# LogoVistaの『岩波国語辞典』(Windows版)にバグ?
ためしにEBWin4上の表示を確認したところ、こうなっていました。
カッコ付きの(ア)と(イ)が化けていたわけですね。純正ブラウザではなく、LogoVistaデータの文字化けが起きやすいEBWin4のほうで、逆に正常に表示されるという、なかなか珍しいケースのようです。
ちなみに、上のスクリーンショットは文字をかなり拡大してあります。EBWin4 は、Ctrl キーを押しながらマウスホイールを操作すれば表示を拡大/縮小できる(つまり、一般的なWebブラウザと同じ)ので、その機能を使いました。
カッコ付きカタカナというのは、普通の文字セットにはありません。LogoVistaが独自に用意している環境依存文字なのかな... そう思ってWordに貼り付けてみたら、
実は、文字ではなく画像のようです。
これも同じです。[・]のようになっていますが、ここに本当は「餓」の旧字体
饑
が表示されるはずなのです。
そこで、今度はEBWin4の右ペインを右クリックして[ソースの表示]を選んでみます(EBWin4は、Internet Explorerのエンジンを利用しているので、こういうこともできるのでした)。
すると、この辺の特殊文字はすべて、
LogoVista\LVEDBRSR\DIC\IWKOKU7N\Templates
このフォルダにある画像ファイルで処理されていることがわかります。
このように、漢字だけではなく、いろいろな画像が入っていて、けっこう楽しめます。
なお、SNSで質問したところ、Mac版LogoVistaでは正常に表示されているとのこと。さっそく、LogoVistaさんのサポートフォームで報告しておきました。
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ところで、LogoVistaのデータは、ブラウザも辞書タイトルも、ときどきアップデートが公開されています。
LogoVistaブラウザの[ヘルプ]→[最新アップデートの確認]を選択すると、
こんな画面が表示されるので、ときどき確認するといいでしょう。
私の環境でも、LogoVistaブラウザがちょっと古くなっていましたが、アップデートしても今回のバグは直りませんでした。
【追記:10/30、16:00頃】
この件、LogoVistaさんのサポートに連絡して、わりと短時間で回答をいただきました。
結論から言うと、やはり『岩波国語』データの不具合だったとようです。でも、上のスクリーンショットでもわかるように、私のLogoVista環境で『岩波国語』は最新版のはずなんですね。
どうやら、これとは別に必要なアップデーターがあるらしい。
解決方法は、以下のとおりです。
1. 「辞典ブラウザ総合アップデート」を適用する
http://www.logovista.co.jp/LVERP/information/support/download/jiten_win/lvbrowser_win.html#Win
2. 「辞典ブラウザ個別アップデート」を適用する
http://www.logovista.co.jp/LVERP/information/support/download/jiten_updata/Browser.html
どういうことかと言うと……
「総合アップデート」のページを見ると、公開日が2015/03/26と古いのですが、確かに
岩波 国語辞典 第七版 新版
も対象になっています。この総合アップデートを実行すると、文字化け(または空欄)問題は解決するはずです。
つまり、ここに含まれているアップデート情報が、『岩波国語』用の単独データとしては公開されていない、ということになります。
しかも、これを適用するとLogoVistaブラウザ自体はダウングレードされてしまいます。そこで、辞典ブラウザだけの「個別アップデート」を適用しなおす、ことになるわけです。
アップデートの公開のしかたに難はあると思いますが、サポート情報で簡単に解決はしました。
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