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2014.09.20

# 翻訳者のブログ

このブログも、この11月でなんと10周年。


A面だけでも記事数約2,500、コメント数がほぼ2倍の5,000(私からのレスを含む)。みなさんのおかげで、なんだかんだと、ここまで続いてきました。

  • 自分の狭い経験だけから業界全体を語ってしまったり、ましてそれを断定口調で書いたりしない。
  • 妙な疑問文形式で過剰に煽った文体にしたり、意味もなく短いエントリのシリーズにしたりしない。
  • ツールについて、もうとっくに知られている話をさも大発見のように発信しない。
  • ヘンな「~ね」で終わる文体にも気をつける。
  • 当たり前だけど、ヘンな日本語は書かない。

そんなことに気をつけつつ、今後もたらたらと続けていこうと思います。

最近、ちょっと気になる、もっと言うと心配な翻訳者のブログが増えています。何より懸念されるのは、そういうブログから発信された業界情報が鵜呑みにされてしまうこと、特に翻訳学習段階の人とか、実務の世界に入りたての人に、あらぬ誤解や先入観を与えてしまうこと。そういうブログに対して警告を発するのは難しいので、こういう形で書いてみました。

07:38 午前 日記・コラム・つぶやき | | コメント (0)

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2014.09.18

# Googleの言語オプション

今さらという気もしますが、AHKのネタも関連付けて、Googleの言語オプションについてまとめておきます。

「言語オプション」と言っても、

・インターフェースの表示に使う言語

・検索結果の表示を絞り込む言語

の違いがあるという話です。


……などとエラそうに書き始めましたが、私も設定がちゃんとしていなかったことに改めて気づいた、という話でもあります。


言うまでもなく、これはGoogleの設定なので、ChromeとかFirefoxの設定オプションではありません。

https://www.google.co.jp/ または
https://www.google.com

を開いてからお読みください。

※実際には、日本国内では(ロケールが日本に設定されていれば)google.comを指定してもgoogle.co.jpにリダイレクトされてしまうと思います。


ページ下部のバー、右端にこういうリンクがあります。

1409181

この中の[設定]をクリックするとメニューが開きますが、検索に関係するっぽい項目は2つあります。

1409182_2

まず、上のほうの[検索設定]を開き、左端に並んでいるメニューから[言語]を選ぶと、言語名がリストされ、現在の設定に●が付いています。

1409183

ここで、たとえば[英語]を選択して(あるいは、今[英語]の場合は[日本語]にして)[保存]を押してみるとわかりますが、こちらはインターフェースの表示に関する設定です。

ただし、このせいでますます話がややこしくなるのですが、この設定を変えただけでも、検索結果は違ってきます。言語切り替えなども、後述するオプションとは違ってきたりして、たぶんロケールと設定言語の組み合わせで勝手に判断されているようでもあります。


次に、(Googleの最初のページに戻ってから)[検索オプション]を開きます。

1409184

[検索結果の絞り込み][言語]を開いたとき、何になっていますか。どの言語の検索結果が表示されるかは、ここで決まります。ロケールが日本だと、デフォルトでは[日本語]になっているのかもしれません。そして、


実はここからが問題です。


このオプションが[日本語]に設定してあっても、検索結果が表示されたとき、言語を切り替えるオプションが上部のメニューにありますよね。[日本語のページを検索]というオプションがあり(もし表示されていなければ、右上の[検索ツール]を押せば表示されます)、下向き▼をクリックすると[すべての言語]が表示されます。

1409186

何か英語の語句を検索してから、この[すべての言語]に切り替えると、一見して英語の検索結果が(上位に)表示されるように見えます。が、これは文字どおり[すべての言語]が対象なので、実は

[英語のページを検索]した結果とは違う

のです。以下の3つの結果をご覧ください(画像クリックで大きくなります)。

最初は、[日本語のページを検索]
1409187


次は、[すべての言語]
1409188


最後が、[英語のページを検索]
1409189


これでわかるように、[すべての言語]にすると、日本語も含めたランキングで表示されるわけです。

ただ、実は私はここんところが疑問なのですが、しばらく前までは[すべての言語]に切り替えると、もっと英語ページのほうが上位に来ていた。こんな風に日本語ページが上に来ることはなかったように思います。検索語によっては、[すべての言語]にてしも日本語ばかり並ぶ場合もあります。Googleさんがまた何かロジックを変えたんでしょうか。


そういうわけで、翻訳者的なGoogleの使い方として、「日本語の検索結果と英語の検索結果を見たい」場合には、[日本語のページを検索]と[すべての言語]の切り替えだけでは用が足らないことになります。

