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2015.03.25

# これからのイベントなど - 2015年春編

今年も、春からはいろいろと翻訳関連のイベントが目白押し。

まだ募集中のも、定員に達して〆切りになってしまったのもありますが、まとめてご紹介します。

今年の、少なくとも前半はもう少し大人しくしてようかと思ったんだけどなぁ……。

4/13(月)・4/24(金)
JTFスタイルガイドセミナー

2日間4回連続のセミナーです。

このうち、第1回「スタイルガイド入門」を私が担当します。まだお席あります。

同日の第2回「翻訳会社としての品質向上への取り組み」も、まだ受付中です。

24日の第3回「プロが教える日本語文章の校正・リライトのテクニック」は、満員になりました。

同日の第4回「JTF日本語スタイルチェッカーと正規表現の基礎」~「スタイルガイドのカスタマイズ実習講座~ワイルドカードを徹底活用~」は、まだ受付中です。


JTFのセミナーは、直前の駆け込みで席が埋まるのが通例のパターンです。興味のある方は、お急ぎください。


4/19(日)
東京ほんま会:「いまさら聞けない秀丸エディタ入門」セミナー

4/29(水・祝)
ほんま会東京:「いまさら聞けない秀丸エディタ入門」セミナー 追加分

過去何年かで、正規表現とか秀丸マクロとかのセミナーはやってきましたが、よく考えたら、秀丸エディタのそもそもの基本をやってなかった... ということに遅まきながら気づきました。19日は、ご案内したらほぼ1日で満席になってしまいました。PC持参のセミナーになるため、席数も少なかったのですが。

ということで、急きょ、同内容の第2回目を29日に決定。こちらは本日の時点で数席ほど空いているようです。


5/9
翻訳フォーラム・シンポジウム&大オフ2015 「翻訳の話をしよう」

昨年のシンポジウム&大オフに続き、今年もやります。
しかも、会場を大きくして募集人員もかなり増やしました。

……にもかかわらず、こちらもご案内したら即日完売となってしまい、現在はキャンセル待ちの状態です。

第1部で、私も辞書の話をします。

第2部は、深井の辞書話。今まで、もし深井さんの話を聞いたことがなければ、とにかく必聴。

第3部は、ついに実現! 翻訳フォーラム主宰者であるBuckeye(井口耕二)さんとSakino(高橋さきの)さんの翻訳バトルトークです。金子修介監督の『ガメラ 大怪獣空中決戦』以上の迫力が予想され、場合によっては大オフで場外乱闘になるかもしれません。

第4部は、昨年もやった、「フォーラム式翻訳ワークショップ」の公開版です。


5/17(日)
東京ほんま会……詳細は追ってお知らせします。


7/26(日)
東京ほんま会……詳細は追ってお知らせしますが、ビッグゲストを予定しています。


8月
お、8月はもしかしたら、また……?!


それから、こちらは大阪のほんま会ですが、しんハムさん(小林晋也さん)による、なんともうらやましい連続セミナーが始まるようです。

翻訳者のためのパソコン超入門セミナー

第1回は、私が秀丸入門をやるのと同じ4/19かな。しんハムさんとは、こんなところでも気が合っちゃうのでした。

第2回以降の日程はこれから決まるみたいですが、各回のタイトルを見るだけでもうらやましい。

第2回 「OS・ソフトウェア編」
第3回 「ファイル&データ編」
第4回 「ネットワーク編」
第5回 「メンテナンス&トラブルシューティング編」

ぜんぶ聴きにいきたい~。

11:43 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2015.03.19

# 学校で英語が得意だった人が翻訳者になってもいいわけ

めったにやらない、ではなく今までに一度もやったことのないことをやろうとしています。

リンク:A Blog from Chief Translator, Shilin Translation Service 士林翻訳サービス主任翻訳者のブログ : 学校で英語が得意だった人が翻訳者になってはいけないわけ

