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2017.10.06

# JTFセミナー、来週です!

いくつかのイベントと一緒にまとめてご紹介したまま、改めて告知していませんでしたが、いつの間にか来週に迫ってきました。

リンク:JTFセミナー:それぞれの翻訳品質 ~発注企業、翻訳会社、翻訳者の視点から~

発注クライアント、翻訳会社、個人翻訳者

という三者がそろって「翻訳品質」とその評価のことを語ります。これって、実はありそうでなかった企画です。


私も、個人翻訳者の立場から、かなり

言いたい放題

を言うつもりです。


告知が遅れてしまいましたが、申し込みの締め切りは

10月10日

だそうです。お急ぎください!


できれば、会場からも個人翻訳者の援護射撃があったりしたらうれしいな、と思っています。


登壇者は、以下のとおり。

ソースクライアントからは、ネットアップの上田有佳子さん。

翻訳会社からは、川村インターナショナルの森口功造さん。

個人翻訳者として、不肖、私。

そして、「翻訳品質評価」について語り、たぶん全体を進行することになるのが、西野 "ドラゴン" 竜太郎さんです。


西野さんは、先日お亡くなりになった田中千鶴香さんの後を継いで、JTF翻訳品質委員会の委員長に就任なさったばかり。

それ以前から、同委員会では、各国で設けられている品質評価基準のフレームワークについて詳しく研究・紹介するなど、精力的に活動してきました。現在の翻訳業界で、「翻訳品質」を語るのに、彼ほどふさわしい人物はそうそういないでしょう。

「翻訳品質」については、おそらく集まった人の数だけ考え方は違うでしょう。したがって、それをどう「評価」するかという基準も多様です。その評価方法について、統一的なフレームワークを設けるなんて不可能……そういう意見が多数派でしょう。

そんな枠組みを日本でも作ってみたい、と言い出したのは、故・田中千鶴香さんでした。7年前の今ごろ、「標準スタイルガイドを作ってみたい」と言って私を委員会に誘ったときと同じ、いや、おそらくそれ以上に無謀な挑戦です。

今回のセミナーも、実は田中千鶴香さんと西野さんが登壇する予定でした。田中さんはきっと、その無謀な挑戦を業界に向かって宣言するおつもりだったのではないかと思います。新たに決まった登壇者一同は、その田中さんの遺志を継ぐつもりで13日のセミナーに挑みます。

無謀な試みかもしれませんが、それでも翻訳品質というのは、業界の全員が常に考えていなければいけない、最優先事項のはずです。であれば、業界関係者の全員が集まってそれを話し合う場が、もっともっと存在してしかるべきです。

今回のセミナーが、そういう潮流を作るきっかけになれば――そう考えています。

ぜひ、一緒に翻訳品質のことを考えてみませんか。

10:25 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2017.10.04

# 翻訳祭、セッションのタイムテーブル発表!

今年の翻訳祭、サイトが正式にオープンし、プログラムも発表されましたが、各セッションの時間帯はまだお知らせできていませんでした。


おかげさまで、オープンから2週間ほどで早くもかなりのお申し込みがあり、タイムテーブルを決めることができました。と言っても、

各セッションの時間帯

が決まっただけで会場割はまだなのですが、ご参加の皆さん(と、検討中の皆さん)が、聞きたいセッションをお選びになるには十分お役に立つはずです。

リンク:講演・パネルディスカッション【有料セッション】

こちらのページだと、テーブルになっていないため、一覧性に欠けます。

こちらに、タイムテーブルを用意しましたので、ご覧ください。

1710041timetable

(画像のクリックで拡大できます)


「あー、あのセッションとあのセッションが重なっているのかー!」という声が聞こえてきそうです。

ご登壇くださる皆さんのご協力のおかげで、今年もかなり魅力的なコンテンツがそろったのではないかと思います。そろいすぎて、時間帯によってはどうしても重なるセッションが出てきてしまいます。

対象オーディエンスを考えながら、できるだけ重ならないように組んでみたのですが、これが精一杯でした。


というわけで、今年も11月29日に、市ヶ谷でお会いしましょう!

10:57 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2017.10.02

# 『英語辞書マイスターへの道』、翻訳者にもおすすめ

英語辞書の使い方を、主に学習者向けに発信している関山健治先生の新刊が出ています(7月刊)。

関山先生は、今年の翻訳祭にもご登壇くださいます(私がお呼びしました)。そのご縁で8月には東京でお会いし、先日は拙ブログにもコメントをいただいたところです。


本書も、主な想定読者は高校生や大学生、あるいは英語再学習者(そういうシリーズの1冊)なのですが、辞書を日常的な仕事道具として使っている翻訳者にとっても、役に立つヒントが満載です。

本書の「辞書を引こう」や「やってみよう」にあげられている

例題を自分の辞書環境で

試してみてください。ふだん使っている辞書の特徴や限界など、いろいろな発見があるはずです。

そして、この本には読者向けのうれしい特典があります。本書に収録しきれなかった情報、特に

各辞典の特徴

をまとめた小冊子をダウンロードできるというサービスです。英語の辞書(と、一部の国語辞典)の特徴が実にコンパクトにまとめてあるので、翻訳者必携です。


ただ、本書に掲載されているダウンロードURLが、最近になって機能しなくなってしまいました。

関山先生に問い合わせたところ、さっそく新しいURLを教えてくださり、このブログでも告知していいというご了承をいただきました。本書をお買いになった方は、以下のURLにアクセスしてください。

https://www.dropbox.com/s/gwlxlh9wbt4dcsd/英語辞書マイスターへの道・サポートサイト表紙.pdf?dl=0
(リンクは貼っていません。コピーしてください)

ということで、改めて本書について紹介します。

直接的には、先生の以前の著書

の続編であり、辞書の電子化に伴うアップデート版、といった位置づけです。前著も2007年の発行でしたので、もちろん電子辞書については触れられています。が、中心はあくまでも辞書の使い方の基本---ラベルの見方、語法の読み方など---でした。

10年たって、その内容を電子環境にさらに適応させた、それが本書なので、電子媒体の辞書にふだんからお世話になっている私たち翻訳者の役に立たないはずがありません。

ただし、前著に書かれていたような基本の一部は省かれているので、本当の基本にまで立ち返りたい方は、前著『辞書からはじめる英語学習』も、併せてお読みになるといいかもしれません。


例をひとつだけ紹介しておきます。

辞書を引こう2
up in the air を英和辞典で引いてみましょう。
(p.33より)

この例題を、お手持ちの電子辞書端末、EPWING環境、各種辞書サイトなどの電子環境で引いてみてください。

おそらく、媒体ごとに得意不得意があるはずです。使い方のコツについても、発見があるはずです。


目次

1 辞書メディアの種類と特徴
(冊子辞書、電子辞書専用機 ほか)

2 辞書はこうやって使う
(日常的な英語学習で使う、資格試験の勉強で使う ほか)

3 英和辞典を使いこなそう
(英和辞典の種類、学習英和辞典のその先へ ほか)

4 英英辞典を使いこなそう
(こんな時に英英辞典を、英語学習者向け英英辞典と一般英英辞典 ほか)

5 こんな辞書も使ってみよう
(シソーラス(類語辞典)、コロケーション(連語)辞典)


すでにお気づきのように、私がここ数年のセミナーなどで話している内容にも、当然ですが似ている部分はあります。が、関山先生は辞書の専門家。とらえ方も説明も、私などよりはるかに精確であり、説得力があります。

10:07 午前 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (0)

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