りと同窓会が続いたため、ゴジラ完全放送ウオッチ・平成シリーズ最後の 3 作品はちょい駆け足になります。実はこの 3 作品、公開当時はまったく観にいく気になれなかったので、ちゃんと見るのは初めてです。

【エントリの日付を放送日に設定し直しました】

冒頭いきなりで説明的なナレーション。お粗末。
メカゴジラ、かっこよくない。
G フォース、センス悪い(邦画では疑似軍隊組織の描き方がマトモだったためしがないですが)。
ラドン、かっこよくない。
ベビーゴジラ? 最低......。なんでこんな造形を人前に出せるんだ?

10:32 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.11

# 『ゴジラvsモスラ』

なんとなく始めてしまった、ゴジラ完全放送ウオッチ。今夜は平成シリーズ第 4 作。

ドラマも特撮部分も一定水準をクリアしているのに、「バトラ」が余計です。デザインもいただけませんが、なんといっても名前が安直すぎて最悪。タイトルどおりきちんと、ゴジラとモスラの戦いにすべきでした。

みなとみらいなど、ミニチュアワークもかなりの出来ですが、モスラの質感はまるでぬいぐるみ。

村田雄浩の演技がいいです。

09:34 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.10

# 『ゴジラvsキングギドラ』

ハリウッド映画のパロディもあったりして、いろんなところで意欲的なのですが、それがスベっちゃっててトホホな部分も多い作品です。

本作の見所は、東宝特撮映画界の宝と言っても過言ではない土屋嘉男の名演です。ゴジラと対峙するシーンは、シリーズ全作品中でも屈指の名場面。

おまけ、その1:
原田知世のお姉さんも出演しています。

おまけ、その2:
主役は、『時効警察』のヘンテコ刑事、十文字疾風を演じた豊原功補。若いです。

09:12 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.09

# 『ゴジラvsビオランテ』

平成シリーズ第 2 弾、1989 年公開です。

「平成シリーズ」と通称されてはいますが、前作が公開された 1984 年はまだ昭和であって、厳密に「平成」になるのはこの作品からですね。

全体にはかなり良い作品なのですが、最後の 10 分ほどですべて台無しになっています。

ゴジラもビオランテもいなくなってから後に続くドラマ部分が異例に長くて、すっかりダラけてしまいます。その後でさらにツマラないナレーション(たぶん沢口靖子の声)がかぶったうえに、どーしようもないエンドタイトルが流れます。

【追記】
キャプテンウルトラの主役だった中田博久が、ちょい役で出ています。

【以下、ネタバレ含む】

× それなりに高いドラマ性はあるのに、そのために用意された英語のセリフと、それを喋る外国人たちの演技がお粗末すぎて学芸会レベルです。

○ ゴジラ出現の予知夢を見た子供たちが、描いたゴジラの絵をいっせいに掲げる。そこにゴジラのテーマがかぶる。ここは秀逸です。

11:03 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.12.08

# 『ゴジラ』 1984年版

「日本映画専門チャンネル ゴジラ完全放送」、平成シリーズの第 1 弾でございます。

公開前の期待と公開後の失望感......。今見ると、特撮にはときどき良いところもあるんですが、豪華な出演陣にもかかわらずドラマ部分がいただけませんね。

オペレーター役で潮哲也が出てました。『怪傑ライオン丸』で主演したお兄さんだけあって、ちょい役にしては目立ってます。

09:27 午後 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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# ゴジラが闘ってきたもの

11 月の昭和シリーズに続いて、12 月は平成シリーズとミレニアムシリーズが放映されます。

リンク: 日本映画専門 - ゴジラ完全放送

本放送に先立つ集中放送の最後に、平成シリーズ 7 作品とミレニアムシリーズ 6 作品の予告編集が流れました。今朝、朝食を食べながらそれを見ていて、ふと「ゴジラが闘ってきたものの正体」に思い当たりました。

ゴジラが闘ってきた相手は日本映画界の商業主義

もうどこかで誰かが同じことを言っているかもしれませんけど。

骨も残さず溶かされたり、北極の氷の下に埋められたり、火山の噴火口に落とされたり、怪しい薬物を投入されたり、体内からドリルで穴ぁ開けられたり......登場するたびにそんな理不尽な目に遭わされるというのに、その傷を癒す暇さえ与えられないまま 1 年に一度は必ず駆り出され、わけのわからない怪獣やらロボットやらと戦わされたかと思えば、今度は地球を守れなどと無茶なことを要求される。

子供ができたと喜んでも、その子はいつの間にかいなかったことにされ、気づいてみれば自分とよく似た別の子供が出現してるし。

そんな不遇にもめげず数年ぶりに復活してみれば、「田舎もんがぁ!」などと、まったく意味不明な罵声を浴びせられるし(注)。

よくまぁ、グレもせず最後まで頑張ったものです。

--------------------
注: 「田舎もんがぁ!」というのは、1984 年版『ゴジラ』に "特別出演" した武田鉄矢が発する台詞ですが、ゴジラシリーズ全作品を通じて最低の台詞だと思っています。

10:49 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.12.05

# I'll be back...

ニュースのネタは、できるだけソースのリンクを貼るようにしているのですが、今回は 2ch 系サイトの見出しのほうがおもしろかったので(ソースは eiga.com)。

リンク: 痛いニュース(ノ∀`):映画「ターミネーター3」が“無かったこと”にされる

同社ビデオ広報部シニア・パブリシストの生駒行雄氏は本作について、「最終戦争が起きてしまう『T3』は無かったことになっています。つまり、『T1』→『T2』→本作→『T4』と繋がっているため、シリーズのファンにとっては見逃せないドラマでしょう。

たしかに T3 はカス映画でしたが、とうとう、黒歴史になってしまいました。

映画とテレビシリーズという関係では、ちょうど「宇宙戦艦ヤマト」の劇場版第 2 作が "なかったこと" にされて、テレビ版 Part2 のストーリーがその後のシリーズにつながってしまったのと同じパターンです。

11:47 午前 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2008.11.20

# 『キャプテンウルトラ』ですよ! その3

まだ続くんですよ。その 3 はこぼれ話ね。

エリンギ

ってありますよね。あれって、普通に出回るようになったのはわりと最近だと思うのですが、初めてあのキノコを見たとき真っ先に連想したのが、こいつだったんですよ。

Bandel_3

しばらくは食べようと思いませんでした。

--------------------
若い頃の小林稔侍が出演していたのは有名。ナレーターがマニアックに豪華(室田日出男 → 桑原毅 → 家弓家正)。アカネ隊員、個人的にけっこう好きでした(演じていた城野ゆきさんのブログがあります)。

それから、主題歌も含めて音楽は富田勲です。カッコイイわけですね。

というわけで、番組は変わりますがおまけでこれを。

--------------------
継子的作品といえば、同じ時間帯(タケダアワー)には、その後もうひとつかわいそうな作品が登場しています(『怪奇大作戦』の次)。

『妖術武芸帳』

ささきいさおが実写に出てるという珍しい作品で、私はけっこう好きだったんですけどね。あまりに地味すぎて、こちらは映像化もされていません。

12:54 午前 映画・テレビ | | コメント (14) | トラックバック (0)

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# 『キャプテンウルトラ』ですよ! その2

スタトレと言えば、新しい俳優陣がオリジナルメンバーを演じる劇場版が来年には公開されます。その予告編がちらちら出始めましたが、なんだかね、画面が豪華になればなるほどこのシリーズってつまらなくなってますよね。ビジュアルな派手さの分、SF 的ワンダーがどんどん失われている感じ。

かつてのスタトレと同じ魅力が『キャプテンウルトラ』にはある、と言ったらそれは褒めすぎ。

でもね。最終回を観て(実に 40 年ぶり)、大変なことに気づいたんですよ。

『2001年宇宙の旅』の展開にそれほどショックを受けなかったのは、きっと『キャプテンウルトラ』の最終回のおかげです。

「エヴァンゲリオン」の自己崩壊的最終回を笑って許せたのも、おそらくこの最終回を観ていたからです。

Wikipedia でも「最終回の花畑でのシーンは今でも特撮番組史上、もっとも解釈の難しいラストだとされている」などと書かれていますが、たしかにこの最終回は、強烈な印象で記憶に残っています。

怪獣も宇宙人も出てきません。オープニング早々、子供どうしとの会話とは言え「宇宙は無限。無限の先は無限」などという禅問答が展開します。で、子供の作った玩具みたいな宇宙船が、どういうわけか宇宙の果てまで行ける。主人公はそれを追っていって、ついに「無限の壁」にたどり着いちゃう。

後半でいったんはみんな助かるか、と思いきや、とつぜん推進装置の燃料が切れたキャプテンは真っ暗闇に向かって落ちていき、無限の壁を突き抜けてしまう ---

と、そこは一面のお花畑みたいな楽園で、ほかの隊員たちも子供もみんなそこで楽しそうに笑っている。そこでハッピーエンド。

シュールでしょ。木星の衛星軌道上でモノリスに遭遇して以降の何やら不思議な展開を先取りしています。主人公が「おめでとう!」の輪で迎えられる唐突な最終回も目じゃありません。

子供の頃にこんな作品に遭遇していたなんて、この世代は救いようがないなぁ 恵まれていたのだなぁ、と改めて実感しました。

12:38 午前 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.11.19

# 『キャプテンウルトラ』ですよ! その1

10/14 のエントリ(# 今日もお馬鹿な)でネタにした「ウルトラファイト」と同じくらい、あるいはそれよりさらにキワモノ的な存在。

時間帯とスポンサー枠が同じという理由で「ウルトラ」の名を冠してはいるものの、ウルトラシリーズとは何の関係もない継子的な作品。

主役がその後は悪役ばっかりという点では黒部進にも負けない、そんな中田博久の主演作。

それが、『キャプテンウルトラ』なのです。

ちなみに、東野圭吾のエッセイ集『あの頃ぼくらはアホでした』ではこんな風に言及されています。

 さてウルトラマンは終わった。次はどういうやつだ。僕はテレビを注目した。その時画面に出たのは、
「キャプテンウルトラ」
 という文字だった。そしておかしなヘルメットをかぶったおっさんが、安物のロボットとヘンテコな子分を連れて、出来の悪いぬいぐるみと戦っている姿が出た。背景のセットやミニチュア模型は、昔の外国ドラマ『宇宙家族ロビンソン』を思い起こさせた。

これは、私も含めて同世代の多くの「ぼくら」が共通して抱いた感想でしょう(ただし、シュピーゲル号と第 2 クールの主題歌だけは大好きでした)。

で、ふと思いついてこれをレンタルしたわけですが、これが記憶と予想以上にスゴイことになっていました。ちなみに、製作は円谷プロではなく東映。

東野圭吾が言うようにセットやミニチュア、着ぐるみは完全に学芸会なみ。そこだけ見たらとても鑑賞に堪えないというくらい恥ずかしいレベル。ところが、脚本と演出では一応「本格スペースオペラをやろう」としてるんですよ。

監修が都筑道夫と光瀬龍。なるほど。

なにしろ、オリジナル・スタトレ(宇宙大作戦)の日本放映より 2 年も前ですよ。少なくとも、どんな惑星にもヘルメットなしで出かけていっちゃう TOS と違って、みんなちゃんと宇宙服着てますから :P

11:36 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.11.07

# 昭和ゴジラシリーズの末期

11/3 に続いて「ハイビジョン ゴジラ完全放送」のお話。

いえ、あの、お付き合いいただかなくても結構ですので :)

昨日 11/6 は全シリーズ通じてワーストと言われる『ゴジラ対メガロ』。

どのくらいヒドいかって、公開当時まだ小学生だった私でさえ事前に得た情報から観にいくのをやめたというくらいで、その後もけっして観ようと思いませんでした。そういうわけで、実は今回が初見なのですが、まあ、その気で観ればやはり見所はないわけではない。

いちばん感心したのは、メガロによるダム破壊シーン。これはいい出来でした。後で調べたら、Wikipedia にもこう書いてありました。

そんな中、メガロのダム破壊シーンは迫力のある見せ場になっている。特技監督の中野昭慶曰く「乏しい予算の中の一点豪華主義」。

それから、主役の佐々木勝彦さん。平成シリーズでも 2 作に出演なさってますが、このひと、故・千秋実の息子さんなんですね。ちっとも知りませんでした。

--------------------
今日 11/7 は『ゴジラ対メカゴジラ』。

これはね、えーと。クイーン・エメラルダス役などで声優としてもかっこいい役どころの多い田島令子を実写で観られるのと、なんといっても岸田森が出ているのと、個人的にポイントはそれだけ。特撮シーンはしょぼいし、シーサーはやっぱり最悪だし。

ちなみに、メカゴジラはキングギドラに次ぐ定番悪役になりましたが、作品タイトルとしては、平成シリーズのときが『ゴジラvsメカゴジラ』、ミレニアムシリーズのときが『ゴジラ×メカゴジラ』というように書き分けているのですね。

09:35 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.11.03

# 『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』

日本映画専門チャンネルでは現在、「ハイビジョン ゴジラ完全放送」という企画が進行中です。

で、今日放映されたのが、タイトルにあげた作品。「メガロ」とどちらがヒドいか、というくらいシリーズ中では評判の悪い作品ですが、天本英世が良いのです。

老け役の多い天本にはめずらしく、当時の実年齢(42~3 歳)より若いくらいの役柄で、天本英世ファンには外せない 1 本と言えるでしょう。

09:29 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2008.10.25

# 芹沢博士@佐野史郎

リンク: 「いよいよ始まりますね?!!!」佐野史郎さんから: ハイビジョン完全放送 ゴジラブログ powered by ココログ

佐野史郎の芹沢博士......観てみたいなあ。

佐野史郎の演技でラストシーンを思い浮かべたら、それだけで涙が出てきた。

そう言ったら、家内に「またかい」と呆れ顔されたけど。

09:50 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.10.05

# Truth is stranger than fiction

(タイトルのイメージソングは、Godley & Creme の Freeze Frame)

何回か書いているように、わが家ではほとんどテレビを見ないのですが、長男だけは --- 主に自分のワンセグ端末を使って --- お笑いやバラエティ、あと格闘技をわりとよく見ているようです。その彼でさえ先日、「お笑い番組より現実のほうがよっぽど笑える」と言ってました。

リンク: 内外タイムス - お笑い番組からドキュメンタリー番組にシフトしたテレビ局.