個人ブログは基本的になんでもありだと思っているので、別にこういうことを書く方が、しかも同じ業界にいらっしゃるのはかまわない。

ブログとして公開している以上、こうやって引用されることに異論はあるまい。

翻訳志望、またはプロの翻訳者を目指している方と 交流する機会があります。 彼らは総じて「中高を通じて英語が得意だった人たち」です。 英語の原書を読んで英語をバリバリ鍛えてる人たちです。 大学等の英文科に進んだ人もいます。 ただし、こういう「I love English」な人たちは、はっきり言って翻訳の道に進んでも ほとんど見込みがありません。

どれほどの交流範囲がおありなのか存じあげないが、具体的な根拠でもあるんだろうか。

私ごときのせまい交流範囲でさえ、

学校で英語が得意だった

という経歴をもち、いま立派に翻訳をやっている方は山ほどいらっしゃる。

「I love English」な人たちは、往々にして日本語力を鍛える必要性に全く気が付きません。

私ごときのとぼしい翻訳経歴のなかでさえ、

「I love English」な人たち---そもそも、なんという失礼な言い方だろう---で、日々、日本語力を鍛え続けている人はいくらでも挙げることができる。


英語ができるからといって、翻訳ができるとは限らない

というのは確かだし、

(かつて)英語ができた人に、翻訳ができるとは限らない

というのも正しい。が、そこから、いったいどうやったら

学校で英語が得意だった人が翻訳者になってはいけない

という話に飛躍できるのかな。


もしかしたら、

「学校で英語が得意だったはずなのに、翻訳ができない」

という実例にいくつか遭遇なさったのかもしれない。それで、ずいぶん不快な思いをなさったのかもしれない。ご愁傷様というしかないが、だからといって、「学校で英語が得意」で、いま実際に翻訳者をやっている幾多の方を敵に回す覚悟はおありなのだろうか。


06:36 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (4)

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2015.03.09

# 広がりつつあるトンデモ機械翻訳

これまでにも何度か、特に官公庁のサイトで機械翻訳ソリューションを使った結果、とんでもない出力が表示されたという話を書いてきましたが(右カラムの検索ウィンドウで「機械翻訳」を検索してみてください)、こんなブログがあるというのを知りました。

リンク:村岡花子の故郷・甲府市の公式ホームページに関するブログ

タイトルとは違い、甲府市には限らず機械翻訳のトンデモ事例が紹介されています。


以前、私がこの話を書いたとき目立ったのは、主にクロスランゲージのソリューションでしたが、こちらのブログで報告されているのは、高電社のソリューションです。


そこで、今回はそちらから見てみることにしましょう。


リンク:機械翻訳サービス|中国語・韓国語翻訳なら高電社


あ、最初に断っておきます。

私は、機械翻訳に対して別にラッダイトなわけではありません。最近、機械翻訳でもできそうな仕事というのはほとんど来なくなりましたが、そういう仕事はどんどん機械化してもらっていいと思ってますし、単に科学技術的な興味として、機械翻訳の進化というのは、けっこう楽しく見まもっています。


要するに、機械翻訳にからむ問題というのは、ソリューションやそれを提供する側ではなく、

お役所仕事批判

ということになるのかもしれません。


さて、高電社のページ。

官公庁が使っているソリューションは、これのようです。

Myサイト翻訳|株式会社高電社


ページのいちばん下に、「導入実績」とあって、見てみるとたしかにかなり多くの地方自治体の名前があがっています。上でご紹介したブログにあるように、甲府市や仙台市も。法人で年間36万円ですか? たしかに、地方自治体にとっては手頃な価格かも。


おっと、さいたま市もありますね。では、そちらを見てみることにします。

ページの右上にリンクがありました。

1503091

英文ページに進もうとすると---

1503092

なるほど。まずは、言い逃れ免責ダイアログを表示するわけですね。これも、ソリューションによる生成の模様。"Powered by J-Server Professional"っていうロゴがありますから。

だったら、せめて

免責条項くらいまともな英語で書けよ

と思うのですが……。


実際に英語ページに進んで、"Child Care/Parents" というページを見てみました。

"Child-raising trigger support book"とか、すぐにヘンな英語が目につきます。傾向は、ブログの方が紹介している数々の事例と似ています。

そのページに進んでみました。
リンク:Saitama City/Child-raising trigger support book

"Child-raising trigger support books" are events of all kinds' group supporting child-raising in the area, a sarong and the book which gathered club information. When looking for an idle place with a child, a place by friend making and a club, by all means, please utilize.

