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2014.12.31

# 1年をふり返ることのできる幸せ

このブログを開設してからとうとう10年が過ぎ、大晦日に1年間を振り返るのも、だいぶ回を重ねてきました。

2008年
# 子どもの頃の夢はかなったか --- フリー生活 2 年目の終わりに

2009年
# 今年もたくさんの人に支えられて

2010年
# 今年もたくさんの人に出会えました

2011年
# 人とのつながりが仕事につながったこの一年

2012年
# けっこう動き回った1年でした

2013年
# 今年もお世話になりました


そして今年2014年も、やはりあちこちに出没し、いろんな方にお世話になりました。


来る2015年は、はたしてどうなるのか ―― 大きい予定はいくつか固まりつつありますが、ともかく、こうやって過ぎ来し方を無事に振り返ることができる幸せを噛みしめています。

来年もまた、よろしくお願いいたします。m(__)m

09:46 午後 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0)

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2014.12.28

# 漫画の電子書籍の話、しつこくサイズの話

だいたい同じ値段で、こんなにクォリティの違う商品が売られているのがどうにも納得できなくて、もう少し漫画電子書籍のデータサイズを調べています。

もちろん、データサイズだけで画質が決まるとは限りませんが、それでも相関関係はあるはず。この辺り、業界事情に詳しい人に説明してもらいたいものです。

まずは、同じタイトルについて、ebookJapan版とKindle版のデータサイズと値段を比較してみました。

サイズの大きいほうを赤くしておきます。


『乙嫁語り』第1巻

ebookJapan では、60MB 398円
Kindle では、98MB 429円


『ブラック・ジャック』第1巻

ebookJapan では、15.1MB 200円
Kindle では、81.8MB 216円


『るろうに剣心―カラー版』第1巻

ebookJapan では、54.9MB 463円
Kindle では、49.4MB 500円

もっと体系的・網羅的に調べてみる必要はありますが、必ずしもKindle版のほうがデータが大きいわけでもないようです。


次は、同じシリーズの巻別も比べてみました。データは、左がebookJapan、右がKindleです。

『海街diary』

第1巻 25.6MB 400円  39.2MB 432円
第2巻 24.0MB 400円  37.6MB 432円
第3巻 44.0MB 400円  36.8MB 432円
第4巻 39.8MB 400円  40.3MB 432円
第5巻 39.6MB 400円  40.1MB 432円
第6巻 54.3MB 400円  38.2MB 432円

ebookJapanで1・2巻だけ小さいのは、やはり電子化の時代変化によるのかもしれません。だいたいはKindle版のほうがおおきいのですが、第6巻だけ逆転しています。

電子化事情、ますますワケがわかりません。

12:42 午後 | | コメント (0)

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2014.12.26

# 漫画の電子書籍の話、ファイルサイズ書いてあったw

すいません、ファイルサイズについては、私がアホでした。

ebookJapanにも、Amazonにも、データサイズがちゃんと書いてあるんですね。

ebookJapanならこんな風に――

1412261


そして、Amazonはこの欄に――1412262


ですので、前エントリで書いたファイルサイズについてのコメントは、まったく私の言いがかりというものでした。


でもこれで、たとえ同じタイトルであってもサイトによってサイズがまったく違うことを、買う前から確認できることがハッキリしました。

11:45 午後 iPad, アニメ・コミック・サブカル | | コメント (0)

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# 漫画の電子書籍の話、続き

では、漫画の電子データが何もかもダメかというと、そんなこともありません。

手塚治虫全集は惨憺たる状態でしたが、念のために手元にあるほかの漫画データも比較してみました。前半のデータはすべてebookJapanで購入したもの。後半では、Kindle版も参考にしました。

原稿(または書籍)の状態とか活字の大きさなど、元の条件にはもちろん差があります。その点は多少考慮する必要はありますが……



最初はダメなほうの追加例。『寄生獣』の第1巻です(講談社)。

Kiseijuebook_r

これも、『アドルフに告ぐ』と同じくらい活字が粗くなってしまいます。絵のほうも、線がかなり乱れて見え、縦置きでの鑑賞はとても無理というレベル。

そもそも、手塚全集のちょっと前にこの画質に呆れたばかりで、それで今回の画質検証を思いついたのでした。

あれ、そういえば、手塚治虫全集もこの『寄生獣』も、版元は講談社だなぁ。もしかすると、講談社のスキャン画質がダメってことなの? ちょっとデータが少なすぎるので、その断定は控えておきましょう。


以下は、まともなデータのほうを紹介します。

まずは、『アストロ球団』の第9巻から(集英社)。

Astro_ebook_r

前エントリの『アドルフに告ぐ』は、吹き出しがゴシック系でしたが、ちょっと古い漫画の吹き出しはだいたい明朝系ですね。その分がやや読みにくい原因になっていますが、画質としてヒドいという印象ではありませんる


