# 辞書ブラウザの本文内を検索
今まで、どのセミナーでも触れてこなかった辞書ブラウザの機能について、書いておきます。
単語を検索してから、検索の結果、つまり
本文内を検索する
という機能です。
つまり、昔なら 紙の辞書で単語を引く → 成句や用例を目で追いながら目的の語句を探す ということを当たり前にやっていたはずで、それをデータ上でもう少し効率的にやろうということ。
電子データになってからは、成句からでも引けるようになったので、このような使い方はあまりしなくなったかもしれません。が、インデックスの作りによっては、成句が見つからないこともよくあります。そんなときのために、昔ながらの「本文内検索」は、できるようにしておく必要があります。
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「辞書ブラウザ」という言い方、だいぶ定着してきたかとは思いますが、念のためにここでも定義しておきます。
辞書ブラウザとは、
EPWING、LogoVstaなどの共通仕様データをまとめて登録し、一括検索できるアプリケーション
のことです。
Jamming(現在は入手は不可)
Logophile(Jammingの後継アプリケーション)
EBWin4
DDWin
などが代表的です。
以下、代表的な辞書ブラウザごとに、この機能を紹介します。
Jamming
[検索]メニュー → [本文内をテキスト検索]、または Ctrl + F
[本文内をテキスト検索]ダイアログが開きます。
残念ながら、オプションがいっさいなく、機能は貧弱です。しかも、いちど検索するとダイアログが閉じてしまうので、続けて検索するには、Ctrl + Shift + Fを押します。
検索した語は、その後もフィールドに残ります(検索履歴はない)。
※ただし、私のメインPCだけらしいのですが、Ctrl + Shift + Fを押すと、なぜか検索語入力フィールドが右寄せになってしまうという不思議な現象が起こります。
Logophile
[編集]メニュー → [本文内をテキスト検索]、または Ctrl + F
[検索]ダイアログが開きます。
だいぶオプションが増えています。いちど検索してもダイアログが閉じず、[次へ]で順々に検索していけるので、だいぶ使いやすくなりました。
ところが、検索した語が、フィールドに残りません。いくつかの語句を引き比べながら、同じ語句を本文内検索したいときには、けっこう不便です。
EBWin4
[編集]メニュー → [このページの検索]、または Ctrl + F
[検索]ダイアログが開きます。
Logophileのときとまったく同じ。おそらくWindowsで同じAPIを使っているのでしょう。機能もまったく同じですし、検索した語がフィールドに残らない点も同じです。
※ひとつだけ違う動作がありました。検索直後は、[このページの検索]がグレーアウトされていて使えません。フォースが結果リストのほうにあるからです。本文(右側)を1回クリックすると、このコマンドが使えるようになります。
LogoVista固有ブラウザ
[編集]メニュー → [本文内検索]、または Ctrl + F
ダイアログも機能も、Logophileとまったく同じです。
いままで、成句や用例を探そうとして見つけられなかった人は、この機能で本文も検索してみてください。
02:40 午後 翻訳・英語・ことば 辞典・事典 | URL
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