だそうです。さっそくほとんど意味不明。その下にある本の紹介も。

I'd like to find you child's friend.
My company who can chatter wants.
I'd like to meet the person who knows information on child-raising.
How I can play with a child, there is no Waka.
I'd like to consult about worries of child-raising....
At such time, wouldn't you like to go out resolutely?

同じページを下に読み進んでいっても、なんとか意味の通る部分は半分もない。


これで、「何もないよりマシ」と言えるのでしょうか。私が発注元だったら、こんなの

年間36万だってもったいない

と思うのですが。


ちなみに、元の日本語はこうでした。

「子育てきっかけ応援ブック」は、地域で子育てを応援している各種団体のイベントやサロン、サークル情報をまとめた冊子です。 お子さんとのあそびの場やお友だちづくりの場、サークルなどを探す際にぜひ、ご活用ください。

子どものお友だちを見つけてあげたい
おしゃべりできる仲間がほしい
子育ての情報を知っている人と知り合いたい
どうやって子どもと遊んでいいかわからない
子育ての悩みを相談したい・・・
そんなときには、思い切って出かけてみませんか?


ためにし、Google先生にも翻訳してもらってみました。

" Parenting opportunity cheer book " is a booklet that summarizes the events and salons , Circle information of various organizations that support the child-rearing in the region . Play places and friends making a place for your child , by all means when you look for , such as Circle , please take advantage

I want to give to find the friends of children
I want fellow that you can chat
I want to know the people who know the information of child-rearing
Do not know how I play with children doing
I want to consult the trouble of raising children ...
When such is , why not go out and take the plunge ?


ちょっとはマシか、いや、五十歩百歩かなぁ。


おそらく、官公庁にしたら予算がすべてなんでしょうから、残念ながらいくら声を張り上げても、こういうソリューションによる「ヘンテコ英語」の垂れ流しは、止まらないでしょう。

一方、機械翻訳は、着実に進化しています。最近、特に2020年オリンピックが決まってからは、いろんなところが、使い物になる機械翻訳ソリューションを開発しようとしていることが報じられました。

いっそのこと、機械翻訳は

一刻も早く、どんどん進化してください

と切実に願います。

翻訳業界の一部は侵食されるかもしれないけど、それでも、こんな呆れた「英語」が垂れ流されるよりマシ。

翻訳者は、進化した機械と競合しない仕事をめざせばいいだけのことです。



最後にひとこと。

免責メッセージを出せばヘンな翻訳が許される

ってもんでもないだろう(※)。

言葉っていうのは、文化を支える根本だ。

その言葉を、他言語使用者に向かって発信するというのは、異なる文化の橋渡しを担う大切なしごとだ。そういう文化の根幹をないがしろにしたらダメだろ。

逆に、その橋渡しをきちんと、ときには命がけでしてきた先人があって今の世界がある。

そういう重さを考えたら、あんなメッセージ1ページで済ませられるはずもない。

提供するほうも使うほうも、そういうことを、ちょっとは考えてほしい。


※Microsoftなどで、免責の一言を書いたうえで機械翻訳を使っているサイトは増えているが、そのへんはPEも併用しているのか、もっとずっとマトモな出力になっている。

12:00 午後 翻訳・英語・ことば, 社会・ニュース | | コメント (6)

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2015.03.05

# JTF日本語標準スタイルガイドのマスコットキャラクター

昨日に続いて、JTF(日本翻訳連盟)標準スタイルガイド検討委員会からのお知らせです。


Jtf_character


委員長の個人的な趣味でJTF標準スタイルガイドをみなさんに広く知っていただくために、こんなマスコットキャラクターができました。名前の公募期間には、いろいろなアイデアをいただきました。

