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2017.10.30

# LogoVistaの『岩波国語辞典』(Windows版)にバグ?

【10/30、16:00頃追記あり - この件、解決しました】


「および」と「と」の違いを今でもときどき調べています。


今までにも手持ちの国語辞典は何度も調べていますが、『岩波国語辞典 第七版』で「と」の項を読んでいくうちに、こんな箇所があることに改めて気づきました。

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赤線で囲った箇所、

・ は ・ の転。

ここで文字化けが起きています。

LogoVistaのタイトルを純正のブラウザで見ているのに文字化け?


ためしにEBWin4上の表示を確認したところ、こうなっていました。

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カッコ付きの(ア)と(イ)が化けていたわけですね。純正ブラウザではなく、LogoVistaデータの文字化けが起きやすいEBWin4のほうで、逆に正常に表示されるという、なかなか珍しいケースのようです。

ちなみに、上のスクリーンショットは文字をかなり拡大してあります。EBWin4 は、Ctrl キーを押しながらマウスホイールを操作すれば表示を拡大/縮小できる(つまり、一般的なWebブラウザと同じ)ので、その機能を使いました。


カッコ付きカタカナというのは、普通の文字セットにはありません。LogoVistaが独自に用意している環境依存文字なのかな... そう思ってWordに貼り付けてみたら、

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実は、文字ではなく画像のようです。

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これも同じです。[・]のようになっていますが、ここに本当は「餓」の旧字体

が表示されるはずなのです。


そこで、今度はEBWin4の右ペインを右クリックして[ソースの表示]を選んでみます(EBWin4は、Internet Explorerのエンジンを利用しているので、こういうこともできるのでした)。

すると、この辺の特殊文字はすべて、

LogoVista\LVEDBRSR\DIC\IWKOKU7N\Templates

このフォルダにある画像ファイルで処理されていることがわかります。

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このように、漢字だけではなく、いろいろな画像が入っていて、けっこう楽しめます。


なお、SNSで質問したところ、Mac版LogoVistaでは正常に表示されているとのこと。さっそく、LogoVistaさんのサポートフォームで報告しておきました。

ところで、LogoVistaのデータは、ブラウザも辞書タイトルも、ときどきアップデートが公開されています。

LogoVistaブラウザの[ヘルプ][最新アップデートの確認]を選択すると、

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こんな画面が表示されるので、ときどき確認するといいでしょう。

私の環境でも、LogoVistaブラウザがちょっと古くなっていましたが、アップデートしても今回のバグは直りませんでした。


【追記:10/30、16:00頃】

この件、LogoVistaさんのサポートに連絡して、わりと短時間で回答をいただきました。

結論から言うと、やはり『岩波国語』データの不具合だったとようです。でも、上のスクリーンショットでもわかるように、私のLogoVista環境で『岩波国語』は最新版のはずなんですね。

どうやら、これとは別に必要なアップデーターがあるらしい。


解決方法は、以下のとおりです。

1. 「辞典ブラウザ総合アップデート」を適用する
 http://www.logovista.co.jp/LVERP/information/support/download/jiten_win/lvbrowser_win.html#Win

2. 「辞典ブラウザ個別アップデート」を適用する
 http://www.logovista.co.jp/LVERP/information/support/download/jiten_updata/Browser.html


どういうことかと言うと……

「総合アップデート」のページを見ると、公開日が2015/03/26と古いのですが、確かに

岩波 国語辞典 第七版 新版

も対象になっています。この総合アップデートを実行すると、文字化け(または空欄)問題は解決するはずです。

つまり、ここに含まれているアップデート情報が、『岩波国語』用の単独データとしては公開されていない、ということになります。

しかも、これを適用するとLogoVistaブラウザ自体はダウングレードされてしまいます。そこで、辞典ブラウザだけの「個別アップデート」を適用しなおす、ことになるわけです。


アップデートの公開のしかたに難はあると思いますが、サポート情報で簡単に解決はしました。


04:14 午後 辞典・事典 | | コメント (0)

