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2017.08.30

# 9月~10月のイベント情報

私が関わっている翻訳関連のイベント情報をまとめておきます。

11月にはもちろん翻訳祭もありますが、ひとまず、9月と10月だけ。


このほか、通訳・翻訳関連のイベント情報は、こちらが充実していますので、あわせてご覧ください。

リンク:セミナー&イベント | 通訳翻訳WEB

最近、ほんと、通訳・翻訳関連のイベント増えましたね。


9月9日(土) 13:00~17:00

十人十色 2017 Part2

7月に続き、今年2回目となる参加型の勉強会です。テーマは自由で、発表時間は1人20分が目安。定員まであとわずかですが、まだ受付中です。

リンク:十人十色勉強会2017 part 2
※Facebookのグループイベントなので、「見られないけど興味ある」という方は、私にご連絡ください。


9月23日(土) 13:30~18:00

博多で翻訳勉強会2017

このブログでもすでに何度かお伝えしているように、福岡翻訳勉強会が、昨年に続き今年も「博多で翻訳勉強会」を開催します。日英翻訳の遠田先生と、私が登壇します。

リンク:福岡翻訳勉強会 「博多で翻訳勉強会」2017年9月23日

おかげさまで、こちらは満席となりました。あと1か月を切りましたが、追加募集があるといいですね。


10月1日(日) 13:15~16:45

翻訳フォーラム・レッスンシリーズ#7 「『述語から読む・訳す』ワークショップ」

5月のシンポジウムで紹介された「述語から読む・訳す」という話を、ワークショップ形式で取り上げます。ワークショップ形式は、昨年のレッスンシリーズ#4「訳出のバリエーション」でも好評でした。

リンク:「『述語から読む・訳す』ワークショップ」(翻訳フォーラム・レッスンシリーズ#7)

紹介を一部引用します。

「[シンポジウム2017では]《翻訳というのは不自然な作業で、ほっておけばことばのスキルが落ちる》という前提のもと、スキルをなるべく落とさぬ方策として、《述語から読む・訳す》ことの大切さ――つまり、(1)述語を見つけられれば、その過程で述語を中心とする文の構造が見えてくるし、(2)そうすると訳出の自由さが格段にアップするということ――について説明した」

これを、実際に手を動かして体験し、身に着ける一日です。

こちらも、だいぶ席は埋まりつつありますが、まだ空きがあるようです。


10月13日(金) 14:00~16:40

JTFセミナー「それぞれの翻訳品質 ~発注企業、翻訳会社、翻訳者の視点から~」

タイトルのとおり、ソースクライアント、翻訳会社、翻訳者それぞれの立場から「翻訳品質」について考えるパネルディスカッションです。

リンク:JTFセミナー「それぞれの翻訳品質 ~発注企業、翻訳会社、翻訳者の視点から~」

ソースクライアントとして、ネットアップ株式会社の上田有佳子さん
翻訳会社として、川村インターナショナルの森口功造さん
翻訳者として、私

が登壇します。さらに、JTF翻訳品質委員会を代表して、同理事の西野竜太郎さんが、第1部と、全体の進行を担当します。

こちらも、紹介文の一部を引用します。

セミナーの第1部では、翻訳品質に関する業界動向を取り上げる。今年から議論が始まったISO 21999、JTFで検討している翻訳品質ガイドライン、さらに「仕様」に基づく考え方を紹介する。
第2部では、まず発注企業、翻訳会社、翻訳者という3者の代表から品質に関する考え方を発表してもらう。次に、会場からの意見も受けつつパネル・ディスカッションを実施する。今回はIT分野を中心に議論するが、他分野であっても参考になると考える。