ドキュメンタリーが流行るとなったら、今度はあちこちで捏造とやらせが横行したりして。

いっそのこと、新しいコンテンツは 1 日の半分くらいにして、後は過去の良質な作品(if any)を再放送すればいいんですよね。それでもたぶん視聴率は、今と変わらないと思います。

01:22 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.09.28

# 訃報 - ポール・ニューマン

リンク: 米俳優のポール・ニューマン氏が死去 - MSN産経ニュース

大好きな俳優がまた一人亡くなりました。

故スティーブ・マックイーンとどっちが好きか、と聞かれたら答えに窮するというくらい好きでした。『明日に向かって撃て!』は、個人的オールタイムベストの上位陣からけっして外れることのない作品。

ご冥福をお祈りいたします。

12:27 午前 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (1)

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2008.09.23

# (映画|映画館) の思い出、その5、その他

リチャード・バックにこんな作品があるということを。ときどきコメントをくださるぷーままさんの最近のエントリで知りました。

リンク: フェレットの冒険:今日もいたち日和:So-net blog

リチャード・バックと言えば日本ではもちろん『かもめのジョナサン』ということで、久しぶりにこのシリーズです。

その 5 --- はじめて一人で観た洋画

子供の頃は地元に映画館があったので、わざわざ銀座・日比谷エリア(電車 1 本で行ける)まで出かけるようになったのは主に中学生になってからでしたが、はじめて「一人で都内に観にいった」映画というのが、たぶん『かもめのジョナサン』の映画版でした。日本公開は 1974 年 10 月。

作品としては、まあ画面はきれいでしたが、ニール・ダイアモンドの音楽のほうばかり印象が強かったようです。

ところで、リチャード・バックの作品ではジョナサンより『イリュージョン』のほうが好きでした。翻訳が村上龍 --- 芥川賞を受賞して間もない頃の --- だったことでも話題になったようですが、今は違う翻訳版も出てるみたいです。

ジョナサンに続いて人生哲学を寓話的に語った作品ですが、何より「救世主が退屈している」という設定が、中学生の私にはとても面白く感じられました。

で、この『イリュージョン』が、その頃 FM 東京でやっていたラジオドラマシリーズ「音の本棚」に取り上げられたのもなかなかの出来でした。このシリーズについてはまたいずれ書くこともあると思いますが、全 5 話構成(月~金だったので)のうち、アンコール放送された 1 話だけが今もカセットテープで残っています。故・小池朝雄の声が聞ける、今となっては貴重品。

03:58 午後 映画・テレビ | | コメント (10) | トラックバック (0)

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2008.09.05

# 『スカイ・クロラ』観たけど感想書いている時間がないので

リンク: 押井守監督『スカイ・クロラ』上映されるも新聞各紙の評価は辛口 - 映画の情報を毎日更新 | シネマトゥデイ

これはきっと、こういうことですね。

喫煙シーンが多すぎる

と。

09:37 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (1)

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2008.09.01

# 映画館がなくなっちゃった

つい先日の記事で、地元の映画館が 9 月末に閉館と書きましたが、びっくりしたことに、もうひとつ地元にあった館も昨日(8/31)で終わっちゃっていました。

私が生まれた頃から一応途絶えることなく映画館というものはあったのに、これでとうとう一軒もなくなってしまいました。ちょっと寂しい。

私が子供の頃には、最寄り駅の周辺に 2 つの映画館がありました。

調べてみたところ、そのうちのひとつは昭和 10 年頃から演劇や浪曲と併せて無声映画を興行していたそうですが、駅前再開発に伴って昭和 62 年に閉館しました。2 階席がある古風な建物でした。東宝特撮はいつもここで観てました。

もうひとつのほうは詳細がわかりませんが、『猿の惑星』とかガメラシリーズはそっちでした。途中からは、日活ポルノと一般映画を交替でかけていたので、たぶんその頃はもうだいぶ経営状態が悪くなっていたんでしょう。閉館した時期は、たぶん前項と同じ頃です。

で、この前書いた館が昭和 50 年にできて 33 年間続き、今年閉館。

昨日閉館したのがいちばん新しくて、平成 5 年に始まってわずか 15 年の寿命でした。

-------------------------
自分が大金持ちなら、赤字を承知で映画館を持ちたいなぁ。

あ、そーいえば今日は映画の日。

08:33 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.08.29

# ポニョ、動員数水増し疑惑?

まず、この画像をご覧ください。

Ticket

先日、夏休みの最後ということで子供らを連れて行った映画館の半券です。

ただし、そのとき観た映画は「ポニョ」ではなく「ポケモン」でした。

入場するときは気にもせずポケットに突っこんでしまいましたが、今朝、捨てようとしてふと見たらこの印字が目にとまったわけです。で、とっさに思い浮かんだのが、「動員数水増しか?」という疑惑。

リンク: 「ポニョ」41日間で1000万人動員 - 芸能 - SANSPO.COM

このとき行ったのは、スクリーンが 2 つだけの、今どき的シネコンタイプではない昔ながらの映画館で、一方がポケモン、もう一方がポニョでした。今年のポケモンは、前売り券で記録を達成したとか聞いているので、それならということで当日売りの分はポニョの記録に回すよう映画館にお達しが出ているのではあるまいか?

ただし、この話にはちょっとしたオチがあります。

実はこの映画館、私の地元で昭和 50 年から続いているというかなり古い小屋だったのですが、この 9 月末をもって閉館が決まっているのですね(近所の駅に新しく TOHO シネマができたので、そっちに客が流れている模様)。

そーゆー、いわば悲しくも末期的な営業状態なので、発券機械の管理がいい加減だったとか、アルバイトのお兄ちゃんの操作が杜撰だったという可能性もあるわけです。

シネコンラッシュの昨今には消え去るしかない、こんな昔風の映画館である証拠の写真がこれ。

Cine_poster

トイレ近くの窓を隠すように貼ってあったポスターです。閉館日にはちょっと様子を見にいってみようかな。

02:17 午後 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2008.08.16

# ブラウン管

「ブラウン管」の話は以前にもネタにしたことがあります(禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 消えゆく「管」)が、ネタではなくいよいよ「ブラウン管のないテレビ」が当たり前になりそうです。

リンク: さらばブラウン管、松下も撤退へ…薄型テレビ生産に専念 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

10:28 午後 サイエンス, 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.08.12

# ダー○ィペアの年増バージョン

よくまあ、こんなアホらしい企画を思いつくもんです。

リンク: あの「叶姉妹」がアニメに! ゴージャスでセレブに世界進出決定 | ホビー | マイコミジャーナル

感想その1
これ、スポンサーはきっと某化粧品会社だよね。

感想その2
こーゆー言い方は失礼かもしれませんが、、このお二人、商品価値が意外と長続きしてますね。

09:14 午前 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2008.05.14

# ゲゲゲ、ビビビ、ニャニャニャ?

リンク: 邦画史上初!ねこ娘コスプレ6変化…アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」

どのみち、もう最近の作品はテレビも映画もまったくフォローしてないんで、どーでもいいんですけどね。

映画としてはおもしろいアイデアかもしれませんが、なんだか世界が違います。せっかくだから、旅行会社とも組んで、

「ねこ娘 6 バージョン制覇と水木しげるロードの旅」

なんて企画すればいいと思います。

08:16 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2008.05.10

# これも愚民化の一環かしら

「若者が旅行離れ」、「若者がテレビ離れ」、「若者が...」

マーケティング的に重要な年齢層だというのは判りますけどね、なんでそこまで若者ばかりターゲットにしなきゃいけないのか。

リンク: 映画字幕で業界が四苦八苦 若者の知的レベル低下が背景か? - MSN産経ニュース

この話も同じです。

映画各社によると、戦前の字幕はスクリーンの右端にひとつのせりふで最大縦13字で3行だったが、戦後は10字2行とやや少なめに。人間が1秒に読めるのは4文字程度というのが理由だった。文字数が再び増えるのが1980年代半ば。ビデオレンタルが普及するにつれ、テレビでも見やすいように、とスクリーンの中央下に最大横13字で2行の形式が定着した。
しかし、ここ数年、13字の字幕を読み切れないという若者が増加。映画離れを食い止めようと、製作、配給会社では苦肉の対応を余儀なくされている。字幕づくりの現場では、10字前後で区切って行数を増やしたり、漢字を省いたり…。さらに、字幕を必要としない吹き替え版へシフトする動きもある。(中略)
字幕以前の問題も。ある映画会社の製作担当者は「スパイ系作品の試写会後『ソ連って何ですか?』、『ナチスって何ですか?』との感想が寄せられ、本当に驚いた」と打ち明ける。

「ソ連」や「ナチス」を知らないやつらが増えたからって、字幕からその情報を落とすわけですか?

「理解できないから簡単にする」---そういう方向って、ほんとは思いっ切り間違っていて、実はここ何十年か続いたそういう傾向こそが、この手の無知な若者たちを生み出してきたのだということを、大人たちはもっと真剣に考えなきゃいけません。

それにしても、「13字の字幕を読み切れないという若者が増加」というのは本当なんでしょうかね。

たしかに、従来のいわゆる読書は敬遠されているでしょうが、今の子供たちは本以外のメディアで相当量の情報に接しているはずで、時間当たりの情報処理能力という点では、むしろ古い世代より進んでいるのじゃないかと、ウチの子たちを見ていても思うんですけどね。

それとも、接している情報の性質が違っていて、字幕を読むというのはやはり苦手なんでしょうか。

07:55 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (1)

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2008.04.22

# これは異類婚......だよね

あぁあ、大人げないなぁ、自分。こんな記事に反応しちゃうなんて......

リンク: モロボシ・ダンとアンヌが結婚していた…ウルトラマン新作映画で:芸能:スポーツ報知

人気特撮ヒーロー「ウルトラセブン」で、セブンに変身するウルトラ警備隊のモロボシ・ダン元隊員とヒロインのアンヌ元隊員が映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」(9月13日公開)の劇中で結婚していることがわかった。(中略) 脚本を手がけた長谷川圭一氏は「ファンが望んでいたのではないか」とコメント。劇中では、ダンと妻のアンヌ(ひし美ゆり子)はハワイアンレストランをきりもりしているという。

大人げないのは、わかっちゃいるんだけどね。でも言いたくなるよね。

そんなことを望んでいるファンは、いない。

09:37 午後 映画・テレビ | | コメント (11) | トラックバック (1)

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2008.04.20

# (映画|映画館) の思い出、その4

(ながらく中断していたシリーズの再開です)

その 4 --- 東宝と東映の子供向けシリーズ

前回(その3)の最後で「東宝チャンピオンまつり」のことを書きました。これは、1969 年の冬に始まって 1978 年に終わっているらしいのですが(Wikipedia)、このシリーズを私は第 1回から、たぶん 1974 年春期までほとんど欠かさず観ていました。

そして、これと並んで当時の私が欠かさず通っていたのが、「東映まんがまつり」でした。

こちらの方がシリーズとしての歴史はずっと長く、1964 年に始まって実に 1990 年まで続いたそうですが、たぶん私は、1968 年春期から 1976 年くらいまで常連でした。

この両方のシリーズにこれほど足繁く通うことができたのには、実は裏がありまして ---

当時、このどちらのシリーズもかかる映画館の切符売り場に親戚の知り合いという方がいまして --- 「モギリのおばちゃん」とか呼んでたかな ---、毎回タダで入れてくれていたのでした。おかげで、

『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968 年)
『長靴をはいた猫』(1969 年)
『ちびっ子レミと名犬カピ』(1970 年)
『海底3万マイル』(1970 年)
『どうぶつ宝島』(1971 年)
『アリババと40匹の盗賊』(1971 年)

という、東映動画の全盛期といっていい頃の作品はぜんぶタダ見させていただきました。

いつも横合いの出入り口から私を招き入れてくれたその方が何というお名前だったのか、親戚筋からしてどーゆー知り合いだったのか、実は今でもよく知らないのですが、ここで改めてお礼を述べさせていただきます。

それほどお世話になったその映画館も、たしか数年前に閉館したと聞いています。

それにしても、あの頃の子供って、映画館ではけっしてお行儀よくなかったですよね。

09:34 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (1)

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2008.04.18

# 『風と雲と虹と』

時代劇専門チャンネルで 17 日から、『風と雲と虹と』の放映が始まりました。

1976 年の大河ドラマですが、

今まで放送素材が存在しないと言われてきたが今回奇跡的に発見され、全52話完全復活する。NHK大河ドラマ史上、放送原版が全話現存するものとしては最も古く(1976年)、最古(平安時代)の時代設定となっている貴重な作品がついにBS・CS初放送。
(同チャンネルのサイトより)

という貴重な作品です。

放映当時も観ていましたが、さすがに断片的な記憶しかありません。

まだ全部は見始めていないのですが、第 1 話の冒頭は、いきなり海音寺潮五郎のインタビューや解説が続いたりして、まるで歴史ドキュメンタリーのような構成。10 分以上経たないとドラマが始まりません。

これからしばらく楽しみです。

--------------------
本作が 1976 年放映で、たぶん観ていた自分の年齢もあるのでしょうが、この前後 10 年間くらいが NHK 大河のいちばん良かった時期ではないかなぁ。

1973 年 国盗り物語
1974 年 勝海舟
1975 年 元禄太平記
1976 年 風と雲と虹と
1977 年 花神
1978 年 黄金の日日
1979 年 草燃える
1980 年 獅子の時代

『国盗り物語』の火野正平 = 秀吉が、私の中では今でもスタンダード。
『勝海舟』の藤岡弘 = 坂本龍馬は熱演でした。けっこう流血があって怖かった。
『元禄太平記』はね、どうも地味で、あんまり記憶がないのね。
『花神』は、私の中でオールタイムベストの大河。
『黄金の日日』は、修学旅行中に放送があって、ロビーのテレビ前に群がるくらい人気がありました。

『風と雲と虹と』のフィルムが見つかったんだから、『花神』も見つからないかなぁ。

09:35 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (1)

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2008.04.05

# 、が付いてるんだ、知らなかった。

藤岡弘、

名前に「、」が付くんですね。ちっとも知りませんでした。

リンク: インタビュー:「若者よ、死ぬな、戦え!」 仮面ライダー1号の藤岡弘、さん(まんたんウェブ) - 毎日jp(毎日新聞)

しかも、モーニング娘。なんかより前の "元祖" だったとは。

01:29 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.03.19

# 2008 年大往生の旅

おー、ついに。

リンク: CNN.co.jp:A・C・クラーク氏死去 「2001年宇宙の旅」作者

市川崑監督(本年 2/13 に死去)より年下だったんですね。ちょっと意外かも。

02:16 午後 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.03.16

# ウルトラセブンの BGM

突然ですが、ファミリー劇場で放映中の『ウルトラセブン』、来週とその次がいよいよ最終回です。

セブンの最終回といえば、クライマックスにクラシック音楽を使ったのが当時としてはかなり斬新だった、という話が定番です(シューマンのピアノ協奏曲イ短調、第 1 楽章)。

が、実は最終回直前である第 47 話「あなたはだぁれ?」でも、エンディングでやはりクラシックを使っているということに、さっきの放送で今さらですが気づきました。

曲は、ヨハン・シュトラウス 2 世の「皇帝円舞曲」。

この 47 話だけを観れば、そのハッピーエンドに相応しい軽快な曲なのですが、セブンとダンが壮絶な運命を迎えるあの伝説的な最終回の、まさにその直前がこんな曲だったというのも、今考えれば素晴らしい演出です。

