# 関山先生がJTF関西セミナーに!
辞書学の関山健治先生(中部大学)のことは、翻訳者もしくは辞書好きの方ならご存じかと思います。
私も、辞書の話をするたびにこの本(2017年刊)を推薦しています。
その関山先生、2017年のJTF(日本翻訳連盟)翻訳祭と、翌2018年のJTF翻訳セミナーにお呼びしましたが、今回はいよいよJTF関西セミナーに、ご登壇くださります。
リンク:シソーラスは”宝物”:-たくさんのことばと出会える魔法の辞書を使いこなす-
日時:2020年1月24日(金)14:00~17:00、懇親会17:00~19:00
会場:大阪大学中之島センター 3階304(大阪市北区中之島4-3-53)
類語辞典・シソーラスが、英語でも日本語でも翻訳者にとって不可欠なツールであることは言うまでもありません。これまでの翻訳祭と翻訳セミナーでは総論的なお話でしたが、今回はぐっと具体的に、私たち翻訳者にとって必聴の内容になりました。以下、講演のポイントです。
【講演のポイント】
◎シソーラス=類義語辞典?
◎アルファベット順(五十音順)配列と意味分類順配列
◎英語のシソーラスと日本語のシソーラスの違い
◎シソーラスに語義は必要か?
◎ロジェのシソーラスとWord Menu
◎シソーラスとしてのWordNet
◎こんなシソーラスはいかが?
◎シソーラスとコロケーション(連語)辞典
類語辞典の必要性は感じていながら、使うきっかけがつかめない、類書の違いがわからない、使いこなせていない、という方には熱烈おすすめです。
大阪開催ですが、
この内容を聞き逃すわけにはいかない
というわけで、私も参加します。
それもあって、今月のはじめ、もうひとりの理事(関西セミナーの委員)と一緒に、中部大学の研究室にお邪魔してきました。
中部大学は、名古屋からJR中央本線で約30分の「神領」という駅から、さらに15分ほどバスに揺られた山の上にあります(愛知県春日井市)。
キャンパス人口が1万人を超えるというマンモス校なんですね。
平地より明らかに寒かったのですが、先生の研究室は、予想を超えるパラダイスでした(個人の感想です)。
左右の壁に、おおむねカテゴリー別に辞書がぎっしり。壁際だけでなく、机の周りからその周囲の床にも辞書の山ができていて、ほとんど人が入る余地もないほど^^
毎日こんななかで仕事している先生が、とても羨ましい(いえ、もちろん、大学のお仕事にはいろいろとご苦労も多いことは承知していますが)。
床だけではなく本棚の上方にも隙間はなく、「地震が来たら~」とつい心配になりました。
手書きで番号が書いてあるのは、Concise Oxford Dictionary(通称、COD)の各版ですね。ちなみに、ウチには4、5、6版と復刻初版しかありません(電子版は10、11、12がありますが)。
そして、関山先生がほかの辞書マニアとひと味違うのは、膨大な数の電子辞書端末もコレクションなさっていること。そのなかで、異色のモデルを見せていただきました。
今はなきSII(セイコーインスツル)の製品ですが、ふつうの電子辞書端末よりふた回りくらい小さく、左上に十字カーソルがあって片手で操作できるというモデルです。しかも、左のモデルは珍しいCOD搭載版。
書籍版ではこんなのもあって、これはとても楽しかったので、帰りがけに思わずポチりました。
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