まだ募集は始まったばかりですが、対象者が広いため、満員も考えられます。お申し込みはお早めに。

10:08 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2017.08.27

# AmiVoiceについて少し補足

AmiVoiceについて、少し補足しておきます。


1. 音声認識の限界 - 専門語

まず予想されることですが、一般性の低い専門用語はほとんど認識されません。これには、単語登録で対応します。

私の仕事だと、「マルウェア」は最初から認識されましたが、「ランサムウェア」はだめでした。そのほか、「インシデント」とか「シームレス」とか、カタカナ語はどんどん登録しています。「アシュ=亜種」も認識されなかったので、登録しました。

医薬や金融のように、専門性がもっと高いと、音声入力は厳しいかもしれません。

2. 音声認識の限界 - 音節の少ない単語

単語やフレーズではなく長い文章で発声したほうがいいと書きましたが、音節数の少ない単語は、文脈にかかわらず認識されないことがあります。

何度やってもだめなのが、「ニンイ = 任意」でした。n音のあとに母音が続くので、もともと発音しにくい=聞き取りにくい単語なのでしょう。

それから、「ほぼ」も、先ほどの記事では「ほぽ」(濁点ではなく、半濁点)になっていて、JustRightで間違いが見つかりました。「ひっしゃ=筆者」もダメで、もしかするとハ行始まりは全般的に苦手とも考えられます(私の発音が悪いだけかも)。


3. 音響学習

認識機能を最初からトレーニングする必要はありませんが、使っているうちに、ユーザーの音声の特徴を学習していく機能があります。使えば使うほど認識精度が上がってくるということです。

たとえば、先ほど「ニンイ = 任意」がなかなか認識されないと書きました。実は、今はもう文脈なしに「任意」という単語だけ発声しても正しく認識されています。「ひっしゃ=筆者」も、そのうち正しく認識されるようになるかもしれません。


4. 音声コマンド

改行するとか、何文字か戻るとか、そういうコマンドも音声でコントロールできます。キーの組み合わせを登録してカスタムコマンドを登録することもできます。

私などは、手の補助として音声入力を使っているだけですが、もっと全面的に音声に依存するユーザーが、音声コントロールだけでどこまでコンピューターを使えるものか、今はまだ判断できません。


5. 英語音声の認識

たとえば、「あんどろいど」と発声すると「アンドロイド」のほかに「Android」も候補として表示されます。でも、これは固有名詞として登録してあるだけです。

「英語の発音には対応していない」

とマニュアルに書いてありました。英語音声を入力したい場合は、やはりDragonでしょうか。


6. 発声について

私が音声入力するところを聞いていた家族が、「意外と、ぼそぼそしゃべるんだね」と言ってました。たしかにそのとおりで、頑張って声を張り上げたりしなくても、きちんと認識してくれます。

逆に、周囲の音を拾いすぎてしまうということも、まずありません。いつもどおり、PC脇のスピーカーからBGMが流れていても、まったく影響しないくらいです。もっとも、これはAmiVoiceの性能(だけ)ではなく、マイクのノイズキャンセリング性能のおかげかもしれません。

ということで、翻訳に音声入力を使う場合、分野によっても向き不向きがありそうです。試してみたいという方は、まず体験版からどうぞ。

08:56 午前 翻訳・英語・ことば, パソコン・インターネット | | コメント (2)

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# 転んでもただでは起きない - その2:音声入力

前エントリーで書いたように、左肘の骨折に伴ってエルゴノミクスキーボードを導入しましたが、それでも通常の入力速度にはとうてい及びません。

ちょうどいい機会なので、音声入力を本気で導入してみることにしました。


実は、何年か前にも、DragonSpeechが付属するパッケージ版のATOKが出たときに、音声入力は試してみたことがあります。このときとは、インストール直後のトレーニング操作がやや分りにくく、あっさり投げ出しました。