--------------------
セブンといえば、その製作裏話を舞台にしたドラマ『私が愛したウルトラセブン』という佳作がありました(1993年、NHK)。

この中で、満田かずほ監督を演じた塩見三省が印象的でした(金城哲夫役の佐野史郎もよかったけど)。

08:37 午後 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2008.03.08

# 死んじゃったりなんかして、このぉ...

リンク: 声優・広川太一郎さん死去(芸能) ― スポニチ Sponichi Annex 速報

弟の古代進(富山敬、1995年没)に遅れること 13 年。兄の古代守も、アンドロメダ星雲の彼方へと旅立ってしまいました。

今ごろは、あの世で故・山田康男と掛け合いを演じていることでしょう。

ちょうど、エリック・アイドルとグレアム・チャップマンの出るスケッチがありました。謹んでご冥福をお祈りしちゃうんだから。

08:16 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (8) | トラックバック (1)

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2008.03.06

# 訃報 - レナード・ローゼンマン

リンク: デイリースポーツonline/「エデンの東」のL・ローゼンマン氏死去/芸能社会速報

この見出しにあるように、ローゼンマンといえばまず『エデンの東』ですが、

バクシ版『指輪物語』

の音楽も実はローゼンマンなのですよ。サントラ、もちろん持ってました :)

謹んでご冥福をお祈りいたします。

04:04 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2008.03.04

# 賛成だけど効果のほどは疑問

リンク: 深夜テレビ:温暖化対策で自粛促す意見相次ぐ 自民党 - 毎日jp(毎日新聞)

当然出てくる意見でしょうね。

きっかけは、京都議定書の目標達成に向けた政府の「地球温暖化対策推進法改正案」。総務会はこれを了承したが、森山真弓元官房長官が温暖化対策に絡め「いつの間にかテレビは24時間やるようになった」と指摘。70年代の石油ショック当時、放送局が深夜放送を自粛した例を引き、「(温暖化対策も)それぐらいやらないといけない」と訴えた。加藤紘一元幹事長も「京都議定書も今や他人ごとだ。これでは目標は達成できない」と厳しい見方を示し、同調する意見が続いた。
家庭を中心に温室効果ガスの排出量増に歯止めがかかっておらず、深夜テレビもやり玉に上がり始めた格好。谷垣禎一政調会長は「法的規制はできないが、世論喚起の必要はあるのではないか」とやんわり議論を引き取った。

今では、深夜放送が自粛されていた時期があったことを知らない世代もいるでしょうが、「いつの間にか 24 時間放送しているようになったなー」と、私も思ってました。

でも、BS/CS もケーブル放送もなかった 70 年代と違って、今ではこれにどれだけ効果があるか疑問ですよね。どうせやるなら、衛星放送も停波しなきゃダメでしょう。現代人の生活実態をろくに知らないおぢさんたちならではの発想かもしれません。

深夜放送なんて、なくなってもたぶんほとんどの人は困りません。深夜アニメという枠も定着しつつありますが、それもだいぶ行き詰まってるみたいだし、ちょうどいい機会です。

09:34 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.02.24

# (映画|映画館) の思い出 -- 番外編 --

先日書いたように、ちょっと引っ越しをしました。
引っ越しをすると、昔懐かしいものがいろいろと発掘されるわけですが、今回は特にこのシリーズに恰好のアイテムが見つかったのでご紹介します。

まずこちら。

The_beatlessubaruza

1/13 のエントリで書いたビートルズ三本立てのうち、スバル座にかかったとき --- 「ビートルズ・フェスティバル」という売りでした --- のパンフレット。発行は昭和 50 年 6 月 28 日。定価 200 円 :)

映画の紹介のほかにも、レコード・リストとか年譜とかの資料も収録されていて、当時はかなり "愛読" していたようです。

--------------------
続いては、こちら。

Marxbrothersfestival

1/18 のエントリのコメントでちらっと書いた、新宿でマルクス・ブラザースの作品が特集上映されたときのパンフレットです。奥付によれば、発行が昭和 60 年 6 月 1 日。定価は 500 円。

執筆陣がスゴイです。双葉十三郎、森卓也で始まって、筒井康隆、景山民夫、安西水丸、南伸坊、古館伊知郎....

このメンツから察するに、この特集自体かなり貴重な機会だったのかもしれません。

12:03 午前 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2008.02.04

# たまには止まってもいい

リンク: NHK放送が止まる日!?  (1/2ページ) - MSN産経ニュース

NHK予算案は衆参両院の承認が必要だが、同意人事と同じく衆院の優越規定はなく、野党が多数を占める参院で承認されなければ、7月1日に放送中止に追い込まれる可能性さえある。

NHK なんてなくとも世の中誰も困らないかもしれない --- それを検証する意味で、一度くらいこーゆー劇的な展開があってもおもしろいと思うな。

11:54 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2008.02.02

# ベータのテープ

今日、物置を整理していて、最後に残ったベータテープを処分しました。

同じ層に積んであった荷物から出てきたのは、「昭和天皇崩御」、「平成スタート」といった特大見出しの新聞でした。

06:28 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2008.01.29

# 意外なそっくりさん

『ザ・ガードマン』の 296 話に故・天本英世が出ていました(CS ファミリー劇場)。

それで気付いた、映画界の意外なそっくりさん(もしかしたら、誰かもう言ってるかもしれないけど)。

マキノ雅弘と天本英世。

Img_makino

Image_amamoto


10:56 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2008.01.27

# (映画|映画館) の思い出、その3

前回からちょっと時間が経ってしまいました。

その 3 --- 東宝特撮映画

いろんな映画を観てましたが、子供の頃の楽しみといえば、まずゴジラシリーズ。

と言っても、私の年齢だと、ゴジラシリーズはさすがに第 1 作の公開から観ていたわけではありません。むしろ、最初の頃の怖さが薄れて、私などより前の世代から言わせれば「早くも子供向けヒーローに堕してしまった」あたりの作品からしか、リアルタイムでは観ていません。たぶん、

『怪獣総進撃』(1968年)

が最初です。わんさか出てきた怪獣たちより、ムーンライトSY-3 のかっこよさばかりが印象に残りました(それもそのはず、モデルになったのはサンダーバード 1 号とウルトラホーク 1 号なんだとか)。

映画としても、併映された『海底軍艦』の方がはるかにインパクトは大でした。

これ以前の作品は、「東宝チャンピオンまつり」として公開されるたびに観にいきましたが、これらは上映時間を 10 分くらい短くした再編集版だった --- ということを知るようになるのは、もちろんずっと後の話です。

11:25 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.01.18

# マルクス・ブラザース!

マルクス・ブラザースの DVD がお手頃値段で出てますね。

この値段なのに、コメンタリーとか短編とか、特典もけっこう豪華です。

『我輩はカモである』が欠けていますが、それ以外はめぼしいタイトルがほぼ揃います。マルクス作品はもうほとんどスクリーンにかかることがないので、こーゆーのは DVD 時代でよかったとつくづく思います。

11:37 午後 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2008.01.16

# (映画|映画館) の思い出、その2

昔話をするようになったら老化の始まり......なんですけどね :(

その 2 --- 暗闇の魅力

保護者同伴の頃、どのくらいの頻度で映画館に行っていたか定かではありませんが、東宝特撮映画がかかれば必ず、それ以外にも戦争ものとか寅さんとか、なんでも観にいっていたようです。

映画館でいちばん好きだったのは、重い扉を開けて真っ暗な館内に入る瞬間でした。

今でこそ、映画を観るときはあらかじめタイムテーブルを確認して、上映前から座席に陣取るというスタイルが当たり前になり、映画館の側でも入れ替え制が多くなったりしていますが、昔は時間など気にせず館内に入っていきました(世間一般がどうだったかは知りません)。

当然ながら上映中の館内は真っ暗。そのいちばん奥の方に、横長のスクリーンが浮かび上がります。スクリーンが明るい分、足下はいっそう暗く感じられ、場面転換で明るくなったときだけ館内の様子が見える程度です。

スクリーンを気にしながら暗さに目が慣れるのを待つ、その間の期待感と落ち着かなさ。それが「映画を観る」ことの導入部分でした。

途中から観るものだから、次の回は観はじめた場所になったら席を立つこともあるし、最後まで観ることもあります。ストーリーの途中から観るというのは、観ていない部分のプロットを現在のコンテキストから推測するということの訓練になっていたかもしれません。筋がつながってみて初めて「あぁ、なるほど」と納得することもたびたびあって、それはそれで面白い経験だったと思います。

--------------------
そんな頃に観た(観られなかった)映画のエピソードです。

小学校中学年の頃、私は戦記もの(太平洋戦争の戦史とか航空機の話とか)が好きだったので、その手の映画もよく観にいきました。たいていは同じ趣味の友人と一緒で、そのときは友人の母親が同伴でした。

当時、私や私の親は、二本立てならメインだけでなく併映作品も観るのが当たり前だったのですが、この友人の家ではどうやら習慣が違っていたらしく、あるときも、メイン作品 --- たぶん『トラ・トラ・トラ!』とかその辺り --- が終わるとさっさと席を立ったのですね。

ところが、そのとき併映だったのが『西のペテン師・東のサギ師』という作品で、私はそのタイトルがえらく気になって、観たくて観たくて仕方がなかったわけです。でも、友人の親に同伴してもらっている手前、自分のその希望を口に出すことはできず、まして自分一人が残ると言い出すこともできず、やむをえず映画館を出ました。

それ以来、この作品は私にとってまぼろしのプログラムピクチャとなりました。今に至るまで、観る機会はありません(ビデオ化、DVD 化もされていない模様)。

長じて、「映画はなるぺく一人で観に行きたい」と思うようになったのは、この痛恨の一事が遠因です。たぶん。

06:28 午後 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2008.01.14

# (映画|映画館) の思い出、その1

(注)ほんとは、(映画|映画館) ではなく 映画館? と書けば済むのですが、タイトルには向いてませんね。

前のエントリを書いたり、みなさんのコメントを拝見したりしているうちに、映画にまつわる個人的昔話を続けてみたくなりました。

その 1 --- はじめての映画館

私が生まれ育った地元には、昔から映画館が 2 つありました。今はそのどちらもなくなり、かわりに小さいながらシネコンがあります。

父親が初めて映画館に連れて行ってくれたのは、たぶんこの二本立てです(それより古いのは、記憶にないだけかもしれません)。

『怪竜大決戦』(1966 年、東映)
『黄金バット』(1966 年、東映)

このすぐ後に TV アニメ版も始まりますが、黄金バットは私の世代のヒーローではありません。『怪竜大決戦』の方がだんぜん面白かったと記憶しています。

当時はもちろん、ニュース映画も流れていました。

かなり混んでいて、たしか立ち見だったはずです。ときどき、父親が抱き上げてくれていました。

このときいっぺんに映画館という独特な空間の虜になった --- とまでは言いませんが、あの暗闇に入り込んだときの興奮と不安は、今でも覚えています。

03:50 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.01.13

# ビートルズ三本立て

仕事の谷間で、ようやく "Blade Runner Final Cut (Ultimate Collector's Edition)" の梱包を解くことができたのですが、そのことを書けるのはまだ先になりそうなので、一緒に届いた "THE BEATLES HELP!" にちなんで、30 年以上前の昔話でも。

私は、いわゆるビートルズ世代より後の生まれなので、主体的に洋楽を聞くようになった頃にはもう解散から数年が経っていました。今のように映像媒体があふれている時代ではなかったので、ビートルズの映像に触れられる機会といえば、「フィルムコンサート」と称してライブ映像などを流していたイベントと、あとは映画だけでした。

ビートルズ映画三本立てといえば、もちろんこのラインアップ。
『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』
『ヘルプ!』
『レット・イット・ビー』

ようやく観る機会が訪れたのは、有楽町スバルにかかったとき。ところが、朝 8:00 くらいの回で観ようと出かけたら、1 時間以上前にすでに満席。三本立ての立ち見はさすがにきついので、えんえん 6 時間ほど次の回まで待つことにしました。「アンソロジー」や "Let It Be Naked" などなかったあの当時、LP バージョン以外の演奏を聴けたのが、実に新鮮でした。

次に同じ三本立てが上映されたのは、日劇の地下にあった日劇文化---いやもう古い古い---でしたが、ここではとんでもない目に遭いました。日劇文化は、特に小さい(たぶん 100 席程度)劇場でしたが、その最前列に熱烈ファンらしき女性グループ---当時の大学生かなぁ。厨房の私たちよりずっと年上でしたよ---が陣取っていて、なんと映画が始まると、まるでコンサートのときのようにスクリーンに向かってキャアキャア騒ぎ始めたのですよ。最初の 1 本の間ずっとその調子だったので、休憩時間になると場内アナウンスで厳重注意されていました。

なお、「日劇文化」という劇場名を私は長らく忘れていて、というか当時はなぜだか「日劇地下」とばかり呼んでいた記憶があって、こちらのサイトを参考にさせていただきました(ブログ主さんは、私とほぼ同世代のようです)。

So-net blog:古今東西座:「HELP!」 やっと出た!

この三本立てに限らず、観るのに苦労した作品ほど記憶に残るものですね。同じビートルズ関係の映画『バングラデシュ・コンサート』なんか、やっと観られたのが、三越の中にあった超ミニ劇場でした。なぜか、私の前列では数人のおばさん集団がお弁当食べながら観てました...

DVD で手軽に何度でも映画を観られるようになった今と、必死に情報を求めて千載一遇の思いでスクリーンに見入っていたあの頃と、どちらが映像体験として恵まれていたのかなと思いつつ、それでもやはり、Blade Runner のバージョン違いを見比べたりできるのは嬉しいわけでした。

09:18 午後 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2008.01.08

# ネーミングの威力

リンク: HD DVD陣営に大打撃? - 東芝、ワーナー・ブラザース「BD単独支持」に

バラマウントも、すかすざ HD 支持を撤回しました(もともと、ワーナーに追随するという契約だったらしい)。

かつてのベータ vs VHS 競争の頃には、もちろんベータ愛好者だった私ですが、今回は最初から無関心派です。この話に詳しくもありません。

が、2ch で誰かが言っているように、勝敗を決したのは案外、ネーミングだったりしたのかもしれません。

だって、おぢさんたちが電気屋さんで店員に相談しようと思ったら、「ブルーレイ」の方がはるかに言いやすいでしょ。「えいちでーでぃーぶいでぃー」なんて、誰も口にしたがらないと思います。

それだけではなく、最近はアルファベットの "D" が付く略語は、印象が悪いのかもしれません。

DV

とか、

ED

とか...。そーいえば、ベータマシンの最終形は「ED ベータ」でしたか。

03:48 午後 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2007.12.28

# 進歩がないらしい映画業界

ここしばらく映画館から足が遠のいているのですが、tomyankun さんのブログによれば、映画業界があいもかわらずいいかげんな仕事をしている模様です。

リンク: 世界の片隅でひとり、呟く | だから、違うんだってば!

