# 「脱・辞書の持ち腐れ」セミナー、東京と大阪で開催
ここ数年、翻訳者としてどんな辞書を、どんな環境でそろえればいいのか、それぞれの辞書にどんな特長があるのかといったことを、あちこちで話したり書いたりしてきました。
せっかく辞書をそろえたら、
実際にどう使いこなして翻訳に活かすのか
ということも考えないといけません。そこで、そんなテーマで新しい辞書セミナーを開催します。
しかも、共通するテーマで形式の違うセミナーを
東京と大阪で開催
するという連続企画になりました。
東京編は来年2月4日(日)、翻訳フォーラム・レッスンシリーズの#8として開催。
大阪編はその1か月後の3月2日(金)に、JTF関西セミナーの第4回として実施。
どちらも、私ひとりではなく、深井裕美子さんとのデュオでお送りします。
リンク:「脱・辞書の持ち腐れ《50Hz》~お題に挑戦~」(翻訳フォーラム・レッスンシリーズ#8)
リンク:「脱・辞書の持ち腐れ《60Hz》~どの辞書をいつ引くか~」(JTF翻訳祭関西セミナー)
東京・大阪とも、申し込みはすでに始まっています。来年の話ではありますが、興味のある方はお早めに!
特に、東京のレッスンシリーズは人数限定のワークショップ形式で、だいぶ席が埋まりつつあります。
すぐ上にも書いたとおり、レッスンシリーズのほうはハンズオン形式です。
事前課題もあり、当日も例題をいっしょに考えていきます。
「売っている限りの辞書を手に入れて、一瞬で引けるように辞書環境を整えたのに、思うような結果が出ない」「他の人はさっと調べ物ができるのに、わたしは時間がかかって、しかも結果が芳しくない」こういうお悩みはありませんか。(レッスンシリーズ#8の紹介より)
今までレッスンシリーズでは「辞書の選び方」「辞書環境の整え方」を取り上げてきましたが、今回は具体的に「どんな辞書」を「いつ」「どうやって」引くかがテーマです。
事前にお知らせする簡単な「お題」について、参加者の皆さんそれぞれの環境で調べてきていただき、ワークショップ形式でその筋道を比較検討します。また、翻訳作業中に遭遇しがちな辞書引き事例をいくつか取り上げ、「紙辞書」「電子辞書」「CD-ROM辞書」「アプリ辞書」「オンライン辞書」等、さまざまな辞書環境での調べ方をお話しします。
先日の翻訳祭にもご登壇くださった関山健治先生のこの本と、
翻訳フォーラムメンバーによるこちらの本をあらかじめ読んでおくと、いっそう理解が深まるはずです。
一方、関西セミナーのほうは、いつものような講義形式になります。
翻訳者と辞書は切っても切れない関係だ。優れた辞書を複数手元において、頻繁に参照することは、とても大切である。一方、辞書は数を揃えればいいというものでもない。上手に使ってこそ、辞書が生きてくる。 本セミナーではまず、どの分野の翻訳者も必ず持っていたい辞書は何か、どのようなプラットフォームで揃えるのが良いかといった、辞書の基礎情報について簡単に説明する。(JTF案内ページより)
さらに、「いつ」「どの辞書を」「どの単語で」「どのようにして」引くかを、実例を出しながら解説し、「紙辞書」「電子辞書」「CD-ROM辞書」「アプリ辞書」「オンライン辞書」等、さまざまな辞書環境を組み合わせた調べ方についての情報を提供する。
これから辞書環境を整え始める初学者・初心者はもとより、すでに仕事をしている方たち、ベテランの皆さんにも、ぜひご参加いただき、「原文を正確に読む」「原文の内容を過不足なく訳文に記す」という翻訳技術の向上にお役立ていただきたい。
事前課題はありませんが、お伝えしたい基本は同じです。
形式が違うので、東京と大阪、両方お聴きくださっても、損はさせません!
深井と帽子屋の辞書引きに関するノウハウを全力でお伝えしようと、今からいろいろと仕込んでいます。
乞うご期待!
12:13 午後 翻訳・英語・ことば 辞典・事典 | URL
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