人間、本当に必要に迫られないと新しいことはなかなかできないということでしょう。


今回、試用版から使ってみることにしたのは、AmiVoice。実際に使っている同業者がいらっしゃって、そこからのお勧めでした。


公式サイトから、体験版をダウンロードできます。

リンク:音声認識ソフト AmiVoice SP2


総合評価 ★★★★☆

試用期間は2週間で、なかなか具合がよかったので製品版に移行しました。

※Amazonのこのページでは、評価の平均点がやたらと低くなっています。見てみると、会議の音声メモから文字を起こそうとして購入した方のようです。製品サイトの紹介ページに、議事録作成にも使えるようなことが書いてあるせいかもしれません。


インストール直後から、ほぼ直感的に使えました。ヘッドセットかマイクを接続し、AmiVoiceを起動したら、

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左端の録音ボタンを押して発声を始めるだけです。

マイクの性能や環境によって、マイク音量と感度は設定したほうがいいようです。

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たしか、デフォルトで最大だったと思います。いろいろ変えてみて、私の環境では結局、最大で落ち着いています。


最初は、家にあった適当なヘッドセットを使ってみましたが、認識精度が芳しくありませんでした。同業者のアドバイスによると、ノイズキャンセリング機能の付いた有線のマイクを使うとまったく違うということ。

そこで、さっそくこれも購入しました。


アドバイスどおり、効果は抜群でした。

ふだんの仕事で入力するくらいの文章は、かなりの精度で入力できます。この記事も、最初からからずっと、音声入力で書いています。


好みと作業環境に応じて、入力モードも選択できます。

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デフォルトは、エディターモードです。入力したいアプリケーションと別に、

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このような入力専用エディターが開きます。ある程度まとまったところまで入力したら、「転送」コマンドを使うと、アプリケーションに文字列が確定入力されます。

漢字変換が間違っている場合には、そこにカーソルを持っていけば、変換候補を選び直せるようになっています。

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しばらくはこのモードを使っていましたが、今はほぼ直接入力にしています。直接入力モードでは、入力したいアプリケーションのウィンドウ上に確定(転送)前の文字が暫定的に表示されます。仕事には、このほうが向いている気がします。

エディターモードと直接入力モードで大きく違うのは、転送のタイミングです。

直接入力モードでは、ひとまとまりで発声した文字列だけがバッファに保持され、次のまとまりを発声し始めると、前のまとまりは確定されてしまいます。漢字変換が間違っていた場合に別の候補を選び直せるのも、このまとまりで暫定表示されている間だけです。

一方、エディターモードでは、「転送」コマンドを使うまで、入力した文章をためておくことができ、その間はどの部分も自由に変換候補を選び直せます。ちょっと難しい文章で、変換違いが多そうな場合は、こちらのモードのほうが向いているかもしれません。


使ってみて感心したのは、文脈認識性能の高さです。短い単語やフレーズほど誤認識が多く、

長くまとまった文になるほど精度が高く

なります。

したがって、これを翻訳に使うと、訳文を作るときの頭のはたらき方がかなり変わってきます。

ふつうにキーボードを打つときは、英文を読みながら、いきなり文字を打ち始めることもあります。しかし音声入力では、一定以上の長さでまとまって入力しようと思うと、頭の中である程度の長さの訳文を作ってから、一気に発声することになる。訳文の性質も変わるでしょう。いい方向に変わるように、しばらくは模索が続きそうです。


入力が終わった文章の見直しポイントも、ふだんのキー入力のときとは勝手が違ってきます。

この文章を打ち終わってから見直したときも、こんな誤入力が見つかりました。

キーボート → ○キーボード

議事録作成にも使えるようなことは書いてある → ○~ことが書いてある

ふだんの仕事で入力するくらいの文書 → ○~文章


「キーボード」の濁点が落ちて「キーボート」。ふだんの入力ならこんな誤字はまず起こりません。単語登録してあるからです。

「が」→「は」の助詞の違いは、私が間違ったわけではなく、音声認識のミスです。「を」などの助詞が落ちる場合もあります。

「文章」→「文書」は、発音があまりよくなかったのかもしれません。

おおむね満足なのですが、録音ボタンのキー割り当てはオプションが少なすぎます。

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オプションが単独のキーだけで、どれも他の機能に使うものばかりです。なぜコンビネーションキーの選択肢がないのか不思議です。この点だけはぜひ、今後のバージョンアップで改善されてほしいものです。


