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2016.12.18

# PCスキルを上げるたったひとつのコツ

※ありがちな記事タイトルにしてみました :)


PCスキルを上げるために必要なことは、具体的に挙げていけば、いくらでも出てきます。


が、心構えとして必要なのは、ひとつだけ。それは、

不便を放置しないこと

です。

新しいPCを買ってきて、あるいは新しいアプリケーションをインストールして、初期設定のまま使い始めてみると、なにかと不便を感じるものです。

そのとき、「こんなものかな」とあきらめるのではなく、自分の感じている不便を解消できないか、と考えてみます。

解消するためのノウハウが、最初はわからないかもしれません。そんなときは、Google先生に聞けば、たいていのことは見つかります。

たとえば……


ダブルクリック操作がしにくい。ファイルを選ぼうとしても、すぐファイル名がハイライトされた状態になってしまう。そんなときは、

[コントロール パネル]→[マウス]で、この設定をいじってみます。

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[ダブルクリックの速度]で、自分のダブルクリックの速度に合わせてみましょう。


あるいは、キーボードで同じキーを押し続けようとしたとき---実際には、カーソルキーを動かすときが多いはず---、反応が遅いと思ったことはありませんか(デフォルトでは、0.5秒くらいかかる感じ)。

そんなときは、[コントロール パネル]→[キーボード]で、[文字の入力]→[表示までの待ち時間]を変えてみてください。私はいちぱん右に設定しています。[表示の間隔]は、同じキーを繰り返すときの間隔です。私はここも最速。

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こういう設定があることさえ、知らない人が多いかもしれません。

なんで知らないかというと、PC操作で不便を感じても、それを当たり前に思ってあきらめているからです。


ハードウェアでもソフトウェアでも、とにかく

自分の使いやすいようにできないか

と考えてみる。そして、その方法を調べて自力で解決する。

それを繰り返していれば、PCスキルはいやでも上がっていくはずです。

10:16 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (0)

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2016.12.15

# 『翻訳というおしごと』刊行~鈴木立哉さんのセミナーは必聴

先日の翻訳祭で先行販売され、すでに噂になっていた翻訳関連の書籍が刊行されました。

ご自身も翻訳者である実川元子さんが、今の翻訳業界を代表する10人の翻訳者へのインタビューも交えながら、「翻訳の未来」をお書きになっています。


私もさっそく購入して読ませていただきました。

これからの「翻訳というおしごと」について、けっして悲観的になることなく、かといって理想論や建前だけをかざすのでもなく、厳しい現実と、そのなかで仕事をする素晴らしさがつづられています。翻訳業界入門にかっこうの一冊です。

経験や分野にかかわらず、翻訳に携わる全員におすすめしたい内容ですが、特に

翻訳者をめざしている方

業界に入って日の浅い方

必読です。

そして、この本のなかでもひときわ貴重なご意見を展開している翻訳者、鈴木立哉さんが、来週12月20日(火)のJTF翻訳セミナーに登壇します。

リンク:いつまでもアマと思うなよ 8年後の逆襲(?)

後援のポイントを一部だけ引用します。

◎独立する前にすべきこと、考えるべきこと
◎フリーランスのメリットとデメリット
◎自分から動かないと何も始まらない
◎お客様とどう付き合うか
◎実務翻訳と出版翻訳
◎僕が文芸翻訳を学ぶ理由
◎「好きを仕事にする」

ということで、こちらも、上に挙げたような方には必聴の内容です。


案内が送れてしまいましたが、申し込みの〆切は本日12/15(木)の18:00です。

平日はお仕事があるという方も、有給をとってでも聴きにいく価値あり

これから翻訳者として生きていくために具体的に役立つヒントが満載です。もちろん、私も聴きにいきます。

【12/15 13:15加筆】

そうそう、ひとつ書き忘れていました。鈴木さんが毎日365日欠かさずに続けているのが、「翻訳筋トレ」。

どんなものかは、この本にも書いてあるのですが、12/20のセミナーでは参加者にも実際にその「翻訳筋トレ」を体験していただけるように準備を進めていらっしゃる、ということです。これも楽しみ!

さて、この本の刊行記念ということで、13日には紀伊國屋・新宿店で、実川元子さんの講演会がありました。

リンク:『翻訳というおしごと』(アルク)刊行記念 実川元子さん講演会

鈴木立哉さんは、こちらにもゲストとしていらっしゃり、お二人とも巧みな話術でオーディエンスを楽しませてくれました。

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(紀伊國屋さんのページがなくなってしまうこともあるので、記念としてスクリーンショットを貼りました)


翻訳は、もちろん楽な稼業ではありません。学校の受講生さんには、故・山岡洋一さんの『翻訳とは何か―職業としての翻訳』を必読として紹介しています。

私も、折にふれて読み直し、翻訳者としての自分を見つめ直すきっかけにしています。翻訳者の精神を支える古典、だと思っています。


一方、実川さんの『翻訳のおしごと』は、これよりはるかに卑近な観点で翻訳を語っている実用書です。

が、読むと、翻訳者として背筋がピンと伸びるという点は共通しています。


この本を読んでから来週の鈴木さんの話を聞いてもいいですし、逆でもいい。ぜひ、「翻訳というしごとの未来」を自分で考えるきっかけにしてください。

12:40 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2016.12.08

# 最近買った国語辞典たち ~ すべて書籍版

紙の国語辞典が3冊増えました。

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本棚の整理と入れ替えが済んでいないので、PCデスクのすぐ横に積んだまま使っています。