報告のあったのは、TOHO シネマズ(旧バージンシネマズ)で流れているオリジナル CM について。

過去のヒット作をふり返るシーケンスがあって、台詞は英語らしいのですが、その中にしっかり

「2002年、指輪を探す旅に出る――」

という字幕が出てくるんだそうです。英語台詞からして間違っているのか、字幕の問題なのか、なるべく近いうちに TOHO シネマズに赴いて確かめてきたいと思いますが、進歩のない連中です。

02:21 午前 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2007.11.30

# 正真正銘、「愛は地球を救う」

別のニュースを拾っていたのに、ロイターでとんでもないニュースを発見。

チリの売春婦、チャリティーのため「27時間の性交渉」を競売出品 | Reuters

こーゆーニュースは、もちろん英語版を探すべきでしょう。

まずこちら。「本文とは無関係」的に扇情的な写真まで載せてあり、英語もだいぶ柔らかめです。
リンク: LIVENEWS.com.au > Off the wall > Prostitute offers 27 hours of sex for charity

A Chilean prostitute has kindly donated 27 hours of her services to a charity auction - and raised $4000 dollars in the process. (...)
"There are people who are going to be donating money that's a lot more questionable than mine. The only thing I did was publicise it," she said.

「あたしよりもっと汚いお金を寄付している人だっているんだから」と、なかなかキツいおっしゃりようです。

次はこちら。イギリスの大手、Telegraph です。ご本人の写真も載っています。
リンク: Prostitute auctions 27 hours of sex for charity - Telegraph

Miss Carolina, who charges $300 for a 90-minute session, estimated that she would raise more than $4000.

なるほどー。90 分 300 ドルでいたすそのコトを "session" と言うのですね。勉強になりました。使う機会があるとは思えませんが。

10:09 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2007.11.17

# 地デジ、死に体か

ざまあみろ でゴザイマスわ。

リンク: J-CASTニュース : 地デジ、11年完全移行に赤信号? 対応機種の普及は3割

 総務省がまとめた都道府県別の地デジの進行度合いを示した整備計画によると、地デジが届かない世帯が全国で30万から最大60万世帯ある。山間部や離島を抱える北海道、栃木県、鹿児島県がそれぞれ数千世帯と多かった。総務省は、これら地域には衛星を使って視聴できるよう支援する。
 この整備計画には、都市部のビルやマンションなどの陰や反射で地デジが見られなくなる世帯は入っていない。こうした都市部のビル難視世帯は全国で670万世帯にのぼるとみられているが、こっちは山間部などと違って国の支援はない。

「ビル難視世帯は全国で670万世帯」??
この数字の裏はとれていませんが、参考までに、日本の世帯数は平成 17 年で約 4,950 万です。

あまりのお粗末さ、もう拍手喝采するしかありません。

07:09 午後 映画・テレビ | | コメント (9) | トラックバック (0)

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2007.11.08

# 不愉快なら

なんかさー、勘違いという気がするんだけどなぁ。

リンク: asahi.com:「正解はCMのあと」は逆効果 視聴者86%「不愉快」 - テレビ・ラジオ - 文化・芸能

テレビなんて、作る側がスポンサーの都合で見せるもんでしょう。見せ方が気に入らないなら見なきゃいい。そーゆー風にしていって、みんながもっともっとテレビ離れすればいい。

12:41 午前 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2007.10.21

# みみっちいぞ東宝

リンク: 「「七人の侍」モデルの町? 脚本家が異議」話題!‐話のタネニュース:イザ!

この町のことは、拙ブログでも 1/10 に取り上げています

黒澤明監督の映画「七人の侍」のモデルではないか-。鳥取県智頭町が地元に伝わる史実と映画を利用し地域おこしのイベントを企画したところ、脚本家から「事実と違う」との声が上がり、思わぬ抵抗に遭っている。
 著作権を持つ東宝もフィルム貸し出しを拒否し、「モデルと思わせる表現をしない」との条件で、目玉となる20日の野外上映会でのDVD使用を許可。過疎化に悩む町は「よく似た史実はある」とアピールを続ける構えで、作品のルーツをめぐり摩擦が生じそうだ。
 史実は横浜市の神奈川県立金沢文庫が保管する古文書に記載。現在の智頭町の一部で1342年、略奪者の襲撃を防ぐために農民が用心棒を雇ったとの内容だ。
黒澤監督らと3人で脚本を書いた橋本忍さん(89)は「(町の史実を)参考にしたことは全くない」と話す。これを受け東宝は9月「不確かなことにお墨付きは与えられない」と貸し出しを拒否。織田洋町長(60)らの要請で、最終的に販売促進の一環としてのDVD上映を認めた。
 イベントは今月13日から開催。東宝は「橋本さんの発言を重く受け止めており、町が『モデルだ』とPRすれば、今後は見逃せなくなるかもしれない」としている。

橋本忍も東宝も、そんな堅いこと言わなくていいと思うんですけどね。まさに、○の穴が小さいというヤツです。

智頭町の主張を認めてあげたところで、東宝さんが 1 円でも損をするわけではないでしょうし、ましてや、映画『七人の侍』の価値が毛ほども下がるわけではありません。フィクション作品のオリジナリティというのは、史実とかモデルの有無とはぜんぜん違う次元の話です。

フィクションというもののあり方を間違えているがゆえの議論は、後を絶ちません。

01:39 午前 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (0)

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2007.10.05

# 7307 Takei

リンク: Technobahn ニュース : スタートレックのミスターカトー、業績を記念して小惑星の名前に命名

"Scotty" こと James Doohan は死んでお星様になりましたが(参照)、ミスターカトーは、生きているうちにその名を星に刻むことになりました。

1960年代に放送されたオリジナルのTV版スタートレックにSulu(日本版ではミスター加藤)として出演した日系米国人俳優、ジョージ・タケイ氏(70)の名前が火星と木星の間にある小惑星の名称として命名されることが2日までに判明した。 (中略)「1994 GT9」の新しい名称はタケイ氏の業績を記念して「7307 Takei」となる予定だ。

本当の名前の Sulu で思い出すのは、爆発的に人気が出る直前くらいのトヨエツが出ていた『逃走遊戯(原題: No Way Back)』という映画。

トヨエツは日本の "ヤクザ" の役柄で、それを逮捕して護送するのがラッセル・クロウ(こっちも、まだけっこう若い)。その途中、ラッセル・クロウと同僚が、カーク船長(TOS)とピカード艦長(TNG)はどっちが優秀か、という ---アメリカでは、いかにもありがちな--- 議論になります。

で、「お前はどう思う?」と話を振られたトヨエツが、ぼそっと一言、「スールー」。

映画自体はたいしたことのない作品でしたが、これだけはウケました。

07:54 午後 サイエンス, 映画・テレビ | | コメント (7) | トラックバック (0)

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2007.10.03

# 賭博録画カイジ

ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ

Kaijiepg_2

開始時刻は、深夜 1:29 か。

Kaijihome

なに……?! 24:59 だと?! もう……、終わってるのか?!

Kaijinittel_2

1:54 ?!

いったい……本物は、どれなんだ?!

いや、こうやって混乱させようというのが、ヤツの作戦だ。落ち着け、落ち着くんだ……


ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ ざわ

01:43 午前 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (1)

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2007.09.26

# 一方、タカラトミーは

先日、ソニーとドコモの二大勘違いをネタにしましたが、その一方でタカラトミーはこーゆーことをやっていました。

リンク: 「ツンデレ機能」搭載ワンセグテレビ : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)

最初は使うたびに「テレビでも見る気!?」「うるさいわね~」とツンツンした音声ガイダンスが流れますが、がんばって使い続けるといつの間にかデレデレした声に変わるという育成要素つきのワンセグなのです。(中略)お値段も1万2800~1万4800円程度

遊びどころも価格設定も、ちゃんと消費者のツボをおさえています。

09:22 午後 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (1)

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2007.09.11

# テレビくん(雑誌は無関係)

リンク: Japan.internet.com デイリーリサーチ - 地デジ完全移行で約2%が「テレビを見るのをやめる」

この数字がもう 1 桁違っていて、「2 割くらいの人がテレビ見るのをやめる」てなことになれば、テレビ業界の連中も少しはマトモになるかな。ならないかな。

ウチは、地上波を視聴している時間なんて今でさえ 1 週間に数時間程度。

10:19 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.09.04

# ポケモン映画10周年

ここまで続くとは、まぁ、それなりにたいしたものです。

10 年前と言えば、小生がちょうど前々職から前職に転職した年。ゲームもテレビも映画も、多少の浮沈はありましたが、ここまで続けば立派な子供文化と申せましょう。

というわけで、夏休み最終日の 9/2、その 10 周年記念作である『ダイヤモンド・パール、ディアルガvsパルキアvsダークライ』を観てきました。子供らは公開の翌日くらいにはもう観に行ってるのですが、もう一度観たいというので、「宿題がぜんぶ終わったら連れていく」ということにして。

劇場版ポケモンは、過去 9 作品ともバラツキはありながら子供向け映画として一定以上の水準を保っていたと思いますが、今回は 10 周年作品の名に相応しい出来でした。

スケール感、世界観の設定、脚本のまとまり、いずれも歴代劇場版の中でもトップクラスであり、アニメ映画全般としてもなかなかのレベルと言えます。技術的には、デジタル処理がずいぶん巧くなっていました。ストーリー的には、設定にもプロットにもそれほど無理が感じられず(そりゃポケモンですからそれなりですけど)、子供向けの健全な娯楽性が十分発揮されています。

個人的にいちばん面白いなと思ったのは、今回の敵が、テレビも映画も通じて初めて「理由もなく暴れるポケモン」だったことです。

過去の映画版でメインとなったポケモンは、「お友だち系」(セレビィ、ジラーチ等)と「敵対系」(ミュウツー、エンテイ、デオキシス等)に大別できますが、敵対する場合でも彼らには彼らなりに正当な理由がありました。自己の存在とアイデンティティに対する疑問から創造主である人間に抵抗を試みたミュウツー、同朋を救うために出現したデオキシス、とかね。

ところが今作の 2 体のポケモンは、わけもなく --- 少なくとも人間には判らない理由により --- ただ対立する存在として登場します。ふだんは別の次元で戦いを続けているというその設定は、ちょうど西洋文化における神 vs 悪魔、光 vs 影という典型的二項対立を示すものであり、人間世界に理不尽な迷惑を及ぼすという意味では日本神話的な「荒ぶる神」とも言えます。

たかがポケモン映画を相手にちょっと大袈裟すぎますが、そういう存在である 2 体が戦いを繰り広げ、それを主人公たちが見守るという構図は、まさに東宝怪獣映画のノリでした(ポケモンですがサイズは怪獣級)。小生が気に入ったのは、つまりはそれが最大の要因か?!

--------------------
今まで 10 作品を観つづけてきて、今年は特に強く感じたのですが、ポケモン映画って制作スタッフがちゃんとこの世界を好きで作っているという雰囲気が伝わってくるのですね。予告で流れる他の子供向け映画でも、日本映画全般でも、スポンサーの意向を反映して興行成績を上げるということだけを至上命令にした作品ばかりがいかに多いかを考えると、ポケモン映画のこうしたあり方は大きな救いに思えるわけでした。

02:48 午後 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (5) | トラックバック (0)

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2007.08.28

# 4126 と言えば

有意な名前ではなく unique な番号で整理されているファイルを翻訳していたら、

4126

という番号に遭遇しました。

この番号で連想されるものと言えばもちろん、静岡県伊東温泉にあると言われている、あの伝説的ホテルです(関東圏以外でも CM 流れていたそうですが、全国区の知名度は判りません)。

今もあるの、と思って検索したら、ちゃんと営業しているようです。しかも、サイトでは例の CM まで聞けるようになってました。"昭和のかおり" たっぷりのアイテムです。

伊東温泉「4126」のハトヤホテル(要 FlashPlayer)

04:34 午前 旅行・地域, 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2007.08.27

# 翻訳雑誌 - 字幕屋本のその後

今年の 4 月に、『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』という本に関する記事を書きました。

この本の記述内容については、「字幕改善連絡室」などが訂正を要求していましたが、このたびようやく、著者である太田直子氏による訂正文が公開されました。実は 6 月にも一度不完全ながら訂正があり、今回が最終的な決着となりました。

今回の訂正に関する詳細は、「字幕改善連絡室」や、以下のブログをご参照ください。

夕陽の窓 | LotR字幕問題のつづき:太田直子氏の訂正記事
世界の片隅でひとり、呟く | 素直に謝る勇気

(と、自分では詳しく書かない不精者)

ここでは、その訂正文が発表された雑誌「通訳翻訳ジャーナル」のことを書きます。一般にはあまり知られていない雑誌らしいので。

『通訳翻訳ジャーナル』は、現役翻訳(者|家)と、翻訳(者|家)になりたい人たちを対象に(実際の読者はたぶん後者が圧倒的に多い)、イカロス出版というところが刊行している隔月刊雑誌です。この手の雑誌には珍しく、右開きの縦書きという体裁。同じイカロスでもムックものは左開きの横書きにしているところを見ると、この体裁はやっぱり不自然なんだと思われます。

ちなみに、表紙のロゴは「通訳翻訳ジャーナル」、奥付けの記載は「通訳・翻訳ジャーナル」と、中黒の有無にブレがあります。

通訳翻訳ビジネス、 特に志望者を対象にしたビジネスは、アルクやこのイカロスなどの各社のほか、教育養成部門を持つ翻訳会社なども参入して相当数の企業が展開していますが、1 年に一度刊行されるムック(稼げる○○、みたいな)を別とすると、定期刊行されている雑誌というのはあまり多くありません。

そんな中で、「通訳翻訳ジャーナル」は現在がんばっている方の雑誌です。ただ、その体裁に如実に表われているように、全体的にちぐはぐで記事の内容も "浅い" というか "ツメが甘い" という印象がなくもありません。

アルクは、Web 版の「英辞郎」を公開するなど通訳翻訳に限らず英語教育ビジネス全般の老舗ですが、イカロス出版の方はどちらかというと後発です。そのせいか、「通訳翻訳ジャーナル」にも、どちらかと言うと各種の通訳翻訳ビジネスの宣伝媒体という雰囲気が強いように思います。

まあ、そーゆー感じのマイナー雑誌ですので、今回の訂正記事が一般読者の目に触れる機会は非常に少ない、その懸念はまったくそのとおりです。が、この手の「本当の事実の伝わりにくさ」、「一度広まった御認識の訂正のしにくさ」というものはマスメディアではごく当たり前の話。ちょっとずつブレークスルーを作っていくしかないようです。