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2017.10.29

# 新しく出る紙の辞書、2点

本が売れない、辞書はもっと売れていない……

辞書の話題になると必ず出てくる話ですが、そんなご時世に、紙の辞書が2点も出ます。


ひとつは、第六版から10年ぶりの改訂となる『広辞苑 第七版』(岩波書店)。

リンク:『広辞苑 第七版』 - 岩波書店

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来年1月12日の発売ですが、新語の採用状況などをめぐって、早くもあちこちで話題になっています。


もうひとつは、実に23年ぶりとなる『角川 新字源 改訂新版』(KADOKAWA)

リンク:角川 新字源 改訂新版 | KADOKAWAの辞書

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こちらは、明日10月30日に出ます。


『広辞苑』の現行第六版は、ほとんどの電子辞書端末に採用されており、EPWINGデータもいまだに手に入ります。

私のまわりでは当然ながら、電子媒体がどんな形でいつ出るかという点に話題が集中しています。まだ電子媒体についての情報はなく、ひとつだけ見つけたのがこれです。

リンク:広辞苑第六版〔第七版移行版〕 for iOS

いまの第六版を買うと(キャンペーン価格8,800円)、第七版のアプリが出たとき無償で移行できるという、なかなか良心的なサービス。ただし、旧版データは完全に上書きされるため、併用はできないそうです。そういうところ、アプリの売り方としては正しいのかもしれませんが、辞書ファンの気持ちはわかってくれていない。

販売元は計測技研。辞書アプリをそれなりに出している会社で、アプリとしての完成度は物書堂ほど高くない印象もあるのですが、今回はいち早く商売に動いたようです。

『角川 新字源』は、通常版

のほかに、こんな版も出すというのが目を引きました。

このイラストレーター、私は知らなかったのですが、末っ子に見せたら「学校の音楽の教科書、表紙がこの絵師さんだった」と。調べてみたところ、中村佑介さんといって、最近けっこう活躍してらっしゃる方なんですね。

辞書のジャケ買いなんてするのかなぁ……とは思うのですが、どの辞書だったか、ピンク系の装丁のが圧倒的に売れているという話も聞いたばかり。この表紙の効果で、少しでも売れてくれるなら、いい試みでしょう。

せっかくなので、私もこちらを予約してみました。


見かけだけじゃなく、中身もよさそうです。上記の特設サイトから、「もっと読みたい方はこちら」をクリックすると、PDF 20ページ分もの見本を見ることができます。

なんか、実にすっきりしたデザインで、見やすい。

二色刷ですが、色や記号の使い方がいいのでしょう。見出し字の直下にある情報の示し方も見やすい。視覚的にとても心地よいレイアウトです。漢和辞典で、ここまで楽しくなりそうな作りって、珍しいのではないでしょうか。

03:50 午後 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (0)

