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2014.04.29

# Windows 7環境構築のまとめ - 辞書編

さて、私たちにとって欠かせない商売道具、辞書データの移行です。

これまでも私は基本的に、辞書はすべて---EPWingデータも、単独アプリケーション版も---同じディレクトリにインストールしてあるので、そのフォルダをコピーするのは簡単です。ただし、

・JammingやEBWinは、辞書登録の設定が必要

・アプリケーション版は、そのまま動くものもあるが、基本的には再インストールが必要

です。

まず、基本中の基本、Jammingです。

ところで、しばらく前にも翻訳フォーラムでLogophileへの移行の話が出ました。Logophileも少しずつ進化してるし、LogoVista版データなどはLogophileのほうが有利なのですが、私自身は未だになじめません。EBWinのほうがいい感じです。


Jammingの移行

Jammingのインストールディレクトリを開くと、[初期設定]というフォルダがあります。旧環境から新環境へこれをコピーすれば、Jamming自体の設定や辞書の登録設定を引き継ぐことができます。

大切なのは、

browser
dicpath
dicwiz


と並んでいる拡張子のないファイルです。各ファイルには、おおむねファイル名から想像されるとおりの設定情報が入っています。特に、旧環境と新環境で辞書データのパスが変わる場合には、

dicpath

ファイルの中身を書き換えないといけません(というわけで、辞書データの置き場はいつも同じにしておくと移行が楽)。パスがちゃんとすれば、新環境でも今までと同じように使えるようになるはずです。

ちなみに、ファイルのほかにBAS、COBUILD... EPWING...などのフォルダがありますが、これはJammingの[辞書の追加と削除]ダイアログにある辞書の分類に応じたフォルダです。たとえば「EPWING」フォルダを見れば、自分が登録していた辞書のデータが入っています。ただ、中身は空っぽの場合もあります。


EBWinの移行

旧環境では、EBWinに辞書をほとんど登録してなかったので---EBWinはサブマシンで使っていた---、今回に限っては「移行」の手間はありませんでした。新規に登録しました。

よって、移行するとき、どのファイルを引き継げばいいのか、今回は検証していません。


EBWinの辞書登録で残念なのは、[辞書の追加]/[辞書の編集]機能と、辞書グループがちゃんと連動していないこと。Jammingの場合は、辞書をひととおり追加しておいて、グループ分けはウィザードで後からいくらでもできますが、EBWinの場合、グループを作ったら、グループごとにまた[辞書の追加]をしないといけません。

ですよね? > EBWinユーザーの方


LogoVistaの移行

今回びっくりしたのが、LogoVistaの辞書ブラウザ。いくら探しても、JammingやEBWinの「辞書の追加」に当たる機能がないんですよね。ぜんぶ、インストーラからやり直さないといけない。

もちろん、LogoVista辞書といってもJamming上で使っている分は、上の手順でそのままいけるのですが、Jammingにうまく載らないLV辞書(下記※)については、どうしてもLV純正ブラウザが必要です。LV辞書については、インストール後もちゃんとインストーラは確保しておく必要があります(下記※※)。


LogoVistaの辞書データって、なんか仕様がたびたび変わっているみたいですね。最近のLV辞書は、かなりの確立でJammingでちゃんと表示されません。私のところで言うと、「ジーニアス英和・和英」と、「リーダーズ第3版」がそうです。

※※
ダウンロード購入した製品であれば、LogoVistaサイトにログインすれば再ダウンロードできるようになっています。


Oxford系の移行

OED、SOD、CODはいずれもスタンドアロンアプリケーションなので、再インストールが必要です。しかも、「初回の起動時のみCD-ROMを認識する必要がある」という仕様。

OEDとCODはうまくいきましたが、なぜかSODだけは、この初回認識にトラブってしまい、どうしても移行できませんでした。使用頻度は高くないので、サブマシンにインストールしてCD-ROMを入れっぱなしにしてあります。


その他スタンドアロン版の移行

「ランダムハウス第2版」は、製品パッケージありますが、今さらスタンドアロンで使う予定もないのでインストールせず。

……と思ったら、再インストールしなくてもそのまま起動しました。
……と思ったら、インターフェースは出るけどちゃんと動作しませんでした。

RHDは、そのままでもJammingで読み込めますが、私の手元にはEPWing化したデータもあって、主にそちらを使っています(参照リンク:# ランダムハウスの純正データとEPWingデータ)。

