« 2019年10月 | トップページ | 2019年12月 »

2019.11.24

# Google検索でWeblioが邪魔 - AHKで排除

先週の11月17日、告知していたとおり、東京ほんま会の「初級AutoHotKey講座」を開催しました。

テリーさんと私がかけ合いで進める形(と言いながら、主にテリーさんに喋ってもらって、私が補足するくらいでしたが)で、かつ内容もかなり絞り込んだ結果、みなさん、いつも以上に満足していただけたようです。こんなブログ記事も。

リンク:東京ほんま会、初級AHK講座のレポート

まず、講師が2人という形式でちょっとした質問もためらわずにできます。また、いただいたマニュアル資料は全7ページで簡潔かつ理解しやすいものでした。これでマニュアルが何十ページもあると初心者は強い抵抗感を覚えるわけです。

進め方と資料については、こちらが狙った以上の効果があったようで、これはとてもうれしいレポートです。Yujiさん、ありがとうございます!

さて、それで今回のお題になるわけですが――

最近のGoogle、何か検索すると、やたらとWeblioが上位に出てくるようになってませんか? 後でいくつか例を出しますが、特に簡単な日本語を検索したときがヒドい。

聞くところによると、やはり検索結果で上位に来るような「施策を多量に、かつ継続的に行って」いるんだそうです。

そういうことなら、こちらも自衛策をとるしかありません。Google検索では、除外キーワードを指定できるのと同様、

マイナス記号でサイトごと除外

することもできます。そして、先週の初級講座でやったように、AutoHotKeyでGoogle検索するようになっていれば、これも簡単に実装できます。

先週の初級講座で説明したGoogle検索のスクリプトはこうでした。

vk1D & g::  ※無変換キー+G の場合
  Clipboard =
  Send ^c
  ClipWait,1
  Run https://www.google.com/search?q=\"%Clipboard%\"
  Return

この、Runの行にサイト除外を指定するだけです(下記の太字部分)。

Run https://www.google.com/search?q=\"%Clipboard%\" -site:weblio.jp

参考までに、Weblioが現状どのくらい邪魔かというと、

・専門性の高い単語になると、それほど出てこない
・日本語でも英語でも、簡単な語句になるとたちまち上位に顔を出す

という感じです。いくつか例をあげてみます。

1911246

これ(root of trust)はセキュリティの専門用語なので、さすがに出てきませんが……

1911242

このくらいの用語(retail price)とか、

1911245

こういう基本英語(curation)になると、ほぼ上位に来ます。英辞郎さんは、残念ながらいつも後塵を拝していますね^^、それ以外の辞典サイトは、さらにその後です。

日本語になると顕著になる。

1911243

このくらいの慣用句(先例にならう)とか、

1911241

こんな基本語彙(従う)になると、圧倒的にWeblioが優勢。しかも、複数の項目が並ぶので、ウザいことこの上ない。

サイト除外を使うと、たとえば最後の2例はこうなります。

1911247

指定したオプションが効いています。

1911248

もちろん、Weblioを除いた検索結果が即信用できる、ということではありません。が、煩わしさはずっと減ります。

AHKを導入できた方は、お試しあれ。

12:51 午後 翻訳・英語・ことば 翻訳者のPCスキル | | コメント (0)

はてなブックマークに追加

2019.11.23

# よい子のみんな 大人の言うことには気をつけようね

通訳・翻訳者をめざしているみんな、見てるかな。

さいきん、「だれでも通訳になれる」ってせんでんしてる "こうざ"(おべんきょう、だね)のサイトがあるの、見たことあるかな。

英語講師 翻訳 通訳
自由度 塾や予備校に通い、拘束時間が長い。勤務地か別の件になることもしばしば 納期があり間に合わなければ長時間になることも 自分の都合のいい日に決まった時間で可能
競 合 参入敷居の低さから同業が多く、競争が激しい ・能力が低いとワード単価も低くなってしまう・すぐに高い単価はなかなか取れない 需要過多のため参入すればすぐに稼ぎ出すことが可能
難易度 高い 中~高 低い

漢字が多くて、みんなにはちょっとむずかしいかな。かんたんに言うと、

通訳にはなるのは、かんたん!

ってこと。

だから、だれでも通訳になれるんだって。

すごいね~。あこがれちゃうよね~。この "こうざ" って、聞いてみたくなるよね。

でもね、ちょっとフシギなんだけど、おなじ人が、ついこの前まで、翻訳者になる "こうざ" もせんでんしてたんだけど、そのときはね、こう言ってたんだよ。

通訳はネイティブ並みに英語を話せることはもちろんのこと様々な分野の幅広い知識が必要とされるためかなり難易度が高かったり、クライアントに付きっきりで仕事しないといけないため拘束時間がかなり長いのです。

これも、漢字が多くてむずかしいけど、

通訳になるのは、むずかしい

ってことなんだ。

あれれ~、おかしいぞ。まったくぎゃくのこと言ってるよね~。

そうなんだ。いいかい、大人のなかには、こういう変なことを平気で言う人がいるんだよ。

みんも、気をつけようね~。

06:18 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

はてなブックマークに追加

2019.11.10

# AutoHotKey、初級講座があります(11/17)

告知がすっかり遅れてしまったので、実はもう来週に迫ってしまったのですが、

AutoHotKeyの初級講座

があります。

リンク:東京ほんま会―初級AutoHotKey講座(11月17日)

日 時:11月17日(日)13:00~17:00
会 場:株式会社翻訳センター (東京本社会議室)
定 員:20名
受講料:4,000円(パスマーケットより事前振込み)

Wordのマクロも秀丸のマクロも強力で便利ですが、どちらもそのアプリケーション上でしか使えません。AHKなら、マクロと同じようにいろいろな操作を自動化できるうえに、どのアプリケーションを使っていても、その自動機能を使えます。入力のオートコレクト、ブラウザ検索、辞書引き、デスクトップ環境上の各種操作など、いちど使ったら手放せなくなります。

まだ、数名分だけですが、お席に空きがあります。

AutoHotKeyってなに? という方には、こちらの記事もおすすめです。

リンク:TRA Café: AutoHotKeyについて

使いこなせるようになれば、上の引用にも書いてあるとおり、何かキーを押すだけでブラウザ検索辞書引き、さらに細かい操作までできるようになります。そこまで到達するにはちょっと時間がかかるかもしれませんが、まずはその基礎を、というのが今回の講座。以下の内容までお伝えします。

1. AHKのインストール
2. 環境設定
3. キー置換
4. オートコレクト的機能
5. 最初のプログラミング ~ブラウザ検索ができるように!~

ご用とお急ぎでない方、PC操作の効率アップを図りたい方は、ぜひどうぞ!

04:08 午後 翻訳者のPCスキル | | コメント (0)

はてなブックマークに追加