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2013.11.19

# 新・午前十時の映画祭 ~『ジャッカルの日』

(すいません、日付をさかのぼったエントリです)
★★★★★

大好きな映画ですが、スクリーンで観るのは初めてでした。

131119

この映画の魅力って何なんだろうと、実は昔っからけっこう悩んでいます。

カスタムメイドの狙撃銃がむちゃくちゃカッコイイとか、ジャッカル(エドワード・フォックス)が男の目から見ても渋い~とか、そういう要素はもちろんあるわけですが、映画としてね、ちょっと不思議です。

今回改めて思ったのは、監督のフレッド・ジンネマンがストイックだなぁということ。

代表作の『真昼の決闘』も、同時代のいわゆる西部劇作品に比べたら、およそ娯楽的とは言えない、静かな映画です。

『地上より永遠に』もね、--- あれは、日本人として観ちゃうとどうしてもいろいろなフィルタがかかっちゃうんだけど --- ドラマの描き方が実に淡々としていて、押しつけがましいところが微塵もない。


本作も、ドキュメンタリー的描写に徹していて、無理な盛り上げがいっさいない。それなのに、どうしてあんなに緊張感を保っていられるのか、実に不思議であり、見事です。


どんな映画でも真似ができるつくりではもちろんありませんが、まるで強迫観念的にすき間を埋めようとする画面と音楽ばかりの映画を作っている方たちには、本作品を改めて研究していただきたいと思います。

04:59 午後 映画・テレビ |

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コメント

(古い記事へのコメント失礼します)
ジャッカルの日は僕も大好きで、原作も持ってます。映画がストイックな印象を与えるのは一つにはBGMがほとんどないからでしょうね。
ところで原作ではフランス当局が暗殺計画の存在を知るのとジャッカルが暗殺の準備を終えるのがちょうど同時くらいで、そのため当局の動きを察知したOASの幹部がジャッカルに警告しようとしても間一髪のタイミングで間に合わないのですが、映画では当局はかなり早い段階でジャッカルというコードネームを突き止めてるんですよね。そのためフランスではルベルが呼ばれて本格的な捜査が始まってるのにジャッカルが相変わらず呑気に暗殺の準備を進めているのが不自然に感じられます(当局の動きを知ったらジャッカルは計画を中止したはず。そしたらそこで話が終ってしまいますが)。映画は前半ジャッカルの準備の描写ばかりが続くと単調になってしまうので変更したんでしょうね(その判断はおそらく正しい)
エドワード・フォックスって173cmなんですね。大きい人ではないとは思ってましたが、そこまで小柄(映画スターにしては)だとは思いませんでした。逆にルベル役の人は背が高いと思うのですが、この人(マイケル・ロンズデール)はどの作品を見ても体格を活かせてない感じがします(笑)

投稿: おじゃま丸 | 2014/02/24 11:59:01

あ、あとジャッカルが偽造屋を殺すシーンで一瞬ジャッカルの眼の部分が暗い影になって表情が見えなくなりますが、あれはやっぱりゴッドファーザーの影響なんですかね?
有名な撮影技師の木村大作が、ゴッドファーザー以降俳優がみんなああいうふうに撮ってくれって言うようになったけど、日本人の顔は平板だからああはならねーんだよ、と毒を吐いていたそうです(笑)

投稿: おじゃま丸 | 2014/02/24 19:15:51

おじゃる丸さん、返信が思いっ切り遅れてます。すいません。

> 一つにはBGMがほとんどないからでしょうね。

そうそう。最近の"BGM鳴りっぱなしで音響も押しつけがましいことこのうえない"ハリウッド映画とか、少し見習ってほしいものです。


木村大作の話は知りませんでした。あの演出時代は、ゴッドファーザーより前にもあったような気もしますが、定かではありません。

投稿: baldhatter | 2014/04/26 2:29:38

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