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2017.10.28

# 『新 翻訳力を鍛える本』 - 辞書の話を担当

2年前に出たイカロスさんのムック本、新作が出ました。ちょうど本日発売です。

前回が青い表紙、今回は赤い表紙。まるで、

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あるいは、

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のようです。


コホン...。

私は前回と同じく、辞書の話を担当しています。

そのほか、どのコーナーも有益な情報が満載です。翻訳のお仕事を始めたばかりの方、学習中の方は、ぜひどうぞ。

2年後には、緑版が出るはずです(ウソ)。

さて、私の辞書の話(pp.20-25)は、2年前の内容とだいぶ変わりました。

いつもどおり、PC上でそろえる辞書環境にも触れていますが、むしろ

PC上の環境を中心に、必要なものは何でも使う

というスタンスです。

ご存じの方も多いと思いますが、辞書の環境については、自分自身、今もなお手探りを続けている状態です。よって、発信する内容も日々変わっています。

今回の赤版で書いたのは、最近で言うと、先月の「博多で翻訳勉強会」で話した内容がいちばん近いはずです。


それから、私の記事は「効率&スピードを上げる」というコーナーに収録されていますが、そもそも

辞書は効率のために引くんじゃない

ということを冒頭で書いています。

最終的には効率化につながるかもしれませんが、効率化のために辞書環境をそろえる、という話とは少し違っていますから、あらかじめご承知おきください。

同じ「効率&スピードを上げる」のコーナーには、もっと、文字どおり効率化につながる情報がいろいろ載っています。ぜひ参考にしてください。

ただ、そちらだって効率が最終目標でないことは、言うまでもありません。大切なのは、効率化したうえで何をめざすのかです。


そのほかのコーナーは「ミスをなくし品質を上げる」、「英訳力を身につける」、「日本語力を強化する」、「対エージェント力を鍛える」。

青版のときとは、また切り口が違っていますが、いっそう実践的になっている気がします。

07:13 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2017.10.06

# JTFセミナー、来週です!

いくつかのイベントと一緒にまとめてご紹介したまま、改めて告知していませんでしたが、いつの間にか来週に迫ってきました。

リンク:JTFセミナー:それぞれの翻訳品質 ~発注企業、翻訳会社、翻訳者の視点から~

発注クライアント、翻訳会社、個人翻訳者

という三者がそろって「翻訳品質」とその評価のことを語ります。これって、実はありそうでなかった企画です。


私も、個人翻訳者の立場から、かなり

言いたい放題

を言うつもりです。


告知が遅れてしまいましたが、申し込みの締め切りは

10月10日

だそうです。お急ぎください!


できれば、会場からも個人翻訳者の援護射撃があったりしたらうれしいな、と思っています。


登壇者は、以下のとおり。

ソースクライアントからは、ネットアップの上田有佳子さん。

翻訳会社からは、川村インターナショナルの森口功造さん。

個人翻訳者として、不肖、私。

そして、「翻訳品質評価」について語り、たぶん全体を進行することになるのが、西野 "ドラゴン" 竜太郎さんです。


西野さんは、先日お亡くなりになった田中千鶴香さんの後を継いで、JTF翻訳品質委員会の委員長に就任なさったばかり。

それ以前から、同委員会では、各国で設けられている品質評価基準のフレームワークについて詳しく研究・紹介するなど、精力的に活動してきました。現在の翻訳業界で、「翻訳品質」を語るのに、彼ほどふさわしい人物はそうそういないでしょう。

「翻訳品質」については、おそらく集まった人の数だけ考え方は違うでしょう。したがって、それをどう「評価」するかという基準も多様です。その評価方法について、統一的なフレームワークを設けるなんて不可能……そういう意見が多数派でしょう。

そんな枠組みを日本でも作ってみたい、と言い出したのは、故・田中千鶴香さんでした。7年前の今ごろ、「標準スタイルガイドを作ってみたい」と言って私を委員会に誘ったときと同じ、いや、おそらくそれ以上に無謀な挑戦です。

今回のセミナーも、実は田中千鶴香さんと西野さんが登壇する予定でした。田中さんはきっと、その無謀な挑戦を業界に向かって宣言するおつもりだったのではないかと思います。新たに決まった登壇者一同は、その田中さんの遺志を継ぐつもりで13日のセミナーに挑みます。

無謀な試みかもしれませんが、それでも翻訳品質というのは、業界の全員が常に考えていなければいけない、最優先事項のはずです。であれば、業界関係者の全員が集まってそれを話し合う場が、もっともっと存在してしかるべきです。

今回のセミナーが、そういう潮流を作るきっかけになれば――そう考えています。

ぜひ、一緒に翻訳品質のことを考えてみませんか。

10:25 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2017.10.04

# 翻訳祭、セッションのタイムテーブル発表!

今年の翻訳祭、サイトが正式にオープンし、プログラムも発表されましたが、各セッションの時間帯はまだお知らせできていませんでした。


おかげさまで、オープンから2週間ほどで早くもかなりのお申し込みがあり、タイムテーブルを決めることができました。と言っても、

各セッションの時間帯

が決まっただけで会場割はまだなのですが、ご参加の皆さん(と、検討中の皆さん)が、聞きたいセッションをお選びになるには十分お役に立つはずです。

リンク:講演・パネルディスカッション【有料セッション】

こちらのページだと、テーブルになっていないため、一覧性に欠けます。

こちらに、タイムテーブルを用意しましたので、ご覧ください。

1710041timetable

(画像のクリックで拡大できます)


「あー、あのセッションとあのセッションが重なっているのかー!」という声が聞こえてきそうです。

ご登壇くださる皆さんのご協力のおかげで、今年もかなり魅力的なコンテンツがそろったのではないかと思います。そろいすぎて、時間帯によってはどうしても重なるセッションが出てきてしまいます。

対象オーディエンスを考えながら、できるだけ重ならないように組んでみたのですが、これが精一杯でした。


というわけで、今年も11月29日に、市ヶ谷でお会いしましょう!

