# 「東洋文庫」の作品リストを作ってみた
前のエントリでご紹介したジャパンナレッジ、百科事典や辞典だけではなく、他のコンテンツもかなり充実しています。
私が特に気になったのが、「平凡社 東洋文庫」です。
皆さんもご存じのとおり、モースやアーネスト・サトウの日記、『東方見聞録』、『和漢三才図会』など、いろんなところで引用元として出てくる資料がずらーっと並んでいます。
ジャパンナレッジには、現時点で700冊近くが収録されていて、入会していればそれがぜんぶ読める! そんなヒマはあるのか!!
でも、東洋文庫っていったい、どんな作品が入っているのか、全貌がつかめません。ジャパンナレッジのサイトに「搭載タイトル一覧」というリンクはあるのですが、解説も付いているので1ページあたり12タイトルずつしか表示されず、一覧性がありません。本家・平凡社のサイトにもないようですし、検索してもそのようなまとめはありません。
しかたがないので、自分で作ってみました。Facebookで聞いてみる、需要もありそうなので、公開することにします。
東洋文庫リスト
(クリックするとダウンロードされます)
ただし、おそらく完全には網羅されていないはずです。
このリストをどうやって作ったかというと、元データはebookjapanのサイトから取得しました(検索結果)。検索結果は674件で、27ページにまたがっていますが、Chromeの拡張機能「Autopagerize」を使うと、この27ページをすべて1ページとして読み込むことができます。そのHTMLソースを開いて適当に加工しただけです。
書名を、ジャパンナレッジで検索してみてください。
■
ただ、自分でも実際にいくつか開いてみたのですが、専用インターフェースの動きが、ちょっともっさりしてますね。スキャンデータも、作品によってバラツキがあるかもしれません。じっくり読みたければ製品版を買ってね、ということかもしれません。そういう見せ方、アリだと思います。
■
ついでに、検索機能をいろいろ使ってみましたが、辞書を検索できるのと同じように、東洋文庫をはじめとする全コンテンツを検索できるのですね。
全文検索
もできるし、「詳細(個別)検索」機能を使えば、AND/OR 演算子も使えます。
ためしに「スパム」を引いてみましたが、『イミダス』や『デジタル大辞泉』を中心に、かなりいろいろな用語が載っていました。新語の収録、かなりがんばってます。
しかも、『イミダス』、『デジタル大辞泉』、『現代用語の基礎知識』などは、実は見出し語に
英語も併記
してあるので、英和のリファレンスとしても使えます。これはなかなか便利。『イミダス』とか『現代用語の基礎知識』とか、今まであまり翻訳時の参考資料とは見なしていなかったので、これも新たな発見です。、
■
ダウンロードできるExcelファイルには、おまけとして、「JKコンテンツ」というシートもあります。
個人で入会するとき、JKパーソナルという基本コースのほか、JKパーソナル+Rというのがあって、月額は1,000円ほど、年額だと5,000円プラスすると、使えるコンテンツが増えます。そのコンテンツ一覧です。
C列に「R」とあるのが、JKパーソナル+Rでのみ使えるコンテンツ。これはこれで気になるのですが、ひとまず私はなくてもいいかな、と。
12:24 午後 書籍・雑誌 翻訳・英語・ことば | URL
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
http://japanknowledge.com/library/materials03.html
にある東洋文庫の書誌データを「TRD」でgrepしてごにょごにょすれば網羅できそうな感じがします。
投稿: カフェオレ | 2017/02/07 2:05:31