# きみは「オージュアル」を知ってるか?!
先日、同業者の某氏から、このブログの右カラムについて
「帽子屋のAV棚」って、どんなAVが載ってるのかと思った……
と言われました。彼が言う「AV」というのが「アダルトビデオ」を指すというのは、某氏を知っている人なら全員が納得できることでしょう。
たしかに、今どき「AV」って書いたら、"Audio Visual"とはあまり思われないかもな、と思いながら、ふと思い出した単語があります。
オージュアル
綴りはAusual だったかAudual だったか、いずれにしても、もちろん和製の造語でしょう。
で、造語したのはおそらくソニー。
「オージュアル」って、みなさん記憶にあります?
ググッてもそれっぽい資料が見つからないから、ほんっと一瞬だったんだろうと思います。
80年代の、たぶんまだ前半でしょう。
なにしろ、私が最初のビデオデッキ、当然ながらβマシンを使っていたときの話です。フロントローディングでさえない頃の機種でした。
当たり前だけど、BSもCSもありませんでした。
水野晴郎も淀川長治も現役で解説してて、ただしテレビでやる映画といえば、NHKを別とすればぜんぶカットされてるのが当然という時代でした(唯一の例外が黒澤映画で、黒澤は自分の映画のカット放映を絶対に許さなかった)。
それでも、そんなぶつ切り映画だろうと、片っ端から録画して日々コレクションを作っていたわけですが、あるとき、ソニーが画期的な放送企画をぶち上げたんですよ。なんと、
10週連続、ノーカット、ノーCM
で有名映画を流すという、当時にしたら大興奮です。もちろんぜんっぶ録画しました。ラインアップなんだったかなぁ。『マイ・フェア・レディ』、『男と女』、『真夜中のカーボーイ』あたりがあったのは覚えてるんだけど....
あー、あったあった。
リンク:名作洋画ノーカット10週 of DVD CINEMA SALON
これです。そうそう、1stシーズンと2ndシーズンで、結局20本やったんだ。それから、ノーCMじゃなく、「CMは途中1回だけ」でした。
で、その放映中に流れたソニーのコマーシャルで使われてたのが、
オージュアル
だったわけです。
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今の「午前十時の映画祭」にも通じますが、その後いちどもソフト化されていない『Let It Be』が入ってるのがスゴいですよ。
06:46 午前 日記・コラム・つぶやき | URL
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