10:57 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2017.10.02

# 『英語辞書マイスターへの道』、翻訳者にもおすすめ

英語辞書の使い方を、主に学習者向けに発信している関山健治先生の新刊が出ています(7月刊)。

関山先生は、今年の翻訳祭にもご登壇くださいます(私がお呼びしました)。そのご縁で8月には東京でお会いし、先日は拙ブログにもコメントをいただいたところです。


本書も、主な想定読者は高校生や大学生、あるいは英語再学習者(そういうシリーズの1冊)なのですが、辞書を日常的な仕事道具として使っている翻訳者にとっても、役に立つヒントが満載です。

本書の「辞書を引こう」や「やってみよう」にあげられている

例題を自分の辞書環境で

試してみてください。ふだん使っている辞書の特徴や限界など、いろいろな発見があるはずです。

そして、この本には読者向けのうれしい特典があります。本書に収録しきれなかった情報、特に

各辞典の特徴

をまとめた小冊子をダウンロードできるというサービスです。英語の辞書(と、一部の国語辞典)の特徴が実にコンパクトにまとめてあるので、翻訳者必携です。


ただ、本書に掲載されているダウンロードURLが、最近になって機能しなくなってしまいました。

関山先生に問い合わせたところ、さっそく新しいURLを教えてくださり、このブログでも告知していいというご了承をいただきました。本書をお買いになった方は、以下のURLにアクセスしてください。

https://www.dropbox.com/s/gwlxlh9wbt4dcsd/英語辞書マイスターへの道・サポートサイト表紙.pdf?dl=0
(リンクは貼っていません。コピーしてください)

ということで、改めて本書について紹介します。

直接的には、先生の以前の著書

の続編であり、辞書の電子化に伴うアップデート版、といった位置づけです。前著も2007年の発行でしたので、もちろん電子辞書については触れられています。が、中心はあくまでも辞書の使い方の基本---ラベルの見方、語法の読み方など---でした。

10年たって、その内容を電子環境にさらに適応させた、それが本書なので、電子媒体の辞書にふだんからお世話になっている私たち翻訳者の役に立たないはずがありません。

ただし、前著に書かれていたような基本の一部は省かれているので、本当の基本にまで立ち返りたい方は、前著『辞書からはじめる英語学習』も、併せてお読みになるといいかもしれません。


例をひとつだけ紹介しておきます。

辞書を引こう2
up in the air を英和辞典で引いてみましょう。
(p.33より)

この例題を、お手持ちの電子辞書端末、EPWING環境、各種辞書サイトなどの電子環境で引いてみてください。

おそらく、媒体ごとに得意不得意があるはずです。使い方のコツについても、発見があるはずです。


目次

1 辞書メディアの種類と特徴
(冊子辞書、電子辞書専用機 ほか)

2 辞書はこうやって使う
(日常的な英語学習で使う、資格試験の勉強で使う ほか)

3 英和辞典を使いこなそう
(英和辞典の種類、学習英和辞典のその先へ ほか)

4 英英辞典を使いこなそう
(こんな時に英英辞典を、英語学習者向け英英辞典と一般英英辞典 ほか)

5 こんな辞書も使ってみよう
(シソーラス(類語辞典)、コロケーション(連語)辞典)


すでにお気づきのように、私がここ数年のセミナーなどで話している内容にも、当然ですが似ている部分はあります。が、関山先生は辞書の専門家。とらえ方も説明も、私などよりはるかに精確であり、説得力があります。

10:07 午前 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (0)

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