そして現在、

リンク:JTF新キャラクター名の投票を受付中

です。

どなたでも簡単に投票できますので、ぜひご参加ください。投票期間は3月いっぱいです。

ちなみに、このキャラクターをデザインしたのは、帽子屋のウチのいちばん下の娘です。

09:44 午後 翻訳・英語・ことば | | コメント (6)

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2015.03.04

# JTFスタイルガイド、セミナー開催

ご存じのとおり、いや、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、私はJTF(日本翻訳連盟)で、

標準スタイルガイド検討委員会

の委員も務めています。


そのスタイルガイド委員会が、4月にこんなセミナーを開催します。

リンク:JTFスタイルガイドセミナー|JTF 日本翻訳連盟

第1回が4/13(月)10:30~16:30

第2回が4/24(金)10:30~16:30

です。

このうち、第1回の前半「スタイルガイド入門」を、帽子屋が担当します。


入門ということで、基本的な内容からお話しする予定ですが、それだけでなく、以下のような方にもおすすめです。


●ふだんからスタイルガイド指定の案件が多く、いつもその確認に時間がとられていて、要するに

スタイルガイドに振り回されている

そんな現役フリーランスの方。スタイルガイドを確認するときのコツをお伝えします。


●ふだんあまりスタイルガイド指定はなくても、自分の納品するファイルの中ではやはり表記や表現の統一は絶対に必要です。

自分なりにスタイルを統一したい

というフリーランスの方。


●今はまだ翻訳学習中で、実務の世界に入ったらどんな指定があるのか、

今のうちに実務翻訳の世界を知っておきたい

と思っている翻訳学習中の方。

同じ日の後半、第2回は

「翻訳会社としての品質向上への取り組み ~スタイルガイドの活用事例を中心に~」

翻訳会社に勤務している方や、これから翻訳会社への勤務を考えている方に、ぜひおすすめします(株式会社シーブレインの伊藤良裕さんと野崎由美子さん)。


第3回(4/24)は、すこし広い視点から

「プロが教える日本語文章の校正・リライトのテクニック」

"日本語お助け人"こと、プロの校正者、磯崎博史さんにご登壇いただきます。スタイルガイドに縁がなくても、とにかく日本語文章力をアップしたい方は必見です。


第4回(4/24)は、一転して具体的な内容、

「JTF日本語スタイルチェッカーと正規表現の基礎」
「スタイルガイドのカスタマイズ実習講座~ワイルドカードを徹底活用~」

『アプリケーションをつくる英語』の著者、西野竜太郎さんと、Wordマクロでおなじみの新田順也さんが、ツールでスタイルガイド違反をチェックしようという実践的な内容をお届けします。


お申し込みは、JTFのいつものオンライン方式ではなく、Wordファイルに記入のうえメール添付ですので、上のリンク先からご確認ください。

受講料は、JTF会員/非会員とも、4回セットだとお得になります。


本日3/4時点で、だいぶ席が埋まってきているようです。ご興味のある方は、ちょっとだけお急ぎください。


【3/4追記】

なお、セミナー終了後の懇親会は、4/13、4/24のどちらもあります。こちらもふるってご参加ください ^^

11:30 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (0)

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2015.03.02

# 訃報 - レナード・ニモイ ~ LLAP

ミスター・スポックことレナード・ニモイがお亡くなりになりました。

リンク:長寿と繁栄を──スポック役のレナード・ニモイ死去 « WIRED.jp

83歳。

バルカン人の寿命を考えたら、まだまだ若いのですが、地球人とのハーフということを考えると、やむをえないでしょう。

インターネット上では、訃報にはよく RIP という略語を見かけますが、今回はあちらこちらで、

LLAP

と書かれています。私もそれにならうことにしましょう。


Live Long and Prosper!

02:37 午前 映画・テレビ, 社会・ニュース | | コメント (0)

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