次は、『バビル2世』の第1巻(秋田書店)。

Babel2_ebook_r

こちらも、活字に粗さはあまり見られません。『アストロ球団』より全体的にきれいな印象があるのは、たぶん絵柄の差ですw


『荒野の少年』第1巻。これも集英社ですね。

Isamu_ebook_r

この時期の川崎のぼるですから、横山光輝よりだいぶ劇画的に描き込まれた絵柄ですが、それが十分に再現されています。


『孤独のグルメ 新装版』。これは扶桑社。

Kodoku_ebook_r

よく見ると、活字がちょっとぼやけているように見えますが、ギザギザではない。


『戦場まんが1 スタンレーの魔女 』は小学館。

Senjou_stanley_ebook_r

松本零士の絵柄のせいで活字の線がグニャグニャしているように見えるのは、もちろん気のせいです。鑑賞の邪魔になるほど悪くはありません。


さて、作品によってなんでこんな差がでるのでしょうか。タイトル1冊あたりのデータサイズがそもそも違うんじゃないかな、と思って、iPad Air2のストレージから、データを探し出してみました。

電子書籍のデータは、いずれも ebi というファイルです。


『アドルフに告ぐ』
(ADOLF160.ebi) 22.15MB

『寄生獣1』
(PARA0160.ebi) 21.73MB

『アストロ球団1』
(ASTB0960.ebi) 41.51MB

『荒野の少年イサム』
(RR639160.ebi) 59.6MB

『孤独のグルメ』
(FSS06260.ebi) 46.05MB

『スタンレーの魔女』
(SX188760.ebi) 21.38MB

『バビル2世』
(YOK00160.ebi) 74.14MB

ご覧のとおり、画質が明らかに劣った『アドルフに告ぐ』と『寄生獣』は、

サイズの小ささが一目瞭然

です。『スタンレーの魔女』を例外とすれば、他のタイトルはこれらの2倍以上のサイズ。


ほぼ同じ値段で売っておきながら、このデータサイズの差はちょっと納得できません。なにも、電子書籍をMBあたりの従量制で売れというわけではもちろんありませんが、紙の書籍だって厚いほうが高くなるわけですよね。

まして、

データサイズが画質に直結する

ことを考えれば、こんな売り方では

出版社の良心が疑われる

と言われてもしかたがないでしょう。

さて、もうひとつの比較参考データとして、Kindle版の漫画も紹介しておきます。

Emma_kindle_portrait_r

『エマ』第6巻。 版元はエンターブレイン。

5巻目までは紙で買っていたのですが、この画質なら電子版でもOK(同じ作者の『乙嫁語り』はすべて書籍でそろえてますが……)。

残念ながら、Kindle版のデータはファイル名からタイトルほ特定でき特定できませんでしたが、サイズはやはり50MB前後はありそうです。


今回は、検証のためにebiデータのサイズまで確認しましたが、これって、iPad上でふつうには見ることができません。もしかしたら、ふつうのユーザーがデータサイズまでは確認などしないだろう、とタカをくくっているのかもしれませんが、そんなことはありません。ちょっとしたツールを使えば、こうやって確認できちゃうんです(ちなみに私は、iExplorerというソフトウェアをPC側にインストールし、iPadのストレージ内をブラウズしました)。

ほんとに電子書籍をもっと売りたいのであれば、こういうところ、もっとちゃんと考えほしいものです。


そして、全国の漫画ファンのみなさん。電子書籍版を買うときは、購入前に必ず「試し読み、立ち読み」で画質を確認し、

粗悪な電子版漫画は買わない

ようにしましょう。


10:20 午後 iPad, アニメ・コミック・サブカル | | コメント (0)

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# 漫画の電子書籍がぜんぜんダメな件

手塚治虫全集の電子書籍(1977年刊の講談社版がベース)400巻が、30%オフになっているという話をFacebookで見かけたので、ちょっと様子を見てみました。

リンク:honto - 手塚治虫 没後25周年―名作を振り返る―30%割引&プレゼントキャンペーン :電子書籍ストア
(2015年1月8日でリンク切れちゃうかも)

丸善、ジュンク堂、文教堂など蒼々たる書店が運営しているサイトです。

全400巻が9万円ってことは、1冊あたり225円くらいと、かなりお買い得ではあります。でも、画質が気になったのでちょっと調べてみました。


結論から先に言うと、

画質がひどすぎ

て、これだけの値段を払うのは冗談じゃない... というレベルでした。

電子書籍元年がいつだったか、もうとっくに忘れちゃいましたが、漫画の扱いがいまだにこんなレベルでは、まして日本の漫画界を牽引するはずのこれだけ貴重なコンテンツがこんなにお粗末では、まったく話になりません。