で、再インストールしないとスタンドアロン版も動きませんが、Jammingでも純正データを読み込もうとすると、こんなエラーになってしまいました。

1404292

スタンドアロン版/準性データを使いたければ、まじめに再インストールするしかないようです。

「Merriam Webste's Collegiate Dictionary」は再インストール。

「OALT(Oxfor Advanced Learner's Thesaurus)」は、おもしろいことにインストールディレクトリをそのままコピーするだけで起動できました。

「学研Super日本語大辞典」。今だから白状しますが、たいへん重宝している学研国語大辞典。実は「入手不可」ということで、実はある方からデータを "お借り" していたのですが、今回調べてみたら、実は「Super日本語大辞典」の形でまだ手に入ることがわかったため、ちゃんと購入しました。

これがまた、古色蒼然と言いたくなるようなインターフェース。

1404291

笑えるくらいのWindows 95時代デザイン。むしろ、インストールできたのが不思議なくらいです。フォント設定すら変更できず、こんな汚い明朝文字をみせられることになるので、もちろんJamming上でしか使いません。あ、これは変換スクリプトが公開されています。

リンク:EBStudio 変換スクリプト集


Microsoft Bookshelf 2.0

これがどんな辞書かという話は以前書きました。

リンク:# カシオXD-N10000 - 『日本国語大辞典』とBookshelf

残念なことに、どうしてもこれだけはインストーラディスクが見つからず、単純なディレクトリコピーでも実行できず、悔しい思いをしています。

DF-X10000改に『精選国語大辞典』が載ってはいるのですが、『日本国語大辞典』が手元になくなってしまうのは、何とも無念。American Heritageも。

09:10 午前 辞典・事典, パソコン・インターネット |

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コメント

『ランダムハウス第2版』は、CD-ROMに含まれている専用フォントをWindows 7の「Windows」-「Fonts」フォルダーにコピーされすれば、再インストールしなくてもJammingで使えるはずです。

投稿: バックステージ | 2014/04/29 18:56:31

バックステージさん、それやったんですよ。ただし、CD-ROMからではなく、今までインストールしてあったXPマシンのFONTフォルダからコピーしたんですけどね。レジストリか何かも影響しているのかもしれません。

投稿: baldhatter | 2014/04/29 20:00:55

……と思ったら、できました!

フォントのインストールのしかたが悪かったんでした。

Windowsのフォントは、Windows\FONTSフォルダに単純にフォントファイルをドラッグアンドドロップしたんではダメで、ちゃんとコントロールパネルの[フォルダ]を開いて、そこにドラッグアンドドロップしないと、「インストールされた」ことにならない。つまり、システムに認識されないようです。

正しい方法でフォントを「インストール」したら、Jammingに正常に読み込めました。

投稿: baldhatter | 2014/04/29 20:12:10

この記事を読んで、かなり充実していると自負していた辞書の数が、プロとしてはまだまだだということを痛感しました… しかし、辞書の前にまず飲食費という現状もあり… いや、しかし食費を出すためには… 翻訳者の「鶏と卵」です。(^-^;

投稿: 原田拓郎 | 2014/04/30 10:54:08

なるほど。勉強になりました。

投稿: バックステージ | 2014/04/30 14:56:08

Webster Unabridgedなど、お試しではないですよね。

一瞬、ブラウザ画面は出るのですがそこまでで昇天。

いまさら、紙版に戻りたくありませぬ。

そのためだけにXPをとっておくのも……。

投稿: Sakino | 2014/05/06 9:45:40

> Webster Unabridgedなど、お試しではないですよね。

Facebookの投稿とあわせて考えると、思考経路が想像できて笑えます。私、Oxford系はひととおり電子でそろえることができたんですが、Websterは例のpublic domainで使える1913版データのほかは、Collegiateしか持ってないんですよ...

投稿: baldhatter | 2014/05/06 10:08:03

また思考回路が透けてみえるタイミングですが、インストールは形式的には可能、一瞬検索画面のみえるというところで、Windows7 64 bit(デスクトップ)でなく、32 bit マシン(ノート)の方にインストールしてみました。

とりあえず、大丈夫のようです……最低限、これで、コンテンツとしては(XPを廃棄しても)使用可能になりました。

64 bitの方にうまく移せるかどうかは不明ですが……。

投稿: Sakino | 2014/05/11 10:51:41

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