# Googleの言語オプション
今さらという気もしますが、AHKのネタも関連付けて、Googleの言語オプションについてまとめておきます。
「言語オプション」と言っても、
・インターフェースの表示に使う言語
・検索結果の表示を絞り込む言語
の違いがあるという話です。
……などとエラそうに書き始めましたが、私も設定がちゃんとしていなかったことに改めて気づいた、という話でもあります。
言うまでもなく、これはGoogleの設定なので、ChromeとかFirefoxの設定オプションではありません。
https://www.google.co.jp/ または
https://www.google.com
を開いてからお読みください。
※実際には、日本国内では(ロケールが日本に設定されていれば)google.comを指定してもgoogle.co.jpにリダイレクトされてしまうと思います。
ページ下部のバー、右端にこういうリンクがあります。
この中の[設定]をクリックするとメニューが開きますが、検索に関係するっぽい項目は2つあります。
まず、上のほうの[検索設定]を開き、左端に並んでいるメニューから[言語]を選ぶと、言語名がリストされ、現在の設定に●が付いています。
ここで、たとえば[英語]を選択して(あるいは、今[英語]の場合は[日本語]にして)[保存]を押してみるとわかりますが、こちらはインターフェースの表示に関する設定です。
ただし、このせいでますます話がややこしくなるのですが、この設定を変えただけでも、検索結果は違ってきます。言語切り替えなども、後述するオプションとは違ってきたりして、たぶんロケールと設定言語の組み合わせで勝手に判断されているようでもあります。
次に、(Googleの最初のページに戻ってから)[検索オプション]を開きます。
[検索結果の絞り込み]→[言語]を開いたとき、何になっていますか。どの言語の検索結果が表示されるかは、ここで決まります。ロケールが日本だと、デフォルトでは[日本語]になっているのかもしれません。そして、
実はここからが問題です。
このオプションが[日本語]に設定してあっても、検索結果が表示されたとき、言語を切り替えるオプションが上部のメニューにありますよね。[日本語のページを検索]というオプションがあり(もし表示されていなければ、右上の[検索ツール]を押せば表示されます)、下向き▼をクリックすると[すべての言語]が表示されます。
何か英語の語句を検索してから、この[すべての言語]に切り替えると、一見して英語の検索結果が(上位に)表示されるように見えます。が、これは文字どおり[すべての言語]が対象なので、実は
[英語のページを検索]した結果とは違う
のです。以下の3つの結果をご覧ください(画像クリックで大きくなります)。
これでわかるように、[すべての言語]にすると、日本語も含めたランキングで表示されるわけです。
ただ、実は私はここんところが疑問なのですが、しばらく前までは[すべての言語]に切り替えると、もっと英語ページのほうが上位に来ていた。こんな風に日本語ページが上に来ることはなかったように思います。検索語によっては、[すべての言語]にてしも日本語ばかり並ぶ場合もあります。Googleさんがまた何かロジックを変えたんでしょうか。
そういうわけで、翻訳者的なGoogleの使い方として、「日本語の検索結果と英語の検索結果を見たい」場合には、[日本語のページを検索]と[すべての言語]の切り替えだけでは用が足らないことになります。
■
しかたがないので、私は前述した[検索オプション]→[検索結果の絞り込み]で[言語]を[すべての言語]に設定し、日本語のページ、英語のページに限定したいときは
&lr=lang_en
&lr=lang_ja
の検索オプションをそれぞれ使うことにしています。
もちろん、検索するたびにこの文字列を入力するのは面倒なので、AHKのコマンドに組み込んでいます。
選択範囲の文字列をフレーズ検索する
Run,https://www.google.co.jp/search?q=\"%Clipboard%\"
の後に上のオプションを付けて
Run,https://www.google.co.jp/search?q=\"%Clipboard%\"&lr=lang_en
Run,https://www.google.co.jp/search?q=\"%Clipboard%\"&lr=lang_ja
とします。
ただし、言語を指定するとヒット数は表示されません。これはちょっと(けっこう)残念。
05:07 午前 翻訳・英語・ことば 翻訳者のPCスキル | URL
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