# EBWin4でWeb検索―実はなかなか便利だった
老舗のJammingやLogophile、DDWinになく、後発のEBWin4にある機能が「Web検索」です。
「辞書ブラウザで検索した語句を、そのままWebでも検索できたら便利かも?!」
という発想でしょう。自分はあまりそういう使い方をしないので、これまで試していませんでしたが、オンライン英英をよく見るようになってきたので、使ってみました。
結論から言うと、なかなか便利そうなので、使い方をご紹介することにします。と言っても、たいして難しくはないんですが……。
【2016/7/6追記:Logophileには、Web検索を設定する機能はありました。ただし、既定のブラウザで検索ページを開くだけで、Logophileウィンドウ内に表示されるわけではありません】
ちなみに、Web検索のできる辞書ブラウザは、EBWin4のほかにもあります。
ひとつは、Dicregate。
電子辞書もWeb辞書も登録でき、すべてがタブ表示されます。ただ、このソフトウェアは検索オプションがないので、通常の辞書も含めてこれをメインで使う気にはなれません。
もうひとつはPASORAMAですが、指定できるWebが1つだけで、切り替えるにはいちいちオプションダイアログを開かねばなりません。
こう考えると、総合的にはEBWin4が私にはいちばん使いやすい。ただし、ふつうに検索して電子辞書とWebがいっぺんに検索されるDicregateと違って、通常の検索では電子書籍しか検索されません。Webを検索するには、その後で
オプションバーのこのボタンを押す必要があります。が、1回押せば、
このようにWebページが一覧されるので、後はクリックして切り替えられます。ひと手間多いだけです。
■
YahooやWikipediaなどのURLがあらかじめ登録されていますが、もちろん自分で追加できます。
- Web検索のアイコンにカーソルを置くと、右に下向き▼が表示されるので、そこから[Web辞書の編集]を選択します。
- 左下にある[Add]ボタンをクリックします。
- [Name]に任意の名前を付け、[URL]に検索URL(後述)を入力します。
- [Post String]はほとんど必要ありません。
- [Enabled]をチェックします(これを忘れると表示されない=使えない)。
削除はしないが通常は使わないWebについては、[Enabled]のチェックを外します。
手順はこれだけで、削除もできるのですが、残念なことに
順序を変えるオプション
が今のところありません。暫定的な方法は、後述します。
さて、問題のURLですが、まず代表的な(無料の)英英辞典のURLを挙げておきます。これを[URL]フィールドにコピペすればOKのはず。
※上のスクリーンショットで赤く囲った6つのサイトはデフォルトです。
Dictionary.com
http://www.dictionary.com/browse/
American Heritage Dictionary
https://www.ahdictionary.com/word/search.html?q=
Cambridge Dictionaries Online
http://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/
Collins Dictionaries
http://www.collinsdictionary.com/dictionary/english/
Longman English Dictionary Online
http://www.ldoceonline.com/search/?q=
Macmillan Dictionary
http://www.macmillandictionary.com/dictionary/british/
Merriam-Webster
http://www.merriam-webster.com/dictionary/
Oxford Dictionaries
http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/
DictJuggler - 訳語辞典
http://www.dictjuggler.net/yakugo/?word=
Microsoftランゲージポータル
[URL]https://www.microsoft.com/language/ja-jp/Search.aspx?sString=
[Post String]&langID=ja-jp
※これだけは、[Post String]も必要です。
これ以外のサイトを使いたい場合も、特に難しいことはありません。
- 使いたいサイトに行って、何か検索します。
- 検索結果のURLバーを見て、検索語の前の部分を[URL]に、後の部分を[Post String]に入力します。たとえば、英辞郎(無料版)で fairy を引くと、URLはこうなります。
http://eow.alc.co.jp/search?q=fairy&ref=sa
この場合は、
[URL]が http://eow.alc.co.jp/search?q=
[Post String]が&ref=sa
です。
いろいろ試してみてください。
ただし、検索サイトで特殊なスクリプトが使われていたりすると、うまくいかないこともあります。検索できても、表示が少し崩れることもあるようです。
また、
このように、検索フィールドが空になるサイトもありますが、検索はちゃんとできています(なぜか、American Heritageは、表示がかなり下になります)。
■
最後に、Webサイトを登録するダイアログで順序を変更できない問題について書いておきます。
Webサイトの指定は、以下のファイルに記録されています。
C:\Users\<ユーザーディレクトリ>\AppData\Roaming\EBWin4\engines.dat
こんな感じのテキストファイルです。
このファイルを編集すれば順序は変更できる……はずなのですが、私は一度、EBWin4自体が起動しなくなりました(このときは、デフォルトの6つのサイトを削除した)。
その後もう一度試したら無事に編集できましたが、起動しなくなった理由は不明です。
もし、このengines.datファイルを編集して順序を変えようという場合は、必ず正常な状態でengines.datのバックアップを確保してから作業してください。
02:15 午前 翻訳・英語・ことば 辞典・事典 | URL
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