ケガが治ってからも音声入力を使い続けるかどうかは、まだ何とも言えません。

07:43 午前 翻訳・英語・ことば, パソコン・インターネット | | コメント (0)

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2017.08.20

# 転んでもただでは起きない - その1:エルゴノミクスキーボード

先週お伝えしたように、左肘を骨折し、手首までしっかりギプスで固定されてしまったため、ふつうのキーボードはほぼ使用不能になってしまいました。

全治1カ月の間ずっと仕事をせずにいられればいいのですが、骨折した時点で1カ月分近いバックログもあったし、定期・不定期のニュース、ブログもあるので、まったく仕事をしないというわけにもいきません。

ということで、腕を固定された日のうちにこれを注文し、翌日から使い始めました。


1週間ほど使ってみたので、現時点での使用感レポートをお届けします。

総合評価 ★★☆☆☆

ただし、私はもともとメカニカルキーボード(茶軸)を愛用しているので、メンブレンキーボードに対しては点が辛くなります。


第一印象。とにかく、バカでかい。

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奥にあるのが、ふだん使っているFILCO Majestouchの茶軸です。

エルゴノミクスということで、左右に広がっている分大きくなるのは当然なのですが、そのほかにも最奥にホットキー(銀色のキー)を並べた分が場所をとっています。なにより、手前にあるパームレストの存在感が半端じゃない。開梱時には、このパームレストの下に"はかま"---手前をさらに高くするための基部---が付いているので、さらに威圧感があります。

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(Amazonの製品紹介より)

この"はかま"を付けたまま使うには、椅子をもっと高くするかキーボード位置を低くする必要があるので、すぐ外しました。

パームレストの質感はなかなかよく、キーボードの傾斜のおかげで、確かにギプスで固められた今の状態でも、かなりふつうにタイピングができるようになりました。


ホットキー、こんなにたくさん要らない

すでに、ふだんのキー操作をそれなりにカスタマイズしている場合、いちばん奥にあるホットキーはあまり必要ありません。ただし、専用ソフトでキーアサインをカスタマイズできるので、一部は重宝しています。なにしろ左手が不自由なので、Escキーも押しにくい。その分を、使わないホットキーに割り当てています。


ファンクションキーの追加機能、まったく要らない

ファンクションキー(F1~F12キー)のキートップに「元に戻す」とか「返信」とか、追加の機能が割り当てられています。通常のファンクションキーとの切り替えには、F12の隣にある[F Lock]キーを使います。

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こいつがとにかく邪魔です。「開く」とか「転送」とか「スペルチェック」とか、使いもしない機能ばかり並んでいて、まったく不要。キーアサインで変更できますが、そもそもFキーといちいち切り替えて使うというのは不自由すぎます。

おまけに問題なのが、その切り替えに使う[F Lock]キー。気付かないうちにうっかり触ってしまうと、ファンクションキーを押したとき、思いもかけない動作をします。しかも、このキー自体はアサインを変更できないので……

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キーをぶっこ抜いてしまいました。


キータッチは、かなり安物感あり

冒頭に書いたように、メンブレンキーボードはもともと苦手なのですが、この製品はとくにダメな感じです。

個体差もあるようなのですが、打鍵感がかなり悪い。しかも、まだ1週間しか使っていないのに、---一般的にいえば、1週間でもかなり酷使したと思いますが---日に日に悪くなってくるようです。

なんか、どのキーも打つときに妙な"引っかかり"があるのですが、最悪はスペースバーです。当然ながら、かな漢字変換のとき多用するのは、スペースバーの左右の端ですが、そのとき変な"はね返り感"がある。

