# 『逆引き 同類語辞典』
書籍のみで、しかも少し古いので中古しかありませんが、ちょっとおもしろい類語辞典を紹介します。
『逆引き 同類語辞典』(浜西正人編、東京堂書店)
東京堂書店からは、ほんと、おもしろい視点の辞書がたくさん出てます(ました)ね。
日本語の類語辞典といえば
・カテゴリーの索引から引く
・五十音の索引から引く
というのが定番ですが、これは逆引きができる類語辞典です。
類語の逆引きってどういうことかと言うと―
最後が○○で終わる類語
という引き方をする類語辞典です。
たとえば、「省」を見ると「○○省」が、「鯨」を引くと「○○鯨」がというように同じカテゴリーでまとめて載っている。つまり、よくあるカテゴリー分類の類語辞典にも似ているけど、それをあくまでも最後の文字から逆引きで引けるということです。
あるいは、そういうカテゴリーではなくても、「気」を引くと「△△気」、「然」を引くと「△△然」という熟語が見つかる、「立て」を引くと「▽▽立て」という複合語が見つかる、といった具合です。
うろ覚えの言葉がぼんやりと浮かんでて、
・こんな様子を表すの「なに然」って言うんだっけ、あれあれ……、とか
・「なんとか立て」っ言い方、たしかあったよね、とか
みたいなこと、ありません? 私はたびたびあるので、そういうときにこの引き方が重宝するわけです。
「―然」で終わる熟語が、こんな風に(あともう1ページ)並びます。
かなりおもしろい発想の類語辞典です。
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