10:56 午後 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (1)

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2007.08.25

# 時をかける逆さ少女

デイリーポータルZさんで、また小生好みのネタ。

リンク: @nifty:デイリーポータルZ:写真を反転してバンジージャンプしてるみたいにする

で、これを読んでいてふと、『タイムトラベラー』のエピソードを思い出しました。

原田知世の『時をかける少女』でも、細田守の『時をかける少女』でもなく、NHK少年ドラマシリーズのあの名作『タイムトラベラー』です。

芳山和子がタイムトラベルするときの効果として、画面上で彼女が逆さになったりするシーンがあったわけですが、当時それを観ていた子供から NHK の制作スタッフ宛てに、「なんでスカートが逆さにならないのか?」というツッコミの投書があったのだとか。

そのエピソードを小生がどこで知ったかというと、その頃出ていた原作本のあとがきだったと記憶しています。

ただしそのあとがきがあったのは、原作本といっても筒井康隆の『時をかける少女』ではなく、続編として制作されたドラマ『続タイムトラベラー』のノベライズ本の方です。作者も、筒井ではなく同ドラマの脚本家だった石山透。

『時をかける少女』筒井康隆
『続・時をかける少女』石山透

という 2 冊が、鶴書房盛光社という出版社から出ていて、学校ではこの原作本もかなり人気がありました。

【追記】
実は、このあとがきを転載しているページが見つかりました。が、無断転用であると明記してあるため URL は貼らないでおきます。

02:50 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.08.19

# 「地球温暖化」の初出はいつ?

「地球温暖化」という言葉がいつ頃から使われるようになったのか判りませんが、『空の大怪獣ラドン』をかけていたら、最初の方でいきなりこの言葉が出てきてびっくりしました。

念のため、この映画の公開は 1956 年です。

04:48 午後 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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2007.08.15

# 8月15日に

12 日に NHK で、水木しげるのドラマが放送されました。

NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕~水木しげるの戦争~」 8月12日(日)総合・午後9:00~10:29放送

ところどころに NHK らしいベタさがあるのは毎度のことですが、香川照之(水木しげる、丸山二等兵)の演技は見応えがありました。小生ごひいきの塩見三省も本田軍曹役が実にはまってました。

このドラマの原作である『総員玉砕せよ!』を水木しげるが執筆する場面の、ペン入れの効果音が効いてました。

原作漫画(講談社文庫で入手可能)のあとがきだけ一部引用します。

 だいたい同じ島で「オレたちあとで死ぬから、お前たち先に死ね」といわれても、なかなか死ねるものではありません。 「玉砕」というのは、どこでもそうですが、必ず生き残りがいます。 (中略)  ラバウルの場合、後方に十万の兵隊が、ぬくぬくと生活しているのに、その前線で五百人の兵隊(実際は三、四百人)に死ねといわれても、とても兵隊全体の同意は得られるものではない。 (中略) 事実はとなりの地区を守っていた混成三連隊の連隊長は、この玉砕事件についてこういった。 「あの場所をなぜ、そうまでにして守らねばならなかったのか」  ぼくはそれを耳にしたとき「フハッ」と空しい嘆息みたいな言葉が出るだけだった。

玉砕という蛮行の、ひいては戦争という行為の愚かしさ、空しさを端的に物語る話です。

--------------------
ところで、小生の祖父は大正の生まれだったので、太平洋戦争ではとうぜん出征したそうです。しかも、南方戦線のどこかにいたはずなのですが、なぜか生前の祖父がその頃の苦労話をしたという記憶がまったくない、最近までそのことが不思議でした。

最近になってようやくウチの親が語ったところによれば、なんでも上級士官の世話係みたいなことばかりしていたので、前線に出たことすらほとんどなく、食べ物の苦労とも無縁だったんだとか。
同じ戦争にかり出された一兵卒でも、そーゆー場合もあったのかとある意味ひどく感心しました。

02:05 午後 日記・コラム・つぶやき, 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.07.23

# V3と言ったら

V3 と言えば、今ではおそらく 3 人目の仮面ライダーの方が圧倒的に有名ですね。たとえばこれとか。

ネタ元: 仮面ライダー:V3復活、1号・2号と夢の対決 「THE NEXT」製作発表:MSN毎日インタラクティブ

それでも、ここは敢えてこう言いましょう。「V3 と言ったら宇宙ステーション」なんだと。

ファミリー劇場では今、何度目になるのか『ウルトラセブン』を放映中です。で、7/22 がその第 13 話「V3から来た男」、つまり宇宙ステーション V3 に勤務するクラタ隊長の初登場エピソードだったわけです。

このちょっと斜に構えたクラタ隊長というのが、本放送のとき子供の目で見てもカッコよかったし、今見てもほれぼれするくらいイイ男、おいしい役どころなんですよ(最終回にも登場して、そちらもなかなかいいポジション)。

でも、このエピソードを名作たらしめた二人の俳優、中山昭二さん(キリヤマ隊長)と南廣さん(クラタ隊長)は、もうどちらもお亡くなりになったんだなぁとふと気づきました。それがこのエントリを書こうと思った動機なんでした。

--------------------
クラタ隊長は、ウルトラ警備隊のキリヤマ隊長と同期であり長年の親友という設定。つまり親友の一方は地上で、もう一方は宇宙でそれぞれトップを務めているわけですが、ウルトラ警備隊の隊長がかなりのエリート職であるのに比べると、どうも宇宙勤務の方はやや冷遇されている節がある(クラタ隊長自身が自嘲気味にそんなことを言います)。

宇宙人を追って地上に下りてきたクラタ隊長とそれを迎えるキリヤマ隊長。ところが旧交を温めるまもなく、警備隊の隊員が捕まっていることが判明し、侵略者の撃退をあくまでも主張するクラタ隊長と、侵略者の撃退より部下の救出を優先しようとするキリヤマ隊長が激しく衝突する --- この辺りがもうぜんぜん子供向けではない大人のドラマになっています。

しかも、二人をめぐる周囲の対応も実にニクイ。単身出撃したキリヤマに、クラタは実は同行したいのに意地を張ってタバコなんか喫っている。すると、ソガ隊員(これも故人となってしまった阿知波信介)が、背中を向けたままこう言います。「クラタさん、何にしてもがまんするのは、体に悪いそうですよ」。

「それもそうだな」とか言いながらハンガーに降りるエレベータに乗ると、今度はそこにマナベ参謀(上司ですね)が乗っている。
「隊長、あわててどちらへ。この下は、ホークの発進場だな。それも鍵がないと入れない」
ハッとするクラタに、しかし参謀は黙って鍵を差し出したりなんかします。

その他にも、もう全編カッコイイんですよ。大人たちが、男たちが。

こーゆーね、「カッコイイ大人の姿」というのを今の子供たちは目にする機会があるんでしょうか。

03:17 午前 映画・テレビ | | コメント (9) | トラックバック (1)

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2007.07.09

# 9 回ねぇ

リンク: スラッシュドット ジャパン | コピーワンスは、コピーナインスに

元記事: デジタル放送番組、コピー9回までOK…総務省が要請へ : 経済ニュース : 経済・マネー : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

最近、総務省から出てくるのはろくでもない話ばっかりですが、この「9回」という数字の半端さはお見事です。あまりの "お役所" 風味で、もう笑うしかありません。

最初は「ナインス」じゃダメだろーというツッコミをするつもりでしたが、スラッシュドットでもうちゃんと指摘されていました。さすがに、元記事の読売が原因ではありませんでした。

要請でダビングの回数を9回までとするのは、家族3人の平均的な世帯で各自がDVD、携帯電話、携帯型音楽プレーヤーなど3種類の機器にダビングできるようになり、「個人で十分に楽しめる範囲」と判断したためだ。

何ですかね、この、とことん問題の本質を外した話の展開は。日本のお役人というのは、税金を使いながらこんなことばっかりやってるわけですか。

そもそもこの理屈だって何やら後付けくさくって、実際は「ニ桁だと多いな」くらいのいい加減な発想だったんじゃないかと疑いたくなります。

そんなことより現実的に切実な問題は、この変更がハードウェアのレベルでしか対応されないのかということです。ファームウェアのアップデートでは対応できないものでしょうか?

来年にも大幅に緩和され、家電メーカーは対応する機種を販売する見通しだ。録画した番組を編集したり、同じ番組を複数のDVDなどにダビングできるようになり、視聴者の利便性が高まるとみられる。

レコーダの買い換えが必要なんだとしたら、これも結局、官民一体の消費増強運動の一環でしかないということですね。

12:35 午後 映画・テレビ | | コメント (6) | トラックバック (1)

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2007.07.06

# 声優交代@ゴリ

(前回のエントリの続きです)

第 13 話の冒頭で宇宙猿人ゴリが急に凶悪になったなぁと思ったら、声が一徹とうちゃんに替わってました。

これは決して加藤精三さんのせいではないのですが、声が変わったゴリ、ますますスペクトルマンに勝てそうにない感じ。

09:00 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.07.04

# 宇宙猿人ゴリなのだ

(バカボンのパパみたいなタイトルですが違います)

日本映画専門チャンネルで、『宇宙猿人ゴリ』の放送が始まりました。
本放送のとき以来 30 年以上ぶりに見ていますが、やはりこれは名作、異色作、問題作です。

スペクトルマンって、上司の無茶な命令に悩まされる現場のサラリーマンなんですね。知ってました?

ひどいヤツなんですよ、この上司というのが。

自分はネビュラ 71 から命令するだけで、しかもその命令というのが、とんでもなく非情かつ理不尽です。被害者であるはずの「公害人間」 を殺せとか、同じく犠牲になった若者を、人体実験するからネビュラに送れとか、人質の命より怪獣退治を優先しろとか。そうかと思うと、人質がいて躊躇しているスペクトルマンを臆病者呼ばわりしたあげくに「解任」とか言っちゃう。

ネビュラ 71 というところの労使関係は、いったいどうなってるんでしょう。

もっとも、命令に背いても毎回許されたりしてるところは、案外ヌルいみたいですが。

でね。円谷プロに比べるとだいぶ低予算番組だったはずなのに、ミニチュアワークとかすばらしい出来ですよ。職人仕事を感じます。

もうひとつ。大平透が声優ではなく俳優として出演しているという点でも貴重な作品です。

05:40 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.07.02

# Seven Samurai

『七人の侍』の英語タイトルは、

Seven Samurai、または(注)
The Seven Samurai

です。7 人いても、samurai に複数形の -s は付きません。

なぜかと言うと、samurai という単語は単複同形だからです。いくつかの英英辞書にも、ちゃんとそう出ています。

ということで、右カラムの本棚にも追加しましたが、天才とり・みきの『キネコミカ』が文庫になったりしました。

この本にも当然のように「七人の侍」が出てきますが、惜しいことに、タイトルに添えられた英語が "SEVEN SAMURAIS" と複数形になっています。もちろん、この傑作の中では瑕瑾、カキンなんですが。

ちなみに、総天然色 「オール二色」になった点は文庫の勝ちですが、目次ページの各タイトルがオリジナルロゴ風になっているのは単行本だけです。

(注)
定冠詞 "The" の有無は、ちょっとはっきりしません。
IMBb では、"Shichnin no samurai" としてエントリされており、aka として、"Seven Samurai (UK) "、"The Seven Samurai (USA) " と補足されています。

では USA なら必ず The が付いているかというと全然そんなことはなくて、Amazon.com でもおおむね無冠詞。Wikipedia でも "Seven Samurai" です。

04:02 午後 アニメ・コミック・サブカル, 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2007.05.17

# ブッシュマンはOKだったが

リンク: 時事ドットコム:映画「ブッシュ暗殺」を却下=映倫が邦題変更求める

映倫もどうかと思うけど、それ以前に邦題のセンスがよくなかったと思うのでした。

米大統領暗殺を描いた英国のサスペンス映画「ブッシュ暗殺」(邦題)について、映倫管理委員会が審査で退け、タイトルを変更するよう配給元のプレシディオに求めていることが、17日分かった。映倫では、「あらゆる国の主権を尊重し、元首、国旗、国歌及び民族的習慣の取り扱いに注意する」という規程に、タイトルなどが抵触しているとしている。原題は「Death of a President(大統領の死)」で、ニュース映像を交えてブッシュ大統領の暗殺後を描いている。昨年のトロント映画祭で国際批評家賞を受けたが、米国内では大手映画館チェーンが上映を拒否した。10月公開を予定しているプレシディオは、「過去には国家元首の名前を使った映画もあるので、再検討をお願いしている」としている。

具体的にどーゆー映画なのか判りませんが、"Death of a President" という原題でまっさきに思い浮かんだのは、"Death of a Salesman" でした。そのまんま「大統領の死」の方がまだよほど良かったのに。

10:23 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.05.10

# 自動ということ

映画『ブラッド・ダイヤモンド』を観た人、または観ようとしている人には、この本の第1章が参考になります。

イメージを拡大すると見えるでしょうか、奇しくも表紙に写っている少年兵の着ているのが、ディカプリオのTシャツなんですね(『タイタニック』のようですが)。

映画の方は、いい意味でも悪い意味でもズウィック監督らしい手堅い作りでした。テーマは重いはずなのですが、"箱庭感覚" が『ラストサムライ』とよく似ています。ディカプリオも、今までとは一味違うかなり骨太の演技で、特にアフリカ訛り英語が堂に入っているのには感心しました。

ところで、この映画でも当然ながら AK 自動小銃がたくさん登場します。AK の "A" はロシア語で「アフタマート」つまり「オートマチック」です。

「オートマチック」=「自動」は人間の社会に数々の利便をもたらしてきましたが、その一方ではこの「自動」が現代の人間に与えている脅威も無視できないものになっています。

そもそも「自動」の「自」には 2 つの意味があります。
1.「おのずから」=自然に、ひとりでに
2.「みずから」=自分が、自分自身で

人は、放っておいてもひとりでに、"おのずから" 動いてくれる」ことを期待して色々な装置を生み出してきました。が、そういった装置は、ちょっと油断すると人の手を離れて "みずから" 動き出してしまう性質を持っているのかもしれません。

もちろん、自動小銃だって自動車だって操作者がいなきゃ動かないわけですが、それらの"自動" 装置が、実にしばしば操作者の意識を超えるかのような振る舞いを示し、その結果として多くの人命が失われている現状を見ていると、「オート」の部分に、実は人知の及ばない何か危険な因子が存在しているのではないか、などとと考えてしまうわけでした。

02:50 午前 日記・コラム・つぶやき, 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.05.07

# 訃報 - 阿知波信介

リンク: 芸能プロ社長・阿知波信介氏が自殺…多岐川裕美の元夫

あぁ...ファミリー劇場で(また)放送始まったばっかりなのになぁ。合掌。

03:36 午後 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.05.06

# セカンドファイルの小ネタ

前回のエントリには、コメントも TB も予想外に多く付きました。しかも、「見逃したァ」という声が多かったところを見ると、NHK の前広告がやや足りなかったのかもしれません。

そんな「見逃してしまった」方々には申し訳なく、再(々)放送か DVD リリースを待っていただくしかないのですが、小ネタをひとつ。

ネタ元: 【楽天市場】 デスクライト DL-1301:e-プライス

毎回のオープニングで映される S.R.I. オフィスの室内風景。そこに(複数)あるデスクライト、この製品です。

なんでそんなトリビアに気付いたかというと、小生の仕事机に付いているデスクが同じものだからです。別に、たいしたブランド品でも何でもないのですが、デザインは確かにちょっとばかりいいんでした。それを複数用意して、あんな風に組み合せて見せたところが、それなりにまぁドラマ作りの現場なわけですね。

08:37 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.05.04

# 平成の牧史郎

リメイクものとしては出色の出来と言ってよいと思います。

リンク: 怪奇大作戦 セカンドファイル

旧作(の一部)も同時に放映されるというので、そのおまけ程度のつもりだったのですが、旧作の雰囲気がいい感じで再現されていました。

特に、西島秀俊が演じている現代版の牧史郎がイイ。故・岸田森がこれを見たら、さぞかし喜んだろうと思います。片頬に皮肉な微笑を浮かべながら...