しかたがないので、私は前述した[検索オプション]→[検索結果の絞り込み]で[言語]を[すべての言語]に設定し、日本語のページ、英語のページに限定したいときは

&lr=lang_en

&lr=lang_ja

の検索オプションをそれぞれ使うことにしています。


もちろん、検索するたびにこの文字列を入力するのは面倒なので、AHKのコマンドに組み込んでいます。

選択範囲の文字列をフレーズ検索する

Run,https://www.google.co.jp/search?q=\"%Clipboard%\"

の後に上のオプションを付けて

Run,https://www.google.co.jp/search?q=\"%Clipboard%\"&lr=lang_en

Run,https://www.google.co.jp/search?q=\"%Clipboard%\"&lr=lang_ja

とします。


ただし、言語を指定するとヒット数は表示されません。これはちょっと(けっこう)残念。

05:07 午前 翻訳・英語・ことば, 翻訳者のPCスキル | | コメント (0)

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2014.09.16

# Word 2010の特殊文字と検索オプション

先日の「改行をしないスペース」を記事にした後、Wordの[挿入]から入力できる「特殊文字」と検索オプションの「特殊文字」の関係を整理してみました。

Wordのバージョンごとにちょっとずつ仕様が変わっているようですが、確認したのはWord 2010のみです。


ファイル:Word 2010の特殊文字一覧
※クリックではなく、右クリックで保存してください

このファイルを開くと、

・[挿入]から入力できる特殊文字のリストと解説

・検索オプションの[特殊文字]のリストと解説

・検索オプション、[ワイルドカード]オンのときの[特殊文字]のリストと解説

があります。

また、解説されている検索オプションをすべてこのファイルの中で実際に確認できるようになっています。

いくつか不明点などもあるので、修正点などご指摘いただければ幸いです。



この一覧を作りながら、初めて知ったこと。

1. グラフィックスも検索できるが、ただしレイアウトとして

[行内]

に設定されている画像しか検索できないらしいということ。なんだ、その中途半端な仕様は?


2. フィールドも検索できるが、フィールドコード表示になっていないといけない。つまり、
{HYPERLINK "https://www.google.co.jp/"}
のような形になっていれば検索できるが、URL(https://www.google.co.jp/)として表示されているとヒットしない。


3. また、[ワイルドカード]オンでもオフでも ^g で指定できることになっているが、少なくとも私の環境では[ワイルドカード]オンのとき ^g は機能しない。

そして、疑問点もひとつあります。検索オプションとして

[省略記号]

というのと、

[3点リーダー]

とがあるわけですが、これ、どちらも「…」(全角1文字)にヒットするので、違いがわかりません。

10:57 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (0)

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2014.09.14

# 「日本翻訳ジャーナル」9/10月号

JTFジャーナル、9/10月号が発行されました。

表紙の村岡恵理さんが目印です。

この表紙でもおわかりいただけるとおり、今号のJTFジャーナルでは、6月21-22日に開催されたIJET-25東京を大々的に特集しています。

大々的とは言ってももちろん誌面に制限があるので、開催概要と基調講演のほか、一般セッション5つのレポートを掲載。

そして、JTFとJAT(IJET-25の開催母体)との協力関係をご紹介するために、『JTF 日本語標準スタイルガイド』の英訳版を作ってくださったJATの方々もご紹介しています。


また、私の連載コーナーである「フリースタイル、翻訳ライフ」でも、IJET-25実行委員のひとり、井口富美子さんの体験談を掲載しました。

いつもどおり、会員・非会員にかかわらず無料でダウンロードできますので、ぜひお読みください。

05:16 午後 翻訳・英語・ことば, JAT・JTF | | コメント (0)

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# Word上の「改行をしないスペース」

※side TRADOSに掲載しましたが、side Aの「翻訳者のPCスキル」に載せるべき記事なので、こちらに移しました。

Word上には、改行または「改行っぽい」制御記号がいろいろとあるという話を、以前side Aに書きました。

side A: # 段落記号、行区切り、改行 --- Word の不思議

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 改行の検索 --- Word の不思議その2


そのほか、Wordには「改行をしないハイフン」とか「改行をしないスペース」ってなものがあって、知らないと頭を抱えてしまうことになります。

「改行をしないスペース」というのは、欧文のファイルで見かけることが多いかと思いますが、スペースがあるべき場所に、半濁点のマルにも見える記号が入っていることがある、あれです。

1409144

この例だと、ピリオドと二重引用符の間に変なマルが見えている、これが「改行をしないスペース」です。

Wordの[挿入]→[記号と特殊文字]→[その他の記号]を選択して[特殊文字]タブを開くと、この手の特殊記号を確認できます。

1409143

これです。

固有名詞の途中などで改行されないように、というのが本来の使い方なのですが、最近、これが意味もなく多用されているファイルをよく見かけます。[Ctrl + Shift + Space]で簡単に入力できるから?

