# Windows 7環境構築のまとめ - メインアプリケーション編
去る4/9のWindows XPサポート終了に間に合うように、3月中にメインマシンを購入し、作業環境の入れ替えがほぼ完了しました(サブマシンはひとあし先にWindows 7に移行済み)。
新しいメインマシンは、ドスパラのBTOモデル。
i7-4770 3.4GHz
16GB RAM
GeForce GTX 660
プライマリディスクは128GB SSD
Windows 7 Professional
と、最近の私としてはかなり思い切った新調。これで少なくともWindows 7を使い終わるまではもつと思うんだよなぁ。ふだん使うアプリケーションとか辞書をひととおり起動した状態でこうだし。
グラフィック機能までちよっとぜいたくしたのは、オンラインゲームをやりたいときどき確認する必要があるからです。
というところで、XPからWin 7へのシステム移行に伴って行った作業環境の移行について、覚え書きの意味も込めて記録しておきます。
ちなみに、今回はプライマリをSSDにしたので、よく使うアプリケーションと辞書類はすべて C: のSSD上にインストールし、それ以外は D: にインストールしました。
ATOK 2014
ATOKがちょうどバージョンアップの時期だったので、まずさっそくこれをインストール。旧環境(2013)からの引き継ぎは、ジャストシステムのオンライン同期機能を利用できるので楽チンでした。ATOKの設定もユーザー辞書もこの同期で済んでしまいます。
※ただし、設定の一部は同期的に引き継がれないみたいで、その辺の細かい検証はしていません。
FileVisor 7
以前も書いたように、Windows 7になってもエクスプローラのファイラーとしての機能はまったくイケてないので(リンク:# 進歩の遅いWindows標準のファイル操作~FileVisorとの比較)、FileVisorは手放せません。
ただ、今までずーっとFileVisor 4というとっくに開発の終わったバージョンを使い続けていたので、今回思い切って新しいバージョンを入れてみました。これについては、良くなった点も悪くなった点もあって、プラマイゼロというところ。詳しくは、そのうち書くかもしれません。
秀丸エディタ
バージョンはともかく、秀丸については設定とマクロを移行しないことにはどうにもなりません。
ありがたいことに、最近の秀丸であれば[その他]→[設定内容の保存/復元]というコマンドがあります。旧環境で「保存」して、新環境で「復元」すればOK(レジストリをいじるので注意)。ただし、ダイアログにも注意書きがあるとおり、ファイルパスが関係してくる設定などは、マシンを変えてパスが変われば当然ながら調整が必要です。
今まで使っていたマクロなども、そのままコピーして使えますが、やはりパスなどの設定は書き換えが必要。
Microsoft Office 2010
Office 2010はサブマシンですでに使っていたので特に目新しいことはなく、今まで使っていたマクロを引き継ぐために、マクロを登録していたテンプレートを引き継ぐだけでした。
ただし、メインとサブの間でWord/Excel 2010の設定――これについては後述――をコピーできることがわかったのは収穫でした。
WordやExcelのカスタム設定情報は、以下のファイルに格納されています。
C:\Users\<user profile>\AppData\Local\Microsoft\Office\Word.officeUI
C:\Users\<user profile>\AppData\Local\Microsoft\Office\Excel.officeUI
このファイルをコピーすると、リボン、クイックアクセスツールバー、ショートカットなどの設定を同期できるのでした。
さて、そのOffice 2010のインターフェースのことです。2007で登場したリボンインターフェースは、けっこう評判が悪くて、私もサブマシンで2010をときどき使っていただけの頃は、いつもこのインターフェースを罵倒していました。でも、クイックツールバーを当たり前のように使ってみると、発想が変わります。
というか、Microsoftさんって、機能の売り方を完全に間違えてます。リボンインターフェース、あれが使いやすいはずもないのですが、実は
リボンは単なる機能の置き場
にすぎないんですよね。あの機能パーツの中から自分のよく使う機能だけを選んでクイックツールバーを自分好みに組み立ててられる。最初っからそう言ってくれればいいのに。そうしたら、インターフェースにうるさいユーザーもみんな納得すると思うんだけど。
そんなわけで、今ではWord/Excel 2010もほぼ快適に使えるようになりました。
あ、デフォルトの簡易検索、あれだけはいただけないですね。少なくとも翻訳者がWord上で検索機能を使う場面を考えたら、いちいち細かく選択しない従来の検索ダイアログが出てこないというのはダメダメ。ショートカットを変更して[Ctrl+F]で「高度な検索」が動くように変更しました。
SDL Trados Studio 2014
さあ、問題のTradosです。SDL Trados 2007がWindows 7上でも動くことは確認済み。Studioのほうは、最初っからSDL Trados Studio 2014をインストールしました。
Studio 2014は、おーっ! SSD環境だと速い速い。これならストレスなく使えそうですが、逆に言うと、まともな動作速度で使おうと思ったら、Studioにはこのくらいの環境がなきゃいけないんじゃないかな。
2014でだいぶ軽量になり速度もアップした、と発表されていましたが、少なくとも私の今までの環境では、その差を明確には感じられませんでした。SDLさん、Studio 2014の動作要件ちゃんと発表したほうがいいと思います。
SDL Trados 2007 Suite
SDL Trados 2007は、たしかに問題なく動くのですが、重大な問題がありました。Word 2007上でいくらショートカットを変更してみても、[登録して閉じる/開いて取得]と、[登録して閉じる/次の不完全一致を開いて取得]というよく使う機能のキーを変更できないのです。
これについては、AutoHotkeyを使って解決しました。別エントリで書きます。
それから、Windows 7上でも、TagEditorで日本語入力モードがすぐに解除されてしまうバグは変わりません。ただ、最近あまり使っていなかった「日本語じゃなきゃイヤン」が、XP環境より安定しているようです(XP環境では、起動してしばらく経つと「イヤン」が正常に機能しなくなっていた)。
Just Right!
これ、旧バージョンの4のインストーラしか見つからなくて困っていたのですが、今日、物置で発見。無事にインストールできました。
AutoHotkey
XP環境では、実はうまく動いてくれないことが多くて放置していましたが、今回しっかり使い始めて、あらためて重宝しています。この話から、稿を改めます。
05:31 午後 パソコン・インターネット | URL
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コメント
> 自分のよく使う機能だけを選んでクイックツールバーを
> 自分好みに組み立ててられる。最初っからそう言って
> くれればいいのに。
シェアありがとうございます。こう言われてもしやと思い、クイックアクセスツールバーの[その他のコマンド...]を選択したところ、自由にカスタマイズできることに今さらながら気付かされました...(^^;) これで作業スペースがいくらか広くなります。
おっしゃるとおり、上のように説明していただければ、MS Officeへの印象がガラッと変わりますよね。
投稿: 天翔る龍 | 2014/04/29 19:59:50
天翔る龍さん、コメントありがとうございます。
私も、クイックツールバーのことは、Wordマクロの新田さんに教えてもらったんでした。お役立ち情報は共有しないとねー。
投稿: baldhatter | 2014/04/29 20:14:57