12:57 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (2)

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2007.04.10

# もう少し叫ぶ(承前)

問題の箇所を再引用:

配給会社の制作部長は映画フィルムを丸々一本捨てる覚悟で、「原作ファンが求める字幕」を打ち込んでみせたそうだ

「そうだ」という伝聞の助動詞を使えば裏を取らず何を書いてもよいということはないはずなのですが、この伝聞内容は、改善運動の辺縁あたりにいた小生でも知ることのできた事実経過と明らかに異なっています。

さらに本文を引用:

字幕が三行四行にもなって画面を侵食し、しかも全然読み切れなかったのではあるまいか。そんな掟破りの字幕を敢えてフィルムに打ち込んでみせ、その制作部長は原作ファンを説得したそうだ。「ほらね、あなたがたが求めるような字幕にすると、こんなになっちゃうんですよ。これじゃ読めないでしょ」と。(中略)部長の毅然たる決意がなければ、こんな破格の「説得プロジェクト」は実現しなかったはずだ。この一件は、われわれ字幕屋の間で燦然と輝く伝説になっている。

(太字は引用者)
同じ過程を別の報告者から直接聞いて知っている立場からすれば、噴飯ものとしかいいようのないくだりです。それにしても、

「……あるまいか。……説得したそうだ。……実現しなかったはずだ。……伝説になっている」

というのは見事でした。伝説というものの本質を、このパラグラフは如実に物語っているわけです。ここまで推量と伝聞ばかり続けて、あげくが「燦然と輝く伝説」ですからね。

伝説なんて本来そんなもんなわけですが、やや大袈裟に言えば、その成立に何かの意図が介在したとすれば幾分の警戒が必要でしょう。あるいは、もしこんなエピソードが本当に "伝説" となり、それを関係者が無邪気に信じているのだとすれば、それは別の意味で救いようがなく哀れな状況と言えるかもしれません。

さて、字幕改善を求めたのが本当に原作小説ファン(だけ)だったなら、こういう形で製作サイドを持ち上げ、ファンを悪者扱いしたくなる気持ちも判らないではありません。しかし、何度でも繰り返しますが、

字幕改善運動は原作ファンによる非難ではない

のです。

しかるに、この "伝説" を支えているのは、<字幕クレーマー = 原作ファン>という誤った前提と、その上に立った<製作部長 = 英雄>という構図です。そんな業界伝説を成立せしめるために、字幕改善に奔走した関係者がこのような形で貶められるいわれはないということを、少なくともこの本を読んだ人/読もうとしている人には知ってもらいたいと思います。

もっとも、ここで言われている「原作ファン」というのが、小生の知る運動関係者と異なるとすれば話は別なんですけどね。連絡室や英語工房の中の人が意見を提出した、そのとき見たのとはさらに別の「原作準拠バージョン」が存在したというのなら……。しかし、字幕をフィルムに焼き込む手間とコストを考えれば、この段階で2つもバージョンがあったというのは考えにくいでしょう。

03:06 午前 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 翻訳屋はネットの片隅で字幕屋本が変だと叫ぶ

しばらく休眠していた「字幕改善連絡室」が再稼働しています。原因は、"字幕屋さん" が書いたこの1冊。

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

全体的には良質な本です。しかしながら、映画『ロード・オブ・ザ・リング』の字幕をめぐる記述には、

大きな誤謬もしくは誤解

があるので、ちょっと一言書いておきます。

本質的にはどんな情報伝達にも完璧は望めず、誤解や誤記は避けがたいものなのですが、少なくとも自分の専門分野については、
・不正確な情報把握
・誤った認識
・伝聞のみによる記述
は避けるべきでありましょう。

しかし、この本の筆者は映画『ロード・オブ・ザ・リング』の字幕をめぐる記述でその原則を忘れてしまった模様です(この本の他の箇所に類似の誤謬があるのかどうか、それは判断不可能。この筆者の轍を踏まないよう、小生も自分が責任をもって書ける範囲だけを指摘しています)。

大ヒット映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの字幕が原作小説ファンによって激しい非難の嵐にさらされたとき、その配給会社の制作部長は映画フィルムを丸々一本捨てる覚悟で、「原作ファンが求める字幕」を打ち込んでみせたそうだ。

これが、字幕改善運動に関する不正確な情報把握を露呈している最大の問題箇所。
当時は言うに及ばず、今でさえネットをちょっと調べれば、あの運動が

「原作小説ファンによる非難」などではなかった

ことはすぐに判ります。原作本の存在しない作品についても同趣旨の字幕改善運動が展開され、『キングダム・オブ・ヘブン』のときには約4,000名もの署名が集まったという事実も、ネットにその証跡が多々残されています。

すべての "字幕屋さん" が字幕改善の経緯や趣旨を理解していて当然などとゴーマンかますつもりはありませんけどね。少なくともあの流れが洋画配給業界にとって小さくはない出来事だった---このエピソードが後段で「伝説」と表現されていることこそ、その何よりの証左---、その「事の大きさ」は認識していてしかるべきでしょう。そして、それを認識していれば、今回の執筆に当たってその真相を改めて正しく把握しようという努力を惜しむべきではなかったはずです。

それとも、映画業界には今でも、あの一連の経緯を「原作小説ファンによる非難」だったと定義付けておかねばならない何かがあるのでしょうか。業界のことをここまで書いた太田氏でさえタブーとしなければならない何かが。

上記引用箇所には、もう一つ「伝聞のみによる記述」というエラーがあるわけですが、長くなったので稿を改めます。

03:02 午前 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.03.09

# 「オーシャンズ n」

ネタ元: 映画「オーシャンズ13」の公開日決定、アル・パチーノや曙も参戦。 Narinari.com

曙、というのがスゴイ。

ところで、この "Ocean's..." シリーズ。2001 年の「11」を皮切りに、2004 年の「12」、2007 年の「13」と 3 年おきに順調にメンバーを増やし続けていますので、次回作は当然 2010年の「14」、さらにその次は 2013 年の「15」と続いていくことが期待されているわけです。

「釣りバカ」シリーズなみに第 19 作まで続けば、公開年は 2055 年で、メンバーは 29 人。
「J. ボンド」シリーズなみに第 21 作まで続けば、公開年は 2061 年で、メンバーは 31 人。

この辺でもうとっくにメンバーの顔は覚えられなくなるし、そもそもジョージ・クルーニーをはじめ俳優陣が誰も生きちゃいません。が、さらに ---

「男はつらいよ」なみに第 48 作まで続けば、公開年は次世紀も半ばの 2142 年となり、メンバーは 48 人となって、

忠臣蔵をおい抜く

ことができるのです。これは楽しみです。

02:41 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.03.07

# 季節はめぐる、のか

『冬のソナタ』というドラマが流行ったらしいことは知っていましたが、ニュース記事で偶々、『春のワルツ』という文字が目について、タイトルが季節つながりであることをようやく知りました。で、その続きを勝手に考えてみて、次の季節タイトルは絶対、

夏のサンバ

に違いないと思ったのですが、なんのことはない、もうすでに完成してるんですね。「夏の香り」、「秋の童話」というのですか。そうですか。

03:41 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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# 7か国語

久しぶりに聴きましたが、タモリ、やっぱりすごいですねぇ。

12:02 午前 動画・画像, 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.02.10

# テレビのこと・続

テレビのことでもう 1 つ、母方の祖父の家にあったカラーテレビのことを思い出しました。

大阪万博タイアップ企画で、松下がタイムカプセルのミニチュアをおまけに付けたという、今でも何かと話題になることの多いあの製品です。

リンク: 覚えていますか 1970年 大阪万博 タイムカプセル

つまりこれは、昭和 45 年頃の記憶ということになりますが、祖父の家にあのバカでかい器械が出現し、その上に例のミニチュア・タイムカプセルが載っていたわけです。ただし、カプセルの中身を見せてもらったという記憶はありません。

では、このテレビについて何を覚えているかというと、カラー画面があまりに珍しかったのかカラー調整などのつまみ類を全部いじりまくり、あげくのはてに画面の色を元に戻せなくなって後でこっぴどく叱られたという、いかにも子どもにありがちなエピソードなんでした。そのとき小生を叱ったのは祖父ではなく大叔父 --- つまり祖父の末弟 --- だったのですが、思えばその頃の祖父宅というのは、なかなか変わった世帯構成だったのでした。

祖父(大正生まれで、10 年以上前に他界)には 3 人の娘と末の 1 人息子がいて、その長女が小生の母親です。祖父は早くに連れ合いを亡くし --- よって、小生は祖母というものを知らない ---、長女が弟妹らの面倒を見ていたそうですが、大阪万博のこの当時には、長女はもちろん他の 2 人の娘もとっくに嫁いでいて、末の弟 --- つまり小生の叔父 --- だけがこの家に残っていました。この叔父という人は小生と 11 歳しか違わないので、小さい頃からよく遊んでくれたのですが、実はこの家にはもう 1 人同居人がいて、それがつまり

祖父の末弟 = 母の叔父 = 小生の大叔父

という人であるわけですが、この人も姪 (=小生の母親)と同い年という若さでした。要するに、祖父と末弟の年齢差がずいぶんあったということで、昔は別に珍しい話でもなかったんですね。

ということで、1970 年大阪万博の当時、この家は
・叔父 = 当時 20 歳
・大叔父 = 当時 33 歳
・祖父 = 当時 55 歳くらい
という 3 世代の男所帯だったわけです。男 3 人できっと稼ぎだけは妙にあったんでしょうねー。でなければ、あんなバブリーなテレビ買わなかったと思うんですよ。

ちなみに、アポロ 11 号の月着陸をテレビで観たのも、この家に来ていたときでした。

10:22 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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2007.02.09

# テレビのこと

テレビにまつわる思い出話の続き。

我が家(実家ね)で初めてのカラーテレビを買った日のことを、実は今でもよーく覚えている、という話です。

実家のテレビがカラーになったのは、たぶん実写版の『ワイルド7』を放映していた頃、つまり 1972 年頃だったようです。小生の世代だと、物心のつく頃には家にテレビがあって、いわゆる街頭テレビの経験はないわけですが、カラーになったのはずいぶん遅かったことになります。

前のエントリで書いた「初代の白黒テレビ」も、だいぶ寿命が近い気配となり、ある日とうとう両親がカラーテレビ購入を決意したのですが、その後の行動が今とまったく違いますね。こういうとき、まずどーするかというと、

出入りの電器屋さんに相談

するわけです。昔はいましたよね? 家庭の電気製品が壊れたら決まって来てもらうなじみの電器屋さん。

当時の我が家に出入りしていた電器屋さんは、頭髪がグレーがかった渋いおじさんで、この人が家に来てくれるときが小生は大好きでした。何が好きだったかというと、この方が持ち歩いていたトランクですよ。工具とか電子部品とかがぎっしり詰まってる...子どもの小生には、それこそ憧れのトランクでした。

さて、そのおじさんに父が「カラーテレビを買おうと思うんだけど」と相談するわけですね。それに応じたおじさんの言葉が、今でも忘れられません。

「テレビはね、当たり外れが大きいからさ。当たりを選べば 10 年以上もつけど、ハズレは数年でダメになる。なんなら、俺が問屋行って直接選んでくるよ」

そして、なんとこのとき、おじさんは小学生の小生を一緒に軽トラに乗せて、三洋電機の倉庫まで連れて行ってくれたんでした。電気製品の倉庫が、当時の小生にはもうテーマパークみたいでした。

受像機を 1 個 1 個慎重に吟味してからおじさんが選んだ 1 台が、やがて我が家に届いたのですが、そのテレビは確かによく持ちました。たぶん、10 年どころかその後 20 年近く実家でがんばっていたと思います。

03:32 午前 映画・テレビ | | コメント (4) | トラックバック (0)

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# 消えゆく「管」

今回のタイトル、(わざと)見まちがえないように :P
"失言返し" しちゃった「菅」さんのことではなく、「管=くだ」の話ですからね。

リンク: ブラウン管テレビ、3年後に消える? 国内需要予測|産業|経済|Sankei WEB

テレビのトランジスタ化が進み、真空が日常生活から姿を消していったのは、考えてみればもうはるか大昔。そして今、もっと大きい「管」が消えようとしているわけなのでした。

真空管とブラウン管のことを思うと必ず思い出す、笑い話な実話があります。

"オールトランジスタ" で話題になった、当時最新式のテレビを買った叔母が、得意そうに教えてくれました。「ウチが今度買ったテレビはね、

ブラウン管がない

のよ。今度見においで」

「それ、映らないから。オバちゃん」 --- と、子どもだった小生はもちろん口にしませんでした。

********************
確かに、PC 周りが一足先に「さよなら CRT」状態になりましたね。

ところで、テレビのことを語るときは「ブラウン管」ですが、なぜか PC 用モニタは「CRT ディスプレイ」と呼ぶのが普通でした。指しているモノはもちろん同じで、前者は発明者の名を冠した通称、後者は "Cathode Ray Tube" の略語というだけですね。

********************
そういえば、ブラウン管が死ぬ瞬間を目撃したことがありました。
真っ白になった画面がどんどん小さい丸になって画面中央に収束していき、最後には「フッ」という感じに光点が消えます。我が家にあった初代の白黒テレビがお亡くなりになったときのことです。