ちなみに、これをファイル内で検索したいときは、検索ダイアログで[ワイルドカード]をオンにして、[特殊文字]から[改行をしないスペース]を選択すればOKです。検索文字列は、

^s

※カレットと小文字のs。大文字のSではダメなので注意。

SDL Trados 2007(まで)では、ピリオドの後にこの「改行をしないスペース」が入っていると、本来切れるはずの位置でセグメントが切れません。そのため、セグメントを開いたとき

1409141_2

こうなります。念のために確かめたら、SDL Trados Studio 2014では、同じ箇所が正しく区切られました。

1409142

それ以前のStudioは確認していませんが、こういうところ、地道に改善されています。

10:40 午前 翻訳者のPCスキル | | コメント (0)

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2014.09.13

# 訃報 - Douglas E Smith

この名前にピンと来た人は、ほぼ間違いなく、一定年齢以上のPCゲーム経験者でしょう(「ゲーマー」は言いません。私もそうですが、熱烈なゲームプレイヤーとは限らないので)。

リンク:Lode Runner creator Douglas E. Smith passes away | Joystiq

この画面でわかった人もいるでしょう。


ダグラス E. スミス。

PC黎明期、Windows 95よりもひと昔前の時代に流行った名作ゲーム『Lode Runner』の作者です。Apple II用にBroderbund社から発売され、その後、当時のNEC PCシリーズも含めていろいろなプラットフォームに移植されたゲームです。

1409141

(この写真は、Windows用のApple IIエミュレーター、AppleWin上で動いているLode Runner)

1960年生まれですから、私と同世代。心からご冥福をお祈りします。



全部で150面というステージ数も驚異的でしたが、ステージが進むにつれて、難易度だけでなく作者のいろんな遊び心が顔をのぞかせるのが楽しく、まさに不朽の名作と呼ぶに相応しいタイトルでした。

リンク先にあるスクリーンショットも、作者自身のイニシャル「DES」で作られています。

おまけに、オリジナルステージを作る編集機能まであって、友人たちの間でもいくつか出回ったりしていました。もちろん当時そういうデータのやりとりに使っていたのは5インチFD。あの頃インターネットがあったら、きっといろんな力作がネット上で公開されて、もっと大変なことになっていただろうと思います。


発売された当時、最初は友人宅のApple IIで、後には自分のApple IIcで、このゲームにどれほどの時間を費やしたかを考えると、今の子どもらを叱る資格まったくなしの私です。


ちょっと前までは、上のスクリーンショットのようなエミュレーターでしか遊べませんでしたが、最近になってTozai, Inc.という会社がこれをスマートフォン用(iOS、Android、Windows Phone)に忠実にリメイクしたものが発売されました。

リンク:Lode Runner Classic

【追記:後続の記事の関係で、日付を変更しました】

11:19 午後 パソコン・インターネット, 社会・ニュース | | コメント (0)

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2014.09.01

# Windows Updateが勝手に実行されない設定に

先日の記事、

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # 緊急記事~8月のWindows Patch Tuesday対策~

で、

自動更新設定で放置していたら、勝手に先にインストールされてしまうのでは

というコメントをいただいたので、毎月第2火曜日のWindows Updateが自動的に勝手にインストールされない設定を紹介しておきます。


  1. Windowsの[スタート]メニューから[Windows Update]を選択します。たいていの場合、[すべてのプログラム]→[[Windows Update]]になると思います。Windows 8以降だとどうなるのかは、ごめんなさい、わからない^^;
  2. [Windows Update]ウィンドウで[設定の変更]リンクをクリックします。
  3. 1409012

  4. デフォルトでは、[重要な更新プログラム]のオプションが[更新プログラムを自動的にインストールする(推奨)]になっています。
  5. 1409012_2

  6. この設定を下のスクリーンショットのように[更新プログラムをダウンロードするが、インストールを行うかどうかは選択する]、または[更新プログラムを確認するが、ダウンロードとインストールを行うかどうかは選択する]に変更すれば、勝手にインストールまで進んでしまうことはなくなります。
  7. 1409013

    1409014

  8. ただし、Windows Update自体は必要な作業です。毎月第2火曜日を数日過ぎて、世間から前回のような悲鳴が聞こえてこないようだったら、必ず自分でアップデートを実行してください。

05:20 午後 パソコン・インターネット | | コメント (0)

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