きっかけは、この本でした。

言うまでもなく、「日国」こと『日本国語大辞典』の編者である松井栄一(まついしげかず)さんが、祖父~父~ご自身という三代にわたる辞書一家のことと、日国の完成に至る経緯を紹介した本。

『舟を編む』で感動した方は、その次に読むといいかもしれません。

この経験を踏まえ、日本語を学ぶ外国人に役立つようにと、配慮を加えた新しい辞書の第一歩として、私は『日本語新辞典』を二〇〇五年に刊行しています。

松井先生の『類語使い分け辞典』は持っていましたが、不勉強なことに、この辞書のことは知らなかったので、さっそく買ってみました。


辞書その他のセミナーで、私はよく「(英日翻訳で)日本語を書くとき、

自分の言葉選びに根拠を持てる

ようにしよう」という話をします。ところが、一般の国語辞典は、類語や使い分けなどの情報、それがわかる用例が十分とは言えません。そういう情報を得たければ、

外国人相手の日本語教師向けの参考書

が便利。ということもセミナーでよく紹介しています。スリーエーネットワークの一連の本などです。

『日本語新辞典』は、そういう「現代日本語の使い方についての情報をなるべく載せよう」という方針で作られました。

類語情報は、先に挙げた『類語使い分け辞典』とかぶっている部分もありますが、収録されているのは『類語使い分け辞典』が501グループ、約2400語。『日本語新辞典』が約1,500グループ、約4,500語と、だいぶ多くなっています。

たとえば、「特に/殊に/とりわけ」の使い分けなどは『日本語新辞典』にしかありません。「議論/論議」の使い方なども、かなり詳しく説明してくれています。

「相棒」の項に、「◆相手が目上の場合はあまり使わない」などの補足があるのも助かります。ちなみに、『新明解』には、「上下の意識なく一緒に仕事をする仲間」と書いてありますが、これはあくまでも意識の問題で、実際に「相棒」と呼ぶかどうかという「用法」を説明した情報ではないと思われます。

もう少し使い込んだら、改めてレポートを書くかも知れません。

他の2冊は、先週の土曜日に久しぶりにJAT(日本翻訳者協会)の忘年会に出かけたとき立ち寄った八重洲ブックセンターで見かけた1冊。

そして、あとからネットで買った1冊。

副詞や形容詞について、すべて「プラスイメージかマイナスイメージか」という解説が付いています。

みるからに[見るからに]
【解説】外見から典型的であることを推量する様子を表す。ややマイナスイメージの語。

こんな具合です。


副詞と言っても、広く連用修飾語が収録されているので、「ちかって」のような動詞の連用形とか、「ただもう」のような複合語も載っているところが◎です。

また、索引もかなり工夫があって、どんな人が使うかという観点や、どんな心理で使うかというシチュエーションから引くこともできます。

比較表現を訳すときにできれば使いたくない「より~」については、こんな例文と解説が載っています。

④よりよい地球の未来を目指します。(CM)
⑤計画がより具体化したところで改めて検討する必要がある。

④のように次にくる形容詞との結合が強くなると、一語の形容詞として扱われる。
⑤は信仰を表す動詞に係る修飾語の用法である。かなりかたい文章語で公式の発言や報道に用いられ、くだけた会話には登場しない。

安くない買いものでしたが、この2冊、かなり役に立ちそうです。

04:23 午前 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (1)

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2016.12.01

# 紙の辞書はどうやって使う?

さてさて、日付が変わって今日から12月。

side Aも、しばらく翻訳祭ネタばかりでしたが、ぼちぼち通常モードに戻ります。


わりと先ほどですが、Twitterで

紙の辞書の箱は捨てるかどうか

という話が出てきたので、私が紙の辞書をどうやって使っているのか、紹介しておきます。このネタ、今までまったく思いついてませんでした。

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私が主に常用している紙の辞書たちです。紙の箱、捨ててません。

と言っても、これは撮影用に置き直してあり、ふだんの状態とは違います。

・紙の箱を裏返す

・本体は横向きに、つまり箱に対してL字型を作るように箱に入れる

つまり、

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こんな状態で置いています。

ぜんぶの辞書をこのように収納したところが、これ。

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こうやって置くと、取り出すのも、元に戻すのも、けっこうスムーズです。箱があるので、本体もよれたりしないし。

それから、もうひとつメリットがあります。

小口に付箋が貼ってあるのが、上の写真でも見えています。この置き方にすると、上小口でも前小口でも、付箋を貼ったままにしておけるわけです。


12:49 午前 翻訳・英語・ことば, 辞典・事典 | | コメント (0)

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