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2016.08.30

# アルクさん「翻訳・通訳のトビラ」

シン・ゴジラにやられっぱなしの8月です。


アルクさんの「翻訳・通訳のトビラ」、いくつかコーナーが更新されました。

リンク:「翻訳フォーラムシンポジウム2016」レポート|翻訳・通訳のトビラ|アルク

ひとつは、去る5月29日(日)に開催された翻訳フォーラム・シンポジウムの特集。

ワークショップの報告とトークセッションは近日公開ですが、ひとまず4人のセッションが公開されました。


そして、もうひとつはこちら。

リンク:プロに必要な仕事環境「わたしのセレクト」TOP|翻訳・通訳のトビラ|アルク

出版、実務からそれぞれ3人、映像から2人が、翻訳に必要な(と考えている)環境を紹介するという特集です。

私も実務部門のひとりとして書かせていただきましたが、なにより、計8人の違いが実におもしろいので、こちらもぜひお読みください。

【訂正のお知らせ】

タイトルと本文で「通訳・翻訳のトビラ」と書いてしまいましたが、正しくは「翻訳・通訳のトビラ」でした。某ジャーナルとは逆なのですね^^

ということで訂正しました。

02:39 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2016.08.11

# 『シン・ゴジラ』~伊福部曲の整理

『シン・ゴジラ』

ひとまず、通常上映、IMAX 2D、4DX で3回観ました。

仕事中は、サントラずっとかけてます。サントラを聞いていると、また観にいきたくなります。


この映画について書き出したらまったく仕事にならないので、ひとまずBGMについて、過去のゴジラ作品からとられた伊福部曲を整理してみました。

そもそも、ゴジラ映画を作ろうというときに、伊福部音楽を使うか使わないかというのは、非常に大きい。

念のため確認しておくと、今回を除くゴジラシリーズ28作品のうち、伊福部昭が音楽を担当したのは、以下の12本(カッコ内は公開年)。

ゴジラ(1954年)
キングコング対ゴジラ(1962年)
モスラ対ゴジラ(1964年)
三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
怪獣大戦争(1965年)
怪獣総進撃(1968年)
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年)
メカゴジラの逆襲(1975年)---ここまで、昭和シリーズ
ゴジラvsキングギドラ(1991年)
ゴジラvsモスラ(1992年)
ゴジラvsメカゴジラ(1993年)
ゴジラvsデストロイア(1995年)---ここまで、平成シリーズ

ちなみに、次に多く音楽を担当したのは、『七人の侍』の佐藤勝だ(4本)。


ただし、ミレニアムシリーズになってからも

ゴジラ2000 ミレニアム(1999)
ゴジラ×メガギラス G消滅作戦(2000)
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)
ゴジラ FINAL WARS(2004)

では、ゴジラのテーマその他が使われている。

特に、ミレニアムシリーズの中でもひときわ輝く金子修介監督の『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』では、エンディングにゴジラのテーマと怪獣大戦争マーチをもってくるという、今回と同じようなことをやっているのだった。

伊福部曲が使われなかったのは、

ゴジラ×メカゴジラ(2002)
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)

だけだ。この2作は、その点ずいぶん不利だったんじゃないかと思う。

その意味で、『シン・ゴジラ』では音楽をどうするのか、というのもかなり大きいポイントだっただろう。

予告編の段階では、「これはエヴァですね、わかります」というくらい鷺巣詩郎節全開だったわけだが、ふたを開けてみたら、伊福部曲が実に効果的に取り込んであった。

この辺も、監督と総監督がファン心理を知り尽くしているおかげだろう。


本作で使われた伊福部曲はぜんぶで8曲。といっても、そのうち4曲はエンディングで流れるので、劇中で使われるのは4曲。

しかも、伊福部曲といっても、そのうち1曲はゴジラシリーズの音楽ではない。全8曲は以下のとおり。

1608111_2

冒頭の番号がサウンドトラックCD(『シン・ゴジラ 音楽集』)でのトラック番号、Mの付いた番号は、オリジナル作品のサウンドトラックでの楽曲番号、そして最後のカッコ内が元のタイトルだ。

どの曲も、それぞれの場面の絵に実によく合っているのだが、あの場面で宇宙大戦争マーチをもってきたところに、ゴジラシリーズに限らない東宝特撮への尋常ならざる愛が感じられる(東宝特撮全般に対するリスペクトは、これ以外にもある)。

この曲、エンディングで流れる『怪獣大戦争』メインタイトル(終曲その3)に似ているのだが、というか同じ曲なのだが、オリジナルはこの映画だ。

さらに言うと、この曲の原型は第1作『ゴジラ』で、フリゲート艦が出航するときのBGMとして初めて登場する(サントラ番号M11)。

つまり、地球を守る組織が出動するときの、由緒正しいBGMなのである。


#2の「ゴジラ上陸」と#8の「ゴジラ復活す」は当然の選択として、そのほかのチョイスも実はなかなか絶妙だ。

#9の「ゴジラ登場」は、おそらくいちばん有名な「ゴジラ登場のテーマ」だろう。終曲その1にもなっている、初代『ゴジラ』のタイトルテーマ

のテンポを遅くしたバリエーションだ。

いろんなところで使われているのだが、今回の曲は『メカゴジラの逆襲』からとられている。つまり昭和ゴジラ最後の作品である。しかも、しばらくゴジラ映画から遠ざかっていた本多猪四郎監督が久しぶりに(そしてゴジラシリーズとしては最後に)メガホンをとり、伊福部昭が音楽を付けた作品なのだ。


終曲その2が「三大怪獣 怪獣大戦争」なのは、もしかしたら、今後のシリーズ化への布石かもしれない。


終曲その3は、言うまでもなく劇中でクライマックスとなった宇宙大戦争マーチの変形リピート。


終曲その4のチョイスだけはちょっとわからない。原曲はこれで、

オープニングのくせにエンディングみたいな雰囲気がある曲。

終曲その2~4まで共通して、オリジナルの映画にはラドンが出てくるんだけど、


03:25 午前 映画・テレビ | | コメント (2)

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