# 『トールキン 旅のはじまり』
★★★★☆ ここ1週間くらい、イヤ~なものばかり見続けていて、ソウルジェムが真っ黒になりかかってました。

昨日この映画を観たおかげで、だいぶ浄化された気がします。

束教授ことJ. R. R. トールキン(1892~1973)の青年期を描いた、わりとオーソドックスな青春映画です。The Hobbit や The Lord of the Rings を執筆した当時のことを詳しく描いているわけではありませんが、Middle Earth 世界を創造した作者の前半生と、なによりあの世界の背景にある
トールキンの心象風景
が、とてもよく映像化されていました。 ピーター・ジャクソン監督作品のシーンとか流用するのかと思ってましたが、プロダクション的にまったく無縁だったようです。
トールキンはなぜ Middle Earth を作り上げたのか、Beren と Luthien の物語のモチーフはなんだったのか、The Lord of the Rings 全編を貫く fellowship というテーマはどこから生まれたのか ―― トールキンファンなら、あちこちで頷くはずです。
そして、ラストは感涙もの。
そうそう、スタートレックTNGとDS9を見ている方には、うれしいおまけもついています。あのオブライエンが、いい感じに歳をとって、後見人となる神父さんの役で出てきます。
たぶん、間もなく上映は終わってしまうと思います。そのうちDVDなどで観ようとい方は、ぜひ、The Hobbit の英語版を読んでから観ることをおすすめします。
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