03:04 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.01.29

♭この程度で『どろろ』を語るな朝日

今どきの asahi.com の一隅、しかも hon.jp の宣伝を兼ねたページとなれば仕方がないのかもしれないが、1/29 の

asahi.com: 手塚治虫「マンガ記号論」をあらためて考える 『どろろ』 - デジタル読書トレンドウオッチ - BOOK

と題する essay のお粗末さはどうだろう。

映像化不可能といわれていた手塚治虫氏の傑作「どろろ」

CG の表現力がおよそどんな "映像化" も可能にしてしまった現在、今さら「映像化不可能」という陳腐なフレーズが何の売りになるのだろう。そもそも、かつてアニメ化されている作品が、なにゆえ「映像化不可能」なのか(「実写映像化不可能」という表現も見かける)。といっても、これは今回の実写化に当たっておそらく映画会社が掲げたセールスポイントであって、評者・落合氏の責任は、それを何の躊躇もなく安易に冒頭で引用した点以外にはない。

それ以降の記述にも、誤認識や安易な引用があまりに目立つ。特に、『どろろ』原作に関する記述は、ほぼ間違いなく日本語版 Wiki からの引き写しばかりだ。

父親の出世欲が元で48もの部位が欠損して生まれついた百鬼丸(落合氏)
全身に欠損を持つ超能力者(Wiki)

※それとも、"カタワ" を避けるとこの表現しかないのか。

1967年から小学館のコミック誌「週刊少年サンデー」で連載開始。一時中断されたが、(中略)「冒険王」で第二部が再開、一応の完結をする。(落合氏)
~週刊少年サンデー(小学館)で連載するも一時中断、1969年、冒険王(秋田書店)の連載で一応の完結を見る。(Wiki)

※かりにも日本出版学会会員というからには、ここまで同じ言い回しを(何の断りもなく)そのまま借用するのは恥であるくらいの認識は持ってほしい。

手塚治虫や漫画そのものに関する記述に至っては、もう素人同然である。

劇画中心のマンガ界にあって、デフォルメした一定のパターンに当てはめて

手塚の作風と劇画との関係についてのこの記述は明らかに誤り(それこそ Wiki でも調べれば判ることなので詳しくは書かない)。

マンガが、世界を、政治を語りはじめたのである。

別にどろろ(の「ばんもん」)が、世界や政治を語り始めた嚆矢ではまったくない。

ケータイ画面に表示される手塚作品を読むと、解体された一コマ一コマ、すなわち一つ一つの記号がより鮮やかに意味づけされていたことを今さらながら思い知らされることになる。

電子書籍に思い切り肩入れしているのは、評者のお仕事を考えれば当然のことなのだが、「解体された一コマ一コマの持つ意味」と、紙原稿上に作者が構成したコマの配置や流れが生む意味とどちらが漫画作品の本質なのか、それは問うまでもないはずだ。解体されたコマを新しい媒体上で読み解くことの価値は否定しないが、「今さらながら思い知らされ」たというのは、単に漫画読みとしての経験不足の露呈でしかない。

さて、この記事を読んでいちばん違和感があったのは、実は「魔神」という単語だ。原作で「魔神」という単語が使われるのは、父の醍醐景光がそう呼びかけるとき(発端の巻)だけであリ、百鬼丸たちが口にするのは「妖怪」、「魔物」、「死霊」という言葉である。つまり、醍醐景光が契約の相手として呼びかける抽象存在こそ「魔神」だったが、百鬼丸が倒してゆく実体は「妖怪」であり「ばけもの」だったのだ。だから、いくどとなく読み返した記憶の中に、百鬼丸が「魔神と闘っ」たという印象はまったく残っていないのだろう。実は日本語版 Wiki でも「魔神」という単語は多用されているし、ググってもわりとヒットする(ゲームの記事など)から、これもいい加減な引用の一例であろうと勝手に推測する。

映画公開に合わせたただの広告なのだから、と一笑に付してしまえる程度のネタだし、朝日に今さら何を期待するのか、と言われればそれまでなのだが。

06:19 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.01.26

# 皇帝≠ペンギン

「フランス万歳!」を唱えながらご覧ください :)

12:10 午前 動画・画像, 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2007.01.20

# 不都合な真実

「不都合な真実」といえば、今の日本ならさしずめ、次々と明るみに出る某食品会社の話というところですが、本家である映画『不都合な真実』の方が今日(1/20)から公開ですね。

さてこの映画、原題は An Inconvenient Truth なんですね。"inconvenient" とは、なかなか含みの多い単語ですが、その意味では、邦題の「不都合」もいい線いってる --- 最近の映画会社には珍しく --- と思います。

inconvenient の語義は、たとえば LDOCE などでは、

causing problems or difficulty, often in a way that is annoying

という感じで、単に convenient じゃないということになりますが、American Heritage ではこう定義されています。

Not suited to one's comfort, purpose, or needs
(ある者の快適さ、目的、必要にそぐわないこと)

今回の映画の原題はまさにこれなんでしょう。"人類全員の comfort, purpose, or needs" にとって好ましくない真実であり、おそらくは "特定の国、企業、団体、人物等々の comfort, purpose, or needs" にとって望ましくない真実である、ということで。

12:59 午後 翻訳・英語・ことば, 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (1)

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2007.01.10

# 八人の侍

リンク: 映画「七人の侍」は智頭がモデルだった!?

農民に雇われた侍が野武士から村を守る故・黒沢明監督の名作「七人の侍」と同様の“出来事”が、中世の鳥取県智頭町であったことが、横浜市金沢区の金沢文庫所蔵の古文書に記されている。現在の同町那岐地区で、農民が自己防衛のために用心棒を雇い、村を守る防護柵を作った費用などがつづられた文書は、映画のシナリオに酷似。

鳥取県「ちず」町と読むそうです。「那岐」という地名も由緒正しげ。

 資料は横浜市金沢区にある金沢文庫所蔵の「称名寺(しょうみょうじ)文書」の一つ「因幡国智土師郷上村結解状(いなばのくにちはじごううえむらけちげじょう)」(1342年)。町誌などによると、那岐地区は鎌倉時代の末期、智土師郷東方上村(現・同町奥本)と呼ばれ、幕府の重要な祈願寺であった称名寺の領土となっていた。しかし、南北朝の動乱期に入ると幕府の後ろ盾を失った寺領の農民たちは反幕府勢力から略奪を受けるようになり、自己防衛手段を取らざるを得なかったという。
 結解状(中世の収支決算書)には、用心棒八人分の費用二十四石のほか、防護柵や堀を作ったとされる「城こしらえ」作業員の食料など、村の防衛に使った費用が記されている。
 「影武者」「まあだだよ」「乱」などの黒沢作品に出演し、監督と親交の深かった俳優の油井昌由樹さん(59)=東京都=は二十年ほど前に「江戸勤めの侍の日常生活を描いた作品を考えているときに、『農民が武士を雇った資料があった』という記事のようなものを見て、そこから一気に『七人の侍』のシナリオが出来上がった」と黒沢監督から聞かされたという。  智頭町誌編さん室の村尾康礼さんは「三十年以上、歴史研究に携わっているが、農民が武士を雇う資料は称名寺文書しか知らない」と黒沢監督が見た資料が同一のものであった可能性を指摘する。

06:46 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (1)

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2006.12.23

♭「硫黄島」の違和感

なぜ今、「硫黄島」なんだろう。

いわゆる「硫黄島」二部作は、10 月下旬から 12 月上旬にかけて相次いで --- しかも異例なことに米国より日本で先行して --- 公開された。そして、12/15 には改正教育基本法と、防衛庁の省昇格関連法が両方とも成立している。

この流れは、何。

ちょっと陰謀史観めいて聞こえるかもしれない。だからこれは、きっと B 面にちょうどいい独語妄言なわけだけれど、今の日本に住んでいて、このくらいの危機感を持つことは無駄ではないだろうと思う。

なぜ今、硫黄島なんだろう。広島・長崎でもなく、沖縄でもなく。言い換えよう。なぜ今、「太平洋戦争末期の日本にこんな優秀な指揮官がいた」という話を映画化する必要があるのだろう。

なかなか続きをまとめられずに年を越してしまいそうだったが、27 日付の立花隆「メディア ソシオ-ポリティクス」第 93 回に、ちょうどいいキーワードが出てきたので、そこを切り口に再開してみる。

実はそんなこと以上に、私がかねがね安倍首相の政治家としての資質で疑問に思っているのは、彼が好んで自分が目指す国の方向性を示すコンセプトとして使いつづけている「美しい国」なるスローガンである。情緒過多のコンセプトを政治目標として掲げるのは、誤りである。(中略)政治をセンチメンタリズムで語りがちの安倍首相は、すでにイデオロギー過多の危ない世界に入りつつあると思う。

(立花隆「メディア ソシオ-ポリティクス」第 93 回 未熟な安倍内閣が許した危険な官僚暴走の時代)

「美しい国」についてはもう今さら論ずる気もないが、「情緒」は、日本人を考えるとき常に警戒しておかねばならないキーワードだ。

『硫黄島からの手紙』で私が違和感を感じたのは、米国編『父親たちの星条旗』と比べたときの非対称性ゆえであり、おそらくこの「情緒」に関する警戒がはたらいたせいなのだろう。

米国編では、英雄という虚像を作り上げられた兵士たちが、戦争遂行のため国家に翻弄される。個人対国家というこの構図は、ハリウッド映画ではごくオーソドックスなテーマであり、最近ではそれを描く手腕にもだいぶ磨きがかかっている。イーストウッドは、その正統的な構図を彼流の手法で再現しているにすぎない。
そして、そこで描かれる個人はあまりに卑小で無力だ。何ごとかを訴えながらも、しかし彼らは国家に押し潰されてしまう。そうした過程と、実際の戦場の惨状を織り交ぜて描くことで、戦争という国家運動のもたらす悲劇と不条理を描き出すことに成功している。

ところが、そんな米国編から一転して、日本編では個人の(美的な)資質ばかりが強調されるのは、いったいどうしたことか。

もちろん、二流以下の日本映画のような湿度があるわけではない。安直露骨なヒーロー像が描かれるわけでもない。どの人物もあくまでも等身大の、それゆえにリアリティのある実在の人物として語られるのだが、たとえば西郷(二宮和也)の目に映った栗林中将の姿は、「与えられた環境の中で可能な限り良心的に振る舞おうとした職業軍人」として一種理想化されてはいないだろうか?
米軍への投降すら考えるほど生き延びたかった西郷が、栗林の遺品であるコルト銃を奪い返そうとするが、それを果たせず結果的に生き残ってしまう。その直後の彼の表情にも、いくばくか美化された何かが感じられないだろうか?
西竹一中佐が兵士たちに語る「自分で判断しろ」という言葉は、あの時代にありえたろのだろうか?

そういう個人の描き方には、容易に「情緒」が入り込む。製作者の意図がどうあろうとも、こと日本人にとっては「情緒」に対する effect のあり方は要注意だ。情緒が動けば理性も知性も跡形なく吹き飛んでしまう、日本人とはそういう国民である(という一面を持っている)ことを忘れてはならない。

おそらくイーストウッドの意図は違うところにあったのだろう。米国人にはその意図が正しく受け止められるかもしれない。だが、日本人にとってあの栗林中将は、あの西竹一中佐は、危険だ。生き延びて担架に乗せられた西郷の表情は、たぶんもっと危険だ。

12:37 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.12.22

# 「硫黄島」の違和感

巷で噂の「硫黄島」二部作、同じ日にハシゴして観てきました。

作品の評価以前にね...ずっと違和感があるんですよ。「なぜ今、硫黄島なのか?」ということが。
なので、まず side B をご覧ください。

11:55 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.12.21

# すたあうぉーず

秀逸です。

(再生ボタンを押せばそのまま再生、画面上をクリックすると You Tube にジャンプします、念のため)

10:29 午後 動画・画像, 映画・テレビ | | コメント (3) | トラックバック (0)

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2006.12.09

# 東北新社のしわざか?!

前々エントリーに書いたとおり『映像の世紀』が終わり、今日の夕方には同じヒストリーチャンネルで硫黄島関連の特番を録画したわけですが...

「鎮魂・硫黄島」

というドキュメンタリー(リンクも貼ったとおり、DVD が商品化されている)では、BGM でときどき疑問符が飛び、エンディング曲で思い切りズッコケさせられてしまいました。

誰だー? こんな音楽使ったのは?!

BGM の一部とエンディング曲が、○ルガイムだよ~。

この番組を見て私と同じ怒りを感じた人、つまり使われている音楽に気付いた人はごく少数でしょうし、出どころを知らなければ違和感は全然ないのかもしれませんが、知ってる人間からすれば、番組の品格がガタ落ちというものです。史実を真摯に描こうとするドキュメンタリーに、よりにもよって、巨大ロボットアニメ---しかも出来がいいとは決して言えない---の音楽を当てるという神経はおおいに疑問です。

オリジナルのクレジットは 1985 年だし、海外のプロダクションがまさか日本製アニメの音楽を使うとは考えにくいから、この選曲は、日本語版制作に当たった東北新社のしわざなんでしょうか?