これだけ図体でかいのに、Enterキーが小さいのも×です。

ファンクションキーが、左側5個、右側7個というのも、一般的な4つ区切りに慣れていると使いにくい。


まあ、総合的には「お値段なり」といったところでしょうか。

いずれ本格的にエルゴノミクスを導入するとしたら、店頭で触ってKinesisとかにしたいな。

06:12 午後 翻訳・英語・ことば, パソコン・インターネット | | コメント (0)

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2017.08.17

# EBWin4のURLリスト - 8/17版

EBWin4のWeb連携機能がなかなか便利だということを、前に書きました。

参考リンク;side A: # EBWin4でWeb検索―実はなかなか便利だった

その後、各種のセミナーなどでは、この機能に登録して使えるURLのリストを、機会があるごとに提供しています。

前回の記事から1年以上たち、このブログで公開しているURLリストもだいぶ古くなったので、最新版をお届けしようと思います。

登録の方法は、上記の参考リンクをご覧ください。


言うまでもなく、以下に示すのは、私の環境で設定してあるリストです。必要に応じてカスタマイズするなり、新しいサイトを追加するなりしてください。
[URL]と[Post]を両方あげてあるサイトは、EBWin4で[URL]と[Post String]をどちらも指定してください。URLしか書いていないものは、[URL]だけ指定すればOKです。

ジャパンナレッジ
http://japanknowledge.com/psnl/search/basic/?q1=

コトバンク
[URL]https://dic.yahoo.co.jp/search/?ei=UTF-8&fr=kb&p=
[Post]&dic_id=all&stype=full

WikiPedia(jp)
http://ja.wikipedia.org/wiki/

WikiPedia(en)
http://en.wikipedia.org/wiki/

Wikitionary
https://en.wiktionary.org/wiki/

Google Japan
http://www.google.co.jp/search?output=&sitesearch=&hl=ja&q=

WebLSD
https://lsd-project.jp/cgi-bin/lsdproj/ejlookup04.pl?opt=i&query=

Dictionary.com
[URL]http://www.dictionary.com/browse/
[Post]?s=t

AHD
https://www.ahdictionary.com/word/search.html?q=

Cambridge
http://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/

Collins
http://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/

Longman
http://www.ldoceonline.com/search/?q=

Macmillan
http://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/

Merriam-Webster
http://www.merriam-webster.com/dictionary/

Merriam Unabridged
http://unabridged.merriam-webster.com/unabridged/

Oxford Dictionary
http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/

Oxford Reference
[URL]http://www.oxfordreference.com/search?q=
[Post]&searchBtn=Search&isQuickSearch=true

Urban Dictionary
http://www.urbandictionary.com/define.php?term=

Green's
https://greensdictofslang.com/search/basic?q=

訳語辞典
http://www.dictjuggler.net/yakugo/?word=

類語玉手箱
http://www.thesaurus-tamatebako.jp/?s=

英辞郎
http://eowp.alc.co.jp/search?q=

MSランゲージポータル
[URL]https://www.microsoft.com/language/ja-jp/Search.aspx?sString=
[Post]&langID=ja-jp

Gartner IT Glossary
http://www.gartner.com/it-glossary/?s=

09:41 午前 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (0)

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2017.08.16

# 「Weblio英語表現辞典」とは何か~役に立つこともあるのに

このブログでは、Weblioの悪い面ばかり紹介していますが、役に立つ情報がないわけではありません。問題は情報の示し方です。そういう格好の事例に遭遇しました。

never-nude

という、見るからに要注意の語を調べていたときのことでした。もちろん、ふつうの辞書には載っていません。

ありがたいことに、私の辞書環境には、大久保さんが作ってくださったWiktionaryのEPWINGデータが入っていて、そこには載っています。

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gymnophobiaというも未見の語でしたが「裸恐怖症」だそうです。世の中には、いろんな恐怖症があるものです^^

おもしろいのは語源欄で、"Arrested Development"というテレビドラマ(邦題『ブル~ス一家は大暴走!』)から生まれた言葉だそうです(ドラマ自体は未見)。