以下、iPad Air2の専用アプリで表示したスクリーンショットを比較画像として挙げておきます。使用したアプリは以下のとおりです。

・honto(上記サイトhontoのコンテンツ用ビューア)

・ebiReaderHD(ebookJapanのコンテンツ用ビューア)

・手塚治虫マガジン倶楽部専用ビューア(比較参考)

・Kindle(比較参考)

※ココログにアップロードできるサイズ制限まで落としてあるので画質の差は判りにくいかもしれませんが、クリックして原寸大でご覧ください。


まず、hontoの『アドルフに告ぐ』第1巻お試しデータから。

Tezuka_honto_r

iPadを横置き(見開き)にすれば何とか見られますが、このように縦置き(単ページ)にすると、ふきだしの活字も絵も粗くて、読み続ける気になれません。

iPadだと横置きでほぼコミックサイズになるのでその状態での閲覧が前提なのかもしれませんが、だからといって縦置きにしたときの画質を無視していいわけはありません。


次は、ebookJapanで同じ『アドルフに告ぐ』第1巻の立ち読みデータです。

Tezuka_ebook_r

画質はほとんど同じです。


もしかすると、お試し/立ち読みデータはわざと画質を落としてあるのかもしれないので、念のため、第1巻だけ購入ダウンロードしてみました。わざわざこの検証のためだけにw

hontoのほうは「セット購入のみ」という意地悪い設定になっていたので、購入したのはeBookJapan版。


Tezuka_ebook_paid_r

上のとまったく変わりません。

hontoとebookJapanでは、どうやら元のスキャンデータが同じようです。


参考として、月額1,080円で同じ全集400巻が読める、

手塚治虫マガジン倶楽部

※サイトを開くと音声が出ます、ご注意ください(右下のFlash画面で音声オフ)

でも同じページを表示してみました(これも専用のiOSアプリがあります)。

Tezuka_tezukamagazine_r

こちらはだいぶマシで、絵も活字も十分に鑑賞に堪えます。

ただし、こちらはiOSアプリに欠陥があって、横置きにしてみると、こんな風になってしまいます。

Tezuka_tezukamagazineyoko_r

活字の書籍だったら、「読めればそれでいい」かもしれませんが、漫画はそういうものではないはず。電子書籍の大手と言って言いこの2つのサイトがこんな状態では、心底ガッカリです。

09:23 午後 iPad, アニメ・コミック・サブカル | | コメント (0)

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2014.12.15

# 2つのジョブズまんが

スティーブ・ジョブズを主人公としたマンガが、2つ連載中です。

先行したのは、ヤマザキマリの『スティーブ・ジョブズ』。

この表紙とタイトルでわかるように、ウォルター・アイザックソン著の"公式"伝記本をベースにした"公式伝記マンガ"であり、1巻の後書き巻末には「編集協力」として訳者の名前もあがっています。

こちらは、最新の第3巻が出たばかりです。

かたや、今年になって連載が始まり、第1巻が出たばかりの後発作品がこちら。

タイトルからもわかるとおり、こちらはジョブズだけでなくウォズニアックもほぼ等しい比重で登場します。

ヤマザキマリ版のほう、1巻はおもしろく読みましたが、2、3巻と進むにつれて、作者の真面目さがちょっと裏目に出てるんじゃないかな... という気がしています。

『テルマエ・ロマエ』では、主人公のルシウスもやはり友人に心配されるほど真面目で実直でしたが、そのクソ真面目さにかわいげがあり、真面目さゆえに巻き起こるドタバタがうまくコメディー要素になって成功しました。極論すれば、シリアスな絵でギャグをやって成功した作品でした。

ところが、ジョブズにはルシウスのようなかわいげが微塵もないし、ギャグの入る余地もまったくない。真面目な作者が真面目に話を展開しているので、そこんところは原作の雰囲気が伝わっていると言えば言える。でも、マンガとして読んでいて面白いかというと、それはまったく別の話なわけです。


一方の『スティーブズ』。こちらのほうがずっと「マンガらしい」作品です。ウォズニアックのセリフで、文末になんでも「~ダ」が付くところなど、ファンにとっては気になるところもありそうですが、少なくともテックギークな層には、こちらのほうが受けそうです。

なにしろ、巻頭すぐに登場するウォズの最初のセリフが

「♪フリップ、フロップ」

だし、DRAMを手に入れるくだりとか、テック系のネタはこちらのほうがずっと詳しいし、おもしろい。ポール・テレルやマイク・マークラのキャラクターも、実物との解離はともかく、マンガとして読んでいて楽しい。ただし、ロン・ウェインが女性になってたりと、マンガ的な暴走はあるので、その辺はマンガコードとして読む必要があります。