映画音楽などもそうですが、この手の音楽は著作権上の敷居が低いらしく、わりといいかげんに流用される傾向があります。製作に当たる人間は、オリジナルが使われた文脈などあまり考えずに、曲の雰囲気だけで借用するんでしょうが、少しは考えてほしいですね。

08:28 午後 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (0)

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# ヒストリーチャンネルさん、ありがとう

ヒストリーチャンネルの担当窓口さんに気持ちのいい対応をしていただきました。

同局では、昨夜の 0:00 から今日の 15:00 まで NHK スペシャル『映像の世紀』全 11 集を一挙放送中です(12/30 にも)。いい機会なので DVD ライブラリ化しようと思ったのですが、EPG でも同局のホームページでも、放送時間は 0:00~6:00 と 6:00~15:00 という大まかな構成しか載っていません。

ウチの HD レコーダ(TOSHIBA)では、連続録画した内容はチャプターに分割できるだけで、独立したタイトルにはなりません。つまり第 1 から第 11 まで各話(75 分ずつ)をそれぞれ区切って録画しないと、きれいな形で DVD に落とせない。そのためには、各話の細かい放映タイムテーブルが必要なのでした。

そこで、同局ホームページの問い合わせフォームで「細かいタイムテーブルはありませんか~?」と質問したところ、数時間後にちゃんと担当者から返信が来たのでした。

各話の細かい放映開始/終了時刻を、秒単位で記入した Excel のファイルが添付してありました。見たところ、もともとあった局内用データの一部をコピーしてくださったようですが、これだけが独立したファイルだったのではなく、わざわざ小生へのメール添付用に作成してくれたようでした。

他のテレビ局が、同じような質問にどう対応してくれるのかは知りませんが、ヒストリーチャンネルさんの対応は、メールの文面といいデータの提供方法といい過不足がなく、実に気持ちのいいものでした。

01:46 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.12.02

# 2つの訃報

実相寺監督の訃報に隠れていますが、ウルトラシリーズ関連ではもう一人、作曲家の宮内国郎さんもほぼ同じ頃にお亡くなりになりました。ウルトラシリーズに多大なる貢献をしたお二人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

12:08 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.09.26

# 漢江の怪物、か?!

日本が沈没してしまって以来、映画ネタが途絶えてましたが、まあポツポツと観てはおりました。

『太陽』を観て、半藤一利を何冊か読んだりしてましたが、エントリにする機会を逃しました :P
『ユナイテッド93』も観ましたが、まだ少し語る素材を欠いています。
『X-MEN: ファイナル ディシジョン』は、期待値をかなり下げて臨んだおかげで、まあアラは気になりつつ楽しみました。

が、小生としていちばん旬だったのは、韓国映画『グエムル 漢江の怪物』です。

タイトルどおりの怪獣映画ではありません。広告にあるようにホラーだと思って観たら、たぶん肩透かしを食います。家族愛のドラマ? いや、これがまたなんとも力の抜けちゃう「家族」で、主人公たちはとことんかっこう悪い。実は、それがこの映画のいちばんの見どころなんでした。

なにしろ、怪物にさらわれちゃう女の子の父親というのが、その父(つまり女の子の祖父)の経営する売店で店番するくらいしか能がない。それどころか客に出すイカ焼きの足はつまみ食いする、釣り銭はごまかすという徹底したダメ男。顔立ちはもちろん人並み以下で、からだは贅肉だらけ。とにかくいいところは一つもない。その弟にしても、いちおう大卒だけどデモばかりやっていた若者で、やっぱり甲斐性はさっぱり。もう一人、妹だけはかろうじてアーチェリーの選手としてそれなりに活躍しているらしいが、赤いジャージ上下で登場したその格好は颯爽というには程遠い。

そんな一家(祖父 + 兄妹 3 人)が、軍や警察の監視の目をかいくぐり、孫娘であり姪である女の子を助け出そうというんだから、やることなすこと無様なことこのうえない。銃を構えている姿より、4 人そろってカップラーメンをすすっている風情の方によほどのリアリティがある。そこを、ときに面白く、ときに温かい目で描いているはずなんですが、実はその機微が日本人には --- 少なくとも小生には --- 今ひとつズレて見えて、そこもまたある意味で楽しいんでした(このズレの感覚は、韓流ドラマのどれを観ていても共通しています)。

映画の随所で、反米、反体制的な描写もあります。その強権ぶりが、今現在のかの国を描くとこうなるのか、ということを感じさせるのですが、この家族がからむとそれがまた妙な空周りになっておかしい。

怪物の描き方もかなり異色で、観る人が観たらそれなりに面白いはず。モンスター映画にありがちなチラ見せとか、暗い場面の多用に逃げることなく、いきなり白昼堂々と人だかりの中に登場します。その後も、登場するのはほとんど明るい場面ばかり。造形もまた、グロテスクなようでどこかとぼけた可愛げがあって、ちょっとヘドラに通じるユーモアがあります。そのキモカワイイ怪物が次々と人間を襲うシーンを、かなり引いたショットで撮り続ける画面は、むしろドキュメンタリタッチも感じられ、これはもしかしたら、なかなか真似のできない撮り方ではなかろうか、と思わせる力がありました。

いずれにしても、この映画はとうてい万人向けとは言えないわけですが、どうがんばって宣伝しても、やはりキワモノ映画でしょうねぇ。キワモノとしては、尺がちょっと長いでしょう。90 分くらいでまとめると、もう少し潔い佳品になったかもしれない、かな。

12:34 午前 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック (0)

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2006.08.15

# 日本が 2 度目の沈没

樋口真嗣って、監督としては本っ当にダメダメ(「ローレライ」だけで十分それは判ってたんだけどさ)。

平成ガメラ・シリーズは、やはり金子修介監督というトップがいて、樋口が特撮に専念したからこそ生まれた奇跡だったようです。樋口さん、分に合わない監督業からきっぱり足を洗い、神様=故・円谷英二を見習って、一日も早く特撮専門に戻ったらいかがでしょうか?

というわけで、リメイク版『日本沈没』は、オリジナル(1973年版)と比較して面白がるのが、おそらく唯一の楽しみ方です。

【以下、当然ながらネタバレあり】
そもそも今回リメイク版を観に出かけてしまったのも、CS でオリジナル版を再見したのがきっかけでした。

公開当時も、その後何回か見直したときにも、実はオリジナル版をあまり高くは評価していませんでした。最大の理由は中野昭慶のちゃちな特撮だったわけで、今回もその点は変わりないのですが、ドラマ部分が思いのほか、というか記憶していた以上に良い出来なんでした。

森谷司郎っぽい仕上がり(よく言えば手堅い。悪く言えば小粒)とか、首相が立派すぎる設定とか、難点は依然として目につくけど、なにより脚本がしっかりしていて、どの俳優もそれをきちんと演じている。藤岡弘(小野寺)も、いしだあゆみ(玲子)も、70年代特有のあの暑苦しさを割り引けば、それほど気にならない。小林桂樹(田所博士)はやっぱりスゴイし、中村伸郎(特使)のベタベタな日本人式英語すら好もしく見える。神山繁とか二谷英明とか---あの当時なら中堅というところ---の俳優陣が脇を固めていて、島田正吾(渡老人)が圧倒的な存在感を見せる。言ってみれば、良くも悪くも「まだ健全だった時代の日本映画」の代表的作品なのでした。

で、それを今回どうリメイクするのか...がどうしても気になっちゃったわけですが...

いきなり意表を突かれたのは、日本列島の沈没という事実が開幕早々で確定しちゃうこと。前作と違い、そこまでのドラマは思い切り端折ってる。これはリメイクとしては悪くないですよ。なにしろ日本はもう、一度沈没したことがあるんだから :P そこはもう既定の事実として時間を節約、ということで OK としました。

トヨエツの田所博士、というのは、なかなかエキセントリックで、旧作の博士と重ねさえしなければなかなか面白い役どころです。

石坂浩二の演ずる日本国首相は、旧作と同様、実に立派な人物。と思ったら、石坂首相は専用機で中国に向かう途上、阿蘇山の噴火に遭遇してあえなく墜落死しちゃいます。その跡を継いだ首相代理が、一転して愚鈍な政治屋で、早々に国外に逃げちゃう。で、旧作の首相に代わって D1、D2 計画の責任者となるのが、女性閣僚として文部科学大臣の地位にあり、生前の首相から危機管理担当大臣兼任を命じられていた大地真央という設定。この辺の現代風アレンジは、まずまず成功していたと言えるでしょう。

ただし、政治的な側面の描き方は明らかに旧作の方が綿密でした。政治家の頭の固さも、諸外国の反応の鈍さも旧作の方がよほどしっかり描きこんであって、この辺は悪い意味で現代的なのかもしれないし、意地悪く推測すれば、製作スタッフの政治音痴が露呈しているとも言える。

さて、問題はやはり主人公・草彅クン(小野寺)とヒロイン柴咲コウ(玲子)の立ち位置でしょう。旧作では、ただ「いしだあゆみが出演している」という以上には何の存在理由もなかった玲子が、今回はレスキュー隊員という主体性を持った女性として登場する、これなんかはいかにも現代的で許容範囲です。しかも彼女が阪神大震災で両親を亡くしているという設定も、この時代のリメイクならでは。でもね、小野寺の描き方がね...これじゃ、まるで、

碇シンジかお前は?!

ですよ。

ガイナックス流に描くと、現代的な男はみんなこんな風になっちゃうのか。それとも旧作の暑苦しい藤岡・小野寺と対照的な人物像を設定したらこうなっちゃったのか(なにしろ、旧・小野寺が玲子と会ったその晩にはもう男女の関係を持ってしまうのに対して、草薙・小野寺は据え膳さえ食おうとしないし)。

迷う主人公という設定はあってもいい。でも、それなら迷っている心理とか必然性を描かなきゃいけないわけで、それをまったくできないのが、悲しいかなこの監督の非力さの最たるところ。それどころか、彼の迷いがそのまま地理的な彷徨いとして描かれているものだから、あちこちで「どうやって移動してたんだ?」というツッコミのネタにすらなってしまうわけです。

もう一つ残念だったのは、旧作の渡老人に当たる人物を登場させなかったこと。政財界のドンみたいな存在が現代の設定に合わなかったのかもしれませんが、旧作で渡老人が登場する重要な意味は、彼が沈みゆく日本列島と運命を共にするということでした(旧作では田所博士も老人と共に居残る)。
旧作でも今作でも、「日本人が今後とるべき行動として、各分野の知識人が偶然にも "何もしない" というオプションをそろって提出した」というくだりがある。日本列島が消え去るという未曾有の事態を前にして "何もしない" --- 劇中で首相が語るように、これはある意味で最も日本人らしい選択ではないか。十分な説明にはもっと多言を要するけれど、単なる諦観ではない、しかし "見苦しい真似" はせず坐して運命を受け容れるという選択。実は案外多くの日本人が、今日でもさほど苦労せず肯けるのではないかと思える、この静かな、安らぎさえ覚えるような独特の達観。
渡老人は、実に日本人的なこのような精神の具現者として描かれていたわけです。今回はその役柄を小野寺の母親が引き受けているのですが、それでは全然意味がないんですね。日本のドンとまで言われ、かつてはあらゆる欲望の権化だったような、つまり本来なら我先に日本を脱出していてもおかしくない、そういう人物が(あるいはそこまで日本に根を張っていたからこそ)日本という国と運命を共にする、そこにこそ意味があったのであって、申し訳ないけれど一介の造り酒屋の女将では、そこまでの美学を描くには不足といわざるを得ないのでした。

そして---これはたぶん最大のネタバレ---「実は日本が沈没しない」というオチ。小生的には「ほう、そう来たか」という程度で、リメイク改変モノでは避けがたいある種の宿命ですかのう、くらいに受け止めたわけですが、これに納得できない人も多かろうと思います。沈没を阻止するアイデア自体は、科学的な根拠は別としても、「南極にたくさん推進装置を付けて地球の軌道をずらす」(『妖星ゴラス』)というのと同じくらい、ということはつまり日本映画ならまあ許せる程度の唐突さなのですが、オリジナルと差異化せんがための、相当に無理矢理なこじつけに感じられてしまうのが惜しいところです。

その沈没阻止プランの仕上げとして、旧式潜水艇の限界深度のほぼ 2 倍まで潜るという特攻殉死ミッションに、われらが草薙・小野寺が挑むのですが、それまでの彼の行動にあまりに一貫性がなかったものだから、この「アルマゲドン」式の殉死も結局、とってつけたみたいな印象になっちゃいました。

噴火、地震、洪水のシーンは、まあ評判どおりそれなりの迫力です。被災する人々の描き方も、部分的には見るものがありました(画面に終始、火山灰が降り続いているのはなかなか)。それなのに、それら二つがどうにも絡み合わないのですね。なんというか、「特撮は特撮。ドラマはドラマ」といった感じにまったく別物として存在していて、俳優がみんなブルースクリーンの前で演技してます、みたいな緊迫感のなさにつながっているし、作品全体の薄っぺら感を生んでいる。

この「作品全体の薄っぺら感」は、『ローレライ』からまったく成長してないですね。結局、この監督にとってはスクリーンに映るものがすべて「特撮」(プラス、せいぜいがその付属物)であって、「実在」が何にもないのかもしれない。もしくは、実写でありながら、彼の眼にはすべてがまるでアニメのような 2 次元として捉えられているのかもしれない。だから、特撮の画面が持つ意味を正しくコントロールしてそれを人物の動きに絡めることもできないし、2 次元より深く人物像を彫り込むことができない。部分的にはけっこういい絵が撮れるのに、それを作品全体としてまとめ上げる技量がないから、全体にはちぐはぐな印象だけが残る。

エンドロールに庵野秀明の名前を見かけて深く納得しちゃったわけですが(なにしろ、最終兵器が「N2 爆薬」だもんね。苦笑するしかないでしょ)、そうでなくとも樋口真嗣はやっぱりガイナックスな人なんでしょうね。

もう一度言います。

樋口真嗣よ、早く特撮専門に戻って、またファンを喜ばせてくれ。

03:31 午前 映画・テレビ | | コメント (2) | トラックバック (3)

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2006.06.25

# 映画『ココシリ』

ココシリ。英語表記は "Kekexili"、中国語だと「可可西里」。

地球上にはときどき、「自分は前世ここに生まれ育ったのではないか」と思えるほどに理屈ぬきの吸引力を持つ風景というものがあって、小生にはこの辺り --- 中国奥地とかチベットの、富士山より海抜の高い世界 --- がどうもそれに当たるようです。

容赦なく厳しい自然の中で「生きる」ことの残酷さと美しさ。

平素の自分たちが、高度に都市化した社会でいかに「生かされている」かということを実感させられる映画 --- 一言でまとめるとそうなるでしょうか。

映し出される世界が小生の肌に合うというだけでなく、監督の Chuan Lu は、若手(1970 年生まれ)にもかかわらず相当に練達した映画人だなと思いました。訴えたいこと、描きたい世界を厳として持っていながら、しかし決して声高にならない。凄みはあるがどこか静かなタッチを貫いている。小生にはたいへん好もしい映画でした。

(以下、わがすながらネタバレ含みます)
ストーリーは、ココシリと呼ばれる辺境でかつて横行したチベットカモシカの密猟と、それを防ごうとする山岳パトロールの姿を中心に進みます。ちなみに、これらは実話に基づいています。

冒頭すぐの葬儀のシーンが導入として巧みでした。
隊員の遺体を囲んだ男たちがチベット語(たぶん)で経を唱え、微妙にずれた複数の音程が不思議なうねりを持って流れます。しかも、そのすぐそばには、死臭を嗅ぎつけたハゲタカが群れている。そう、あの一帯なので葬儀といえば鳥葬なのでした。

これだけでもう、観る者はあの高緯度文化圏の独特の雰囲気に引き込まれます。

その後も、密猟者を追うという一点が常に観客の緊張感を維持していくわけですが、当然ながらそれは単なる追跡劇では終わりません。

零下 20 度という酷寒、砂嵐、吹雪。どこにあるか判らない流砂...そんな過酷な世界で、追う者も追われる者も等しく「生きて」いる。「生きて」いかねばならない。パトロール隊長 "リータイ" の視点は、その事実を当然のこととして捉え、都会から来たカメラマン "ガイ" の視点 --- つまりこれが、ヤワな都会人種である観客にいちばん近い --- は、同じ事実をときとして抱えきれない。

ただし、同じような設定にありがちな、集団のリーダーと部外者の衝突という図式はほとんど出現しません。ガイも --- おそらくは彼の父がチベット族であるという設定ゆえに --- この世界の厳しい現実を、目の前にある自然を受け入れる。

残酷