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2017.01.27

# 『辞書力を鍛える』、余談

前の記事で紹介した本、『『辞書力を鍛える - あなたの英語を変える快適辞書活用術』で、いちばん時代を感じたのが、

12冊の「ポケット判英和」を比較・検証する

という項(p.232~)でした。

新世紀幕開けと前後して、新しいポケット判英和辞典が相次いで刊行され、この分野は俄然活気を帯びてきた。

もちろん、紙の辞書の話です。

この本が出た2002年当時には、まだ紙の携帯版辞書というものに、これだけ需要があったんですね。この後まもなく電子辞書が主流になっていったので、「俄然活気を帯びてきた」のって、ほんの一瞬だったのだろうと思います。

で、この項に挙げられた辞書が今はどうなっているのか、気になって調べてみました。


取り上げられていた12冊は、次のとおり。

『エクシード英和辞典』(三省堂、1998年、12万)
『ポケットプログレッシブ英和辞典』(第2版、小学館、2001年、8万5千)
『パーソナル英和』(学研、2000年、8万)
『インフォワード英和辞典』(ベネッセ、1999年、8万)
『カスタム英和辞典』(研究社、2000年、8万)
『カラーエポック英和辞典』(旺文社、1999年、8万)
『デイリーコンサイス英和辞典』(第6版、三省堂、1997年、7万7千)
『角川モバイル英和辞典』(角川書店、2000年、6万5千)
『カラーパックス英和辞典』(講談社、1995年、6万4千)
『デイリーニューフォニックス英和辞典』(三省堂、1995年、3万7千)
『プチパル英和辞典』(小学館、1999年、1万9千)
『デイリーハイスクール英和辞典』(三省堂、1998年、1万8千)

ちなみに、「ポケット版」というのは新書サイズとほぼ同じ、おおむね16 x 10cm前後の判型を指します。厚さはいろいろ。


それぞれ、こんな行く末をたどっていました。


『エクシード英和辞典』は、第2版(2004/03)まで出たようです。


『ポケットプログレッシブ英和辞典』は、第3版が2008年なので、かなり後まで健闘した模様。


『インフォワード英和辞典』は、初版だけで力尽きました。どうりで、見たことのない名前。


『カスタム英和辞典』、『カラーエポック英和辞典』、『角川モバイル英和辞典』、『デイリーニューフォニックス英和辞典』、『プチパル英和辞典』、『デイリーハイスクール英和辞典』も、いずれも初版だけで、後は続かなかったようです。

これなどは、なかなかおしゃれなデザインですが、角川の英和辞典というのは、どんなもんでしょうね。いかにもブーム便乗商品だったのかも。

こちらは講談社で、見かけはパッとしませんが、定評のあった川本茂雄の『講談社英和辞典』を受け継いでいたようです。


『デイリーコンサイス英和辞典』は、最新が2016年の第9版と、今でも立派に現役です。さすが、『袖珍英和辞典』の末裔です。


そして、12冊のうちでいちばん見事な商品展開で生きのびている、と思ったのが『パーソナル英和』です。

本家の『パーソナル英和』としては第2版(2003/03)までしか続きませんでしたが、今ではなんと、

あるいは

そして、

こんな形でその名を残しているのでした。

『ポケットプログレッシブ』も、第2版にはピーターラビット版、第3版にはハローキティ版とか、そんな展開もあったんですね。

あ、ポケット判で思い出した。大学のとき、通学中にはもっと小さい辞書を持ち歩いてました。

1701261
(ヤフオクにしか、写真がなかった...)

新書よりさらに小さいサイズでした。

12:07 午前 辞典・事典 |

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