# 英和学習辞典、新版が立て続けに
強力な学習英和辞典の新版が、あいついで刊行されました。
まず、11月16日にこちらが。
『ライトハウス』の上位版だった『カレッジライトハウス』の系譜、直接的には『ルミナス』の新版だと思いますが、『コンパスローズ』と名前を改めて登場。
続いて、11月22日にこちら。
私がここのところ推薦し続けているウィズダムの新版です。
もうひとつ、
こちらも10月に出ているのですが、まだ確認していません。『オーレックス』より低い学年向けです。
こうやって、学習レベルの英和辞典がきちんと版を重ねているのは、なんともうれしい限りです。しかも、どんどん進化し続けています。
内容がどう変わったか、詳しくはいずれまたレポートしたいと思います。
『コンパスローズ』は、本文も充実していますが、何と言っても売りはこれでしょう。
語のイメージ表示です。絶版になってしまった『図解 英語基本語義辞典』には、まだ及びませんが、かなり迫っている感じです。
この「語義のマッピング」もなかなかいい工夫。
(図は、ともに研究社のパンフレットより)
こういう辞書がある今の高校生って、なんと恵まれているんだろうと、つくづく思います。
収録語彙では、まだざっと見ただけですが
・internetの小文字が載った
・provideの語義が増えた
・leverageとかlogisticsの語義が増えた
など、翻訳者にとっても実用的にうれしい進化を遂げています。
『ウィズダム』も、『コンパスローズ』のように目立った新機軸こそありませんが、確実に進歩しています。
コーパスを中心にした編集に、さらに磨きが掛かっているようです。
語彙レベルでも地味な進化がいくつもあり、「受験・ビジネスに」という謳い文句も伊達ではありません。Internetはまだ大文字だけですが、Internetで始まる関連語は13語ありました。
『コンパスローズ』より60ページくらい多いのですが、それでも『ウィズダム』のほうが薄いのは、さすが「辞書の三省堂」のノウハウでしょうか。
■
オンラインも含めた、今後の電子メディア展開も気になります。
ウィズダムは、最近の電子辞書端末でよく採用されているので、来年のモデルにはきっと第4版が載ることでしょう。
書籍を購入するとオンライン版も使えるようになるDual Dictionaryも、いずれ第4版に対応する予定とのことです。
ちなみに、Dual Dictionaryのサイトは、新版が出ても旧版が残るしくみになっていて、各版ごとに書籍を買っていれば使えることが分かりました(今も、英和第3版と英和第2版、その他があります)。
ただし、その場合のユーザー登録と新規登辞書追加の方法がちょっと分かりにくいので、注意書きを引用しておきます。
一度ユーザー登録と認証クイズをした後で、他の辞書もご購入いただいた場合は、再度のユーザ登録は不要です。
追加でご購入された辞書のログインページからすでにお持ちのID、パスワードでログインされて、最初に表示されるクイズにお答えいただければ、それ以降、その辞書にもお手持ちのアカウント(ID、パスワード)が有効になります。)
アプリはどうでしょうね……。物書堂さん、よろしくお願いします!
コンパスローズは、今ルミナスを載せているKODに収録されるのを期待したいところです。
07:31 午前 翻訳・英語・ことば 辞典・事典 | URL
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