第1巻のラストに登場する"ガキんちょ"もなかなかいい。こいつの今後にも注目です。

09:12 午後 アニメ・コミック・サブカル | | コメント (2)

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2014.12.13

# 「日本翻訳ジャーナル」11/12月号

右カラムの写真は更新したものの、11月上旬の発行から1か月も経ってのご報告となってしまいました。11/12月号、絶賛配布中です。

翻訳祭のときにも印刷版が配布されたので、すでにご覧になっている方も多いかと思います。

私のコーナーでは、前回の特別回をはさんで引き続き「JTFほんやく検定」の合格者にご執筆いただきました。3人目は、三浦朋子さん

第57回、医学・薬学の日英翻訳で2級を取得し、第60回では同じく医学・薬学の日英翻訳で1級を取得したという、見事な努力と実績をお持ちの方です。

受験のときの具体的な様子が書かれていますので、これから受験する方にはきっと参考になると思います。

01:23 午前 翻訳・英語・ことば, JAT・JTF | | コメント (0)

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2014.12.07

# 第24回翻訳祭、無事に終了

月がかわってしまいましたが、11月26日、JTF翻訳祭が無事に終了しました。

お伝えしていたとおり、私もパネルディスカッションのモデレーターとして久々に登壇しました。

リンク:セッション4 パネルディスカッションJ「新米の上り坂、中堅の曲がり角」


パネルの趣旨は上の案内にあるとおりです。

パネルディスカッションというのは本当に難しくて、まったくの無計画では収拾がつかなくなって何もまとまらずに終わってしまうし、かと言ってシナリオをあまりキッチリ組み立てすぎてもディスカッションのダイナミズムが失われてしまう。

お伝えしたかったことをどこまで伝えられたかわかりませんでしたが、送られてきたアンケート結果を見るかぎりは、おおむね好評だったようで、ほっとしました。




さて、このパネルで導入し、なかなか受けたツールがあります。


計画段階の終わりのほうで、ふと「業界調査のようなアンケートを、当日その場でできたらおもしろいのでは?」と思いつきました。テレビなどでよくある、会場の参加者がボタンなどを押すと、その結果が目の前で集計されて表示されるというやつですね、あれをやってみたいな、と。

ありました。

imakiku.com

基本的に無料で、とても簡単に使えます。

質問するほうは上のサイトで問題を作成するだけ。

1412071

こんな風に、質問と選択肢を作ります。

作り終わって、「スタート」ボタンを押すと

1412072

このようにURLとQRコード、そして参加者のためのパスコードが発行されます。
(今回のセッションでは、このページを参加者に配布しました)

参加者は、

・スマートフォンやタブレットのブラウザで、上の図にある sugukiku.com にアクセスする、または

・携帯電話でQRコードを読み取る

のいずれかでアクセスし、パスコードを入力するだけで参加することができます。アプリなどにインストールはまったく不要。


あとは、進行に従って質問ページを表示し、ボタンで選択肢を押してもらえば、

1412073

結果がこのようにグラフが表示され(グラフの種類は、問題を作るときに選べます)、その場でリアルタイムで変化していきます。

ちなみに、上の図はセッション当日に実際に使ったQ1の結果です。つまり、結果はこのように保存しておけるということ。


この小道具のおかげで、その場が盛り上がったことは間違いなかったようです。このシステム、これからのあちこちで使えそうです。

今回のパネルは、十人十色のメンバーで構成しました。パネリストの井口さん、松浦さん、庄野さんは中堅~ベテランと言っていい面々です。できるだけ具体的に、駆け出し・中堅それぞれにとっての「手掛かり」をお伝えできるよう構成したつもりですが、いかがだったでしょうか。

個人的には、こういう場でようやく庄野さん(あきーらさん)にお話ししてもらえたのも大きな収穫でした。

あきーらさんのブログは、私もフリーランスになるときいろいろ参考にしました。フリーランスとしての大先輩です。

今までにももちろん、オンライン/オフラインでお会いしたりお話ししたりする機会は何度もありましたが、今回は打ち合わせも含めて、かなりまとまって、あきーらさんのお仕事ぶりを伺うことができ、それが何よりうれしかった。

パネリストのみなさん、お疲れさまでした。

ちなみに、翻訳祭そのものも、参加者がまたしても昨年を上回ったそうで、たしかにどのセッションも盛況でした。

ただその分、「聞きたかったのに入れなかった」という声も多く、1,000人近い規模にあの会場はそろそろ限界だろうなとも思います。来年は25周年だし、どこか大きいところになるのかな。

08:46 午前 翻訳・英語・ことば | | コメント (2)

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