さて、このnever-nudeをネット検索してみると、おそらくトップにWeblioの定義が出てくるはずです。

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訳語:全裸になることができない人、またその症状()。
解説:コメディシリーズArrested Developmentに登場するTobiasがこの病気を持っている

すごい! Wiktionaryより詳しいですよ。調べてみると、このドラマに関するWikipediaの項にも、こんな風に書いてあります(今回のウラ取りはこれで十分でしょう)。

Tobias is a self-diagnosed "never-nude" (a disorder comparable to gymnophobia), whose language and behavior have heavily homosexual overtones...


さて問題は、上のスクリーンショットにも出ている「Weblio英語表現辞典」というヤツです。クリッカブルなので飛んでみると、こんなページです。

1708163

ところが、これもまた「提供 Weblio」とあるだけで、要するに自前で用意した内容らしいという以上のことは、まったくわかりません。ためしに、上の解説文

コメディシリーズArrested Developmentに登場するTobiasがこの病気を持っている

をググってみましたが、このサイト以外にはヒットしませんでした。


さて、Weblioのnever-nudeの項には、Wiktionaryからの引用も載っています。

1708164

Someone who wears clothes all the time, even e.g. when showering.

ということですから、これを翻訳した(もしくは、機械翻訳した)ということでもありません。やはり「Weblio英語表現辞典」独自の語義・解説なのでしょうか。


となると、Weblioの中の人が、独自に語義・解説を書いているとしか考えられません。もし本当にそうなのであれば、

独自に編集している辞書データである

編集の方針はこれこれであり、何々を参考にしている。

といったことを、はっきり書くべきでしょう。

つまり、本来の辞書にある「序文」にあたる部分です。それをやらない限り、Weblio独自データが

「辞書」として信頼されることは永遠にない

のです。せっかくちゃんとした仕事をしているのであれば、それをきちんと表明すべきですよ、Weblioさん。


※ちなみに、このWiktionaryの定義が、私が引いたWiktionaryとは違います。私の手元にある大久保さん作EPWINGは、2017年3月1日版。Wiktionaryの履歴を見ると、4月7日に書き換えられていました。編集が加わるということは、少なくともアメリカではそれだけの知名度があるということなのでしょう。

11:59 午前 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (0)

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2017.08.11

# 人生3度目の骨折……

9日の夜、自転車で転倒して左腕を強打。

翌日になっても痛みがおさまらないので近所の外科に行ってみたら、肘の骨が折れているということでした。

見せてもらったレントゲンの感じでは、「ひび」みたいでしたが、きっちり固定されてしまい、ふつうのキーボードを使うのが、かなり不自由です。

1708111

ちょうどいいので、

1. エルゴノミクスキーボードを買ってみました。

本当はキネシスのを試してみたいけど、値段が段違い。やはり打鍵感を実機で試してからでないと、あそこまでは出せないですからね。


2. 音声入力を試してみています。

以前も、ATOK付属版があったのでDragonSpeechを導入してみましたが、とっつきが悪くて挫折してました。今回は、AmiVoiceを試用中です。こちらは導入が実にお手軽。精度もまずまずです。


幸い、フェローも夏休み中で、いくつか外出はキャンセルしましたが……

各方面、いろいろとご迷惑をおかけするかもしれません。あらかじめご了承ください。m(__)m

12:59 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (10)

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2017.08.06

# 「博多で翻訳勉強会」、満員御礼!

7月中旬から募集が始まった福岡翻訳勉強会のイベントですが、昨日8/5の時点で、予定していた定員がいっぱいになったそうです。

めでたく

満員御礼

です。


リンク:「博多で翻訳勉強会」2017年9月23日

なお、"福勉"さんの記事によると、

追加募集の有無については、あらためて当ブログにてご案内いたします。

ということですので、お申し込みが間に合わなかった人も、ちょこっとだけ希望があるかもしれません。続報をお待ちください。

11:43 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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