# JTFセミナー、来週です!
いくつかのイベントと一緒にまとめてご紹介したまま、改めて告知していませんでしたが、いつの間にか来週に迫ってきました。
リンク:JTFセミナー:それぞれの翻訳品質 ~発注企業、翻訳会社、翻訳者の視点から~
発注クライアント、翻訳会社、個人翻訳者
という三者がそろって「翻訳品質」とその評価のことを語ります。これって、実はありそうでなかった企画です。
私も、個人翻訳者の立場から、かなり
言いたい放題
を言うつもりです。
告知が遅れてしまいましたが、申し込みの締め切りは
10月10日
だそうです。お急ぎください!
できれば、会場からも個人翻訳者の援護射撃があったりしたらうれしいな、と思っています。
登壇者は、以下のとおり。
ソースクライアントからは、ネットアップの上田有佳子さん。
翻訳会社からは、川村インターナショナルの森口功造さん。
個人翻訳者として、不肖、私。
そして、「翻訳品質評価」について語り、たぶん全体を進行することになるのが、西野 "ドラゴン" 竜太郎さんです。
西野さんは、先日お亡くなりになった田中千鶴香さんの後を継いで、JTF翻訳品質委員会の委員長に就任なさったばかり。
それ以前から、同委員会では、各国で設けられている品質評価基準のフレームワークについて詳しく研究・紹介するなど、精力的に活動してきました。現在の翻訳業界で、「翻訳品質」を語るのに、彼ほどふさわしい人物はそうそういないでしょう。
◆
「翻訳品質」については、おそらく集まった人の数だけ考え方は違うでしょう。したがって、それをどう「評価」するかという基準も多様です。その評価方法について、統一的なフレームワークを設けるなんて不可能……そういう意見が多数派でしょう。
そんな枠組みを日本でも作ってみたい、と言い出したのは、故・田中千鶴香さんでした。7年前の今ごろ、「標準スタイルガイドを作ってみたい」と言って私を委員会に誘ったときと同じ、いや、おそらくそれ以上に無謀な挑戦です。
今回のセミナーも、実は田中千鶴香さんと西野さんが登壇する予定でした。田中さんはきっと、その無謀な挑戦を業界に向かって宣言するおつもりだったのではないかと思います。新たに決まった登壇者一同は、その田中さんの遺志を継ぐつもりで13日のセミナーに挑みます。
無謀な試みかもしれませんが、それでも翻訳品質というのは、業界の全員が常に考えていなければいけない、最優先事項のはずです。であれば、業界関係者の全員が集まってそれを話し合う場が、もっともっと存在してしかるべきです。
今回のセミナーが、そういう潮流を作るきっかけになれば――そう考えています。
ぜひ、一緒に翻訳品質のことを考えてみませんか。
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