# 共同通信社 記者ハンドブック辞書 第13版 for ATOK
翻訳仕様(スタイルガイド)の指定がなく、「記者ハンドブック」に準拠、と指示してくるお客さんもいます。
ときには、版まで指定されることもあります。その関係で、ATOK用のデータを11版から更新していなかったのですが、先日お客さんに確認したところ、最新版でもOKと言われたので、最新の第13版データをダウンロード購入しました。
本当は、11版を残したまま、13版を新規インストールしたかったのですが、ジャストシステムに電話で聞いたところ、上書きされてしまうということでした(たしかに、インストールディレクトリを変更するオプションは表示されません)。
それでも、OKということなので、上書きインストールすることにしました。インストールのとき、いくつか気付いたことがあるので、記録として残しておきます。
まず、これまでのデータはどこにあったのか確認してみました。ATOKのメニューから
[プロパティ(環境設定)]→[辞書・学習]タブで確認すると、こうなっていました。
C:\Program Files (x86)\JustSystems\ATOK\DIC\KYODOHB20.DIC
ですね。インストールマニュアル(後述)のp.6によると、
KYODOHB20.DIC
というのが「記者ハンドブック辞書」のデータファイルのようです。13版になってもこのファイル名は変わらないので、上書きインストールされてしまうというサポートさんのお話は本当みたい(p.6はMac環境に関するページですが、ファイル名はWindowsでも同じ)。
インストーラを実行すると、最初の画面はこうなっています。
以前---といっても11版ですが---はなかったオプションで、なんのことだかよくわかりません。
ふつうは、「標準インストール」というのが全部アリで、「カスタムインストール」を選ぶとインストールする内容を選べるという形なのですが......。
こういうときは、ドキュメントを見るに限ります。いちばん下にある[?インストールと使い方]をクリックすると、インストールマニュアルが開きます。インストールマニュアルのファイルは、インストーラと同じフォルダにあるMANUAL.PDFなので、それを開いても同じ。
インストールオプションについては、そのマニュアルで「辞書の種類」という項に書かれていました。
通常、「共同通信社記者ハンドブック辞書」を利用しますが、新聞略語集の変換など用字用語集以 外が必要ない場合には、「共同通信社記者ハンドブック辞書(用字用語集のみ)」を、外来語の表記 揺れの指摘だけが必要ない場合には、「共同通信社記者ハンドブック辞書(表記揺れ指摘しない)」 を利用することもできます。
ちょっとわかりにくい文ですが、さらに次のように説明されています。
・「共同通信社記者ハンドブック辞書(用字用語集のみ)」
…用字用語集に基づく辞書です。
・「共同通信社記者ハンドブック辞書」
…用字用語集に加えて、誤りやすい語句、差別語、不快用語、数字の書き方、紛らわしい地名、紛らわしい会社名、登録商標と言い換え、紛らわしい法令関連用語、病名・身体諸器官の表記例、外来語・片仮名語用例集、運動用語仮名表記、新聞略語集も含めた辞書です。
・「共同通信社記者ハンドブック辞書(表記揺れ指摘しない)」
…外来語・片仮名語用例集、運動用語仮名表記の表記揺れを指摘しない辞書です。
要するに、いちば上のオプション[記者ハンドブック辞書のインストール]が、標準のフルインストールであることが、なんとかわかりました。
インストール手順を進めていくと、こんなダイアログが表示されます。
ここでもまた、アレッ? と思いました。「記者ハンドブック辞書」だけではなく「記者ハンドブック電子辞典」というオプションがあります。
ATOKの世界では、「辞書」というとIMEでの変換辞書のこと、「電子辞典」というとオプションで追加される---「イミクル」で引ける---辞典のことです。つまり、変換辞書として語句の用法や表記の注意を示してくれるだけでなく、電子辞典の形でもハンドブックの情報を確認できるということ。
念のために、以前のバージョン(11版)のインストーラを見てみたら、
と、変換辞書だけでした。12版がどうだったのかは、わかりません。
インストールが終わって、なにか入力してみると、
これが変換辞書で出てくる表記の注意、
この右のポップアップが電子辞典の情報です。まあ、この場合はほとんど同じですが。
ということで、インストールの途中がちょっとわかりにくかった気もしますが、無事にインストールが完了しました。
10:29 午後 パソコン・インターネット | URL
この記事へのコメントは終了しました。
コメント